損馬鹿トリオ(装甲騎兵ボトムズ)

登録日:2011/10/02(日) 18:40:38
更新日:2024/03/29 Fri 15:46:06
所要時間:約 7 分で読めます




装甲騎兵ボトムズの登場人物であるブールーズ・ゴウト、バニラ・バードラー、ココナの三人組の通称。由来は劇中の台詞から。なおこの三人組に関してはファンからは三馬鹿トリオ、あるいは三馬鹿と呼ばれる事も多いがここでは便宜上この呼称を使用する。


◆概要 
ボトムズ本編のレギュラーキャラでキリコ・キュービィーの仲間。
三人ともキリコとはウドの街で偶然出会った。当初はココナはともかくゴウトとバニラは腕利きのAT乗りであるキリコを使って一儲けしようと企んでおり、キリコもそれを承知で当面の利害の一致から行動を共にしていたに過ぎなかった。どさくさ紛れに手に入れた大量のヂヂリウムを治安警察と取引しようとした所失敗、代金30億ギルダンこそ何とか奪ったがキリコは治安警察に捕まってしまう。
大金が手に入り喜ぶゴウトとバニラ。しかしキリコを見捨ててきたと知ったココナは激怒しキリコ救出を主張、二人も渋々承諾する。
一度失敗し諦めようとした二人だが、ココナがそれを許さない。
そしてココナは一つの策を提示する……奪った金貨を空からバラ撒いてその混乱に乗じてキリコを救出しようというのだ。勿論二人は反対するが結局ココナに押し切られる。
そして作戦決行の時。治安警察から奪ったヘリに乗り込み金貨をバラ撒く三人。当初はチビチビ撒いていたゴウトらだがココナの激もありやがてやけっぱちとなり盛大に金貨をバラ撒きだした。効果は抜群で市民はおろか警官まで金貨を血眼になり奪い合い暴動まで発生、その混乱に乗じてキリコ救出に成功する。
無事アジトに逃れ一息つく三人にキリコが告げる……お陰で助かった、と。キリコが礼を言った事に驚きつつも互いの欲深さ(ちゃっかり自分の分は確保していた)とお人好しさを笑い合う三人。キリコが初めて心を開き、キリコと三人が損得抜きの本当の仲間となった瞬間である。
ウド崩壊でキリコと離れ離れになった後もクメンサンサクエントとキリコの行く所で再会し行動を共にする。
時にキリコを助け時にキリコに助けられ豹変したキリコを見捨てた事もある(これは神をも欺くキリコの演技のせいだが)が、結局はキリコがフィアナと共にコールドスリープに入るその時までキリコと一緒に地獄に付き合い続けるのだった。


それから30年という長い年月を経てもその友情は些かも衰える事はなく、『孤影再び』で再会を果たした際には互いに大いに喜んだ。
幻影篇』では久しぶりに訪れたウドで再会したシャッコと共に『孤影再び』ラストで三人の前から黙って姿を消したキリコを捜す旅に出る。謎の刺客の妨害を受けつつも遂にキリコと再会、やはり最後の最後までキリコに付き合う事になる。
全てが終わった後再び三人の前から姿を消したキリコの身を案じるココナだがゴウトとバニラは慰める。あいつのことだ、何とかやるって、と……



◆人物紹介

ブールーズ・ゴウト
声:富田耕生
ウドの街のブローカー。金になりそうな事なら何でも手を出しており武器商人やバトリングのマッチメーカーとしても活動している。
偶然出会ったキリコが腕利きのAT乗りと見抜き専属のバトリング選手にしようとするが、キリコと治安警察の抗争に巻き込まれていく内に次第にキリコに肩入れしていく。
ウド崩壊で焼け出された後は内乱中のクメンに潜り込み傭兵部隊アッセンブルEX-10に武器類を納入する商売に成功し、キリコがアッセンブルEX-10に入隊した頃には地元の名士となっていた。クメンでも乗り慣れたスコープドッグへの搭乗を希望するキリコの為にマーシィドッグを調達するなどキリコを支援する。
クメン内乱後は惑星サンサにて旧知の再生武器商人ゾフィー・ファダスを訪ねた後偶然キリコと再会、心が荒んだキリコを不審に思いつつもキリコを支援していく。
その後はクエントに向かうギルガメス軍艦隊に捕まるもキリコに救出され行動を共にするもワイズマンの後継者となり豹変したキリコに失望しキリコと別れる。
その後キリコと和解しフィアナとコールドスリープに入るキリコをバニラ、ココナ、シャッコと共に見送った。

その商才は確かで各方面に広くコネを持ち利に聡い。同時に金にはがめついが、その本質はお人好しで面倒見の良い人情家。
また、普段はとぼけて積極的には関わろうとしないが実は荒事(戦闘)も意外と得意で、銃を手に撃ち合うぐらいはお手の物だったりする。

『孤影再び』の時代には隠居して商売を始めたバニラの相談役を務める。髪の毛は少々寂しくなったが中身の方は相変わらずでその商才も衰えを見せない。
『幻影篇』ではバニラ、ココナ夫妻の銀婚式旅行にコネを駆使してサプライズを仕掛けるがキリコを取り巻く陰謀に巻き込まれていく。
キリコやバニラからは「とっつぁん」、ココナからは「おやっさん」と呼ばれる。


バニラ・バードラー 
声:千葉繁
ウドの街の若い闇商人でキリコとはゴウトの事務所で出会う。キリコに目を付け一儲けしようと企むがキリコと治安警察の抗争に関わる中でキリコを支援する様になる。
クメンではバー『ファンタム・クラブ』を経営していた。バーには愛着があり焼かれた際には必死に消火しようとした。その後はアッセンブルEX-10に入隊し、クメンを脱出しようとするキリコを支援した。
サンサにてキリコと無事再会。様子のおかしいキリコを責めるが結局は手助けする事になる。
その後ゴウト同様ギルガメス軍に捕まるがキリコに救出される。豹変したキリコに激怒し袂を分かつが後に和解し、コールドスリープに入るまでキリコと行動を共にする。
立派なアフロヘアーが特徴。元メルキア軍人でヘリパイロットの経験があり、腕前はかなりのもの。それを活かしてキリコを度々援護している。金に汚いが本質的にはゴウト同様のお人好し(本人曰く「本当のろくでなしに生まれりゃあよかったよ……」)。キリコと対照的に陽気で軽口も多いがバーを焼かれた際には破れかぶれとなるなど繊細な一面も併せ持つ。
ココナに想いを寄せていたが次第にいい仲となり結婚、三男三女を儲ける。

『孤影再び』の時代にはクメン産の農産物を扱う商売に成功、交易都市グルフェーの自治組織『五つの薔薇』幹部も務める地元の名士となっている。髪型は変わったが中身は昔のまま。無思慮な行動で家族やキリコを危険に曝した次男ソルティオを殴り叱責するなど厳しい一面も見せる。
『幻影篇』ではキリコ捜しも兼ねて二人で銀婚式旅行に行くがやはりキリコと地獄に付き合う事になる。
キリコやシャッコをちゃん付けで呼ぶ事がある。


ココナ
声:川浪葉子
ウドの街でたかりで生きてきた戦災孤児の少女。キリコとはゴウトの事務所で出会う。早い時期からキリコに惹かれた為ウド編では見捨てようとする二人を説得するなどキリコを助けようと奮闘する。
クメンではバーの歌姫をしていたが小説版『メロウリンク』によると『たのまれグッバイ』以外はからっきしらしい。
サンサにてキリコと再会を果たすがその際ファンタムレディ……フィアナと顔を合わせる事になり、キリコとフィアナの関係を悟りショックを受ける。その後は何とか立ち直りキリコを狙うゾフィー・ファダスと取っ組み合いを演じた。
その後他の二人同様ギルガメス軍に捕まるがキリコに救出される。豹変したキリコに失望しキリコの下から去るが後に和解、キリコが眠りにつくまで行動を共にする事になる。
強気な性格で時にバニラに銃を向けるなど度胸も座っているが少々涙脆い。普段はその素振りも見せないが家族を失った悲しみは深い。
キリコに惚れていたがやがて自ら身を引き自分に想いを寄せるバニラと良い仲となり結婚する。当初はフィアナに嫉妬していたが最終的には良好な仲となった。


『孤影再び』の時代には見た目、内面共に大企業の社長夫人として、6児の母として相応しい貫禄が付いた。が、地の部分は昔のまま。テイタニアがキリコに惹かれていると気付いた。
『幻影篇』ではキリコが姿を消した事で夫婦喧嘩(実際はココナの八つ当たりに近い)が勃発するが、ゴウトの提案で銀婚式旅行に出発。キリコを巡る騒動に関わっていく。
『たのまれグッバイ』収録の際酒場の雰囲気を出す為川浪女史は本当に酒を飲まされたという逸話がある。




推奨BGM『炎のさだめ


昨日の夜、立て逃げをされ涙の雨に濡れていた


今日の昼、携帯片手に好きな項目を書いていた


明日の朝、ちゃちな追記とちっぽけな修正が良項目を創り出す


アニヲタWikiは冥殿が作ったパンドラの箱


質を問わなきゃ何でもある


次回『編集』



明後日、そんな先の事は分からない

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最終更新:2024年03月29日 15:46