ニンジャスレイヤー(キャラクター)

登録日:2015/02/16 (月) 22:28:10
更新日:2023/12/26 Tue 19:52:47
所要時間:約 34 分で読めます






「ニンジャ殺すべし。慈悲はない」

※この後めちゃくちゃスレイした


ニンジャスレイヤーは、Twitterで絶賛翻訳/連載中の同名小説の主人公である。

CV:森川智之



◆人物◆

本名「フジキド・ケンジ」。(物理書籍版PVによると、漢字表記は「藤木戸 健二」。ひょっとして次男?)
ある年までは中流サラリマンとして、妻フユコ、長男トチノキと共にささやかだが何物にも代えがたい幸せの中にあったが、
その年の奇しくもクリスマスイヴ、彼の幸せは無残に砕け散る。
家族で訪れたマルノウチ・スゴイタカイビルが暗黒ニンジャ組織「ソウカイヤ」「ザイバツ」の抗争の舞台となり、フジキド家も例外なくその惨事の犠牲となった。

眼前で妻子を殺され、自らもサンズ・リバーを渡る直前にあったフジキドだが、抗争で死した無辜の民の嘆きと苦痛に、
ビル地下に封じられていた謎のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」が共鳴し復活
同地点に唯一生き残っていたモータル(定命の者。非ニンジャの事な)であるフジキドに憑依した全ニンジャ抹殺を目論むナラクと、
妻子を理不尽に奪い去った暗黒ニンジャ組織への復讐を誓う彼が同調する事で、対ニンジャ殺戮存在「ニンジャスレイヤー」として蘇ったのである。

絶賛生死&行方不明状態の自分が名を晒すのはあからさまに危険なので、普段は「イチロー・モリタ」の偽名で情報収集を行い、
見つけたニンジャの殺戮(スレイ)に勤しんでいる。
敵対組織所属ニンジャが事を起こせば探してスレイし、無関係なニンジャであってもやっぱり追い詰めてスレイする。
暗黒欲望にとらわれる事の多いニンジャ存在からすればあからさまに死神めいているが、実際死神な。


復活当初は久々のシャバにヒャッハー&ハッスルしたナラクに肉体の制御を奪われてニューロンに押し込められた上、
マルノウチ抗争の悪夢を延々見せられる事で憎悪を増幅・抽出され、ナラクがカラテモンスターと化して
ニンジャであるなしを問わずその手にかけていくのをなす術なく見ているしかなかった。
が、そのニンジャ邪悪さを中国地方から(!?)感知したリアルニンジャ「ドラゴン・ゲンドーソー」との熾烈なイクサの果て、
ナラクはフジキドのニューロン内に封じられ、彼は自我と肉体の制御を取り戻す。

一度はゲンドーソーからイクサを離れるよう勧められたフジキドだが、自らの復讐のためにこれを退く。
ニンジャ全滅と妻子の復讐を胸に、彼は「ニンジャスレイヤー」として本格的に行動を開始したのだった。
以後の足取りとニンジャ抹殺譚は、決断的に本編を熟読しよう。


ニンジャ全滅を標榜してはいるが、悪堕ちした師匠の忘れ形見や敵組織と無関係かつ無害なニンジャを見逃す、
無差別に殺意を振りまきモータルまでも殺しまくるのにはさすがに躊躇するなど、ニンジャソウル憑依存在としては希少な感傷の残存者。
己の経験や数多のニンジャとのイクサを経て、やがて「人間性を失った暴虐ニンジャ」のみを殺忍対象とするようシフトしていく。
当然ではあるが、ナラクはこれに不服。ただし何だかんだで主導権はフジキドにあるためか、表立って文句を言うつもりはないらしい。
実際、自分が表立ってニンジャをスレイしまくった挙句、自らの忍殺の寄す処であるフジキドを殺されて封じられるよりは、
より長くスレイを楽しめるこちらの方がまだマシと思っているフシはある。

モータルであっても邪悪ニンジャに与するのであれば容赦はしないし、戦闘中にやむを得ずモータルを巻き込む事もあれば、
目的優先のために眼と手の届く範囲にない人命を切り捨てる事も。そして、それに苦悩もする。
彼自身は、そういう感傷に揺れ動く、ニンジャたちが惰弱と切り捨てる「人間性」こそが、自らをニンジャ邪悪さの侵食から踏みとどまらせてくれる
最後の拠り所と信じており、これを失う時こそ自らをスレイ=セプクする時だと考えている模様。

ちなみに殺忍活動の資金は、敵から奪ったもの(実際RPGな)や解約した各種保険・貯蓄など。

巨大ニンジャ組織を敵に回し、本気で全て殺す気でいる彼は度々「狂人」と言われる。
今やヘッズの間で「狂人」は「変な奴がいるぞ!」とほぼ同義語になっているとか……


ナラク・ニンジャ


理不尽が道理を殺すのだ!これぞインガオホー也!

CV:麦人

フジキドに憑依した正体不明のニンジャソウル。
後に判明するが、ものごっつい厳重な封印を施されていた。
その封印に見合った残虐非道な性格で、ニンジャ全滅と対ニンジャ蹂躙、そしてニンジャ全滅を活動目的とする。実際ほとんどバーサーカー。
ニンジャを殺すためなら他の些事はどうでもいいようで、フジキドに協力するニンジャだろうとお構いなしに殺させようとする。
フジキドがニューロン内のナラクと「グググ……フジキドよ、○○するのだ」「黙れナラク!」と怒鳴り合うのはもはや様式美。
現在は奇妙な共生関係にある両者だが、何だかんだでナラクも肉体の主導権を虎視眈々と狙っており、ある面では和解しつつも油断ならぬイクサを精神下で繰り広げる、そこはかとなく宿敵めいた状態。

封じられる前から多くのニンジャと戦い、そして片っ端から殺しまくった経験から、データベースめいて極めて豊富なニンジャへの知識を有する。
古今東西のニンジャ・クランからユニーク・ジツ、果ては神話級ニンジャに至るまでナラク・ニンジャは膨大な知識を有しており、対ニンジャ戦における彼の助言は実際有用。
特に強力なジツを用いる敵に対して有効に働くため、フジキドはバトルもの最大の死亡フラグである「初見殺し」を回避できる。
しかし、時々肝心な事をド忘れしてたり、現状関係ないウンチクや自慢話を(多分ドヤ顔で)唐突に語り出す事も。
その上、敵の強さを憑依しているソウルの格でしか判断せず、本人のカラテの腕前を考慮しない場合もあり、助言がイマイチ役に立たない事も実際多い。
その結果、一部ヘッズからは
  • 「まだらボケの入ったカワイイなおじいちゃん(ド忘れorボケモード。転じてたやん)」、
  • ナラクペディア(ちゃんと助言してる時)」
などとマスコットめいた扱いを受けるハメに。どうしてこうなった。

最近は暴走を引き起こすようなこともなく、フジキドも制御出来ている期間が長いので割と危険性が忘れられがちではあるが、
フジキド以前に憑依された人物は大抵制御しきれず、全員が非業の最期を遂げてきているなど、本来はたいへん危険な存在であり、
少し扱いを間違えれば一瞬で人間性を失い、自身と周囲に破滅をまき散らす死の嵐と化すであろう。

他作品で強引に喩えれば獣の槍と考えればアニヲタ的にはイメージしやすいだろうか。
実際に神器に当たるような槍が埋め込まれているらしいし。


◆出落ち職人フジキド◆

基本的には(というかほぼ常時)シリアス&ハードボイルド重点な雰囲気を漂わせるフジキドだが、時折天然としか思えない行動に出る。

特に満を持して殺忍対象の前に現れる時に顕著で、例えば第1部だけでも
  • ソウカイ・ニンジャ送迎車の運転手に扮し、芝居がかったセリフと共に無人ビルに体当たり、先んじて脱出
  • 自身のイメージカラーである赤黒に塗装したセスナでジェット旅客機に並走、ニンジャロープで飛び移って窓からエントリー
  • ソウカイヤが在野の女子高生ニンジャを追い詰めている現場のソバ屋台で、その脅し文句にあからさまに被せてズゾーッ!ズルズルーッ!とソバを啜る音を立て、それにキレたソウカイヤ側の怒声に対し、メンポをつけた上でドンブリ持って「おちおち食事もできんな、この街は」
  • 暗黒殺戮遊戯場として再利用された、廃デパート地下の冷蔵庫の中から飛び出し、複数の冷蔵庫の上を無駄に飛び渡り、トドメに着地して5連続バク転
など。狙っているのかフジキド。あと止めろよナラク。

敵性ニンジャの心を折りに来る衝撃的なものから、あからさまに作風の違うコミカルギャグ時空めいたものまで幅広く取り揃えており、
ヘッズからは「エントリー職人」「デオチド」などと呼ばれる。
ニュービー・ヘッズがデオチドのエントリーに出落ちリアリティショックを発症させたり腹筋を爆発四散させたりするのは、もはや通過儀礼の一種と化している。なお重篤ヘッズでも普通に爆発四散する模様。

またそれらとは逆に、他のニンジャが重点されるエピソードにおいて、
ヘッズの心を響かせたニンジャをスレイする気満々のフジキドのエントリーに、Twitter上に彼らの悲鳴がこだまする事も……。


◆容姿・服装◆

鋭く虚無的で、ウキヨエ・カトゥーン的には「死んだ目」と形容されるような目をしている。
しかし精悍と描写されたり、ホストの勧誘を受けるなど、容貌はいい方であるらしい。また、背も高い様子。
サラリマン時代の習慣は抜けきっておらず、髪が伸びれば床屋に行き、ヒゲが目立てば鏡の前で丁寧に剃る。

実はマルノウチ抗争以前のプロフィールはほとんど不明(第1部でかつての上司、第3部で恩師がちらっと登場した程度)だが、
トチノキの享年(5歳)から察するに、年の頃は20代後半から30代前半程度の可能性が高い。
弁舌の達者さ(後述)から、営業職にあったのではという推測もされている。
また、第3部で登場したハイスクールの恩師曰く「実直で真面目だった」との事。
その実直さと生真面目さ故か、真顔で突拍子もない事を言ったり相手の冗談を真に受けたりと、天然キャラの気質も有する。

戦闘時には赤黒のニンジャ装束に身を包み、「忍」「殺」のカンジが決断的に刻まれたメンポを装着する。
メンポはナラクが表に出る時には禍々しくもおぞましい形状に変形し、硫黄混じりの蒸気を吐き出す。コワイ!
赤黒とは「ほとんど黒に近い赤」のことだそうだが、それだと見づらいためか、ヘッズのウキヨエでは普通に赤(鮮血色?)で塗られる事も。

平時には耐重金属酸性雨トレンチコート(バッファロー革のものと草色のものを使い分ける)に身を包み、ハンチング帽を目深に被る。
ザ・ヴァーティゴ=サンが受けたインタビュー曰く「ニンジャになる前はあの格好はしてなさそうだよな」との事。
確かに、妻帯者の外出着としてはハードボイルドに過ぎるか?


なお、オーディオドラマ版での中の人は森川智之=サン。ヒサツ・ワザのシャウトでマイクをスレイした実績のある声量で、
フジキドの「ジゴクめいた声」を表現している。実際必聴な。
また、フジキドは公式から「しんのすけみさえを殺されて復讐鬼となったひろし」に喩えられているが、
藤原啓治=サンの病気療養に伴う代役で、森川=サンが実際にひろしの声を担当する事態になった(のち、藤原=サンの逝去に伴い、正式なひろし役に)。


ゲーム『戦国大戦 1477~破府、六十六州の欠片へ~』とのコラボでは服部半蔵としてエントリー。ちゃんと「ドーモ。ハトリ=ハンゾーです」とアイサツしてくれる。
使用する武器はで、こちらも中の人は森川=サン。
スゴイタカイ・ヤグラの上で襲撃されたハトリ=マサナリに謎のニンジャソウルが憑依してハトリ=ハンゾーになったらしい。


◆戦闘能力◆

主人公なので当然強い。以上。

……これだけではつまらないので、一応根幹的ネタバレにならない範囲で解説しよう。
飛び道具としてスリケンを用いる以外にこれといった遠距離攻撃手段を持たず、戦闘の基本はもっぱら素手での殴り合い。
ある程度強力なニンジャが持っているような特殊なジツ(RPG的な奥義や高位魔法めいた何か)も持たないため、それ以外に戦闘手段がないとも言える。
だが、そのカラテ(作中世界における戦闘技能全般の表現)のワザマエが最も恐ろしいのである。
???「戦いの基本は格闘だ。武器や装備に頼ってはいけない」

もとよりイレギュラー、かつ作中でも随一のチカラを誇るナラクが憑依しているだけあり、その身体能力はそれだけで上位層。
さらにそのナラクをある意味で師とし、自らの命を賭してニンジャのイクサで鍛えに鍛え抜いたカラテ、ジュー・ジツ、
そして暗殺拳チャドーの高いワザマエが結びつき、単純な近接戦闘ランキングでは作中でも最上位クラス。少なくともトップ10入りはほぼ確実な。

戦術眼や状況判断力も極めつけに高く、そこらにあるものを駆使するなどして的確すぎる対処を取ってくる。
そこに前述のナラクペディアも加わるので、もはや正面からの戦闘では、相当な実力差がないと攻略不可能な域。
並の使い手では十重二十重に囲んで仕掛けても、ラッキーヒット的に手傷を負わせるのがやっとのありさまで*1、まともに殴り合おうと思えば、相当に疲弊or重傷を負わせるか、一握りの手練をぶつけるか、あるいは極めつけに強力なジツで抑え込むしかない。
作中の戦闘哲学に「ノー・カラテ、ノー・ニンジャ」というのがあるが、まさにそれを体現した存在である。

さらに、後述の「チャドー呼吸」により、深呼吸する余裕があれば体内にカラテを循環させ、体力と気力を回復できるため、継戦能力・戦線復帰能力もヤバイ級。継続的に戦闘を仕掛けて疲弊させないと殴り合いに持ち込めないのに、数分でも隙を与えると疲弊分を回復される。チャドー呼吸で多少の毒も解毒できるため、搦め手の類も事実上無効。……引っかかること自体はあるが。「グワーッ麻痺毒!」

一方で遠隔攻撃手段がスリケン以外になく、あるニンジャは「ニンジャスレイヤーは射撃戦に弱い」という見立てをされている。
一時期その弱点を突かれ実際苦戦させられたが、これはそのニンジャのスリケンが特殊な性質を帯びていたことが大きく、そもそも並の使い手相手なら悠々と射撃を掻い潜って殴りかかってくる時点で、そんなものは弱点たりえない。
というかスリケン狙撃特化ニンジャ相手に射撃戦で勝ってる時点で、射撃能力が低いとはお世辞にも言えません。スリケンを用いたヒサツ・ワザも割と多彩だし。


弱点らしい弱点がない、という意味ではもはや完成形。
と言ってもイクサの中で成長を重ねてもおり、憑依直後と現行連載の第3部ではワザマエには少なからず差はある。
さらにジツは無いが後述のナラク化が「ニンジャスレイヤーのユニーク・ジツ」と認識されており、事実上の「残機有り」という点もニンジャスレイヤー攻略を難しくしている。


おまけに口喧嘩のワザマエもヤバイ級であり、敵ニンジャとの舌戦では態度や長所を逆手に取って精神的にフルボッコにする。
サンシタともなれば、この口上のみで戦意喪失する事さえある。誰が呼んだか「バトウ・ジツ」「ドクゼツ・ジツ」。実際ほとんどジツの域。
なお、第3部に登場したあるニンジャ曰く「言葉の投げ合いもカラテ」なので、ニンジャのイクサには舌戦もありらしい。
前述のエントリーとあわせ「とにかく相手を怯えさせ、慄かせ、その誇りと実力とを完全に踏み躙ってへし折った末、完膚無きまでに叩きのめして殺害する」という復讐の一環な為、ノリノリだしキレッキレ。

「ザイバツ・シャドーギルドの久遠の歴史において、貴様らごときビョウキ鼠に白砂を踏ませたためしなど無し。卑しい知性のいじましき努力は褒めてやる」
「くだらん」ニンジャスレイヤーが言い捨てた。
「たかが古城。たかが砂。たかがニンジャの寄り合い所帯よ。ゴロツキ風情が笑わせるな!」

まとめるとクラシックニンジャスタイルでありながら、個々の完成度がヤバイ級の実際理想のニンジャである。


◆装備◆

  • スリケン
ニンジャの用いる飛び道具としてメジャーな方。自力精製も可能。
投擲速度は200km/hをゆうに超えるらしい。サンシタ相手ならこれだけで十分致命武器な。
ちなみに宿敵のダークケツベッピンダークニンジャ=サンはクナイ・ダート派。

  • ドウグ社製マキビシ
江戸時代以降、ニンジャの間でも使用が禁じられていた非人道兵器。
ある程度の数を発注・製造してもらっており、現地調達や自力精製はできない。
潜入時に見つかったりして離脱する際などに使う。

  • 聖なるヌンチャク
存在そのものがネタバレなので、ここでは語らない。決断的に本編を読もう。

  • ヌンチャク
第3部中盤以降使い出した、何の変哲もないヌンチャク。何回か壊れているので、そのつど修復している模様。
彼の卓越したワザマエをもってすれば、銃弾の雨を弾き反らし、敵ニンジャの武器をも砕く恐るべき打撃武器と化す。

  • ニンジャ装束
前述の通りの赤黒衣装。デザインとしては極めてスタンダードで、頭巾もセット。
いかにナラクパワーで血から生成したとは言っても、これ自体に特殊な防御効果はない。ただの布です。
序盤に装束の自力生成ができなかった頃は、どこで材料を調達したのか、自作のものに着替えるシーンも。
死んだ目の長身精悍なイケメンが、チクチク縫い物してると思うと妙にシュールであるが、『ニンジャスレイヤー殺』では廃工場で独り、鬼気迫る執念の中、決断的にDIYする姿が描かれた。

  • ブレーサー&レガース
籠手と脚甲。装束同様、ソウル由来の生成品と自作したものの2種類が存在する。
ブレーサーは第2部中盤でドウグ社製の新型に新調された。
こちらは強靭な合金製で、鈎のような出っ張りに敵の武器を引っ掛け、絡めたりへし折る事もできる。

  • 巻上げ機構付きフックロープ
腰のポーチから伸びる多目的フックロープ。様々な局面で幾度となくフジキドの命を救った功労者。
ロープはカーボンナノチューブ製で、細くとも極めて強靭、かつ高い絶縁性と防刃性を持つ。
当然のようにこれもドウグ社製。ドウグ社マジ人の手足な。

  • アイアンオトメ
フジキドの足となる大型バイク。ヘルヒキャク社製の最新モデルで、敵をスレイして奪った。
高性能UNIXを搭載し、自動操縦や遠隔操作が可能な優れもの。
なお、彼の他の乗機(セスナ、スノーモービルなど)と違って赤黒カラーではない。
時系列が後になるにつれて排気量が増えているため、エンジンは暇さえあればチューンしてパワーアップさせている模様。
フジキドはバイクいじりが好きなのかもしれない。
第三部のとあるエピソードでフジキドの手元からは失われた。

  • ドウグ社製IRCボウガン
超小型無線IRC端末を仕込んだボルトを発射する、黒鉄色のクロスボウ。
ボルトを打ち込んだ対象に限定的ながらハッキングを仕掛けられるほか、発信機としての機能もある。

  • 暗黒非合法システム
ネオサイタマのIRCネットワーク上に「ニンジャ」という単語が流れるのを常時監視するものや、
マッポやヤクザネットワークからニンジャ案件などを傍受する、複数台のUNIXを結合したシステム。
どうやらヤクザ天狗=サンにインスパイアされてこしらえたものらしい。多分製作者はナンシー=サン。

◆ヒサツ・ワザ一覧◆

  • ドラゴン・トビゲリ
ドラゴン・ゲンドーソー直伝、ドラゴンニンジャ・クランに伝わる伝説の暗黒カラテ技。
力を溜め、狙いを定め、完璧に均整の取れた姿勢で、嵐の如く決断的に叩き込まれる飛び蹴り。
センセイとの連携攻撃でアースクエイクを仕留めたのもこの技。ドラゴン!

  • ドラゴン・クロウ・ツメ
これまたドラゴンニンジャ・クランの継承技。ショートステップからのチョップ突き。
フジキドほどの使い手が繰り出した場合、肉を裂き肋骨と脊椎を砕き、貫いた心臓を抉り出して握り潰す。
この技が炸裂する時には、実況TLに「ハートキャッチ!(物理)」のコールが飛ぶ。ところでドラゴン=センセイ、クロウとツメって同じ意味じゃ……。

  • アラバマオトシ
敵を上空で羽交い締めにし、諸共に落下しつつ脳天を母なる大地にシュートイン!
相手は死ぬが自分はエンシェント・ウケミで無傷。
高々度からの超高速落下やフーリンカザンの駆使で必殺的に威力倍点!要は飯綱落としである。
しかし、一定以上のワザマエの相手には耐えられたり振りほどかれたり。実際ペガサスローリングクラッシュな。
テキサス独立戦争の裏で暗躍したニンジャが編み出したとされる、恐るべきダークサイドヒストリーめいた技である。

  • サマーソルトキック
伝説の暗黒カラテ技にしてジュー・ジツの奥義。フジキドが繰り出すと、サンシタや凡骨程度の首ならば一撃で刈り取る。
なお、某待ちガイルのような体勢でカラテを溜めて放つ、エクストラバージョンもある。
エクストラバージョンの跳躍力と回転力は通常の3倍、さらに攻撃回数も2倍。実際威力はヤバい級な。

  • ジキ・ツキ
直突き。
主に右の拳を顔の横までめいて引き絞ってから決断的速度で真っ直ぐ放つカラテ奥義。
彼の放つそれは神速とも言われるほどの威力で、使われれば大体の場合はトドメの一撃となる。
ヘッズのメンターへのカイシャクに使われたこともある。
ワザの前に溜めが必要なため、トドメ専用技と思われていたが、3部終盤にて……後述。

  • チャドー呼吸
ザゼンを組み、特殊な呼吸法でニンジャ回復力をブーストし、体力回復と肉体の補修を行う呼吸法。
解毒効果もある。
緊迫したイクサの中で「スゥーッ!ハァーッ!」という独特の呼吸音が響けば、ほぼ確定的な逆転勝利フラグとなる。
実際、フジキドがチャドー呼吸後にスレイし損ねたニンジャはほとんど存在しない。
仮に取り逃がしたとしてもだいたい別の人物の手によって死んでいるため、敵にとっては回避不可能な必滅フラグとも言える。
呼吸する余裕さえあれば行動消費無しで自動HP・MP・BS回復できるというチートめいた奥義であり、ニンジャスレイヤーが単独で多数組織を相手取って次々に連戦できるのはチャドーあってこそ。
チャドー、フーリンカザン、そしてチャドー……。

  • エンシェント・ウケミ
チャドーの秘奥たるグレーター・ウケミ(火達磨になろうがその炎そのものをも受け流せるチート技)よりもさらに古い、全ての受け身の源流。
アラバマオトシを使う際、これができないと自分が受けるダメージを逃せないため、諸共に死ぬ。
恐ろしい事に、衝撃を逃がせる高度に理論的限界は存在しないらしい。ニンジャの受け身パねぇな。

  • タツマキケン
ドラゴン=センセイの授けた最後のインストラクションによってナラクを制御した際、作中で最初に繰り出したチャドーの奥義。
大きく屈み込んだ後に斜めに跳躍、横倒しで高速回転しながら連続回転蹴りを浴びせる血も涙もない暗殺技。

  • アラシノケン
高速回転しながら敵の軸足を蹴り払い、脇腹へ拳撃を入れつつ跳躍、跳躍と同時に肩へ肘、さらに跳びつつ側頭部に回し蹴り……
これら四撃を一瞬のうちに叩き込む、禍々しくも強力なチャドー必殺奥義。
四撃合一の完全発動時には、ほぼ同時に打ち込まれたカラテ衝撃が増幅・共鳴しあい、
奇妙な一発の破裂音のみを残して敵の肉体を内部からミンチにしてしまう。
「パ ァ ン」

  • サツキ
ニンジャスレイヤーが古代ローマカラテ最強の戦士スパルタカスとの対決の最中に見たソーマト・リコール(走馬灯)現象……めいた体験の中で得た技。
前方に突き出して手の平を外へ向ける様に捻った左腕に、研ぎ澄ませたカラテをコンマゼロゼロ数秒間だけ集束、その瞬間のみ敵の攻撃を弾き逸らして無力化する事を可能にするチャドーの防御。
これは作中で度々使い手が登場する、全身の硬化による絶対防御ムテキ・アティチュードの一種である。実際ブロッキングめいている。連続で使用することも可能。
ただしこれだけでは不完全であり、サツキで敵の技を受けた後、対となる存在であるジキ・ツキをカウンターとして繰り出す事でチャドー奥義「サツキ・ジキツキ」として完成されるのだ。
ニンジャスレイヤーはローカルコトダマ空間(忍殺における心象世界の様なもの)らしき場所でこの技を得たのだが
その場所はフジキドや、ましてやナラクのものでもなく(オヒガンからワザを得ること自体は
ドラゴンニンジャクランの伝統ではあるらしいが)、サツキ自体も何者かに「奪われ」、その場所に「隠されていた」など
謎の多い技である。今後謎が解明されるかは不明であるが……今はただ、備えよう。

  • ツヨイ・スリケン
何かもう名前そのまんまな気がするが、腰を落とし、上体に縄のように筋肉が浮き上がるほどの力を込めたスリケン全力投擲。
たかがスリケンと侮るなかれ、戦闘ヘリ程度ならば一撃で叩き落としてしまう。
両手をクロスさせて同時投擲する「ダブル・ツヨイ・スリケン」、指の股に挟んで両手から放つ「ツヨイ・スリケン8枚同時投擲」という派生技も。
さすがに8枚同時投擲時の単発威力は、通常に比べれば劣るらしい。そりゃそうだ。

前述の戦国大戦とのコラボでは「強手裏剣」と書いてツヨイ・スリケンと読み、計略(各武将のヒサツ・ワザ)としてこの技を使う。
効果時間中にカードをタッチする事により、戦場に巨大なスリケンを発射する。
このスリケンは連射が効き、連射中は森川=サンの「イヤーッ!」という叫び声が延々戦場に響いて実際うるさい。
この計略単体ではまるで戦果を挙げられないが、トクガワ・シンジケートの三葵システムを活用する事により威力が飛躍的に上昇する。
ちなみに蒼葵点灯中は後述の不浄の炎を纏い、カラテの威力も上昇する。

  • ヘルタツマキ
高速回転しながら全周囲にスリケンを無差別投擲する。ここだけスゴイモーター大戦な。
フジキド自身の成長から、回転中にニンジャ動体視力でちゃんと狙って投げる事で味方への誤射の危険性を解消。
やろうとしてる事はわかるが、努力の方向性ェ……
関連して初期エピソードの『サプライズド・ドージョー』ではtwitter版のみ、
片腕をヘリコプターの羽根のようにまっすぐ伸ばし、回転の力で空中静止したままヒュージシュリケンに永遠にスリケンを投げ続けていたが、
この時点でフジキドは高速回転中には無差別投擲しかできないことと矛盾するためか、物理書籍ではカットされた。

あらゆるカラテの根幹となる基本動作。発生最速だが低威力の、いわゆる弱Pな。
自らの殺忍衝動の昂ぶりを抑える為、フジキドはフートンの中でチョップしたり、地面にむけてチョップしたり、チョップし、チョップしたりする。
フジキドが最も得意とする技であり、第二部において、あらゆる技をコピーしてしまう強敵サラマンダーをこの技の連打で打ち破った。

◆ナラク化◆

ナラクの力を開放したニンジャスレイヤーの全力戦闘モード……というよりほとんどリミッター解除
カラテのさらなる強化や筋力・瞬発力などのブーストアップといったフィジカル的な強化(残像をまとった高速機動すら可能)のみならず、
血やソウルを媒介とする赤黒い「不浄の炎」を引き出し、攻守に応用する。

この不浄の炎は、敵を焼き尽くすのみならず、傷を焼き潰す事で断ち切られた腕を繋ぎ直した事も。
劇中ではカトン・ジツに分類されており、ヘッズ間では同名ジツ最強クラスと推測されている。
ある意味では、このナラク化とそれに伴うブーストアップこそがフジキドのユニーク・ジツと言えなくもない。

第3部における敵対暗黒ニンジャ組織アマクダリは、このフジキドのカジバ・フォースめいたチカラを
「Ninjaslayer Abnormal Reaction Against Karate Urgency (N.A.R.A.K.U.)」と名づけ、非常に警戒している。
訳すと「カラテ的窮地におけるニンジャスレイヤーの異常反応」となる。結構言い得て妙だね。
なお、奇しくも略号が「ナラク」となっている点も見逃せない。


実はナラク化には複数のバージョンがあるのだが、説明すると非常に長いので本家wikiを参照されたい。
とりあえず「発動したらヤバイ級にパワーアップ」「実際勝率もうなぎのぼり」「でも確実に勝てるとは限らない」って覚えておけばいいよ。
まあ敵にとってはニンジャスレイヤーを倒したと思ったらなんかパワーアップして体力全回復して襲いかかって来るとかいう、ラスボスの二段変身めいた状況である。


エイプリルフール

ほんやくチームによるエイプリルフール企画でももちろん主役。ただしキャラクターは別人もいいところ。
◆2013年『ニンジャ戦士特に宇宙』◆
伝説的宇宙戦士フジキド・アルベルトの息子、神秘的なジュー・ウェアをまとった少年フジキド・ケンジ14歳
星間談合組織ソウカイ・シンジケートのニンジャに家族を皆殺しにされ、復讐を誓う。
が、マスター・ゲンドーソーをダークニンジャに殺され、不時着した惑星で引き抜いた赤黒の刃を持つ伝説の剣ニンジャスレイヤーでソウカイ・シンジケートと戦う。

◆2014年『忍者スレイヤー』◆
偶然、赤黒の巻物モジュールを手に入れた高校生で部員一人の応援部部長、バンカラな学ラン姿の藤木戸ケンジ。
風魔オーパーツを研究して作られた変身装置、巻物モジュールで忍者スレイヤーとなって幼馴染の瀬戸内小梅を忍者魔人から守った。

主人公の風体変身アイテムがあからさまにオメーンライダーなのだ!

なおこれらの赤黒アイテムは、明らかに原作準拠のナラクが中にいる。

◆2016年『忍偵ヌンチャック』◆
原文ではシンプル化されているものの本編そのまま…のはずなのだが、かの宇宙忍者ゴームズ並の昭和的超訳によりとんでもないことに。
「In the cyberpunk city Neo-Saitame, Fujikido lost his family in the ninja war and suddenly got the mighty ninja soul!」

「ポジトロンマキモノに触れて強力な忍者パワーを身につけたフジキドことヌンチャックは、武田信玄の力、徳川家康の辛抱強さ、羽柴秀吉の策略、上杉謙信の奥ゆかしさ、織田信長のイノベーティブ性で、今日も闇組織ヤックザーの暗躍から市民を守るのだ!」

◆2017年『ラスト・ボーイ・スタンディング2017』◆
女体化
フジキド探偵事務所の女社長、 フジキド・ユミ
事務所アルバイトの マスラダ・サキ ことニンジャスレイヤーの窮地を度々救う謎の戦士 サツバツナイト との関係は?

◆関係者◆

◆協力者◆

フジキドのパートナーとして電脳支援を行うヤバイ級ハッカーにしてジャーナリストの美女。そのバスト豊満であった。
当初はニンジャに関わっては窮地に陥りフジキドに助け出されるだけの存在であったが、たび重なるニンジャとのイクサのなかで急速に研ぎ澄まされ、ニンジャスレイヤーの「守護天使」となる。

  • ドラゴン・ゲンドーソー
平安時代より続くドラゴン・ニンジャクランのアーチニンジャ。
ニンジャソウルに憑依されるのではなく、修行によってニンジャの力に開眼した希少な「リアルニンジャ」であり、日本最後のリアルニンジャ。
ナラクに呑まれて暴走していたフジキドを止め、師匠としてインストラクションを授ける。
指導できた期間は非常に短かったが、彼の教えは窮地において幾度もフジキドを救うことになる。

  • ドラゴン・ユカノ
師匠ドラゴン・ゲンドーソーより託された孫娘。ヒロイン格。そのバストは豊満であった。
第一部序盤で行方不明、記憶喪失となり、ヘッズからもそのヒロイン性を疑われながら第二部後半でフジキドと対面するまで長らくの空白期間があったか、その出生には恐るべきニンジャ真実が秘められていた。

飛び降り自殺に巻き込まれたことで死にかけ、ニンジャになってしまった女子高生。
ニンジャソウルに呑まれず以前の人間性を保っている希少なニンジャ。
ソウカイヤの力づくのスカウトから逃げ回るうちにフジキドに助けられた。
それからも何度か顔を合わせているが、総じてあまり深い関わりは持っていなかったりする。
彼女に取り憑いたニンジャソウルは、ナラクと何らかの因縁があるらしく、
フジキドは彼女と対面するたびに、ナラクに殺せ殺せと囁かれる。

武装霊柩車「ネズミハヤイDIII」でネオサイタマを走る、死体専門の運び屋。
当初はソウカイヤの罠により交戦するも、和解。
その後はドライビングテクニックを生かし度々フジキド達をサポートする。

  • タカギ・ガンドー
キョートにおけるフジキドの協力者、ズバリ(ドラッグ)中毒の壮年私立探偵。
深刻になりがちなフジキドに「シリアスになりすぎる事の危険」を教えるなど、良き相棒となる。
ピストルカラテの有段者とはいえモータルであり、陽気で危なっかしい振る舞いから当初は面白黒人めいた立場かと思われていたが……。

  • シルバーキー
キョートにおいてフジキドの協力者となったジツ特化型のニンジャ。
ニンジャとなっていながら気弱な小市民的性格で、当初はニンジャとして振る舞う事さえしていなかったが、彼の強力なユニーク・ジツを狙ったザイバツに襲撃されて以降、フジキドと行動を共にする。
当初はそれだけの間柄だったが、戦いの中でフジキドと友情を築き上げ、またそのジツから重大な役割も担っていくこととなる。
本名は「カタオキ」。鍼灸師としてキョートで生計を立てていた折、いつの間にかニンジャソウルに憑依されてニンジャとなった。
自身がニンジャになったことに気づかず、「なんか変な能力が身についた」程度にしか認識していなかったが、
ユニーク・ジツを診療に利用していたことでその存在をザイバツに嗅ぎつけられた。

  • ヤクザ天狗
ニンジャスレイヤー誕生以前よりソウカイヤと戦い続けてきた孤独なるニンジャハンター。
完成された戦術と執念により、モータルでありながら二十人以上のニンジャをハントしてきた、作中通してもあり得ないほどの強者。だがその勝利は常に紙一重であった。
その在り方には、フジキドも若干のリスペクトを抱く。

  • ザクロ
ニンジャネームは「ネザークイーン」だが、他者からも地の文からも本名でしか呼ばれない。
マイノリティが集う繁華街ニチョームでBAR絵馴染(エナジー)を経営する、自警団ニンジャ。
心やさしく気風があって面倒見の良い姉御肌の人物で、皆から慕われている。
ある戦いにおいてフジキドに救われて以来、彼を一途に慕っている。
……あ、一応付け加えておくと、男性である。

◆敵◆


マルノウチ抗争においてフジキドの妻子を殺した仇敵。
妖刀ベッピンを操るストイックなカラテ戦士であり、ラオモトの懐刀、ザイバツの懲罰騎士と、立場を変えながらも自らの目的の為に暗躍、フジキドと激闘を繰り広げる。
彼もまたニンジャによって背負わされた過酷な運命に抗い続ける、もう一人の主人公である。
人気投票36位=サンだったのも今は昔の話だ。

ネオサイタマを裏で牛耳るニンジャ組織ソウカイ・シンジケートの首魁。カネをこよなく愛す最強レベルのニンジャ。
フジキドが妻子を失いニンジャスレイヤーとなった大元の原因であり、なんとしても殺さなくてはならない怨敵。第1部はフジキドが彼の元に辿り殺すため、配下のニンジャをスレイして回る物語である。

◆鏡像達◆


  • フォレスト・サワタリ
元ヨロシサン研究員でバイオニンジャを連れ出しサヴァイヴァー・ドージョーを旗揚げする。
グエン・ニンジャに憑依され、度々脳内がベトナム戦争になる。見た目も戦闘スタイルもゲリラだが米軍側に成り切ることが多い
フジキドはその狂気をナラクに乗っ取られた自分と重ねている節がある。
奇しくもフジキドが後述の「ニンジャを消去する有資格者」をスレイしサツバツナイトとなったのと時を同じくしてヨロシサンへの復讐よりドージョーのサヴァイヴを選ぶ

  • ランペイジ
元ソバシェフ。暗黒メガコーポの進出によって全てを失い、破壊活動を行って逮捕され、獄中で憑依された。
アカラ・ニンジャの剛腕が武器。後に腕を失い、デモンストレーション用の巨大サイバネ腕を装着した。
フジキド刑務所に潜入した際に知り合い、復讐者という身の上から彼にはバトウなどがあまり見られない。

  • ニンジャスレイヤー(セイジ)
第一部の頃にニンジャの襲撃からニンジャスレイヤーに助けられた若者。
ニンジャスレイヤーに縋る余り第三部でニンジャスレイヤー行方不明に絶望して憑依され自らニンジャスレイヤーにならんとするが、
ニンジャのみならず目撃者も殺し挙句テロ行為に走りフジキドと戦う際のアイサツでニンジャキラーとなる。

  • スカラムーシュ
モータルのの尻に敷かれる実際珍しいフリーランスの傭兵ニンジャ。
請け負ったビズの裏(実はサイバーツジギリとして利用されていた)を詮索してアマクダリに妻と友を殺される。
自らも殺される寸前、アマクダリを追っていたニンジャスレイヤーと遭遇し利害の一致と、うわごとで妻の名を呼んでいたことが彼のセンチメントに触れたか彼と共闘して重傷を負いながらも黒幕にたどり着き仇を討つ。
負ったダメージの重篤さと復讐を果たして虚脱状態になっていたことから安否が心配されたが……。

  • アルビオン
ソウカイニンジャだった兄・スキールニルをニンジャスレイヤーにスレイされ、それからニンジャスレイヤーに執着するアマクダリ・セクトに属するニンジャ。
隠遁生活を送っていた元ソウカイニンジャのナンバーテンに師事し、触れた箇所を粒子めいて分解する武器を生み出すコク・トン・ジツを会得する。
特訓中のニンジャスレイヤーの居場所を突き止め、過去の清算のために挑む。
最低な兄との数少ない思い出、滞在した旅館のオイラン・ヌノメとのやり取りから来る虚無的なアトモスフィアは、時折フジキドが醸し出す感傷と同じものがあった。

アマクダリ最高幹部。実質的にはアマクダリのボス。ケオスを嫌う鷲の一族最後の生き残りでディストピアめいた秩序を信奉し、ニンジャ組織でありながらニンジャの力が不要なシステムを構築するが……
その真の目的は現世とオヒガンの接続を絶ってニンジャという現象そのものを消去すること。フジキドの忍殺を不完全と断じ、自分こそニンジャ殲滅を完遂するものと称する。
原動力はオヒガンのケオスによって人類が辛酸を舐めてきた復讐、ニンジャの消去は同時にディストピア秩序を盤石とすることでもある。

◆?◆


  • サツバツナイト
ニンジャスレイヤーを誘き出す目的でアマクダリに襲撃されたニチョームへ突如助っ人としてエントリーし、アマクダリ司令部を混乱の渦に陥れた、ニンジャスレイヤーとの関連が疑われる、「殺」「伐」と刻まれたメンポを着用した謎のニンジャ。一体何者なんだ……。
言わずもがな、ある事情でニンジャスレイヤーとして動けないフジキドの変装(?)した姿である。
ちなみに名前は某探偵が戯れに考えたものらしい。

賞金首のガイジン。
元ソウカイヤ傘下で3部ではアマクダリ傘下のヤクザが彼に爆弾を取り付けたところ、監視映像には爆弾を背負ったニンジャスレイヤーが映るという怪現象が起きた。取り付けた担当者は「ジェイクがニンジャスレイヤー」と主張しているが……事の真相は単独項目を参照。






以下のリージョンはニンジャスレイヤー第3部最終局面以降のネタバレになります。
未読の諸兄は注意な。

+ 「奪わせはしない」フジキド・ケンジは言った。

奪わせはせぬ。二度とは!


第3部最大の強敵との宇宙空間におけるイクサを制したフジキドは生身で大気圏に突入し、ネオサイタマに帰還。
間髪入れず、最大の宿敵ダークニンジャとの決戦に赴く。

カラテとカタナの応酬の果て、ダークニンジャの奥義「ヤミ・ウチ」によってナラクのソウルを奪われてしまい、『ニンジャスレイヤー』は敗北。ニンジャソウルを失ってしまう。
炎が消え、黒く冷えていく装束。「忍」「殺」の文字が崩れ、ひび割れていく鉄のメンポ。
ベッピンに貫かれ、ソウルを失えば爆発四散もせず屍となるのみ。
ダークニンジャはナラクのソウルを手にしてその場を去らんとした。


誰がニンジャスレイヤーを殺したと?(フー・キルド・ニンジャスレイヤー?)


だが、フジキドは死んでいなかった。

これまで彼が築き上げてきたカラテ、メンターとなったドラゴン・ニンジャが与えたメンキョ、ハナミの桜が如く舞うオリガミ、そして友が与えたニンジャとしての名。

かつて古の時代、ニンジャを目指す修行者達は師からメンキョを与えられ、桜舞うハナミ儀式でニンジャネームを得て、リアルニンジャとなったという。
そう、条件は全て揃ったのだ。

ニンジャスレイヤーは斃れぬ(ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ)

立ち上がるフジキド。カイシャクに入らんとするダークニンジャの目の前で、砕け散ったはずのメンポには「殺」「伐」の文字が刻まれ、装束は漆黒に変わってゆく。
その縁にはニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨンではドラゴン・ドージョー(もしくはリアルニンジャ)の象徴である赤橙のハイライト。
ダークニンジャの妖刀、かつて妻子を殺めた「ベッピン」を素手で砕いたフジキド――正体を隠していた際に名乗っていた「サツバツナイト」を新たなニンジャネームとしたリアルニンジャは自身のカラテでダークニンジャを圧倒。彼を退かせるのだった。

フジキドの妻子も含むモータルのニンジャへの無念の声-ナラク・ニンジャ-は、嘗て封印されていた地下深くの銀のオベリスクへ戻っていった。

「サツバツナイトとなったフジキドはニンジャスレイヤーの頃よりも強くなっているのでしょうか?それとも多少弱体化しているのでしょうか?」
B「当然ながら、ナラク・ニンジャの力を失っているので、純粋なニンジャの力としては弱まっている。アガメムノンとともに月で戦ったときの彼は、まさに半神と呼ぶにふさわしい存在だったが、それに比べれば遥かに弱体化しているといえるだろう。ナラクによる敵ソウルの正体看破ももう行えないのだ」
と、第3部クライマックスほどの力は持たない様子。
とはいえ彼の強さの要であるカラテ技量や無数のニンジャを殺してきた戦闘経験がそのまま残っていると思われ、前述の通りダークニンジャに勝利した実績もある以上、弱体化の程は不明である。

前述の通り赤橙に光っており、シヨンでドラゴン・ドージョーを表すハイライトと同じものと思われていたが、4部では既にドラゴン・ドージョーの内弟子ではなく、
対峙したリアルニンジャから「見たところドラゴン・ニンジャからカイデンされたわけでもなさそうだ」と思われているためドラゴン・ドージョーの特徴というわけではないらしい。
+ 「ニンジャスレイヤー」のその後
(何故おれが…)ナラクは答えない。
(何故おれを死なせなかった、ナラク!)

ナラク・ニンジャのソウルはダークニンジャの元を離れたが、再度フジキドに憑依することはなく、その後サバイバーズギルトに苦しむオリガミ職人の青年「マスラダ・カイ」に宿り新たな「ニンジャスレイヤー」となっている。
外見的な違いとしてはニンジャ装束の頭巾部分が無く、「目つきが悪い」ことが度々描写されている。

第4部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」はこの新たなニンジャスレイヤーと、サツバツナイトことフジキド・ケンジの二人を主人公とすることが明かされている。
「4部ナラクにはフジキドとすごしたころの記憶やカラテが残っているのでしょうか?」 B「残っている。過去のすべてのニンジャスレイヤーの経験の総体だ」とのこと。
その証拠として、ソウル由来の装束生成の際にかつてフジキドが使っていたフックロープやブレーサーを思わせる装備を生成している。

ただしカラテは憑依者の違いもあり、どちらかと言えば単発の大きな一撃を狙うスタイルに変わっているなど結構ガラッと変わっている。
メンターもいない全くの素人であるため、チャドー呼吸も使用できない。
それでも初期のフジキド同様、ニンジャとして並以上のカラテは有している。
むしろゲンドーソーにナラクを封じられた上でインストラクションを与えられたフジキドの方が例外で、こちらが本来の「ニンジャスレイヤー」のスタイルなのだが。
またマスラダ自身の特質として「大体わかった」の台詞に代表されるよう飲み込みが早く、敵のカラテやナラクからもたらされる断片的なカラテ記憶を元にすぐに対抗策を編み出すことが可能というフジキドとはまた別の逆転手段を有している。
他にも機器なしで無線LAN通信が出来たり、コトダマ空間に介入したりとオヒガンとの接触が強い節がある。

邪悪なニンジャにジツを与えて回っている「サツガイ」なる人物によって、家族同然に育った幼馴染のアユミ=サンともども命を落としたが、ナラクの憑依で蘇り、ニンジャスレイヤーとなった。
全ニンジャを殺す……というつもりはなく、サツガイの配下を狙うことで彼の元へ辿り着き復讐せんとしているが、フジキドの時のように悪夢の場面を見せつけても、フジキドとは違い憎悪より後悔が蘇る性格のためナラクも苦慮している様子。
基本的に「仇」と認識しているのはサツガイのみで、邪悪なニンジャへの殺意を抱かない限り、体を乗っ取られる兆候はない。
+ マスラダがニンジャ全般への殺意を抱かない理由 ネタバレ注意
実はマスラダがサツガイのスリケンに斃れたとき、アユミはサツガイのスリケンを防いでいた。つまりアユミ自身がニンジャだったのである。
事情は不明であるが、生前にマスラダのオリガミを称えるシーンがあり、ニンジャといえど一流の職人や芸術家のワザマエに敵わないということが3部までにも度々あったこととの連想から既にこの時点でニンジャとなっていたとの説もある。

逆に苦痛を与えることにはあまりこだわらないためバトウには消極的で敵の恨み言を「どうでもいい」と切って捨てるのが基本。
サツガイの配下というかファンクラブ会員の取引先がドラゴン・ドージョーを襲撃した神話級リアルニンジャの配下だったことで
ニンジャスレイヤーとサツバツナイトは遭遇を果たしたが、互いの敵へ直進したため僅かな時間にとどまった。
サツバツナイトのカラテを見たマスラダはチャドー呼吸を模した「スゥーッ……フゥーッ!」という憎悪の炎を増幅する呼吸法を会得した。
ナラクはマスラダにサツバツナイトを「厄介なリアルニンジャ」「かつてのニンジャスレイヤー」と告げ、サツガイとは無関係であることを念押しし、ドージョーに帰ったフジキドは知己に連絡を取り……

第四部の予告編では、燃え落ちるテンプルで満身創痍のニンジャスレイヤーとサツバツナイトが対峙し、カラテを構えてアイサツを交わす姿が描写されていたが、本編では基本的にはドラゴン・ドージョーを巡る外伝作品の主人公めいたポジションでマスラダのイクサに干渉することなく各地のリアルニンジャ達と戦いを繰り広げ、時に友好を結んでいたが、
主犯格のケイトー・ニンジャがナラクの持つ内なるギンカクを狙っていることを知り、シーズン2にてアラスカのシトカを本拠地とするロシア系ヤクザクラン「過冬」と戦うマスラダに接触、共闘を果たす。

余談ながら、リアルニンジャ化の際の地の文により「サツバツナイト」のネーミングセンスはフジキドのものではないことが判明したが、マスラダの口調がナラクが憑依しても割と普通であることから、今度は「オヌシ」とか「ニンジャ殺すべし」とか「せぬ!」とかの口調がフジキド自身のものなのではないかという疑いを持たれることになった。

さらに余談ながら、サツガイの出現の規則性を見抜き複数回接触した結果、
「攻撃を反射する変種ムテキ・アティチュード」「チャドー呼吸」「コトダマ視界による正体看破」
というフジキドを思わせるワザセットを得たニンジャが序盤のボスとして登場している。


ドーモ、wiki籠り=サン。ニンジャスレイヤーです。追記・修正すべし、慈悲はない……イヤーッ!

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最終更新:2023年12月26日 19:52

*1 そして代償に全滅する