弥彦線

登録日:2015/02/17(火) 20:20:20
更新日:2023/09/26 Tue 19:12:01
所要時間:約 4 分で読めます




弥彦線(やひこせん)とは、弥彦駅から東三条駅を結ぶJR東日本の鉄道路線である。
かつては東三条駅から越後長沢駅の間にも線路があり、廃線まで非電化で残されたこともあり弥彦東線と呼ばれていた。

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概要

1985年3月までは、旧国鉄の路線で唯一起点・終点両方の駅で他路線との連絡が無い路線であった。
同年4月1日を以て東線と呼ばれた東三条~越後長沢間が廃線となった為、終着は接続駅の東三条となり普通の路線になった。
そして偶然にも同日に九州では勝田線廃線となり、香椎線がその座を引き継ぐ事になった。

1984年に越後線とともに電化されたが、当時の国鉄は赤字だったことからコストダウン策として日本の電化路線では数少ない直接吊架式が採用されており、最高速度は85km/hに制限されている。

因みに駅一覧でも触れるが8駅しかないのに、燕市と三条市に跨っている為に「燕」と「三条」と付く駅が3駅もある。
(燕三条駅のみ両方の市に駅が跨っているので重複している)
アニヲタ的にはるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物、明神弥彦と三条燕の名前の元ネタとして有名だったりする。

運行形態

吉田~東三条間は14.5〜15.5往復、吉田~弥彦間は10.5〜11.5往復(1~2時間に1本程度)となっている。吉田から一部列車は越後線柏崎まで直通する。
年末年始は弥彦神社への初詣列車が運行されている。

車両

現在の車両

  • E129系
2022年から運用開始。それ以前もE127系の代走として入ることがあった。

過去の車両

  • E127系
JRに残存した2編成が使用されていた。2022年3月で運用を離脱し、その後は予備車としてしばらく残留の後、なんと南武支線へと転属していった。
  • 115系
2両編成で運用。ワンマン対応で、他の115系とは異なる黄緑と黄色の独自塗装が施されていた。
一部の列車は3~6両編成で運行されており、こちらは車掌乗務だった。

駅一覧

弥彦…言わずもがな彌彦神社の最寄駅とあって、駅舎が神社っぽい。
1988年から2002年まで一般公募で女性が観光駅長を務めていた。
因みに日本で唯一の村営開催による公営競技が行われる弥彦競輪場の最寄駅でもある。

矢作…弥彦村矢作地区の住宅街となっており、役場や学校が多い。彌彦神社大鳥居もこちらから。

吉田…越後線乗り換え。吉田区の中心駅。
戦前から戦後までの46年間は「西吉田駅」という駅名だった。

西燕…ここから3駅続けて駅名に「燕」が付く駅が続く…。

燕…燕市の中心駅。

燕三条…上越新幹線乗り換え。
燕市と三条市の市境に位置し、駅の北側は燕市、南側は三条市になっている。
因みに駅の登記上の住所は駅長室のある三条市になっている。
この背景には駅名を決める際に「燕」と「三条」を入れる仲裁案で仲の悪い両市はが一旦妥協したものの、どちらを先に持ってくるかで揉めに揉めた結果、三条市が選挙区である田中角栄の仲裁で、「駅名は燕が先、登記の住所は三条市」という事で決着した経緯がある…。
余談だが、北陸自動車道のインターチェンジの名称は逆に「三条燕」となっている。
燕市と三条市の境目にあるので燕~駅シリーズの最終駅と同時に、ここから駅名に「三条」が付く駅がこれまた3駅続く…。

北三条…三条八幡宮や三条市役所を始めとする三条市の中心駅。

東三条…信越本線乗り換え。終着駅。
この駅も三条市の中心街の最寄駅。


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最終更新:2023年09月26日 19:12
添付ファイル

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ec/115yah.jpg 日時:2016/01/01