ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル

登録日:2009/11/10(火) 00:34:18
更新日:2022/07/14 Thu 16:45:01
所要時間:約 7 分で読めます





『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES』

FFシリーズの外伝作品。ハードはゲームキューブ
開発はゲームデザイナーズ・スタジオとスクウェア・エニックスだが、発売元は任天堂
2003年8月8日発売。

CCシリーズの第一作で、DSWiiの続編も時間軸は同じだとか。

OPテーマ:カゼノネ/Yae
EDテーマ:星月夜/Yae

FFブランドの力でGCのキラータイトルになることを期待されたが、セールス面の結果はアレな感じだった。
しかしGCとしては高レベルのグラフィックや世界観にマッチした民族音楽調のBGMなど、クオリティは非常に高く高評価を受けている作品である。
余談だが文化庁メディア芸術祭の大賞を受賞している。


○ストーリー


世界を包む有毒の瘴気。唯一それを退ける力を持ったクリスタルを中心に、人々は生活していた。
しかしクリスタルの力を維持するには年に一度、ミルラの雫で清める必要があり、それぞれの村はクリスタル・キャラバンとして若者を送り出し雫を集めていた。

主人公はティパの村のキャラバンの一員として、世界を旅することになる。


○ゲームシステム


最大四人まで遊べるマルチプレイという、当時としてはやや珍しいシステムがウリのARPG。
しかしマルチモードで遊ぶためには、コントローラーとなるGBAとGBAケーブルが人数分必要。
GBAはともかくケーブルはソフトに一本しか付属しない為、世の少年少女(と大きなお友達)をお店に走らせることになった。


名前、種族、性別、容姿、実家の職業を選択しキャラメイクし、キャラバンを組む。
他のデータのキャラもゲストとして使えるが、アイテムは持ち込み・持ち帰りできない。

各地のダンジョンの奥のミルラの木を目指す。
雫を回収した後もアイテム集めなどのために何度でも行けるが、雫を取った後二年経過すると雫が復活し、敵やアイテムがグレードアップする。強化は二回まで。
難しいダンジョンの3周目ともなると、きっちり強化しておかないとなかなかの鬼仕様となる。

村で補給しつつ雫を三回集めると一年が終了し、お祭りの後翌年へと移る。
年ごとに様々な理由で移動できる場所に制限が設けられ、年数が街道イベントの発生条件になったりする。

途中でプレーヤーの出入りがある可能性への配慮から本筋のストーリーは非常に緩く、キャラバンの日記にそれまでのイベントの概要が記され読み返すことができる。
また、この「思い出」が後々ストーリーで重要な意味を持つ。

町の人々の話題も「嫁に逃げられた」「牛の具合が悪い」など生活感溢れるもので、攻略のための情報はほぼゼロ。まぁ魔王が世界を滅ぼそうとしている訳じゃないから当然だが。
他の村のキャラバンや旅人との街道での出会いが基本的なサブイベントとなる。

このように基本的にはゆるーい世界観と雰囲気が基調で、ラスダンをクリアしない限り、何十年でも変わらぬ姿で旅を続けることができる。


○戦闘システム


「たたかう」「まもる」が固定されたコマンドスロットに魔石やアイテムをセットし使用する。

  • マジックパイル
魔法のターゲットリングを重ね、特定のタイミングで発動させることで複合・上位魔法が使える。
必殺技と魔法を合わせると魔法剣に。
ファイア+ファイア→同時ならファイラ/タイミングをずらすとファイガ
三属性から二つ→グラビデ
三属性の一つ+レイズ→ホーリーetc……。
これが上手く使えるとマルチの面白さが跳ね上がるが、使いこなすのはなかなか難しい。

  • クリスタルケージ
ミルラの雫の容器。小さなクリスタルがセットされていて、これから離れると瘴気のダメージを受ける。
シングルだとモグが運んでくれるが、マルチだとプレイヤーの仕事になる。持つと足が遅くなるなど、ぶっちゃけ面倒なため誰もやりたがらない。ボランティア精神が無いとケンカの種になることも。

装備品は店やモンスターから入手するレシピと素材から鍜治屋に作ってもらう。
某モンスターをハントするゲームと違い、落とすアイテムは早い者勝ちなのでこれまた揉め事の種になりやすい。

  • アーティファクト
レベルのシステムは無く、ダンジョンで拾うアーティファクトで能力を強化する。ダンジョンクリア時に集めた中から一つだけ貰える。

  • 点数
ダンジョン開始時にプレイヤー毎にお題が出され、それに沿った行動を取ることで点数が貰える。
合計得点が高いとボスのドロップアイテムの質が上がり、これじゃないと手に入らない物も多い。
しかしアーティファクト清算時には成績順に選ぶことになるので、協力するか競争するかはキャラバン次第。


……といったように友達とわいわい楽しむ事に比重が置かれているシステムなため、友達がいない人は無性に寂しさが込み上げる仕様になっている。
しかしシングルモードだとメニューがゆっくり開け、一人で上位魔法が使えるのでこっちの方が簡単だったりする。


○四つの種族


  • クラヴァット
「温」の民。見た目は一番人間に近い。
温和で協調性に優れ、農業に従事する者が多い。
片手剣と盾を装備し、安定性に優れるお利口さん。物理も魔法も二流だが一線級。防御面のポテンシャルはリルティ以上。

  • リルティ
「武」の民。ちっちゃくてかわいい。
血の気は多いがさっぱりした気性で、戦士や商人が多い。
槍装備の破壊の化身。物理は鬼だが魔法はカス。ケアルを使うよりさっさと敵を潰した方が楽なぐらい。

  • ユーク
「智」の民。カブトに羽付きの腕、防御時に透過するなど不思議な種族。
智の探究に勉め、他種族との交流はあまり無い。とはいえ社交性が無い訳ではない。
ハンマー装備の魔法型。もちろん物理×。マジックパイルを使わない場合ケアル係になりがち。使うなら使うで高速詠唱を殺さず、始動役になるには連携の練習が必須。シングルは奴らの独壇場。

  • セルキー
「我」の民。見た目はワイルドで、♀はおっぱい
自分最優先で他種族には嫌われている。盗みで生計を立てる者が多い。
ラケット持ちの遊撃手。必殺技はチャージが短く、飛び道具が多いなど使い勝手がいい。


○登場人物


  • 各地のキャラバン
魔物と追っかけっこしたり、リア充だったり、10ギル恵んでくれたり、野菜大好きだったり、大道芸で金策してたり、と皆さん個性的。

  • モーグリ
お馴染みモコモコマスコット。瘴気の影響を受けない。
スティルツキンとアルテミシオンがからゲスト出演している。

  • しましま盗賊団
セルキー二人とモーグリ一匹の盗賊団。
なごみポイントにしてストレスメーカー。

  • ガーディ
クラヴァットの詐欺師。双子の兄がいる。
実はストーリーに関わる重要人物。

  • 黒騎士
リルティの戦士。失った記憶を取り戻すため「光」と戦っている。
重要人物その2。しかし最期は……。

  • カーバンクル
どう見てもモンスターです。本当にありが(ry
世界の在り方について教えてくれる。

  • デ・ナム
トラウマメーカー

  • フィオナ王女
トンヌラ

  • セシル/ル・ティパ
切な過ぎるジジババ


○ダンジョン


  • リバーベル街道
最初のダンジョン。ボスはカニ。

  • キノコの森
「私たちはね、キノコの森で生まれたの」

  • カトゥリゲス鉱山
暗くて恐い鉄鉱山。

  • ゴブリンの壁
仕掛けがものっそい面倒。

  • ティダの村
最強のトラウマメーカー。色々と切な過ぎる…
ボスはアームストロングだが筋肉ダルマではない。

  • ジャック・モキートの館
ユーモラスな魔物の生態が面白い。容赦無く切り込むんだけどね。

  • ヴェオ・ル水門
世界を支える屋台骨。BGMが最強過ぎです。

  • キランダ火山
蒸気を使った仕掛けが多い。ボス戦で自滅した人も多いはず。

  • セレパティオン洞窟
眠くなるBGM。ボスのミミズが超パワー。

  • デーモンズ・コート
魔物の本拠地。ザコの密度が高い。

  • ライナリー砂漠
やたらと広い。ここの謎を解かないとラスダンに行けない。

  • コナルクルハ湿原
最長のダンジョン。かなりの難所だが、レイズリングのために何度も行くことになる。
ボスが霊体なのに気付かないと殴り続けるハメになる。

  • レベナ・テ・ラ
仕掛けと壁がわんさかの迷路。
ボスにグラビデが効いてしまう。



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最終更新:2022年07月14日 16:45