スパイダー・ドーパント

登録日:2014/12/24 Wed 09:05:15
更新日:2024/02/22 Thu 15:57:05
所要時間:約 6 分で読めます






君は歌っていればいいんだよ…。俺だけの為に!



スパイダー・ドーパントは、映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』に登場する怪人。




◆概要
ガイアメモリを購入した最初の一般人であり、風都の住人であるとある非リア充がスパイダーメモリでドーパントに変身した姿。
メモリの毒素の影響により、元々心に抱えていたとあるリア充に対する羨望と嫉妬が攻撃的かつ極端に増幅されてしまい、それ以後は風都でイチャイチャしているカップルというカップルを見かけるたびに襲いかかる妬みの怪物になってしまう。


君は追記・修正していればいいんだよ…。俺だけの為に!














   *   *
 *   + (ほぼ)うそじゃ無いんだな、これが。
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *
















◆本当の概要
初期型ガイアメモリであるスパイダーメモリの力で変身したガイアメモリの一般人購入者第1号であり、
風都で最初に事件を起こしたドーパント

その名の通り、巨大な蜘蛛が頭部に張り付いたような外見であり、「スパイダーネット」と呼ばれる頑丈な糸を武器にしているが、
最大の特徴は後述の使用者の精神状況とメモリが呼応したことで獲得した特殊能力である。


その能力とは、体内で生成される小蜘蛛の小型爆弾でそれに接触した人間は埋め込まれる形で体内に寄生されてしまう。
そして小蜘蛛を埋め込まれた人間が自分にとって「一番愛する者」に触れると、
小蜘蛛がそれに反応して体内に侵入、「愛する者」を爆死させるという、作中で登場したドーパントの中ではトップクラスに悪質かつ残酷極まりないものだった。
しかも、一度埋め込まれると取り除くことが不可能である。

街中に小蜘蛛を散布

小蜘蛛を埋め込まれたカップルの彼女が苦しみ出す

心配した彼氏が彼女に触れた途端に小蜘蛛が彼氏に取りつく

取りつかれた彼氏が小蜘蛛の糸で拘束される

その直後に彼氏が光に包まれて大爆発

と、文字通りのリア充爆発しろである。



ぶっちゃけ、リア充限定の人間爆弾製造機と言える。

ちなみに愛する者は恋人に限らず、家族もその対象に含まれているためカップルだけでなく家族連れの人達も被害に遭ったと思われる。



以下、ネタバレ注意!















カッコいいよなあ……。相変わらずッ!


◆正体
スパイダー・ドーパントの正体は鳴海荘吉の相棒であるマツこと松井誠一郎だった。

蜘蛛男」と名乗って人気歌手のメリッサに対してストーカー行為を行なったり、脅迫状を送ったりしていたが脅迫状や糸で書いた文字の書き癖から正体がバレてしまった。


良き相棒として荘吉を長年サポートしていたがその一方では報われぬメリッサへの恋心に加え、
探偵としても一人の人間としても非の打ち所の無い壮吉に対して強いコンプレックスを抱き続ける等、鬱屈した日々を過ごしていた。

そんなある日、メリッサの所属事務所の社長である矢口孝三の裏の顔を知る。
…それは事務所内でタレント達をガイアメモリの実験台にしていたという事実であった。

マツはメリッサを矢口社長の手から守るため、ある組織(おそらくはのちのミュージアム)を通じて入手したスパイダーメモリの力でドーパントとなった。
それ以降、今までの恨み辛みを晴らすかのごとく歪んだ人格に変貌して暴走するようになってしまった。
上述の小蜘蛛はマツの屈折した心理が具現化したイレギュラーであり、最初から備わっている能力ではない。

まず手始めに、メリッサのコンサートで彼女を採点して100点満点から減点した数だけ人を殺すという脅迫状を送りつけ、矢口社長を小蜘蛛で爆殺。
その時にはメリッサに小蜘蛛を植え付けて、荘吉に触れられないようにしていたが、自分がメリッサに触れると小蜘蛛は爆発しなかった。
…それは自分はメリッサに愛されていない現実を突きつけられる事を意味していた。

ガイアメモリの売人であるバット・ドーパントと共に犯行を繰り返していたが、遂に荘吉に正体を見破られてしまう…

俺はお前のように強く決断できない…!
お前が妬ましかったし、自分が憎かった…!
そんな俺の初めての決断が……これだよ。
ガイアメモリで愛するメリッサを守ることだ!

荘吉とメリッサに対して積年のコンプレックスを告白、その矛先を向けるかのごとく荘吉に小蜘蛛を植え付け、風都の各地に小蜘蛛を無数に散布して多くの人々を無差別に虐殺した挙句、メリッサをさらって逃走した。

結ばれるのは俺とメリッサだけだ!全ての恋人達に絶望を!

マツの合図と同時に風都の各地で連鎖的に発生する無数の爆発が、彼の狂気とスパイダー・ドーパントの恐ろしさを見事に物語っている。


長年マツを信頼していた荘吉もその凶行を見せつけられた事により、「マツ、お前は……越えてはならない一線を越えた」と怒りを爆発。
ガイアメモリで戦うことへの迷いを捨て、仮面ライダースカルに変身した。


◆結末
その頃、マツはさらったメリッサをスパイダーネットで拘束して結婚式を挙げようしていたが…

荘吉、来るな…。
メリッサは俺のものだ……。メリッサは俺のものだ!!

自分を追ってきた荘吉に結婚式を邪魔され、彼と交戦したが、最期はスカルのマキシマムドライブでメモリブレイクされた。
その直後に元の心を取り戻したが、欠陥のある初期型メモリを使用していた上にメモリが暴走していため、メモリブレイク後にマツは死亡。

しかも、メモリブレイクされても散布した小蜘蛛は消滅せず、それを埋め込まれた荘吉はメリッサだけでなく、
最愛の娘である亜樹子にも二度と触れる事ができなくなるという非常に後味の悪い結末となってしまった……。


長年抱えていた心の闇を誰にも理解されずに闇堕ちした哀しき悪役ではあるが、
同時にその行いは後のTV本編に登場した井坂深紅郎に勝るとも劣らない程、身勝手で非道な物であったのは確かである。
自分の本心を言えず伝わらずでガイアメモリに心を食われたとはいえ、
憎悪の矛先を向けたのは荘吉や矢口社長を除けば全く無関係の人達ばかりであり、非常にタチの悪い八つ当たりに過ぎない。

しかし、壮吉から篤く信頼されていた事、命を落とす寸前に正気を取り戻した事、
メリッサにとっても愛(LOVE)ではなかったとはいえ、好意(LIKE)の対象ではあったことを考えると元々は至って善良な人間だったのは事実のようだ。

心に弱さを持った人間が、その弱さを攻撃に向けると非常に恐ろしいことになるという好例と言えるだろう。

ちなみに彼がスパイダー・ドーパントに変身した事により、W世界最初の怪人は『仮面ライダー』第1話と同じ蜘蛛男となった。
(また本作にもう一人登場するドーパントは第2話に登場した蝙蝠男と同じコウモリモチーフのバット・ドーパントの為、意図的なものである。)

◆余談
『仮面ライダーW』には、(探偵物である故のメタ的事情もあるとはいえ)性格の強烈な人間が多く、風都の女と言えば悪女を指す程になっているのだが、そうなった一因としてスパイダードーパントの能力でまともな人間が爆散したからという説がファンの間ではネタ的にささやかれている。

『仮面ライダーW』の続編漫画『風都探偵』には「メモリの過剰適合や長期使用により一種の超能力に目覚めたドーパント」を意味する「ハイドープ」という単語が登場している。ハイドープには本来のメモリの効果とは無関係な能力を会得した者も多く、同じくイレギュラーな能力を得たスパイダー・ドーパントもハイドープだったのでは?と一部ファンから囁かれている。



さあ、俺のメリッサ…。
起きろ…そして永遠に追記・修正し続けろ。
俺の一番好きなあの項目を……!

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最終更新:2024年02月22日 15:57