RENT

登録日:2015/1/18 (日) 13:46:00
更新日:2021/03/04 Thu 22:55:32
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RENTとは、1996年に上演されたミュージカルである。2005年には映画化された。作者はジョナサン・ラーソン。
プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」に影響を受けた作品である。
作者本人の体験から、ゲイやレズビアンなどのLGBT、HIV陽性の者、麻薬中毒者、少数民族などのマイノリティが多く登場するのが特徴。
この作品には、レントヘッドと呼ばれる熱狂的なファンが多い。それに関するエピソードは後述。


ストーリー

1989年のニューヨーク。元ロックミュージシャンのロジャーと彼のルームメイトであるマークは、
ビルのオーナーであるベニーから、家賃(レント)を払うか立ち退きするかの選択を迫られる。
彼らを中心に、貧困やHIVなどに苦しみながらも懸命に生きようとする若者達の姿を描く。


主な登場人物

  • マーク 映像作家を志す青年。ロジャーのルームメイト。ユダヤ系。
  • ロジャー かつてロックバンドのボーカルを務めていたが、ヘロイン中毒に陥ってしまった青年。WASP系で、HIV陽性。
  • ミミ ナイトクラブのダンサーで、ロジャーと恋に落ちる。ヒスパニック系、HIV陽性。
  • コリンズ 大学で「コンピューター時代の哲学」を教えている。アフリカ系のゲイ。HIV陽性。
  • エンジェル ストリートドラマーにしてドラァグクイーン(女装した同性愛者)。その名の通り明るく優しい性格で、コリンズと恋に落ちる。ヒスパニック系のゲイ、HIV陽性。
  • モーリーン 自由奔放なアングラパフォーマー。かつてマークと付き合っていたが、現在はジョアンの恋人。WASP系でバイセクシュアル。
  • ジョアン ハーバード大学出身のエリート弁護士。モーリーンの恋人。アフリカ系、レズビアン。
  • ベニー 元はマーク、ロジャー、コリンズのルームメイトだったが、富豪の令嬢と婚姻したことにより、彼らが住んでいるビルのオーナーになる。アフリカ系。


音楽

本作の楽曲はロックを中心としており、ミュージカルを見たことがない人にもとっつきやすい。
しかし、フォークやタンゴなど様々なジャンルの楽曲が登場する。


エピソード

ラーソンは本作の脚本・台本・作曲・作詞を全て一人で手がけ、オフブロードウェイのプレビュー公演を行うことに成功。
しかしプレビュー公演の翌日、胸部大動脈瘤破裂により35歳の若さで亡くなった。
これを受け、当日の公演はリーディング形式による追悼公演に変更。最後のカーテンコールで、観客の一人が“Thank you Jonathan Lason”(「ありがとう、ジョナサン・ラーソン」)の一言を口にすると、劇場が拍手喝采に包まれた。

圧倒的な支持を集めた本作だが、ブロードウェイでは惜しまれつつ2008年に閉幕。
最終公演の前には、たくさんのレントヘッド達が劇場の前に詰めかけたほど。




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最終更新:2021年03月04日 22:55