オリヴァー(FE)

登録日:2015/2/3(火) 11:13:00
更新日:2023/04/07 Fri 12:21:53
所要時間:約 10 分で読めます





おぉ……おぉぅ……麗しき私の小鳥よ!



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


オリヴァーとは、『ファイアーエムブレム』シリーズのキャラクターである。
『テリウス大陸』を舞台とする『蒼炎の軌跡』『暁の女神』に登場する。
後に『覚醒』にも配信キャラとしてゲスト出演している。



●概要

ベグニオン帝国の有力貴族の一つ、タナス公爵家の当主。
帝国の政治を司る元老院の議員を務める。
議員の中では末席であり発言力は低いが、それでも軍隊に匹敵する多数の私兵を抱えている。

とにかく美しいものに目がなく、屋敷には多数の美術品が飾られているほか、
ラグズ解放令に違反し、鷺の民リュシオンの身柄を買い取り屋敷に幽閉してしまうほど。
また、容姿はハゲでかなりの肥満体なのだが、自身を美しいと信じて疑わない極度のナルシストでもある。
平民や貧乏人、醜い者を侮蔑し、獣牙族のラグズを「半獣」「化け物」と見下す等、尊大で傲慢な性格。

●作中での活躍

蒼炎の軌跡
ベグニオン帝国は20年前にラグズ解放令を公布していたものの、
腐敗した有力貴族達はその裏でラグズを奴隷として扱っていた。
ベグニオン帝国の元老院議員であるタナス公爵オリヴァーもその一人であり、
キルヴァス王ネサラから鷺の王子リュシオンを金で買い、観賞用の奴隷として幽閉していた。

主人公アイク傭兵団はベグニオン皇帝・神使サナキの依頼を受け、
ラグズ解放令に違反している疑いのあるタナス公オリヴァーの屋敷に調査に向かうことに。
オリヴァーはとぼけていたものの、隠し部屋にいたリュシオンの姿を発見されてしまったため、
口封じのために私兵をアイク達に差し向け、戦闘に突入することに。

アイク達は兵士達を倒し、幽閉されていたリュシオンを救出しようとするが、
リュシオンは過去のいきさつからベオク(人間)達を信用しておらず、強く反発。
「セリノスの大虐殺を忘れるな」「20年前、おまえたちがしたことを決して許さない」
との言葉を残し、鷺の民の故郷であるセリノスの森へと飛び去っていく。
オリヴァーもまた兵士達を盾にして時間を稼ぎ、
追撃を逃れると共に再びリュシオンを捕まえるためにセリノスの森へと向かっていった。

アイク達は帰還後、サナキから鷺の民について詳しい話を聞くことに。
そして20年前に鷺の民はベグニオン先代神使皇帝ミサハ暗殺の冤罪を着せられ、
暴徒と化した民衆によって森ごと焼き払われ、殆どが絶滅したということを知る。
サナキはその贖罪のために奴隷解放について調査、摘発を進めていたのであった。
アイク達はリュシオンと話がしたいというサナキの新たな依頼と
オリヴァー追跡のために、セリノスの森へと向かうことに。
これ以降、4マップに渡ってタナス公爵軍と戦い続けることになる。
そのため、出撃前に武器やアイテムは十分補充しておく必要がある。

オリヴァーは兵士達を盾にアイク達の追撃から逃げ続けながら、リュシオンを探すオリヴァー。
途中、リュシオンの妹リアーネが生き残っていたことが判明し、オリヴァーはこれを捕まえようとするが、
アイク達が先に彼女を救出したために失敗。

なけなしの戦力を次々と消耗し、アイク達に追いつかれるオリヴァー。
鷺への執着とアイク達への侮蔑を吐きながら最後まで抵抗するが、遂に倒れることになった。


おお……ここで私が倒れるなど……あってはならぬ……こと……美の損し……つ……。


暁の女神
(後編のネタバレが多いため注意)










『蒼炎』の頃に輪をかけてベグニオン帝国の腐敗が進んでおり、
クリミア王国が統治権を放棄した後、敗戦国であるデイン王国に対して劣悪な支配体制を敷いたり、
署名をさせた国に災いが降りかかる『血の誓約書』で意のままに操ったりしていたほか、
セリノスの大虐殺について説明を求めてきたラグズの使者を殺し、新たな戦争の火種を撒いている。
第三部ではガドゥス公ルカンらによって神使サナキや宰相セフェランが幽閉されていることも判明。
やがてテリウス大陸全土を巻き込む戦いへと発展していく。

シナリオ終盤では「千年間、大陸全土を巻き込むような大きな争いはしない」という
誓いを破った地上に対して裁きを下すべく、正の女神アスタルテが覚醒する。
彼女の審判によって一定以上の力を持つ者以外は石化させられてしまうが、
元老院一派は自らの手駒『正の使徒』として利用するために復活させられ、加護を与えられた。
以降、自軍は3つの部隊に分かれて『正の使徒』達と戦うことになる。

この怒涛の展開の中、『蒼炎』で死亡したと思われたオリヴァーが実は生きていたことが判明。
罪に問われ、かつての地位も失ったものの元老院の庇護を受け、神使や宰相の目を盗んで屋敷に隠れ住んでいたのであった。
アイク一行が行軍中の休息のために空き家となったはずの公爵邸に向かった際、『正の使徒』の一員として立ちはだかる。
傲慢かつナルシストな性格は相変わらずであり、一行をイラつかせ(または呆れさせ)てくれる。
ここで彼を倒すと今度こそ完全に絶命する。


美とは……なんと儚き……も……の……こふっ…………。





だが、実は『暁』ではオリヴァーを仲間にすることが可能
その方法とは、鷺の民ラフィエル(上述のリュシオンとリアーネの兄)を彼の行動範囲内に待機させると、
彼の方から近づいて話しかけてくるというもの。
他の『正の使徒』達に対して「美の守護者オリヴァーが愛らしき小鳥には指一本触れさせぬ」等とのたまい、
信仰する女神と恩義のある元老院をアッサリ裏切ってしまう
これにはあのアイクですらも「頼むから敵でいてくれ‥‥」と本気で辟易していた。

多くのプレイヤーの度肝を抜いたオリヴァーの自軍加入だが、
実は戦闘前にラフィエルが「強い視線を感じます」と呟いており、
おそらくこれが自軍加入を示すヒントになっていると思われる。

仲間キャラ補正なのか、『蒼炎』の頃のようなラグズへの侮蔑的な発言は殆どなくなっている。

※余談、セリノスの大虐殺について
ストーリーを終盤まで進めると、
かつての先代神使ミサハ暗殺とセリノスの大虐殺はガドゥス公ルカンら元老院の差し金でったことが判明する。
第三部冒頭でベグニオン帝国に説明を求めたラグズの使者が虐殺されたのも、このためである。

しかし、ここで一つある疑問が浮上する。セリノスの大虐殺が起こった当時、オリヴァーはどういう立場だったのかということである。
元老院の体裁を保つためとは言え、鷺の民を守るために格上の元老院議員や女神にすら逆らうオリヴァーが虐殺を容認したのだろうか?
考えられる可能性としては、

①当時のオリヴァーは単なる一貴族でしかなく、元老院議員ではなかった。
②元老院議員とは言え所詮は末席であるため逆らうことができず、当時は味方となる勢力も存在しないことから抵抗を諦めた。
③むしろセリノスの大虐殺に乗じて鷺の民を捕まえようとした。

幾つかの可能性が考えられるが、残念ながら本編では当時のオリヴァーの行動についての説明はない。

●会話イベント等

存在感が強烈なだけあって、戦闘前の会話イベントも豊富に存在する。

蒼炎の軌跡
  • VSアイク
「美しい者は私に所有されてこそ幸福を得られるのじゃ!」とアイクにリアーネを渡すように要求するが、
アイクは「おまえの寝言を聞くのももういい加減うんざりだ」と言って、トドメを刺すことに。

  • VSレテモウディムワリム
獣牙族のラグズ達に怯えながらも「化け猫」「醜い」「汚らわしい生き物」「化け物」
差別意識に満ちた罵詈雑言を浴びせ、彼らを激昂させる。

  • VSダラハウ
ダラハウは鷺の民を私物化しようとするオリヴァーに対して
「それは野にあるからこそ美しいのね~」「摘み取ることは愚かなのね~」と説くが、聞く耳を持つはずもなかった。
ちなみに、ダラハウはタナス公爵邸の庭を眺めていたら兵士に捕まってタダ働きをさせられていたのだが、
オリヴァーは「醜きものはどうにも思い出せぬわ」と、全く記憶に残っていなかった様子。

暁の女神
  • VSアイク
神剣ラグネルを「粗末な武器」呼ばわりして、相変わらず尊大な態度を取ってくる。
アイクはもう口も利きたくないとばかりに「消えろ。いいかげん」と即座に彼を始末しようとする。

  • VSトパック
元々ラグズ解放令に違反していたため、彼には特に目の敵にされている様子。
オリヴァーはトパックを子供扱いして侮るが、
実際トパックの初期値と登場時期の関係上、自力で勝つのは厳しかったり……。

  • VSウハラダ
オリヴァーの反応は『蒼炎』の頃のダラハウとの会話とほぼ同じ。
一方、ウハラダは「思い出す必要ないのね~。だってすぐにお別れだから~」と、口調はトボけているが怖い返答
しかし、ウハラダの返答はオリヴァーと面識があると取れなくもないが、やはりダラハウと同一人物なのだろうか……?

  • VSニケオルグムワリム
『蒼炎』の頃と同じく獣牙族を前にして恐れおののき、私兵達に助けを求める。
この時、自分について「しっとりほどよい」「まろやかでほどよい」等と意味不明な形容詞を使う。
なお、ニケからはその外見のために「ベオクの珍種」呼ばわりされる。

  • VSビーゼ
「ほほぅ……鴉にしては……なかなか」等と、新たなコレクション候補として品定めするような態度を取り、
「ベグニオンの貴族ってまともな奴がほとんどいない」と呆れられる。


以下はオリヴァー自軍加入後、終章での会話イベント。

  • VSヘッツェルルカン
元老院議員達との会話イベント。
オリヴァーは元老院の庇護を受けていたことなど忘れたかのように、
「小鳥(鷺の民)を守るため」と言って、躊躇いなく彼らに攻撃を仕掛ける。
ヘッツェルはオリヴァーが裏切ったことに驚愕し、
ルカンは格下のはずのオリヴァーから「醜き男」呼ばわりされて激昂する。

  • VSルベール
ゼルギウスの副官ルベールとの会話イベント。
ルベールは失脚、戦死したはずのオリヴァーが現れたことに疑問を抱いていたが、
オリヴァーは意に介さず、ルベールの容姿を見定め「私を手本としてもよいのだぞ」と語るが、
ルベールは「謹んでお断り申し上げます」と、にべもなく答えるのであった。

  • VSセフェラン
ベグニオン帝国の宰相であり、一連の事件の黒幕であるセフェランとの会話イベント。
オリヴァーは美しい者同士で戦い、どちらかが倒れなければならないことを嘆く。
一方、セフェランはオリヴァーが生き残ってこの場に現れたことに対して、
「何かが変わろうとしている……?」と動揺する。


※支援会話について
『暁』では自由な組み合わせで支援が組める代わりに、会話内容が短くテンプレ化されている。
しかし、特定のユニットと支援を組んだ時にセリフの一部が変化することがある。
オリヴァーは特に強い関心を寄せる鷺の民のほか、サナキとレニングとの支援でセリフの一部が変化する。

また、オリヴァーに対してのみ特別なセリフが用意されているキャラも存在する。
該当者はミカヤサザツイハークジル、ビーゼ、ラフィエル、
ネフェニー、ルキノセネリオ、ジョフレ、ケビン
ライ、キサ、ヤナフ、リュシオン、シグルーン、タニス、ユリシーズ。
変化の傾向としては、その多くが「相手に好意を示したり、心配するような表現が控えめになる」「相手と距離を置こうとするようなセリフが増える」というもの。
特にサザとセネリオはあからさまに嫌そうな態度を取る。
オリヴァーを敬遠するような変化が目立つキャラには、女性キャラや美形キャラが多い傾向にあるようだ。
もっとも、ツイハークやケビンの場合は、仲間の安否を確認するセリフが「無事みたいだね」「見るからに無事だな」に変化する程度なのでまだ友好的と言えるか。
また、タニスがオリヴァーの戦いぶりについて「思ったより見事な手並みだ」と言うセリフもあり、考えようによっては見直してくれているのかもしれない。

●後日談

エピローグでは、後に数多の芸術家達のパトロンとなったとされる。
ナルシストな彼だけに、己を題材とした作品を特に愛したとのこと。

●テーマ曲

『蒼炎』『暁』両方のシナリオパートで流れる「powerhungry fool」と、
『暁』での戦闘時に流れる「我故に我アリ」が存在する。
曲調はクラシック風。

なお、「powerhungry fool」は、『大乱闘スマッシュブラザーズX』にも収録されている。

両曲ともタイトルこそネタ臭溢れるが、
プレイヤーの間ではオリヴァーには(勿論いい意味で)勿体無い名曲とする声も多い。


●ユニット性能

蒼炎の軌跡
クラス:司祭 LV2 HP32 力6 魔力9 技14 速さ12 幸運25 守備10 魔防20 移動6 体格10
属性:炎 武器レベル:光A、杖A スキル:体当たり

難易度「ノーマル」「ハード」では幸運と魔防が突出して高いが、それ以外はさほど脅威でもない。
設定上ただの腐敗貴族であり戦闘を生業とする人物ではないため、さもありなんと言った所か。
強いて言えば、相手に与えたダメージ分回復する「リザイア」を装備しているのが少しウザイ。
素早い物理系ユニットで追撃を仕掛けてさっさと倒してしまいたい所。

本編を3回クリアすればトライアルマップで使用可能になるが、
この体たらくなステータスでは杖振り以外の仕事を任せるのは困難。
戦闘に使いたいなら、ドーピングアイテムを残しておいてあげよう。


そんな彼だが、難易度「マニアック」では一転して高いパラメータで強敵として立ち塞がる
トライアルマップでもこの状態で使用できれば良かったのだが‥‥。

クラス:司祭 LV4 HP40 力9 魔力19 技19 速さ17 幸運36 守備13 魔防30 移動6 体格10
属性:炎 武器レベル:光A、杖A スキル:体当たり

暁の女神
クラス:聖者 LV8
初期値と成長率:HP48(65) 力22(55) 魔力31(35) 技22(35) 速さ20(45) 幸運28(30) 守備18(30) 魔防32(20) 体格12 重量12
属性:炎 武器レベル:光S、杖A スキル:体当たり、暁光

『蒼炎』時代に比べて周りのステータスもインフレしているので、
終盤に登場する敵将である彼のステータスも昔よりかなり高くなっている。
『正の使徒』は女神アスタルテの加護によって強化されているので、その恩恵が大きいのだろう。

性能的には最上級職の「聖者(セイント)」として加入するため、貴重な「マスタークラウン」を消費せず即戦力として使えるのがメリット。
ただ、彼が加入するとすぐに終章での戦いとなるが、戦力としては肥満体型故なのか「速さ」がかなり低い点が不安要素となる。
HPと力が良く伸びるが、上限の関係で最高でも 2 3 しか伸びないので意味がない。
また、光魔法と杖の使い手としてはミカヤの専用職「巫女(シャーマン)」の方が「聖者」よりもステータス上限が高い。
光と杖の武器レベルがSSまで上がるが、ミカヤもSSまで上がってしまうので武器でも差別化できない。
それどころか彼女には騎馬系アーマー系に特効となる専用の魔道書「セイニー」もある。早い話が聖者自体が劣化ミカヤ

聖者(男) HP5025 魔力3630 速さ30 幸運35 守備22 魔防40 光SS 杖SS
聖者(女) HP4523 魔力3830 速さ31 幸運40 守備21 魔防40 光SS 杖SS
巫女  HP5022 魔力4035 速さ33 幸運40 守備23 魔防40 光SS 杖SS

ちなみにローラ・キルロイ・オリヴァーの3人とも個人スキルがないため、スキルキャパシティでの差別化もできない。
むしろミカヤの方が専用スキルを持っているのでスキルを考えると差が開く。どうしろと…
奇跡的に速さがカンストしようがフルドーピングでカンストさせようが彼らがフルカンしたミカヤを超えることは決してない。しかもミカヤは終章で強制出撃となる…
聖者同士で比較しても魔力と速さで勝る女(ローラ)の方が使いやすく、しかもこの1の差が災いして白竜の「白の波動」の補助を受けてもラスボスに追撃できない。

ぶっちゃけた話オリヴァーは強さよりも面白さや会話イベント、そして後述のBGMを目当てに使うキャラと言えるだろう。

あえてオリヴァーを使う場合、前線に出過ぎず間接攻撃や杖での回復を主軸とするか、「はやての羽」で「速さ」をドーピングしたい。
最上級の光魔法「レクスオーラ」を入手してすぐに使わせたいのであれば、予め「術書」で光レベルをSSまで上げておくと良い。
「レクスオーラ」をミカヤに与える場合は、HPを回復できる「リザイア」やエリア3以降は無限砲台と化す「パージ」、
紛い物だがそれなりに強い「バルオーラ」もそこそこ有用。
特にパージはミカヤと並んで交換しながら打つという選択肢が出てくるので全く使用価値がないとは言い切れない。
パージは元より追撃不可な上に、そもそも攻撃を食らわない戦術なので速さの低さも補える。まぁ魔力の関係でローラの方が強いんですけどね
ミカヤと役割を差別化するという意味では、術書で杖レベルをSSまで上げ、最上級の杖「マトローナ」で杖ポコをかますのも面白い。威力は聞くな
何だかんだ言って魔法系というだけで使い道はあるので扱いはそう難しくない、はず。
聖者組では初期能力が最も高いため、パージやリザイアに加護をつけるためだけに連れて行く手もなくはない。
2周目以降は条件を満たすと最終マップで隠しキャラが加入するが彼の所持品は杖のみで魔道書を持っていないのでなおさら。
これが一番有効な使い方かも

ちなみに敵味方関係なく戦闘時に専用BGM「我故に我アリ」がかかるようになった。我思う故に、ではない
下手するとオリヴァーは敵として1回も戦わないことも可能な上、味方時は上記の性能で終章限定なので一回も聞く機会がないまま終わることが多々あるにも関わらず、
無駄にかっこよく、無駄に壮大で、無駄に重厚なバロック調仕様であり、オリヴァー様に相応しい神曲である。
この曲を聴きたいがためだけに上記の鈍足っぷりを承知でオリヴァー様を終章に繰り出させる者もいるとかなんとか。


ファイアーエムブレム ヒーローズ



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

スマホゲーにも参加。イラストはホマ蔵氏。
青属性の魔法使い。歩兵ユニット。
期間限定の大英雄戦での参戦のため、逃すと復刻を待つしかなくなる。
2018年11月からは『英雄の聖杯』を使う事で聖杯と引き換えにオリヴァーをいつでも召喚できるようになった。
被弾イラストが無駄に神々しく、構図がファにそっくりなことから進化したファと言われている。

武器スキルは『シャイン+』
Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃魔防+4にする『鬼神明鏡の一撃2』
Cスキルにターン開始時、十字方向にいる、自身より魔防が1以上低い敵は、攻撃-5になる『攻撃の謀策3』。

2020年12月のアップデートで、彼にも専用武器が追加された。その名も『寵愛の書』。
獣以外との戦闘時に攻撃魔防が+5され、更にHPを7回復出来る。
擬似的なリザイアの再現がされており、自らが反撃できなくても確定で回復出来る点は強力。
しかし、獣を相手にすると効果が何も無いバニラ武器になってしまい、本来の守備の低さも相まってワンパンされる事必至。相手は選ぼう。

一見すると大して強くもない武器なのだが、この専用武器、他者のそれとは一線を画す要素が2つある。

1つは、攻撃時のエフェクト。
他の魔法が火を出したり風を起こしたり、プレゼントとか花束とか2回連続で雷を落としたりしている中、この『寵愛の書』のエフェクトはと言うと。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

上記のように「天使のような格好のオリヴァーらしき人物が、画面中央に天から舞い降り、光り輝いて攻撃する」、というもの。その光景はシュールの一言。
過去にも見た目やエフェクトでひと笑いを誘うネタ装備は幾つか存在していたのだが、ここまで頭がおかしいぶっ飛んだ武器は存在していなかった。


もう1つは、この武器の特殊錬成効果。
その内容とは、『「歌う」「踊る」を装備可能な味方の獣の隣接マスに移動可能』と、
『「歌う」「踊る」を装備可能な味方の獣が周囲3マス以内にいる時、戦闘中、自身の攻撃、魔防+5』、というもの。
つまりどういう事かと言うと、鷺の民が何処に居ようがワープして飛んできて勝手に強くなる、という事である。ストーカーすぎる…
更に言えば、FEHの仕様上、獣ユニットはターン開始時に竜と獣以外のユニットが隣接していると、化身が解けて戦闘力が低下してしまう。
だが、そんな事はお構い無しと隣のマスまでワープしてくる。いい迷惑だ…
特にリュシオンやリアーネは通常と化身で使い勝手が大幅に変わるので、ワープを活用する際はオリヴァーから動かし、再行動で退かした方が良い。

ちなみに、HPや距離の制限無し、かつ闘技場等のCPU側でも使用可能な自軍ユニットの隣接マスへ移動できるスキルは、この特殊錬成効果が初。
(似たような効果を持つユニットはリリスが既に居るが、こちらは支援を利用した効果なのでCPU側は使用不可)
飛空城で専用の防衛(所謂「一喝トラップ」)を組めば、思わぬ挙動で危険範囲外からの一撃を叩き込むことも可能。

と言った具合で、決して大暴れ出来るような強さを得た訳では無いが、オリヴァーという人物を強く表現した効果となっている。
他には無いユニークな性能なので、オリヴァー愛好家の方は是非、星5に覚醒して習得させる事を推奨する。






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最終更新:2023年04月07日 12:21