ボスブリン(ゼルダの伝説)

登録日:2015/02/06(金) 23:39:48
更新日:2024/02/12 Mon 22:48:49
所要時間:約 5 分で読めます






ボスブリンは『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章・時空の章』の登場人物。
大地・時空の両方に現れる。
ゼルダの伝説 時のオカリナ』など他のゼルダ作品にも姿が異なる同名のモンスターがいるが、ここでは『ふしぎの木の実』のボスブリンを中心に解説する。


概要

オークのような半獣半人のモンスター、ブタブリン達の親玉。
見た目は緑色のでかいオークといった所で、紫色のノースリーブな上着に中心が宝石の腹巻き、頭には小ぶりの王冠を乗せている。
ガノンを小悪党っぽく何回りもスケールダウンさせた感じ、と言ったほうが分かりやすいか。
一人称は「ワガハイ」。

ちなみに『ゼルダの伝説 夢をみる島』では、猪(犬?)のモリブリン達の親玉に「オヤブリン」という中ボスがいる。


両作品共通して、自分の住む「ボスブリン要塞」を(勝手に)築き上げてはそこに居座っている。
作中では中ボスとして戦うことになるのだが、その経緯や活躍は章によって差異があるので個別に解説していく。


大地の章

水びたしの村(※地名)の入口にボスブリン要塞を建てており、そこを初めて通りかかった際に登場。
どうやら要塞の前を通る人々から通行料をせびっているようで、リンクのような要求に従わない者には大砲から爆弾を撃って攻撃してくる。

ストーリーに絡まないのでスルー可能だが、来るたびに砲撃されるので正直うざい。さっさと通り抜ければ爆弾の害は無いが、それでも鬱陶しいことには変わらない。
要塞を攻略するとハートのかけらが手に入るため、さっさと潰してしまうのが良いだろう。

が、いざ乗り込もうとすると入口の階段前が深い池なので、まずは水びたしの村で水かきを手に入れてから。
更にそれ以前のイベントで泳げる赤トカゲの「ウィウィ」を仲間にしていると、村に至る道の大部分が急流の川と化しており、ウィウィ無しでは要塞に辿り着けないことに注意。
(カンガルーの「リッキー」、飛べるクマの「ムッシュ」が仲間だと違う性質のマップになる)


要塞の奥に行くと閉じ込められ、ボスブリンとのバトルになる。

ボスブリンの攻撃パターンは単純で、後ろの爆弾の山から爆弾を取り出して投げるのを繰り返すだけ。
爆弾は通常のサイズより大きく、パワーブレスレットを装着しないと持ち上げ不可。
ただし、普通にボスブリンへ投げても掴んで投げ返されてしまう。
ダメージを与えるには爆弾が爆発(点滅)するギリギリまで粘ってから投げるべし。

ある程度ダメージを与えてからは、いくらボスブリンを爆発させても倒すことができない。
さあ困った。
人によってはここで詰まってしまうほど悩むはず。

しかし、よく冷静に考えてみて欲しい。


こいつの後ろにあるのって、確か大量の爆弾のはず……




要塞壊滅後、跡地に残った宝箱からハートのかけらを入手できる。


なお、時空の章クリア後にあいことばを使って大地の章を始めた場合は初登場のタイミングが異なる。
レベル2のダンジョンクリア後の道中でゼルダ姫から金目のものを奪おうと襲っており、無ければ誘拐だヒャッハー!と決めた所で現れたリンクにブタブリン達をけしかけ去っていく。



時空の章

ゴロゴロ山(今)の西にボスブリン要塞を構え、今度はゴロン族の大事なバクダン花を独占している。
大地の章と違って大砲は無く、だいぶこじんまりとした大きさ。

昔の世界ではゴロン族の長老が落石の下敷きになってしまっており、ゴロン族曰く長老を救助するためにはバクダン花がどうしても必要とのこと。
なので今回はスルーできず、ストーリー上絶対に戦うことになる。

だが、早いところ済ませようと要塞に入ると、階段までなぜか無駄に細い一本道が。
特にこれといった特徴は見られない。ところが…


リンク「!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

プレイヤー「!?」


2階への階段まであと少し、という所でいきなり通路が高速で崩れ始める。
この時点での階段との距離は絶妙に遠く、昔のゴロゴロ山で移動速度を上げる「サッサの実」を手に入れて使わない限りは決して間に合わないようになっている。
え?持ってない?大人しく昔に飛ぼうか。

落とされた場合は地下洞窟に直行するが、近くに出口あり。


ともかく2階に上がると、有無を言わさずボスブリンとのバトルに突入。
戦法は大地の章と同じであり、相手が投げるバクダン花を爆発ギリギリまで粘ってから投げ返すとダメージが与えられる。
ただ、不死身ではなくなった代わりに左右のブタブリン達が普通の爆弾を投下し続けてくるため、同じ所に留まってはいられない。
(しかも着弾した瞬間に爆発し、掴んで投げ返す手が使えない)


倒すと要塞が爆発して退散。
目的のバクダン花も手に入り、次のレベル5「王冠のダンジョン」前に繋がる洞窟も開通する。
しかし、先に昔の長老を助けてからでないと入口の鍵が手に入らないので注意。








さてこのボスブリン、普通に2本をプレイしただけだと「中途半端にリンクと因縁のあるブタ」という印象しかないだろうと思われる。

ところが『大地の章』だと話が別。
要塞攻略後、水びたしの村の南東にある空き家に行ってみると大きな変化がある。


そこには何と、爆弾作りの内職にいそしむボスブリン一派の姿が!


住み家を無くして落ちぶれたらしく、当のボスブリンは終始どんよりした表情でちまちまと爆弾を作り続けている。
そんな彼を励ます周りのブタブリン達と相まって哀愁が漂う。

目の前に家を奪ったリンク本人がいるのに無反応かよ、とか
水気だらけの環境で作ったら出荷前に湿気るんじゃね?とかツッこんではいけない。



まだ終わらない。
家の中の一角には作った爆弾が山積みにされているのだが、あろうことか同じ爆弾やアチチの実(撒くと火が出る)で着火することができてしまう。
しかも着火後に逃げ遅れると爆発に巻き込まれ、残り体力関係なしに即ゲームオーバー。
逆に素早く外へ脱出した場合、慌ててボスブリン一派が逃げ出した後に家が木っ端微塵…
なにこの外道勇者?


まあしばらく経ってから戻るとボロボロの状態ながら何事もなく再建しているのだが。






一部の攻略本にも記載されているこの小ネタだが、実はここからが真髄である。


再建後、家に入れば以前と変わらぬ様子で内職を続けるボスブリン一派。
そして以前と変わらぬ場所に山積みの爆弾が。

前科を働いたプレイヤー達は恐らくこう思ったはず。

「もう一回爆発させても同じ展開なのか?」と。

好奇心から再び着火させ、ボスブリン達を酷い目に遭わせていくプレイヤー…
そのたびに再建するボロボロの家…


しかし、流石に大事な家を爆破されて黙っている奴らではない。

何度も着火を試みていると「即座に」ブタブリン達に拘束され、今までの所業がバレて壁に叩きつけられてしまう。
そして気絶したリンクを置き去りにボスブリン一派は脱出、リンクだけが爆発に巻き込まれて爆死してしまうのである}
「即座に」、とあるように着火した時点でもう動けなくなるため、その瞬間にゲームオーバー確定。

調子に乗りまくったプレイヤーを絶望に叩き落す瞬間である。


前述の攻略本にも書いていない隠し要素のため、強制ゲームオーバーに直行すると思わなかったプレイヤー達は唖然としたことだろう。
ある意味、『夢をみる島』の店主ビームを彷彿とさせる展開の黒い任天堂なイベントである。
実際、奇しくも両イベントは
主人公が犯罪行為を働いた末に被害者から制裁を受ける
という教訓然としたオチのつけ方が共通している。
ボスブリン一派は店主と違って完全に前科持ちなのだが、だからといって何をしてもいいという訳ではないのだろう……




追記・修正は山積みの爆弾に着火してからお願いします。
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最終更新:2024年02月12日 22:48