フラッシュマン(ロックマンエグゼ)

登録日:2015/02/21 (土) 08:43:09
更新日:2023/09/29 Fri 21:48:20
所要時間:約 3 分で読めます





ロックマンエグゼシリーズ』に登場するネットナビの一種。属性は電気
アニメシリーズには2期と3期に登場している。

CV:保村真(アニメ版)


モデルは『ロックマン2』にボスロボットとして登場したワイリーナンバーズの1体、DWN.014 フラッシュマン。
本家より細身になり、肩についている電球を取り外して攻撃するようになった。強烈な光を放つ事で人間に催眠術をかける事も可能。

本家版は光の速度を操作する「タイムストッパー」という技で短時間ながらも時間停止能力を使えたが、
エグゼでは相手の動きを止める→長時間マヒ状態にするという技にアレンジされた。
電球モチーフ・光でマヒさせるといった点では、初代キャラで言えば『ロックマン4』のブライトマンに近いリファインがなされている。
そのブライトマンも、エグゼ3以前に発売された『トランスミッション』にナビとして登場している。


【活躍】


ロックマンエグゼ3
第1話で、ネット犯罪組織「WWW」の一員で元催眠術師・西古レイの持ちナビとして登場した。
秋原小学校にあるとされる「テトラコード」を盗むため、真夜中の校舎で校長ノートPCの電脳に侵入する。
その時にたまたま校内にいた熱斗達に見つかり、彼の仲間に「ヒプノシスフラッシュ」という催眠光線を浴びせて催眠術をかける。

その後はPCの電脳に侵入してきたロックマンとネットバトルをして敗れるが、
デリート寸前に「シャイニング・ブラウザ・クラッシャー」という大技を使って熱斗が持っていたPETに機能障害をもたらした。

WWW本拠地での決戦では、無人戦車から催眠光線を放ち熱斗達を足止めする。
戦車の電脳にロックマンが乗り込むと、パルストランスミッションシステム(人間の意識をデータ化し、電脳に送り込む機械)で、
西古とのフルシンクロを果たし、ロックマンと戦うも敗北。

シャイニング・ブラウザ・クラッシャーで道連れにしようとするも、その直前に虎吉とキングマンの奇襲を受け完全にデリートされた。


【主な技と強さ】

・ネオンライト
相手を追尾するカラフルな電球の弾を発射する。たまに蛇行する。
バージョンが上がる毎にスピードが速くなる。ランクSPに至っては目視での回避はほぼ不可能な速度。

・スパークアーム
相手の目の前で腕を地面に叩きつけ、そこから3方向に電流を流して攻撃する。

・フラッシュライト
相手エリアに電球を2つ出現させ、そこから強烈な光を放って相手をマヒ状態にする。
ダメージ判定はないが、対インビジ、ブレイク性能を持つ。
現れた電球を全てを破壊することで光の発生を阻止することができるのだが、この耐久力がかなり高い。

・ヒプノシス・フラッシュ
バトル中ではなく、イベントで使用する技。
画面の明滅で人間に催眠術を掛ける。その場で乗っ取ったPCでも実行可能な程応用が利くようだ。

・シャイニング・ブラウザ・クラッシャー
バトルではなく、バトル後のイベントで使う自爆技。語源は「ブラウザクラッシャー(ブラクラ)」(後述)。
目の前のネットナビではなく、端末(PET)の方にダメージを与える。
後述のアニメ版では、強大な電撃を放つ、または電撃を両手に装着する技になってる。


電撃や照明に関係した技を使って攻撃を行う。
第1話で戦う相手なのでさほど苦労する事なく倒せるだろうが、フラッシュライトによるマヒはなかなか厄介なので注意したい。
V2以降になると技を繰り出す間隔も短くなり、序盤で入手できるチップだけでは対処しきれなくなる。
更にはV2以降はエリアスチールを使ってくるので、エリアの奥に逃げてもスパークアームの射程に入ってしまう。
秋原エリア3でV2を倒した後は同エリア2でV3がランダムエンカウントで出現するようになるため、序盤は特に気をつけておいたほうがいい。
バトル中にバリアやオーラを張っておけばフラッシュライトを無効化できるので随分と戦いやすくなる。

一方で今回は木属性の攻撃がかなり強力。「バンブーソード」「ガイアブレード」「バリアブルソード(エレメントソニック)」など強烈な攻撃を仕掛けやすく、
この辺を持っておけばV3くらいまでなら割と簡単に倒すことができる。
(ただし、V1時点でバンブーソードが使えるのは通常盤のみ。BLACKでは同タイミングで入手できるチップが差し替えられている)
バリアブルソードは語り草で、タイムアタックのフラッシュマンV2はこれ一発で簡単に倒すことができる。

彼のナビチップはエリア全体を強烈な光で照らし出す攻撃で、これ単体だと威力はそんなに期待できない。
しかしこのチップは対インビジ、ブレイク性能、更には相手をマヒ状態に出来るという非常に高性能な代物でもある。
ダメージを受けた後の無敵時間にすらヒットするせいで本当にやりたい放題できてしまうため、このチップと他のチップをうまく組み合わせる事で、
高威力のダメージを1ターンで相手に与える事も可能となる。

前作のプリズムは「カットマンのような高威力だが当てにくい技を当てやすくするため」に作られたというが、
今作では一緒に使ってくれと言わんばかりにFコードに強烈なチップがある。動きを止めれば当てやすくなるという理屈。
手始めにアイスステージ(セットアイス)+フラッシュマン+バリアブルソード(エレメントソニック)は手軽ながらとんでもない火力をたたき出す。
エレメントソニックがコマンド入力に不安または不可能ならば、火力こそ大幅に下がる*1がそれでも大概にハメができるマグナム3を使う手もある。
当然このチップを使用したコンボを多用するプレイヤーも多く、当時の公式大会でもプラントマンと並んで使用率が高かった。
そのプラントマンともども、攻略でも通信対戦でも非常に役立つ。加減しろ莫迦。

【それ以外の活躍】


漫画版(鷹岬版)
闇のナビの一員として現実世界に現れ、西古の命令で破壊活動を行う。
「光を放つくせに闇のナビなんて矛盾している」なんて突っ込んではいけない。他所に目を向ければその手の存在はいくらでもいるし
催眠光線を使ってキングマンに催眠術をかけるが、そこに現れたロックマンと熱斗のフルシンクロの力に破れ、デリートされた。


・ロックマンエグゼAXESS
所属はダークロイド。第4話で、ダークチップの力でロックマンとロールを追い詰めたが、
初のソウルユニゾンを果たしたロックマン・ロールソウルに撃退された。

第20話で再登場し、シェードマンの命令で、
ダークチップの禁断症状を起こしネット警察に逮捕されたデザートマンをデリートした。

その際、「オレはお前とは違う」と嘲笑していたが、その直後にCFブルースに敗北し、
そのショックで自分も禁断症状を起こしたところを、シェードマンにデリートされた。

・ロックマンエグゼStream
アステロイドとして復活、ゲーム版と同様に西古レイのナビとなり、共にネオWWWに参加した。
ゲーム版と同じ催眠能力を使う事ができる(ダークロイドの時から持っていたのか、アステロイド化により新たに得た能力かは不明)。
ゲーム版では西古に敬語を使っていたが、アニメ版では西古と同格のような感覚で接する。

軌道エレベーター「ユグドラシル」での決戦でCFロックマンと戦い、いつもならログアウトする程のダメージを受けながらも
西古を守るために奮起して、最強技「シャイニング・ブラウザ・クラッシャー」を放つ。
そしてフレイムソードとバンブーソードを装備したCFロックマンと相対するも、
最後まで西古のことを気にかけながら爆死した。
西古もフラッシュマンがデリートされたのを見て崩れ落ち、砂山と共に無抵抗のままネット警察に逮捕された。


余談

彼の必殺技「シャイニング・ブラウザ・クラッシャー」のブラウザクラッシャー(ブラクラ)は、エグゼ3発売当時(2002年)ならともかく、現在はあまり見慣れない言葉と思われる。
これは「意図的に無限ループや過大な処理を実行させて、ブラウザやPCを利用不能にするギミック、あるいはそれを仕込んだページ」を指す。

「You are an Idiot!」等ブラウザさえ強制終了すれば済むものから、PCを強制シャットダウンするしかなくなるもの、
果てはフロッピードライブへの過剰アクセスで最悪物理的な損害を与える「FDDアタック」(流石兄弟が踏んでガタガタ鳴っているブラクラがこれ)まで、様々ないたずらがネットを飛び交った。
学校でパソコン絡みの授業が増えてきたことで、PCに詳しいやつが友人をブラクラに引っかけて引っ掛かった側が怒られたりすることもあれば、
作中の熱斗のようにPCを修理に出す羽目になるケースもあったりと、2000年代に少年だった人たちには割と懐かしい話題である。

しかし、現代ではブラウザ側の対策も進んだり、そもそもフロッピーや光学ドライブが付いていないPCも増えてきたり、
悪質すぎると警察沙汰も現実味を帯びたりして、死語と化した。

ブラクラに関連して「グロ画像」に言及されることも多いが、これは派生用語「精神的ブラクラ」の方。
昔の掲示板、特に匿名性の高い掲示板では興味を引くような説明文とともにリンクを貼り、クリックした人間を引っかけようという身もふたもないいたずらが流行っていた。
しかし当時は短縮URLもない時代。ブラクラサイトのアドレスは有名になりすぎてしまい、代わりに「開いた人間に著しい不快感を与える画像」がその役割を果たすようになる。
これが「精神的ブラクラ」であり、この用法が独り歩きしたものである。

つまりこのシャイニング・ブラウザ・クラッシャーという技、本当にブラクラだったら「みみっちく陰湿だが、喰らうとかなり面倒な技」だということ。
序盤から蛇行する攻撃や回避不能麻痺を多用してくるいやらしいやつだが、その極みがこの技だということだ。


追記・修正は催眠術にかからないようにお願いします。


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最終更新:2023年09月29日 21:48

*1 というかバリアブルソードのエレメントソニックがおかしすぎる