僕は友達が少ない

登録日:2009/12/27(日) 21:25:59
更新日:2024/03/06 Wed 23:06:00
所要時間:約 16 分で読めます






残念系青春ラブコメ!!


え? なんだって?



レーベル:MF文庫J
著者:平坂読
イラスト:ブリキ

僕は友達が少ない』とは、平坂読著のライトノベルである。通称は1巻あとがきより「はがない」(タイトルに含まれるひらがなだけを抜き出して読んだもの)。
MF文庫Jより全14巻が刊行。いたち氏によるコミックが10巻。
6巻にはドラマCD付きの特別版も発売されなんとアニメ化も決定した。

灰色の青春と言いつつ、美少女との出会いには恵まれるテンプレ的やれやれ系主人公の話……かと思いきや、
アニメ化された範囲を過ぎたあたりから物語は暗転。
小鷹を巡って人間関係がこじれ始め、ぼっち同士の友情は脆くも崩壊!
当初の愉快さ溢れる日々が無かったかのような鬱々とした学園生活が始まり、シリアスストーリーが最後まで続くまさかの展開となった。

それまでの各登場人物の設定も次々と変更、
物語全体を覆しかねない重要設定も唐突に追加されていき、
多くのファンの間で議論が紛糾する結果となった。
また小鷹を巡る女性同士の駆け引きも日々過激化していき、
男女を逆転させたサークルクラッシャー小鷹の物語と揶揄される。

隣人部を「形だけ」守り通して終了という、数々ラノベ作品でも非常に斬新な結末を迎えた珍しい内容である。

本作の舞台は岐阜県岐阜市をモデルとしている。


【あらすじ】


学校で浮いている羽瀬川小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。
「もしかして幽霊とか見える人?」
「友達と話していただけだ。エア友達と!」
「(駄目だこいつ……)」
小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。
しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて──。
みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?
アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生!
(1巻作品紹介より)


【登場人物】


  • 羽瀬川小鷹(はせがわこだか)(CV.木村良平
主人公。聖クロニカ学園高等部2年5組。
父は日本人で母はイギリス人のハーフ。父はアメリカに転勤し、母は交通事故で他界しているので、現在は妹の小鳩と二人暮し。
父の仕事の都合で全国を転々としていたが、高校2年の5月に父の海外転勤を機に10年前まで住んでいた遠夜市に戻ってきた。
地毛が金髪なのだが焦げ茶色の毛が混じっており、大半の人が彼をワルぶって髪を染めようとして失敗したヤンキーだと認識してしまう。
学力は中の上。面倒見が良く料理や家事もこなす万能人。しかしこの外見のせいで友達がいない。
髪さえ黒く染めれば問題なく上っ面だけの友達は出来そうな部類だがその髪を上述した通り早世した母親との絆と考えている為染める気は一切ない。*1
常識人であり、夜空が作った『隣人部』では残念な部員たちへのツッコミ役である。しかし笑いのセンスは壊滅的。
3巻ネタバレ(10年前に夜空と親友だったが、本人は夜空の事を全く覚えていない。)

9巻ネタバレ(星奈が好きであることと同人誌並の変態性欲を持っている事を告白し、
「付き合うと今までの隣人部が崩壊する*2から付き合うのは我慢してくれ」と
欲しいものは全部手に入れたい、我慢や妥協が嫌いな星奈から譲歩を引き出した
最終巻ネタバレ(星奈に待ってもらっている身にもかかわらず、理科のことを想いながら幸村と交際を開始し母親にも挨拶をする。幸村から自分と隣人部のどちらを選ぶのか問われ隣人部を選択、幸村と別れる。誰ともつきあわず星奈と同じ大学へ進学した。

メインヒロイン。聖クロニカ学園高等部2年5組。
長い黒髪の美少女であるが、常に不機嫌そうにしており、いつも一人でいる。
放課後の教室でエア友達のトモちゃんと談笑しているところを、体操着を取りに来た小鷹に見られてしまう。
そしてリアル(現実)で友達を作る方法について話しているうちに部活を作ることを思いつき、
友達を作ることを目的とした『キリスト教の精神に則り、同じ学校に通う仲間の善き隣人となり友誼を深めるべく、誠心誠意、臨機応変に切磋琢磨する』部、
略して『隣人部』を創部する。
学力は高いようで授業中に教師にあてられても答えを間違ったことは無い。
容姿も良く、部活を思いつきで創部をしてしまうほど行動力に長けているが、呼吸をするように暴言を吐けるなど、性格がアレ。
ヒロインがレ○プされるのは娯楽の基本だと思っており、レイ○という言葉を恥ずかしげもなく口にする。うん、薄い本のネタは決まったね
しかし愛のある性描写には激しく動揺し赤面してしまう。
クラスでは不機嫌そうな雰囲気のために友達はいない。
3巻ネタバレ(昔、小鷹と親友だったが、小鷹はそれが夜空だったとは覚えていない。
「無様にのたうち回って苦しんで死ね!」
3巻末の夜空の可愛さはハンパではない

9巻ネタバレ
(星奈により幼馴染ポジション&メインヒロイン(小鷹の彼女)の座を奪われ、現在の友達ポジションも
理科に盗られた上に歪んだ人格を形成してしまった重い家庭環境も発覚する。
トドメになんと小鷹の家で自慰行為をしてる所を小鷹に見られた上に自ら暴露(!)という完全にオワコン状態に…
本人いわく「堕ちるところまで堕ちた!!」
誰か夜空さんを助けてあげてください。
旧姓は「日高夜空」。生徒会長日高日向の実妹で、両親の離婚により別居している。

最終巻ネタバレ(小鷹にはっきりと告白し、はっきりと振られる。皆と違う大学へ一人で進学した。
メインヒロインであったはずなのに、まさかの扱いで完結...

もう一人のメインヒロイン。聖クロニカ学園高等部2年3組。通称『肉』『柏崎せもぽぬめ』。
父親が学園の理事長である。
金髪碧眼で巨乳、成績優秀でスポーツ万能の美少女。
これだけを見ると完璧なのだが、それ故に高慢であり、普段から周囲には見下した態度で接する。
クラスでは男子にちやほやされているため同性からは疎まれている。
かねてから同性の友達が欲しかった星奈は、夜空が作った隣人部の部員募集ポスターに込められた『ともだち募集』の真意を読み取り、隣人部に入部する。
夜空とは犬猿の仲であり、いつも互いを罵倒し合う仲である。しかしいつも言い負かされている。
夜空からは『乳牛』『牛』などと呼ばれ、後に『肉』が定着しているが、そういったあだ名的な名称で呼ばれることには満更ではないらしい。
ただし夜空は100%悪意を込めて言っている。
対女性関係の勉強のためにギャルゲーをやり始め、今ではすっかりはまってしまった。
とある出来事で本気で叱ってくれた小鷹に好意を抱いている模様。
「……ゲームの中に入れたらいいのに……」

9巻ネタバレ
小鷹と両思いになるも付き合わないという変なポジションに…それでもそれを惚れた男の為に許した。肉の人気は多分…上がった。
最終巻ネタバレ(体育祭にて全校生徒の前で胸をポロリしてしまう。おっぱいどころか乳首まで披露してしまい、ある意味で体育祭一番の注目の的となった。


聖クロニカ学園高等部1年1組。
清純、可憐、まさに美少女の鑑といった感じのにっぽんだんじ。
こんな可愛い子が女の子のはずがないを地で行く男の娘。
理科には2巻後半まで女の子だと思われていた。
名前の由来は、真田幸村のごときりっぱなにっぽんだんじになるように、という両親の願いから。
しかしそんな願いはむなしく散ったようだ。いやホント、どこからどう見ても女の子ですありがとうございました。
そんな容姿のために周囲の同性はどう接していいのかわからず、距離を置かれている。
いつも一人でいる小鷹を理想のにっぽんだんじ像として尊敬しており、夜空の思惑もあり隣人部に入部し小鷹の舎弟となる。
なお、その理想のにっぽんだんじ観はかなり歪んでいる。
隣人部の部室では、夜空に男らしさの特訓としてメイド服を着用させられている。男らしさから遠ざかっていることには触れてはならない。
しかし5巻でついに小鷹に……。
「あにきはいつものように街へれいぷをしに出かけようとしました」

5巻ネタバレ(『ついてない』ことが判明。本人は自分のことを「未熟な男」だと認識しており、自分が女だとは微塵も思っていなかった

9巻ネタバレ(小鷹にちょっと異性として見られてる。葵と友達になり一緒に買い物に行くなど、かなり成長した。
最終巻ネタバレ(告白して小鷹と恋人同士になるが、長くは続かなかった。



聖クロニカ学園高等部1年。
学園から特別待遇を受けている少女。常に白衣を着ている。
学園理事長自ら学園に入学することを頼みに来るほどの天才少女。
天才発明家であり、その筋ではかなりの有名人である。企業に技術協力をするほどである。
普段は理科室(志熊理科の為に新設された文字通りの"理科"室)に登校し、一人で研究や実験を行っているため、学友は全くいない。
自分で開発した睡眠薬の実験中に誤って薬品を吸引してしまい昏倒。たまたま通りかかった小鷹に保健室に運んでもらう。
その後自分を助けてくれた小鷹にお礼を言って恩返し(主に性的な方面で)しようとする。
かなりエロい。また腐女子でありBLを愛好しているが、メカ×メカというかなりマイナーなジャンルが好き。
電車の連結部分がきしむ音を「ギシギシアンアン」と捉えられる超高校級の腐女子。
「ハァハァ……ちょっと理科室の机でスッキリしてきます……」

9巻ネタバレ(8巻の喧嘩を経て小鷹の友達という一番おいしいポジションを確立。
星奈への告白の際に同席したりする一方で初めて全裸を見せるなど、まだまだ彼女フラグは消えていない模様。


  • 高山マリア(たかやままりあ)(CV.井口裕香
聖クロニカ学園に勤務するシスター。10歳。ポテチ。
銀色の髪に雪のように白い肌で見た感じは外国人の幼女。幼女。
夜空の口車に乗せられ隣人部の顧問となる。
10歳で先生になれるくらい頭は良いらしいが、思考が年齢通りなため騙されやすい。
というか馬鹿な子供である。
口が悪く、うんこが口癖。やはり友達がいない。
小鷹に懐いており、小鷹のことを『お兄ちゃん』と呼ぶ。
「うう?ちくしょうちくしょうちくしょう! 地獄に堕ちろうんこ夜空!」


聖クロニカ学園中等部2年。13歳。小鷹の妹。
小鷹とは違い、母親の血を色濃く受け継いでおり、色白で金髪碧眼の美少女。ロリ体型。
残念ながら邪気眼使いである。
真祖の吸血鬼であり、真名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌(スメラギ)……らしい。
小学生までは尻に割り箸を挟んで折ったりおならに火をつけることに情熱を燃やす普通の(ちょっと足りない)女の子だった。
しかし中学1年の時に『鉄の死霊術師(くろがねのネクロマンサー)』というアニメにはまってから中二病患者となってしまった。
髪はツーサイドアップでまとめられ、右目に赤いカラーコンタクトをしている。
普段から真っ黒なゴスロリ服を着ており、ちょっとキモいうさぎのぬいぐるみを抱えている。
年齢よりも幼く見えるため、小学生に間違われる。実際マリアと同じくらい精神年齢は低い。
好きな食べ物はとんこつラーメン(にんにくたくさんの)。
素に戻ると九州の方言混じりで喋り、兄の小鷹を『あんちゃん』と呼ぶ重度のブラコン。
マリアに兄を取られまいと隣人部に入部する。もちろん友達はいない。
「……あんちゃんは、うちのあんちゃんなんじゃ……」

7巻ネタバレ(実はある出来事をきっかけにクラスのアイドルに祭り上げられ、今では学年全体の人気者になっている。
クラスメイトたちはラブコールを送るものの本人が人見知りでちやほやされることが苦手なため相変わらず友達はできていない。





星奈「追記・修正をしたいのなら私の靴を舐めてからにしなさい」
夜空「え、死ねば?」

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最終更新:2024年03月06日 23:06

*1 原作終盤に周囲からの評価を変える為に外見を変えようとした際も髪はカツラを使い染めてはいなかった

*2 根本的に小鷹は恋人が別段欲しい訳でもなく、完全に優先順位は友達>>>>>恋人