マツブサ(ポケモン)

登録日:2014/12/21 Sun 12:44:08
更新日:2023/10/19 Thu 21:09:53
所要時間:約 12 分で読めます




警告!
この先にはポケットモンスターRSE及びORASのネタバレが含まれます






マツブサとは、『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』並びに
ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』に登場する組織「マグマ団」のリーダー。
年齢はおそらく40代。



■概要


【ルビー・サファイア・エメラルド版】



いいか、われわれ人間は大地で進化してきた。そう 大地こそが全て!
だから我々マグマ団は大地を増やすことで新たなポケモンを進化させる!
人間が発展するための場所も増やす!これこそがマグマ団の理想!


胸の部分が黒いコートを着用し、髪型はオールバック。
団員からは「マツブサ様」「リーダーマツブサ」と崇められる。

『ルビー』『エメラルド』では、大地の化身グラードンを復活させ、陸地の面積を増やそうと企んでいる。
その理想の根底には、大地で育った人々にとって住み易い世界を作るためという思いがある。
「藍色の珠」(『オメガルビー』では「紅色の珠」)を使ってグラードンを復活させたが、しかしその理想とは異なりグラードンの力は世界中の海を干上がらせるほどになってしまう。

『サファイア』ではアクア団を食い止めるために主人公と協力する。




【オメガルビー・アルファサファイア版】




ものの1秒でもわれらにたてつこうものなら
このマツブサ、容赦はせぬぞ・・・!


リメイク版では髪型が七三分けとなり、メガネをかけやや老け顔になった。
上着のデザインも一新されている。

性格は非常に神経質で、1分たりとも手を抜かない冷酷なものとなっている。
自分が理想とする世界において「人間とポケモンが共存することはバカげている」と切り捨てている。
部下からもその冷徹ぶりを畏れた上で「マツブサ様」と呼ばれており、部下からも慕われるアクア団のアオギリとは対照的である。
…なのだが、部下へのお仕置きはせいぜいボーナスカット程度でしかない。

セリフ回しも、悪の組織のボスを意識したようなものとなっており、旧作からは大幅に変更されている。
しかし、カガリを我が子同然に可愛がっていたり、良からぬ噂のあるホムラを、それを知った上で絶対的に信頼していたりしている。
そして手持ちのゴルバットがクロバットに進化しているあたり、自分のポケモンたちにもなんだかんだで優しく接しているようである。
ただの不器用というかツンデレである。

リメイク前と比べて悪人らしい性格になった彼ではあるが、戦闘で負けると驚いた拍子にメガネがずり落ち、それを慌てて戻して何もなかったかのような顔を見せるというコミカルな一面も見せる。
ちなみにこのメガネは蔓の部分に「キーストーン」がはめ込まれた「メガメガネ」なるアイテム。
ドラえもんの秘密道具ではない

また、常に冷徹で紳士的な態度を崩さなかった彼だが、グラードンを復活させる時になると、念願の望みがかなったことで「ハイ!」になったのか

ひゃははははは!
遂に――遂にッ!やったぞおおおおッ!!!
我々人類に新たなる進化のフィールドが開かれるのだああああッ!!!

と、笑い方まで変わるほどの興奮ぶりを見せた。





『アルファサファイア』では旧作と同じく、主人公たちと共にアクア団を追う。
旧作のように全面的に協力するような態度は見せず、主人公たちに対して「キサマ」呼ばわりする等自分たちの邪魔者としてしか見ていなかった。

しかし、マツブサはなんとこちらでもネタキャラ化する。

カイオーガが眠る場所へ乗り込んだ主人公が目にしたものは・・・


アオギリに敗北して土下座するマツブサの姿だった・・・


今までのクールぶりと比較してあまりにもシュールな絵ヅラに、プレイヤーの笑いを誘った。
なお、オメガルビーにおけるこの場面では、アオギリは立ったままである。

その後、カイオーガを目覚めさせたアオギリに、その間違いをクールに説明している場面も、ネタ化に一役買っている。


■使用ポケモン


【ルビー】

  • 1戦目(えんとつやま)
グラエナ  ♂ Lv.24
ゴルバット ♂ Lv.24
バクーダ  ♂ Lv.25

  • 2戦目(海底洞窟)
グラエナ  ♂ Lv.41
クロバット ♂ Lv.41
バクーダ  ♂ Lv.43


【エメラルド】

  • 1戦目(えんとつやま)
グラエナ  ♂ Lv.24
ズバット  ♂ Lv.24
バクーダ  ♂ Lv.25

  • 2戦目(マグマ団アジト)
グラエナ  ♂ Lv.37
クロバット ♂ Lv.38
バクーダ  ♂ Lv.39

  • 3戦目(トクサネ宇宙センター)〈マルチバトル〉
グラエナ  ♂ Lv.42
クロバット ♂ Lv.43
バクーダ  ♂ Lv.44


【オメガルビー】

  • 1戦目(えんとつやま)
グラエナ  ♂ Lv.25
ゴルバット ♂ Lv.25
バクーダ  ♂ Lv.27

  • 2戦目(海底洞窟)
グラエナ  ♂ Lv.41
マタドガス ♂ Lv.41
クロバット ♂ Lv.41
メガバクーダ ♂ Lv.43


手持ちは全員進化ポケモン。
煙突山、海底洞窟で計2回戦うことになるが、煙突山において、パーティーがまだ未成熟な状態でのバクーダは脅威。
みずタイプのポケモンを連れていないと厳しい戦いを強いられる。
エメラルドでは海底洞窟では戦わず、代わりにマグマ団アジトとトクサネ宇宙センターで戦う。
トクサネ宇宙センターでの戦いはホムラとのタッグであり、
フロンティアと通信対戦を除き、エメラルドどころか第3世代のソフトにおける唯一のマルチバトルである。

リメイク版の1戦目では旧版に比べて技構成で全体的にパワーアップ。
グラエナに「ダメおし」「バークアウト」、ゴルバットは「エアカッター」「あやしいひかり」等を習得。
特に切り札であるバクーダは「ふんえん」「だいちのちから」とタイプ一致の強力な技を習得し、みずタイプがいないと苦戦は必至。

そしてリメイク版の2戦目では、このバクーダがメガシンカする。
攻撃力が格段に上がったが、素早さがさらに下がった上、弱点は変わらないので問題ない。
ちなみに、主人公たちに対して散々「容赦せぬ」と警告しているマツブサだが、
この2戦目では何故かグラエナとバクーダのタイプ一致の攻撃技が消滅し、不一致の「とっしん」や「いわなだれ」等に変化している。
わざわざ1戦目で使った強力な技を捨てて弱体化している辺り、めちゃくちゃ容赦している。
(一応、クロバットだけは「どくどくのキバ」「アクロバット」を習得しているが…)
というか、何故か原作はおろかリメイク版ですら、2戦目ではアオギリ共々野生として登場したときの技と同じという体たらく。
どこぞのチャンピオンもビックリである。


■その後


【ルビー・サファイア・エメラルド】

「ルビー・エメラルド」でグラードンの力の真実を目の当たりにした彼は、アオギリと共にその場から撤退。
エンディング後、送り火山に「藍色の珠」を返しに行く。

「サファイア」ではアオギリに自らの過ちを悟らせて共に撤退する。


【オメガルビー・アルファサファイア】

「オメガルビー」ではルネシティの目覚めの祠の前でアオギリ、ホムラと共に主人公たちを待ち受ける。
グラードン捕獲時、万が一のことがあった時を想定して作られた「マグマスーツ」を主人公に託した。
呼び方も「キサマ」から「キミ」に変わり、謝罪とグラードンを止める依頼をする。

全てが終わった後は己の過ちを悔い、アオギリとホムラの助言もありもう一度やり直すことを決めた。
そして、グラードンのゲンシカイキをコントロールするための「紅色の珠」を主人公に託す。

「アルファサファイア」では、アオギリと同様の役回りを担っている。


【エピソード・デルタ】

事件の終結後はアジトに戻ったが、その後にヒガナの襲撃に遭う。
実は今回の事件の黒幕はこのヒガナであり、マツブサは自らの計画の他に、
グラードンを復活させることでレックウザの復活を促し、やってくる隕石を破壊するためでもあったという理由が判明する。

主人公が到着した時には既に彼女に敗北しており、彼女に殴られてキーストーンを奪われてしまった。
ちなみに悲鳴はあおお!?である。なんともかわいらしい
ヒガナが去った後、「自分にはもはや必要のないもの」として、主人公に「バクーダナイト」を託す。

騒動終了後は豹変してしまったカガリをなだめて和解し、組織を再出発することになった。

この一件以降肩の重荷が降りたのか、今までとは打って変わって穏やかになり、主人公に対しても敬意を持って接してくれるようになる。
恐らくはこちらが、彼の本来の姿なのだろう。
今までの冷徹な姿は、多大な犠牲を払う自身の理想と、星の重大な危機に悩み苦しみ、自らを偽った悲しい姿だったのかもしれない…。

その後は自身を鍛え直すためにバトルハウスに通うようになる。
「オメガルビー」のみ、タッグバトルの時に彼をパートナーに選ぶことができる。

また主人公を君/ちゃん付けするようになる。
これは「サファイア」で味方だった場合の呼び方が反映されているのだろう。


バトルハウス

エピソード・デルタ攻略後に解禁され、ORではマルチバトルで本気仕様のマツブサと組むことができる。
この時の(メガ)バクーダの技構成は「だいちのちから」「だいもんじ」「ラスターカノン」「あくび」。
クロバットは「いのちのたま」を持ち、技構成は「クロスポイズン」「ブレイブバード」「いかりのまえば」「はねやすめ」。
バクーダは性格「ひかえめ」で努力値はHP・特攻振り、クロバットは性格「ようき」で努力値は攻撃・素早さ振りである。
クロバットは「ブレイブバード」と「いのちのたま」の反動で早々に倒れることも多い点に注意。


ウルトラサン・ウルトラムーン

レインボーロケット団のメンバーとして、グラードンの力で海を干上がらせ陸を広げる目的を達成した瞬間のマツブサが登場する。
デザインは旧作版であり、手持ちもゲンシカイキやメガシンカがなくクロバットの攻撃技が特殊技ばかり等、当時の環境に近い構成。
  • 手持ち
グラエナ  ♂ Lv.64
マタドガス ♂ Lv.64
クロバット ♂ Lv.64
バクーダ  ♂ Lv.64
グラードン  Lv.66

アオギリがいることは知らなかったようで、存在を知り決着を付けようとした瞬間に空間の歪みに飲まれ消えていった。



【メディアミックスでのマツブサ】


アドバンスジェネレーション及びポケットモンスターSPECIALにて登場。アニメでのCVは藤原啓治
詳細はこちらを参照。



【余談】


名前の由来はマツブサ科の落葉つる性木本「松房(マツブサ)」から。
花言葉は「再会」。
英語名は「Maxie」。
日本語名の「マツブサ」、上述の「Maxie」を含め、ORASで選択できる7ヶ国語の全てで、名前が「Ma」から始まる。
GBA版の服に描かれている団のマークは、Ωのような部分の中に丸が描かれている、リーダー専用のものになっている。しかし、リメイク版の衣装にはこの丸はない。






フフ 少しばかりしゃべりすぎたか 今日の授業はここまでとしよう

・・・さて それではそろそろ始めようか・・・

・・・追記・修正の時間を

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最終更新:2023年10月19日 21:09