ユート(遊戯王ARC-V)

登録日:2014/12/26 Fri 15:55:47
更新日:2023/10/28 Sat 11:03:06
所要時間:約 5 分で読めます





もう君を傷つけたくない……


遊戯王ARC-V』の登場人物。
初登場時はゴーグル・マスクを付け黒ずくめのフードを羽織っており、「黒マスクの男」表記だった。

CV:高木万平

劇中初めてのスタンディングデュエルを行ったデュエリストであり、
主人公遊矢の初めてのスタンディングデュエルの相手となったデュエリストでもある(中断だったが)。

また(放送期間的な意味で)約2か月ぶりにエクシーズ召喚を披露したデュエリストでもある。


概要

沢渡の悪だくみを聞きつけて、柚子がデュエルしようとしたときに二人の間に割って入ってきた謎の男。

黒マスクとゴーグルで顔を隠しており、柚子の代わりに沢渡とのデュエルを始めた。
後の話を見る限り実は手札事故 がん伏せからのマジックモンスター召喚とエクシーズ召喚を駆使し、沢渡を完封した。

LDSのバッジを手にして何か調べている模様。
特にLDSの塾生に対して「アカデミア」について問いただしている。
LDSの経営陣が融合次元のトップである赤馬零王の家族だった為にアカデミアと通じていると思っていたようだ。

以後は柚子をストーキング物陰から見守ったり素良デュエルディスクを武器にリアルファイトを繰り広げたりした。
まぁ、いつも通りだ。

柚子のブレスレットが近くにある状況では遊矢本人と同じ場所には存在できず、強制的に転移させられてしまう。
このため遊矢とは長らく接触が無かった。

しかし、柚子が不在の時に接触する事が出来た為、(柚子の)ブレスレットさえ無ければ問題ない様子。


35話での素良との会話で正体が「エクシーズ次元」から来た異世界人であることが判明。
彼が元いた世界では遊戯王5D'sでZ-ONEが経験した未来のように町がかなりボロボロである。
回想シーンの時点で前作ZEXALの舞台であったハートランドシティにあった建物とよく似た残骸が描かれていたが、
36話にて実際に彼のいた世界がハートランドだと判明した。

ハートランドではデュエルは戦いの道具ではなく、みんなが笑顔で楽しむための物だった。とのこと。
しかしある時、融合次元の「アカデミア」による侵略戦争が勃発し、次々と市民がカード化され、ハートランドは壊滅に追い込まれた。
以降ユートも対アカデミアのレジスタンス活動を余儀なくされる。

黒咲隼は同郷かつレジスタンスの仲間同士。
その妹の黒咲瑠璃が拉致されたことから、彼女の手がかりを探すこととアカデミアへの反撃手段を求めてスタンダードに訪れている。
また後に明かされたが、黒咲とは「ハートランド・デュエル・スクール・スペード校」という学校で一緒にデュエルを学んでいたようだ。
ハートなのにスペードとはこれいかに

最初は柚子を瑠璃かと勘違いしたが、敵の召喚方法である融合召喚を教わる柚子を見て別人だと判断した。

素良とのデュエルの最中、仲間を傷つけられることを良しとしない遊矢がデュエルに介入。
しかし素良が融合次元に強制送還されたことで戦う理由がなくなったことから両者はデュエルを中断、話し合いに。
遊矢はユートの口から4つの次元と上記の戦争の事を知る。

しかし、話の途中で突如シンクロ次元のユーゴが出現。
ハートランドでも戦った彼からデュエルを挑まれ、デュエルを受ける。

ユート「この融合の手先め!」
ユーゴ「何がユーゴーだ!俺の名前はユーゴだ!」

いきなり会話のすれ違い。

ユーゴ「俺から大事なもん奪い取ったうえに、俺の名前を何度も間違えやがって!」
ユート「奪い取ったのはお前らだ!」
ユーゴ「うるせぇ! 話はテメェをぶっ倒してからだ!」

ユーゴとはマトモに話さなかった。おい、会話しろよ
あまりの噛み合わなさの原因は後に判明する事だがとある人物の仕業であった。

ユーゴのクリアウィング・シンクロ・ドラゴンに対してダベリオンを召喚。
しかし、直後お互いの目が何かに憑かれたかのように光り出し、理性を失ったように暴走。
割って入った遊矢の説得によりユートは何とか正気に返るも、ユーゴは暴走したままデュエルを続行。
クリアウイングのトドメの一撃を受けて敗北した。

遊矢にダーク・リベリオン・エクシーズドラゴンを託し消滅
以降彼は回想や幻影でしか出番が来なくなる。(酷い時には「皆に笑顔を」の一言で終わることも…)声優のお財布事情が心配。
肉体こそ消滅したものの、遊矢の精神の中で生き残っている描写があり、
遊矢が窮地に立たされた時には、遊矢の体を借りて行動する事もある模様。もっとも正確な安否は不明。あと不審者の胃も心配。
とはいえ、幻影ながら彼を戒めたり、遊矢達は信用できると伝える等の重要な場面で登場している。

遊矢の暴走状態(所謂「逆鱗遊矢」)が起きた際は、遊矢の脳内にユートの記憶が映り、
遊矢とユートが一体化するイメージがあるなど、彼が逆鱗状態の発現に関与している可能性もある。

しかしミエルに曰く「別の何か」が更に存在することから断定はできない。
遊矢も、ユートが原因という説には彼の穏やかな性格から半信半疑だった。
この辺りは話の進行を待つしかないだろう。

シンクロ次元では黒咲VSデニスでは、デニスが自分がアカデミアに所属している事、そして瑠璃の居所をユーリに伝えた事を明かした時に現れた。まさにナストラル。
遊矢に自身や黒咲の怒りを伝えたが、遊矢はそれを理解しつつも憎しみながら行うデュエルを否定した。

遊矢たちがエクシーズ次元に飛ばされた瞬間いきなり回想が始まり、崩壊するハートランドの中、アカデミアを拘束する不審者になる前の黒咲と共に現れる。
しかも久しぶりに多くしゃべったことにより「(声優に)時給が入ったww」「何故ユートがここに!?」など、視聴者は彼の出番をとても喜んだ。

さらにその次の回でのカイトとのデュエルの際には、ついに本格的にナストラル化遊矢との意思疎通を開始
カイトがかつて自身が通っていた学校のライバル校であるクローバー校のエースだったなどの重要な情報をカミングアウトした。
意思疎通ができるようになったのは 同化の進み具合が上がったのか、故郷に帰ってきたので盛り上がったのかは不明だが、
急に意思疎通し始めたユートに遊矢が全く違和感を持っていないというある種不気味な状態となっている。獏良君状態なのだろうか

ちなみにこの際の回想シーンでは黒咲とともに珍しく微笑みとダサい私服を披露している。
なおその私服状態の彼は謎の南京錠ネックレスを付けている。……遊馬の皇の鍵を意識したものだろうか?


こうしてユートは遊矢の頼れる相棒ポジションになる…

かに思われた。

104話、「榊」の名を聞くや挑みかかってきたとあるアカデミアとのデュエリストとの最中…

デュエルで笑顔を。それは確かに理想だ…

だが、それを実現できるのは、アカデミアを倒した後だ!!


黒咲を追って自身が離れている間により悪化したハートランドの惨状を見たことによる過去の自分への後悔、今まで押さえつけていたアカデミアへの憎しみが表面化し、ついに遊矢の肉体を乗っ取るユート。
(ちなみに乗っ取っている間は、遊矢の瞳がユートのものと同じ黒色に変わる)
自身のスクールのロッカーから回収したデッキから投入した(と思われる)RUMを使用、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンにより勝負を決めようとする…が、ギリギリのところで引き分けに持ち込まれた。

「デュエルで笑顔を」という、自身を前に進ませる原動力となったユートの言葉。
しかし皮肉なことに、実に皮肉なことに、そのユートが復活したことで、遊矢は彼と自分が求めるものが違っていたことを思い知らされるのだった…。

また、「デュエルで笑顔を」という言葉は元々は遊勝からサヤカ、瑠璃へ教えをを通してユートに伝わったものだと判明した。

……ちなみに件のユーゴとの対立の件は
ユーリ(融合次元の遊矢そっくりさん)にリン(シンクロの柚子そっくりさん)を攫われたユーゴが、
ユーリの後を追ってエクシーズ次元に流れ着き、リンを捜索している最中にたまたま出くわしたユートの顔が、
ユーリに似ていたためリンの誘拐犯だと勘違いして喧嘩腰に。

ユートは突然現れたユーゴを融合次元の人間と勘違いして同じく喧嘩腰になり、
「融合なのかと聞いている」と言ったところ言葉の意図が伝わらなかったがユーゴは「俺はユーゴだ」と返答。
そしてユートは喧嘩腰のユーゴを「融合の手先」と思いこんでしまったというもの。

やっぱり勘違いが原因だったとさ。

なお、その時ユーリが近くに隠れていたことから意図的に2人を対立させようとした可能性もある。
以前の回想シーンとは少し異なる部分もあるが、もしも同じ場面のことであれば、
ユーゴはこの時ユーリによってリンが連れ去らわれた上に敵か味方かもわからないエクシーズ次元に飛ばされたばかりなのでユート以上に冷静な判断ができなくなっていた可能性がある。

人物

その素顔は遊矢によく似ており、沢渡や柚子(のちに遊矢本人も)も遊矢と間違えるほど。声が違う事は内緒だ!
髪の色が全然違う? 暗かったからわからなかったんだよ。

偽物やそっくりさんではよくある、「視聴者には区別できるが作中人物にはほぼ同じに見えている」というパターンが推測される。

とはいえ、後に登場した2人からすれば彼はまだ遊矢と似ているほうだろう。
実際、雑誌で彼の素顔が初めて明らかにされたときに「顔が遊矢と似ている」という意見があったし。

痛んだ黒いロングコートを着ているが、その下の服装はどことなく前作・遊戯王ZEXALでの遊馬たちが着ていた制服に似ており、
一部では洗濯していない制服などと言われていたりする。当初は上述の通り、黒マスクとゴーグルを装着していた。

性格は感情の起伏が少なく抑揚のない口調であるものの、相方の黒咲隼と違い柔軟で優しい性格。
リアルダメージは発生させたが沢渡、素良のデュエル両者ともに手心を加えてデュエルを行っており、
目的を果たせればデュエルは中断しても良いという考えのようだ。

「君にこのカードは似合わない(エクシーズ使え)」と柚子の融合召喚を否定もしたが、
「仲間のために強くなりたい」という動機を知った時はその考えを肯定した。
基本的にスタンダードの人間を戦争に巻き込むことを良しとせず、隼を諌める場面も。

遊戯王では珍しくデュエルではなく話し合いにもきちんと参加するタイプで、遊矢に世界が4つの次元に分かれていること、
融合次元の「アカデミア」がエクシーズ次元「ハートランド」を侵略していること等をちゃんと説明してくれた。
「デュエルは戦いの道具じゃない!」という遊矢の意見も(隼は鼻で笑う中)きちんと聞いていた。
おい、会話のドッジボールしろよ

しかし故郷を滅ぼされたアカデミアへの怒りと憎しみは相当大きいようで、エクシーズ次元で(事実上)復活した際には「スタンダードに行かず残って戦えばよかった」という趣旨の発言までしている。
「デュエルは皆を笑顔にするもの」というのは瑠璃(更に元を言えばサヤカ、遊勝)の言葉で、これを胸に、上述の通り穏便な行動を選んできたが、
シンクロ次元での経験を経てある程度仲間との協調を取れるようになった黒咲とは対照的に、再び目覚めてからは感情を制御できなくなりつつある(カイトの説得も、ユートは最初から半ばあきらめ気味で、黒咲の方が積極的だった)。
優しい人というよりは、優しくあろうとしていた人」という評価があったが、的確と言えるだろう。

二人称は主に「キミ」。遊戯王シリーズで、同年代相手にこの口調は結構珍しい。

『ユート』という名前は24話で初めて名乗った(実は18話の字幕で視聴者にはばれていたが)。
アルファベット表記は「UTE」のようだ。(「ユー」でありながら「Y」がないのは果たして……)
現状は読みしかわからず、名字や漢字表記も未だ不明(というか、存在するのかどうか自体が不明)。
公式サイトでは一時期「YUTE」と記載されいたが、現在は修正されている。



漫画版での活躍

「ファントム」の一人で、遊矢の副人格として登場。意思疎通も可能で、何かと奔放な遊矢に苦言を呈している。

同一人物の別人格だが、ユートが表に出る時は髪型も明確にアニメのユートと同じものになり、アニメとは違ってちゃんと別人扱いしてもらえる。
使用デッキもアニメに合わせ、あちらが【EM】なのに対してこちらは【幻影騎士団】だが、一部カードは共用しているようでもある。

一人称が「私」で闇遊戯のような感じで意思疎通も可能なために、よりアストラルに近づいて(ry


【使用デッキ】

劇中では数少ない【エクシーズ召喚】の使い手。
デッキは「幻影騎士団(ファントムナイツ)」モンスターと魔法、罠で構築している。
「幻影騎士団」は装備品がモンスター化したようなデザインであり、どことなく仲間の遺品のようなイメージを感じさせる。
切り札はドラゴン族・エクシーズ「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」。

基本的には(攻撃・効果・破壊)無効効果を持つ魔法・罠で邪魔な相手のカードを消し、攻撃力アップで突破するタイプ。
耐え抜いて、耐え抜いて最後に逆転する等、ダーク・リベリオンの効果も含めて割と脳筋。

所属しているレジスタンスのデュエリストらしく、倒されても何度でも立ち上がり、立て直せるようになっている。
相方共々、「逆境からの反撃」というイメージが垣間見える。


ファントムナイツは倒れない!


やはりモンスターは少なめで、モンスターの使いまわしや魔法モンスターも利用しているが、
RRよりは新規カードは出しているのでどことなくOCGプレイヤーからは喜ばれている。
が、OCG化は一向にされず、RR側がどんどん増えているという……

しかし、遂にOCG化される事が決まり、この状態から回復した。

デュエルリンクス

遊矢と融合後の状態だったが、パワー・ビジョン・システムに引っかかったらしく、遊矢たちの記憶から投影される形で一時分離して登場。
周囲はそんな事情を知らないため、遊矢と勘違いされたりする。本人も若干混乱気味。

イベントキャラとしては、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンなどの効果が厄介なのもさることながら、幻影騎士団の墓地効果をとにかく使えるだけ使おうとする。おかげでものすごい勢いでデッキが減るためハイスコアが狙いづらくなっている。
ダベリオンの他にもブレイクソードが入っており、瞬く間に特殊召喚してこちらの戦線やロックが崩壊しかねない危険な相手。
おかげで、イベント途中で弱体化を食らった。不評だったレイドイベントですら2回目からだったのに。

声を演じた高木氏はすでに芸能界を引退していたが、デュエルリンクスにおいてはそのまま演じることとなった。
これにはファンも胸を撫で下ろした事だろう。

後にオッドアイズ・リベリオン・ドラゴンの実装に合わせ、相克&相生の魔術師に関するスキルが追加されたが、遊矢と異なりこっちにはペンデュラム関連のスキルがないため魔法・罠ゾーンを圧迫するのが問題。
加えて幻影騎士団自体ペンデュラム戦術との相性が微妙なので趣味の領域か。



【余談】
視聴者からの愛称は「黒遊矢」。
または遊矢の髪型のトマトに因んで「茄子遊矢*1」。
あるいは隼と合わせて「不審者組」。ひどい呼び名だが実際あやしいから仕方ない。
また後に登場したユーゴが「バナナ」と呼ばれることから、遊矢と合わせて「農作物」「野菜組(バナナは野菜にも分類される)」などとも呼ばれている。
他には遊矢と一体化したことで半ば背後霊状態になっていることから「ナストラル」とも。来るぞ遊矢


また消滅後、定期的に「デュエルで、笑顔を……」の台詞とともに彼の消滅シーンが流されるという珍事描写が行われ、
あまりにそれが流されまくっていたため、いつの間にか視聴者の間で「痺れる」同様ノルマと認識されていた。

そしてその割には、三期EDでは遊矢シリーズでひとりだけ笑っていない。というか本編でも笑顔が少ない。
まあ、故郷を戦争で滅ぼされたという悲惨な境遇からすれば、無理もない話だろう……。


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最終更新:2023年10月28日 11:03

*1 ちなみに茄子とトマトは同じ種類の植物である