ダークルギエル

登録日:2015/01/01 Thu 00:00:00
更新日:2024/04/10 Wed 01:22:13
所要時間:約 8 分で読めます




※このページにはネタバレしかありません。ご了承を。














































我が名はルギエル……!



ダークルギエル……!!



出典:ウルトラマンギンガ最終話「きみの未来」より
2013年7月10日から8月14日まで第1期(全6話)、11月20日から12月18日まで第2期(全5話)がテレビ東京系列にて放送/全11話
©「ウルトラマンギンガ」製作委員会、円谷プロダクション



ダークルギエルとは『ウルトラマンギンガ』シリーズに登場する怪獣(異星人?)にして当シリーズにおける全ての元凶及び黒幕。
そしてウルトラマンギンガ宿敵


◆データ


別名:暗黒の魔神
身長:ミクロ~無限大
体重:0~無限大
出身地:未来の時間を持つ世界


◆概要

大昔、宇宙の果てで起こったウルトラ戦士と怪獣軍団との戦争「ダークスパークウォーズ」で、
ギンガ変身アイテム「ギンガスパーク」と対を成す、生命の時を止める能力を持つダークスパーク」を用いて、
その戦場にいた全ウルトラマン、全怪獣・宇宙人をスパークドールズへと変えた張本人。
「暗黒の魔神」「闇の支配者」などの別名を持ち、
チブル星人エクセラーからは「偉大なるグランドマスター」とも呼ばれている。

物語の裏で部下のエージェント達を使い様々な暗躍を続け、生きとし生ける物全ての生命体の時間を止めようするのが目的。
時間を止める」と言ってもこの人の使うこれとかこの人の能力のように、「空間としての時間を止める」のではなく
生命としての時間(=命)を止める」という意味で、別の言い方をするならやろうとしてることは純粋な皆殺しと何も変わらない。
色んな意味での全ての黒幕、それがダークルギエルである。



一人称「我」
ラスボスに相応しく常に強気で上から目線な態度だが、しかしそれがエージェント達からの厚い人望に繋がっているのだろう。

その姿は禍々しい黒い鎧を着込んだウルトラマンとは似ても似つかない巨人。

目付きも悪く、めちゃくちゃ尖がっているが、よく見るとモノアイだったりする。
身体の彼方此方に赤い発光体が存在しており、胸の中心部にある特に大きな発光体はまるでカラータイマーのよう。

他のウルトラシリーズの敵キャラに比べるとかなり大雑把な身体データだが、実は担当声優を含めギンガ本人と全く同じ。
よく見ると頭部や口元の造詣もギンガにそっくりである。
果たしてこれらの意味とは……?

そんなルギエルのエネルギー源はあのウルトラマン80でもお馴染みのマイナスエネルギー。


スパークドールズ


強大な闇の力で14cmの人形に変えられた全ウルトラ戦士&怪獣。タロウを除き意識は持っていない。
ウルトラ兄弟ダークザギハイパーゼットンといった強豪たちも人形になっている。

ダークスパークウォーズの後、宇宙中を散らばっているらしく降星町にあるのはその中の一部のみ。
実体化して敗北したとしてもルギエルが存在している限り、の粒子にされてもスパークドールズに戻るだけで済む。
しかしルギエルが既に倒されている状態で倒されると死んでしまう事もあるようだ。

ギンガの持つギンガスパークのみに解放する力があるようだが、ルギエルが死んでも一応解放されるらしい。
他にもイカルス星人が生み出す四次元空間の中でも解除されてしまう(出たら人形に戻る)

サトル君が持つガンQのスパークドールズの行方が気になってしまうが、
無印からギンガSまで、劇場版ギンガSやファイトビクトリーでもスパークドールズが残ったままだったりしたので、解放の条件の詳細は謎。
今のところはショウが所有するスパークドールズのみが残っていることが確認できる。

さらに『ウルトラマンX』の地球に存在するスパークドールズは、
太陽から発生したウルトラフレアなるものによって怪獣たちが復活してしまうなど、ますます謎に包まれている。

ダークスパークは本編中に壊れ、その破片からチブルスパークが生まれている。
ダークスパークが無くてもルギエルは全生命体のスパークドールズ化を目論んでいるため、
スパークドールズ化能力自体はルギエル自身にも備わっているようだ。


◆戦闘能力

流石にラスボスなだけあって非常に手強い戦闘力と破壊力を持つ。
特にダークスパークを手持ち武器として用いた各種技はどれも凶悪・強烈であり、ギンガ以外のどのウルトラマンも手も足も出なかったほど。

一方でダークスパークを用いない格闘戦はと言うと…………(後述)

以下、主に使用する技を紹介。


  • ダークルギエルビート
胸の赤い結晶体から放つ闇のエネルギー弾。
牽制にもトドメにも幅広く使用できるルギエルの代表技。
無論、連射をすればするほど相手は深刻なダメージを受け続ける。
因みに、発射の際のSEにはペドレオンの鳴き声が流用されている。

  • 人形化光線
ダークスパークから直接放つ光線で、対象をスパークドールズに変えてしまう。
ストリウム光線との相殺を圧倒したりタロウバリヤーを砕くなど光線そのものの威力も高い。

  • ダークスパークランス
ダークスパークを槍状に変形させた武器。
全体が赤黒く輝いてのディティールがよく見えないのが特徴。
対を成すギンガのギンガスパークランスとは武器の威力も強度もほぼ互角。

  • ダークルギエルシュート
胸の発光体を赤黒く輝せて放つ、ルギエル渾身の大技。
ギンガの最強技「」ともこれまた互角の威力を見せる。




◆活躍と暗躍

ダークスパークウォーズで生命体全てをスパークドールズにした後ギンガとルギエルは戦うが、相打ちになってしまい力を失ってしまう。
ルギエルはダメージの回復も図ってダークスパークの中へと宿り、眠りながら宇宙を彷徨い続けた。

途方もない時が流れ、物語開始(ギンガ第1話)の1ヶ月前に地球の降星山の銀河神社に墜落。
そして不幸なのか運命なのか定かではないが、様子を見に来た降星小学校の白井校長が偶然墜落したダークスパークを手にしてしまい、
ルギエルは彼女の中に僅かにあった心の闇を利用し、白井校長を「異形の手のモノ」として変貌させ、
自身が復活するまでの足掛かりとして肉体に憑依してしまう。

これが全ての始まりだった。

異形の手のモノと化した白井校長……もとい、ルギエルは復活させた闇のエージェント達と白井校長の記憶と意識を利用し、
道を踏み外した降星小学校の卒業生達」という共通点を持つ邪悪な人間を怪獣にダークライブさせることで、
放出されるマイナスエネルギーを吸収、それを喰らいつつ復活する力を溜めていた。

しかし第9・10話でホツマによってルギエルが白井校長に憑依しているという真実を暴かれた挙句、
ギンガがスーパーグランドキングに放った石破ラブラブ天驚拳ギンガサンシャイン悪を浄化する波動の余波によって白井の肉体から追い出され、消滅した。

白井校長も正気を取り戻し、降星小学校に発生していた時空の歪みも消え、降星町に平和が戻ったのであった。




追記・修正は悪の野望を事前に阻止してからお願いします。












































ホツマ「まだっ……終わっては…………いなかったかぁっ!!









\ダークルギエル!!/

出典:ウルトラマンギンガ最終話「きみの未来」より
2013年7月10日から8月14日まで第1期(全6話)、11月20日から12月18日まで第2期(全5話)がテレビ東京系列にて放送/全11話
©「ウルトラマンギンガ」製作委員会、円谷プロダクション





確かにルギエルは消滅した……かに思えた。


しかし、実はそれはルギエルによる只の見せ掛けであり、勝利の余韻に浸りきり油断したヒカルやその仲間たち、その場にいた全ての降星小学校卒業生のマイナスエネルギーを奪い取り、
再び白井校長を操りダークスパークの力を覚醒させ遂に実体化、完全復活を果たした。
しかもギンガの数倍も巨体になって。



「愚かなる生命体……人間よ……貴様らの時間は我が力により止まる……!!」



復活したルギエルはあろう事か今までギンガやジャンナイン、仲間達が必死で守りきった降星小学校の校舎を蹴り上げ破壊していく。
(何気にギンガ初のミニチュア破壊シーンだったりする)



見かねたヒカルは急いでギンガにライブするが、ルギエルは、
ギンガの変身バンクの最中に蹴りを入れて攻撃するというヒーロー業界のタブーを平然とやり遂げ、
ギンガをその巨体から繰り出される猛攻で圧倒、闇の力でギンガのパワーを奪い完全に打ち負かして倒してしまう。

ギンガを倒し、周囲の人間をダークスパークの力で次々と時間を止めていくルギエルはその力で全ての人類を人形化にすることを宣言。
しかし人々の決して諦めない希望の心、更に憑依されて尚生徒達を護ろうと奮闘した白井校長の精神力で失敗、白井校長とルギエルは完全に分離する。

そして何も手出しが出来ないスパークドールズにされたタロウだったが、
その希望を信じた人々が起こした奇跡で生まれた大量のギンガライトスパークで、第1話からの悲願であった「早く大きくなりた~い!」が叶い、復活する。
しかもルギエルと同じぐらいまでに超巨大になって。


タロウによる強襲を食らうも、すぐさま立ち上がって迎え撃つルギエル。が、構えた手が空っぽのことに気づく。
ダークスパークをうっかり地面に落としてしまったことに気づくも拾いに行く時間はなく、そのままタロウとの肉弾戦に挑むが、
往年のタロウのボクシングスタイル戦法には全く歯が立たず今までの冷酷っぷりがのように圧倒されてしまう。
(この時必死に抵抗して唸り声を上げながらタロウの体を両手でベチベチ叩くルギエルはかなりマヌケで情けない)


「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

\ベチベチベチベチ/

出典:ウルトラマンギンガ最終話「きみの未来」より
2013年7月10日から8月14日まで第1期(全6話)、11月20日から12月18日まで第2期(全5話)がテレビ東京系列にて放送/全11話
©「ウルトラマンギンガ」製作委員会、円谷プロダクション

トァァァァ!

\ドゴドゴドゴドゴ/



超能力勝負ならばほとんどのウルトラマンと張り合える彼も、徒手格闘に長けたタロウのような相手を素手で相手取るのは無理だった。
殴りつけても全く効果がなく、どころか倍返しを食らって吹っ飛ばされる。

これはマズいと感じたのか、ルギエルは慌てて地面に落ちたダークスパークを拾いに行き


「おのれ……!また人形にしてやる!!(慌)」


と捨て台詞を残した。
この光景に一部のファンは「数年前にギガバトルナイザーに頼ってそれを失った瞬間、押されに押されて倒されたベリアル」を思い出したとか(一応、あちらはあちらでちゃんとした理由があるのだが)

そのまま怒り狂ってダークスパークから人形化光線を発射。
結果としては再びタロウを人形にすることに成功するが、タロウの決死の行動、
そしてルギエルが散々見下していた人々の希望の力によりギンガの復活を許してしまう。


復活したギンガはルギエルと同サイズにまで超巨大化し、ギンガスパークをギンガスパークランスへ変形。
それに対抗しルギエルもダークスパークをダークスパークランスへ変形させ、最終決戦を開始。

戦場が月面になってもお互いの激戦は止まらず、まさに死闘と呼べる戦いを繰り広げる。


「止めてやる!全ての命!!全ての時間を!!」

「止まるのは、お前のその歪んだ野望だ!!」

出典:ウルトラマンギンガ最終話「きみの未来」より
2013年7月10日から8月14日まで第1期(全6話)、11月20日から12月18日まで第2期(全5話)がテレビ東京系列にて放送/全11話
©「ウルトラマンギンガ」製作委員会、円谷プロダクション

ここら一帯の最終決戦シーンはアベユーイチ監督お得意のハイスピードバトル演出と、BGMで流れる「ウルトラマンギンガの歌」も合わさってかなり熱い。

結局ランス同士の戦いでは決着が着かず、お互いにランスを捨てギンガとルギエルは肉弾戦へ。

これまた激しい攻防の末、ギンガは最強を発動、対してルギエルも自身の大技ダークルギエルシュートを発動。

凄まじい相殺が続くが、ギンガが気合を入れ光線の威力を上げ、最終的には押し負けてしまい光線が直撃。




「何故だぁぁぁぁぁ!!?うぐっ……!うおああああぁぁぁぁ!!!」

出典:ウルトラマンギンガ最終話「きみの未来」より
2013年7月10日から8月14日まで第1期(全6話)、11月20日から12月18日まで第2期(全5話)がテレビ東京系列にて放送/全11話
©「ウルトラマンギンガ」製作委員会、円谷プロダクション


最期まで人が信じる希望というものを認めず大爆発し、遂にルギエルは倒された。
ルギエルの爆発と共にダークスパークも消滅した事でルギエルの野望は阻止され、本当の平和が訪れたのだった。

なおこの戦いの様子から肉弾戦が苦手と言われることもある。しかし一応彼の名誉のために補足しておくと、タロウにこそボコボコにされたもののギンガとは完全に互角といって差し支えない近接戦闘を行なっている。
一応ギンガはノアと同等の身体能力を持つダークザギ(SD)を倒しており、ルギエルの近接戦能力が低いわけではなくタロウが高すぎたと考えることもできるだろう。
ウルトラギャラクシーファイトで復活した際は徒手空拳でギンガを圧倒していた。この時も平手で斬撃を与えたり押し返したりしている(ペチペチもタロウが強すぎてこれらが失敗した結果なのかもしれない)。

◆余談

作品解説書によればデザインや設定はかつて『ウルトラマンネクサス』で真のラスボスとして検討されていた、「ダークルシフェル」の意匠が取り入れられている。


ルギエルを演じた杉田氏は本役で戦隊・仮面ライダー・ウルトラシリーズの三大特撮作品に出演した事になった。


PS3・PSVitaで発売されたコンパチヒーローシリーズのスーパーヒーロージェネレーションにも、
ウルトラマン枠の敵ユニットとして参戦。
ギンガルートのラスボスを務め、プレイヤーの前に立ちふさがるものの
  • 他の序盤ラストステージに比べて雑魚が少ない。
  • ラストショックの条件がかなり簡単。
  • そもそも序盤のボスなのでそんなに強くない。
  • でもラスボスキャラなので経験値は美味しい。

などといった条件からか、序盤の経験値稼ぎの為の最高のカモとして、
多くのプレイヤーから狩られに狩られまくっているという。
しかもこのゲーム、ミッションによる加入キャラは終盤だろうと初期レベル1のため、最終盤までお世話になる。
(その様子をRPG用語に肖って「ルギエル先生」「ルギエル道場」と呼ぶ人もいる。)
闇の支配者としての威厳形無しである……。


一方、3DSソフトの『ロストヒーローズ2』ではストーリーにその存在の伏線をいっぱい立てておきながら全く絡まず
ゲームクリア後に訪れることができる隠しダンジョンの最深部に待ち受ける3大隠しボスのウルトラシリーズ枠のボスとして登場。
(他の2人はシャドームーンユニコーンガンダム2号機"バンシィ"

散々な扱いにされた『スーパーヒーロージェネレーション』の時とは違い、隠しボスという地位に値する凄まじい戦闘力でヒーロー達に襲い掛かってくる。



追記・修正は希望を信じた人がお願いします。






























偉大なるグランドマスター……あなたの肉体はまもなく復活するでしょう……。

宇宙最高の頭脳である、このによって……。











★『ウルトラマンギンガS』でのダークルギエル


月面で爆散したルギエルはその野望と共に散っていった……。
と思われていたが、第2話というかなり早い段階でその存在の復活がエクセラーによって明かされ、
エクセラーがビクトリウムを集めていた目的が「自身のグランドマスターであるルギエルを復活させるというものであった。

……というのは実際にはエクセラーの方便で、彼の真の狙いは「宇宙最強の肉体であるルギエルの肉体を手に入れる事」であり、
ルギエルに従ってるのも只の建前でしかなかったのだ。


その後集められたビクトリウムによって徐々に月面に肉体が再構築されていき、第14話にてゼットン星人ベルメが地球に出発したのと同時に、
エクセラーが集めたビクトリウムエネルギーのビームを月面に浮き出ているルギエルの胸の発光体に一点照射すると、地面からルギエルが掘り起こされ復活。
しかし、この時はまだ肉体しか復活できておらず、自我や精神が無かった。

文字通りエクセラーの操り人形と化したルギエル(の肉体)はそのままエクセラーが目を付けた
UPG仮設基地「ライブベース」に装備されている超兵器「ビクトリウム・キャノン」目掛けて地球へ飛んでいった。


因みに、そんな復活したてのグランドマスターが地球へ送られる際の姿勢はと言うと……。












出典:ウルトラマンギンガS14話「復活のルギエル」より
2014年7月15日から9月2日まで第1期(全8話)、11月4日から12月23日まで第2期(全8話)がテレビ東京系列にて放送/全16話
©「ウルトラマンギンガS」製作委員会、円谷プロダクション

体育座りである。







( ゚д゚)え……?



ではもう一度。







出典:ウルトラマンギンガS14話「復活のルギエル」より
2014年7月15日から9月2日まで第1期(全8話)、11月4日から12月23日まで第2期(全8話)がテレビ東京系列にて放送/全16話
©「ウルトラマンギンガS」製作委員会、円谷プロダクション

体育座りである。









(´ ゚д゚)は……?



じゃあ最後にもう一度。













出典:ウルトラマンギンガS14話「復活のルギエル」より
2014年7月15日から9月2日まで第1期(全8話)、11月4日から12月23日まで第2期(全8話)がテレビ東京系列にて放送/全16話
©「ウルトラマンギンガS」製作委員会、円谷プロダクション

体育座り







……きっとこうした方がエクセラーも送り出し易かったのだろう。ああ、また闇の支配者としての威厳が……。

ちなみに超全集での小中監督によると、ルギエルは実際に土に埋まっていてフォークリフトで引き上げられたらしい。
ただ、この復活シーンの撮影は日数的にどうしようかな? 状態だったので、スタッフは悩んだ末にこんな感じで行くことになったそうだ。


……それはさて置き、こうして復活し抜け殻状態で地球に飛来したルギエルはエクセラーの策により、ビクトリウム・キャノンとライブベース、そしてビクトリウム諸共融合合体し、
ビクトルギエルとしてギンガやビクトリーの前に究極の敵として立ちはだかるのだった!!

(この続きはビクトルギエルの項目で)











◆映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!


エタルガーの使用する「相手が最も恐れる存在を実体化させる能力」でギンガの記憶から複製された……、
のではなく、雫が丘に住む人々の記憶から生成された「ダークルギエル(エタルダミー)」という存在として登場。

集めた記憶の量が多かったためかどうかは定かではないが、従来よりも数10倍巨体なサイズで登場する。
『ギンガ』で初登場した時の大きさよりも(比率が)圧倒的にデカくなっている。

雫が丘で破壊の限りを尽くしたのは(名乗りはダークルギエルだったとはいえ)ビクトルギエルのはずだが、案外、ギンガやヒカルの記憶ももとにしていたのかもしれない。

その巨体から放たれるダークルギエルビートで次々に街を破壊していくが、ウルトラマンゼロとの特訓を終えたヒカルとショウが駆けつけ、ウルトラマンギンガビクトリーに変身。

これを迎え撃つものの、何故かルギエルはその場から動かず固定砲台と化しており、
余裕満々状態のギンガビクトリーによる体当たり技「ギンガビクトリーブレイカー」で腹部を貫通させられ、あっという間に敗北、消滅した。



言ってしまえばギンガビクトリーの能力を披露するためのデモンストレーションとして、かませ犬扱いされたしまった訳である。


これでも一応本編のラスボスなのに……。

◆真の目的と正体

ギンガS』の最終話にて、意識をも取り戻したルギエルの口にてその真の目的が明かされた。

それは全ての生命体をスパークドールに封じ込め、「永遠の静寂を齎し為全ての生命体の時を止め、平穏なる『永遠の楽園』を築く」という理想郷を築き上げることをルギエルは目指していたのだった。

しかし、それは、「争いや憎しみも生まれない幸福の中での停止」「時間が止まれば老いる必要も死を恐れる必要も無くなる」という一方的な非常に性質の悪い善意の主張でしかなかった。

そしてビクトルギエルとの決戦後、ダークルギエルとウルトラマンギンガは元々1つの存在だったという事実がギンガ本人の口から語られた。

後世へ受け継がれていく命の繋がり、即ち「永遠の命」信じたギンガとそれを信じられなかったルギエル
から生まれたは分裂し、誕生したのがダークルギエルであった。

『新ウルトラマン列伝』第79話ではさらに2人に別れたその瞬間の新撮映像が流された。



「命に限りがあるからこそ、皆は終わりを恐れ、もがき苦しみ、悲しみや過ちが生まれてしまう」

「ならば、新たな悲しみや過ちが起きぬよう、幸福の中ですべての時を停止させればよい」


「それが……決して終わる事のない…………永遠の命だ」


「悲しみや過ちが起きたとしても、それを乗り越え、より良い未来を次の世代へ受け継いでいく」

「それこそが……決して終わる事のない…………永遠の命なのだ」


出典:新ウルトラマン列伝79話「栄光の勝利!ウルトラマンギンガS」(2015年1月6日放映)より
©円谷プロダクション

「永遠の命」についてそう語った後、分離したダークルギエルとウルトラマンギンガは別々の道を歩む事となった。

特に前半部(文字色青の台詞)ではギンガのような口調にエフェクトがかかったものであったが、「ならば~」以降は、ダークルギエルとしての禍々しい口調になっており、
2人が遥か未来の時間軸での何者かが、何かをきっかけに別れた存在だとより推察しやすいものとなっている。

前作でヒカルが言ったように、何かの悲劇をきっかけに歪んだ野望を持った存在……それが「ダークルギエル」だったのである。


こうしてまた1つ、ギンガの大きな謎が判明したのであった。





◆『酩酊!怪獣酒場

第2シーズンから登場。新レギュラーとなる。

出典:酩酊!怪獣酒場2nd1杯目「いかしたBaby」より(作:青木U平)
グルメ情報サイト『みんなのごはん。Powered by ぐるなび』にて2017年4月10日~12月1日公開

居酒屋の新人バイトとしての登場で、居酒屋の制服を着たルギエルはもはやシュールさを通り越している。

真面目な性格のようだが、原典のお喋りさはなくギンガ並みの無口さになっているため、何を考えているのか分からない。
しかし水が苦手のジャミラのためにダークルギエルビートで雨雲を消し飛ばすなど、優しさを持ち合わせている。
なお、巨乳の女性が好み。

ダークスパークもしっかり所持し、怪獣をSD化させることも可能。
ゼットンとの元ラスボス対決では、流れ弾で見学の怪獣達をSD化させた。
ただし、時を止めている訳ではないようで、人形のままでも自由に行動できている。
なお、ラスボス時の描写には、後述の列伝でのギンガとの別離のシーンが採用されている。


◆『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ

まさかの大復活。
夕陽の惑星サンダウィンにて、既にそれぞれのダークネスとの連戦で疲弊していたエックスとジードを強襲するが、そこへ駆け付けたギンガと激突。そしてエックスとジードのザナディウム光線とレッキングバーストによる援護射撃によって怯み撤退する。

その後、惑星テンネブリスにてエタルガーとタッグを組み、ギンガとビクトリーと対決。

最後はギンガとビクトリーが合体したウルトラマンギンガビクトリーのワイドゼロショットでエタルガー共々敗れ去った。


◆その他

本人の出番はないが、『ウルトラマンジード』にルギエルの怪獣カプセルが登場。
エンペラ星人のカプセル共々AIBが厳重に管理していたが、伏井出ケイによって奪取された後、その主たるウルトラマンベリアルの手に渡り、ウルトラマンベリアル アトロシアスへのパワーアップに使われた。

◆余談

ギンガとの関係性などの設定は『ギンガS』にて改めて設定されたものであるため、無印版では実は反映されていない。
とはいえ、人間を「愚かなる生命体」と評していたり、絶望のマイナスエネルギーで復活した際には「人間の絶望をすべて吸い取った」上での復活など、
『ギンガS』での設定を当てはめると何かしら意味深長に思える場面もなくはない。


バンダイのTCGバトルスピリッツコラボブースター【ウルトラヒーロー大集結】にてカード化。
なんと「敵か味方にウルトラマンがいるフラッシュタイミング*1にノーコストで召喚できる」効果を持つ。
「バトスピ大好き声優の生放送」2017年6月回の「やるぜ!生バトル!」コーナーにて早速杉田氏が使用。
その駆けつけ性能に対して「実はお前仲いいんじゃねーか!」とツッコミを入れた。




追記・修正は「永遠の命」信じる信じないか大いに悩んでからお願いします。

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最終更新:2024年04月10日 01:22

*1 アタック/ブロック前のフリータイミングで、マジックやアクセルといった攻撃または防御用の補助カードを使用するタイミング