シラリー

登録日:2015/01/05 (月) 14:24:30
更新日:2021/12/09 Thu 08:49:05
所要時間:約 4 分で読めます




「希望はないの?」
「僕達が希望を捨てなければいいのさ」


シラリーとは、ウルトラマングレート第12話「その名は“滅亡(ほろび)” -伝説2大怪獣登場-」、第13話「永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場-」に登場した怪獣である。

伝説宇宙怪獣シラリー
体長:120メートル(四足歩行形態時は85メートル)
体重:8万2千トン

何者か(環境破壊を行う人類の滅亡を望む地球の意思)に呼ばれ宇宙の彼方からやってきた、「天空に追放されし者」との異名を持つドラゴン型怪獣。
コダラーと共に、人類が築いた文明を破壊しつくそうとした。
武器は両腕と目から放つレーザー光線(脚からも撃てそうだが…形的に)、そして口から放射する強力な高熱火炎である。

そして気になるその強さだが

と て つ も な く 強 い

コダラー同様、間違いなくグレートに登場した怪獣の中でラスボスを張るに相応しいスペックを持っている。

ざっと説明すると
  • 宇宙空間を一週間以上も休みなしで飛んで一直線に地球に向かってくるタフネス(12話ラストから13話の間で一週間以上経過している)
  • 遠距離攻撃以外にも鋭利な鼻先や長い首など全身全てが武器といっても過言ではない
  • さらにコダラー同様にエネルギー吸収能力を持っている(詳しくは後述)

そして怪獣にしては珍しく作中でも

「ああ、キム。シラリーが高周波の信号を発信してるんだ。地球の誰かと交信している可能性がある。そっちのレーダーにはなんか変化ないか?」
「交信だって?」

と言われている通り、相手が誰か分からないが(まぁ、ほとんど正解と言っても問題ないくらいの高確率で同じ伝説怪獣であるコダラーだろうが)
交信している一コマがあり、明確に人間に対して何らかの感情を抱いているのではないかと推測できる(どう考えても殺意以外の何物でもなさそうだが)。


【第12話】
中盤、宇宙の彼方で何かに呼ばれたかのように地球への進路をとる。
ラストでコダラーがウルトラマングレートを倒してからまもなく、宇宙から地球に向かう。


【第13話】
間もなく地球へ到達するというところで世界各地から打ち上げられた大陸間弾道ミサイル(映像は実際のもの)の直撃を食らうが、
悠然と爆発の炎の中から出現。さらに腹ペコだったのか逆に核爆発のエネルギーを全て吸収してしまった

そして動く核兵器と化したまま成層圏を抜けて地球へと上陸(?)。
悠然と満月の前を横切り、夕焼けの街をバックに飛びながら目からのレーザー光線で市街地を焼き払っていく(此処でも実際の火事の映像が使われている)。

山岳地帯にてコダラーと合流(この時、ほんの少しだがお互いに見詰め合っている)してグレートと闘い追い詰めたが、
コダラーがUMAに倒された後は単体でグレートに挑んだ。

レーザー光線と火炎放射でグレートを苦戦させたが、長い嘴での攻撃を外した一瞬の隙を突かれ、
ダブルグレートスライサーからのパームシューターを至近距離で食らいついに倒されてしまう。
その後、核爆発のエネルギーを吸収していたため、地球に放置しておくのは危険だった事から、
ジャック・シンドーと分離したグレートによって宇宙に運ばれた。


以下グレート最大のネタバレに付きステルス(コダラーの所にもありますが)
彼らを目覚めさせ呼び寄せたのは人間による環境破壊に怒った地球そのもの。
「第三の者」の正体も地球であり、古代のプレートが示すように彼らが人類に対して牙を剥くのは今回が初めてではない。

あくまでも使いである彼らを倒した事から猶予を貰えただけであり、次に地球を怒らせてしまった時には人類に対してどんな手で仕掛けてくるか想像もできない。


  • その他の作品に登場したシラリー
島本和彦によるコミカライズ版でも最後の敵として立ちはだかる。
能力をほとんど使い果たしたグレートを追い詰めるも、渾身の「グレートスライサー二刀流(byキム)」で首を切断され、絶命……。
…と思いきや、首だけの状態でもなおグレートに襲い掛かり、レーザー光線の連射で抵抗。
最後はバーニングプラズマを受けて完全に消滅した。

漫画『ウルトラマン超闘士激伝』には宇宙全てを滅ぼす破壊神の一柱である天の魔神として登場。
海の魔神コダラーに呼応して海魔星に飛来(復活した時にウルトラマンキングに重傷を負わせている)した。
オリジナル技として、文字通りあらゆる生物を一発で殺す「絶命光線」を持つ。
絶命光線の威力は絶大で、コダラーに半殺しにされ隙を見て逃げようとしていたゴーデス(不死身とされるほどの生命力を持つ)すらも一撃で殺してしまった。
コダラーと共に闘士軍団&鋼魔四天王を戦闘不能に追い込むも、ザラブの提案により、パワードの捨て身のテレパシーでコダラーと同士討ちさせられる。
そして相打ちに終わるも、今度はコダラーと合体して究極魔神シーダと化した

『大怪獣バトル』では拡張NEO第2弾に技カードとして登場。スキル名は「彼方に追放された滅亡」で、
高熱攻撃に対する耐性付加と、攻撃を受けるたびにアタックを200ずつ上昇させる効果を持つ。
また、雑誌『ハイパーホビー』で行われた怪獣カード化希望の投票では7位を獲得している。

ウルトラ怪獣擬人化計画のKADOKAWA版にて擬人化された。デザイナーは太子氏。
前回コダラーが擬人化されていたのでもしや……?と思っていたら、やはりであった。

シラリーの特徴的な長い首を人間に当てはめると奇形になってしまうので再現されていないが、その代わり全体的に細身のメカニカル美少女になっている。
ちなみに長い首は頭部から腰にかけての細長い上半身で再現されている。公式曰く「灼熱の天使」。地球の使者だしね。
またコダラーとはズッ友らしい。


余談
  • コダラー同様に名前の由来は新羅からで、元々の名前はシイラギだったが、ビデオ発売前に先駆けた『ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦』公開直前に変更された。
    そのため映画公開数日間はパンフレットが(修正版の印刷が間に合わなかったため)販売されていなかった。
  • 脚本段階ではメカっぽい怪獣であり、デザインの吉田譲は宇宙のドラゴンをイメージしていた。
  • OP「僕らのグレート」の映像では第1話から先行登場している。
  • 雑誌『宇宙船』で最初に紹介された時は、シラリーが12話でグレートを倒し、コダラーは13話でシラリーと共にグレートを襲うと紹介されており、本編とは役割が逆になっていた。



追記・修正はシラリーに意思を告げられても大丈夫な方にお願いします。

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最終更新:2021年12月09日 08:49