ルイージマンション2

登録日:2014/12/26 Fri 20:40:00
更新日:2024/01/20 Sat 02:04:31
所要時間:約 8 分で読めます






ちょっぴり臆病ルイージ

オバケの棲みつく“マンション”巡り




ルイージマンション2』(Luigi's Mansion: Dark Moon)とは、2013年3月20日に発売されたニンテンドー3DSソフトである。
前作から12年もの歳月を経ての続編であり、前作を意識したネタが散りばめている。
また、本作の発売年である2013年はルイージ生誕30周年であり、本作はその記念すべき年の第1作である。



◇ストーリー

オバケ研究の権威であるオヤ・マー博士は、やんちゃなオバケたちとともにオバ渓谷で仲良く暮らしていた。
そんなある日の夜、オバ渓谷の上空に浮かぶダークムーンが何者かの手によって散り散りになってしまう。
その直後、オバケたちは一斉に凶暴になり、オヤ・マー博士は慌ててベースラボへ避難することに…。

一方、ルイージはマイホームで眠っていた。
そんな時、テレビからオヤ・マー博士が映し出され、救援を求められる。怖がりなルイージはもちろん拒否するが、オヤ・マー博士によって強引に連れ出され、ダークムーンのかけら回収を依頼される。

こうして、ルイージの冒険が再び幕を開ける…。




◇登場人物
本作の主人公。今回もオバキュームを使ってオバケ退治をするハメに。
オープニングに登場する彼の家は前作のエンディングで手に入れたもの*1である。

オバケ学の権威。『マリオ&ルイージRPG2』以来の登場。ネーミングセンスは相変わらずである。
本作では会話が増えたことでキャラ付けが濃くなり、物忘れが多い、助手のキノピオをぞんざいに扱うといった厄介な性格や、有無を言わせぬ強引っぷりが見られる。
オバケから逃げる最中、ひょんな事で腰を痛めてしまった(※あくまで本人の主張です)ためにルイージに協力を要請した。

前作はピーチ姫の使いとして屋敷に訪れたが、本作ではオヤ・マー博士の助手として別個体が屋敷の探索をしている。
*2、黄、青、紫、緑の5人がいる。

  • オバケたち
オバ渓谷に棲みつく色とりどりのオバケ。ダークムーンが散り散りになったことにより凶暴化している。
上位種として、名前に「スーパー」が付く個体は、体にヒビが割れたような模様が入っており、体力と能力が強化されている。

テラータワーでのみ、最上位種として、名前に「ドン」が付く個体が登場し、
金色に近い黄色の体色と、通常より2・3倍巨大な体躯を持ち、高い体力と攻撃能力を持つ。
さらにその亜種として、各テーマに沿った、体表の模様や体色が異なる個体が多く登場する。
「花」「西洋の妖怪」「変わった服」「昆虫」「果物」「海洋生物」「スポーツ」「動物」と8種類のテーマが存在する。

  • ルノーマ
一般的なオバケ。名前も「ノーマル」のアナグラムである。
吸い込むのも一番簡単な雑魚オバケだが、一部の個体はスコップなどで武装している。ストロボの光を当てようにも武器で顔を隠して巧みに回避してしまうので、こちらが目を逸らしたり攻撃後にできる隙を突く必要がある。一度ドッキリさせてしまえば武器を取り落としノーマルなルノーマになる。

  • リッチルノーマ
金色のルノーマ。金目の物を貯め込む習性を持ち、吸い込みに成功すると、多くのお宝を吐き出す。
各ステージのどこかに隠れている。

  • ドンノーマ
ルノーマの親玉。双子であり、必ず二匹で登場する。威力の高い爆弾で攻撃してくる。

  • ルブリー
逞しい腕を持つ一頭身のオバケ。
手を叩くことで発生する衝撃波で遠距離攻撃をする。
イタズラ好きがエスカレートしている程度のルノーマと違い、マンションのあちこちを破壊したり、他のオバケに暴力を振るっていたりのんびり新聞を読んでいたりする。
前述の乱暴な行為は凶暴化によるものだが、元々は友好的な性格。

  • ドンルブリー
ルブリーの親玉にして頂点。衝撃波もさらに強力になっている上、吸い込みを防ぐバリアを常に張っている。

  • ルハイド
細長い体のオバケ。
棚や壺の中に隠れながら、こっそり物を投げて攻撃する。その性質上いっぺんに吸い込むのが難しいTAプレイヤーの大敵。

  • ルゴーバ
まるまると肥え太った大食漢のオバケ。
その場から動かず、ネバネバした液体を吐き出して攻撃してくる。この液体はその場に留まり続け、吸い込んでいる最中に踏んでしまうとルイージがすっ転んで吸い込みが中断されてしまう。

  • ドンゴーバ
ルゴーバの親玉。ネバネバした液体の代わりにミニルクリパを吐き出すようになった。
登場するオバケの中では最大級の体躯を持つ。

  • ルポルタ
頭が肥大化したオバケ。脳味噌のような部分が透けて見える。
超能力を操り、ルイージの行く先々でポルターガイストを引き起こす。姿を消してあらゆる方向から攻撃してくるが、攻撃の直前に「みみみみみみ」という特徴的な声を出すため居場所は特定できる。

  • アンポルタ
ルポルタの古代種。3000年前から存在していたとされている。体色は青色。
砂地に隠れて竜巻を起こす能力を持つ。
「ジゴ~クロック工場」の中ボスであり、最初は地下の奥地に隠れていたが、工場内部に逃走。
時計ゲートのパーツの一つを隠し持っている。

  • ドンルポルタ
ルポルタの親玉。テラータワーの最上階で待ち構えており、実質マルチモードのラスボス的存在。

  • ルスニク
流線型で前傾姿勢のオバケ。
姿を消してルイージの背後に忍び寄り、驚かせることで吸い込みを中断させてしまう。ダークライトを当てれば姿が見えるが、姿が見えるやいなや一目散に逃げてしまうのですぐにストロボを焚いて捕まえること。

  • ドンルスニク
ルスニクの親玉。双子であり、必ず二匹で登場する。踏むと別の部屋に飛ばされてしまうワープ床を設置してくる。

  • ルクリパ
スライムのようなオバケ。
薄く広がって床や天井に潜んでいる。ルイージが通りかかると体内に取り込んでじわじわとダメージを与える。
こいつを吸い込むには潜んでいる箇所にダークライトを浴びせてあぶり出す必要がある。

  • ドンクリパ
ルクリパの親玉にして始祖。体からルクリパを次々と生み出してくる。

  • オバ犬
オバケの犬だからオバ犬。そのまんまである。まぁ、名付けたのがあのオヤ・マー博士なので仕方ないか。
度々ルイージにイタズラをしてくるが、「黄金の骨」を持っている時に体力が尽きると…?

  • ヒョーイ
色々な物に憑依する力を持った特別なオバケの総称。
体内にダークムーンの欠片を取り込んでいる。
今作のエリアボスに当たり、何れも各マンションの特色に応じた物に取り憑きルイージを苦しめる。
終盤に現れる個体ほど強力になる。オヤ・マー博士は「ダークムーンの欠片を長く持っているほど強くなるのでは」と推測している。
各個体の名前は角の本数に対応した、数字のイタリア語での読み方が由来となっている。


マリオシリーズお馴染みのオバケ。本作では「のろい玉」を操って家具を透明にしてしまう。
各ミッションに1匹潜んでおり、一つのエリアで残さず捕まえると秘密のミッションが出現する。

本作でもラスボスを務める。前作のエンディングで絵画の中に封印されたはずなのだが、どうやって復活したのかは不明。
今作では登場する際の演出がかなり不気味であることが多い。
ダークムーンを破壊してオバ渓谷のオバケ達を狂わせた張本人であり、ラスボス戦直前にはルイージへの挑発として「オレ様がちょっとあの紫色の物体を壊しただけで凶暴化して、勝手に復讐を手伝ってくれるいい奴ら」と彼らのことを嘲笑っていた。


以下、ネタバレのためステルス。

  • マリオ
ルイージの双子の兄。今回もキングテレサによって絵画の中に閉じ込められてしまう。
これが判明するのは物語の終盤だが、中盤辺りからそれを示唆する描写は度々あった。尚、キングテレサにやられる経緯は描写されていないため不明。




◇オヤ・マー博士の発明品
  • オバキューム
もはやルイージの代名詞とも言える、オバケ退治用の掃除機。
本作では吹き出し、ストロボ、ダークライトが使えるようになったが、一方でエレメントによる攻撃ができなくなっている。
お宝を一定数集めるとパワーアップし、最強段階になると見た目が若干変化する。

  • ストロボ
オバキュームのアタッチメントの一つ。
強力な光をバシュッと放出し、オバケをドッキリさせる他、一部の仕掛けを作動させる。
オバ渓谷のオバケはハンディライトの光ではドッキリしないため、オバケを吸い込むにはストロボが必要不可欠。

  • ダークライト
こちらもオバキュームのアタッチメントの一つ。
「のろい玉」が消してしまった物を実体化させる不思議なライト。絵に封じ込められた鍵やキノピオも実体化させられる。
長時間使うとオーバーヒートするので注意。


  • ゴシゴシビートブラシ
通称GB。汚染されたダークムーンのかけらの洗浄に使う。

  • ドコデモシャベレ~ル
通称「DS」。見た目もDS*3である。これを通じてオヤ・マー博士と会話ができる。また、下画面には屋敷のマップが表示される。

  • ゴーゴーカメラ
通称「GC」。ルイージを屋敷に転送させる。

  • テレポ~タル
ワープ装置。ストロボを当てることで作動する。ルイージだけでなく、物を別の場所に移動させるのにも使う。

  • オバケージ
今まで捕まえたオバケが登録されるケージ。捕獲数とウェイトも表示される。

  • テレサイト
オバケージのテレサ専用版。




◇エリア

ストーリーモードの舞台となるエリアは以下の5つである。
また、各エリアには宝石が隠されており、エリアによって色が異なる。
各エリアの宝石を全て集めると、色付きクリスタル製の像「クリスタルイージ」が完成し、ギャラリーで鑑賞できる。
「クリスタルイージ」は各エリアの宝石によって、ポーズが異なり、
宝石その物は台座の装飾として嵌められている。

  • ウラメ~シ屋敷
最初に訪れるエリア。オヤ・マー博士はここで暮らしているが、オバケたちの凶暴化により荒れてしまっている。
名前の由来は「恨めしや」。
隠されている宝石はアメジスト。

  • ノロワ~レ大樹
2つ目のエリア。大樹を挟んで西と東に分かれている。様々な植物が生い茂るビル、ということでボスは植物系だろうと思うのは誰もが通る道。
名前の由来は「呪われた」。
隠されている宝石はエメラルド。

  • ジゴ~クロック工場
3つ目のエリア。多種多様の時計が作られていた工場だが、今は砂に埋もれている。
名前の由来は「地獄」と「clock(時計)」。
隠されている宝石はルビー。

  • ヒャッキ~ヤ坑道
4つ目のエリア。雪山の山頂にあるクリスタル採掘場。ここだけミッションの数が少ない。
ちなみに、採掘されるクリスタルには秘密があり、上位種である名前に「スーパー」が付くオバケの出現と関係があるようだ。
名前の由来は「百鬼夜行」。
隠されている宝石はサファイア。

  • オドロ~宮殿
最終エリア。元は博物館だったのか植物、砂、氷など、様々なエリアが存在し、テレポータルによって結ばれている。
3のラストリゾートと似た雰囲気である。
名前の由来は「驚き」。
隠されている宝石はダイヤモンド。




◇テラータワー

本作はルイージ(プレイヤー)たちが協力し合って進むマルチプレイが楽しめるようになっており、以下の3つのルールがある。

  • ハンタータワー
フロアに潜むオバケたちを全て吸い込めばクリア。一番分かりやすいルールなので、1人でもクリアは楽な方。
名前に「ドン」が付くオバケと、それらの体色や模様が違う亜種がボスとして5階毎に登場する。

  • クライマータワー
プレイヤー全員がフロアのどこかにあるゴール部屋の所定の床を踏むとクリア。
ルールをきちんと理解していないのか、それとも嫌がらせなのか、みんながゴール部屋にたどり着いている中、1人だけ別の部屋でウロウロしている…ということがよくある。
タイムプラスがあるとはいえ制限時間が30秒とかなりシビアなので、3つのルールの中で最もクリアが難しい。

  • チェイサータワー
フロアに潜むオバ犬を全て吸い込めばクリア。まずはオバ犬の小屋をダークライトで見つけ、実体化させる必要がある。
オバ犬の上位種であるオーバー犬はかなりパワーがあるので、吸い込む際は2人以上でかかった方が取り逃がしにくくなる。

  • ランダムタワー
1フロアごとにハンター、クライマー、チェイサーのいずれかがランダムで選ばれる。
クライマーフロアが出た時の絶望はハンパない。




◇余談

本作の情報が初めて発表されたのは2011年のE3。前作発売から10周年を迎えた時のことだった。
任天堂のプレゼンテーションで発表された最後のソフトということもあり、まさにサプライズだった。

2013年末にミリオンセラーを達成。2013年12月18日放送の「Nintendo Direct」にて岩田社長曰く、(任天堂)社内の誰も全く予想できなかったことらしい。
…何気に酷いこと言っているような気がしないでもないが、前作の売上ですら60万本ほどだったし。

さらに2015年、カプコンからアーケード版として「ルイージマンション・アーケード」が開発される。
ステージは本作をアーケードアレンジしており、ウラメ~シ屋敷・ジゴークロック工場・オドロ~宮殿が収録されている。
ジャンルとしては座席型ガンシューティングタイプで、原作通りオバキュームを駆使してオバケを吸い込むゲームなのだが、
このゲームバランス自体は悪くないものの何をトチ狂ったかデスクリムゾン並にダメージを受けた時の無敵時間がなく、同時に攻撃された場合最悪即死という最悪の汚点がある。
その仕様もあってか、最強の敵は分裂するオバケの「ルクリパ」。
一応ワンコインクリアは多数出ている。
スコアを登録して全国のプレイヤーと競うことも出来たが、2018年6月にネットワークサービスを終了した。



追記・修正は「オヤ・マーメダル」が3枚揃った方でお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゲーム
  • ルイージ
  • ルイージマンション
  • ルイージマンション2
  • オヤ・マー博士
  • キノピオ
  • オバケ
  • オバ犬
  • テレサ
  • キングテレサ
  • 任天堂
  • 3DS
  • ルイージ30周年
  • 12年
  • マリオ
  • ニンテンドー3DS
  • Next Level Games
  • 稲川淳二

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月20日 02:04

*1 手に入れたお宝の総額によってランク(A~Hの8段階)が決まる。本作に登場する家はランクDのもの。

*2 シャツは青。つまり従来のキノピオ。

*3 型は初代のもの。