成歩堂法律事務所/成歩堂なんでも事務所

登録日:2014/12/19(金) 20:52:47
更新日:2024/03/03 Sun 02:50:06
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「成歩堂法律事務所」および「成歩堂なんでも事務所」とは、カプコンから発売されているゲーム逆転裁判』シリーズで作中に登場する事務所である。


■概要

主人公たちの拠点。所長は成歩堂龍一
3』までは《成歩堂法律事務所》、『4』以降は諸事情により当初は《成歩堂芸能事務所》だったが、
弁護士の王泥喜法介が加入したことにより《成歩堂なんでも事務所》と名称が改められた。
雑居ビルの3階に事務所を構えているようで、その向かいには「ホテル・バンドー」(『1』の頃は「板東ホテル」)があり、
ホテル3階のある部屋の窓からは事務所の室内が見渡せる。
テレビアニメ版では下階に喫茶店が入っている描写がされている(逆転裁判3『盗まれた逆転』より)。


  • 《成歩堂法律事務所》ができるまで
元々は《綾里法律事務所》だったが、『1』の第2話「逆転姉妹」で所長・綾里千尋が殺害されてしまい、
その事件解決後、事務所をそのまま成歩堂が引き継ぎ《成歩堂法律事務所》と改めた。
つまり、成歩堂は弁護士1年目にして、いきなり事務所の所長になったのである。
アニメ版ではSeason1第5話以降、《綾里法律事務所》の看板の「綾里」部分に「成歩堂」と修正が施されている。

なお、成歩堂曰く、上述の事件は世間でかなり話題になったものの、事務所の方はほとんど話題にならなかったようで、依頼が来ない日々が続いていた。
そのため、『1』では成歩堂が事務所の家賃の支払いに困っている描写が度々あった。
『2』『3』ではそのような描写はされていないが、収入が安定していたかどうかは不明。
また、成歩堂は事務所の掃除をしたがらないようで、そのせいでデスクは埃が被るほど汚れているらしい。
‥‥トイレ掃除はするようだが。


  • 「法律事務所」から「芸能事務所」に転向
『3』の最終話「華麗なる逆転」から2ヶ月後のとある法廷で、ある人物が「ねつ造」した証拠品を提出してしまったことから、
成歩堂は弁護士の資格を失ってしまう。
その後、養子に迎えたみぬきの提案により「芸能事務所」に転向。職を失った成歩堂は「ピアニスト」として活動することになる。
なお、みぬき曰く、王泥喜が訪れるまでの間も「法律事務所」と勘違いしてやってくる客がちらほらいた模様。王泥喜もその1人である。

この頃の収入は成歩堂よりみぬきの方が上らしく、そのため彼女が「所長」を務めていた。
まぁ、「ピアノが弾けないピアニスト」と「魔術師」じゃあね‥‥。
とはいえ、例によって収入はかなりギリギリのようで、成歩堂曰く「どっちかがこけると2人とも路頭に迷う」ほどらしい。
それを自分の娘の前で堂々と他人に言うのか成歩堂‥‥

所長室はみぬきのマジック用小道具などで埋め尽くされ、以前の法律事務所時代よりも部屋がゴチャゴチャしている。
ピアノもあるが、部屋は防音設備が皆無なため隣のホテルから苦情が来るということで使われておらず、完全に小道具置き場と化している。


  • そして《成歩堂なんでも事務所》に
弁護士の王泥喜が加入したことにより法律事業を再開。《成歩堂なんでも事務所》と改めた。
その時のチラシは、芸能事務所の物をほぼそのまま流用していた。
「なんでも事務所」になったことで弁護や芸能だけでなく、庭の草むしりやら、ペット探しやら、ズレ始めた夫婦仲の橋渡しやら、色々な依頼を受けるように。
しかし、弁護士の仕事の依頼は相変わらず少ない模様。
ちなみに《成歩堂なんでも事務所》という名称について、周囲の人物の反応は以下のような感じ。


『4』第2話の登場人物「“なんでも事務所”なんてふざけたチラシを配ってるし。」

オドロキ「変な名前だけど、一応、法律事務所でもあるんだ。」

ミヌキ「まぁ、“なんでも事務所”なんて、ふざけた名前ですからね。」

ココネ「なんでも事務所? なんですか、そのあやしげな事務所は。」


‥‥うん。まぁ、そうなるよね。
だけど、みぬきちゃん。その“ふざけた名前”をつけたの、確かキミだったよね?


5』では、所長室のソファーの上に王泥喜の赤いジャケットが置かれていたり、
テーブルの上に本やメモやらの私物が増えており、前作よりさらに部屋が散らかってしまった。
この事務所は、片付けが苦手な人ばかり集まるんだろうか。
たまーに、綾里春美が事務所の掃除や片づけをしに来てくれるようだが、それでもすぐに散らかってしまうようだ。
もうダメだあの人たち。

ちなみに、『6』のPRサイトとして《成歩堂なんでも事務所》のホームページが作られた。
ところどころ本物の弁護士事務所のホームページっぽい作りになっている。

ちなみに、この事務所メンバーを犯人に仕立て上げる脅迫して無罪にしてもらおうとする詐欺まがいの手口で賠償金を請求するなど、
メンバーを騙して罪から逃れようとしたり陥れようとした者は、必ずその報いを受けている。この事務所の伝統(?)である。


■《成歩堂法律事務所》時代のメンバー

初代主人公。
上述の経緯により弁護士になり、その1年目にいきなり所長を務めることとなった。
どんなに汚れていようと事務所の掃除は意地でもやろうとしない。トイレ掃除はするが。
『2』の第3話(年末)では大掃除ぐらいはしようと思っていたようだが、急な依頼のため中断。
そして結局掃除は再開しなかった。

彼の武器は、春美が霊力を込めた《勾玉》
相手がかかえる“ヒミツ”に触れようとすると《勾玉》が反応し、《心理錠(サイコ・ロック)》と呼ばれる赤い錠が勾玉の持ち主の視界に現れる。
このチカラにより、相手がウソをついたり隠しごとをしているかどうかがわかるのだ。
なお、事務所メンバーで唯一、特殊能力が自前ではなくアイテム依存となっている*1
そのため、一時期は代理弁護人が《勾玉》を用いて捜査を行ったことがある。
また、メンバーの中で唯一、この能力を法廷に活かすことは殆ど無いと言って良く、あくまで探偵パートにおける事情聴衆に使うことが多い。
能力自体も万能ではなく、嘘ではないが本当の事でもない証言には反応しなかったり、一部の犯人は完全な嘘なのにサイコ・ロックを掻い潜る存在まで居る。

最大の武器は《ハッタリ》と《強運》だろう。探偵と違い、弁護士である成歩堂は事件の真相を知った状態で推理をすることはない。
検察の立証などで追い詰められた際に、彼は一度ハッタリをかますことで時間を稼ぎ、その間に反証となる考えをまとめて抜け道を探る。
そして、実はハッタリだった考えがたまたま持っていた証拠品で本当に立証できてしまい、そうした中でどうにか事件を真相に導いている。

イメージカラーは青色で、持ち前の「ツッコミ」スキルと「ハッタリ」を組み合わせた往年の戦術で初代主人公の貫禄を見せる。
ちなみに、事務所への出勤は自転車


成歩堂の助手。
一応「副所長」となっているが、本職は「霊媒師」。
事件の捜査および法廷内でのサポートを担当する。
霊媒の修行のため、一時期事務所を離れた時期がある。
『4』以降は事務所の仕事に関わることも殆ど無くなったが、手紙や電話などで成歩堂との交流は続いていた模様。
『6』で王泥喜と初めて会った際にはまるで夫からよく聞く部下と話すような反応をしたが、彼女は未だに未婚である。


所轄署の殺人課に所属する刑事。
刑事であるため検察側の立場の人間だが、何かと捜査に粗が多い点を指摘され、解雇されるか否かのギリギリの境界線上で働いている。
そのため、解雇になった際は「アンタの事務所で働くッス」と言う時がたまにあり、一部の事件では*2実際に解雇されて*3しまい、本当に成歩堂の元で捜査に協力したことがある。
幸いいずれも事件解決後に復職出来たのでメンバーとして活動した時期はごく僅かではあるが、持ち前の行動力や機械に精通した知識で成歩堂の捜査に大いに貢献してくれた。
ちなみに得意料理がソーメンのため、なぜこの事務所には麵類が好きな人が集まるのかと成歩堂が突っ込んでいた。


■《成歩堂なんでも事務所》時代のメンバー

  • 成歩堂龍一
『4』では「ピアノが弾けないピアニスト」として活動しているが、劇中では事務所を留守にしている場面が多い(『4』の最終話や『5』でその理由が明らかになる)。
『5』ではある理由で弁護士の資格を取り戻し、再び事務所の所長を務めることになる。
本人も指摘しているが、今のところ弁護士よりピアニストとして活動していた時代のほうが長い。
弁護士に復権して所長に再就任してからは、2人の部下の前ということもあってか以前よりは真面目に仕事しており、政治家(候補)の顧問弁護士なども務めている。


『4』から登場。2代目主人公。
元々は《牙琉法律事務所》に所属していたが、自身の法廷デビュー後に事務所を失い、途方に暮れていたところを成歩堂に拾われ(?)、今に至る。
成歩堂親子にはよく仕事(という名目の雑用)を押しつけられているが、何だかんだで居ついている。
本人曰く、みぬきのマジックの助手もやらされているらしい。

彼の武器は、自身が持つ驚異的な《視力》《集中力》、それを補助する《腕輪》
対話している相手が“緊張”すると《腕輪》が反応。
そこから、すさまじい視力と集中力により相手の“しぐさ”を見抜き、相手が隠していることやウソを暴くことができる。

イメージカラーは赤色で、持ち前の生真面目さと牙琉法律事務所時代の影響か、他2名よりもロジックを重視する理論型。
事務所への出勤は電車。




『5』から登場した新人弁護士。18歳にしてアメリカで弁護士資格を取った才女。
成歩堂の事務所の名前が《なんでも事務所》になっていることを知らなかったらしく、王泥喜からそのことを聞いた時は上述のセリフを言った。
ゲーム中では成歩堂や王泥喜のサポートにまわることが多い。

彼女の武器は、特殊な性質を持つ《耳》と、首から下げた小型のコンピューター《モニ太》
証人が《感情》をごまかして発言すると、彼女にはその声が《ノイズ》となって聴こえるらしい。
《モニ太》に彼女が聞き取った相手の発言と感情をデータ入力することで、発言内容とムジュンした反応を示す感情がないか調べることができる。

イメージカラーは黄色で、持ち前の明るさと若さに身を任せた妙に説得力のある「ハッタリ」を駆使する、勢いに特化したタイプ。
ちなみに事務所への出勤は徒歩。王泥喜とそんなに距離は変わらないにもかかわらず。


『4』から登場した成歩堂の養子で、同作における主人公である王泥喜の助手。
見た目の通り「魔術師(マジシャン)」として活動しており、収入を得ている。
メンバーの中では一番若いが、収入は一番多いようだ。
『6』では成歩堂・王泥喜ともに弁護士としての活動が増えているが、
彼女のマジシャンとしての知名度も更に上がっており、事務所内での収入トップはおそらく現在も彼女である。
明るい性格をした中学生→高校生だが、ずっと苦しい生活をしてきたせいか、たまに妙に現実的な発言をすることも。

なお、王泥喜ほどの精密さは無いようだが、彼女も《みぬく》能力を使えるらしい。
頭の回転もいいようで、推理もそこそここなす。

なお、現時点で事務所メンバーは全員、何らかの形で被告人または被疑者になった事がある(ゲーム本編以外の作品も含む)。


■関連人物+α

成歩堂の永遠の師匠で、綾里真宵の姉。敏腕弁護士として有名で結構儲かっていたらしい。ナルホドくんェ‥‥。
事務所に置かれている家具は依頼人もつかうということで割と金をかけている物が多く、
その一方でデスクやパソコンなどはシンプルな物が多いのは、機械音痴な彼女の信条である。


真宵の従妹。『2』から登場。
「倉院の里」関連の情報を持ってきたり、事務所の掃除をしに来たりしている。
真宵がいない場合、彼女が助手役を務めることになる。
王泥喜と心音とは『5』の特別編「逆転の帰還」で初めて知り合った。
みぬきよりも年上で、彼女の面倒を見ていたこともあるらしい。


「蘇る逆転」に登場した事件の依頼人。
この事件においては真宵が登場しないため、彼女が成歩堂の助手を担当。
事務所内でも事件の内容を整理するなどの職務をこなしていた。


  • チャーリーくん
《綾里法律事務所時代》からある観葉植物。
正式名称は「コルディリネ・ストリクター」。成歩堂曰く「事務所のマスコットキャラクター」。
みぬきからは「センパイ」、心音からは「チャーリー先輩」と呼ばれている。

ロクに事務所の掃除や片づけをしない成歩堂だが、コイツの世話だけはキチンと行っている。最近は心音に任せていることが多くなったようだが。
千尋から受け継いだものの中で、きっと一番愛着があるのだろう。
一方で、真宵や春美に水をたっぷりかけられたり、宝月茜の特製化学肥料で妙に黄色くなったりと、割と散々な目にも遭っている。
王泥喜や希月はチャーリーのことをよく知らないらしく、成歩堂に尋ねようとしたが「なんか聞けない雰囲気」らしい。



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最終更新:2024年03月03日 02:50

*1 他メンバーのアイテムはあくまで能力の補助用であり、能力自体は自前。

*2 逆転裁判2「さらば、逆転」

*3 逆転裁判「蘇る逆転」