フリーダムガンダム

登録日:2009/06/02 Tue 11:41:53
更新日:2024/02/14 Wed 20:57:39
所要時間:約 37 分で読めます








想いだけでも……力だけでも……。


出典:機動戦士ガンダムSEED HDリマスター、『33.PHASE-35 舞い降りる剣』、
2012年1月~11月まで放送。サンライズ、© 創通・サンライズ。

Generation
Unsubdued
Nuclear
Drive
Assault
Module Complex



フリーダムガンダムとは『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次





フリーダム
FREEDOM


基礎データ


型式番号:ZGMF-X10A
所属:ザフト→三隻同盟→無所属
開発:ザフト統合設計局
全高:18.03m
重量:71.50t
動力:核エンジン
ジェネレーター出力:8826kw
推力:527,000kg
装甲材質:フェイズシフト装甲
特殊装備:ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)

○武装:
76mmピクウス近接防御機関砲×2
ルプス・ビームライフル
ラケルタ・ビームサーベル×2
対ビームシールド
クスィフィアス・レール砲×2
バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲×2

○オプション装備:ミーティア

○搭乗者:キラ・ヤマト


概要


C.E.70から始まった地球・プラント間の第一次大戦後期に、ザフトがきたるべき連合との最終決戦を見据えて建造した機体。
白い四肢と背面にある三対十枚の青い翼、頭部にある二対四本のブレードアンテナが特徴。
アスラン・ザラが受領したZGMF-X09A ジャスティスとは兄弟機にあたる。
同期に当たる他のザフト製ガンダムと同様、ブレードアンテナの額部分には「X-10A DIECI」の文字が彫り込まれている*1
「DIECI(ディエチ)」はイタリア語で「10」の意味である。

機体名の「フリーダム」は「自由」の意で、これは「ナチュラルに正義の鉄槌を下しコーディネイターの真の自由を勝ち取る」という言葉から付けられている。
ちなみに、他のSEEDシリーズのガンダムタイプのMS同様、資料本や商品等での名称は「フリーダムガンダム」表記だが、劇中では「フリーダム」がこの機体の正式名称である。

ザフトがその技術を注ぎ込んだ機体であるが、開発にあたってはヘリオポリスで連合から強奪したGAT-Xシリーズを解析し得られた技術も多く投入されている。
設計面でもGAT-Xシリーズを参考にした部分が多分にあることから外観にもそれらに似た特徴を持ち、それまでのザフト製MSとは大きく異なる特性を持つ機体となった。
特にツインアイや額のブレードアンテナなど頭部にG系の意匠が濃く出ており、このためキラも初見で思わず「ガンダム!?」と呼んでいる*2

また、GAT-Xシリーズ同様、OS起動画面に表示される文字列の頭文字は「GUNDAM」になっており*3
なおかつキラに「ガンダム」と呼ばれたことから、この機体も『SEED』シリーズにおける「ガンダム」と言える。



機体解説


最大の特徴はNジャマーを無効化するNジャマーキャンセラーの実装により、
それまで地球圏では実質使用不能となっていた核エンジン(原子炉)を主動力機関として採用している点*4
半永久的なエネルギー供給を活かして従来のバッテリー駆動MSを大きく上回る機体出力を実現しており、作中でもそのデータを見たキラにストライクの四倍以上のパワー」と語られている*5

その高い出力から、背面にあるメインスラスターだけでも*6、形態問わず重力下で飛行することが可能となっており、地上・宇宙両方で高い機動性を発揮する。
さらに、通常時よりも機動性や旋回性が高まる高機動空戦(ハイマット)モード」という状態が存在し、
ラジエータープレートとスラスターブロックを兼ねる背部のウイングバインダー「能動性空力弾性翼」を展開することで移行する。
この状態になったフリーダムは同時代の他のMSの追随を許さない高機動性を発揮するという。

なお、HGフリーダムガンダムのパッケージの解説によると、機関出力と推力は計測不能となっている。

NJCが併設されたエンジンは胴体腹部付近に内蔵されており、コクピットは胸部に配置。
ハッチは首元にあり、上部装甲が前方にスライドする形で開閉しパイロットが乗ったコクピットシートが上下に移動することで乗降を行う。
コクピット内部は全天周囲タイプ高性能モニターを採用しており、造りも従来機の物より広めになっている。
シート正面に設けられたメインコンソールはGAT-Xシリーズの物を参考にしつつ、中央に大型のマルチレーダーセンサーなどの新たなデバイスを設置。

更に複数の火器を効率的に運用するために、火器管制用に10機以上の同時ロックオンが可能*7な「マルチロックオンシステム」が設けられており、
使用時にはマルチレーダーセンサー部分がせり出し、パイロットへの視覚的な補助も行う。

因みに胸部にある機銃の銃口のようなものが何であるかははっきりしていない。
資料によって記述にブレがあり、これも頭部とは別の機銃であるとする資料もあれば、MGの各部解説では「マルチセンサー」となっている。

上記の通り核エンジンの恩恵でフェイズシフトダウンやパワーダウンを起こすことなく長時間の戦闘を行え、さらにプラズマ収束ビーム砲やレールガンなど大火力武装を複数装備
特段の強化改造などが施されることは無かったものの、総合性能はC.E.71の時点では間違いなくトップクラスであり、C.E.73年代においては技術的に若干旧式化しているものの、依然高い水準にある。
更に追加オプションで「ミーティア」を装備可能。装備するといわゆるSEED版「デンドロビウム」となる。

多数の最新技術を投入したことによって開発当時としては最強クラスの戦闘性能を誇った本機だが、
制御も複雑化して並のコーディネイターでは扱いきれず、高い空間認識能力と反応速度が要求されるほどに操縦難度が上がってしまった。

そんな本機が八面六臂の活躍を見せたのは、スーパーコーディネイターであるキラの天才的な操縦技術によるところが大きい。
同時に本機への搭乗以降キラが実践する「敵MSのセンサーや武装のみを破壊する」という戦法もこの圧倒的な機体性能無くしては継続困難な物であった。


武装


ジャスティスとの共通装備のため、本項では割愛。ライフルとシールドのカラーリングはジャスティスとは異なる。

なお、柄の部分で連結することで、連結形態の「アンビデクストラス・ハルバード」に移行するが、基本的には通常状態で運用されており、
『SEED』ではプロヴィデンスとの最終決戦で右腕を全損したときにしか用いられなかった。*8
その戦闘では、刃表も刃裏もないビームサーベルの特性と双剣の利を活かし、剣を振り回しながら片方のサーベルでプロヴィデンスの腕を斬り落とし、
続けざまにもう片方のサーベルをコクピットに突き立ててトドメを刺すという使い方がなされた。

シールドはローラシア級艦の甲板技術を転用、またはラミネート装甲を使用したともされている。
対ビーム防御用の装備であるが、作中ではハイマットモードと並行してこのシールドを用いて単独での大気圏突入を行った。
またシールドに設けられた銃眼はフリーダムのみ一回だけ使用した事がある。

  • MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
いわゆる「頭部バルカン」。
ゲイツタイプにも装備されており、それを原型とするドレッドノートから引き継がれた物と思われる。
作中ではミサイル迎撃や牽制の他、レイダーが放ってきたミョルニルに連続で撃ち込むことで勢いを削りそこからシールドで弾き返すといった使い方もされている。
媒体によっては胸部にも二門搭載されていると書かれる場合もある。
「ピクウス(Picus)」はラテン語で「キツツキ」の意味。

  • MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
腰部サイドアーマーに取り付けられた三つ折り式レールガン
デュエルアサルトシュラウドに装備されているレールガン・シヴァの改良型。莫大な電力を掛けて射出するため小口径の弾丸でも凄まじい破壊力を生む。
側面には保持性を高めるグリップも存在する*9他、サーベルの懸架ラックやスラスター、AMBAC肢も兼ねている。

本来は搭載予定が無かったが、開発会社による対ラミネート装甲用兵装や、技術的成熟性などをアピールされたため採用された経緯がある。
「クスィフィアス(Xiphias)」はラテン語で「メカジキ」の意味。

  • M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
一門でアグニに匹敵する破壊力を持った超大火力ビーム砲
背面の翼の間に一門ずつ収納されており、使用時は肩の上から前方に向けて展開し発射体勢をとる。
劇中でバラエーナのみを使用する際には、空中で側転しながら発射体勢に移行し、上下逆の状態から撃つことがバンクの都合もあって多かった。

ゲイツ改で試射した所2発で電池切れを起こした程の消費電力と砲身自体の大きさから、
実用化不可能な事実上の失敗作として不採用になりかけたが、NJCによる核エンジンの装備とウイング内へ格納することで実装が可能となった。
後年にはアビスガンダムに省電力化した改造型が採用されている。
「バラエーナ(Balaena)」はラテン語で「クジラ」の意味。
「バーラエナ」と表記される事も多い。エイハブ・リアクターの発明者はこちら。

  • 能動性空力弾性翼
本機最大の特徴たる三対十枚の大型翼。「ウイングバインダー」とも呼ばれる。
バックパックに繋がった小型翼を二枚の大型翼で挟み込む形で本体に接続されている。
内蔵されたマイクロスラスターと翼自体の形状変化により極めて高い空力制御を実現しており、MSの常識を超えたフリーダムのアクロバティックな空中戦はこの装備のおかげ。

翼を展開したハイマットモード時ではコンピュータによって翼の展開形状をリアルタイムで変化させることで、
大気圏内では空力特性を生み、宇宙空間ではAMBACとして機能し機体制御を補助し、パイロットの操縦に追従した三次元機動を可能にする。
これにより航空機以上の旋回性と運動性を両立。ドッグファイトで高い性能を発揮する。
直線軌道での加速性はジャスティスに一歩劣るものの、並のMSを凌駕する高い推進力を持つことには変わりなく、驚異的な機動性を持つ機体に仕上がっている。
更にはプラズマ収束ビーム砲の放熱機関や砲撃のショックアブソーバーも兼ねている。
余剰電力を赤い粒子として放出する機能を持っており、フルバーストモード時にはハイマットモード同様の展開を並行する事で反動を相殺する機能も持っている。

一方で、後方に折り畳んだ状態でのフルバーストでは翼からスラスターを噴射している描写もある。
フリーダムは背部中央のメインスラスターのみで重力下における飛翔が可能であるため、フルバーストモードだけでなくこの片翼が喪失した場合でも飛行する場面が見られた。


劇中の活躍


□C.E.71(『SEED』)

プラント本国で建造され最終調整を行っていたが、ラクス・クラインを始めとするクライン派の手引きで再び戦う決意を固めたキラへと譲渡される。(通称「フリーダム強奪事件」)
これはNJCを利用していて技術が流出すると非常に危険な機体であること、前々からザラ派に危険な兆候が見られていて*10看過も出来なかった、そして過去の経緯とプラントでの対話からラクスはキラに対して力と想いのどちらも信用出来る材料があったための行動。
キラもそれらの意を汲んでいて後述のアークエンジェル救出後に仲間だと思っているクルーにもフリーダムは解析させないし、もしもその動きを見せたら離反すると警告していた。

そのままプラントから地球へと向かい、アークエンジェルの窮地を救うべくアラスカの戦場に舞い降りた*11

アラスカでは、あわやブリッジを潰される寸前だったアークエンジェルの危機を救うと、キラはAAから退艦するように進言する。
だが、マリューからまもなく本部がサイクロプスで自爆すること、自分たちは捨て石にされたこと、
自分たちが生き残るためには、本部に撤退するどころかむしろなるべく離れなければならないことを聞かされる。

そこで、キラはフリーダムの全砲門とマルチロックオンシステムを駆使してアークエンジェルに迫るザフトのMSたちのカメラや武装を破壊して撃退し、同艦を護衛すると共に、
オープンチャンネルで連合・ザフト両軍にサイクロプスが仕掛けられていることと、戦闘行為の中断と即時撤退を繰り返し呼びかける。

その最中、キラの警告を「ザフトを撤退させるためのブラフ」と判断したイザークから襲撃を受けるが、
既にSEEDが発現していたキラは、デュエルのビームサーベルでの斬撃をフリーダムの機体性能を以て軽く攻撃をいなし、
返す刃でコクピットを薙ぎ払いかけるも、寸前で脚部に狙いを変えて行動不能とし、彼に再度撤退勧告を行った上でザフト機近くに蹴り飛ばした。

その後、サイクロプスは起動し、地球連合軍アラスカ基地を中心とした半径10km圏内は焼野原と化した。
キラが舞い降りた時点で既にアラスカ基地はほぼ陥落状態であったため、警告されても既に射程圏内から離脱できなかった者もいれば、
撃退される前のイザークのように、キラの警告を信じずにアラスカ基地に侵攻した者もいたため、連合・ザフト双方に多大な犠牲者が出ることは避けられなかった。
しかし、撃沈寸前だったアークエンジェルのアラスカ基地、及びサイクロプスの射程圏内からの離脱は果たされた他、
キラの警告によってサイクロプスの脅威から逃れられた者も少なからずいた。

アークエンジェルに合流したキラとフリーダムは、地球連合軍から離脱(脱走)することを決めた同艦と共にオーブへ渡り、
地球連合軍の「オーブ解放作戦」ではオーブ側に立ち、侵攻してくる連合軍の迎撃作戦に参加する。
キラの技量とフリーダムの性能もあり、並の一般兵ならば束になってかかってきても撃退する活躍を見せるも、
連合軍が新たに投入した3機の新型GATシリーズには苦戦を強いられる。

味方への誤射の危険性も考えない、三機の無茶苦茶な攻撃に翻弄され、撃墜の危機に追い込まれるが、
そこに、フリーダムの奪還、もしくは破壊の命令を受けたアスランが駆る兄弟機・ジャスティスが、フリーダムを庇う形で乱入。
思うところあって、命令に背くことになってもフリーダム…キラの援護を決意したアスランの活躍もあって危機を脱した後、
彼がそのままアークエンジェルに合流する形になったことで、彼ら二人が新型3機を抑え、オーブ軍は地球連合軍を二度に渡って撤退させることに成功。
しかし、地球連合軍の物量には敵わないことを悟ったオーブの首脳陣に戦艦「クサナギ」と共に宇宙に脱出することを勧められる。

こうして、フリーダムはジャスティスと共にギリギリまで地球連合の追撃をいなした後、アークエンジェル、クサナギと共に宇宙へ脱出することになる。

その後、ラクスを旗印とするクライン派が母艦とする、プラントから奪取した戦艦「エターナル」がアークエンジェルらに合流し、
アークエンジェル・クサナギ・エターナルは「三隻同盟」を結成。フリーダムはジャスティスと共に、その中核戦力として活躍する。
フリーダムの性能はもちろん、キラの幼馴染であるアスランの駆るジャスティスとの卓越した連携もあり、窮地に陥ることは少なかったが、
メンデル戦では、フレイ・アルスターの保護にキラが気を取られ過ぎたことでレイダー、フォビドゥンに左翼と頭部を破壊され、
ジャスティスの救援がなければあわや鹵獲寸前というところまで追い込まれている。

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では、ジャスティスと共にミーティアを装備し、連合軍によるプラントへの核攻撃を阻止。
しかし、核攻撃の報復としてザフトは大量破壊兵器「ジェネシス」を稼働させ、宇宙に侵攻している地球連合軍の過半数を壊滅に追い込んだため、
地球に直接撃ち込むことも可能なジェネシスを危険視した地球連合軍はまさに死に物狂いでプラントを壊滅させんとし、
プラント…ザフト側もまた、ナチュラルを憎むタカ派のパトリック・ザラ主導の下、連合軍どころか地球、ナチュラルを殲滅せんとし、戦線は最終局面を迎える。
フリーダムは全滅戦争を止めるため、両軍のMS・戦艦を撃退させ、アスランたちによるジェネシス破壊工作もサポートするが、
その最中、ラウ・ル・クルーゼの駆るプロヴィデンスと遭遇し、死闘を繰り広げた。
そして、フリーダムは半壊状態に追い込まれつつも、プロヴィデンスの撃墜に成功。

両軍のトップに接触し、全滅戦争を煽ったクルーゼがキラによって討たれると共に、
ほぼ同時期に戦争を主導した両陣営のトップ、アズラエルとパトリックが死亡し、ジェネシスも破壊されたことで、
プラント側は穏健(クライン)派のアイリーン・カナーバらがパトリックに代わって指揮を摂って連合に停戦を呼びかけ、
既にジェネシスによって戦闘続行が不可能に近かった連合軍がこれに応じ、ナチュラルとコーディネイターの戦争はようやく終戦の日を迎えることとなった。

余談であるが、最終決戦において主役機が満身創痍になるのはもはやお約束となってはいるが、
本機は主役機にしては珍しく、右腕を破壊されつつも、残された左腕のビームサーベルでケリをつける形となっている。


□C.E.73(『SEED DESTINY』)

ヤキン・ドゥーエ戦後キラと共にオーブに回収され、その後は修復したうえで封印されていたが、ラクスが謎の部隊に命を狙われてしまう。
MSを用いてまでラクスを殺害しようとする暗殺部隊に対抗するため、封印を解かれた本機に再びキラが乗り込むことに。

なお、この展開に関して「『地下にMSを隠しているくらい言ってください!』と言われたアムロに対して本当に隠していたキラ」などと言われがちだが、
隠していたのはバルトフェルド、マリュー、ラクスであって、キラ自身は隠しているどころか暗殺部隊襲撃までフリーダムが現存している事自体知らなかった

また核動力機である事からユニウス条約違反ではないかとも言われがちだが、ユニウス条約は地球連合とプラントの間の条約であるため、
地球連合に属していないオーブの、しかも個人であるキラ達と、その所持品であるフリーダムにはユニウス条約は無関係である。
「個人が持つ武力としては大き過ぎでは*12」「元はザフトから強奪した兵器である以上、いつまでも借りパクしてないでザフトに返却すべきでは」なら一理あるが、
それはユニウス条約云々とは別問題であるし、キラ自身はフリーダムが修復され、秘密裏に保管されていた事を一切知らなかったのは上述の通りである。

C.E.71時点では最新鋭機であったフリーダムも、C.E.73時点ではシステム的には旧世代、装甲も最新鋭のVPS装甲が登場する中で旧式のPS装甲だが、
それでも高性能ワンオフ機、核動力機ということもあり、その機体性能はC.E.73年時点でのザフトの最新鋭機・セカンドステージシリーズに勝るとも劣らない。
作中でもシンが「パワーはインパルスより上」「俺の知る限り最も強力な機体」だと認めている場面がある。

さらにヤキン・ドゥーエ戦を生き抜いたキラの高い操縦テクニックも合わさり、約2年のブランクも物ともせず、暗殺隊員が用いた最新型機アッシュ部隊は瞬く間に壊滅に追い込まれている。
なお、この場面ではシリーズ全体でも極めて珍しい地上戦をするフリーダムを拝む事ができる。


その後、ラクスやマリューたちが旗艦としたアークエンジェルと行動を共にし、政略結婚寸前の花嫁姿のカガリを奪取。
やがて戦乱の拡大阻止や、理念に反して地球連合軍に加担し無益な戦いを始めたオーブ軍を止めようと戦線へ立った。

しかし、停戦を呼びかけるも両軍止まらないことに加えて、戦争を激化させないことが目的で地球連合軍・ザフトどちらかに肩入れする気もなかったため、
アークエンジェルとフリーダムは片方に与することなく、どちらにも攻撃・反撃を開始。
勝利することが目的ではないため、戦艦を落とすなどのチャンスはいくらでもあったがむしろ撃沈はさせないように立ち回っており、痛打や追撃をかけるような真似は一切しなかった。

その中でハイネの様な被害も出ていたり、介入する前から混迷している状況だったこともあって戦争を食い止めることには繋がらなかったものの、
なるべく人死にを出さないように戦い抜き、憎しみの連鎖が少しでも減るように動いた*13

これ以降も戦闘に介入したり、オーブ軍を救助するなどの活動を続けていたものの、
三隻同盟ならいざ知らず、アークエンジェルの戦力だけではやれることに限りがあるので、縦横無尽に戦争介入していたわけではなかったりもする。


連合……というよりはロード・ジブリールの意向の下、デストロイによってベルリンが火の海と化した際には、
ベルリンの救援のために一早く駆け付け、遅れて到着したミネルバとも事実上共闘し、デストロイの鎮圧にあたった。

フリーダムはインパルス等と同じようにデストロイの鎮圧に向かうも、一般的なサイズを悠に超える超巨大MSである上、
陽電子リフレクターを装備していた事で、砲戦主体のフリーダムでは分が悪いこともあり、攻めあぐねていた。
他方、インパルスはデストロイの懐に飛び込み、コクピット付近をビームサーベルで斬りつける活躍を見せるも、
ここでパイロットのシンがデストロイに乗っているのがステラだと気付いた事で戦闘を中止、彼女を説得しようと試み始める。

キラはシンとステラの事情や関係性は知らないながら、シンが説得を始めてからは攻撃せずに状況を静観。
そして、シンの必死の説得にステラが応じたことで一時はデストロイを沈黙させる事に成功したのだが、
それを少し離れた位置で様子見していたフリーダムの姿がステラの視界に入ってしまったことで、
先刻フリーダムがネオの乗るウィンダムを武装解除したところを見ていたステラは恐怖で発狂、戦闘行動を再開してしまう。
結局、再び街をインパルスごと吹き飛ばそうとするデストロイを見過ごすわけにもいかず、
フリーダムは発射寸前のスーパースキュラの砲口にビームサーベルを突き刺しデストロイを中破・停止させ、鎮圧することになる。


しかし、ギルバート・デュランダルの情報操作によってこの活躍は世間に知れ渡ることはなく、
結果的にフリーダムに救われたシンもステラが戦死したことでフリーダムへの憎悪を燃やすだけに終わり*14
この時には明確にザフトに協力していたにも関わらず、作戦を妨害された連合はもちろん、ザフトからの敵意もなくなることはなかった。

そして、後に明らかになる自身の計画においてもAAやフリーダムを邪魔な存在と認識していたデュランダルから「エンジェルダウン作戦」の実行指示を受けたミネルバにAAがついに捕捉されてしまう。
フリーダムは母艦防衛のために出撃するも、自身に激しい怒りを燃やすシンのインパルスの猛攻に晒されて防衛に集中できないどころか、
インパルスによる自身の戦い方の癖や隙を徹底して衝く戦術や、特殊な機体特性を活かした奇抜な戦法に翻弄されてしまい、じわじわと機体・武装を傷つけられていく。

さらに、機動性や推力が低下した状況でAAの損傷に気を取られた隙に投げつけられたビームブーメランを弾いたことで大きく態勢を崩したところに、対艦刀を構えたインパルスの突進を受ける。
咄嗟にシールドを構えるものの、そのシールドごと対艦刀で機体を貫かれたフリーダムは大破。
ミネルバの放ったタンホイザーによる大規模な水蒸気爆発の余波に巻き込まれ、海中に沈むことになった。
しかし、寸前でキラが核エンジンを停止させたおかげで、フリーダムはボディ以外残らなかったものの、キラはなんとか軽傷で済んでいる。



関連機体


前期GAT-Xシリーズ

地球連合が開発した4機の試作モビルスーツ。
ストライク以外の四機はザフトが強奪し、解析した各技術がフリーダムの開発にも投入されている。
なお、頭部のデザインは強奪し損なったストライクに、パイロットであったキラが一瞬見間違うくらいには似ているが、参考にしたかは不明。

ジャスティスガンダム

並行して開発された兄弟機。

ドレッドノートガンダム

先行して開発されたザフト製MS。試作型のNJCを実装している。

火器運用試験型ゲイツ改

本機とジャスティスに採用予定の武装をテストするため試作されたゲイツの改造機。

◇エクリプスガンダム

オーブが開発した試作可変機。設計の一部はフリーダムが参考になっている。

ストライクフリーダムガンダム

事実上の後継機。
原型として設計された機体はフリーダムの量産を考えた兄弟機(若しくはその改造機)だったとも言われている。
実際に建造されたストライクフリーダムは最新技術且つキラ搭乗を前提に再設計&ブラッシュアップされているため、
実質的には後継機であり、性能もフリーダムのそれを凌駕している。



立体化


ガンプラ

TV放送中に発売された、1/144コレクションシリーズ、HG GUNDAM SEED、1/100、1/60。
そしてTV終了後のMG(Ver.1.0及び2.0)、RG、HGCE等多くのブランドでそれぞれ販売されている。

放送中に発売されたガンプラ

基本的に殆どの商品は、アニメの制作と並行して作られたために、大河原邦男氏のデザイン原案や設定資料を基にデザインされている。
そのため、作画用に調整、アレンジが施されているアニメ本編でのイメージとの差異が目立つ。

加えて、ウイングを広げながらバラエーナを出した状態、つまりハイマット・フルバーストを再現できるキットはSEEDの放映当時存在していなかった。
これは当初、フリーダムがハイマットとフルバーストの2つの形態を切り替えて使うという想定で、ハイマット状態でのフルバーストは設定していなかったため。さらにハイマット・フルバースト自体があくまで第35話での見せ場の為に行った「演出」の延長線上の存在であったことも大きい。

1/144コレクションシリーズ
TVアニメ放映中の2003年4月に発売。
当時はまだTV本編には登場しておらず、キットのみの先行発売であった。

成型色の色分けは少なく、白、青、グレーの3色で、赤色や黄色はシールで補完する仕様。可動は手足や頭部の各付け根のみでパッケージイラストのポーズは再現できない。
また一部パーツに肉抜きがあったり、レールガンやウイングが展開不可能など、基本的には素立ち専用の低価格固定モデルとなっている。

しかし、アニメのイメージに近いスマートなプロポーションと精密なディティールは素晴らしく、塗装や改造などの「入門用」としてもお勧めできる、高いポテンシャルを秘めたキットとなっている。

HG GUNDAM SEED(1/144スケール)
アニメ登場後の2003年6月に発売
開発時期の影響もあってか大河原氏のデザインをそのまま反映したデザインになっており、設定画にかなり忠実になっている。
反面、ガッシリとしたプロポーションで翼が短く感じるなど、劇中のイメージとは差異が目立ってしまう事になってしまった。

キット自体の特徴としては、HGフォーマットによる関節可動に加え、レールガンやバラエーナの展開やウイングの可動を再現するなど、
同スケールのコレクションシリーズと比較してみると可動とギミックが充実している。
しかし、当時の技術ではフリーダムの複雑なカラーリングを成形色だけで再現するのは難しく、
背部ウイングや武器が単色成型で付属のシールだけでは補いきれず、素組みではやや味気無さを感じやすくなっている。

バリエーションとして発売された、2004年5月に同スケールのミーティアとのセット版についてはミーティア(ガンダムSEED)を参照。
2012年2月には、『SEED』のHDリマスター版の放送に合わせてパッケージと成型色を一新し、新たにドレスアップ用マーキングシールを付属させた「リマスターVer.」にリニューアル。
現在再産されるキットはすべてこのリマスターVer.が基準になっている。

1/100シリーズ
2003年7月に発売。
大河原氏のデザインに忠実なスタイルで、基本的なギミックは再現されている。
可動範囲こそHG SEEDシリーズに準じているものの、成型色の色分け範囲の拡大している。

クスィフィアスレール砲は可変構造に加えてグリップを取り出して握らせることができたり、接続用パーツを使うことでラケルタビームサーベルの連結が再現可能になっているなど、
1/144よりも大きなスケールを生かしたギミックが特徴になっている。

とはいえ、ウイングの黒い部分がシールでの再現などまだまだ色分けは甘く、当時のガンプラのお約束として合わせ目が目立つ箇所に出てしまう欠点はある。
バリエーションととして2004年にイベント限定で「ディアクティブモード」が発売されている。

1/60シリーズ
2003年8月発売。
ガンプラ最大スケールということもあって、1/144や1/100スケール以上の色分けが行われた結果、
組み立てるだけでフリーダムのカラーリングを完全に再現できるモデルになっている。

基本的な可動域やギミックは1/100スケールキットの大型版といった立ち位置であり、組み立ての難易度も低いため、大型キットデビューに丁度良いキットになっている。

余談ではあるが、フリーダムガンダムは2022年現在PG化していないということもあり、本キットが唯一の1/60スケールキットのなっている。*15

『SEED』放送終了後に発売されたガンプラ

放送終了後も根強いフリーダムガンダムの人気もあり、PGを除く全ての最新ブランドでの発売が実現している。
放送が終わったこともあり、プラモデルの設計開発にあたって設定資料だけではなく、実際のアニメでの活躍やデザインを取り入れることが可能になった。

これにより、様々なギミックの導入や当時最新の技術によって、プロポーションや成型色の色分け、高可動域の両立を実現している。
そしてバラエーナに新しい可変機構を導入した事でハイマットフルバーストの再現が可能になり、以降発売される全てのフリーダムのキットに標準搭載されている。

マスターグレード(MG)1/100スケール
2004年7月発売。
テレビ放送後からわずか1年でのMG化
設定画とアニメイメージとのすり合わせが行われたことでスタイルが大きく変わり、全体的にスマートなプロポーションになった。
更に新たにバラエーナに可動軸を追加したことで、遂にハイマット・フルバーストモードが再現できるようになり、
パッケージでもハイマット・フルバーストを行うフリーダムの姿が堂々と描かれている。

多くのファンが思い描くフリーダムガンダムのイメージを高いレベルで実現したこともあり、現在でも根強く支持されている良キットでもある。
ただし、腰の接続がボールジョイント式なため、背部装備の重みに耐えられずどうしても反ってしまうのが難点。ビームライフルの青いラインも色分けされていない。
カラーバリエーションとして2005年9月に成形色に暗めのメッキ加工が施された「エクストラフィニッシュバーション」と、
2021年9月に1番くじ限定で「ソリッドクリアバージョン」が発売されている。

リアルグレード(RG)1/144スケール
2011年11月発売。当時はCMも放映され、東京湾を飛翔する姿が見られた。
見た目はMGのものを大きく反映しているが、背部ウイングのダークブルー部分が多くなるなどオリジナル性も垣間見えた。
MGよりも合わせ目の目立つ部分が減っているだけでなく、MGでさえもシールでの再現だったビームライフルのラインまで色分けされている。
初回出荷分はフェイスパーツの強度が低く破損しやすいという不具合があった。ランナーから切り離す前から既に割れていたとの報告もある程。

ただし、この不具合は二次生産分以降は修正されており、現在では個体差レベルで稀に遭遇するかもという程度に落ち着いた。

プレミアムバンダイではディアクティブモードの受注販売も行われた。成形色の都合でビームライフルとシールドもフェイズシフトダウンしたような暗い色になっているため、設定を完全に再現するならば通常版から拝借するか、塗装しよう。

HGCE 1/144スケール
2015年8月に発売の新HG。
やや肩幅が狭くなり、ディティールはRGから少な目になり、本編準拠になった。
ヒジ、ヒザ関節がKPS製で、旧HG GUNDAM SEEDよりも可動範囲が大きく広がっている。

RGとは違い対象年齢が低いため、ライン部分の色分けは完全ではなく、バラエーナの赤色ラインやビームライフルのラインは各々補完する必要がある。
それでも旧HGと比較すると圧倒的に進化しており、素組みでも充分に見栄えがいい良キット。
セブンイレブン限定でゴールドカラーVer.と、ガンダムベース限定でクリアカラーVer.と運命の対決セットなるHGCEインパルスガンダムとセットになったキットが発売。

余談だが、HGCEソードインパルスガンダム(プレバン限定)にはエクスカリバーで貫かれた時用の胴体パーツが付属する。本編を再現するためとはいえ、他の機体に使用するパーツが付属するのは珍しい。

マスターグレードVer.2.0(MG)1/100スケール
2016年5月発売。
2012年のデュエルガンダム アサルトシュラウドからスタートしたSEED Ver.RMシリーズの「新規メカデザイン描き起こしによるプロポーションの刷新とハイディティール化」路線を継承。
完全新規デザインとなり、シリーズのチーフメカ作画監督である重田智氏による作画デザインや直筆イラストに近い、肉感的でスタイリッシュなデザインに生まれ変わった。

1.0の発売から約12年の月日がたったこともあり、成型色の色分けは勿論、可動、ギミックの面でも大きく進化。
無塗装、無改造状態でも高水準のフリーダムを組み立てることができ、
さらにはヒロイックなポージングが再現可能になっているなど、文字通り究極の進化を遂げた名キットといえるだろう。

しかし、多くのファンから歓迎された1.0と比べると、新たに導入されたバラエーナの展開ギミックや、フィンが追加されたデザインのアレンジに対しては賛否両論。
「重厚な見た目が損なわれた」「蛇足である」「Ver.1.0の方が良い」と言った声が一定数上がるなど、ユーザー間では意見が分かれる結果となってしまった。

FULLMECHANICS 1/100スケール
2021年10月にでVer.GCPが発売。
第一弾ではカラミティガンダムという異色のラインナップから始まったフルメカニクスシリーズだが、
第二弾では同年に上海のららぽーとで原寸大が建造されたフリーダムに白羽の矢が刺さった。
RGやMGと比べて原作準拠に近いウイングや、後継機を意識した金色フレームを下半身の随所に施したのが特徴。

更に立像と同じく、バラエーナの砲口に接続してウイング部分を支える台座が付属している。
バラエーナはアレンジされていないタイプなので、RGからサイズアップされた1/100規格という塩梅に収まったか。

MGSD
2023年1月発売。
3頭身のSD体形にMGのディティールと稼働を盛り込んだ新ブランド、MGSDの第一弾として登場。
機体各部やカメラアイの内部をも作り込んだ緻密な作り込みや、膝立ち、ハイマットフルバーストといった充実した稼働をSDで再現、
正に「SD体形のMG」というべき代物となっている。
それだけに箱のサイズはSDのそれではなく、1/100シリーズ並の大きさとなっている。


◇その他立体化

ROBOT魂で発売。
MGと比べるとやや大きく関節のグレーも明るめになっている。素立ちよりもポーズをつけた方が様になるような造形。
可動域も万全でアクションポーズを取るのは申し分ない。

更に頭部とバックパックと関節を新規造形にしたMETAL ROBOT魂でも発売。
全身が光沢のあるメタル塗装で、リアリティ感のあるデカールも随所に散りばめられている。

METAL BUILDでは色調を変えたものも含め2体立体化している。
特にCONCEPT2と題された後期発売のものは、監督や演出担当が監修をしており、MGのVer.2.0までとはいかないがオリジナルの展開ギミックを採用している。

SDシリーズや食玩でもほぼ必ずといってもいいほど立体化しているが、さすがにフルバーストモードやハイマットモードを再現しているものは少ない。


余談


  • デザイナーの大河原氏曰く福田監督から「ストライクの全部乗せ」をリクエストされたが、リテイクの末、現在のデザインに落ち着いた。
    尚、ストライク全部乗せはリマスターにてパーフェクトストライクという形で実現された。

  • フリーダムという名称は福田監督による命名。当初は「ファイヤーガンダム」等も候補として挙がっていたが、
    スタッフの吉野弘幸などから「もう少し中二っぽい名前のほうがいい」と進言したため、
    最終的にはシリーズ第一作である「機動戦士ガンダム」の命名案の1つで有った「フリーダム・ファイター」から取られて現在のものとなった。

  • (なお、フリーダムという名前だが、機動武闘伝Gガンダムにおけるガンダムファイト第二回優勝MFの名は「ガンダムフリーダム」だったり、
    G-SAVIOURに登場するジム系MSの名は「フリーダム」で、さらに(以下略)、
    「SDガンダム Gアームズ」には「キャプテンガンダム フリーダムファイター」が存在するなど、
    ガンダムシリーズにおいて「フリーダム」という名称の採用は一定数採用されている。

  • (設定上の)当初の想定パイロットは他の特務隊隊員かイザーク。第3次スパロボαの没データにはフリーダムにイザークが乗っているカットインがある。

  • 監督の福田己津央がクリエイティブプロデューサーとして携わった『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に、フリーダムの武装がゲスト出演(?)している。
    アルゼナルのジャスミンモールにパラメイルのオプション武装として、ウィング、バラエーナプラズマ収束ビーム砲、ルプスビームライフルが売買されていた。
    果たしてパラメイルの武装として使えるのかは不明。


ゲーム中での性能


ACE3

素でも高火力だがリミッター解除でより酷くなる。SEEDが発動したらもっと酷くなる。
しかしゲスト参戦なのでシナリオには一切の関係が無く完全空気。
OPではカッコよくフルバースト決めてるのに……


Gジェネシリーズ

  • Gジェネレーション アドバンス
ラウ・ル・クルーゼの機体として登場。
ロームフェラ財団が開発した地球連邦軍の新型MS。イベントによりムウのストライクと戦闘し大破する。
これが本機の入手イベントなのだが、このイベントを発生させるとムウは死亡する。
存外このイベントを知らずにうっかり撃墜してしまった方も多いかもしれない。
その後回収されキラが搭乗し、対雑魚や対ボスにて活躍する。

  • SEED
本格出演は初の作品。それ故にかなり強めに調整されており、ジャスティスと並んで他シリーズ最強機体と並んでも一歩抜きんでる性能を有している。
作中では三馬鹿相手やプロヴィデンスとの交戦がムービー化。
前者はアニメ通りの展開だが、致命打を受けかける相手がレイダーからフォビドゥンに変更されている。後者はミーティア装備で戦うシーンの再現でほぼアニメ通り。

  • PORTABLE
SEED時代は味方陣営として後半より活躍する。DESTINY時代は第三勢力として中盤に介入してくるが、舐めてかかると手痛い目に会うほど強敵なので注意。
純粋な攻守性能は高めで、機動性も水中を除けばBランクと高水準。
しかし攻撃手段がビームサーベルと頭部バルカンとビームライフル+MAP攻撃しか無いため、原作同様に多様な火器を用いた攻撃はできない。
NJCの効果はPS装甲のEN消費を失くすだけなので、過度な運用は禁物。

  • WARS
さすがに火砲の少なさを考慮されたのか、バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲とフルバーストアタックが武装コマンドとして追加。
作中ムービーではガンダムスローネと交戦し、GNファングで撃墜寸前の所をジャスティスガンダムに救われている。その後は2機の連携もあってスローネを抑えている。
NJCはアビリティのEN消費を無くし、武器のEN消費も10%抑える性能へ変更。

  • WORLD
僅かに攻守性能が下がっているが、依然SEED系機体の中では強力な部類。

  • OVERWORLD
ビームサーベル以外の威力が上昇したが、システム全体の修正によってマルチロック攻撃が3体以上だと威力が減少するため、その点でのみ恩恵を受けづらくなった。
再びNJCのアビリティ能力で武装のEN消費量減少が削除される。

  • CROSSRAYS
一部媒体で採用されていた胸部機関砲をフルバースト攻撃時に発射している。
NJCはアビリティの消費EN無効効果が廃され、単なるEN回復(毎ターン10%)効果となった。
そのため、PS装甲(毎ターンEN15消費)のEN消費と相殺しきれなくなってしまっている。
クスィフィアス、バラエーナがどちらも貫通付きとなった一方で、フルバーストは超強気以上限定かつ武器効果が攻撃ダウンであるため、最大火力は寧ろ減った感が否めない。


◇GENERATION of C.E.

オーブ戦ステージから加入。
攻防機三拍子揃った強機体で、バーストアタックは対地と対空(宇)で演出が変化する。
ヤキン戦ステージからはミーティア装備も可能になるが、こちらは火力機動性耐久性が更にぶっ飛んでおり最強クラス。
一方、DESTINYステージでは敵固定であり、中々厄介な強さを見せる。


スーパーロボット大戦シリーズ

ストライクガンダムの改造を引き継ぐ。必殺技に相当する武器として「ハイマット・フルバースト」を持つ(MAP兵器版もあり)。
合体攻撃「コンビネーション・アサルト」が強いのでジャスティスと一緒に使いたいところ。
しかし気力を上げないと武装がイマイチ。更に当時は特殊能力にNジャマーキャンセラーがないので燃費も悪い。

今回はストライクの改造を引き継がない。リアル系のユニットとしてはトップクラスの性能を持ち、ミーティア装備状態でもジャスティスとの合体攻撃が使用できるようになり火力面も十分。
ただし、Sサイズ以下のユニットが多い本作では相対的に回避性能はそれなりなので、過信すると痛い目を見る。
とは言え前述の通り性能は高く、他作品だと他に強機体がゴロゴロしてたりDESTINY設定だったりするので、ある意味素のフリーダムが一番輝くスパロボかもしれない。

余談だが、グレートゼオライマーの強さを語る際、「最弱武器のデッド・ロンフーンがハイマット・フルバーストより攻撃力高い」と引き合いに出されることが多い。
逆に言えばそれだけ『分かり易い強ユニット』として認識されているという事だろう。

強機体が揃う中、参入が遅くキラの気力が上がりにくいためわざわざ使う必要がない。
Nジャマーキャンセラー実装でEN回復(小)が付くが高燃費すぎて追いつかない。
ぶっちゃけアストレイ系の方が使いやすい。ただし、歴代最強のフリーダムはこいつ。

武器の一部がオミットされたり射程が短くなったりと弱体化した一方で燃費が滅茶苦茶よくなったが、SEED DESTINY準拠であるため数シナリオで離脱してしまう。
改造はストライクフリーダムに引き継がれるが、ストライクフリーダムの方が改造費が高いのでできればフリーダムの内に改造しておきたいところ。
出番こそ少ないものの戦闘アニメは一部書き直されており、ビームサーベルが逆手有り二刀流になっていたりフルバーストが逆さ撃ちになっていたりとDESTINY劇中を意識した動きに変更されている。

今回もSEED DESTINY準拠であるため出番は最初の方だけ、しかもアークエンジェル勢は終盤正式に合流するまでNPC扱いなので、フリーダムを自軍で運用する機会が一度も無い。
キラは強いが機体性能は「雑魚よりはマシ」程度で、放っておくとアッサリ落ちる。
それでもベルリンでは無限復活で最後まで粘る(邪魔とも言う)のだが、原作ではインパルスに撃墜されたエンジェルダウン作戦の時は無限復活がないので、
NPC故に勝手にイクサー2に突撃していっては勝手に撃墜される。
そしてこれがフリーダムの最後の登場で、次にキラが登場する時はストライクフリーダムに乗っている。
なお終盤でアークエンジェル隊が正式に合流する際、他の面々は乗り換え前のモビルスーツも保管してあり手に入るのに対し、ストフリに乗り換えているキラはフリーダムを持ってこない。
頑張ればエンジェルダウン作戦の時でもフリーダムを生存させてマップクリアは可能なのだが、上述の勝手にやられる突撃、原作での撃墜タイミングから、
シナリオ上はイクサー2に撃墜されて失われた事になっているようだ。
せめて乗り換え可能にして持ってきてくれれば…と思ったユーザーもいたとか。

以降の本家スパロボでは殆どDESTINYのみ、しかも終了後参戦ばかりなのでフリーダムは既に撃墜済みで登場しない。

第1章で登場。本作は乗り換えが限定的なため、フリーダム奪取後もキラはストライクに乗ることが可能。ムウさんはシナリオ上乗ってることがわかるのみ。
攻撃・命中タイプで、見た目の割には回避率はイマイチ。通常攻撃はまさかのバルカン(ピクウス76mm近接防御用機関砲)。
SSRの「バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲」を使用すると射程が伸び、通常攻撃が射程4になって便利。

◇VSシリーズ

  • 連ザシリーズ
射撃寄りの高機動万能機。
全体的に高性能で特に機動力はトップクラス。
初心者にも使いやすく、また上級者も安定して使える為、心強い存在。
特に連ザⅡではグリーンホーミングの影響もありバラエーナが使いやすい。
下手をするとストライクフリーダムよりも強くなる。

  • ガンダムvs.ガンダム
全機体で唯一攻撃を途中でキャンセルできる「SEED覚醒」という技を持つ。
個性豊かなガンガンの使用機体の中でも、他を圧倒する性能で最強機体として君臨する。
使用できる回数は3回だが、その回数分だけ射撃だろうと格闘だろうとキャンセルして敵機の隙を突けるのは桁違いの機動力を持つのと同義。
弾数が切れた状態でもコマンド入力すると浮上する特性を使って急上昇しステージ上空へ逃げる事で攻撃を喰らいにくく、かつ弾数の回復を待つという極悪テクニックがある。

身内対戦はおろかゲーセンでも使用を禁止する所は珍しくなく、あるイベントで行われた公式大会では全組がフリーダムを使用する珍事になった。
特にこの機体とキュベレイMk-Ⅱ(プル機)のタッグは多く、ミラーマッチになりがちだった。しかも勝利するには逃げ回るフリーダムを仕留めるのは不可能だから、相方のキュベレイを如何に早く仕留められるかで競われていた。

今回は参戦枠がSEEDからになり、パイロットもSEED時代のキラ。
本作では全機体が「NEXTダッシュ」を使用可能に、つまり全機体が攻撃のBDキャンセルが可能になったことで相対的に弱体化。
とはいえゲージ制のSEED覚醒も使いやすく、圧倒的だった前作と比べても強機体として十分な性能を維持していた。

家庭用のDLC配信機体として復活。2500コスト。耐久はストライクフリーダムと同じく600。
攻撃力と機動力に優れ、簡単なコンボでも高いダメージを与えることが可能。
武装は使いやすいものが揃っているものの、強引に当てにいけるものがなく、
リロード時間も長めのため、しっかりと敵の硬直に差し込んでいく必要がある。
また、背部の翼が非常に大きく、ジャンプや着地時に変形することも相まって画面が見づらいといった欠点も。
着地狩り、体力調整、有利な位置取り、相方との連携といったプレイヤーの基礎スキルが問われる機体。

前作から引き続き参戦。2500コスト、耐久600。
今作は覚醒が2種類あり、格闘・前衛向きで大ダメージを狙えるA覚、
射撃・後衛向きで生存力のあるB覚どちらにもマッチしており、選択肢が増えた。
武装面では覚醒技が追加され、自由のSA切り抜け→正義の切り抜け→2体並んでフルバースト。
初段こそ性能は高いものの、フルバーストまでの時間が長く、一切動かない為にカット耐性は壊滅的。
相変わらず翼がでかい。

  • 機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST
引き続き参戦。2500コスト、耐久は全機体に調整が入り700に。
覚醒中に格闘CSでミーティアに換装出来るようになった。
だが微妙すぎる機動性とその図体のデカさから、ネタ換装やら封印安定と言われている。
一応換装時に無敵判定、誘導を切れる急速旋回、足を止めずにバラまけるミサイル、
威力の高いフルバースト、当たり判定が非常にデカくSA付き高ダメージの格闘と、
優秀な武装が揃っており、状況によっては換装する事もある…かもしれない。
2度の上方修正を受け、全体的にリロード速度上昇、一部武装の威力上昇、補正値の緩和、
視点の改善により、前作以上に使いやすくなった。

引き続き参戦。2500コスト、再び全機体に調整が入り耐久は600に戻った。
著しい機動力の低下、メイン、特射、横格の威力低下、ミーティア換装の廃止、
更には一部の2500コストの強機体化により、完全に下位機体となってしまった。
格闘CSにSEEDが追加されており、1出撃1回の使い切り、発動時にブーストが4割ほど回復し、
5秒の間は上昇下降など機動力が強化される反面、被ダメが1.5倍になる。
射撃CSのジャスティスガンダム呼び出しは誘導が強化されており、ようやく使い物になった。

引続き参戦。射撃CSがランチャーストライク呼出に変更され、レバーの有無でアグニ照射かガンランチャー+バルカンを撃ち分けてくれる。
また覚醒技がGUNDAM VERSUSから変更された物になり、実用性が格段に上がっている。
全体的に威力低下した攻撃が多く、機動性も若干だが落ちてしまった。現在はどちらも上方修正により改善されている。
特格のキャンセル補正無効が健在であるため高い火力を十全に発揮することができている。

引き続き参戦。
BD格闘が切り抜けからの乱舞系攻撃になり、前格闘がキラキックに変更。旧前格闘は格闘後派生になり、前派生が旧後派生のものが移設されてきた。
特殊格闘中メイン射撃が三連続ビームライフル攻撃に変更。モーション的には覚醒技の中間に撃つビーム射撃と同じ。
特殊射撃は前作からまた火力が落とされ、リロード時間も増大してしまった。更に格闘CSのSEED覚醒も、リロード形式にはなったが機動力増加が軽減され前作ほど頼りにはできなくなった。
その他も共通修正で弱体化を受けた部分があり、ダメージを取るには距離を詰め寄る必要がある。またメイン射撃の依存度が以前より増しているのもあり、弾数管理はきっちり行わないといけなくなった。

後にジャスティスの高飛び&長時間逃走の戦法を封じるためにSEED覚醒が一回きりに再度戻され、その分機動力上昇も前作までと同等になった。
フリーダムはコストや機体特性から高コストの後衛を務めることが殆どであり、序盤中盤にかけて1回攻撃を受けるか否かで戦局は大きく変わる。
したがってSEEDのリロードにより敵機の覚醒を1回相殺できるか否かは戦術上極めて重要であり、メリットを引き替えても手痛い下方修正と言わざるを得ない。
ストライクフリーダムやインフィニットジャスティスは代替措置として通常時の機動力上昇をなされているのに対し、
(後に分かったことだが)大会実績・勝率・使用率のどれも段違いに優れているジャスティスと良機体止まりのフリーダムが同等の措置を受けた事は、やや不公平な修正と言わざるを得ない。

そんなわけで理不尽な弱体化のみで過ごしていたのだが、2022年8月に大型アップデートが行われ強化が入った。
射撃CSにジャスティス突撃が、特殊格闘中下メイン射撃に単発ビームライフルが追加。さらに下覚醒技にミーティアドッキングが追加され、ここから射撃派生で一斉射、格闘派生で叩き斬りができる。
既存武装にもテコ入れが入り、格闘周りこそ入らなかったが得意とする中距離射撃戦で大いに活躍できるような調整になった。
ついでに機体のグラフィックが一新され、のっぺりとしたものから多量の分割ラインやコーションマーク等が追加されている。
勝利ポーズも追加されており、溜めてから上昇しフルバーストの構えを取るものが追加されている。

やっぱり続投。
射撃CSがジャスティスのみとなり、プレイアブルのNサブ射撃とビーム2連射からの横サブ射撃が攻撃技として追加された。
特殊格闘からもう一度特殊格闘を使うとレバー方向に急旋回するようになり、移動幅が非常に高くなった。
その他かなり強化点を貰ってやりやすくはなったが、長所はそのまま短所もそのままといった具合なので油断はできない。

そして2024年には機動戦士ガンダムSEED FREEDOMよりライジングフリーダムが同じコスト2500で参戦。
武装構成がほぼ同一ではあるが使用感はだいぶ異なり、特殊射撃のフルバーストはビーム砲こそ一緒だがビームライフル部分はやや右側に広がり、レールガンは断続的に4発外側に連射するタイプに変わっている。
またサブ射撃に配置されたシールドブーメランは単体攻撃の他に、格闘や一斉射などの発生動作中に追加入力で射出する特殊な使い方も可能。とはいえ全体的に射撃よりも格闘に重きを向いた性能なので、射撃戦でなんとかしようとするよりも、すり抜け効果のある下格闘やバウンドダウン締めのできる横格闘でダメージを取っていく方がいい。
一方で変形中射撃の脆弱さや、全体的に足掻きの効きづらい攻めっ気の強さから来る挙動の素直さが欠点。特に前者は没個性気味な変形故にマッチ中一度も使わなくても大丈夫とさえ言われるほどで、急速変形などもないため使いづらさだけ顕著に出てしまっている。またフリーダムにあった下格闘や特殊格闘といった移動を含む技を咄嗟に出せるコマンドが乏しいため、移動撃ち可能な射撃CSは迎撃の要となりやすい。
余談だが本機のキラはEXバーストをしてもSEED覚醒はしない。一方で格闘CSにはSEED覚醒が配置されているため、覚醒カットインでは常に目のハイライトがしっかり映っているキラがみられる。


◇ガンダムオンライン

オーダー陣営にコスト380の強襲機として実装。
一定時間ブースト容量と弾薬が無限となるSEED、超火力と射程を兼ね備えたゲロビを持っており、ガンダムvsガンダムの再来かと思われたが、
実装当時はアヴァランチエクシアのGNブレイドが猛威を振るっており、フリーダムも例外に漏れずGNブレイドの的になっていた。
しかししばらくしてロングビームライフル系武器の弱体化が行われ、GNブレイドも弱体化された。
更にフリーダムガンダムには上方修正が入ってしまい、無限に回避ができるだけでなく、被ダウンゲージをカットすることで打たれ強くなった。
これによりフリーダムガンダムを止められる機体はいなくなり、弱体化されるまでガンダムvsガンダムを彷彿とさせる姿で猛威を振るい続けた。
弱体化された後もSEEDとゲロビは依然として強力であり、使用するプレイヤーは多い。

2度の弱体化を受けてもなお最強機体の一角に居座ったフリーダムガンダムとそのミラー機体として実装されたプロヴィデンスガンダム。
ブーストと弾薬が無限になる機体にゲロビや高性能BR、耐久まで盛った結果である。

※しかも敵を撃破すると武器が即時リロードされ、撃破し続ければリロードせずにゲロビを垂れ流せるとかいう公式バグ。
 自身がダメージを与えてさえいれば、最終的に味方が敵を撃破した場合でも即時リロードされる。



実物大フリーダムガンダム立像


2020年7月のガンダムチャイナプロジェクトで、上海のららぽーと前に実物大フリーダムガンダム立像が建造される計画が発表。
既に建造が開始されていたらしく、それから数ヵ月経つとSNS上ではパーツ単位で写真がアップされているなど、現地でも期待が高まっていた。

そして2021年5月28日にオープニングセレモニーが開催。ゲストに西川貴教を迎えたスペシャルライブや、
描き下ろしOPアニメーションなど豪華な内容と共に公開が開始され、同時にVer.GCPのプラモ発売も決定されている。



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最終更新:2024年02月14日 20:57

*1 因みにこの刻印はどうも現場判断で追加されたもののようで、コミックボンボンで連載されていた漫画版を手掛けていた高山瑞穂氏が「かっこよかったから漫画版でも書き込んだら、サンライズから『公式設定じゃないから印刷物に載せられると困る』と削除するよう指示された」と自身のTwitterで証言している

*2 ちなみに、キラが『ガンダム』と呼ぶのは基本的にストライクだけだが、2本のアンテナやマスク部の2本の「への字」スリットなど、他のGAT-Xシリーズ等とも比べても頭部の意匠のみで言えば最もストライクに近い。

*3 兄弟機のジャスティスや『DESTINY』に登場するセカンドステージMSもなども同様。ノベライズ版ではこのことを「GAT-XシリーズのOSを見たエンジニアが遊び心でそう表示させた」とキラは考察している。

*4 先行試作されたドレッドノートはNJCの効果範囲が広すぎるという欠点があったため、本機とジャスティスでは効果範囲は機体サイズギリギリにまで絞るよう調整が施されている。

*5 初代ガンダムでのアムロの「ザクの5倍以上のエネルギーゲインがある」のオマージュだと思われるが、具体的に何が4倍以上なのかは不明。

*6 資料によっては背部の翼を広げなければ飛行は出来ないとするものもある。

*7 一部の準公式、非公式媒体では40

*8 関連して、キラのサーベル運用法に関して「二刀流が多用されている」と言われることがあるが、実際には左手はシールドを保持する都合上、連結形態も含めてキラが二刀流を使うシーンはあまりない。オーブ戦でダガーを蹴散らす時やクレタでセイバーを撃墜した時などに使われたくらいで、フリーダムの二刀流でのド派手な活躍が視聴者の印象に残っているに過ぎない。

*9 劇中での使用回数は1回だけである。

*10 代表的なところでヘリオポリス襲撃(二度目はD装備ジンで襲撃)など、既に暴走しているのでは?と判断出来る材料はあった。

*11 ちなみに演出上アラスカ基地攻撃からフリーダム強奪、アラスカ到着までが同時進行のように描かれているが、公式年表上フリーダムが強奪されたのはオペレーション・スピットブレイクが発動された5月5日。ここから急遽目標変更されたことによる攻撃計画の各種調整のため実際にアラスカ基地への攻撃が開始されたのは5月8日にズレ込み、フリーダムのアラスカ到着も8日の出来事ということになっている。

*12 C.E.の世界では公的に認められている傭兵の中には複数の最新鋭MSを所持する者もいるが、それらは「傭兵」であって民間人ではない。

*13 劇中登場人物からも視聴者からも状況を混乱させただけとの評価もあるが、AAが介入していなければオーブのみならず、連合・ザフトもどちらかが殲滅されたり被害が増えて憎悪がより増していたことは確実だった。ただし、この意図が伝わっているかは別の話で、キラやAAクルーを知るアスランや冷静なタリアには伝わっていたが、フリーダムやAAの介入で仲間を喪って憎悪を燃やすシンや、前線で戦う一般兵などには伝わっていない。

*14 もしもシンがステラの救出を成功させていればおそらく認識は変わったと思われ、実際に『スーパーロボット大戦L』でステラの救出に成功した際には(本編よりも積極的にキラが説得に協力しているという改変の影響もあるが)シンはフリーダムへの認識を改め、後述する「エンジェルダウン作戦」にも消極的になっている。

*15 後継機のストライクフリーダムは2010年にPGが発売されている。