サカキ(ポケモン)

登録日:2011/12/09 (金) 21:11:00
更新日:2024/03/23 Sat 20:07:57
所要時間:約 13 分で読めます





世界中のポケモンを
悪巧みに使いまくって
金儲けするロケット団!

私がそのリーダー サカキだ!



サカキとは、ポケットモンスターシリーズの登場人物。


●目次

◆概要

役職はロケット団のボス。

登場作品は初代。金銀では名前のみ登場。
三度にわたって戦う事になる。
メインのタイプはじめんタイプ


初代ファイアレッド・リーフグリーン

タマムシシティのロケットゲームコーナー地下のアジトにて初登場。

手持ちは赤、緑、青では
ピカチュウバージョンではアニメに合わせてガルーラがペルシアンに変わっている。

この時はメインのじめん技は全く使わず、サイホーンの技が「つのでつく」のみである辺りからも手加減がうかがえる。
勝つとシルフスコープを残して退散。
実は初代では裏技によってポケモンタワーはシルフスコープが無くても『ピッピにんぎょう』で済ませられるので、タイムアタックだとスルーされる。


二度目はシルフビルの社長室にて。
またもやじめん技は全く無いが、手持ちが
  • ニドリーノ Lv.37
  • ガルーラ  Lv.35
  • サイホーン Lv.37
  • ニドクイン Lv.41
と大幅にLvが上がっている。
勿論ピカチュウバージョンではガルーラはペルシアンに置き換わっている。

勝てば彼はシルフビルから退却し、ヤマブキシティからロケット団の姿は消える。


三度目はトキワシティジムでのジムリーダー戦。
なんと、ロケット団のボスであると同時にトキワジムのジムリーダーでもあったのだ。
本人によると、トキワジムは彼の隠れ家で、ロケット団復活まで体制を立て直すとのこと。

最初はジムを空けているが、主人公が他の7つのジム全てで勝利した頃に戻ってきて、グリーンバッジをかけて最後のジム戦を行う。


しかし……君に見つかってしまってはしょうがない!
今度は手加減なしだ!
では…… 今いちど!

最強のトレーナー サカキの腕前を見よ!


手持ちは赤、緑、青では

ピカチュウバージョンでは
  • ダグトリオ Lv.50
  • ペルシアン Lv.53
  • ニドクイン Lv.53
  • ニドキング Lv.55
  • サイドン  Lv.55

初代である赤、緑、青ではストーリー攻略上は最弱のジムリーダーとして知られている。
何故なら彼のポケモンは石進化の2体が居る事もあり、技は「ひっかく」「どくばり」「しっぽをふる」「みだれづき」などの最低レベルの技が大半を占めているためである。
唯一まともな地面技を有するダグトリオも、その地面技は強力ではあるが攻撃に2ターン要する「あなをほる」なので対策が容易。
更に切り札のサイドンの「じわれ」は仕様上ろくに当たらない。
また、このジムに来る頃には強力なみずタイプを手に入れている事が多く、ひでんマシンなみのり」の存在もあって、攻略は極めて容易であった。
ジムトレーナーは全員じめんタイプ使いかと思いきや、ワンリキー系統しか出さないからておうや手持ちがアーボックケンタロスの2匹というとあるもうじゅうつかいなど、じめん使いの集うジムとはなんなのか?と思わせるものも。

だが、ピカチュウバージョンでは他のバージョンより大幅にレベルが上がっている上、他のバージョンでは使わない「じしん」をペルシアン以外が習得。
さらに、ニドキングとニドクインはみずタイプ対策の「かみなり」を覚えており、前評判通り最強クラスのジムリーダーとなった。
リメイク版のFRLGでは赤、緑、青の手持ちとほぼ変わらないが、なぜか最後のサイドンがサイホーンになっている。
恐らくミスだろうが結果的に弱体化している。

戦闘に勝利するとグリーンバッジに加えて初代はわざマシン27(じわれ)、リメイクのFRLGとピカブイではわざマシン26(じしん)が貰える。
彼が普通のジムリーダーだった頃に作った物らしい。

その後は、

このような負け方をしては部下達にしめしがつかない!
ロケット団は……本日をもって解散する!
私はポケモンの修行を一からし直すつもりだ!

いつの日か……また会おう!
……さらばだ!

と言葉を残し、ロケット団解散を宣言してジムリーダーを辞任。行方をくらます。

前述のピッピにんぎょうでポケモンタワーを乗り越えていればタマムシで普通に会えたりするんですけどね。
また、リメイクではサカキがいた場所に立ってダウジングマシンを使うと『きょうせいギプス』が手に入る。
この後は本当に二度と会えず、せいぜいリメイクのナナシマにて残党が少し話す位。
ただ、ナナシマのイベント終了後、最後に倒した研究員から興味深い話が聞ける。


まさかお前…サカキとかいうやつの子供なんじゃないのか?
…いや、サカキの子供は髪の毛が赤いらしいから、お前とは違うか


金・銀・クリスタルハートゴールド・ソウルシルバー

ロケット団残党によって名前がラジオに乗ってジョウト中に流された。

サカキ様…ラジオ聞いてるかなぁ……

そして、そのリメイク版のHGSSでは本編では金銀と同じで本人は登場しないが、劇場版公開の際に配布されたセレビィを所持している場合に起こるイベントで隠しキャラとして登場した。

そこでは、3年前に初代の主人公に負けてカントーから旅立つシーンが見られる。
そこで、ナナシマの研究員が言っていた赤い髪の子供が金銀のライバルである事が分かる。

その後、セレビィの力により主人公達はラジオ塔占拠事件の頃のトージョウの滝まで飛ばされる。
主人公が本来の時代で訪れる頃には壊れたラジオが転がっているだけだが、セレビィに飛ばされた先には部下のラジオを聞くサカキがいる。
そして部下の声に答えるべくラジオ塔に向かおうとするサカキだが、そこに居合わせた主人公を手始めに倒そうとする。

手持ちは
  • ニドキング ♂ Lv.42
  • ガルーラ  ♀ Lv.40
  • ドンカラス ♂ Lv.43
  • ニドクイン ♀ Lv.46

……3年前と大して変わらないとかむしろ弱くなってね?とかのツッコミは決して入れてはいけない。
文字通り一から育てなおしたのだろう。
援護すると、このレベルは四天王のシバとほぼ同等。ラジオ塔イベントではアポロのヘルガーの Lv.38が最高値なので、占拠事件時基準で見るならばむしろかなり高レベルである。
そこで主人公に負けたサカキは、自らの力不足を感じ、再度行方をくらます事になる。


ブラック2・ホワイト2

ポケモンワールドトーナメントに登場。
あれから心身ともに修行をし直し、元カントージムリーダーの一人として立ちはだかる。
一般には、彼がロケット団のボスであった事は知られていない。

カントーリーダーズの手持ちは

ワールドリーダーズの手持ちは

となっており、大幅にパワーアップしている。


ウルトラサン・ウルトラムーン

歴代の悪の組織のボスが集結した組織『レインボーロケット団』のボスとして登場。

ザオボーの手引きによってネクロズマについて記者会見中のエーテル財団を襲撃、エーテルパラダイスを乗っ取り、ルザミーネを捕える。

更に強い想いに呼応して開いたウルトラホールから、野望を達成した瞬間に呼び出された歴代ボスを配下に加える。
「配下」とは言っても実際のところは上下関係のない同盟関係であり、サカキは代表に過ぎない。
それぞれの野望のためにエーテル財団の資料を利用することが目的で、ゲーチスに至ってはサカキを傀儡にしようとしていたのだが、利用できると敢えて泳がせている。

全ての世界を支配しUB軍団を結成することが目的で、異世界の技術を持つエーテル財団を掌握するために、
UBを利用しルザミーネを洗脳しようとし、主人公と戦闘になる。

……子供に 詰めよられる
わたしにとって ありえない ことだが なぜだか 懐かしくも ある

主人公に敗北すると大人しく敗北を認め、強い想いが消えたことで作動したアクロママシーンにより、屋敷が元に戻るのと同時に姿を消した。
しかし、解決を喜ぶ主人公達の様子を遠く離れた位置から見つめ、


フッ……なかなかの 逸材 だったな
さて…… 次は どの世界で わるだくみ しようか

空間を歪め、不敵な笑みを残して何処かに消えていった。

台詞から察するに、もしかすると彼は『金銀(HGSS)~BW2までの改心したサカキ』とは別人の、『レッド/リーフと出会う事なく改心しなかった平行世界のサカキ』であるのかも知れない。
少なくとも、本質的には高潔な彼が公の場で皆を騙していた…と言う事はまず有り得ないだろう。
(だが自分が敗北したらそれを認め、奪ったものはきっちり返していることから根底での高潔さはUSUMのサカキも同じではある。上記のこともアクロママシーンが作動したというよりも自分から身を引いただけの可能性もあるし、興味深い逸材を見納めたかっただけかもしれない)
そして手持ちもそれを裏付けるかのようなラインナップになっている。
  • ダグトリオ ♂ Lv.68
  • ニドクイン ♀ Lv.68
  • ニドキング ♂ Lv.68
  • ドサイドン ♂ Lv.68
  • ミュウツー  Lv.70

ミュウツーはUSだとメガミュウツーX、UMだとメガミュウツーYにメガシンカする。震えを隠せないかもだが心して挑もう。

戦闘曲はロケット団のテーマ(初代や金銀でロケット弾のしたっぱに見つかった時に流れるアレ)のアレンジ。
悪の組織ではサカキのみ専用BGMが無かったが、今回初めて実装された形となった。


Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ

初代やFRLGと戦うタイミングは全く同じ。
手持ちはピカチュウ版を基にしていると思われるが、レベルや手持ちの数、当たり前だが技構成は異なる。

ロケット団アジト
  • ペルシアン ♂ Lv.35
  • サイホーン ♂ Lv.35
実は初のちゃんとタイプ一致の技を2種類とも覚えたサイホーン。
ガルーラではなくペルシアンなのは前述の通り。
しれっとイワークがクビになったが、その分レベルが大幅に引き上げられている。


シルフカンパニー
  • ペルシアン ♂ Lv.39
  • サイホーン ♂ Lv.39
  • ニドクイン ♀ Lv.39
ペルシアンがかくとうタイプ対策の「じゃれつく」、ニドクインがエスパータイプ対策の「かみくだく」を覚えているので、すばやさが足りないと有利になり切れない。


トキワジム
  • ダグトリオ ♂ Lv.49
  • ニドクイン ♀ Lv.49
  • ニドキング ♂ Lv.49
  • サイドン  ♂ Lv.50
手持ち数は減り、レベルも流石に暴力的以外の何者でもないピカチュウ版ほど高くないが、ジム戦では全戦力が「じしん」を覚えている。
傍らにペルシアンがいるが、あくまでじめんタイプのジムリーダーとして主人公と交戦するが故か、出してこない。


◆人物像

マフィアのボスらしく尊大でカリスマ性に優れ、自らを「最強のトレーナー」と自負する人物。
目的のための悪事を一切躊躇わず、初代におけるロケット団の悪辣さからもそれがうかがえる(団員たち及びシルフカンパニーの社員の台詞や、シオンタウンでの証言)。
だがそれでいてポケモン勝負自体には真摯であり、その引き際の潔さも相まって、本質的には高潔な武人肌の持ち主でもある事が理解できる。
ジムリーダーの仕事にも彼なりに愛着があった様子。
そしてポケモンに対しては命を奪ったり苛烈なことをしていたが、同時に自らの力として高めることは忘れていなかった。
そうでなければわざマシンを自作したりなどしないであろう。

他のジムリーダー仲間たちと交流があったのかは不明だが、最後にジムリーダーを辞任したのは、
(好意的に考えればだが)万が一過去の悪事が表沙汰になってしまった場合、他のジムリーダー達に非が及ばないようにするためでもあったのかもしれない…。


  • スパイ目的でポケモンリーグに潜り、現在もなお騙し続ける
  • 気に入らない部下を主人公達を利用して冷酷に切り捨てる
  • 反省、謝罪の言葉が一切ない
…など、サカキとは全く対照的な悪人となっている。
むしろサカキの方が悪の組織のボスとしては人情味があり過ぎるのかもしれない。


◆アニメ版

CV:鈴置洋孝(初代)、三宅健太(二代目)

初登場は無印15話と、わりと初期から登場。マフィアのボスらしさがよく出ている。
ムサコジや他のロケット団にサントアンヌ号でのポケモン強奪を命令するが、失敗に終わる。
その後は劇場版の完全版にてミュウツーを手中に収めるが、シゲルを倒した後に逃げられる。

この時サトシもシゲルに少し遅れてトキワジムに来たのだが、サカキはシゲル戦直後に用事でムサコジにジムを任せて外出していた為、
サトシとサカキは特番「ミュウツー!我ハココニ在リ」まで面識は無かった。
だがサカキはミュウツーに記憶を消されたため、本人達的に初対面はベストウイッシュシーズン2ということになる。

他にも主に地方が変わった時に登場するがムサコジが失敗続きの為、彼らに対する扱いが段々と酷くなり、
シンオウ地方の時にはムサコジの存在すら忘れていた。
また、毎回のようにロケット団の妄想でカオスな事をさせられていた。

だが、ムサコジがシンオウでのギンガ団壊滅をロケット団の手柄と報告した事により彼らを再評価、イッシュ地方に彼らを連れていく事にした。
サカキが登場する話は震災の影響により頓挫。

その代わりにシーズン2に再登場。
霊獣フォルムのトルネロスボルトロスランドロスの力を利用してイッシュ地方を征服する計画「オペレーション・テンペスト」を企んでいたが、失敗に終わり、
その後はカントー地方へ戻って行った。

この計画の際サトシとシリーズ初のポケモンバトルをしている。
ペルシアンでピカチュウ相手に善戦し、膝の上で昼寝してるだけのポケモンではないということを見せつけた。
なお、サカキの罠によりサトシとピカチュウは捕えられ、ポケモンバトルとしての結果は有耶無耶になっている。
ちなみにペルシアンの技構成は「シャドークロー」「パワージェム」。サカキ様は横文字がお好きらしい。

ドラマCDには先代ボスである美人そうな母が登場。
子供の頃のサカキはドラ息子だったとか。


ポケットモンスターSPECIAL

ロケット団首領・そしてトキワのジムリーダーの名に恥じない実力者であり、まさしく悪のカリスマ。

特に2章ではラスボスのワタルをも一蹴。「最強のジムリーダー」と呼ばれるのも納得である。
スピアーに関しては俺の一番最初のポケモンだ、と語っており、トキワの森で捕まえたらしく、サカキもトキワが故郷。
イエロー達のような能力こそないようではあるが、己の故郷には誇りを持っているようだ。
ただし、結果としてロケット団の計画の最終地点にトキワを選んでいるのだが。アカギとは真逆である。
5章以降は父親としての側面が描かれる。

各章での活躍

第1章

最初はマチスキョウを倒したレッドを探る目的で、正体を隠してレッドと共にディグダの穴を探検する。
この時はまだ対処の必要は無しとレッドを逃がすばかりか、秘密のコハクを授けた。

その後、シルフビル崩壊の際にチラッと姿を見せた後、トキワジムにて初めてロケット団のボスとして、そしてジムリーダーとして本格的にレッドと対面。
激闘の末、彼に敗れる。
手持ちは地面タイプの他にパルシェンや、やたら強いスピアーを所持。

第2章

スオウ島でのイエローとワタルの決戦に乱入、ピンチのイエローを救いワタルを追い詰めるが逆に利用されてしまう。
このときのスピアーの活躍はスピアー好きは必見。
その後は図鑑所有者達とワタルの戦いを見届け、マチスとナツメにロケット団の活動停止を宣言して姿をくらます。
また、氷漬けにされていたレッドを救出、クチバの進化の石を与えるなど裏で暗躍していた。

第3章

ロケット団残党が暗躍するが、サカキ本人は登場しない。
新たにトキワジムのジムリーダーとなったグリーンがサカキの遺した秘伝書「大地の奥義」に基づいてサイドンを育てるようになる。

第4章

ラストのラストにひっそりと登場。第5章への布石を作る。

第5章

第4章で手に入れた宝石を使って手に入れたデオキシスの力を使い、自らの息子のシルバーの居場所を突き止める。
そしてその前にレッドと再び戦い、過去の負けを清算しようとする……が、またもや敗北。その上、身体を蝕んでいた病により倒れる。
その後、乗り込んできたシルバーと対面、飛行挺が炎上した際には身を呈してシルバーを守った。

ちなみにサカキはO型、シルバーはAB型という衝撃の事実が存在する。
とはいえこれはごく稀なケースではあるものの現実でも起こりうるため、血のつながりがないというわけではない。

第9章

病魔に蝕まれた体を治すため、シルバーのリングマと共にウバメの森にやってきたところ、偶然ヤナギとワタルに出会い、共にシント遺跡へと向かった。
その後アルセウスに創造された伝説3匹のうち、反物質世界の主であるギラティナと戦う事になる。
セレビィの薬によって完全に治った後、ロケット団解散を撤回。組織を再興するためアジトへと帰って行った。

その為、またいつか「ロケット団のサカキ」として立ちはだかる時が来るだろう。息子のために

第13章

ゲンシカイキした超古代ポケモンの攻撃に巻き込まれたレッドたちを、飛空挺で救出した。
サカキとしては「まだロケット団を終わらせるわけにはいかない」ため、いずれ支配する星の危機を回避すべくルビーたちに協力を申し出た。
実は今回の危機を招いた隕石は、サカキと深い関わりがあり…

なお、どういう経緯かは定かではないがメガシンカを習得している。キーストーンは胸の「R」のマークに仕込んでおり、対象ポケモンはやっぱりスピアー。


◆ポケットモンスター THE ORIGIN

CVは小山力也
基本設定通り、ロケット団のボスとして登場。
ポケモンを「ビジネスの道具」と考えている。

レッドとはシルフカンパニー社長室で初対戦。それなりに修羅場を潜り抜けてきたレッドとリザードンをニドクインで圧倒。
リザードンを十全に扱いきれてないレッドを侮蔑しその場を立ち去る。

その後、トキワジムにて再戦。
その前にグリーンともジムで交戦し敗北しているが、その時はジムリーダー用のポケモンで対戦、
つまりは手加減していたものの「生意気だが素質はこれまで出会ってきたトレーナーの中では群を抜いている」と称賛している。
しかし散々ロケット団と敵対してきたレッドに対しては、厳選したつまりガチパの2匹であるサイホーンとサイドンを使用。
ちなみに手加減用の6匹はモンスターボール、ガチパの2匹はハイパーボール入り。

サイホーンでレッドのウツボットカブトプスカビゴンサンダースを叩きのめし、サワムラーでようやく相討ちという尋常でない力を見せつけ、最後の1匹であるサイドンもリザードンとの相性は抜群という状況で勝利を確信する。
しかし、そんな中でレッドの悪手に苛立ち、意外な手を見て戦意を掻き立てられるという奇妙だが懐かしい気持ちに戸惑う。
そしてリザードンとサイドンの死闘の中で、かつて自分にもレッドのように純粋にポケモンを愛し、共に上を目指していた純粋な時があった事を思い出す。
ちなみに幼年期に使っていたポケモンは奇しくもレッドと同じくヒトカゲ。

レッドとの戦いに敗れ、グリーンバッジを渡そうとするが、レッドは「ロケット団のボスからのバッジはいらない」と突っぱねる。
それを受け、各支部にロケット団解散の命を下し、「これでロケット団のボスではなくなった」と改めてレッドにグリーンバッジを手渡し、
去りゆく彼の背中を見送りながら、自分も一からポケモンと共にやり直す事を決意する。


◆Pokémon Generations

日本語版CV:大塚明夫
「Episode 2」ではラストシーンに登場。
「Episode 5」では回想シーンで息子であるHGSSのライバルとのシーンが描かれた。


ポケモンマスターズ

CVは石井康嗣。
2019年12月にイベント「暗躍する影」で初の期間限定イベント配布バディーズとして実装。
バディはミュウツーで、伝説のポケモンを連れたバディーズとしても本作初登場。
また、初開催時の加入条件や専用アイテム入手が鬼畜だったことでも有名。
さらにのちに開催された悪の組織イベントで入手できる強化アイテムを集めるとメガミュウツーYへのメガシンカが可能となった。

時系列としてはレインボーロケット団からの参戦であり、表面上は主人公達のチームに加わって大人しくしているものの、他のイベントでは暗躍する様子をみせている。
一方でWPM自体はそれなりに楽しみにしていることや図らずもシルバーと対面した際はどこか嬉しそうだったりと食えない様子を見せている。

性能としては、メガシンカ後のステータスが特攻・素早さとそれぞれ全体の1位(メガシンカ前でも4位)、2位という配布ながらフェス限定バディーズに勝るとも劣らない最強クラスの特殊エスパーアタッカー。
弱点は耐久の低さと自前のバフの弱さで、サポートは必須。
それらをクリア出来ればサイコキネシスやサイコブレイク(メガシンカ前はねんりき)、シャドーボールといった高威力技で等倍ステージでも活躍できる。
余談だが今作でのメガシンカ持ちのポケモンはB技の威力がやや控えめに設定されているため、此方もメガシンカ実装にあたって下方修正されるのではないかとの声もあったが、据え置き威力のままとなった。

その後悪の組織イベントジョウト編にあわせフェス限定のマジコス衣装でも登場。
バディはニドキング。衣装はスーツにロングコート、ハット帽基調のサカキの従来のイメージを損なわないダンディーな装いにニドキングを意識したカラーリングや羽根飾り代わりの某夢の国風の飾り耳片耳等のアレンジが加えられている。
HGSSの隠しイベントを彷彿させる衣装だが、ネクタイを着用しているので別物だとわかる。ちなみに帽子について独特の美学を持っている。

こちらは「技のデパート」のあだ名に由来してか、パッシブスキル「サカキの手腕」で必中+地面技化した「メガトンキック」に「どくづき」、「アイアンテール」と多彩な技に加えなんとダイマックスまで駆使する物理アタッカー。
元々数が少ない地面や毒、フェス限に偏りがちな鋼バディーズの役割を一体で受け持てる。
バフも自己完結しており、高火力技を必中で叩き込めるだけでなく、3体引きに獲得できるボードスキル「急所時次回急所9」で攻撃を防がれたり急所無効化されない限り攻撃毎に確定急所技といういかれた性能をしている。
難点は燃費を代償に威力をあげていることも相まってゲージの重さとB技カウント減らしに不向きだということ。
ミュウツーとは対照的に薄い層を補い弱点を突くことに長けた性能といえる。

期間限定イベントで、アナザーコスのバディーズとしても登場。
アナザーコスはFRLGの衣装でバディはペルシアン。FRLGもLPLEも第一世代のリメイクとはいえFRLGの格好にLPLEで使うペルシアンとビミョーにズレた感もある。それ言ったらキリヤたちをいじめるときのシーンは違和感満載だが
本人曰く「昔の服」とのこと。
性能はノーマルタイプ★4のサポート。悪の組織にしては珍しいサポートバディーズでありボスとしては2023年現在唯一。
時には部下を立てることができるあたり、ボスとしてよくできているといえる。
ゲージ2技の「かみつく」と「きりさく」、クリティカットGと攻撃と特攻3段階上昇+回復付帯の「せんべつだ」からなる。
攻撃バフこそ一通り揃えているが、無料配布や★4ということもあり、性能は割りと控えめな部類。「せんべつだ」は原則1回しか使えず、かみつくも「妨害確率上昇」がないため、痒いところに手が届かない、と感じてしまう。
とはいえ仕事はきちんとこなせるため、攻撃バフを持たないバディーズや、残り二人が物理アタッカーと特殊アタッカーそれぞれ一組ずつといったバディーズなら悪くないバフ役といえる。
ちなみにムサコジと組ませてロケット団トリオにするのも悪くない。タンクはコジロウにさせてムサシをバフり、バフが終わればかみつくで妨害。ムサシも耐久低下を最小限にしつつ攻撃に専念できる、とまさしくチームプレーができるからだ。


◆余談

名前の由来はツバキ科サカキ属の常緑低木「榊(サカキ)」。
ほとんどの柔道や剣道の道場には神棚があるが、その神棚には必ずこの榊がお供えされることになっている。

榊の花言葉は「控え目な美点」「揺るがない」「神を尊ぶ」。
ロケット団のボスとして非道な事も沢山してきた彼だが、ポケモンへの愛情だけは揺るがなかった*1
その点は控えめと言うよりも、崇高な「美点」であったと言える。

昔の雑誌におけるアニメコーナーでは7番目のカツラ共々シルエットになっていたのだが、8番目のサカキはなぜかピースサインというお茶目な一面を見せた。

長らく「自分でわざマシンを作り上げた(事が明らかになっている)唯一の人物」であったが、2022年現在最新作のSVで遂にプレイヤーもマシンを作ることが可能となった。
勿論「じしん」のわざマシンも作成可能。…であるが、その素材がディグダのつち、ゴマゾウのつち、ドジョッチのねんえきと、ディグダ以外はカントー地方に存在しないポケモンの落とし物が必要。
そもそもわざマシンを作るのにはわざマシンマシンの力も借りなければならない為、改めてサカキの技術力の異常さが顕となった。



キミに いう ことは なにもない…!
わたしは これから ひとり みずからを ついき・しゅうせいすると しよう

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最終更新:2024年03月23日 20:07

*1 ただしポケモンマスターズEXでは微妙に異なり、ポケモンは大切にはしているが、あくまでビジネスの「道具」としてである。スポーツ選手や職人が自分の商売道具を手入れする感覚だろう。これはこれで他の組織のボスとの差別化ができている。