東京喰種:re

登録日:2015/01/05 Mon 06:20:50
更新日:2024/03/18 Mon 17:34:15
所要時間:約 18 分で読めます






たちは、“喰種”る。




◆概要


東京喰種:reとは漫画家、石田スイによる青年漫画。
週刊ヤングジャンプで2011年41号より連載開始され、2014年42号に連載終了した同作者の漫画、東京喰種 の 新編として同誌2014年46号より連載開始された。

今作は新設された「クインクス」という部隊を中心に喰種を狩る存在である喰種対策局『CCG』側からの視点で描かれている。

単行本化ペースが速く、ほぼ発売日の一週間前に本誌掲載した話が載っている。ようするに「単行本の続きがこの号で読める」というもの。

2018年春にアニメ化を果たした。


◆登場人物



《喰種対策局『CCG』》

[一等捜査官→上等捜査官→准特等捜査官] 真戸班所属 クインクス班指導者(メンター)
今作の主人公。二十年間の記憶を失っている。「有馬貴将を超える喰種捜査官をつくる」という目的から新設された部隊「クインクス」を指導者(メンター)として統率する役目を任されているが、一筋縄ではいかない問題児であるメンバー達に振り回される日々を送る。冗談好きだが仲間思いで責任感が強い性格。有馬との手合わせではノリノリで挑むタイプ。
料理が得意で家庭的。有馬と真戸を両親、Qsを子供達として送る疑似家族の生活に満足していたが昔の自分の記憶を求めるようになる。
容姿はに良く似ている。月山家討伐後はメンターを辞任。雰囲気も一変し「黒い死神」として名を馳せる。半年後に流島上陸作戦にてコクリア警護の任に着くが収監された喰種を解放し有馬を殺害。零番隊を率いて失踪し全国指名手配犯となる。
クインケ:[ユキムラ1/3](甲赫)

  • 瓜江久生 (うりえ くき) Rc:甲赫
[二等捜査官→一等捜査官] クインクス班 班長→8話にて解任→前班長殉職により班長
基本的に無表情で、戦闘時や会話をする時以外ずっとヘッドホンを着けている。
かなりの毒舌家で猜疑心の塊のような人物。漫画では台詞に本音が括弧つきで描かれている。
喰種捜査官を育成するアカデミーの特待生であり、能力は優秀だが、手柄を立てることに執着しているようで単独捜査に走りがちである。
己の過信から琲世に無断でF4へレベルを上げた結果、オークション掃討戦で暴走し赫子に支配されてしまった。
それを六月の包容力によって沈静化されてからは何故か彼女に逆らうことができずにいる。
その他にも、己を班長から降ろした琲世を嫌っていたり(※勘違い)、父を死に追いやった黒磐親子を憎悪する(※逆恨み)など、精神的に未熟な面が目立つ。
一方で鍛錬を欠かさぬ努力家でもあり、圧倒的な実力差を目の当たりにしたことで実力を高めるために琲世に師事するようになる。
また班に対しても以前のような無関心さは影を潜め始め、六月や才子の危機に叱咤やフォローに入るなど若干の仲間意識を見せ始める。月山掃討戦では不知との連携でノロの討伐に成功したが、同時に初めて功績より大事に想った仲間を目の前で失った。更に、琲世には不知の死を指して「この世のすべての不利益は当人の能力不足」と告げらてしまう。全てが終わった後は、不知の埋葬を行うために彼の体を取り返すべくことを決意する。
半年後の新編からは瓜江班班長に就き、S3班の班長の座を狙い政に追従しアオギリの樹の喰種を討伐し続けている。口の悪さは相変わらずではあるものの、個人としてだけではなく、Qs班のメンターとしても高い能力を見せており、大きな成長がうかがえる。
赫子は爪と似た形状で独特な模様がある。
公式で本作の裏主人公とされており、活躍の場も多い。
クインケ:[ツナギ<plain>](尾赫)
     [銀喰](尾赫)

  • 不知吟士 (しらず ぎんし) Rc:羽赫
[三等捜査官→二等捜査官] クインクス班 8話から班長
金髪で三白眼に鮫のような歯と、一見怖そうな外見に反してとても仲間思いな性格。
しかし瓜江の嘘を間に受けてしまうなどの抜けている面も持つ、本作屈指の愛すべきバカ。
なお、普段は頭が悪いが戦闘のセンスはあるのか、Sレート喰種を(三人がかりだが)頭脳プレーで倒したこともある。
捜査官になったのはシンプルに「金の為」で、ハルという自身の妹の為に稼ごうとしている。喰種=金という認識をしていたがナッツクラッカー討伐後は考えを改めた。
月山掃討戦では負傷した仲間を守るべく単独でノロと戦い、瓜江との連携で討伐に成功するという大金星を挙げるが、その際に致命傷を受け殉職する
遺体はアオギリの樹に強奪され、解剖された。
赫子は羽赫には珍しいロケットタイプ(典型的な遠距離型)。
また、大型二輪と普通免許を取得している模様。
クインケ:[ツナギ<plain>](尾赫)
     [ナッツクラッカー](甲赫&尾赫)

  • 六月透 (むつき とおる) Rc:尾赫
[三等捜査官→一等捜査官] クインクス班
線の細い容姿をしており、褐色の肌と右眼の眼帯が特徴。
実は男装の女性であるが、決して性同一性障害というわけではない。気の小さい性格だが見た目に反して一人称は「俺」。
内心は「私」と呼び、班員中で唯一赫子が出せずにいたがオークション掃討戦後は覚醒し劇的な精神的な成長を見せている。
琲世のことを「先生」と呼び慕っており、それもあって二人で行動している場面が多く意識している描写もある。
月山掃討戦ではQs班で初めての連携でノロを一時負傷させる活躍を見せたが重症を負ったことで戦闘離脱する。
ロゼ編後はクインクス班を脱退したのかは不明だが、別行動をとっており、各班のサポートメンバーとして行動をとっている。
瓜江にのみ女性であることを知られており、彼には強気になる一面も…。一方、瓜江も彼女に対してはどこか頭の上がらない節がある。
赫子は角ばった昆虫のような形状をしている。
実は彼女自身も知らない、残虐な本性を隠し持っている。
クインケ:[イフラフト](鱗赫)
     [アブクソル](鱗赫)

  • 米林才子 (よねばやし さいこ) Rc:鱗赫
[三等捜査官→二等捜査官] クインクス班 前班長殉職に伴い現在は副班長
半分ニート状態で、自室に引きこもっていつもゲームをしている。初仕事はコミックス一巻のテレビCM
そのため、肥ま…ぽっちゃり気味。だがやる気のない態度に反してクインクス適性審査ではダントツの成績を誇り赫子の威力は高い。
反面、訓練の怠慢により個人的な体力の消耗が激しく、戦闘でも単独で行動できないばかりか一度赫子を使うと暫く動けない欠点がある。
補償金目的の母親のゴリ押しで捜査官となった経緯を持ち、母性愛に飢えているのか佐々木を「ママン」と呼び慕っている。タイピング検定一級を取得している。
ロゼ編の覆面調査では貢献したものの、月山掃討戦ではノロに一撃を喰らわせたが上記の理由から戦えず、不知の死には号泣した。
半年後は特訓に励んだのか欠点を克服し、喰種討伐に勤しむ。
赫子は巨大な芋虫に近いが、本数は一本。文字通り一発屋。
クインケ:[ぼくさつ二号](甲赫)

  • 髭丸トウマ (ひげまる とうま) Rc:尾赫
[三等捜査官] 瓜江班
陽気な今時風の青年。
班員の中ではノリが良く、瓜江に憧れを抱いている。
親戚一同公務員であり、本人も強い正義感を抱いている。
クインケ:[髭鬼丸](尾赫)

  • 小静麗 (シャオ・ジンリー) Rc:甲赫
[一等捜査官] 瓜江班
不愛想で冷静沈着な少女。クインケに関心があるのか瓜江の銀喰を羨んでいる。
容姿が墓盗りに酷似していた為、読者の間で色々考察がされていたが、六巻で全くの別人だと判明した。
クインケ:[クアイ1/4号](鱗赫)

  • 安浦晋三平 (あうら しんさんぺい) Rc:羽赫
[二等捜査官] 瓜江班
前髪が長い大柄な青年。特等捜査官、安浦清子は伯母にあたっており、共同生活を行っている模様。
アカデミー首席卒業であった伯母とは違い、捜査官としての能力は平々凡々ではあるものの、上背があるので成長が期待される。
クインケ:[ツナギ<hard>](尾赫)

  • 真戸暁 (まど あきら)
[上等捜査官→准特等捜査官] 真戸班 班長
上等捜査官に昇進し、琲世を含めた真戸班を編成しているが、周囲からは変わり者として見られていた父や特殊な存在である琲世、クインクスといった曲者揃いに関わっているため、一部の人達からは「CCGの恥」だと言われている。
有馬との手合わせでは思わぬ手を使うタイプ。
琲世に「おかあさん」と冗談で呼ばれて「誰がお母さんだ」と返すなど、前作に引き続きクールながらも表情が豊かになっている。
喰種からは「背骨使い」と呼ばれ恐れられている。
流島での戦いでオウルを庇って喰種対策法を犯し、現在その身柄は(表向きには)オウルに連れられ行方不明となっている。
クインケ:[フエグチ](鱗赫)
     ※前作でフエグチは二種登場したが、鱗赫であることからフエグチ・壱だと思われる

[特等捜査官] S3班
喰種捜査官最高階級「特等捜査官」であり、喰種からは「CCGの死神」と恐れられる最強の喰種捜査官。
暁にメンターとして琲世の教育を任せるなど、クインクスの設立に関わっているようだが詳細は不明。
琲世とは本をよく借りるなど仲がいい様子。
長机の上に乗って手合わせするなど、天然なのは相変わらずのようである。
前作では何かと真意のつかめない行動を見せた彼だったが、今作にて遂に……?
クインケ:[IXA](甲赫)
     [そこら辺に落ちていた傘]

  • 下口房 (しもくち のぶ)
[上等捜査官] 下口班 班長
琲世が特異な存在であるからかネチネチと嫌味を言ってくる捜査官。タラコ唇が印象的。
ロゼ編では叶によって殺害され頭部を持ち去られた。

  • 平子丈 (ひらこ たけ)
[上等捜査官] 平子班 班長→S3班所属
平子班班長。村人その2。愛称は「タケ(さん)」。
今度こそ昇格したと読者から思われたが何故かまだ上等捜査官。ただ、准特等チームを返り討ちにした「オロチ」の案件が回ってくる辺り、やはり高い実力は周囲にも認知されている模様。
有馬との手合わせには黙って付き合うタイプ。後に再び有馬と組むが、今は嫌っていると思わせる描写があったが…?
意外にもキジマと飲むのが落ち着く模様で、彼のブラックジョークに吹き出すという珍しい姿を見せたこともある。
クインケ:[ナゴミ](鱗赫)

  • 伊東倉元 (いとう くらもと)
[一等捜査官→上等捜査官] 平子班 副班長→伊東班 班長
平子のパートナー。愛称は「くらもっさん」。
フランクな人物であり、局内でも邪魔者扱いされる鉢川にも軽口を叩き、琲世に対しても友好的に接する。
ロゼ編では初めての班長として部下を統率するも自身も負傷し、黒磐以外全滅する。
クインケ:[センザ](甲赫)

  • 黒磐武臣 (くろいわ たけおみ)
[二等捜査官→一等捜査官] 平子班所属→伊東班所属
平子班所属。愛称は「ブシン」。
苗字からお察しの通り黒磐特等の息子である。
アカデミーでも最優秀であり、現場に置いてもSSレート相手に立ち回るなど高い実力を誇るが、それを決して奢ったりせず、また上官を攻撃したことについて謝罪しようとするなど謙虚で礼儀正しい人物。
しかし、瓜江からは彼の父親が死んだ一件で(彼はもちろん、黒磐特等にも罪は全くないのだが)憎まれている。
ピエロマスクの喰種を素手で駆逐するほどの怪力。
クインケ:[ツナギ<hard>](尾赫)

[准特等捜査官→特等捜査官] 鈴屋班 班長
鈴屋班班長。
「JOKER」同様髪は黒く染め直しており、前作とは違い身だしなみをキッチリしているが、会議に寝坊するなどの奇行に走ることもしばしば。
しかしながら、仕事には熱心に打ち込んでおり琲世曰く「ちょっとズレてるけど仕事熱心」とのこと。部下も持ち、また他人のフォローも行えるなど人間的にも大きく成長している。
琲世とは(彼がポケットにお菓子を仕込んでいるため)非常に仲が良く、腫れ物扱いされがちな彼と友好的に接する貴重な人物。
クインケ:[サソリ1/56](尾赫)
     [13'sジェイソン](鱗赫)

  • 阿原半兵衛 (あばら はんべえ)
[二等捜査官→一等捜査官] 鈴屋班
什造のパートナー。
元々は「JOKER」の登場人物であったがこの度本編登場となった。什造の右腕でありたいとは本人の弁。
会議で什造に代わってまとめを行うなどしている。かなりの苦労人。
クインケ:[銀髑髏](羽赫)

  • 和修政 (わしゅう まつり)
[准特等捜査官→特等捜査官] S2班
捜査二課の一員でS2班のブレイン。
和修吉時の長男であり、穏やかで親しみやすい人柄の父とは真逆で、冷徹かつ徹底した和修至上主義者。考え方の違いからか父親とは反目しあっているらしく、彼が設立した「クインクス」に対しても懐疑的である。
兵を容赦なく使い捨て、最大の功績と最悪の犠牲を生む戦略をとる。その冷酷な指揮スタイルは丸手から「兵の犬死なせ」と嫌悪されており、彼がCCGを継ぐことが無いように別の道を模索している。
実際、現場指揮を「少し頭をつかったゲーム」と称するなど、人道的に少なからず問題が見られる人物。
ロゼ編後はQs班、伊東班、鈴屋班をS2班の編成に組み入れた。
余談だが、彼は作戦の度に何故か失敗フラグを立てるが、ことごとくそのフラグをへし折ってきたフラグブレイカーでもある。
次第に作者のオモチャ作品屈指のネタキャラとして急成長を遂げていくことになる。

  • キジマ式 (きじま しき)
[准特等捜査官] キジマ班 班長
継ぎ接ぎだらけでずんぐりとした体型の捜査官。異形としか思えない外見の持ち主。
元尋問官で喰種の捕獲・尋問(拷問)による情報収集を得意とし、獲物や死体に歪んだ美意識を持っている。
原作での登場以来、ゲーム版である[JAIL]でキーパーソンを担うなど、何かとメディアミックスでの出番に恵まれるお方。
月山家討伐戦では喰種を惨殺した愛用のクインケで脳を切り裂かれ、発狂するという無残な死を遂げた。
クインケ:[テトロ](尾赫)
     [ロッテンフォロウ](鱗赫)

[一等捜査官] キジマ班
キジマのパートナー。マッドなキジマに対して付き従い、また疲れた彼を労わる等良い師弟関係を築いている好青年。
ただし、キジマへの不満がないわけではないのか、酒に酔った際は「クソ上司」と毒を吐いたこともある。
実は無印でも、とあるシーンで登場したことがあったりする。
そんなモブキャラ以上、サブキャラ以下の彼だったが、キジマと入の死の直後に一変。仲間を盾に使う、キジマの遺体を平然と踏みながら彼からロッテンフォロウを剥ぎ取る、といった冷酷な行動に走り、更には松前の攻撃をあっさりと捌いて彼女に目つぶしを行うなど卓越した技能を見せた。全てが終わった後にも、目撃者でもある他の捜査官を松前から剥いだ赫子で殺害したうえで、「他の捜査官はロゼに殺された」という状況を作って自身の正体を隠蔽している。
更には松前にトドメを刺しながら、「ごめんね、MMさん」と、喰種レストラン会員以外知り得ない月山の会員名を口にした。現状、急に本性を見せた彼と同一人物だと思われる登場人物が一人だけ存在し、そのため読者からは一気にラスボス候補の一人として見做されることとなる。
また、前作で登場した際には、董香が喰種だと一瞬で見抜いていた模様。更に喰種に話しかけられるのを「珍しい(=初めてではない)」と心の中で漏らしており、やはりというべきか彼が人間である可能性は低いと言わざるを得ない。
ロゼ編後は琲世と行動を共にしている。
クインケ:[ツナギ<custom>](尾赫)

  • 宇井郡 (うい こおり)
[特等捜査官] S1班 班長
中世的な顔立ちの男性捜査官。元有馬班のホープで平子の後輩に当たる。
生真面目な性格で、ブリーフィング中に琲世との会話に意識を逸らしたり手合わせで机の上に乗ったりといった天然行動に走る有馬に苦労させられている。
琲世を喰種と認識している為、その有用性や捜査官としての能力を認めつつも本心では味方意識を持っていない。
ロゼ編では月山家討伐戦の際、佐々木から虚偽報告を受けたばかりか予測外のアクシデントに見舞われる。更には最愛の部下まで喪い、現在絶賛現実逃避中。
クインケ:[タルヒ](甲赫)
     [アジテ](甲赫)

  • 伊丙入 (いへい はいる)
[上等捜査官] S1班 副班長
穏やかでマイペースな少女。Qs班とは同い年だが、入局は16歳の頃で、彼らよりも先輩にあたる。
松前の分離赫子の壁を容易く破壊するなど高い戦闘力を誇り、先輩である富良からはその才能を恐れられている。
一方でそのマイペースさが災いし、手柄を他人に横取りされたり、喰種を取り逃がしたりする一面もある。
有馬に一方的な憧れを抱き、彼に特別扱いされる琲世に対抗心を向けている。
喰種に対しては徹底的に冷酷で残虐。彼女が駆逐した喰種の亡骸を見た琲世が「容赦ない」と評するほど。
月山家討伐戦では傘下達を惨殺するも、松前と捨て身のマイロの連携に敗れ死亡した。
クインケ:[Aus](鱗赫)
     [T-human](羽赫)

  • 富良太志 (ふら たいし)
[上等捜査官] 富良班 班長
中年のヘビースモーカーな捜査官。通りすがりのオッサン
[JACK]での事実上の主人公でもあり、かつての有馬を知っている人物。若い頃の派手な外見はすっかりと鳴りをひそめている。また、アキとは結婚し、ナツという四歳の娘も設けており、彼女と遊ぶのが趣味でもある。
琲世を危険視していたり、見下していたりするS1の班員とは違い、彼に偏見を持たずに接する良識人であり、不知が[ナッツクラッカー]を使用できずに悩んでいた際には、彼なりに自身の経験を話して励ますなどしている。
クインケ:[シュタイナー](甲赫)
     [ランタン](尾赫)

[特等捜査官(生前は上等捜査官)]
本編開始前に既に死亡している為、故人。かつてのアキラの師でもある。
かつて、とある理由から「眼帯の喰種」を独自に調査し、その報告書を書いていた。琲世が「眼帯の喰種」について調べる際に行きついた名前でもあり、琲世は彼について調べることとなるが、その最期の詳細などに何故か閲覧規制がかかっているという、謎の多い人物。
クインケ:[ドウジマ・改](甲赫&尾赫)



《その他の人間》
  • 掘 ちえ
フリーのカメラマン。愛称は「ホリチエ」。小学生のような外見だが24歳。
月山の高校時代からの友人で、月山が(一方的に)ペット扱いをしている女性。
月山に対する扱いはぞんざいだが、(被写体として)好意を持っており、意気消沈している彼を元気づけようとQsに接近し尽力する。
ロゼ編ではCCGの不正アクセスや捕食現場撮影等といった問題から追われる身となり、月山掃討戦後は月山を救うべく自ら喰種に協力を求める。

  • 塩野 瞬二 (しおの しゅんじ)
作家、高槻泉の担当編集者。彼女が中学生時代の時に持ち込みを行った際に対応した編集者でもある。
当初は若い高槻に見向きもしなかったが、上司にその件で怒られたことをきっかけに彼女の担当を務める。「一流の作家にする」と彼女に誓い、その正体を知りながら彼女を支え、プロデュースしてきた。
高槻もそんな彼には少なからずの親愛と感謝の想いを抱いている模様。



《アオギリの樹》
近年、組織化・巨大化の進む喰種組織。
組織に属しない一般喰種も何らかの形で雇ったり、勧誘したりして少しずつその組織力を向上させており、今や一般人でもその名を当然のように聞く[CCG]最大の障壁。
史上最強の喰種、SSSレート『隻眼の梟』を筆頭としS~SSレートの喰種を多く擁している。
『隻眼の王』と呼ばれる喰種を組織の長に置いていることなど、多くのことが判明しつつあるが、未だに謎の多い組織。

  • 隻眼の梟 Rc:羽赫
[レート:SSS]
本名「芳村愛支(エト)」
喰種と人間との間に生まれた半喰種の美しい女性。ヒトでは「高槻泉」という著名な小説家でもある。
組織内では全身に包帯を巻いた異様な姿をしている。前作で正体が割れた為か本作では積極的に暗躍し、月山掃討戦では叶に洗脳を施して現れたカネキと対峙。以降、彼に対して好意を抱き自らの赫子を与えた。
性格は無邪気さを通り越して邪悪であり、恐ろしい程好奇心旺盛。観察力が非常に高く作中では登場人物の本性を見抜いている。
その名の由来は「多くの愛に支えられますように」という彼女の父の願い。
なお、一部を除いたアオギリメンバーやCCGからは『エト』と『隻眼の梟』は別個体と見做されていた模様(ちなみに『エト』のレートはS)。
彼女がCCGと執拗に敵対する理由は、『組織』を追っていた彼女の母のノートが関係あるようだが、詳細は不明。父に対しては組織から逃げた、と嫌悪しながらも16歳の時に自身の執筆作品を持ってあんていくを訪れようとしたり、父の姓である芳村を名乗る等、一筋縄ではいかない感情を抱いているようだ。
なお、専ら、彼女こそが『隻眼の王』とされていたが、彼女はアオギリの樹創設者ではあるものの『隻眼の王』ではない。

  • タタラ Rc:不明
[レート:SS~]
隻眼の王の側近であり、アオギリの樹を事実上指揮、統括している喰種。中国の喰種集団『赤舌』の残党であり、その頭領の血縁者でもある。『赤舌』を駆逐した法寺には強い憎しみを抱いている。
アオギリ構成員を例え幹部であっても「代えの効く駒」としか見なしておらず、それ故にアヤトからは嫌悪されている。
本編ではまだほとんど登場してないのに、何かとつけてオマケで弄られるアオギリ一のいじられキャラ。どうしてこうなった。
『赤舌』頭領の焔は特等・准特等十数人が犠牲になる実力者で、その弟であるタタラはそれをも上回るとされている。
赫者でもあり、その赫子は高熱を発する赤い舌のように蠢く。

  • ノロ Rc:尾赫
[レート:SS~]
本名「ノロイ」
隻眼の王の側近の一人。謎の多い喰種。
じっと立ち尽くし人間に見向きもしないこともあれば、獰猛に襲い掛かることもある等、行動が無軌道で、言語を喋らないので意志も不明。
ただわかっていることは、胴体を切り離そうが再生する喰種の域を遥に超えた再生力を持つことと、「梟」や「鯱」を除けば最強クラスの実力を持つ、ということのみ。それだけに、脅威度も設定しがたく、SS~というのも暫定でしかない。
ロゼ編では、伊東班とQs班の前に立ちふさがり、圧倒的な再生力と実力で彼らを蹂躙するも不知と瓜江により討伐される。
実は功善が過去、彼を信用してエトを預けていた。功善よりエトを託されたはずの彼が、何故このような末路を辿ることとなったのかは不明。

[レート:SS]
本名「霧島絢都」
アオギリの樹に所属する喰種。「フエグチ」と行動を共にする。担当はS2班。
「トルソー」宅で捜査を行う下口班を壊滅させ、彼をアオギリに加えた。彼にアオギリの厳しさを忠告し、ときに宥めるなど前作に比べてやや丸くなっている模様。
また、タタラ曰く「最近生意気」らしく、彼に対して対等な態度で接したりしている。その他、アオギリの樹の方針に少なからず疑問・嫌悪を持っているがタタラの推測によれば鯱の存在に影響されてのものらしい。
ヒナミを大切に想っている。

[レート:SS]
本名「笛口雛実」
アオギリの樹に所属する喰種。どこか陰のある女性。「ラビット」と行動を共にしており、彼から大切に扱われている。彼女自身も「トーカと似ている」ということから信頼を置いていた模様。
「トルソー」が録音したタクシー内での会話データを受け取るため、彼と接触していた。
アオギリの樹構成員への指揮を行っており、彼らから「ヨツメ様」と呼ばれていることから幹部級だと思われる。
油断していたとはいえ、オウルの腕を斬り飛ばし追い詰めるという、高い実力を誇る。オークション掃討戦後は琲世を助けたことでコクリア送りとなる。

  • トルソー Rc:鱗赫
[レート:A]
本名「冴木空男」
タクシー運転手をしながら捕食をしている喰種。担当は下口班。
傷のある女性の胴体を変質的に執着することから「トルソー」と呼ばれる。アオギリの樹から雇われ、タクシー車内での会話を録音しそれを渡していた。
何かを人差し指で叩く癖がある。現在はQs班の六月にご執心の様子。

  • 白スーツ(ナキ) Rc:甲赫
[レート:S]
高い実力を持つが学が無く、捜査官が集まっているところに単独で突入したり、仲間の喰種を本名で呼んだりと少々おつむが弱い。
かつてのアオギリの幹部・ヤモリを「アニキ」と呼び慕っている。
愛すべきバカ二号。「天国」に手紙が届くというアヤトの嘘を本気にするほどピュア。

  • 白スーツ(ガギ&グゲ) Rc:不明
[レート:不明]
泣きに付き従う巨漢の双子。前作からナキと共に行動をしており、ナキからは特に大切に思われている。
赫子が出せない喰種であったが、実はクインケ化した場合の想定Rc値は3800という非常に強力な喰種であった。
オークション掃討作戦にてナキを庇った攻撃を受け駆逐される。

  • 白スーツ(承正&ホオグロ) Rc:羽赫(承正)、鱗赫(ホオグロ)
[レート:A+]
承正は寡黙で無骨な武人肌の青年喰種。ホオグロはノリが軽くチンピラ然とした喰種。
他の白スーツ同様、ナキを「アニキ」、ヤモリを「神兄貴」と呼び慕う
コンビを組んで行動し、Qs班をカナエの依頼で襲撃するが琲世には全く及ばず撤退。
なお、承正は四巻おまけにて誰得すぎるサービスショットを披露した。

  • 墓盗り/小瓶 Rc:尾赫
[レート:A+]
本名「巴ユミツ」
タタラ直属。刀剣型のクインケを駆る喰種。捜査官を倒し、そのクインケを奪って使用している。異名もそこから来ている模様。
赫子が出せないわけではないが、尾赫にしては「切れ味は抜群だが太さが無い」「燃費が悪い」という鱗赫や羽赫のような癖の強い性質を持つため、基本はクインケで戦っている。
瓶兄弟の義理の妹分でもあり、「小瓶」という愛称で呼ばれているが本人は嫌がっている。

  • 死堪/檻の喰種・ジェイル Rc: 羽赫&甲赫&鱗赫&尾赫
[レート:A~]
本名「凜央(リオ)
謎が多い喰種で、妙な喋り方と、承正に「ペースが狂う」と評される独特さが特徴の喰種。
隠れていた才子を発見し、彼女の腕を齧り、捕食していたが、フロッピーの不意打ちを受けて撤退した。
承正とホオグロを「アニキ」と呼ぶことから白スーツの一派だと推測されるが現時点では不明。
[JAIL]のシナリオブックでなんと[JAIL]の主人公・凜央と同一人物であったことが明かされた。作中屈指の実力者という訳でもなくストーリーの本筋に関わらなさそうなネタキャラであった彼がゲーム版主人公だったというのだからリアクションに困る話である。シナリオブックのラストの描写によると、前作のコクリア襲撃時に脱走し、エトの誘いを受けてアオギリに加入した模様。

  • 三枚刃 Rc:尾赫
[レート:S]
本名「草刈ミザ」
薄い刃のような尾赫が三本生えていることから「三枚刃」と呼ばれる女性の喰種。
暴走するナキに振り回される苦労人。
ナキにほのかな恋愛感情を抱く乙女な三十路。

  • オウル/タキザワ Rc:羽赫
[レート:SS+]
本名「滝澤政道
乱暴な言動から攻撃性や凶暴性の高さが予想される隻眼の喰種。
不殺の梟こと、芳村の赫包を移植された半喰種であり、芳村を使った半喰種中で唯一の成功品。
不意打ちとはいえ、准特等の阿藤を瞬殺し、琲世を一方的に追い詰める強力かつ危険な喰種で、初見からSS~の判定を受けた(後にSS+で決定)。また、赫者の特徴である赫子のマスクや狂気による暴走も見られる。
人間であった頃の想い、記憶が消えているわけではなく、狂気で暴走した際には自らの両親に絶叫しながら謝罪したり、彼にとって大切だった相手と再会した際には悲痛そうに手で顔を覆う場面も見せた。
その真の目的は、喰種捜査官としてタタラを打倒し内からアオギリを倒すことにあった。
しかしながら、その道程で人間として道を外し過ぎた彼はCCGにとってはもはや脅威の喰種でしかなく、タタラ撃破後に自身を駆逐しようとした法寺を返り討ちにすると共に完全にCCGとは決別の道を進むこととなる。

  • 嘉納明博(かのう あきひろ)
アオギリの樹に所属する狂気の科学者。
人間を喰種へと変貌させる実験を行っている人間。現在はクインクスに関心を示している。
同時に自身の研究からクインケ施術を思いついた地行の研究者としての能力には舌を巻く一方で、彼を「自身に啓示を与える優秀な助手」と捉えている(ただし、見方によっては嘉納こそ地行に啓示を与えた「優秀な助手」とも言える)。
この世界の真相を知っているらしく、それを『歪んだ鳥籠』と捉え、破壊しようとしている。

  • 隻眼の王 Rc:???
[レート:???]
アオギリの樹の首魁にして、彼らにとっての象徴と言える存在。
前作からその正体は長らく不明であったが、今作にてついにそのベールが明かされる…?



《ピエロマスク》
構成員、主な拠点区、目的等一切不明の謎の喰種集団。
ただわかっているのはメンバーが享楽主義者ばかりで普段は団体行動をとらないが、いざ招集がかかると無類の組織力を発揮すること。メンバーの実力は高く、4区で行われた『ピエロマスク掃討戦』は有馬がいてギリギリ達成できた模様。
『ボス』と呼ばれる存在がウタの口から語られているが、前作で登場した5人の誰かなのか、あるいはまだ登場していないキャラなのかは不明。

  • ノーフェイス Rc:不明
[レート:不明]
本名「ウタ」
人間オークションにて司会進行を務めた喰種。
平子と因縁がある模様。
ピエロマスクではあるものの、かつての「あんていく」の従業員たちとは今なお交流があり、カネキのことを「大切なお客さん」として見守っている。
琲世の依頼により、Qs班用のマスク作成を担当した。
なお、琲世と月山の会話の内容から琲世には明らかに喰種(しかもムカデの関係者)だとバレているが、あくまでも彼は「マスク屋のウタさん」として接している。

  • ロマ Rc:不明(形状から尾赫の可能性高)
[レート:不明(ただし、前作の情報からSSレートである可能性がある)]
本名「無し」
現在は「帆糸(ほいと)ロマ」と名乗っている。
げっ歯類の動物のようなマスクをかぶっている喰種。
前作主人公カネキを好いており、一方で琲世を嫌悪し彼を復活させるべく目論む。
何人もの捜査官を自由自在に赫子を操って、赤子の手を捻るがごとく殺害できる実力者。
その正体は、7かつてCCG総議長、和修吉常に討伐されたSSSレート喰種、「うろんの母」。ピエロマスクの真の創設者でもある。

  • ニコ Rc:不明
[レート:不明]
かつてのアオギリ幹部、ヤモリの友人だった喰種。カネキに「隻眼の王はエトかもしれない」と吹き込んだ張本人でもある。
オカマ。オマケで前作八巻の恨みからタタラに簀巻きにされ、死ぬまで殴られた。



《:re》
旧『あんていく』のスタッフが営業している喫茶店。
√Aの描写から、董香が開いた模様。飲んだ琲世が美味しさからなのか、懐かしさからなのか涙を流すような味を出す。

「:re」の店長で、目を見張るような美女。
しおらしく大人びた性格のようだが「喰種」であり、旧知であるオロチや美食家に対して悪態を吐く一面もある。
『眼帯の喰種』の帰りを待つ一方で、彼が全てを失った後に過ごし、築いてきたこの数年間の日々を尊重しており、帰って来なくてもいいし帰って来ずに済むならばそれが最もいい、それでも彼がいつか今の居場所を無くしたときに戻って来れる居場所として「:re」があればいい、と考えている模様。
はかなげでお淑やかな女性…のように振る舞っているが実態は何も変わっていない。

  • 兄さん
コーヒーの淹れ方は上手いが無骨な外見の寡黙な男。
というより、やっぱりあの人ですどう見ても。
董香からは「兄さん」と呼ばれており、不愛想な接客をよく咎められている。

  • オロチ Rc:尾赫
[レート:S~]
強力な喰種。担当は平子班。
喰種を狩りながら「トルソー」を捜しているようだがその理由は不明。
言葉遣いや蹴りを主体にした戦い方から連想されるのはあの先輩だが果たして正体は…



《ロゼ/月山家》
大富豪「月山家」と、とある事情から憔悴しきっている月山家の御曹司『美食家』の身を気遣う使用人達による愉快な集団。
現在Qs班、S1班、伊東班、キジマ班、富良班の五班が合同で捜査を行い月山家掃討戦が遂行された。
しかし結果的に月山傘下の喰種は大半討伐されたが肝心の一族の逃亡を許してしまう。

  • クロックムッシュ Rc:甲赫
[レート:不明]
本名「月山観母」
大富豪の喰種で月山グループ社長。
ビッグマダムに競りで勝つほどの財力を持つ。美食家の父親で「習くん」と呼ぶほど溺愛し、壊れゆく息子を案じている。蛙の子は蛙と言うべきか、やはり変人。
ロゼ編では月山財閥の正体がCCGに割れた為、息子を逃がすべく自ら囮となって潔く投降するが、逃走用ヘリ撃墜の方を耳にして移送車を壊して救出に向かった。

  • 美食家(グルメ) Rc:甲赫
[レート:S]
本名「月山習
月山財閥の御曹司。類稀な美貌の持ち主。
かつてはその奇行から「20区の厄介者」と呼ばれていたが、二年前のある事件が原因で心身共に衰弱・意気消沈して悪食家と化す。
ロゼ編で彼との再会を経て快復するも暴食が起因して財閥の正体がCCGに割れた為、失踪する。

  • 叶・フォン=ロゼヴァルト Rc:鱗赫
[レート:不明]
月山家使用人。ドイツ版ルー語。
月山を苦しめている元凶であるカネキを憎み、人間でありながら月山と親しい間柄にある掘を嫌っている。
和修政が壊滅させた分家ロゼヴァルト家の生き残り。幼少から月山に異常な思慕を抱き、彼を独占しようとエトの洗脳を受ける。
実はその本名は「カレン・フォン=ロゼヴァルト」。れっきとした女性である。使用人たちはこの事実に気付いていたが、松前の見立てだと、美食家だけは気付かずにいた模様。
が、実際は、彼はカレンの全てを知ったうえで彼女を受け入れていた。



《V》
『法の王』、『混沌の調停者』とも呼ばれる組織。喰種と人間の秩序と均衡を保っているとされる組織であり、嘉納やエトが『歪んだ鳥籠』と表現するこの世界の仕組みを作っている者達。エトの見立てでは[CCG]の頂点である和修家は彼らの協力者であり、事実上の[CCG]の後ろ盾とも言える存在。この組織に所属している喰種、及びその個体と同じRc細胞配列パターンを持つ個体は[CCG]の「Rc検査ゲート」に検知されず、自由に局内に出入りすることが可能となる。
現状での組織力やその行動の真意そのものは謎に包まれているものの、[CCG]と繋がっていながら喰種が多く所属していることや、前作でこの組織に近付こうとした人間や喰種を幾度も排除していることから、大よそ真っ当な組織であるはずもなく、その闇はかなり深いことがうかがえる。
組織としてはアオギリの樹と敵対状態にあるのだが、メンバー内に、明らかにアオギリの樹への協力を行った者もおり、一枚岩ではない模様。
メンバーは基本的に、黒づくめのコートを羽織り、目深に黒いハットを被っている。

  • 芥子 (かいこ)
劇中に最初に『V』の一員として姿を現した人物。現状では喰種なのか人間なのかさえも不明。芳村とは古くからの知り合いであり、長きに渡って組織に所属している模様。『V』の中でも大きな権力を持っているようで、メンバーに指示を下す場面もある。戦闘能力も未知数だが、前作での芳村との会話から、少なくともSSSレートに敵うような実力は持ち合わせていないと思われる。
また、とあるシーンから伊丙やシャオ同様『庭』の出身者である可能性が高い。
こんな謎の深い彼ではあるが、「功善は犬死だな」とまるで彼の生存を知らないかのような発言をしたり、エトが自らを隻眼の王ではないと名乗った次の回で「高槻は王か」と部下に問い、その可能性が高いと納得したりとやたら情報が遅れており、読者から早速ネタにされつつある。

  • 不殺の梟/功善 (くぜん) Rc:羽赫
[レート:SSS]
本名「芳村」
功善は本名なのかコードネームなのかは不明。かつて『V』に所属していた喰種であり、隻眼の梟の実父。そして、かつて20区に存在した喫茶店「あんていく」の店長である。
2年前に行われた『あんていく襲撃作戦』で重傷を負った後、隻眼の梟にその身を回収され、現在は人工喰種達に赫包を提供するために生きず死なずの状態でアオギリの樹にて眠っている。すなわち、オウルの赫包のドナー。

  • 大食い/リゼ Rc:鱗赫
[レート:S~]
本名「神代利世」
都内各地を転々とし、大量の人間を分別なく喰らった喰種。そして、かつての『V』の一員であり、組織から逃げた後に、義父となる鯱に拾われ育った。その行方は現在、不明となっている。しかしながら、芥子は彼女を指して「これ以上出歩かれるのはかなわん」と発言しており……?
ムカデの赫包は元々は彼女のものであり、前作から続く『悲劇』の発端とも呼べる人物。

  • 有馬 貴将

  • 旧多 二福



《その他の喰種》
  • 眼帯の喰種/ムカデ Rc:鱗赫
[レート:SS]
本名「金木研」。前作の主人公。
元人間の半喰種でありprotoタイプでありながらも嘉納医師の最高傑作である。半赫者。
かつてはあんていくに身を置き、美食家とフエグチ達を率いて行動していたが梟掃討戦で帰らぬ身となる。
しかし三年後、突如ルナ・エクリプスビルに姿を現し佐々木琲世の名を騙って数々の事件を起こした後、全国指名手配犯となる。
対・人間組織『黒山羊』を結成し、隻眼の王として活動する。

  • 神父 Rc:甲赫
[レート:SS]
本名「ドナート・ポルポラ」
過去には表向きにカトリック教会の孤児院を開いていたが、その実捜査官殺しと引き取っている孤児の捕食を繰り返していた危険な喰種。
現在はコクリアに収監され、[CCG]の情報源となっている。
多くの捜査官に高圧的で脅しかけるような態度をとるが、琲世は気に入っているらしく「友人」と呼び、気軽に接してくる。

  • ナッツクラッカー Rc:尾赫&甲赫
[レート:A~→S]
男性の睾丸を破壊し啜るという喰種。
担当は鈴屋班。この喰種を什造に追わせる[CCG]の鬼畜っぷりがうかがえる。
マダム界や美食クラブのつながりがあるとされるため、顔は割れているが泳がされている。
不知に駆逐され、天然のキメラクインケとなる。

  • スケアクロウ Rc:不明
[レート:C]
ピンナップでビジュアルと名前のみ判明した喰種。案山子の麻袋をかぶっている。
その後、オークション編では音響機材を用いてオウルにいたぶられる琲世の絶叫を会場中に響かせた。
目的は不明だが、この行動がフエグチを動かし、結果的に琲世を助けることになり……

  • ビッグマダム Rc:尾赫
[レート:SS]
大富豪の喰種。飼いビトに多額の金を払い、サーカス経営などを行っている。
マダム界でも特に名の知れた喰種で、過去に幾度も確保・駆逐の機会があったがいずれも逃げられていた。
意外に実力派で、F4を解放した瓜江を一方的に倒すほどの力量を持つ。
什造の養親でもある。実は男性(ニューハーフ)。
オークション編で什造と再会し、彼の班の総攻撃に敗れ討伐された。暴言から什造に愛情はなかったと思われるが、実はあるコマでは…

  • 鯱 Rc:尾赫
[レート:SS]
本名「神代叉栄」
無印のキーキャラクター・神代リゼの養父。そして、かつての6区のリーダー。
筋骨隆々の中年男性であり、SSレートながらも「隻眼の梟」にも並び立つ最強の喰種の一角として畏れられている。
地を砕く剛力と桁外れに頑強な肉体の持ち主。その優れた肉体能力を極限まで鍛え上げられた人の技術で活かし、更に喰種としての能力を組み合わせる事で生み出した武術は他を圧倒する。無印ではカネキの猛攻をもろともせず、二度に渡って彼を叩きのめした。
「あんていく」の店長であった芳村とは古い親友であり、エトの監視としてアオギリに所属していたが現在は脱退している模様。タタラの見立てではアヤトに多大な影響を与えたようで、アヤトが仲間想いな熱血漢になった原因でもあるようだ。
自由奔放でやりたい放題に生きるリゼを「愚娘」と罵る一方で娘として深く愛しているようで、彼の行動の多くは娘である彼女を思っての事だった。
reでは長らく姿を見せなかったが、CCGから執拗に狙われており、"死神"有馬貴将と交戦を果たすが敗れ去る。その後の生死は不明。
作者からやたら歪んだ愛情を注がれており、単行本五巻のおまけでは、当時の本編に一度も出てすらいなかったにも関わらず女子高生ファッションで女装して、四方とタフな二人で共演した。更にこのおまけ、東京喰種のキャラで回文を作る、というテーマだったのだが彼のみ「鯱ゃし」という無茶苦茶にも程があるものであった。ウチら最強

  • フロッピー(男) Rc:羽赫
[レート:不明]
本名「亜門 鋼太郎
アオギリの樹と敵対する正体不明の喰種。アオギリの樹の数グループを単騎で壊滅させるほどの実力者。また、共喰いを行っており、小型ながら隻眼の梟と酷似した形態を持つ赫者でもある。
槍のクインケを扱い、「安久」という名を追っている。
また、ドナートに気を掛けられており、彼の見立てだと琲世の記憶に密接に関わる人物とのこと。

  • ハイセ Rc:鱗赫
[レート:SS]
佐々木琲世が暴走した状態。
捜査局内では基本的に彼は人間として扱うよう決められているが、彼が暴走した場合に限り、「SSレートの喰種」として対処される。
劇中では「オロチ」の素顔を見たことで彼の記憶が刺激されてしまい暴走、直後に平子班とアキラによって抑えられた。
その正体は、かつて「眼帯の喰種」「ムカデ」と呼ばれていた喰種。



◆用語

階級
喰種捜査官は上位から「特等捜査官」「准特等捜査官」「上等捜査官」「一等捜査官」「二等捜査官」「三等捜査官」の6階級に分かれており、上位3階級を「上位捜査官」、それ以下を「下位捜査官」と呼ぶ。
基本的に「コンビ」は下位捜査官同士で組むことを認められていないが、「教育者(メンター)」という形であれば認められる模様。

白翼賞
特定レートの喰種を駆逐、あるいはその能力があると判断された捜査官に贈られる賞。Sレートなら「白単翼賞」、SSレートなら「白双翼賞」、SSSレートなら「白龍翼賞」となっており、贈られるバッジも、上の賞ほど翼の意匠が増える。
ちなみに佐々木琲世は白単翼賞を持っている。

木犀賞
年間の食種討伐数に応じて送られる勲章。白翼章が喰種駆逐の「質」を讃える賞ならば、こちらは「数」を讃える賞である。30体ならば「木犀賞」、50体ならば「銀木犀賞」、100体ならば「金木犀賞」となっており、上の賞ほど装飾が合豪勢になる。
平和を象徴するモクセイ科のオリーヴが配置。
排世も金木犀賞を授与しているが……地味に結構駆逐してますねサッサン。

龍吉章
偉大な功績を収めた捜査官に、和修吉常より直接受勲される勲章。
捜査官にとっては最大の名誉とも言えるものである。

クインクス
CCGが作り出した喰種の能力を直接その身に得た喰種捜査官。雑に言ってしまえばCCG製半喰種である。
赫包を直接的に入れられたとは違い、赫包をクインケ鋼でコーティングして体内にインプラントしている。そのため、人造喰種であったは食性が完全に喰種のものと化していたが、クインクスの場合は食性が人間のままとなっている。ただしRc数値が1000を超えると食性に変化が起きるらしく、瓜江が高級食品の香料で気分を悪くしたりしている。
喰種同様の再生能力や高い身体能力を得ることができ、更には赫子も扱えるようになるため、肉体ひとつで喰種と渡り合うことができるが、それのみで強力な喰種と渡り合うには力不足。事実、不知の赫子は「オロチ」に対して有利な羽赫であるにも関わらず「豆鉄砲」と評され、あっさり払われた。だが肉体の適性率によって能力に個人差があり才子の赫子は「ナッツクラッカー」に致命傷を負わせる程強力。他の人間から見たらどちらが化け物かわからないレベル(反面、体力の消耗が激しい)。
また、クインクスの赫包は経過を見る為に五段階にわけてF1~5までフレームを設けており全メンバーの稼働率はF2=40%に抑えられている。(つまりは本来の半分以下しか能力が発揮できない)
現在は瓜江がフレーム解放をしているが一時は赫子の制御ができず暴走した挙句、SSレートの喰種には手も足も出なかった。
全体的に見て半喰種より劣っているのが実情であり、後のエトの台詞によるとRc数値=喰種の強さと語られている。
ただし、クインケが使えるので総合的な戦闘力は決して喰種に劣っているわけではない。
よくクインケを内蔵していると勘違いされているが上記の通り、赫包をクインケ鋼でコーティングしているのを「箱を体内に持つ」と言われているだけである。



<余談>
タイトルについている「:re」の読み方は石田スイ先生によると、『「:re」は、自分は「り」って読んでます。「れ」でも「あーるいー」でもご自由に…』とのこと。




追記・修正は佐々気全開でお願いします。

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最終更新:2024年03月18日 17:34