方中ミエル

登録日:2012/12/20 Sat 16:08:34
更新日:2023/07/14 Fri 00:47:18
所要時間:約 5 分で読めます




「ウフッ、運命は決まっているのよ」

方中(ほうちゅん)ミエルとは、遊戯王ARC-Vに登場するデュエリストである。
名前の由来は、幸福な運命を意味する「FORTUNE(フォーチュン)」が「見える」という事だろう。
名前が示す通りの各シリーズに1人はいる占い担当のキャラであり、同じくシリーズおなじみの追っかけヒロインのポジションでもある。
所属するデュエル塾は「海野占い塾」。「占い」と冠されているがデュエル塾である。


  • 初登場
榊遊矢がジュニアユース選手権出場資格を得る為の4連戦。
その3人目の対戦相手として初登場。
ちなみに、彼女自身は素良と同じく「公式戦で6連勝」して出場資格を得ようとしていた(しかも、遊矢がその6戦目)。

事前にアニメ22話「占い少女 方中ミエル」に登場する事が雑誌などで公表されており、
その時にキャラクタービジュアルも公開されており、パーマがかった赤毛の髪をリボンで1つにくくっており、デュエル以外では常に持っているリンゴ型の水晶と、
(例えるならAIBOみたいな)大きな目が特徴的な少女であった。
一部では、漫画版ZEXALで人気のあったプリンセス・コロンっぽいデザインとも。あちらの作画担当がこの作品のキャラデザやってるしね。

その「本作のキャラと比べると」独特のキャラデザ(「変な外見」は言うまでもなく彼女に限った話ではないが)と「占い少女」と言う肩書きから、
多くの人から電波系少女と予想されていた。
ちなみに、「占いの実力は確かだが、思い込みが激しく暴走しがち」という触れ込みだった。
そして、登場予定である22話の1つ前である21話の次回予告にて…

ミエル「占いによりて、次の対戦相手は私の…、運命の人~!!」
「やだやだ、ミエル困っちゃう!!」
「いったいどんな人かしら~?」
「超クールなエリートデュエリスト?」
「それともワイルドな肉体派?」
「優しい家庭的なタイプも捨て難いかも」
「あぁ~」(鼻血のアーク)
「早く来て来て、ミエルの未来のダ~リン」

遊矢「今、なんか悪寒が…」

と、30秒でどんなキャラなのかすぐわかる凄まじいPRが展開された(上記のセリフは本編でもニュアンスを変えて登場している)。
おかげで、本編開始前から「…あれ?ミエルちゃん可愛くね?」と、評判も上々。

22話冒頭では、遊戯王カードでタロット占いをしながらジュニアユース選手権出場確実と占っていた…が、
アルカナフォースVI-THE LOVERS』を捲った瞬間

ミエル「いや~ん!」
「(次の対戦相手が)う、う…、運命の人だなんて」
「やだやだ、ミエル困っちゃう!」

開始一分足らずで目元が隠れた上半身裸の美青年に「ミエル」と語りかけられる妄想と共に鼻血のアークを虚空に描いた…。

そして遊矢との対戦当日、次回予告のセリフを呟きつつ対戦相手の妄想をしていたら階段からすっ転んだ遊矢がミエルの足元に!
ミエルのスカートの中ミエル状態となった遊矢に、

ミエル「こ、こ、この、ラッキー変態!!」

と、斬新すぎる言い回しと共にリンゴ型の水晶で遊矢の頭に一発。
(ちなみに、ラッキースケベ展開は遊戯王シリーズでは珍しい方。この展開はだいたい脚本の雑波業のせい)
この一連の展開を見たアユから「サイテー」と言われている。ありがとうございます

このように第一印象は最悪な出会いとなったが、自身がいままでどんな事も占いで当ててきた(その内容がツッコミ所満載なのは脚本の以下同文)事もあり、
遊矢が「運命の人」であるかを見定める為にもアクションデュエルを開始した。
アクションデュエル開始前のお約束である口上も(若干引き気味の)遊矢と共に行い、耳に残るイントネーションに可愛いと評判のウィンクで好評である。

自身の「占いデュエル」でじわじわと遊矢を追い詰めていくが、最後は『ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』の3回攻撃によってワンショットキルされた。
この際エンタメデュエル状態の遊矢に「お嬢さん」などと言われたりして大方の予想通り恋に落ちた

ミエル「ズッキューン!」(鼻血のアーク)

デュエル終了後、遊矢が会場に駆けつけていた柚子に『融合』を返している最中に、

「ミエルの、運命の人~」
「やっぱりあなたが運命の人だったのね!!」
「さっきビビッときちゃったの!!」
「ミエルの占いは間違ってなかったんだわ!!」

と、遊矢に押し倒し&抱き付き&頬擦りの三連コンボを決めた。
わけがわからず困惑する遊矢と最近揺れるママママインドだった柚子の心が違う意味で揺れる様をスルーしながら、

ミエル「もう、ダーリンったら。照れちゃって~」

勝手に将来の旦那認定し、柚子の怒りに油を注いであっという間に修羅場を作り上げた。
おまけに、その後のミエルのセリフときたら

ミエル「ねえダーリン、パパとママにはいつ会ってくれる?」
「後、子供は何人欲しい?

…とんだ暴走天使である。

本人の強烈なキャラと、様々なあざとい要素からたったの2話で視聴者の心をガッチリつかんだ恐るべきキャラである。
一部では「もう柚子いらなくね?」という声があったりしたが、それはない。

ちなみに、本人や話の濃さから忘れ去られがちだが、劇中の占いで遊矢に「大いなる挫折」「崩壊」「転落」という結果が出たり、
塾長が遊矢の未来を占おうとしたら、水晶が真っ二つに割れたりと今後の鬱展開を暗示する描写が数多く見られ、何気に本編的にも重要なエピソードだったりする。
どこかのクイズ野郎とは大違いである。

  • 再登場
様々な要素から準レギュラーとして十分な資質が見られたが、別段ストーリーに絡むわけでもない主人公の1対戦相手でしかなく、再登場するとしても当分先だと思われた…
が、27話であっさり再登場。
連勝が途切れて、ジュニアユース選手権出場が危ぶまれていたがしっかり出場権を獲得した模様。

選手権当日に行方不明となった遊矢を遊勝塾の他のメンバーが探している時に、(主に柚子に)爆弾を投下しつつ登場。

ミエル「私のダーリンが来てないって本当なの?」
「あ~!もしかして、ダーリンったら」
「こっそりミエルのパパとママに挨拶に行ってたりして!」
「いや~ん!サプライズ!」

アユ達に押さえられるハリセンモードの柚子を背に、おなじみの妄想を繰り出しながら水晶占いで遊矢のいる方角を当てていた。
その時の敷いたシートにちょこんと座って占う姿が可愛かったと評判である。

ミエル「見えた!」
「あっち!」

その回の後半では、選手宣誓を行った遊矢に拍手を送っているワンカットがあり何気に優遇されている。
31話からの新OPでは、やっぱり遊矢に抱き付いて柚子のダブルハリセンから自分だけフェードアウトして逃げたり、
ラストの集合絵では権現坂共々地味にセンターにいたりと意外と目立っている方ではある。
ちなみに、現時点では遊矢に名前を呼んで貰えていないので、今後何と呼ばれるかも気になるところである。

ミエル「ハニーに決まっているでしょ!!」

柚子(メラメラ)

38話での遊矢と柚子の会話でようやく、遊矢が彼女を(本人の前では無いが)「ミエル」と言った。
この38話でミエル本人も登場し、深い眠りについていた遊矢を目覚めさせる為に黒魔術めいた文字通りの「儀式」を行い、柚子と遊矢母に唆されて遊矢に喜んでもらう為だけにジュニアユース選手権一回戦で勝利を収めようとする等、存分にヒロイン力を発揮している。
ただし、非常に残念な事に対戦相手への宣戦布告と言う名の軽い殺害宣言も空しくデュエル描写ほぼ無しでワンキルされて負けている。

その後、目覚めた遊矢と再会し抱きつこうとしたのだが、その想いも空しくかわされる…。
(遊矢がシリアスモードだったので仕方が無いと言えば仕方無いのだが)

結成されたランサーズにも選ばれることなく置いて行かれ、約1年くらい出番のない時が続いている。
離脱した時期が時期だったことから「シンフォギア次元旅立った」とネタにされる始末である。しかも名前がGXである。

  • 使用デッキ
占術姫(せんじゅつき戦術機ではない)」と名のつくモンスター群による【サイクルリバース】と【儀式召喚】の複合デッキを使用。
自身のモンスターによる占いを交えた心理フェイズとリバース効果で相手をじわじわ追い詰める、地味ながら堅実なプレイングスタイルが特徴。
ミエル自身もデュエル時は、ハイテンションの妄想垂れ流しだった通常時とは打って変わって冷静な思考でデュエルに臨んでいる。
不吉な占い結果が出た遊矢の身を案じて、「あなたの命に関わる」とまで言い切って頻りにサレンダーを勧めたりと、
「占い」と「デュエル」に対する非常に真摯な態度が垣間見える。
どこぞのクイズ野郎とは(ry

ちなみに、映像映えしない裏側表示が必須のリバースモンスターと必要カードが多い儀式モンスターはアニメでは使い手が神のカードよりも遥かに少なく、
その両方を使用するというだけで視聴者から支持され、遊戯王OCGも嗜む人にとって『占術姫』カードのOCG化は強い羨望である。
使用モンスターもかわいかったりふつくしかったりするので尚更である。
某クイズ野(ry

他にも、
  • アニメでは稀に見るコイントスによる先攻後攻の決定
  • 裏側守備モンスターのエフェクトがアニメで初めて演出される
  • 遊戯王アニメ史上初のアドバンスセットを行う
  • 儀式召喚時の「儀式召喚を執り行う事が可能となる!」というかっこいい口上と凝った演出
などなどデュエル中においても珍しい行動が目立つ。

しかし、(今後どうなるかわからないが)、現状儀式モンスターもリバースモンスターも物語上では大して重要ではないと思われ、
そもそも両方ともアニメに出てもほとんどOCG化されないのが常である。
おまけに、歴代の追っかけヒロインの使用カードはOCG化が後回しされるか、そもそもOCG化されないという慣習がある。
更に更に、ミエルが初登場した1月後に登場した『影霊衣』が暴れすぎたせいで儀式召喚全体が大幅に規制された逆風もある。
方中ミエルが儀式召喚救済の天使になるのか、はたまた恒例通りのOCG化犠牲者になるのか…今後の行く末は蟹の味噌汁

「TFSP」ではオリジナルカードが実装されるとかそういう扱いは受けられず、
儀式&リバース使いということで【影霊衣】【シャドール】の混成デッキという凄まじいものを使ってくる。
所詮CPUだからうまく回せないとはいえ、パワーカードを連発してくるのは単純に強い。デッキパワーだけで言えば間違いなく本作最強クラスである。
タッグを組めないのが残念でならない。

でも可愛いから大丈夫だ!

などと言っていたら、『コレクターズパック-運命の決闘者編-』にて『聖占術姫タロットレイ』、『占術姫アローシルフ』、『聖占術の儀式』、『黒猫の睨み』のOCG化が決定した。
使用カード自体は(若干【シャドール】のおもちゃにされてる感もあるが)着実に強化されているのに、彼女の出番は一向に無いというこれまでとは逆方向のファンサービスを食らう羽目になった。

追記修正は、鼻血のアークを描いてからお願いします。

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最終更新:2023年07月14日 00:47