ガンダムアメイジングエクシア

登録日:2014/12/25 Thu 19:00:35
更新日:2024/04/15 Mon 15:41:42
所要時間:約 10 分で読めます





アラン、私はこのガンプラに誓う!

明日の決勝戦、世界中のガンプラファンに熱狂してもらう戦いをする事を


ガンダムビルドファイターズ』に登場する機体。
機体デザインの担当はガンダムエクシアのオリジナルデザインを務めた海老川兼武。

ガンダムアメイジングエクシア

GUNDAM AMAZING EXIA

基本データ

型式番号:PPGN-001
全高:18.3m(データ上の数値)
重量:81.0t(完成状態、データ上の数値)
ビルダー:PPSEワークスチーム
ファイター:メイジン・カワグチ

  • 武装
アメイジングGNソード
GNバルカン/GNビームサーベル×2
アメイジングGNシールド
アメイジングGNブレイド(完成状態)
トランザムGNブレイド×2(完成状態)
ヘッドキャノン(完成状態)

機体概要

世界大会準決勝を目前にメイジンが乗り換えたガンプラ。

改造のベース機はガンダムエクシア。しかし機体の二の腕や太腿、背部のスラスター及びスカートアーマーの形状、GNソードの刀身から実際のベース機はエクシアRⅡだと思われる。
ベース機を偽装しているのは恐らく版権上の建前であろう。

史上最高のガンプラを目指し、PPSE社で開発中だったワークスモデル。開発コードは「A5」。
開発はなんとPPSE社の宇宙ラボで行われており、1/144サイズのプトレマイオスの中で建造されていた。
理由は二つ有り、一つ目は「ライバルのビルダーや企業から秘匿するため」。二つ目は「ガンプラを構成するパーツや塗料を重力の影響を受けずに均一化した、理論値通りの設計で完成させるため」
おもちゃ作るのに何してんだ

初めてその姿を見せた際のトレミーのコンテナが開いたシーンは劇場版冒頭のダブルオークアンタのオマージュである。

メイジンが使用していたケンプファーアメイジングレナート兄弟とのバトルで想定以上に破損した上に、残ったのは強豪ばかりなため、開発途中だったものを急遽ロールアウト。
開発主任アラン・アダムスとメイジン・カワグチが直々に最終調整を行い、準決勝に投入された。
メイジンの目指す「最高のガンプラバトル」を実現させるべく、粒子制御は攻撃力・防御力・スピードの全てが十全に発揮できるようバランスよく配分されている。

デザイン自体は色合いが似通っている影響で元のエクシアから大きく変化した印象は無いが細部の装甲や塗装は異なり、全体的に大幅な改造を施されている。
プラフスキー粒子の扱いに精通したPPSEの技術が投入されたためか本機にはGN粒子で起こされた原作アニメのギミックが再現されており、ガンダム00最大の強化機能であるトランザムシステムが使用可能。

準決勝の段階では急拵えだった所為もあって、完成度はアランの想定の80%。
トランザムシステムの発動は不安定であり、武装も機体内蔵の物を除けばGNソードとシールドのみという状態だった。

武装

  • アメイジングGNソード
GNソード改のカスタムモデル。小型シールドの形状が変更され、シールド表面にGNバルカン及びGNビームサーベルの発振口が備えられている。
通常のガンプラの実体剣と違いプラフスキー粒子を応用して切断力を上げているため、トランザム時にはこの武装の威力も跳ね上がる。

基本的に近接戦はGNソードで事足りるためメイジンはビームサーベルは使わない。ビームサーベル嫌いなんだろうか……。

  • GNバルカン/GNビームサーベル
両手首に内蔵されたベース機の固定武装。威力は低いが連射性に優れるビームバルカン。
原型機に無かったビームサーベルを展開する機能も追加されている。短時間なら粒子量を増やして威力を上げることもできるが、使用後には壊れてしまう。

  • アメイジングGNシールド
オリジナルデザインのシールド。
アルケーガンダムのGNシールドと同じくシールド表面に粒子を纏わせることで防御範囲と性能を高めたり、側面のパーツを展開する事で打撃武器にもなる。
メイジンの「相手の攻撃を受けきりつつ勝利を掴む」という理想のために用意され、ある意味では他の武器以上に重要度が高い。

本機の切り札である機体強化システム。基本的な原理は原作と一緒。

紅蓮を纏え、エクシア!

一時的にプラフスキー粒子放出量を増加させて機体性能を三倍に上昇させるシステム。
発動時には機体が赤く発光し、高速での移動を可能とするが、使用後は機体性能が低下する。
ガンプラバトル選手権世界大会準決勝では未調整の状態でこれを使用し、ジュリアン・マッケンジーの操るガンダムF91イマジンとハイスピードバトルを演じた。

  • アメイジングGNブレイド
後に追加された大型実体剣。使用しない時は左腰にマウントされる。
氷を扱う能力を持つが、この氷はプラフスキー粒子を低エネルギー状態に保っていることを示し、相手のガンプラの
周囲やそのガンプラが扱う粒子のエネルギーを奪って、粒子変容を打ち消す。
その結果、ビームすら凍らせ敵機の機能を凍結させる。

  • トランザムブースター
決勝戦前に完成した大型バックパック。猛禽類のようなシルエットを持つ。
機動力・運動性の強化の他、トランザムの安定化と効果延長を可能としている。
分離して支援機としても運用できる。

  • トランザムGNブレイド
トランザムブースターの翼部に装着されている近接戦闘武装。アメイジングGNソードと同じくプラフスキー粒子を使って切断力を上げている。
グリップを引き出す事で手持ち武器として使用出来る。
トランザム中にはこちらがメインウェポンとなる。
なお、これを失うとトランザムブースターのバランスが悪くなり性能が落ちてしまう。

  • ヘッドキャノン
トランザムブースターの頭部に搭載された火器。GNドライヴから直に粒子供給してもらうことで支援機とは思えない火力を実現した。
ビームはバリアとして展開することもでき、体当たりする際の威力強化と機体保護を兼ねている。


顛末

苦難の戦いであった準決勝を乗り越えた本機はトランザム安定化と時間延長用の支援機「トランザムブースター」と追加兵装「アメイジングGNブレイド」を搭載され無事に完成形となる。

決勝戦を目前に万全の態勢を整えた本機は最高のライバル、スタービルドストライクとの戦いの舞台へと昇る。はずだった。


















始めるぞ、ガンプラバトルを



ガンダムエクシアダークマター

GUNDAM EXIA DARK MATTER

☆基本データ
型式番号:PPGN-001
全高:18.3m(データ上の数値)
重量:81.1t(データ上の数値)
ビルダー:PPSEワークスチーム
ファイター:メイジン・カワグチ

  • 武装
ダークマターライフル×1
プロミネンスブレイド×1
ブライニクルブレイド×1
GNバルカン/GNビームサーベル×2
ダークマターブレイド×2
ヘッドキャノン×1
GNフィールド

機体概要

世界大会の決勝戦にて投入されたメイジン・カワグチの新型機。マシタ会長の横槍で再改修されたアメイジングエクシアの更なるカスタム機である。

カラーリングは紅と黒に染め上げられ、顔にはマスク、全身の刺々しい追加パーツも相俟って、原型機とは打って変わった禍々しい雰囲気を醸し出している。

「究極のガンプラ」ともいえる性能が更に洗練され、PPSEの持つ粒子技術が注ぎ込まれており、炎や氷といったそれまで確認された事の無い能力を用いた戦い方で敵を追い詰めていく。
改良型エンボディによって洗脳されたメイジンの他を寄せ付けない非情かつ容赦のない戦法と併せて、その強さは見ている物を戦慄させるほど圧倒的。
粒子制御は防御力への配分を減らして攻撃力とスピードが重視された攻撃特化となり、それに伴ってシールドはオミットされた……のだが、トランザム状態であればスタービルドストライクによるブライニクルブレイドを用いた斬撃をカウンターでモロに受けても、若干のスパークが生じる程度で目立ったダメージにもならない、という頭抜けた防御力も備えている。

デザイナーの海老川氏曰く「ガンダム00本編に登場した『ガンダム』は基本的に飛行ユニットとして翼等を使用しないというルールの下デザインしたので、そういう意味で禁じ手を詰め込んだといえる機体」とのこと。

武装

  • ダークマターライフル
アメイジングGNソードのカスタム武装。刀身がプロミネンスブレイドに流用された為、GNソードとして使えなくなったがライフル兼小型シールドとして使える。
以前と同じくシールド側の銃口からGNバルカン及びGNビームサーベルが発振可能。
ビームサーベルにはどこから持ってきたのか戦国アストレイ頑駄無と同じくプラフスキー粒子の変様機能を持っておりビームを切断・拡散させる。
その性能は最大出力のディスチャージライフルモードすらも一振りで薙ぎ払うまでに強化されている。

実は当初予定になかった装備で、アニメーターの大塚健氏から何か飛び道具をとのことで追加で用意したものらしい。
そしてバンダイ側はHGに付属させるために半端ないスピードで設計して急遽金型に組み込んだとか。
(ラフを描いた次の日に光造形が上がってきたとのこと)

  • プロミネンスブレイド
GNソード改の刀身を流用して制作された大型実体剣。刀身のクリアパーツは朱色に変更されている。
炎を発生させる能力を持ち、単なる斬撃では発生しえない焼き斬る斬撃を行う。
この炎はプラフスキー粒子が高いエネルギーを持っていることも示しており、発生させた熱でガンプラの構成パーツをリアルで脆くして破壊し易くする。
使用しない時は左腰にマウントされる。

  • ブライニクルブレイド
改名されたアメイジングGNブレイド。色も変わっている。
プロミネンスブレイドが炎のイメージを持つのに対してこちらは氷。
その機能も対照的で、プロミネンスブレイドがプラフスキー粒子のエネルギーを高めて高熱を発生させるのに対して、
ブライニクルブレイドはプラフスキー粒子のエネルギー及び運動量を低くする。
それによって、相手のプラフスキー粒子を要する兵装や機能を強制的に停止ないし低下させ、無力化する機能を持つ。
使用しない時は右腰にマウントされる。

  • GNバルカン/GNビームサーベル
手首に内蔵されたベース機の固定武装。威力は低いが連射性の高いビームバルカン。
ビームサーベルを展開する機能も健在。
ビームサーベルの威力はトランザム中なら通常のビルドナックルであれば打ち破れるだろう程に高い。

  • トランザムシステム
アメイジングの時と同様に使用可能。
ダークマターブースターによって安定的に発動可能となり、効果時間も大幅に延長されている。
本機のように機体出力を3倍以上に引き上げれば操縦難度は数十倍に跳ね上がるが、メイジンの技量で対応している。

  • ダークマターブースター
背部に接続される大型バックパック。カラーリング以外はトランザムブースターと全く同じ物。
本体の性能強化を主目的としたこのバックパックの正体は、例によって分離運用が可能な支援メカ。独立稼働時にはコウモリを思わせるシルエットになる。
頭部形状はガガに似ているが、カメラはGN-X系の4つ目。

ブースター自体の戦闘力は凄まじく搭載武装が悉く厄介な上に単体でもトランザムが可能という高性能ぶりである。
しかしエクシアのGNドライヴはこのブースターに内蔵されているため、分離活動時には本体のエクシアの能力が大きく低下する欠点がある。
また、このガンプラはGNドライヴがトランザムシステムの要となっているため、この分離稼働時にGNドライヴまで破壊されると、トランザムが使用不能になる弱点がある。

  • ダークマターブレイド
ダークマターブースターの可動翼が分離・変形した兵装。ブライニクルブレイドと切り結ぶことも出来るほど頑強。
両腕に装備可能なほか、ブースターが単独行動する際の攻撃手段にもなる。

  • ヘッドキャノン
ブースターの頭部に内蔵されたビーム砲。
連射可能かつ一撃でもMSサイズのデブリを粉砕する高性能ぶり。

  • GNフィールド
ブースターの防御機能で、ヘッドキャノンのビームをバリア状に展開したもの。ディスチャージを利用した遠距離攻撃や粒子ビットも弾く。

結末

「史上最高のガンプラ」の名前にふさわしい機体であり、ぶっちゃけ勝てる要素が見当たらない難敵
ただし、「マシタ会長の精神と洗脳されたタツヤが同調しているため、攻めている間は無駄が無く相手の精神の隙も突く完璧なプレイをするが、一度追い込まれるとマシタの動揺も伝わって極端にコンディションが落ちる」というパイロット側の特性が付け入る隙となっていた。
主人公イオリ・セイレイジが互いの心身の成長によって培った力を振り絞り、徐々に本機を追い詰め見事に撃破。

スタービルドストライクのダブルビルドナックルを受けた本機はまるでマシタの呪縛から解き放たれるように以前の青いカラーリングに戻っている。

その直後にアリスタが暴走する事件が発生し、セイ達が破壊作戦を行う中、本機はダメージが重大だったため動かす事ができなかった。
しかし、アランの応急措置によって最低限には動けるほどに補修され、要塞内のセイ達の援護に参戦している。
予備パーツがあったのかもしれないが短時間でダークマターライフルを元のアメイジングGNソードに戻してるアランの手腕は感嘆すべきレベルである。

ちなみに援護にやってきた際の姿は左肩にマントを装備したリペア仕様であった。
エクシアリペアが登場する「00」2期の版権が切れたのはわずか2日前の話であり、違う意味で視聴者をハラハラさせた。(後に製作のTwitterで「アランが強行した」ことにされた)

そして全てが終わった後の真の決勝戦、本機は破損部分をケンプファーアメイジングのパーツで補い最後の夢の舞台に立ち、最高のライバルと最高の戦いを繰り広げた。

ガンプラ

アメイジングエクシア、ダークマターともにHGとMGで発売。(アメイジングエクシアのMGはプレミアムバンダイ限定。イベントで先行販売もされた)
どちらも先にダークマターが発売され、後からリデコでアメイジングエクシアが発売されている。


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最終更新:2024年04月15日 15:41