キム・カッファン

登録日:2015/02/16 Mon 00:06:12
更新日:2024/04/05 Fri 13:24:19
所要時間:約 8 分で読めます






「悪は許さん!」



キム・カッファンとは『餓狼伝説2』にて登場したキャラクターである。
漢字表記は「金甲喚」で、『ファイトフィーバー』を制作した韓国の企業ビッコムの社長の名に由来している。
これは当初「キム・ハイフォン」と言う名だったが、その社長・金甲煥から(韓国の氏名では)そんな名前はありえないと言われたため。
『KOF2003』からは金社長の肖像権の配慮から、名前は「キム」とだけ表記されている。
その後2017年辺りから再び「キム・カッファン」名義が復活している。
餓狼やKOFシリーズではCVは多くの作品で橋本さとしだが、『XII~XIV』は長田和彦が、『XV』からは河本邦弘が演じている。

●プロフィール
格闘スタイル:テコンドー
生年月日:1964年12月21日
年齢:28歳(2、SPECIAL)、29歳(KOF'94)、30歳(KOF'95以降)、32歳(RBS)
出身地:韓国
血液型:A型
身長:176cm
体重:78kg
趣味:カラオケ(十八番は「矢切の渡し」)
好きな食べ物:イカフェ(イカの刺身)、焼き肉、キムチ
得意スポーツ:体操
大切なもの:妻、2人の息子(ドンファンとジェイフン)
好きな音楽:ムード歌謡曲
嫌いなもの:悪
職業:テコンドー師範
特技:熱湯風呂でガマンすること
CV:橋本さとし(餓狼伝説シリーズ、KOFⅪまでのKOFシリーズなど)
  磯部弘(ドラマCD版KOF94)
  中村大樹(アニメ『バトルファイターズ餓狼伝説』シリーズ)
  長田和彦(KOFⅫ~XⅣまでのKOFシリーズ)
  河本邦弘(KOF ALLSTARS、THE KING OF FIGHTERS:DESTINY、KOFXV)
  江口拓也(KOF for GIRLS)


世界最高峰のテコンドー使い。テコンドーの素晴らしさを世界に広めるために戦う格闘家。
自他共に厳しい求道家であり、真面目過ぎる故に頑固な一面もある。
正義を重んじ悪を許さず、悪人と対峙すると「悪は許さん!」とイントロで言うのが通例。
『RB餓狼』でギースに言われたが故に、あと一部作品での高性能故に、偽善者と言われる事が多々ある。

KOFシリーズではその正義の面が誇張されたキャラ付けをされている。
悪人であるチャン・コーハンとチョイ・ボンゲを更生させながら、三人で韓国チームを組んで戦っていくのが基本的な設定。時折、ジョン・フーンとメイ・リーもチームに加入する。
しかし、その面が誇張され過ぎた結果、改悪と言っていい程のキャラクターになってしまった。
彼ほど爽やかに相手を恫喝するキャラは長く広い格ゲー史上でも他にいないだろう
XIII』では改善され、『XIV』以降はコミカルな一面を見せるようになっている。

門下にはアリス・クライスラー(RB)、チェ・リム(MIA)、同門には現在の妻のキム・ミョンサクとの仲を取り持ってくれたホンフゥがいる。
KOFシリーズの関係人物には更生対象のチャン・コーハンとチョイ・ボンゲ、門下のメイ・リー、同門のライバルであるジョン・フーン、師匠のガンイルがいる。
息子は『餓狼MOW』に登場するキム・ドンファンとキム・ジェイフン
更に過去の世界の『サムスピ閃』にはキム・ヘリョン、未来の世界の『風雲STB』にはキム・スイルと言うキャラクターが存在する。
ヘリョンは不明ではあるものの、KOFXVでのキムのインタビューで先祖の事を聞かれた時に悪を見逃せない人で少々きつく当たってしまう人もいたと間接的に示唆しているような描写があり*1
スイルはキムの子孫で確定しており、伝説の狼から帽子を貰ったとか言う割には色々と怪しい爺さんよりもキム一族はSNK格闘ゲームの歴史を繋いでいる。
また、『真サムスピ』には1/128の確率で通常の飛脚の代わりに荷物を背負って鳳凰脚のポーズで滑走するキム飛脚が背景に登場する事がある。まぁ不知火麻衣が出てるし仕方ないね。
通常の飛脚と違い絶対にアイテムも投げないしUターンもしない。



●各作品での活躍
○餓狼シリーズ
SNKの出世作にて初登場。
カッコいいテリー、紅一点の舞、十兵衛やビッグ・ベアなどの一風変わったキャラ……の中に、胴着姿の男として参戦したのでやや浮き気味であった。
当時のプレイヤーは「テコンドー?何それ?」と言う者が圧倒的に多く、使っても足技のみと言うかなりの地味キャラクターだった。


  • 餓狼伝説SPECIAL
NEO-GEOが韓国市場を意識していたせいかどうかは不明だが、異常な強さを得て続投。
ギースが折角復活したのにもかかわらず、ゲーセンでは「悪は許さん!」とかのたまう偽善者や、「強いから使う」キム使いが量産される様になった。
格闘ゲームと言う長い歴史を持つもので、プレイヤーの思考が徐々に移り変わっていったシーンの一つだろう。
しかし、研究が積み重なった現在の最強キャラはあのパンツ男らしい。
ちなみに本作はお遊び要素が多く、テリーステージとベアステージで条件を満たすと背景をキムが飛んでいく演出がある。


  • 餓狼伝説3
本作では未出場。
どうも弟子であるアリス・クライスラーを出場させる予定だったが、舞の参戦によりおじゃんとなった。
本作の舞ステージやBGMがやや異質なのはその名残である。


  • REALBOUT餓狼伝説
本作から復活。
後に雲行きが怪しくなっていくKOFのキムに対し、餓狼のキムは爽やかだがどこかお茶目である。
EDでは『KOF95』が既に出ていたため、チャンとチョイがカメオ出演している。


  • 餓狼 MARK OF THE WOLVES
本作では息子二人が参戦。
キム自身は参戦していないが、ドンファンの超必殺技K.O.勝利時に空から降ってくる。


「まるで知性をかんじませんよ」
クラウザーの部下で悪人となっている。おいおい。
クローンですらジョーを倒し、テリーを苦戦させる強キャラ。
本物もまた強かったが、イメトレで修業し奥の手として木の葉で目隠ししてくるジョーに敗北している。
そして、敗北した後は乱入してきたビリーに殺された。



○KOFシリーズ
  • KOF94
テレビでチャンの脱走を見て、その力を正義のために活かさないとは勿体ないと思い、捕まえるために街に出る。
ついでに自分に襲い掛かって来た通り魔のチョイも捕まえ、更生のためにKOFに参加する。
エンディングでは二人が優勝賞金のために戦っていたと言ったため、次の大会に備えて修行させた。


  • KOF95
ルガールに招待されたため参戦。
エンディングでも二人に更なる修行をさせていった。


  • KOF96
チャンとチョイに本大会で更生は終了と告げる。
エンディングでは二人が更生終了に喜んで色々言ったため、地獄耳のキムが反応しない訳がなかった。


  • KOF97
更生についてのドキュメント番組で取材を受ける事となり、人々への良い影響とテコンドーの素晴らしさを広めようとする。
そして修行の一環でKOFに参加する。
エンディングでは更生終了を告げられ、賞金もたんまり持ってったチャンとチョイが飛行機の中で今後の悪事について企む中、偶然テコンドー協会の用事で二人の後ろの席に座っていた。
そして、一生をかけて二人の更生に取り組もうとする。

すっかりネタキャラクターが定着してしまったが、オロチ戦後の会話はカッコいい。
「わからぬものだ……1800年前もそうだった。何をあがく?お前達には確実に滅びの日が来るというのに……なぜだ?」
「たとえそうだとしても、我々人類が選択した道だ」


  • KOF98
お祭り作品。
各キャラクターにされたインタビューでも相変わらずである。
特殊EDは柴舟、大門とでの子持ちチーム。


  • KOF99
ライバルのジョン・フーンがチームに参加。
『97』のテレビの内容が彼からしてみれば時代錯誤だったため、理論的方法で更生させたいと言ってきたのでジョンにチャンを任せる事にする。
ちなみにキムが二人にさせている更生のための修業は、どうも1日中トレーニングさせるものらしい。
エンディングでもどちらの更生が正しいか決着がつかず、チャンとチョイを交換して更生の日々は続く。
とはいえ、チャンとチョイがしみじみと自分達が丸くなった事を語り合うなど、今までのキムの更生もまんざら無駄ではなかった模様。


  • KOF2000
ジョンの元で更生、もといアテナファンのオフ会に参加させられているチョイの話が主なため、出番はまったくない。


  • KOF2001
今作はジョーやユリと言ったキャラがどこかおかしくなっている中、特にキムはおかしくなっていた。
「強くなりたいなら私の元へ!必ず強くして差し上げよう!」
「フッフッフッ…これから私が、君達を真人間にしてやろう!」
「誰だ、正義をうたう人間があやしいなどと困った事をいうのは!」
それどころか勝利デモは腕を組んで直立し、やや俯いて顔に影が入り、その中で片目のみがキラリと輝いているもの。
こんなポーズをするのはベガくらいのもの…と思いきや、餓狼MOWにおけるドンファン勝利時、表情が険しく両目が光るという違いはあるがほぼ同じポーズで降って来る。
まぁ01はどいつもこいつも勝利ポーズは妙な構図ばかりなのでキムに限った話では無いが・・・(アンディなんて前髪後退して完全にはg)

ストーリーでもジョンが入院して参加できない中、新たなチームメイトのメイ・リーを顔見せに来て立ち去ると言う仲が悪いとは言え……と言ったもの。
エンディングでも、ジョンに対する言葉がやけに冷たく見える。


  • KOF2002/2002UM
二作目のお祭りである今作では最強キャラの一角になっている。
固め行動の強さがピカイチであり、最強チーム・KBC(キム・ビリー・チョイ)とまで言われていた。
『2002UM』では調整を受け最上位格ではなくなった。子持ち同士の大門、タクマ、正義同士のアテナ、メイと組む事で特殊EDが発生。


  • KOF NEOWAVE
アーケードではまさかの課金キャラとして実装。
追加キャラであったためにあまり注目されなかったものの、研究が進むと若ギースや紫舟と並ぶほどの最強キャラの一角として再び猛威を振るう事となった。
無印2002から何も学んでいない


  • KOF2003
キム、ジョン、チャンと言うチームで参戦。
チャンはジョンが格闘スタイルがチームのいいアクセントになると言う名目で入れられたが、ジョン自身はキムを颯爽と助け、華麗に相手を倒す事により力量差を世界に知らしめようとしていた。
そしてキムはジョンのピンチを助けて恩を売り、口を封じる事を考えていた。
KOFに参戦出来ない事に反論するチョイに対して、「更生と言う名の鳳凰脚が飛んでくる」とまで書いてあったり、「誠意を持って話せば分かってくれる」と高笑いして話す始末。
そんな調子だがEDでは新たな悪を見つけたためか、すっかり三人で意気投合していた。


  • KOFXI
アンディとジョーが未参戦のため、テリーはダックを誘う。
最後の一人を韓国チームから貰おうとしていたが、ジョンの未参戦によりいつもの韓国チームで出場するため無理だと思っていた。
しかし、ダックのアイデアによってキムを勧誘する事でなんとかチームが組めた。
更生抜きのKOFのためにややキレがなさそうだったが、テリーが「ダックの将来は大丈夫か」、ダックが「テリーを定職に就かせたらどうだ」と耳打ちしたためにやる気を出す。
どうも更生抜きのKOFはキムにとってやる気を失くす事態らしい。
エンディングではパオパオカフェで酒を飲んで酔っ払い、呂律も回らずに真の正義について説く。
結果、飲みに来た一行に置き去りにされ、閉店してもリチャードやボブに対して語り始めていた。
ちなみに正義同士のアテナ、グリフォンマスクと組むと特殊EDが発生し、素直にカッコいいイラストに仕上がっている。
更にアッシュ、庵、ジャズウ、Mr.ビッグ、ズィルバー、ギース等といった悪人キャラクター達と組むと、彼等を更生中のイラストが拝めれる。


  • KOFXII
リストラが激しい中、ナンバリングには皆勤賞とだけあって続投。ユリとキング?知らんな。
今作でチャンとチョイを警察当局にかけ合って更生を開始した事が明らかになった。
ストーリーでは正義について深く考えると、チャンとチョイの修業をより過酷にするタチの悪い所まで明らかに。
チャンになんとか宥められるが、結果として修業はより過酷になってしまった。


  • KOFXIII
チャンとチョイは優勝してもどうせ解放されないとKOFに対する意欲もなかったが、サボるためにキムに自分達以上の悪党を更生させる事を閃いた。
サウンドビーチに呼び出されて出会ったホア・ジャイとライデンは争いかけたが、そこに二人を呼び出したキムが登場。
砂の上をまったく隙を見せずに歩き、二人を更生させるためにチームを組もうと言う。
キムは話を聞かない上にテコンドーの良さを説き始めたが、二人はKOFで名を売るために了承。
しかもEDではホアとライデンは更生完了したフリをしてまんまと抜け出し、更生完了で自信の付いたキムの修業はより過酷になっていった。

今まであまりにも酷かった反動か、誠実な性格と言う面が強くなっている。
フラフラしたっきりのを叱責していたり、痴女同然の舞や幼いクーラなどにも注意している。逆にチンには気をゆるませる事について説かれている。
「オロチと決別しなさい!」と言う無理難題を強いたり、ホアとライデンにむしろ利用されている事にも気づいていなかったり、
チームの三人とチームメイト二人用の胴着を用意して全員をドン引きさせたりする。
特殊エンディングはケンスウ、京とでキノコカットチーム。

  • KOFXIV
今回、チャンとチョイが新キャラのザナドゥと悪人チームを結成しており、キムもまた同じく新キャラであるガンイルとルオンとチームを組んでいる。
ガンイルはなんとキムの師匠で、ルオンはその愛人のセクシーなお姉さん。
キム以上に強引なガンイルにキムは辟易としており、エンディングではガンイルを必死に帰らせようとしていたが上手く行かず、最終的にはガンイルとともに山で修行するはめになってしまった。
その際「ええええーっ!(めんどくせー!)」とこれまでのキムには殆ど無かったコミカルな台詞を内心吐いていた。
ある意味いつものチャンチョイのポジションを彼自身が務めているようなもの。

  • KOFXV
なんとリストラ。KOFシリーズのナンバリング作品では初の事態である。
ストーリー上では前作のEDから続いて、ガンイルの修行に付き合わされているらしい。
だが、EVO2022の壇上で真吾と共にDLCで復活が決定。真吾同様にエディット専用キャラとして何とか皆勤賞を維持した。
ガンイルとの山籠もりの修行中に特別推薦枠で招待状が来たようで、参加を決めたと同時にガンイルから逃げるようにKOFの舞台へ行っている。
そのためか今回の衣装はいつもの道着ではなく、ガンイルから提供された黒をベースとしたシャツとトレーニングパンツとなっている*2
ガンイルとの修行は想像以上にキツいらしく、京がキムを見た瞬間、やつれているのか?と心配され、
真吾がガンイルとの修行をベースにトレーニングを考えたいとキムに相談した時はアレは地獄だから止めておけ、と忠告していた。*3
一方でチャン達の立場になった事でこれまでの自分の行動についても見つめ直す事ができたようで、ザナドゥの下から道場へ帰ってきたチャン達の更生については
「大会が終わり次第悪に引き寄せられた心を鍛え直すが、師匠と再会した事で見本となるはずの自分自身にも問題があったと思い始めている」と反省していた。
ルオンと同じチームになることで特殊EDを見ることが出来る。
優勝した後でのとある焼肉店でルオンにガンイルに対する愚痴をこぼしていたら、丁度そのタイミングでガンイルがやってきて…。
哀れ、キム


○クロスオーバー作品
初代から参戦。
勝ち台詞はKOFベースで、モリガンに動揺したり、同性愛者のイーグルに激怒している。
後の更生対象であるライデン相手には「私は信じますよ。覆面の奥に隠されたあなたの純粋な心を!」と言っている。
冷ややかな目線が向けられる事の多い掛け合い勝ち台詞では、つらい過去のあるロックに同情までされてしまった。
「悪は容赦しない! それはもう徹底的にだ!」
「何か、つらい過去でもあるのかい?」
あと、テリーからは「布教」呼ばわりされた。
ところで、ザンギエフをチャンと見間違えるのはどうなんだろうか…


全体的にキャラの性格がつかめていないゲームだが、キムもその例に漏れず。
M・バイソン相手には「私の真心が通じないとは、即ち悪!」
ゼロ相手に「正義の具現者である私を邪魔者扱いする…もしかして、あなたは、悪ですか!」
春麗戦での「この私の誠意が信じられないというのですか!」と言う台詞に、本作について色々とうかがえる気がしなくもない。


  • NEOGEO BATTLE COLISEUM
韓国で勢力を伸ばしつつあるWAREZを食い止めるため、主催者を更生すると言う名目で参戦。
本作でも最強キャラだが、肝心の本作自体がそこまでやり込まれなかった。


  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
DLC第4段の発表動画で行われた招待状争奪戦には参加しなかったが、ゲーム中ではDLC第4段と共に追加されたステージ「KOFスタジアム」やスピリットで登場。
スピリット戦ではチョイ役の小さいリドリー、チャン役のちょっと大きいデデデ大王を引き連れ足技を使う思考ルーチンのケン・マスターズと対戦。
ケンもキムも妻子持ちであり、足技の連続攻撃を使うという共通点がある。
火を出すのは息子だろうとツッコんではいけない
キム関連BGMでは『餓狼2』の「ソウルへ行こう!」(新アレンジ)、『KOF XI』の餓狼チームBGM、『XIII』のキムチームのBGMが採用されている。
様々なSNKキャラが出ることもあってか追加されたスピリッツの中ではアンディ、ジョー、ギースと共に『餓狼伝説』枠で登場した数少ないスピリットでもある。


●ゲーム中の性能
飛び道具こそ持たないが、機動力の高いキャラクター。
通常技の性能は高めで、多くの突進技を持つため近距離戦が得意。
テコンドーの使い手だけあって、パンチボタンでキックが出る事もある。

『餓狼伝説2』では半月斬の削りや、密着でガード不可の鳳凰脚などを駆使して戦うテクニカルキャラクター。
そして『餓狼伝説SPECIAL』では知っての通り大幅強化。
通常技の強化はもちろん、飛燕斬は完全無敵、半月斬は隙も少なく削りはそのまま、飛翔脚も低空から出せる様に。
鳳凰脚も小技から繋がる程に発生が早く、ただ連発されるだけでまともに対処が出来なくなる。
本作でやり過ぎたためか、後の作品ではマイルドな性能になっていった。

KOFシリーズでは安定した性能のため、総じて上位の傾向にある。
『97』と『98』では際立って弱いとされているが、『XIII』では最強クラス、『2002』では最強との声も。
ハキキャンや『MIA』での構えなどのテクニカルな要素や、火力がコンボに依存する面もあって中級者以上のプレイヤーにおススメできるだろう。


○必殺技
  • 半月斬
前方に踏み込みながら開脚蹴りを放つ。
『餓狼2』などではこの技での削りがキムの要である。
『ガロスペ』では削りが二回となった上に反撃を受けない為、ゲーセンでは猛威を振るった。
『XIII』では空中でも使用可能に。
主に連続技のお供で、ガードされても反撃を受けに食いので連携の締めにも使われやすい。
SCから鳳凰脚にも繋がりお手軽に火力も上げられる点も優良。

息子のジェイフンが使うと死に技のため、案外難しい技のようだ。


  • 飛燕斬
サマーソルトキック。
『ガロスペ』では無茶苦茶な性能を誇っていた。
作品によっては天昇斬で追撃可能。
対地・対空・割り込み・連続に使える万能兵器で、作品によってはここからSC空中鳳凰脚へと繋がる。

二人の息子やチェ・リムにはしっかりと受け継がれている。ドンファンはオレ様鳳凰脚のシメとしてのみだが……
それに比べ、チャンは鉄球飛燕斬、チョイには悲猿懺と言う技として習得している。
しかしどちらも死に技であり、「キムがわざと失敗する様に指導している」とネタにされた。まぁ二人とも足技主体じゃないし…


  • 飛翔脚
空中から降下して放つ技。
『餓狼2』などでは蹴りの姿勢で降下し、相手に当たると連続で踏みつける。
『ガロスペ』ではガードされたらJDで跳ね返りの隙をカバーできるようになった。
『KOF95』などでは蹴りながら降下していく技に。キングのサプライズローズと被るためか、現在はこちらが主流である。
主な使い道は奇襲や連携、作品によっては連続技の中継にも使える。
昇りJAからキャンセルで出すと高速中段でそこそこのダメージを取れたりする。


  • 空砂塵
『RB餓狼』から登場。斜め上に飛びながら連続回し蹴りを放つ。
対空技の様だが、作品によって性能はまちまち。天昇斬に派生する事もできたりする。
対空よりも連続技の締めとして使われる事が多い。

『NBC』では空中でも使用可能になっている。
ちなみにジョンがいる作品ではキムは使えず、ジョン専用の技となっている。

息子ではドンファンが継承した。

  • 覇気脚
『RB餓狼』では特殊技。後の作品では必殺技に昇格している。
その場で足元を踏みつける技。リーチの短い下段判定の技。
餓狼シリーズでは役に立たない事が多かったが、KOFシリーズでは「ハキキャン」と言うテクニックが登場。
覇気脚を鳳凰脚でキャンセルorスーパーキャンセルした時にゲージが足りないと、覇気脚の硬直がなくなり、特殊な連携を組むことが可能。
ただし、ゲージがない事が条件なのである程度のリスクが生まれる。
作品によってはダブルテチャギに派生可能。
隙が小さいので連打する事でゲージ溜めが可能。

『KOF XIV』では師匠のガン・イルが使用するが、ここから色んな必殺技へと派生できる。


  • 流星落
スライディングで相手を浮かせた後にジャンプネリチャギで叩き落とす。
スライディングは下段で、ネリチャギは作品によって中段・上段と変わる。
主に連続か奇襲用の技だがそもそも余り出番が無い。

息子ではジェイフンが使うが、隙が非常に大きい代わりに威力もバカ高く、TOPの時に当てると1/3近く相手のHPを奪う。


  • 三連撃・三空撃
KOF98UM、KOF02(UM)、KOFMIで使用。
弱攻撃から繋がる扱いやすい技で弱攻撃が当たれば連続技、ガードされたら一段止めで連携と扱いやすい技。
弱三連撃で締めると連続HITはしないがネリチャギで中段技となり、強で締めると連続HITし相手を蹴り飛ばす。


  • 灼火襲
ジェイフンが使用する技を逆輸入し『KOFMI』で使用した。
主な使い道は連続技だが、溜め押しする事で上半身にガードポイントが発生する為、飛び道具や突進技をガードしながら当てるといった方法も不可能ではない。
KOFでは師匠のガン・イルが使用する。


○超必殺技
  • 鳳凰脚
膝を立てて一足飛びで接近し、相手に当たると蹴りの乱舞を放つ。
乱舞技と言えば龍虎乱舞か鳳凰脚かと言う程に有名。
乱舞技の開祖は龍虎乱舞だが、認知度を広めたのは鳳凰脚と言われるほど。
キムの代名詞であり、ほぼ全ての作品に置いて連続技フィニッシュのお供となる。
超必殺技の上位版である潜在能力やMAX2といった技もほぼ鳳凰脚の亜流となっている。

初登場の『餓狼2』のみ唯一連続技不可能な技だがゲームの仕様上がそうなので仕方ない。
『餓狼2』ではガード可能な投げ技だが、密着した場合はガード不能になる。
『ガロスペ』ではとにかく高性能で、ゲームの仕様もあって追いつめたキムはより恐ろしくなる。
『KOF94』と『95』では隠し技として「空中鳳凰脚」があり、『96』から正式な物に。(なおこれはコマンドの重複関係の仕様で生まれたバグ技。特に95では龍虎乱舞や神龍天舞脚すら空中で出せる)

何気に技の大半が相手の頭部を攻撃しててかなりエグい。*4(なお八神庵の異世界転移でコマ送りで技構成が見れる。)


  • 鳳凰天舞脚
空中から放つ乱舞技。
相手に当たると何度も蹴り上げた後にフィニッシュする。
空砂塵と共に、ジョンがいる作品ではキムは使えずにジョン専用技に。
ジョンはまだコンボに使えたがキムは正直使いにくい…。


  • 鳳凰飛天脚
後ろ回し蹴り一発をその場で放つ。格ゲー全体を見ても最も地味な部類に入る超必殺技のひとつ。
作品によっては対空(大体相打ち対空だが)したり、自動で追撃したり、自力で追撃を入れられるテクニカルな技。


○潜在能力・MAX超必殺技など
  • ゼロ距離鳳凰脚
『02』&『02UM』のMAX2。
『餓狼2』のガード不能鳳凰脚を再現しておりキム唯一の投げ技となっている。
1フレ投げでありながら破壊力も高く、クセの強いMAX2が多い中でかなり扱いやすい部類に入る。
02UMではRBSPリスペクトの鳳凰のエフェクトが追加。

  • 秘伝鳳凰脚
『2003』と『XI』のリーダー超必殺技。
鳳凰脚の強化版であり、フィニッシュの後に追撃が可能。
ゲージがあればこの後に更に鳳凰脚まで入る。


  • 零式鳳凰脚
『XIII』のNEOMAX超必殺技、『XIV』のクライマックス超必殺技。
相手の周囲を回りながら乱舞をし、『XIV』でのシメは高く飛び上がってのカカト落としを放つ。
同門であるホンフゥの「カデンツァの嵐」と似たような技となっている。


  • 天昇鳳凰脚
『XV』のクライマックス超必殺技。
見た目は零式鳳凰脚に似ているが、シメが飛燕斬になりRBSP版鳳凰脚と同じような鳳凰のエフェクトを放つ。


「追記・修正の真髄、見せましょう……!」

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最終更新:2024年04月05日 13:24

*1 ヘリョンのコンプレックスが相手を問わずきつく当たってしまう事

*2 いつもの道着もカラー選択から変更可能

*3 ジョンですら「よく生きて帰ってきた」と涙する程

*4 そもそもテコンドーはポイント制の格闘技で頭部への有効打がポイントが高い。