登録日:2014/12/08 (月) 14:43:47
更新日:2023/08/24 Thu 18:15:55
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概要
元尼子家十勇士の一人で筆頭。
宇喜多直家の軍に包囲されて窮地にある良晴達を助け仕官する。
銀の短髪。
凛々しい顔立ちに美乳。
「勝家のように勇猛でありながら光秀のように礼儀正しく気品がある」と、良晴が「戦国の正統派美少女」と絶賛する程の姫武将。
尼子家の再興を悲願とし、そのためならばどんな困難だろうが屈辱だろうが耐える。
何度も毛利家と激突しては叩き潰されるも、その度に復活して戦う。
覚悟の証として月に向かって「我に七難八苦を与えたまえ」なんて言っちゃったら本当に災難が尽きることがなくなってしまったらしい。
能力
鹿之助が率いるのは少数の兵でも、強大な毛利家をして「宿敵」と言わしめる勇将。
知略や軍略には疎く、真正面からぶつかることしかできない猪武者を自称するが、逆から言えば純粋な力量で毛利家を苦戦させていたということになる。
後におばばこと芦屋道海の修行で奇門遁甲の指揮を(おばばのサポート前提だが)取得する。
人格
前述の通り、戦場に出れば勇猛果敢に戦う凛々しい武将。
平時は凛としながら折り目正しい姫。
ここまでは決して間違ってはいない。
間違っては、いない。うん。
七難八苦の宣誓以来、口は災いの元とばかりに苦難が押し寄せる毎日。
それらに苦悩しつつも、いつしか苦難がなければ落ち着かない体質になっていた――――――
要するに、彼女はドM。
あらゆる苦心を苦難とし、息をあらげて悶える。
あまつさえ自ら苦難の道に飛び込み自分を追い込む始末。
そう、癖の強い良晴の知り合いの中でも彼女は群を抜く変態だったのだ。
褌っぽい下着一枚の肌色多めトップレスの格好で目隠しのまま胸を棒で叩かれてはあはあ言ってる口絵は下手な官能ラノベよりも色々まずい。
仕官してからまともに出陣させようとせず、体ばかり触る良晴を、噂通りの色狂いのエロ猿と判断。
不信感を募らせるも、前鬼により体を触っていたのは憑いているすねこすりと知り、良晴が仲間を助けるために奔走していると聞く。
心打たれた彼女は、助けとなるべく玉砕前提の単騎特攻を決意。
いざ赴こうとしたところを良晴に止められ、邪魔をするならと攻撃する。
なおも食らいつく彼に容赦なく膝蹴りを叩き込む。
武器を使っていないとはいえ武芸者の一撃。
戦士として未熟な良晴がまともに食らえば死にかねないが、彼は敢えて避けずに受け止める。
何故新参者でしかない自分のためにそうまでするのかと問う彼女は、とある過去を思い出していた。
尼子家再興を目指し、兵站や戦力確保のため彼女はとある家に仕官した。
ただただ尼子家の再興だけが目的だと語る彼女に同情し、その者は力を貸してくれた。
しかし大国たる毛利家の脅威に怯え、協力者は彼女を見捨て、見放した。
彼女はそれを怒りもせず、ただ助力を請い続けた。
何度裏切りを繰り返そうと決してこちらを咎めない、人間味がないかのような鹿之助を、いつしか協力者は恐れるようになった。
そしてとうとう、決定的な裏切りに遭い、鹿之助は失意のまま毛利家に囚われてしまう。
彼女自身、弱小である尼子家はもう元通りにはならないと悲観していた。
それでもすがるしかなかったのだ。
この一件で人間不信に陥った彼女は、毛利に頭を下げ許しをもらったにもかかわらず、廁の肥溜めを経由して脱獄する。
目標も信じる者もいなくなった彼女は、せめて武将として何かを成し遂げて死にたいと願う。
だが玉砕など良晴が許すはずもなく、立ち上がるのがやっとのボロボロになっても言葉をぶつける。
殴る側の鹿之助が泣きそうになりながらも、「やりたいんだったら尼子家を再興すればいい」「俺はそれを全力で助ける」と告げられついに折れる。
体を張って態度で説得してくれた良晴を、もう一度信じてみようと改めて忠誠を誓った。
それからは良晴を「殿」と呼び、慕うようになる。
彼に何をされようがはあはあ言いながら興奮する勢いだが、上記のような経緯ゆえ見捨てられたりするのは本気で堪えるらしく彼女にしては非常に珍しく弱音を吐く。
後天的なドMで、辛い物事を耐えるために身についた心の防衛行動といえるが興奮してるのも確かなので始末に負えな(ry
良晴が記憶を失い、そうとは知らずほいほい突っ込んで毛利に捕まるが、良晴がいるならとさほど嫌がってはいなかった。
良晴の態度もそういうプレイだとしてはあはあしていたが、本当に記憶喪失だと分かると穏やかな表情で彼を励まし、不安に駆られる彼を慰める一面も見せた。
織田家に帰参する際のごたごたで置いていかれて本気で嘆くも、良晴が戻ったと知ると頑なに応じなかった交渉にあっさり乗った。
人間関係
仕える主。
彼の命令ならばぞんざいな扱いや情事だろうと喜んで受ける勢い。
とはいえ忠誠心や変態が先行するため恋慕はあまり見せない。
今のとこ信頼全振りである。
ある意味上下関係や主従関係等が薄い良晴軍団の中で一番部下っぽい。
色々と荒れていたせいで初対面でクビを言い渡される。
もちろんはあはあしていた。
あえて被害の大きい滅茶苦茶な作戦をはあはあしながら立案する鹿之助に頭を悩ませていた。
後に良晴の手で起死回生の策になったが。
何度潰そうと立ち上がってくる上、無視できない損害も出す厄介な存在。
何よりそれらを許したにもかかわらず女はもとより人としてのプライドもかなぐり捨てた脱獄で仇敵と定める。
毛利からしたらどんなことがあっても捕らえたい存在なので、手元に鹿之助がいるだけでどんな交渉だろうが毛利とはできず、逆に引き渡せば寛容に応えてくれるだろうというなんとも面倒な関係図ができている。
追記・修正お願いします
- 尼子家再興を目指している割に彼女の主君となるべき尼子家の人物が登場しなかったのは春日先生らしからぬ手落ちだったとは思う。尤も史実上の主君である尼子勝久もただ鹿之助達に担ぎ上げられていただけの人物なので上手い事キャラ付けがやり辛かったのも確かだろうけど -- 名無しさん (2019-12-01 17:57:46)
- ついでに言うなら鹿之助と世代が異なる人物なら尼子家にもキャラクター的に濃い人物は沢山いるんだよな。戦国尼子家の始祖である経久を筆頭に、久幸、晴久、国久、興久、誠久辺りは何れもこういった戦国パロディ物ではキャラクター的においしいキャラが実に多い。特に勝久の父親であり戦国史に残るドSである誠久なんかは下手すりゃ鹿之助の性癖形成に一役買った疑惑もあったりなかったりw -- 名無しさん (2019-12-01 19:47:35)
最終更新:2023年08月24日 18:15