スモールライト

登録日:2015/02/10 Tue 23:51:16
更新日:2024/04/17 Wed 07:59:11
所要時間:約 1 分で読めます





「スモールライト」とは「ドラえもん」に登場するひみつ道具。


◆概要
最初期には「ちぢみライト」などと呼ばれていた丸っこい懐中電灯型のひみつ道具で、このライトから放たれるを浴びると物体を縮小することが可能。
このライトの光を浴びせると、どんな物でも小さくなる。
縮小スイッチと、元の大きさに戻すことができる復元スイッチが付いているが、
電源は普通の1.5Vアルカリ電池を2本使用。3Vの電圧でエネルギー転換装置が作動し、電気を縮小ビームに変える。
縮小できる限界は不明だが、通常サイズの人間の場合一寸法師や親指姫なみに小さくはなる。

また質量保存の法則の壁をクリアしており、小さくなったものは大きさ相応の質量と力になってしまう。
鏡に当たると反射する性質を持つため、のヘッドライトにはめてを照らし反射光で小さくなるエピソードもある。
効力には時間制限があり、いったん小さくした物も時間が経つと元の大きさに戻る(個人差はあれど1~2日は掛かる)。
似た効果の道具にガリバートンネル、一寸ぼうしなどがある。

なお、大山版アニメ初期や一部の漫画媒体(『ドラえもんの漫画で覚える英語辞典』など)では、
ビッグライトの機能も同時についている改良型も登場している。

ミニドラの使うスモールライトは、ミニドラの大きさ基準に合わせた効果があるらしく、人間を風に飛ばされるほど小さくしてしまう。

とあるサイトでの調べでは、タケコプタータイムマシンどこでもドアに次ぐ使用回数第4位(タイムテレビと同位)である。
ちなみにビッグライトは半分以下の第9位。



●登場回数が多いので使用一例
  • 大きなものや隠しておきたいものを小さくしておく。
ぞうとおじさん」のゾウ、「のび太の恐竜」のピー助など
大山アニメの初期のエピソードやPICOのドラえもん絵本では重い荷物を小さくして運ぶなども行っていた
クロえもん及びひろし君涙目である
そのドラベースでも捕球に来た野手を小さくしたりするほか、身体を虫みたいに小さくして全打席ボールにして出塁するなどの用途で使われた

  • 手の届かないような狭い所に入る。
入り込み鏡」など

  • 小さくなって体の中に入る。
「たとえ胃の中、水の中」でしずかちゃんの体内に、「ドラえもんが重病に?」ではドラえもんの内部に侵入
田中道明版「ザ・ドラえもんズ」で王ドラの体内に入っている
「ザ・ドラえもんズスペシャル」ではそれよりさらに小さい毛細血管の中も通れるほど小さくなれる改良されたスモールライト「ミクロライト」が登場

  • 小さくなってミニチュアハウスで生活したり鉄道模型に乗ったりして遊ぶ。
ラジコン大海戦」、「ミニハウス」、「改造チョコQ」、「のび太の模型鉄道」、「宇宙小戦争」など
「箱庭で松茸がり」で登場した箱庭シリーズ全般もこれもしくはガリバートンネルの使用が必要
また小さくなることで少ない食べ物を効率よく分けることもできる(「ドラえもん からだ大探検」などの描写)*1
効果が切れた後も食べたもののサイズは体の大きさに応じて変化するので問題ないらしい

  • 小さくなって普段住んでる町や野山を冒険する。
「ドンジャラ村のホイ」、「のび太救出決死探検隊」、「お話バッジ」

  • 危険な物や巨大な物を小さくすることで無力化する。
イイナリキャップ」でのライオン、「大魔境」での大蛇や敵兵士達、「海底鬼岩城」のバトルフィッシュ、「ドラビアンナイト」の瓶の巨人など
ちなみにハドソンで発売されたファミコン版では敵を見えなくなるほど小さくできる必殺武器として登場する
ギガゾンビの逆襲」や「のび太の恐竜2006DS」などでも敵の攻撃力を下げるアイテムとして使用されている
「消えた王国(ザ・ドラえもんズスペシャル)」ではサーチライトにセットすることで広範囲に光を照射できるようにした
ザ☆ドラえもんズ スペシャルでは、スモールライトやビッグライトは、光の中に相手の全身が入らなければ効果がないという設定にされている)

  • 小さくした物体が本来の大きさに戻るのを巨大化として利用する。
裏技的な使用方法
同じ現象を起こすだけならばビッグライトを使った方が簡単だろうが、こちらは道具を使用していない効果切れのタイミングで巨大化が発生し、周囲の不意を突ける利点がある
あらかじめ縮小状態を見せておきこれが本来の大きさだと誤認させておければなお効果的
「宇宙小戦争」で偶発的にこれが起こり逆転のきっかけになったほか、ドラベースでも印象的に用いられた


◆類似する道具
ビッグライト
該当項目参照。

・細胞縮小機
初出はTC2巻『恐竜ハンター』。
ドライヤーのような形をした光線銃で、照射する事で命中した生物の細胞を縮めて小さくすることが出来る。
恐竜などの巨大生物も浴びせ続ければ最終的に手乗りサイズになってしまう。
ところで、「細胞」しか縮めないとしたら、服を着た人にこれを浴びせると……邪推はやめよう。

・ミクロライト
『ザ☆ドラえもんズスペシャル ロボット養成学校編』で登場した、スモールライトの強化版。
照射する事で、一瞬にして対象を細胞サイズまで縮めることが可能。
これにより、病人の体内に入り込み、「友達の輪」で免疫細胞を味方にして、抗原をやっつけるという物理的なウイルスバスターが可能となる。
ただし効き目が強力である代償なのか効果時間はスモールライトよりもさらに短く、1時間すると強制的に元の大きさに戻ってしまう。
どっかで聞いたような話である。そして実は話のオチも…(というか、原作末期にも不調のドラえもんの内部に小さくなったのび太が決死の覚悟で突入する話がある)
なんでわざわざこのエピソードだけミクロライトを使用したのかは不明。

・ガリバートンネル
おまけ。
初出はTC3巻『夢の町、ノビタランド』に登場した道具でその後もコンスタントに出番があるので、同名のお笑い芸人がいる等知名度はそれなり。
入口が極端に小さいトンネル型のオブジェで、潜り抜けるうちにどんどん体が小さくなるという効果がある。
逆に、これの出口から小さいものが通り抜けると巨大化する。
その為、小さくなった状態でまた通ってしまうと取り返しがつかないほどちびっちゃくなってしまう恐ろしい道具である。
某戦隊ヒーローにも似たようなアイテムが登場した。

スモールライトがあるのにわざわざこんな大掛かりな道具が未だに現役な理由は全くもって不明
「ガリバートンネルには効果時間の設定が作中で語られていないからこっちの方が長続きするのでは?」という説もあるが。
また「昆虫飛行機セット」はこの道具を元に開発されている。


◆余談
同作者の似たようなコンセプトの漫画『キテレツ大百科』でも、スモールライトとビッグライト両方の能力を持つ「如意光」という発明が登場する。
というか、F先生も明らかにこの2道具ありきで如意光を思いついたと思われる。



追記・修正は小さくなってお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ドラえもん
  • ひみつ道具
  • 質量保存の法則
  • 武器
  • 小人
  • スモールライト
  • 食糧問題解決案
  • 懐中電灯
  • ライト
  • 縮小
  • 如意光

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月17日 07:59

*1 「ガリバートンネル」「一寸ぼうし」という別の縮小系秘密道具でも同様のシーンがある