ファルル(プリパラ)

登録日:2015/01/18 Sun 11:00:00
更新日:2024/04/07 Sun 21:27:17
所要時間:約 21 分で読めます





プリズムボイス、キラキラ……



ファルルとはプリパラに登場するキャラクター。CV:赤崎千夏



◆プロフィール
学年 無し 
血液型 不明
誕生日 3月21日(後述の理由による)
好きな食べ物 牛乳
好きなブランド MarionetteMu
タイプ ラブリー
所属チーム 無し→Tricolore
合同チーム セレパラ歌劇団 




◆概要
アニメには17話から登場。だが実は1話にも登場している。ゲームには12月から参戦。

黄緑色のドリルカールを幾重にも連ねた花の蕾を思わせるツインテールに感情の見えない灰色の瞳、機械的な声をしたなぞのアイドルで、二つ名は「ボーカルドール(ボーカドールとも)」。
身長は高めでブランド・マリオネットミューのピンクドレスのような衣装が特徴的。
名前の由来は音階の「ファ」と思われる。
らぁら達六人の名前と合わせることで、「ドレミファソラシ」の音階が全て完成する。
ハロウィンイベントのらぁらと初めて出会うが、らぁらの言動やポーズをおうむ返しにするだけで意志の疎通が困難だった。
一人称は「ファルル」。


物静かだが幼子のように好奇心旺盛で、神アイドルになるための勉強として日々様々なことを学習している。
「SoLaMi♡SMILE」「Dressing Pafé」のメンバーに対しても敵愾心はなく、色々なことを学ぼうと積極的に接している。


26話から37話までの物語はそんな彼女を中心に展開していくことになる。






「ねぇユニコン、ついき・しゅーせいってなぁに?」
「は?」
「ついき・しゅーせいっておいしいの? それともつよいの? それとも…」
「やれやれ、そんなどうでもいい言葉どこで覚えてきたんでちゅ? いいでちゅか? アイドルは追記・修正なんてやらないんでちゅ! wiki篭りがやればいいんでちゅ!」















※ネタバレ注意!















かしこま、ぷり、ぷしゅ~











ちゃんこ、キュピコン、グロ、かしこま!








◆正体
その正体はプリチケから生まれた仮想生命体、ボーカルドールであった。


ファルルが生まれる前はパラダイスコーデの光る方法を研究する研究者であったユニコン。
そんなユニコンはある時持ち主のいないプリチケを入手する。
そのまま捨ててしまおうかと思ったものの物の試しでプリパラ筐体に入れてみたところ、眩い光と共にプリチケの情報からファルルという存在そのものが「構築」された。
ユニコンは構築とそれからの生活、学習を手伝っていただけであり、ファルルがなぜそこにいたかは理解しておらず、
それどころかプリパラの運営をしている赤井めが姉ぇ・赤井めが兄ぃでさえ彼女という存在を把握していない正に規格外の存在である。



ダンス、ファッションセンス、歌といったアイドルに必要とされるあらゆる要素で最高の資質を持っていて、欠点らしい欠点も特にない。
強いて言うならば全てがコピーでしか無い為、オリジナリティがほぼ皆無であることが欠点。
デビュー当時のメイキングドラマ、「フローズンキャッスルミラージュ」もユニコンから教えられたものをそのまま演じているだけで、ファルル自身の心情が反映されたものではない。
(下手すると他のアイドルのものをまんまパクってきただけの可能性すらある)

しかしその能力は欠点を補って余り有る代物であり、自身のシルエットをバックダンサーとしてステージ上に投影させることすら可能。
更に歌声は「伝説の歌声」とも呼ばれる「プリズムボイス」であると言われている。
主人公の真中らぁらも同じ声を持っているが、らぁらに比べ高い領域で安定しており、プリズムボイスを聞き分けられるプリパラのマネージャーからは「完成されたプリズムボイス」と驚かれている。
運動能力も高く宙返りも余裕でこなし、頭突き一発で軽々と多数の瓦を砕くほどである。

そんなファルルの「学習」とは「自己が無いこと」の裏返しでもあり、人のものを自分のものとして手に入れたいと言うファルルの幼児的な欲求からの事。
それらを完全に呑み込んでしまい、更に自分の力として昇華させてしまう素質が彼女の脅威とされる。


その特殊な出自からなのか、何故か友達の証であるトモチケの交換をユニコンから固く禁じられている。






◆活躍
26話でついに本格的なプリパラデビューを果たし、神アイドルへの登竜門となるパラダイスプライズにて複合ユニット「SoRaMiDressing」を圧倒的な実力で下し、一気に「ブレイクすんぜん」ランクまで駆け上がる衝撃的なデビューライブを飾った。
ちなみにゲームだとブレイクすんぜんまで到達するには実に150万いいねが必要。

続く30話では最高のライブを見せたSoLaMi♡SMILE・DressingPaféを相手になんと彼女らが過去に作り上げたメイキングドラマを完全にコピーし掟破りのメイキングドラマ7連発を繰り出す。
メイキングドラマとは通常一回のライブにつき一度しかできないはずの、そして毎日の中でどんな事を思い、歌にどんな気持ちを込めたいかを伝えるための表現である。
そのため他人が真似しようと本来なら作ったアイドルには到底及ばない完成度になる。
しかしファルルは自らの中でそのすべてを飲み込み、作成者と同等の完成度を実現。
その実力により完膚なきまでに両ユニットを叩きのめし、全てのパラダイスコーデを手に入れるのだった。


31話のパラダイスコーデお披露目ライブではユニコンの指示のもと、「真のアイドルが身につけたパラダイスコーデは光を放つ」という伝説を実証しようとするが、結果は失敗。
すべてを兼ね揃えたアイドルであるはずのファルルさえ光らせることはできなかった。
ユニコンはファンに失望される恐れから「これは演出」と述べ、次のライブ対決の報酬としてパラダイスコーデを賭けることでファン達の興味を逸らし、その場を凌いだ。
最高の素質を持つファルルがパラダイスコーデを光らせられなかった理由とは…?


33話ではらぁらに興味を示し、彼女からこれまでを振り返る総集編と平行してファルルにアイドルになった理由を語り、プリパラの外の世界を見たことがないファルルのため、プリパスを通じて外界を見せる約束をして別れた。
この時のらぁらとの交流をきっかけに、ファルルの中で何かが変わって行く…。




34話では約束通りらぁらに学校の中を見せてもらおうとするが、状況を察したユニコンにプリパスを取り上げられてしまう。
プリパスを箱の中にしまわれ、さらに箱を開けたら罰としてツノると言い付けられる。
しかしらぁらとの約束を忘れられないファルルは、ユニコンが居なくなった隙にプリパスを持ち出して楽屋を出ていく。

らぁらとの外界見学を再開してからは次々と外の様子を知って行き、更にらぁらの妹であり、ファルルの大ファンである真中のんと出会う。

「妹ってなあに?」

「小さいけど結構重たくて、割と生意気で怖いもの…かな?」

「出来の悪い姉を甲斐甲斐しく見る、出来の良いメッチャ可愛い子!」

ファルルは栽培用の温室を見せてもらい、のんが育てているアネモネの花をらぁらを通じてファルルにプレゼントすると約束する。
その後、ファルルは楽屋に戻り、棚に飾られていたロボットのオモチャを手にする。

「小さくて結構重たいもの…」

プリパラ内で再会したらぁらからアネモネの花を渡されたファルルは喜び、「ファルルののん」と言う「妹」の意味を込めて名付けた先ほどのおもちゃの手に持たせる。
少しして「DressingPafé」の3人もファルルの楽屋に訪れ、シオンはユニコンがファルルを必死に捜していた事を告げる。
ファルルは外の世界を見たかったがためにユニコンの言いつけを破った事を明かし、らぁら達はそんなファルルの思わぬ姿を知る。
そんな状況に戻ってきたユニコンは言いつけを破ったファルルをツノろうとするが、そんな暴力を許すわけにはいかないらぁら達はファルルを連れてユニコンから逃げ出すことになる。

その最中に、ファルルは「ファルルののん」をうっかり落として故障させてしまう。
ユニコンから逃れたらぁら達6人は、なんとかファルルののんを治そうと試みるが…。


「みんな、どうしてファルルを助けてくれるの?」

「だって友達だもん!」

「トモダチ…トモダチって、なあに?」

「競い合うものだ」

「お布団みたいにふわふわ~」

「ボクを褒めてくれる人!」


「こういうのは得意」と名乗り出たそふぃ、ドロシーの手でますます酷い状況になってしまったファルルののん。
みれぃの手で直ったかに見えたが、それでも動作不良を起こし修復に失敗。
シオンは修復どころか真っ二つに割ろうとする始末であり、ファルルののんはレオナの手に託される。


「…友達は、何かしてあげたくなる人」

「みれぃは?らぁらは?」

「うーん…計算の答えが割り切れた時みたいに気持ち良いものぷり!」

「え? えっと…あったかくなって、トモチケをパキりたくなるもの!」

各々の「友達」に対する想いを聞いている内に修理は完了。
ファルルののんは元通りに動き出す。

「ファルルの…のん…!」

「トモダチ…あったかい…!」


その後のライブにて、ファルルはオリジナルのメイキングドラマ「届けたい! チックタックフラワー」を披露。
歯車で囲まれた機械の世界で彫像と化したファルルにアネモネの花びらが舞い降り動き出す。
アネモネの花束を持ったファルルの姿。
派手さは無いが、友達を得て、友達を知ったファルルの心に訪れた変化を感じさせる初めてのメイキングドラマ。
それは誰のコピーでも無い、ファルル自身の想いから生まれた紛れもない「オリジナル」だった。




35話では最後のステージバトルとして新曲を引っ提げた「SoLaMiDressing」と、パラダイスコーデをかけて対決に挑む。
ユニコンは「前回作ったメイキングドラマはやめて、プリパラ中のアイドル全員のメイキングドラマをコピーして使う」ように言う。


「ありがとうユニコン。プリパラの事、いっぱい教えてくれて」

「どっちが勝つか負けるか、それよりももっと大切なキラキラを、ファルル見つけたいの!」

「ユニコン、見ててね。今のファルルの精一杯!」


しかし、ファルルはその提案を受け入れなかった。
メイキングドラマは前回と同じ「届けたい!チックタックフラワー」で、歯車の世界で目覚めるまでは同じだが、ファルルは歯車を飛び回りいくつかの歯車を花に変えていく。
フィニッシュは数種の花で彩られた花束を持ったファルルの姿。
前回よりも成長したそれは、しかし観客やのんの目には「咲ききらない」と未完成を感じさせるものに終わってしまう。
そして、互いに全力を出し切ったライブにてファルルは遂に敗北を喫した。

「ファルル、負けちゃった…初めて負けちゃった…」

「でもね、不思議なの。ファルル、負けたのに嬉しいの!」

「ファルルのここに、ポカポカキラキラするものいっぱいもらったから!だからとっても嬉しいの!」


だがその顔に悲観はなく、ファルルはパラダイスコーデに身を包んだ6人を笑顔で祝福した。
そして、らぁらに友達の証として約束していたトモチケの交換を行い、ファルルはそれに応じる。
しかし。





――トモチケをパキった瞬間、ファルルは倒れ、眠りにつくかのようにその機能を停止させてしまう。























―以下、ネタバレ注意―


















ファルルとは、「アイドルになりたい」という女の子の想いが、奇跡的に持ち主の無いプリチケと化して生まれた存在である。
ボーカルドールとして生まれたファルルは神アイドルとなる為に生まれたが、らぁらと出会った事で「アイドルを目指す」以外の事象に興味を持ち、友達がほしいという「望み」、「自我」が生まれた。
それはプログラムにおける「バグ」のようなもの。
プリチケから生まれたファルルは「パキる」という行為を想定されておらず、これを実行した結果、活動を停止させてしまったのだ。

「ファルルさんは、もしかして分かっていたのかもしれませんね」とファルルの出自を語るめが兄ぃ、そして「こうなると思っていた」と語るユニコンの口から語られたのは、ファルルが機能停止してでも大切な友達=らぁらとのトモチケ交換をすることを望んでいた、ということだった。

自分とパキる約束をしたばかりにファルルを停止させてしまったと自責の念に駆られるらぁらだったが、みれぃとシオンの閃きで「らぁらの持つプリズムボイスならファルルを目覚めさせることができるかもしれない」点に着目。
まだまだ未完成なプリズムボイスを安定して発揮できるよう、らぁらは練習を重ねるようになる。



そしてらぁら達6人はパラダイスコーデに身を包み、ファルルのためのライブ「ファルルカムバックライブ」を実行する。
渾身のサイリウムチェンジでパラダイスコーデを光らせる事には成功するが、途中で光は失われ、敢え無く失敗したかと思われた。

しかし会場のアイドル達、プリパラ外のみんなによるプリズムボイスによってパラダイスコーデが再び光を取り戻し、ファルルに向けて投げられた幾万のトモチケの中、一度パキって切り離されたトモチケがくっつき、遂にファルルは目覚める。

起き上がったファルルは「make it!」に合わせ、「届けたい!チックタックフラワー」を披露。
アネモネの花びらで目覚め、冷たい歯車の世界に植物の茎が無尽に伸び上を目指していく。
ファルルも歯車を足場に上へ上へと飛んでいき、次々と歯車を満開の花々に変えていく。
茎は大輪の花となり、閉塞した歯車の世界からどこまでも続く大空へ、そして地平線全てを花で埋めつくし開いた大輪からファルルが現れる。


「みんなに届けたい!チックタックフラワー!」


目覚めたファルルは声からノイズが消え、瞳に光を宿し、髪はドリルカールが開き軽やかに、衣装も白へと変化した「めざめのファルル」に大変身。
SoLaMiDressingの6人と共に、センターで舞い踊るファルル。
最後は会場全てを巻き込むメイキングドラマ「未来へ加速!ウィーアープリパラ!」と共にフィニッシュを決め、「ファルル・カムバックライブ」は大成功に終わるのだった。


ライブの後はらぁらや「SoLaMiDressing」とトモチケをパキることができるようになり、心配して慌てるユニコンを余所に「なんともないよ♪」と楽しげに微笑む姿を見せた。

ちなみにこの回の放送は3月21日である。




翌日ファルルの誕生パーティーが行われた際、天性のアイドル的な才能自体はそのままながら、「味覚が凄まじくズレていること」と「コピー能力が失われたこと」が発覚。
「おめでとうのかしこま!」を「おめでとうの鎌倉!」と聞き間違えたり、「どすこいちゃんこ!」を「どじょうすくいわんこ!」と聞き間違え、腹巻きにヒゲを書いてどじょうすくいに興じるというとんでもない天然ボケな一面も発揮した。
また、一からのスタートをしたいとの希望で、アイドルランクも全てリセットし「ピカピカけんきゅうせい」から再スタートを切ることを決めたのだとか。

そんな中、ユニコンがファルルを巡る一連の事件から責任を感じ、「自分はファルルのマネージャーにふさわしくない」とマネージャーを辞め、遠くに行ってしまうことが発覚する。

「どうして!? ファルルは生まれた時からユニコンと一緒だったから、これからもずっと一緒だと思ってた!」

ファルルは彼女を止めるために追いかけ、一度はユニコンの言いつけ通りに離別へ頷くも…

「ユニコン! ファルルも行く!」



ユニコンが口では「ファルルのマネージャーを卒業したくなった」と言いながらも、本心はその真逆であることを尻尾から見抜いたそふぃとレオナに教えられ、ファルルはユニコンを追いかけてヘリコプターにしがみつくが、手を滑らせてプリパラタワーの屋上から落ちてしまう。
すんでのところでファルルを受け止めたのは、ペガサスの如き羽の生えた馬へ姿を変えたユニコン。
ファルルにとってユニコンはただのマネージャー以上の存在であり、ユニコンもまたファルルの想いを受けてマネージャーを気合いで続けることを決め、二人は共に海外のプリパラへ旅立つことを決めた。

「らぁら! ファルル、ユニコンと一緒に行く!」

「うん! また会おうね! 約束!」

「約束!」

らぁら達と小指を翳しながら再会を約束し、笑顔で別れるのだった。







そのためセカンドシーズンでは出番がなかったが、53話ではらぁら一周年記念にお祝いメッセージの映像として久々に再登場。
プリパリで多忙な日々を過ごし、精力的に活動をしていることが分かった。


58話では100体のミニファルルと共にパラ宿に遊びに来た。「けんきゅうせい」スタートなのにもうこの時点で「ひっぱりだこアイドル」にまでランクアップしているのは流石といったところ。
ミニファルルとはファルルと同じ持ち主のいないプリチケから生まれたボーカルドールであり、ファルルにとっては妹にあたる。
妹ではあるがファルルと違い体型も性格もより幼児に近く、天真爛漫で遊び好き。
そのため世話をしているファルルは姉というかもはやお母さんである(生後1年未満だけど)。
だがガァルルに対しては他のミニファルル達と同じように愛しているものの、凶暴な性格から手が付けられず困った表情を見せている。58話にてそふぃの手助けのおかげで寄生していたイガイガ虫が取り除かれ、わだかまりを無くすことができた。



70話ではドリームパレードに参加するためパラ宿に長期滞在することになる。今回はユニコン、ミニファルル達を置いて1人の予定だったのだが、いつの間にかガァルルもついて来てしまっていた。
パラ宿についてからはらぁらたちとの歓談や、黒須あろま白玉みかん緑風ふわりやファンのみんなとのトモチケ交換、グラビア撮影など楽しく忙しく過ごしていたが、夕方になりプリパラの閉園時間が来ると当然みんなは自分の家に帰ってしまう。


「ファルルはおうちに帰らないのかって?だってファルルはボーカルドールだもの」

「ここがファルルのおうちなの」


ボーカルドールは外には出られない。そして今のファルルには「寂しい」という当たり前の感情がある。
そして、いつもなら彼女の周りにはユニコンやミニファルルたちがいたが、今はガァルルと2人だけなのだ。

その夜、ガァルルを寝かしつけたファルルの元に怪盗ジーニアスが現れ、親しげに話しかけてくる。
ユニコンに言いつけである「知らない人と口を聞いたらダメ」を守るファルルだが、ジーニアスはその時故障していた「ファルルののん」を奪い取り、あっという間に修理。ファルルは「ファルルののん」が直った事に喜ぶが、知らない人と口を聞いた事を自省する。
ジーニアスは無視され続けた理由を察するが、「会ってから5分も経っていればもう知り合い」とファルルを言いくるめる。
その後、ファルルは「ファルルののん」を直してくれたお礼として花を贈るがジーニアスは断り、代わりに自分と踊ってほしいと申し出る。

「魔法使い」を名乗る彼はファルルにプリパラ革命の協力を仰ぎ、ジーニアスの目を見て何かを感じ取ったファルルはそれを了承。
そしてこの事は他言無用と釘を刺して「魔法使い」は去って行った。

翌日のライブでファルルはファンのみんなにプリンセスになることを宣言した。(またこのライブでトップクラスのこくみんてきアイドルへとランクアップ)


71話ではらぁら(と11月生まれの女の子全員)の誕生日会に参加。

が、ガァルルの物真似という一発芸でコンクリートを食べようとしていたためにレオナとドロシーが止めようと体を張る羽目に。



ウィンタードリームアイドルグランプリを終え、セレパラと地下パラにアイドルが分かれてしまう中、ファルルはひびきの真の目的を聞くことになる。
「ボーカルドールになりたい」 その夢について、ファルルはらぁらと話す機会があったのだが…


「ねえ、ファルルはどう思うの?ひびきさんがボーカルドールになりたいってこと…」

「うん、嬉しかったよ」

「だって、夜はいつも1人ぼっちで寂しいもの。まほちゃんがずっと一緒なら、楽しくなるわ」


「らぁらは、夜はいないもの」

一方でスプリングドリームアイドルグランプリの前日にはファルルの部屋に現れたふわりとも話す機会が訪れる。
らぁらにも言ったとおり、ファルルはひびきの目的に肯定的。
そんなファルルに対してふわりはマーガレットの花に目を移すと…


「マーガレットね。私のふるさと・パルプスでも草原に沢山咲いてるのよ」


「パルプスでも?」


「あなたにも見せてあげたい。パルプスで、どこまでも自由に咲き乱れる花達を。あなたのマーガレットに劣らない美しさよ」

「ナチュラルに考えて」



それぞれの思いが交錯する中、スプリングドリームアイドルグランプリの幕が開く。
個人戦の様相となったスプドリではひびきが先行し、他が追いかける形に。
そんな中ファルルはどの立場に立つべきかまだ悩んでいる様子であり、らぁらとともに最後尾の状態。

「どうしたのファルル?顔色が悪いよ?」

「らぁら、ファルル、どうしたらいいのかな?」

「パルプスのマーガレットも、美しいんだって」

「ファルル…」

その頃必死に一同が追いすがるもののひびきの本気には勝てず徐々に差が開いていく。

更にひびきは伝説のプラチナエアリーを出現させ、一気に差を開こうとするが、その前に現れたのは同様にプラチナエアリーを出現させたファルル。
自分の思想に共感してくれるファルルが自分のところまで来たことに歓喜するひびきだったがファルルは腕を引っ張りひびきを止めようとする。

何を…!

「まほちゃんは、ボーカルドールになっちゃダメー!」

最終的にひびきを止めると決意したファルルは涙ながらに説得するが多少ショックを受けたものの聞き流してそのまま鐘に向かっていく。

その後はファルルに追いついたらぁらをアシストし、らぁらの勝利に繋げた。

一連の騒動が終わった後はプリパリに帰還した。






3rdシーズンは同様にプリパリに行ったひびき・ファルルと仲睦まじく過ごしていたが神アイドルグランプリのためにチーム「Tricolore」を結成しに三度パラ宿にやってくる。
しかし、ひびきの性格のせいでなかなか結成できず苦労。
2ndシーズンの出来事を経て成長したファルルやふわりは完全にひびきの保護者状態である。


ガァルルがチームを結成したい(そのためにトモチケをパキりたい)と言い出した時は全面的にガァルルの支持をしていたが、その際皆があれだけ苦労したファルル復活劇の重さを何も知らなかった事が発覚した。


「でもね、ファルルトモチケパキった時倒れちゃったけど、みーんなに助けてもらったの」

「だから、もしガァルルが倒れたら、今度はファルルが助けてあげるつもりよ」

「ファルルは寝てたから知らなかっただろうけどさ」

「あの時はちょー大変だったぷり」



のんもプリパラデビューしたことにはかなり喜んでおり、実際にプリパラ内で初対面を果たした際には「のんのファルル」なる謎の人形をプレゼントしている。

アイドルタイムプリパラでは再びプリパリに帰っている。
登場回数は少ないがひびきとの関係は相変わらずの模様。






◆交友関係

真中らぁら

主人公。何の因果かファルルとは様々な点で似ている(プリパラデビューして日が浅い、プリズムボイス、(精神)年齢10才前後)。
ファルルが自分の持ちネタ「かしこま!」をパク……インスパイアした際は、それを奪われるのではないかと怯え、取り返そうとした。
だが何でも学習しようとするファルルを見て、ファルルにそういった意思がないことを確認したらぁらは考えを改め、
改めて真正面からファルルと友達になるために近づいていく。
ファーストシーズンの終盤における一連の事態を経て念願のトモチケを交換した二人の友情は、
最終的に日本とプリパリという遠距離にありながらも固く変わらないものへと成長。
セカンドシーズン終盤、ボーカルドールになろうとするひびきを止める意志へ心変わりしたファルルが、真っ先に頼ったのもらぁらだった。
らぁらもまたファルルの言葉に多くを聞き返すことなく、即座に応じてひびきを止めた。
二人の友情はこれからも変わらない。


ユニコン

ファルルのマネージャー。語尾が「でちゅ」の非常に毒舌で自信家のマスコット。ファルルの事を過保護しており、他のアイドルを下っ端と言って憚らない。
彼女が毒舌過ぎるためファルルの言葉にも意図せぬ毒が多い。視聴者からは声優繋がりで「汚いピカチュウ」呼ばわりされていた。
現在はファルルと共にミニファルル達の世話をしており、その保護者っぷりに拍車がかかっている他、心配性な気質はそのままながらもかなり丸くなり、ファルルとは一際強い信頼を持っているようだ。

+ なお本名は
「ユリウス・ムパムピス・アダマンティオス・ニコラコプールールー・アナクサゴラス・オディッセアス・プロコピアス・トンドル=ズラトゥコフ・ニコデモス・メトロファネス・カイサル・イオルゴス・セバスティアノス・パラケスヴァス・ゼノン・パルテノープ・クリサンテ・アクナシア・エウテルベ・ハルモニア・デメトリアン」マスコットは名前が長いほど偉いらしく、彼女の名前の長さはクマやウサギ以上。伝説のマネージャーであるらしい。


紫京院ひびき
ファルルに憧れる男装の麗人。後のチームメイト。
ファルルも普段誰も来ない夜のプリパラに来てくれたことで心を開いており、はじめの自称「魔法使い」から「まほちゃん」と呼んでいる。
ひびきの数少ない弱みであり、ひびきも彼女の頼みは断れない。
なお2ndシーズンの間ひびきは敬語を用いていたが、3rdシーズン以降は用いなくなっている。


ガァルル
ミニファルル達同様にファルルの妹の一人であるボーカルドール。
しかし、アイドル達への憧れが形となったファルルとは違い、アイドルになれなかった無念や悲しみなどの負の感情から生まれたという出自に違いが有る。
当初はユニコン共々全く言うことを聞いて貰えない間柄であり、歌やダンスのレッスンもまったくやらない状況が続いていたが、パラ宿のプリパラにおける様々な出来事をキッカケに、ファルルのように歌って踊れる「怪獣アイドル」を目指すようになった。

初期こそファルルにも噛みつき攻撃を仕掛けていたが、根っこの部分から嫌っていた訳ではない模様。
真夜中にファルルの部屋へ侵入してきたクッソきたない魔法使い怪盗ジーニアスに対しては「おねえちゃんをまもる!」と尻へ噛みついて撃退した他、ファルルの方もガァルルのデビューライブ中に彼女が転倒した際に心配のあまり思わず昏倒しかけるなど、現在ではすっかり仲の良い姉妹となった。


緑風ふわり
ナチュラル系アイドル。後のチームメイト。
彼女がプリンセス候補を見切られた後の70話で初対面。
すぐに友達になったもののその後直接の接触の機会は86話までなかった。
しかしその際の会話がファルルを翻意させるきっかけになった。
ファルルがプリパリに帰ったのとほぼ同時にプリパリに来た縁からなのか、はたまたひびきの保護者ポジションなことに共感したからなのかかなり仲がよく、ひびきも含めて3rdシーズンではTricoloreの一員になっている。





◆余談
声を演じる赤崎千夏はファルルの他にも準レギュラーキャラのぽっちゃり系女子「ちゃん子」を兼役している。
そのため一時期はファルルの正体がちゃん子ではないかと騒がれたりもした。
27話ではファルルとちゃん子が同じ部屋で対面し、更にファルルがちゃん子の語尾「ちゃんこ!」をパク……インスパイアするという
大変カオスな展開が見られた。演じ分けおつかれさまです。
余談の余談だが、めざめのファルルが「おめでとうのかしこま!」を聞き間違えたバリエーションの一つに、「おめでとうのかごしま!」があるが、中の人の出身は鹿児島県である。

彼女の持ち歌を聴くと、その特殊な出自が歌詞の背後に見えてくる。
Perfumeのような歌い方が印象的なゲーム曲「Morning」では人でないがゆえにどこまでも無垢なファルルが外の世界に興味を示し、そしてそんな彼女だからこそ良いことも悪いこともすべてを抱きしめ、口づけて愛することができるという固有のキャラクターを。
ロシア民謡「一週間」がモチーフと思われる「0-week-old」ではあらかじめ決められた運命のままに動く存在であることが示唆されている。
また目覚めた後のファルルの持ち歌も「0-week-old」だが、読み方が「ゼロ-ウィーク-オールド」から「ラブ-ウィーク-オールド」に変わり、歌詞も心を手に入れたファルルが自分がいる世界への愛と、かつての自分へのエールを送る希望に溢れた内容に変化した。

また「week old」は週齢という意味で主に赤子に対し使われる表現であり、「0-week-old」なら意訳で生まれたばかりと読める。
しかしゼロをラブと読ませる事で同時に一週間(毎日)を愛している、つまり「生まれたばかりの私だけどこれから待ってる未来がすごく楽しみなの」という意味合いの曲とも受け取れるようになっている。


なお「0-week-old」は明らかにアナと雪の女王をパク……インスパイアしたようなメイキングドラマ、「フローズンキャッスルミラージュ」が発動していたが、ディズニーの玩具展開は基本的にタカラトミーがやっているので問題ないと思われる。問題ないんじゃないかな。問題なければいいな。

追記:実はファルルのこのメイキングドラマは「アナと雪の女王」公開よりも前にアニメで放送されたものなので、インスパイアしていないことが分かった。

神アイドルになるべく生まれた存在であるファルルだが、後に神アイドルになるために必要な神アイドルグランプリへの参加条件に「正式に結成されたチームであること」が含まれていた。つまりパキれないファルルはこの時点で詰みとなる。
チームを組めないのにどうやって神アイドルになろうとしたかは謎のままだが、パラダイスコーデの奇跡でも使おうとしたのかもしれない。


めざめのファルルがプリパラのシステム的にどのような扱いは地味に謎。
問題なくトモチケをパキれることから普通のボーカルドールではないが、現実世界に行くことは(特別なことがなければ)不可能。作中でも「普通の女の子」としか明言されておらずどのような立ち位置なのかは最後まで明かされなかった。

アイパラになってから登場した時の精霊・ファララはファルルと似た容姿をしており、同様にプリパラの中でしか行動できないが、問題なくトモチケをパキることが出来、めざめのファルル同様に豊かな感情を持つ。彼女の紹介が「ボーカルドール」と一括りにされていることを考えると現在のファルルは「プリパラの精霊」という枠に当てはめることになるだろうか。


あまり知られていないが、初期ファルルの時はあくびが「ふぁ~るるるるる~…」である。


プリティーリズム・レインボーライブ』に登場するりんねはファルルと同種の存在であるらしいことが劇場版第一作にてりんね自身の口から語られている。
りんねはプリズムワールドの各次元に飛びプリズムの煌めきを伝える使者、ファルルはアイドルに憧れる女の子達の気持ちが生み出した奇跡のボーカルドール。
詳細な関係性は不明だが、両者とも人の心の輝きに深く関わることの出来、心を成長させる存在である。
ファルルの場合は本来ならば存在しないエラーデータやバグに近いものだった可能性があり、いわば「思わぬ形で人工的に作り出されたりんね」と言えるのかもしれない。




「真の項目の輝き…もしファルルにその力が有るのなら、みんなに見せてあげたい! ファルル、追記・修正する!!」


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最終更新:2024年04月07日 21:27