ブレン(仮面ライダードライブ)

登録日:2015/01/14 Wed 11:40:00
更新日:2024/04/11 Thu 14:22:41
所要時間:約 10 分で読めます


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003 おかん だれがハートを一番愛していたか スパイ スピンオフ主役 ダメガネ ツンデレ トリックスター ネタキャラ ハンカチ ブレン ブレンさん ブレンロイミュード ブレン・ザ・カメンライダー ブレン様 ホモ ロイミュード 不憫 仮面ライダー 仮面ライダーアウトサイダーズ 仮面ライダードライブ 仮面ライダーブレン 優秀で誠実で仲間想い 参謀 嫉妬 平成にギリギリ滑り込んだ男 忠臣 愛されキャラ 愛すべきヘタレ 愛すべき眼鏡 憎めない悪役 敵幹部 松島庄汰 殉愛 毒属性 涙腺崩壊 演技派 濃すぎるキャラクター性 眼鏡 純愛 能見壮 脳みそ 脳筋 自己犠牲 苦労人 萌えキャラ 超進化態 顔芸


「人間とは知れば知るほど…醜く愚かしく愛おしい存在です」



ブレンとは、『仮面ライダードライブ』の登場人物。
緑のジャケットを着こなし眼鏡をかけているロイミュードの参謀。
演:松島庄汰



【人物】

主に頭脳・分析・情報収集を担当する神経質な性格で、ドライブを危険視している。
基本的にはどんな相手にも敬語を使い、「◯◯で××で△△」と形容詞を3つ並べて相手を評する癖がある。
しっかりと計画を立てて行動をしたいのだが、進化するロイミュードがどいつも自分勝手な者ばかりで頭を抱えている。
秩序を重んじる性質で、カフェに赤いスポーツカーでやってきたハートに「目立つ」と眉を顰めたり、
銀行強盗をした部下を即刻粛清したり、覗き見することを卑怯だと自分を戒めたりと基本的には常識的な感性の持ち主。

グローバルフリーズ時には瀕死の状態で中央情報局に足を運び、
かつてのチェイスであるプロトドライブを「仮面ライダー」と名付け、
全世界の同胞にその存在を報せ、危険性を警告した。

」の名を持つ割には頭脳的戦略立てや悪の参謀としては犬猿の仲であるメディックに劣る部分が目立つ。
本人的には真面目にやっているはずなのに空回りし、詰めが甘いことも災いして失敗することが多い。

自分とは対照的な性質を持ち、無茶で強引で乱暴な行動を起こすハートには、特に文句を言うことも多い。
しかし実はそんなハートが好きで、これらの小言は全てハートを想ってのことらしく、
作中ではハート本人からそのことを指摘されても否定しないどころか微笑んでいた。

物語中盤でのハートを巡るメディックとの蹴落とし合い(ただし殆ど一方的)、
ハートの役に立ちたいが故に接触した真影壮一仁良光秀との会話や絡みなどは、
多くはギャグで中和されてはいるものの、どう見ても昼ドラや深夜番組のそれなのである意味必見。
しかもその行動が物語の行方を左右させることが大半であるため尚更タチが悪い。

ただ、それらの行動も全て「ハートの役に立つため」といった一貫した想いによるものであり、
更には人工生命体であるロイミュードには恐らく生殖機能はなく、性別の概念があるかどうかは不明である。
よって彼のハートへの感情はある種の純愛と捉えることができる……かもしれない。イイハナシカナー?

そのため、有能な女幹部・メディック登場後は、彼女に対して激しい嫉妬心をさらけ出す側面が増え、
焦ってハンカチで汗を拭いたり、悔しげにハンカチを噛みしめたり握りしめたりと非常に感情が豊かになってきていた。
これに関して001からは「嫉妬という感情を手に入れた」と称され、その負の心こそが絶大な力となると評されており、
実際にその「嫉妬」を糧に、ハートやメディックらよりも先んじて超進化に至っている。

人間については「醜く愚かしく愛おしい存在」と形容し、その感情構造に興味を抱いている節を初期のころから見せている。
実際、人間とロイミュードを融合させる融合進化態の開発を真影に依頼したのは他ならぬブレンである。

上記のように、終始自身の感情に振り回されまくり、良くも悪くも最も人間に近づいたロイミュードであるともされていたが
最終章では新たに芽生えた感情と貫き通してきた想いを武器に、人間とロイミュードの架け橋となるキーマンとなってゆく。



【本編での活躍】

終盤近くまで不憫な面が目立つ彼だが、初登場時はハートとカフェで待ち合わせをして優雅にティータイム、
人間のカップルからナチュラルにiPad(多分)を拝借したりしていた。
恐らくこのときが本編で最も安息していた瞬間であろう。

その後は10話まで殆ど毎回のように問題を起こす部下や、アイデンティティを彷徨って不安定な行動をする死神に、
やたらイライラしてブチ切れており、視聴者からは毎回胃の心配をされていた。
トップのハートがとにかく寛容で甘いこともあり、常識的な中間管理職&苦労人ポジションを築いていたのだが……。

11話にてドライブとの交戦で重傷を負ったハートに対し、自業自得だといつもの小言を言うも、
「おまえ、俺が好きなんだろ、ブレン」と、おおよそニチアサで、しかも作中でクリスマスイヴの日に、水族館で男が男に言うことではない台詞を返される。
が、当のブレンは否定しない上に、微笑を浮かべていた。

しかしその後すぐに、回復能力を持った女幹部・メディックが復活。
大喜びするハートを尻目に、なんとも言えない苦々しい表情を浮かべるブレンは視聴者の笑いを誘った。

その後、記憶が戻り始め不安定な動きを見せるようになったチェイスに苛立っているところを、
メディックに「チェイスが真実を知ったらどうなるのか」と唆され、素直に聞き入れて賛同してしまう。
そしてドライブらと戦闘中のチェイスの前に現れ、彼がプロトドライブであることを明らかにし、チェイスを錯乱状態に陥れた。
チェイスを自らの使命を見失った不良品として処分しようとするものの、ハートに止められる。
そしてメディックにより、チェイスは彼女の傀儡状態&ロイミュードを粛清する死神としての機能を失い、
代わりに彼女が死神として権力を振るうこととなる。
ここからがブレンの本当の受難の始まりであった。

このままじゃ自分の立場が危ういと思ったのかチェイスを援護する形でマッハと交戦。
途中までマッハを圧倒し得意の手からビームで止めを刺そうとする。が、マッハはマックスフレアを使った火炎射撃を連射し起死回生の反撃。
当然勢いよく燃え上がるブレン。更にそこらへんの水たまりに飛び込んで消火するという前代未聞の行動に。
挙げ句恋敵であるメディックに守られて撤退、治療を受けるという憂き目を見る。

そして恋敵であるメディックが再洗脳されたチェイスに代わり死神を代行する様になり、
彼女が益々ハートに重用される様になって焦ったのか、チェイスの洗脳が解けやすくなる仕込みをしてしまった。
勿論、仕込みがメディックにバレた時には再々洗脳されたチェイスに脅しつけられた挙句、
メディックの手によってハンカチを燃やされてしまった。

『シークレットミッション type TOKUJO』では、日下部章に化け、
小田桐教授の死にまつわる事件の裏を知られないために暗躍していた。

手裏剣戦隊ニンニンジャー』との春休み合体一時間スペシャルのときには、
アジトのベランダで巨大ロボを目撃していたのにも関わらず、見ていなかったハートとメディックに全く信じてもらえず
どこぞの兄さんと逆パターンで「疲れているのか」と同情されてしまう不憫っぷり。
心労が祟っているのはあながち間違いでもないが……

そして自身が見込んで復活させた部下もマッハに倒されてしまい、案の定メディックからは馬鹿にされ、
このままヘタレキャラとして落ちぶれてしまうものだと思いきや……


「融合進化態……斬新で革命的で素晴らしい発明になりましたね……先生?」


実は影でブレンは、ハートですら「幻」と称するほど謎に包まれた男・001こと真影壮一と手を組み
人間とロイミュードを一体化させる融合進化態の開発を依頼していたのである。
怪人はともかく人間を殺すわけにはいかない進ノ介らにとって、最も厄介な敵を作り上げる元凶となった。
しかし彼が開発を依頼した理由は、001曰く「ハートの役に立ちたい」からとのこと。この男、どこまでも歪みない。

そして仮面ライダーの正体が世間に発覚したのを発端に遂に始動した001の下で、ブレンは特状課の監視を担っている仁良光秀と接触し、
特殊化学分野研究所所属の「能見壮(のうみ そう)*1」と名乗り、警視庁に侵入。なんとロイミュード事件の専門家として特状課のアドバイザーに就任したのである。
進ノ介のことを笑えないレベルにネーミングセンスが壊滅的であることは触れてはいけない。
後述の杵田さんとその知り合いの状況が気になるところである。

そして進ノ介に対し、彼の父親・泊英介の死と関わっているとされる001の名をちらつかせた上で大袈裟に煽り、
わざと自分を攻撃させたところで人間態の姿に戻って人を呼び、自身をロイミュードだと知らない警察官たちの目を欺いて進ノ介に謹慎処分を下させた。

悪人だけは掃いて捨てるほどいる、とほくそ笑む001の下で、ブレンは何を思い何を為そうとしているのか。
今まで不遇な立場に置かれていた彼の逆襲が始まる―――――かもしれなかった。

そしてなんとライダーである剛に彼の父親である蛮野博士の意識が内在しているタブレットを見せ、
「居場所がないもの同士」取り引きを持ち掛け手を組まないかと持ち掛ける。

暫くは剛と行動を共にし、彼を完全に支配下に置いた――と見られていたものの、
実際は001(フリーズ)の洗脳が効かない体質であり、洗脳されたように見せかけていた剛にまんまと騙し討ちに遭い、
思いっきり人質にとられた挙句、大切にしていたタブレットを奪われてしまった。
返せぇっ!私のタブレット返してくれよぉぉぉ!!!

パトロン001も倒され、居場所がない同志としていた剛にルラギられ、大切なタブレットまでも失ったブレンだが、
「だが私はうろたえない」「危機こそチャンス」「尻拭いは自分でする」と自身も超進化態になるべく前向きに行動を続行。
が、しかし案の定空回る。

そんな中、自分が謀殺してなお英介への激しい嫉妬を持ち続ける仁良の感情に深い感慨と共感を抱き、
人間のクズである仁良と全国の腐女子でさえドン引きするほど熱い抱擁をしたのち、
融合進化態になるべくネオバイラルコアを用いて仁良本人と融合。その感情を吸い取り、超進化態への進化を遂げることとなる。

その後、相変わらず自分を小馬鹿にするメディックに対して超進化態の姿を現した上で「ブレン様と呼べ」と命令する。
当然拒否し自身を攻撃してくるメディックをその力を持って完膚なきまでに叩きのめし、地を這いつくばらせる屈辱を味わわせる。

ブレンの超進化態への到達を喜び現れたハートに対しては、
全てはハート、あなたの理想を実現するためです」とかわいこぶるも束の間、
地に伏したまま立ち上がれず、屈辱の表情を露わにするメディックに、ジャンプして近づくと同時に四つん這いになってその顔を覗き込み、

その顔が見たかった……私に嫉妬するその顔がァァァ……!!

融合した仁良の影響を受けたせいなのか、ハイテンションすぎる歓喜の声と奇妙な高笑いを披露し多くの視聴者の爆笑を誘った。
この時の松島氏の顔芸一歩手前の演技は視聴者の腹筋と記憶に凄まじい衝撃を与え、AAやファンアート等が作られるほどにブレンの代名詞となっている。
そしてそれを目の前で見せつけられたメディック役の馬場女史は笑いを堪えるので必死だったらしい

その後、能見として仁良と共に、
「仮面ライダーは機械生命体の頂点を密かに狙っており、特状課はその協力者である」
と巧妙な捏造証拠の下で嘘の公表をし、彼らを危機に陥れることとなる。

そして、仁良の立案で、かつての泊英介殉職事件の生存者で、真実を知る女子高生の唐沢ゆかりに毒を仕込み、
彼女を実質的な人質に取って進ノ介に自らを拳銃で撃たせ、正当防衛という形で殺した上、犯罪者として処理するという悪辣な策を講じる*2が、
蛮野の協力も得た剛とチェイスにゆかりに仕込んだ毒は解毒され、彼女を殺すことはできなかった上、
そのことを密かに知らされた進ノ介は、敢えて誘いに乗って銃撃しつつ、ディメンションキャブの能力で仁良の銃弾を防御。
「英介を殺害した拳銃で撃ち殺す」という仁良の精神攻撃を逆手に取り、英介を殺害したのが仁良だという決定的な証拠を掴んだ進ノ介に、
彼を殺したと思い込み、でっちあげた進ノ介の罪状を糾弾する仁良の会見を台無しにされ、仁良の悪行と真実が暴露されると共に、
生還したゆかりの姿に驚いて「私の毒で死んだはず!?」と失言したことで、自分がロイミュードであることを自白してしまう。

悪あがきに仁良と共にシーフロイミュードに変身し、下級ロイミュードを引き連れトリプルライダーと戦うも敗北。
最後の手段として仁良を切り捨てて超進化態に変身するも、ドライブ、マッハ、チェイサーのチームワークにはかなわず、
トリプルライダーキックを受けて肉体は破壊されるもギャグキャラ補正?でしぶとく生存、コアだけになって逃走した。
海辺を(ブレンの泣き声)という爆笑ものの字幕を出しながらコア状態で涙を流し彷徨うも、
メディックに捕まり、治療という名のこの前の仕返しを食らうのであった。
自分に「様」を付けることを要求し、一度は従えさせるも逆襲に遭う恐ろしい結末は、
かの『鳥人戦隊ジェットマン』47話「帝王トランザの栄光」ならぬ「帝王ブレンの栄光」だった。

治療完了後も暫くはコアとして生活していたが、40話にてようやく復活を果たす。
物語がどんどんシリアスな方向へ加速する中、貴重なコメディーリリーフとして輝く彼の存在は、
視聴者のまさに癒しのオアシスのようなものであり、生存ルートを本気で期待する声も多かった、が―――――


どこまでも人間らしくなった彼の成長と決意は、人間とロイミュードの物語を大きく揺さぶることとなる。


復活早々、メディックの超進化のために何故かとある犬を預けられ、
嫌々ながらも、わざわざ「ブレンドッグ」なるドッグフードを用意してまで懸命に面倒を見ていた。

しかしドライバーとなった蛮野が006に寄生し「ゴルドドライブ」へと遂げる一部始終を目撃してしまい、
犬におしっこを掛けられて吃驚したせいで気づいた彼にメディックの超進化のために彼女を説得するよう脅されてしまう。
ブレンの言葉を信じ蛮野のもとへ向かったメディックは、彼の手術によって超進化への足掛かりを得ることに成功し、
自身のコピー元となった羽鳥美鈴との一件を経て『無償の愛』を知り、超進化に至った…のだが、
手術の際に蛮野に仕込まれていた細工により、感情を全て失い、蛮野の指示に従うだけの操り人形と化してしまった。

その途中で蛮野の目論みに気づいたブレンは、メディックの居所を尋ねてきたハートに土下座しながら全てを明かし、
「愚かで卑怯で軟弱な、約束の数に加わる資格のない男」と自虐して彼の手で葬られることを望むも、
ハートからは蛮野の野望を阻止するために逃亡するよう頼まれ、ロイミュードの存亡をかけて一人姿を消すこととなる。

独り夜道を息を潜めながら急ぐ中、ブレンはメディックとの思い出を回想していた。
折り合いが悪かったこともあり、良い思い出ばかりだったわけではないが、
彼女のハートへの想いは本物であり、また、犬と戯れている時に無邪気に笑うなど、
「心のドス黒い卑劣な性悪女」と罵ったこともあるが、真摯だったり、優しい一面は確かに存在していた。
そんなブレンの中のメディックの記憶を、蛮野の細工によって操り人形とされたメディックの姿が全て凍り付かせる。

酷い目に合わし合わされ、互いに屈辱を与え合う等、メディックといがみ合うことが多かったブレンだったが、
「ハートのために」という目的を共有した彼女に対して「仲間意識」や「友情」に近いものが芽生えていたのか、
はたまた彼の中に嫉妬という蛮野により植え付けられた「悪の心」を溶かすほどの優しさが生まれていたのか――


「なぜだ……なぜ、メディックなんかに……哀れみを……ッ」


変わり果てたメディックを想い、彼女に哀れみの感情を抱いたブレンの頬には、一筋のが流れていた。


その後、蛮野からの逃走最中も、眼鏡とハンカチといった曰く自身のアイデンティティーを捨てきれず、
「私がブレンだと気付くまい」と盛大なフラグを立てたのもあり、完全な変装は当然メディックらに見破られ、即座に発見されてしまう。

しかしその際に洗脳されているメディックに自身の爪を仕込むことに成功し、
「なんとかメディックを救わなければ」と呟きながら改変されてしまった彼女のプログラムを分析する。

その中途でグローバルフリーズの際に足を運んだ中央情報局に出向き、
自身のコピー元である天才プログラマー「杵田光晴」のルーツを知ることに。しかし――


「……『眼鏡とハンカチが手放せない』……」
「そうか……全てこの青年の模倣だったのか……」


今まで自分自身のアイデンティティーであると考えていた、眼鏡やハンカチを愛用する性質までもがあくまでコピーの産物に過ぎないことを悟り、茫然とするブレン*3

その直後、蛮野とクリムをコピーした004に襲われ絶体絶命の状況に陥るも、
第二のグローバルフリーズを阻止せんとする進ノ介に逃走を助けられ、何とか事なきを得る。

そして、メディックのプログラムを分析し、とある真実にたどり着いたブレンは、
なんとメディックにあっさり降参し、蛮野の下へ降ったのだ。

「お前だけは俺を裏切らないと信じていたのに」と絶望し打ちひしがれるハートに対して、ブレンは「私は賢いのですよ、あなたと違って」と見下し一笑に付す。
しかし蛮野に付き従い約束の地に向かう中途で、ブレンは密かに表情を一変させた。


「―――今こそ、冷徹な機械に戻ろう」


コピー元から受け継いだアイデンティティーであるハンカチを投げ捨て、紛い物ではない、自らの意思を貫こうと決意したのだ。

約束の地に着き、第二のグローバルフリーズを起こすためにエネルギーを集める四人の超進化態たち。

しかしエネルギーが集まった直後、その余剰エネルギーが突如メディックに逆流する。
これは蛮野の策であり、この余剰エネルギーでメディックを死に至らしめることによってロイミュードの回復源を断ち、
最終的にはハートを含めた全てのロイミュードを抹殺しようと企んでいたのだ。

だがブレンだけは、その全てを見破っていた。

ブレンはメディックがダメージに耐え切れず消滅する前に、仕込んでいた爪を用いてエネルギーの逆流先を自分に移した。
そのダメージによってメディックを正気に戻させると同時に、彼女から自分へと矛先を逸らすことで彼女を救い出したのだ。

しかし、同じく超進化態となったメディックを死に至らしめるほどのエネルギーを自らに集中させて無事でいられるはずもなく、
エネルギーの逆流が終わった直後から、人間態に戻ったブレンの身体とコアは次第に消滅してゆく。


「なぜですの……!あれほど貴方に……酷い仕打ちをした……私のために……ッ」

「……知りたいのはこっちですよ……あれほど妬んだ貴女に……」


涙に暮れるメディックにブレンは穏やかな笑顔を向け、彼女に共感を抱いていたことを伝えた上で、
「ハートに一番愛された仲間はあなただ」と諭して、愛するハートと彼への想いを託す。
弱々しく首を横に振るメディックから視線を外すと、ブレンは自らに言い聞かせるように呟いた。


「彼の、笑顔を、取り戻したかった……」


その言葉とは裏腹に、自分の真意を知って泣き崩れるハートの顔は見ないまま、
満足そうに笑みを浮かべ、天を仰ぐブレン。


やはり私は、優秀で、誠実で……

優秀で……誠実で……


「……おい、どうした? ……3つ目言えよ……! ブレェェェン!!



口癖だった三拍子の、最後の一つを言わないまま。
誰より人間くさくなったロイミュードは、静かに塵となり消えていった。
宙へと舞うコアもそれまでのように爆ぜるのではなく、同じように塵となって消滅するのだった……。

彼が最後に言いたかったことは何なのか。それは、もはや知るすべはない。
ただ彼の生き様は、同話サブタイトル「だれがハートを一番愛していたか」が全てを物語っているだろう。


最終決戦を前に命を落とした彼の想いと最期の行動は、多くの登場人物や物語に大きな影響を与えた。

例えばロイミュードを敵としてしか認識していなかった剛は、ブレンの想いと自己犠牲を目の当たりにし、
蛮野に対してかつてないほど激昂し、大爆発からハートとメディックを救い出すなどの心境の変化を見せた。

断固としてライダーとの共闘に応じなかったハートですらも、
ブレンを死に追いやった蛮野に死以上の屈辱を味わわせるためとしてドライブたちとの共闘を宣言し、
彼の野望の根源であるシグマサーキュラーの破壊に挑む。

そしてメディックは、その治療能力を失った際も自身を救ってくれたブレンの死を憂い続け、
最終局面ではブレンのように、ハートの最高の共闘相手である進ノ介のことを命を呈して救い、
漸く理解できた彼の想いを噛みしめるようにして、自身を救ってくれたブレンの姿を最期に回想した。

誰よりもひたむきに、ただ愛に生き愛に殉じた男の想いは、
人間とロイミュードたちの、決して消えることのない架け橋となったと言えよう。



【ブレンロイミュード】

身長:200cm
体重:120kg

随所に施された脳の意匠と神官にも似た緑装束が特徴。
バット型ロイミュード003が進化したブレン本来の姿である。

頭部から神経に作用する緑色の猛毒を対象者に注入することができ、その毒性は常人ならば即死するほどの威力がある。
また後述のチェイスの記憶処理も毒で行ったようで、資料によっては記憶消去も毒によるもの。
他にも様々な種類の毒を使い分ける事が可能で、
  • 着火性の毒液を放出し火炎弾として降り注がせる(これで内部まで凍結したロイミュードを瞬時に解凍した)
  • 改造洗脳を阻害し邪魔する毒(この毒はチェイスがやられた際に一度彼のコアの代わりに吹き飛んでいる)
  • 毒を垂らして仲間が自分の致死毒を使えるよう能力を付与させる
と、とにかく異常な汎用性を誇る。

更に出した毒は傷を作らなくても対象が触れただけで全身に浸透するようで、複合装甲で強化された存在のドライブが毒を頭に垂らされただけで悶絶。
毒液が染み込んだダーツに対し、柄の部分だけを掴んでキャッチした筈のマッハも同じく浸透してくる毒に悶絶とかなり理不尽な当たり判定を有している。

またロイミュードの中でもひときわネットワーク干渉や機械操作に長じているようで、
人間体のままメガネを叩いただけで周囲にあった一般人のタブレットを乗っ取り、ロイミュードの位置情報を読み取るアプリを使用したり、
そのタブレットに蛮野の全人格データを閉じ込める(設定では死後の蛮野を電脳空間に幽閉したのがそもそもブレン)、
ドライブ終盤では情報施設の機械類の能力を吸い取り、自身の演算能力を上げる、といった能力を見せている。

頭脳派でありながら腕力も相当強く、ドライブのジャスティスケージを殴り壊した。
ドライブを見失ったチェイスに対してもブチ切れ、本来の姿にさせるほど強力な攻撃を見舞った。
錯乱状態とはいえチェイスを本来の姿に戻し、一時はマッハも圧倒させるほどの力もある。
文字通り重さ10トンの『10tオモーリ』でタコ殴りにされあげく下敷きになっても苦しみながら耐えるタフネスもある。

が、一方でドライブとの交戦では二回とも小回りの利くシフトカーに翻弄されている。
ぶっちゃけ脳筋寄りだが言ってはいけない。
あと毒が高熱に弱い特性があるらしく(可燃性だから?)当人もマックスフレアの力で燃やされてパニックになっていた。

超進化態となってからは毒の威力が上昇しており、マッドドクターを使っても治療することができないほど。
反面タイマー機能や外部遠隔コントロールに果ては『土に染みこませた毒で身代わり人形の作成』と、もはや毒と言って良いのか疑わしい謎の万能能力にまでなっていたが。
また、強力な念動波で相手の行動を制限したり、雷撃やエネルギー波を放っての遠距離攻撃といった様々な能力も獲得している。
念動力はぶつけて爆発を起こしたりバリア状に展開も可能。


【仮面ライダーブレン】

Start your engine!
ブレン・ザ・カメンライダー!

ドライブサーガ 仮面ライダーブレンにおいてブレンが変身した仮面ライダー。
ベルトさんの声を模した黒いドライブドライバー「ブレンドライバー」のイグニッションキーを回して変身する。

外見はリペイントされたプロトドライブをベースにマントが追加され、頭部には脳を象った装飾が施されている。
仮面ライダーハートとは異なり正統派のヒーローらしい姿をしているが、逆に戦い方は非常にダーティーで良くも悪くもブレンらしい型破りなもの。
特異の猛毒と「ブレンメガネブレード」を用いての近接戦闘を得意とする。

必殺技は本来はライダーキックのはずだが、劇中ではカウンターの挙動を見て取りヘッドバットに切り替えた。


【人間?関係】

言うまでもなく好きな人。0話から少なくともグローバルフリーズ以前からの側近であることが分かる。
対照的な性格のため文句を言いまくっていたが、好意を抱いてることはバレバレな模様。
性格の違いから考え方自体には自ら「違う」と宣言したりと決して彼のイエスマンではないが、
その上で常に彼に好かれるために動いていることから、その惚れこみっぷりが窺える。
彼の役に立ちたい一心で融合進化態の開発を依頼し、彼に気に入られているメディックに強烈な嫉妬心を抱き超進化態への鍵を見つけ、
「あの女がいる限りあなたのところへは戻りませんッ!!」と三行半を突き付けてしまったほど。
最後は彼の笑顔を取り戻すために、命を捨ててまでメディックを救って、泣き崩れる彼の顔を見ないまま消滅していった。
ハートはブレンの命を奪った蛮野に激しい怒りを燃え上がらせ、今まで拒んでいたライダーとの共闘に踏切り最終決戦に挑む。

「扱いづらい」「そろそろ危険」と称するなど、彼の正体について知っているそぶりを見せる。
チェイスが不安定な行動をするたびにブチ切れ、攻撃すら辞さないなど、決して良くは思っていない存在。
一方で意見に同意を求めたり、重傷を負った後は「寝ていなさい!」と制する仲間意識?も。
後にチェイスの記憶を改竄し「仮面ライダー」と名付けたことが判明。やはりおかんか。
チェイスが仮面ライダーとして復帰した今では、「気に入らないのはお互い様」と毛嫌いしてる。
最期に愛する者の大切な人を命を懸けて守り切り、自身もまた愛されていたことを知らないまま、
満足して消えていった彼らは、やはり似た者同士だったのかもしれない。

ハートを巡っての嫉妬の矛先であり、能力は有能であるにもかかわらずその存在を煙たがっている。
最近では二人がイチャつく様子を物陰からこっそり見ては、
かの烈車戦隊の2号よろしくハンカチを噛んで「キーッ!!」と嫉妬オーラを全開しまくっている。
一方メディックもブレンを呼び捨てにしてぞんざいに扱いこき下ろしまくっており、まさしく犬猿の仲と言える。
しかしなんだかんだで協力するうちに、ブレンの中で彼女の存在は単なる嫉妬対象だけではなくなったようで、
彼女が蛮野の手にかかってしまい感情を失った人形と化してしまった際には、彼女を哀れみ涙を流していた。
蛮野の野望を阻止するために逃走している際も、自然と「なんとかメディックを救わなければ」と口にするまでとなり、
彼女を救うために自分の爪を仕込んで、プログラムの解析を行う。
解析が終わり、メディックが命の危機にある事を知ったブレンは自らの命を懸けて彼女を救出しようと試みる。
結果的には救出に成功したが、エネルギーを全て受け切った影響で自らが消滅する事となってしまう。
最期のメディックとのやり取りはハンカチ無しには見られない。

居場所がなくなったブレンが頼ったパトロン初期型仲間。
彼にはハートの役に立ちたいがために融合進化態を開発するよう依頼し、共に融合進化態を率いる。
001はブレンの嫉妬という感情についても、超進化態になりうる力であるとして好意的に見ていた。
ブレンもまた001に対してはやたらと甘ったるい声で接し(「せんせ♡」等)、
その超進化態の姿を見て感激の声を上げ恍惚とした表情で見つめていた様から、彼らの関係を疑う声があったとかなかったとか。
氷属性でライダー側の父の敵とされていた中ボス&組織内で居場所を失った参謀という構図は、
同メイン脚本である『仮面ライダーW』の井坂と冴子の関係を彷彿とさせる。(Wは男女であったのに対し本作は男同士のやりとりであるが)

真影を通じた実質部下仲間であり、彼を通じてブレンは警視庁に能見として侵入する。
最低の人間として軽蔑するも、真影が遺した進ノ介の父親である英介を殺害した証拠隠滅にネオバイラルコアを貸与して協力する。
仁良の正体が露見した際はあっさり見限ろうとするも、彼の抱く「嫉妬心」に深い共感と感銘を抱き手を差し伸べる(どころか抱擁する)。
結果的に彼の嫉妬という感情のみを利用し融合することにより、ブレンは超進化態へと到達することとなる。

仮面ライダーを倒す最強の戦士として仕立て上げるため、手持ちのタブレットに内蔵されている彼の父・蛮野博士の存在を見せ、
自分と001の協力者にならないかと取引を持ち掛け、一時期は共に行動し意のままに命令していた。
「新参者に居場所を奪われる辛さ」に共感を示したり、ライダーを取り逃がしても気長に待つなど仲間意識のようなものも見られた。
しかしその甘さが仇となり洗脳されるふりをしていた剛にまんまと騙し討ちにあい、タブレットを奪われてしまう。
後に剛はブレンの死と想いを目の当たりにして、彼を死に追いやった蛮野に激昂し、ハートらロイミュードを救うまでに心境の変化を見せる。

  • 杵田光晴
ブレンのコピー元となった人間で、24歳の若さで中央情報局の副所長にまで上り詰めた天才プログラマー。
グローバルフリーズの際、中央情報局のコンピュータールームに1人でいたところを瀕死のブレンに張り倒され、コピーされた。
近眼と多汗症のため、眼鏡とハンカチが手放せない。



<余談>

メインライターの三条陸氏によれば、新撰組の土方歳三がモチーフとのこと。
どこが…?との声も聞こえてきそうだが、彼のイメージとしては、
「規律に厳しいながらも近藤(=ハート)を尊敬し従順である」点をモデルにしたらしい。
ついでに言うと土方は彼の最期の戦いとなった戊辰戦争時点では、部下から母親のように慕われていたという逸話もある。やっぱりおかんじゃないか

本作でも屈指の名シーンと呼ばれる例のジャンピング土下座の際、
全力でやり過ぎてズボンの後ろ側が裂けてしまったらしい。
前述のメディックを煽るシーンでも、あまりのウザさにメディック役の馬場女史はマジでイラっと来た等、松島氏の真剣な演技がネタエピソードに昇華してしまってる場面も多々ある。。

また中の人曰く「お子様が僕の存在を軽んじている」らしく、子供から貰ったファンレターには「ブレン」ではなく「眼鏡ちゃん」と書かれていた。
そのこともあってかハートを演じる蕨野氏から「眼鏡が本体」とネタにされてしまったことがある。

44話のアフレコの際、後ろで待機していた蕨野氏は流されるブレンの最期の映像を見て、本番中に思わず泣き出してしまい、
音声スタッフからはブレン役の松島氏が泣いていると勘違いされまだ泣くところではないよと諭されるも、
松島氏は自分ではないと訂正はしなかったという、なんともブレンとハートらしいエピソードがある。

ネタキャラとして愛され、最後は立場をかなぐり捨てて自らの愛の為に散った姿は、『仮面ライダーW』の園咲霧彦にも似ている。
が、一方で「敵組織内で立場を奪われ、すがりついた新たな支えも失い、迷走の果てに最も妬んでいた身内の為に死ぬ」という彼の運命は、
霧彦が最期まで愛した女、園咲冴子のそれとも同じである。
そんな自らを「最低」と嘲った冴子とは正反対に、「優秀で、誠実で……」と誇りに思ったブレンの姿も、
ある程度は意識して描かれたものかもしれない……

また、悪役でありながら最期は仲間のために生命を懸けて散っていった姿から、
獣電戦隊キョウリュウジャー』の哀しみの戦騎アイガロンを思い出した人もいるだろう。


運命の44話、ブレンの最期のシーンでハートは右手でブレンの顔に触れるが、
これはハート役の蕨野氏が撮影の際、監督に「ハートが最後にブレンに触れるなら?」と問われ、それに応えたため。
後の特撮誌のインタビューによれば、それはそのまま頬に触れてキスをするつもりの行為であった、とのこと。
繰り返すが、本作はニチアサ、つまりは日曜朝8時に放送している特撮番組である。

なお、ロイミュードは造られた存在であるので、そこにいやらしさはなく、
あくまで純粋な愛ゆえんのものであり、最後に消え逝くブレンへの一番の愛の伝え方として、とのこと。
時間帯という大人の事情もありそこに至る前にブレンは消滅してしまったわけではあるが、
それを為そうとしたハートの愛の程の凄まじさは、察するに余りあると言える。

ハートの「愛」については、本編ではロイミュードや進ノ介らとの「友情」に重きを置いて描かれていたため、
ブレンほど深くは描写されてはいないものの、わざわざブレンに自身への好意を確認したり、
ブレンが幾度も失敗しているのにもかかわらず、彼に無条件かつ絶対の信頼を置いていたこと*4
フリーズの下へ行ったブレンを連れ戻しに出向き、彼から拒否されたときは珍しく声を荒げて苛立ちを見せる、
グローバルフリーズ失敗後の決意を一時反故にしてでも、ライダー側と協力してブレンの仇である蛮野を討とうとしたことなど、
ハートからブレンへの想いの深さは、本編の言葉や行動の端々からでも窺うことができる。

けれど同じ愛でも、献身を重視しあくまでハートの役に立つことを望んでいたブレンと、
ただブレンが傍にいることを望んでいたハートとの間で、致命的なすれ違いが生じてしまっていたことは確かである。

しかし、交わされなかった行為と伝わらなかった三つ目の言葉にこそ、
「心臓」と「脳」の名を持つ彼らの間にあった「愛」が如実に表れていたと言えるかもしれない。



〈そして〉
ドライブサーガ 仮面ライダーハート」にて再登場。

その後2017年4月1日には、エイプリルフールネタとして「ドライブサーガ『仮面ライダーブレン』2035年リリース!」というツイートがあったが、
これを前振りとした2018年4月28日・5月5日の前後編構成で「ドライブサーガ 仮面ライダーブレン」が公開。
正真正銘最後の平成ライダーとしてギリギリで歴史に滑り込むことになった。

ちなみにこの初報は2019年4月1日、「『仮面ライダージオウ』に仮面ライダーギンガが登場する」「CSMオートバジンが発売される」という情報と共に公開されており、
日付が日付だけに一体どれが本当の情報なのかファンを混乱させることになった。




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最終更新:2024年04月11日 14:22

*1 脳味噌(英:Brain)=ブレン

*2 ついでに仮面ライダーチェイサーとなったチェイスにゆかりを奪還させ、『仮面ライダー』そのものの名誉と信頼も地に落とすという目論見もあった。

*3 なお、本物の杵田光晴は回想シーンでブレンが触手で気絶させられていることまでしか描かれておらずその去就は不明だったが、TVシリーズより3年後を描いたVシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』劇中の台詞から無事生存している事が判明した。

*4 ロイミュードらにとって一番重大であった蛮野のデータをブレンに一任していたことが、その表れの一つと言える。