ポメラ(デジタルメモ)

登録日:2015/02/18 Wed 10:31:37
更新日:2024/01/09 Tue 15:11:43
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メモ……メモがしたいッッ
でも…………紙がない! スマホとか出せる状況じゃない! ノートパソコンなんてかさばる!


でも メモがしたいッッッッッ





そんなときに役立つのが、デジタルメモ「POMERA(ポメラ)」。
オフィスや家庭向けの文具を主に取り扱う「KING JIM(キングジム)」社から発売されている。


少し大きめの文庫本サイズの端末。
その何よりの特徴は“文章入力特化”。つーかそれしかできない。


どのような物かと言うと、折り畳み式の液晶付きキーボード、とでも表現すれば近いだろうか。
液晶を開いてキーボードを展開するギミックで、さほど大きくはない。恐ろしく雑な言い方をすれば、「すごく小さくなったワープロ」。
(一応補足しておくと、実際のワープロ機のような作業は出来ない。あくまでパソコン標準ソフトのメモ帳がせいぜいである)。
この端末で作成したテキストを、本体かSDカードを接続することでPC等に移す。


~利点~
特徴的なのは洗練された機能。
このデバイスが行うのはただ一つ、文章入力だけ。いやほんと。
通称“小さなワープロ”。ノーパソやネットギアよりも軽く小さいながら同等以上の環境をユーザーに提供する。
入力方式は名高いATOK。


携帯ですらマルチな機能が当たり前の時代に、そんなものがあったって……そう思うかもしれない。
しかしそれこそが一番の利点。
「PCと同じ感覚でありながら」「他のことが出来ないので」「目移りせずに集中できる」。


レポートを書いていて。報告書を書いていて。
少し気が緩んだ時に、ふとサイトやゲームを開く。気がついたら夕方……そんな経験はないだろうか。
ポメラはそのような障害を取り除いてくれるイケメンなのである。

更に起動速度は2秒。リアルタイムアタックでもしていなければまずストレスは感じない実質ラグ0。
電子メモ帳の名に恥じない高速起動を誇る。
始めるのも終わるのもサッと出来る。フットワークの軽さも魅力の一つだ。

上位機は辞書検索機能も備える。
分からない文字があった際に便利。
価格のほとんどを持っていっていると考えて良さそうな、質実剛健のキーボード。
さながらPC使用時のような充実感を与えてくれる。


電源は電池。イマドキの充電式ではないが、電池さえあればどこでも使えると考えよう。
シリーズで平均して最大駆動時間は20時間ほど。待機時間はもっと短い。充電池との相性は最高。
対応しているエネループの使用を薦める。
ちなみに使わないときに電池を抜いておけば待機時間が跳ね上がる。時計機能がタイム測定機能になってしまうが。
べ、別に、3年以上使ってるはずなのに最近まで気づかなかったわけじゃないんだからねっ




~欠点~
当然ながら、文章を作りながら何かをしたい人には向かない。
あくまで一点特化。

電池持ちは決して悪くはない、はずだが逆にコンセントや汎用充電器・コードがあっても電池がなければどうしようもない。

また、宿命ではあるが打鍵の感触は非常に好みが別れるところ。
よく言えば軽快、悪く言えば軽い。

変換回りもかなり癖が強く、慣れないとイライラしてしまう。

一つのファイルに書き込める文字数制限もあり、下位機種だと大体8000字ほどが限界(文字数にピンと来ない人は400字詰め原稿用紙20枚分と考えてほしい)。
長文を書く際は追加で別のファイルを作らなければならず手間に感じる時も。
あまり長文や小説作成に向いていないと言われる由縁の一つ。


◇使用シーン◇
  • 会議、講義でのメモ取り
  • 何かを思いついたときにメモ
  • 外出先でメモ

ようは本体をつなげるPCか、あるいはSDカードを読み取れる環境さえあればネットへ文章を投稿出来るので、
スマートフォンやタブレットにSDスロット及び周辺機器があればどこに居たって大体項目が作れる。
なんとこのポメラ、項目作成者にも優しい。


ーー機種紹介ーー
現在発売されているモデルは複数ある。簡単にだが説明させていただく。



DM10

始まりのポメラ。
液晶が中央にあり、スライド展開式のキーボード。最初は展開の仕方に少し戸惑う。
初期型だけあって最スタンダード的位置づけ。日記やToDoのように使える「日付けメモ」さえなく、本当にシンプルな機能。




DM20

DM10の上位機。
文字数制限が格段にゆるくなり、1ファイル最大約28,000文字。
「日付メモ」や「定型文登録」、「フォルダ管理」・「QRコード作成」などの便利な機能が多数追加された。あとキーリピート速度が速くなった。
ちょっとプレミアムチックになったくらいで外見にそこまで変化はないが、地味に液晶を180度展開して地面に水平にすることができるように。




DM5

DM10の廉価版っぽい。文字数制限は8,000字程度と変わらない。
キーボードが二つ折りの開閉式になっている。分厚くはなったが軽くもなった。
解像度の低さゆえか、何気にDM10・20よりもキーリピートが速い。
あちらと違って初見でキーボードを破壊しそうになる心配はない。
「日付メモ」や「ショートカット一覧表示」も備え、普段使いに最適と言えるのではなだろうか。お値段もダントツで安い。




DM100

ハイエンドモデル。唯一バックライトを搭載。
折り畳み式ではなくなり、薄くても横に長くなってしまったが、機能の充実ぶりは他の追随を許さない。
「国語・英和・和英辞書」、「日付メモ」、「QRコード生成」、「フォルダ管理」、「2画面編集モード」、「縦書きモード」、「表形式モード」など多岐にわたる。
何よりこのモデルは通信回りが超強化。
東芝製Wi-Fi内蔵SDカード「FlashAir」を使うことで本体と無線環境だけで「ever note」への直接投稿が可能になる。
更に、bluetooth対応。PCとのリンクがより素早く、簡単に行えるように。
さぁらにぃ! なんとこのモデルはbluetoothキーボードとしても利用可能なのだ。
単一と多機能、その両方をこなすまさに優等生である。
1ファイルの最大文字数は40,000文字。



DM25

折り畳み型の最新モデル。
DM10、DM20の流れを汲むスライド展開式。
主な特徴は「QRコード生成」、「縦書きモード」、「フレーム設定機能」、「パワーアップした日付メモ」など。
1ファイルの最大文字数は約30,000文字。


DM11G

何がどうなってどう転んでどう落ち着いたのかは知らないが、コラボ製品。
……え? 何とのコラボだって?
ガンダム。もう一度言おう、ガンダム
シャア・アズナブル モデル、ランバ・ラル モデル、ジオン軍 モデルの三種類が発売。
ナンバリング的にはDM10に準じているはず、だと思うのだが文字数制限や「QRコード生成機能」はDM20と同等。
固有の機能として起動時・終了時の画面に「脱出」だの「ガンダム大地に立つ!」だの「坊やだからさ」と表示される。
終了時の画面は画像つき。本体はもちろんそれぞれのモデルをイメージしたデザインになっており、専用ケースまで付属する。
サイトも唯一flash使用の気合の入ったものになっており、ちょくちょくガンダムネタも挟んでくるなどスタッフの入れ込み様がうかがえる。


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最終更新:2024年01月09日 15:11