古代王 ザウルピオ

登録日:2014/12/07 Thu 22:28:59
更新日:2024/01/02 Tue 15:30:28
所要時間:約 24 分で読めます






難しい理屈などいらぬ!パワーがあればよいのだ!




古代王 ザウルピオは、デュエル・マスターズドラグハート・クリーチャーである。

概要

龍覇 サソリスの持つドラグハート・ウエポン《始原塊(ジュラシック・ハンマー) ジュダイナ》龍解した
ドラグハート・クリーチャー。種族は自然文明の新しいドラゴン「ジュラシック・コマンド・ドラゴン」に属する。
DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」の自然文明ビクトリーカードとして収録。
何気に「自然文明単色では初のビクトリーカード」である。

ドラグハート・ウエポンとして

始原塊(ジュラシック・ハンマー) ジュダイナ 自然文明 (4)
ドラグハート・ウエポン
自分のターン中、ドラゴンを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンに自分のドラゴンが3体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする
見た目は巨大なハンマー、というより蔦が絡んだ岩塊。装備したドラグナーを「自ターンに1度、マナゾーンからドラゴンを召喚できるシステムクリーチャー」に出来る使い勝手のよさが光る。
「自ターンに1度」という制限はあるが、序盤に引いてしまったために泣く泣くマナに埋めてしまったドラゴンを召喚できるようになるのは、言わずもがな強力。
龍解条件が「場に自分のドラゴンが3体以上」であるため、上手く噛み合っている。

これだけ見ればこのカードが非常に強いカードだと思われるだろう。そう、ウエポン面だけ見れば

ドラグハート・クリーチャーとして

見た目は、人間の両腕を持つ全身緑色で赤い模様のあるティラノサウルス。頭にはドレッドヘアのように無数に生えた蛇、尻尾はサソリのようになっている。
本題の《古代王ザウルピオ》の能力について説明する前に、まずは他のDMR-13に収録された、同じビクトリードラグハート・クリーチャー達の能力を下記に述べてみよう。

《天命王 エバーラスト》「自分光ドラゴンに破壊以外への除去耐性を与え自分ブロッカーの攻撃制限を取っ払う、ブロッカー&T・ブレイカー」

《龍素王 Q.E.D》「各ターン、呪文とクリーチャーを1枚ずつコスト踏み倒しできる、呪文限定のアンタッチャブル持ちのW・ブレイカー」

《魔壊王 デスシラズ》「龍解時に相手1体を破壊し、アタックトリガーで非進化闇クリーチャーをリアニメイトできるT・ブレイカー」

《熱血星龍 ガイギンガ》「バトル中に龍解可能なSA持ち&バトル中パンプアップ&アタックトリガーでパワー7000以下を1体破壊&選ばれるとエクストラターンを得られるW・ブレイカー」

以上のように、いずれもビクトリーの名に違わぬハイスペックさを誇る(一匹だけ突出し過ぎてるのは気にするな!あいつはダブルビクトリーだし)。
では、《始原塊 ジュダイナ》から龍解した、我らが《古代王 ザウルピオ》さんの雄姿をご覧頂こう。

古代王 ザウルピオ 自然文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 12000
T・ブレイカー
自分のシールドが1枚もなければ、自分は相手のクリーチャーの攻撃を受けない。

…あれ?
「マナからのクリーチャー展開能力」どこいった。というか、どこをどうすればクリーチャー展開能力が防御特化能力になるんだ。
龍解させてしまうと、クリーチャー展開能力を失ってしまう。どうしてこうなった。
そして、神化編を経験したプレイヤーなら「シールドが1枚もなければ…相手のクリーチャーの攻撃を…うっ!頭が…」とお気づきになられただろう。
そう・・・この能力、神化編に登場した「七英雄」の一角である《白騎士の神羅エターナル・ムーン》と同じ能力なのである。どうしてこうなった!

「でも普段はマナからのドラゴン召喚システムクリーチャーとして使って、十分にクリーチャーを展開させたら龍解させる運用にすればいいんじゃね?」というのは誰しもが考えることだろう。
だがこのカードの龍解は「条件を満たしていれば強制発動」なのである。つまり、場にドラゴンが3体以上揃ってしまったままターンエンドを迎えたが最後、嫌が応にも龍解させざるを得ないのである。
他のビクトリードラグハートは龍解させてこそ真価を発揮するのだが、ザウルピオの場合は「龍解させない方が安定して運用できる」のだ。どういうことなの…
また、何気に「頭の蛇」と「サソリの尻尾」という毒を強調した姿をしておきながら、《連鎖類覇王目 ティラノヴェノム》や《連鎖類大翼目 プテラトックス》のような毒能力(自然文明版スレイヤー能力)を持っていない。

気を取り直して、パワーに注目してみよう。
このページの最初の一文は、《古代王 ザウルピオ》のフレーバーテキストでの台詞である。どう見ても脳筋です。本当にありがとうございました。。
だが待って欲しい。昔から自然文明の真骨頂は「高パワークリーチャーで相手を捻じ伏せる」戦法にある。かの《緑神龍 ディルガベジーダ》さんや《偽りの名 13》といった偉大なる先達の存在を考えれば言わずもがなである。

それだけに、このクリーチャーのパワーは12000と高く、おまけにT・ブレイカー持ちなのだ。
流石ザウルピオさん、そこに痺れる憧れるぅッ!いかにも重そうな両手持ちハンマーを振り回してるもんな!!脳筋はむしろ褒め言葉だ!!
それでは、パワーに自信のあるザウルピオさんと、DMR-13の他のビクトリードラグハート達とのスケールの違いをその目に焼き付けて頂こう。

 《龍素王 Q.E.D》 パワー11000
 おお!

 《魔壊王 デスシラズ》 パワー12000
 …ん?

 《熱血星龍 ガイギンガ》 パワー9000(ただしバトル中はパワー13000)
 あれ?

 《天命王 エバーラスト》 パワー13500
 は?

…おい

おい!

ご覧のように、実質この中で一方的に打ち勝てるのは《龍素王 Q.E.D》のみという有様なのだ(それでもわずか1000の差なのだが)。
《魔壊王 デスシラズ》とはどうにか相打ち。(ちなみに、デスシラズの方が後から龍解すると、龍解時能力で一方的に破壊されてしまう)
《熱血星龍 ガイギンガ》に対しては、数値上では勝っているように見える。しかし、ガイギンガには「バトル中パワーが4000アップする」能力があるため、実際にバトルすると負けてしまう。
《天命王 エバーラスト》については・・・最早何も言うまい。そういやデュエマVSのOPでは巨大な槍を片手で振り回してるもんな。
しかも、同弾収録のスーパーレアにして同じジュラシック・コマンド・ドラゴンである《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》は圧巻の27000である。
ザウルピオさん、貴方の能力的に考えれば台詞は「パワーがあっても意味がないのだ!!」っていう方が正しいんですが…
{脳筋すぎて数字の大小の比較すら出来ないのだろうか。誰だよこんな筋肉バカを自然文明の王に据えたのは

こうなると、サソリスに反旗を翻した《龍覇 イメン・ブーゴ》の言った「原始の力はパワーだと!?違うな。(以下省略)」という台詞が別の意味に聞こえてくる。
また、イメン・ブーゴが造反した理由には「こんな脳筋を王にして戦争に勝てるわけねえだろ!!」という想いがあったのかも知れないと邪推してしまう。
ちなみに「マナゾーンからのクリーチャー呼び出し能力」を持つドラグハート・クリーチャー《我臥牙 ヴェロキボアロス》はイメン・ブーゴが使っている。

まとめ

以上のように、龍解してもパワーアップどころか弱体化してしまう残念ドラグハート・クリーチャー
それが《古代王 ザウルピオ》なのだ。
当たってしまった人はご愁傷様である。


追記・修正よろしく




-じゃああなたのシールドが0なのでドギラゴン剣でダイレクトアタック…-
-え、できない?ザウルピオの効果確認いいですか-
























…と、ここまでボロクソに書いておいてなんだが、実はこの《古代王 ザウルピオ》決してガッカリレアではないむしろ強力なカードである


真価

確かに他のビクトリードラグハート・クリーチャーと比べると能力は地味で防御的であるが、実際に相手にすると非常に厄介な存在となるのである。
上記で「《白騎士の神羅エターナル・ムーン》と同じ能力」と述べたが、あちらの評価が低いのは
「2回進化が必要な究極進化」
「進化にしてはコストが重い8」
「タップしていなければ能力は発動しない」
「パワー11000のW・ブレイカーと、コストに対して打点が低め」
「そもそも自身に除去耐性がない」

という、三重苦どころか五重苦を抱えていてこその評価なのである。

そこへ行くと、ザウルピオ
「比較的バトルゾーンに出し易く、実質コストの低めなドラグハート」
「バトルゾーンにいるだけで能力発動」
「パワー12000のT・ブレイカー」
「ドラゴンなのでサポートが豊富」

と、手軽に最後の壁として機能するのである。防御手段の乏しい自然文明にとっては、これだけで非常に心強い存在である。

また、一見自分の勝利に直結しない能力に見えるが、相手にとっては除去しないかぎり攻撃でトドメを指すことができないため、
碌な除去やダイレクトアタック以外の勝利手段を持たないデッキが相手の場合は最強クラスのエンドカードとなりうる。
仮に持っていたとしても、最低でも
  • ジュダイナを装備していたドラグナー
  • 龍解条件となった3体のドラゴン
  • ザウルピオ本人
というほぼ殴りきれる打点を展開されているため、すぐに対処できなければ返しのターンでドラゴン達のエサとなるのが目に見えている。
「とりあえず殴る」という相手の勝ち筋を潰すことで確実にこちらの勝利を引き込める能力であり、相手からすればたまったものではない。

また、「ドラゴンを3体並べる」という龍解条件も、マナブーストの得意な自然文明ならそれ程難しいことではない。
そもそもジュラシック・コマンド・ドラゴンは場の展開に優れた種族であり、ドラゴンを3体並べることなど動作もないことであるため、
場が煮詰まって来れば、ジュダイナのサポートもいらないほどに展開が可能。
むしろザウルピオになることで「大量展開して攻撃を仕掛けたがS・トリガーで止められて、返しのターンでダイレクトアタックを受けて逆転負け」という悲劇を防いでくれるため、最終的に役割の薄れたジュダイナがもしもの事態を切り抜けることができるザウルピオに変わるのはかなり理に適っている。

能力の性質上、相手は何が何でもこのクリーチャーを排除しなければならなくなるため、他のクリーチャーに対する擬似セイバーとしても作用する。
ジュラコマの優秀なシステムクリーチャーから相手の目をそらすことができるのはありがたい。

弱点は上の概要で挙げた龍解してほしくない場面でも勝手に龍解してしまうことと、除去耐性が皆無なこと。
龍解はプレイングでどうにでもなるが、自分の負けを止めるクリーチャーなのに除去耐性が無いのは痛い。
…もっともジュラコマにガン回しされたことがある人なら、こんなクリーチャーに除去耐性がついたらヤバいと思うかもしれないが…

以上のことから、このカードは相手の反撃に対する保険を取りつつ安全にワンショットを狙える強力なカードであるといえる。
それでも皆無な除去耐性など、もろい部分は存在するので、「相手のcip能力を完全封殺する」{《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》などで相手の除去能力を奪ってやれば尚よいだろう。

現状のザウルピオの評価

ここまでの説明を見ればなんとなく気が付くと思うが、実のところ最初に述べたザウルピオの評価は、まだジュラコマという種族の発展とデッキ研究がまだ進んでいない本当に登場初期…それこそ発売されて間もないころの評価が元になっている。

そのため、ジュラコマ自体のデッキビルディングの方向性がいまいちわかっておらず正直出しやすそうに見えなかったこと、
もし出しやすかったとしても、より汎用性の高いジュダイナのままにしておいたほうが絶対役に立つという先入観があったこと、
より能力が派手でパワーも大きいワルド・ブラッキオにプレイヤーの目が行きやすかったこと、
正直アニメでの扱いが悪かったこと、
そして何より、類似能力を持つ エターナルムーンという先輩の評価が芳しくなかったことが、当時の低評価を作っていたといえる。
また、パワーが微妙な割にパワーを誇るフレーバーテキストが残念感を漂わせていたのが舐められる原因になったことも否めない。

現在はジュラコマ自体が大きく発展を遂げており、龍解条件と相性の良いドラゴンを種族に持つドラグナーが登場したこともあって、ジュラコマの欠点である「場で圧倒するくせに妨害が少ないせいでビートダウンから身を守れない」という弱点を補うザウルピオは優秀な切札として再評価されている。
登場初期の同期と比べた評価も他のビクトリードラグハートと比べるとやや見劣りするかも知れないが、実戦でも十分通用するクリーチャーという評価からビクトリーの名に恥じないジュラシック・コマンド・ドラゴンの切り札の一つへと落ち着いてきていた

2020年夏、DMBD-14にてこのカードに転機が訪れる。
これまでのドラグナーとは一線を画するカードパワーを持つ最終龍覇ドラグナー達の登場はこのカードの価値を大きく引き上げた。

シールドトリガー持ちのロージアやターン開始時にドラグハートを装備するグレンモルトの登場で龍解前のマナ召喚が生かしやすくなり、かつ彼らは種族にドラゴンを持っているため非常に龍解が容易になり、貧弱なビートダウンなら詰みに持ち込めるほどの強力な壁役として機能するようになった。

現在では多色のドラグナーデッキでは必須パーツの一つと扱われており、今日も環境の最前線で闘っている。
なお元相方のサソリスは最終龍覇になれておらず現在環境で見ることはほぼ無い。合掌。


相性の良いカード


呼び出せるドラグナー

その能力の都合上装備先がドラゴンかドラゴンでないかでかなり使い勝手が変わるため、分けて解説する。
ドラゴンドラグナーの場合、龍解条件に貢献できるだけでなく、ジュダイナの能力で次のドラゴンドラグナーも呼び出せるため、非常に都合が良い。

非ドラゴン

初めて登場したジュダイナを装備できるドラグナーであり、背景ストーリーにおけるジュダイナの使用者兼友達。あとドングリ好き。
かなりザウルピオに信頼を置いていることがうかがえるが、実際のゲームでは裏切り者であるイメン=ブーゴの装備していた《邪帝斧 ボアロアックス》とつるんでいることのほうが多いという困った子。

ジュダイナを装備できるドラグナーの中では最軽量だが、ドラゴンではないうえにパワーも低いため、《養卵類 エッグザウラー》や《龍鳥の面 ピーア》などの優秀なシステムクリーチャーの恩恵にあずかれないのがかなり痛い。
今では環境トップの一角でありながらアニオタWikiのドラグナーの記事において「ちょい微妙」などと書かれているのは、同記事が書かれた時期のほぼ唯一の選択肢であったジュダイナとそこまで相性が良くないのが大きい。
そのためこのカードを使うのならばジュダイナをメインに使うのではなく、ボアロアックスをメインにしつつ、ドラゴンがデッキに多く採用されるのなら一応ジュダイナも採用しておく、という風につかうとよい。

破壊されたときにマナにいく能力を持つが、受動的で狙いにくいためあまりあてにせずおまけ程度に考えておけばいいだろう。

サソリスに2回もジュダイナで叩かれた結果、「欲」を求め反旗を翻した裏切り者。
他人をドラゴンにする危険な代物で仲間をぶん殴るサソリスもサソリスだが。

自身のマナを5色に染める効果は強力だが、ジュダイナを使う場合は例え召喚したいドラゴンが自然ではなくとも、そのドラゴン自体をマナに置いて召喚コストにすればその色を生み出せるので特にメリットはない。
それどころかマナからドラゴンを呼び出す時にそのドラゴンが5文明を持つことになってしまい、色を補うために4コスト以下のドラゴンを召喚する時にも5マナ支払わなければならないため、むしろ相性が悪い。

反面相方であるボアロアックスとの相性はサソリス以上。
こいつを使うときは、【薫風武装】を組むとき以外は、ジュダイナを用意する必要はほぼないだろう。

ドラゴン

ドラゴンサーガ編で起きた騒動の黒幕。
ドラゴンを生み出すことができるジュダイナを強奪、利用して最強のドラグハート、《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》を生み出した。

初のドラゴン持ち自然ドラグナー。
これによりジュダイナの龍解条件に貢献できる上に、自身をジュダイナで呼び出すことができるなど、相性が良い。

個有の能力はクリーチャーを召喚または呪文を唱えるときに、5文明のマナを一つずつ支払うことでその使用コストを肩代わりすることができる、というもの。
本来はマナを5文明に染める専用ドラグハート《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》とのコンボ前提の能力だが、ジュダイナとの相性も良好。
あらかじめ5色分のマナをそろえておくか、アブシュームなどでマナを染めれば、毎ターン5マナでマナに眠る強力なドラゴンを呼び出すことができる。
【5Cフェアリー・ミラクル】なら制圧、除去要因としてドラゴンを採用することも多く呼び出し先には困らない。

ちなみに名前の由来は元々デュエマプレイヤーであり、現在はウィザーズに入社し晴れてデュエマの開発者となった
押目祥樹氏のペンネーム「Yoshiki the Deadman」。
ザウルピオがお気に入りらしく、それに由来してこのようにジュダイナと(も)相性の良いカードとなったのだろう。職権乱用じゃないか。

  • 《恐・龍覇 サソリスレイジ》
デッドマンへの怒りに震える親友サソリスの新たな姿。
詳細は不明だが、おそらくザウルピオがサウザールピオになった際に、ジュダイナの力の影響でサソリス自身がジュラシック・コマンド・ドラゴンになったのだと思われる。

ドラグハートを呼ぶ能力以外はマナブーストとガードマンしか持っておらず、爆発力ではデッドマンに大きく劣る。
だが、堅実ながら仕事をこなしてくれるため、アブシュームや5色デッキにこだわらないのであればこちらの方がスペックはよい。
また、デッドマンとは違い3マナのドラグハートも呼び出せるため、いざというときは《龍魂城閣 レッドゥル》で自身をスピードアタッカーにしつつ、
ビートのダメ押しを図ったり、侵略や革命チェンジを狙うことも可能。
純粋なジュラコマのデッキを組むのであれば、デッドマンと枠を取れるだけのスペックを持っているといえるだろう。

  •  《次元龍覇 グレンモルト「覇」》
火のドラグナーだが、一応このカードもジュダイナを呼び出すことができる。
デッキの構築上ドラゴンが多くなりやすいため悪くはないが、専用ドラグハートである《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》を筆頭により相性のいいドラグハートも多いためあまり優先されない。
どちらかといえば、即座にウィニービートを封じ込めることのできるジュダイオウのほうが使われやすい。

  • 《最終龍覇ロージア》
一応光のドラグナーだがマナに自然文明があればこのカードを呼び出すことができる。
基本的には盾から踏んだ場合は多面処理が可能な《将龍剣ガイアール》や《邪帝斧 ボアロアックス》、手打ちの場合は《銀河大剣ガイハート》が優先される場面が多いが、ジュダイナとも十分に好相性である。
4マナで《龍覇ラブエース》に《始まりの龍装具 ビギニング・スタート》を装備させ、5マナでこのカードにジュダイナを装備させて出すことでビギニング・スタートが《終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》に龍解、ドラゴンが3体になったことで連鎖してジュダイナもザウルピオに龍解し、生半可な攻勢を許さない非常に屈強な盤面を形成することができる。覚えておいて損はないテクニックである。

  • 《最終龍覇グレンモルト》
このカードの価値を大きく引き上げた一枚。
ターン開始時にドラグハートを装備できるためジュダイナのマナ召喚をフルに活かすことができる。マナ落ちした強力なドラゴンを呼び出し盤面を展開しつつターン終了時には龍解し守りを固めるため非常に噛み合いが良い。
しかしマナ召喚が終わった時点で役割が終わっていることも多く、シールドトリガーを踏んで除去される際はグレンモルトの身代わりとして超次元ゾーンに戻されることも多い。
ザウルピオがみられないのは残念だがマナ召喚を繰り返し使えるのはメリットでもあるため割り切ろう。

自然のドラグハート

自然のドラグハートは(ジュダイナも含めて)そのほとんどがジュラコマの得意戦術である大量展開をサポートするものばかり。
ジュダイナ以上に汎用性が高いものも多く、それらばかりが枠を食って結局ザウルピオの枠がないデッキも珍しくない。
しかし、相性そのものはよいためジュダイナと組み合わせることで更に強力なカードとして扱える。

  • 《邪帝斧 ボアロアックス》/《邪帝遺跡 ボアロパゴス》/《我臥牙 ヴェロキボアロス》
強力な踏み倒し能力を持ち、ザウルピオをはるかに超える勢いで環境に潜り込んでいるドラグハート。

アックスは装備時と装備者の攻撃時にマナから5コスト以下の自然のクリーチャー1体を踏み倒し、パゴスは踏み倒し対象はそのままに条件が自分のクリーチャーを召喚したときに変更され、ボアロスは条件はそのままに踏み倒し対象のコスト制限がなくなる。
ループ、ワンショット、防御のどれにも使える強力なカードであり、汎用性はジュダイナよりも高い。
龍解条件も「ターン開始時に自軍のコスト合計が20(パゴス)、30(ボアロス)を超えている」というものであり、並べる種族が限定されているジュダイナよりも簡単。

ただ、ジュダイナから見てもボアロから見ても互いに龍解条件と弱点を補助しあえる関係であるため、ジュラコマデッキならば併用はたやすい。
例え場にカードがなくとも、

 龍ドラグナー召喚、ジュダイナ装備→次ターンにジュダイナ効果で龍ドラグナー召喚、ボアロを装備し4、5コストのドラゴンを踏み倒し

と動かすことでジュダイナとボアロアックスの龍解を同時に行い、防御と展開用意を両立できる。

  • 《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》/《遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ》
自分のクリーチャーのコスト軽減を行うドラグハート。
特にレジルは2コストも減らせるため非常に強力。

ジュダイナを装備できるドラグナーのコストを減らせる上に、その後召喚するドラゴンのコストも減らせるため、相性は抜群。
ついでにレジルに龍解すればジュダイナの龍解もより狙いやすくなる。

《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》/《五邪王 ニガ=ヴェルムート》
デッドマンの相方であるドラグハート。
自分のマナをすべて5色に変え、さらに自ターンの終わりにマナから5枚ドラゴンを回収すれば誰かがアタックするたびに相手のクリーチャーをマナに送らせる強力なクリーチャーとなる。

染色自体はいまいちジュダイナとかみ合わないが、デッドマンとの相性がよいため、デッドマンを使うならば半ば必須となる。
一応、ほとんど下準備なしで(ドラグナーも含めて)2体分のドラゴンをつくれるため、ザウルピオを作りやすくなり、
ヴェルムートのマナ送りも併せて強力な防御態勢を敷くことができる。

その他相性の良いクリーチャー

1マナパワー24000のワールドブレイカーという凄まじいスペックのジュラコマ。
ただし、必ずタップして召喚しなければならないうえ、自然のマナが7枚以上なければアンタップすることができないためそれまではただの置物となる。

召喚自体には制限がないため出しやすく、超高パワーにより場持ちもよいため、ザウルピオへの龍解に役立つ。
特にサソリスレイジとの相性が良く、召喚時の1ブーストから即座にマナから召喚することで2体分のドラゴンを用意できる。
最初から場に一体でもドラゴンがいれば、上の動きから即座にザウルピオを作成、とっさのダイレクトアタックを封じつつ、次のターンに一斉攻撃を狙える。
仮にザウルピオが除去されても場にはジュランネルとサソリスレイジ(と適当なドラゴン)が残るため、返しで容易に止めを刺せる。

  • 《地掘類蛇蝎目 ディグルピオン》
出た時に自分をマナに置くが、場に他のドラゴンがいれば山札からマナを増やしつつ6000のW・ブレイカーとして場に残る。
3マナの軽量ドラゴンであるため、ザウルピオへの龍解に貢献できる、というのはジュランネルと一緒。
こちらは場に残すのに条件が必要だが、そんなに厳しいものではなくどちらにせよマナブーストができるため、
単体でドラグナーを呼び出すのをサポートすることができる。

打点もとりあえず殴ってきたウィニーをしばくには十分すぎるものであり、ザウルピオ降臨までの時間稼ぎが可能。
cip持ちの殴れる軽量ドラゴンであるため侵略や革命チェンジを狙うのもありといえばあり。

  • 《養卵類 エッグザウラー》
自分がパワー5000以上のクリーチャーを出した時にドローすることができるシステムクリーチャーのジュラコマ。
デッキの回転率を上げることでドラグナーを引き当ててザウルピオを作りつつ、その後の展開を維持するため手札補充を行うことができる。
もちろんドラゴンであるため、龍解を果たすためのドラゴンとしても役割を持つ。
コストも4と軽い部類に入る。

マナから自分より一回り小さいクリーチャーを呼び出すジュラコマたち。
マナからドラゴンを呼ぶことでジュダイナの龍解条件を容易に満たすことができる。
重さによって呼び出せる数や重さが違うため、それぞれ自分が主軸にするクリーチャーに応じて使い分けるとよい。

特に《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》は自身だけでなく自分の自然クリーチャーが同じ能力を持つようになるため、一気に場を増やせる。
チェイン→レイジ→サソリス→ザウラーとつなげれば、一瞬でザウルピオとボアロパゴスを作成でき、更に次のターンまで全員生き残ればヴェロキボアロスの龍解まで行うことができる。
エッグザウラーのドローサポートも相まって決まればほぼ勝負はついたも同然だろう。

  • 《牙英雄 オトマ=クット》
出た時にマナに自然マナが7枚以上あれば、マナ武装によりマナを7枚までアンタップすることができる。
軽くはないものの、マナ武装が決まれば簡単に展開することが可能。
ただし他の能力を持たないため、使うのならばエッグザウラーやピーアを呼び出しておいて出すだけでアドバンテージを稼げるようにするとよい。

  • 《始英雄 ザウロディレクス》
出た時に山札の上を4枚見てそのなかからコストの違う自然クリーチャーを好きなだけ回収、
更に攻撃時に自然マナが7枚以上あれば手札から好きな非進化クリーチャーを踏み倒せる。

レイジかデッドマンを回収して次のターンに召喚しつつ、攻撃して適当なドラゴンを踏み倒すことで簡単にザウルピオを作ることができる。
本当に何でも踏み倒せるため、チェインを踏み倒して更なる過剰打点を作成したり、ワルド・ブラッキオや《偽りの名 ナンバーナイン》などを踏み倒して相手にロックをかけたりとかなりやりたい放題することができる。
攻撃を介するため踏み倒しがワンテンポ遅れるのは痛いが、とりあえず後続を手札に呼び込んだ時点で仕事ができているため、損失を抑えることができる。

  • 《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》
相手のcip(出た時に発動する能力の総称)を封じる強力な能力を持つパワー27000のワールドブレイカー。
cip封じにより除去に弱いザウルピオを守り、より安全なフィニッシュを約束するのが仕事。
11マナも必要なためまともに出すのは至難の業だが、ザウロやレジルを使うことでそれらをカバーできる。

その強烈な能力と凄まじいパワーから、初期のザウルピオのザコ評価を揺るぎないものにしてしまった戦犯の一人でもある。
実際は封じる行動や出しやすさが全く違うため一概に比較はできないのだが、当時は冗談抜きで「ジュラコマの王はブラッキオ」などと呼ばれていたことも。

  • 《革命目 ギョギョウ》
相手がクリーチャーを出した時にマナからそのコスト以下の自然クリーチャーを踏み倒せる進化ジュラコマ。
また普段は6マナだが、革命2により自分のシールドが2枚以下であれば1マナで召喚することができる。

踏み倒し能力でドラゴンやドラグナーを踏み倒し、ザウルピオの呼び出しとそれまでの防御を行うことができる。
進化元は自然のクリーチャーなら何でもいいため《雪精 ジャーベル》やサソリスを進化元にすれば、ドラゴンを1体増やすことができる。

  • 《龍鳥の面 ピーア》
自身はドラゴンではないものの、マナ軽減とマナブーストでドラゴンの展開をよりスムーズに行うことができる。
特にチェインレックスやワルド・ブラッキオを使う場合非常にたくさんのマナが必要になるため、
ザウロや《幻影 ミスキュー》などの踏み倒しカードを入れないのであればこのカードを入れたほうが良い。

派生カード

恐龍界樹 ジュダイオウ 自然文明 (5)
ドラグハート・フォートレス
相手のパワー4000以下のクリーチャーは攻撃できない。
龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が25以上であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
↓龍解↑
恐・古代王 サウザールピオ 自然文明 (8)
ドラグハート・クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 18000
Q・ブレイカー
自分のシールドが1枚もない場合、このクリーチャーよりパワーの小さい相手のクリーチャーは攻撃できない。

怒りを込めて自分自身をたたいたサソリスの怒りが、ジュダイナに伝わり生み出されたザウルピオの新たな姿。
バカにされていたパワーも18000と大きく上がり、同期の強化体達の中では最強、ドラグハート全体で見ても3位タイと、非常に高くなった。
あんなデカいハンマーを2つも持ってるもんな!!

ジュダイオウは相手のパワー4000以下のクリーチャーの攻撃制限を行う。マジで「マナからのクリーチャー展開能力」どこいった
サウザールピオは自分のシールドが無いときに、自身のパワー(補正なしの場合は18000)よりも小さい相手のクリーチャーの攻撃をすべて封じる。
だからマナからの(ry
ただ、ザウルピオとは違い、ジュダイオウのときから攻撃制限能力を持つため、より即効性が高いのが魅力。
小型のウィニーはもちろん《龍覇 グレンモルト》なども封じることができ、なかなか侮れない。

サウザールピオへの龍解条件は自軍のコスト合計が25以上になること。
ただ、相手のデッキによってはジュダイオウのままにしておいたほうが良いことも。

ちなみにザウルピオは「相手のクリーチャーすべてのダイレクトアタック制限」、
サウザールピオは「自身より小さいクリーチャーすべての攻撃制限」である。
若干封じることができる範囲が違うため注意。

アニメにおいて

四天王の一人・毒島サソリの切り札として活躍。初登場は対佐々木コジロー戦。《連鎖類覇王目 ティラノヴェノム》を起点に
《連鎖類大翼目 プテラトックス》《連鎖庇護類 ジュラピ》をマナゾーンから展開して龍解に成功したが、コジローの
《凶英雄 ツミトバツ》のマナ武装能力でザウルピオ以外全滅、さらに《魔壊王 デスシラズ》の龍解時能力で見せ場もなく退場させられた。
べんちゃん戦でも同様に大量展開から龍解するも、全員バウンスされてそのままダイレクトアタックを受けて終了、とかなり不遇。
一方、ホカベンとの対戦では能力発動&フィニッシャーとして活躍を見せた。(ちなみにホカベンはデュエマ歴約半年という完全な格下である。そんな相手にギリギリまで追い詰められる四天王(笑)

その後もサソリのデュエルの少なさもあって大した戦績も残せずVSは終わってしまった。
もちろんサウザールピオは出番なし。
多分自然使いの強敵ポジションがサソリからギョウに移った時から、アニメのザウルピオの扱いは決まったも同然だったのだろう。
ついでに言うとまともにダイレクトアタック封じが決まったのは上記のホカベン戦ぐらいであり、この扱いもザウルピオ、しいては使い手のサソリが微妙な目で見られていた原因と言えるだろう。



難しい理屈などいらぬ!追記・修正すればよいのだ!

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最終更新:2024年01月02日 15:30