がんばれ!!ロボコン

登録日:2014/12/03 Wed 18:57:19
更新日:2024/02/25 Sun 22:31:29
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ロ~ボコン、0点
うらら~

『がんばれ!!ロボコン』は、石森章太郎(石ノ森章太郎)原作のロボット漫画、並びにそれを原作とした特撮である。1974年~1977年にNETテレビ(現テレビ朝日)系で放送された。

原作漫画『がんばれロボコン』は今でいう「KY」で親切押しつけでかつドジなロボコンが、成り行きで居候先になった性格や顔がきつい家族から「出てけロボコン」と邪険に扱われながら起こるドタバタギャグだったが、
特撮版では脚本家やプロデューサーの意向により「ドジだが気のいいロボコンが、そのドジさゆえに居候先やガンツ先生に叱られながらロボ根性で頑張っていく」コメディ作品とされ人気を博した。

1999年にはリメイク版『燃えろ!!ロボコン』が放送され、2020年には新デザインのロボコン主演の短編映画『がんばれいわ!ロボコン』が上映されている。


◇あらすじ

ロボコンは、人間に奉仕するために、ロボットランドからやってきた、自称『お手伝いロボット』。
A級ロボットになる為、日夜奮闘するが、おっちょこちょいが災いし、いつもヘマばかりしている。
でも、ロボ根性で、上手く乗り切っていく。

◇登場キャラ


  • ロボコン
:山本圭子
主人公。
オイラ100馬力が自慢で、真っ赤なボディーにピンク色のハートマークが特徴なんだ。
どんな逆境だってロボ根性で頑張っちゃうよ。燃料はガソリンだよ。
変形能力を持ち、背中に内蔵された回転翼を展開しての飛行や、下半身に車輪を展開しての走行もできるんだ。
だけど黒いアイツ苦手で、見ただけで大暴れしちゃうんだよね…。
いつも0点ばかりとっており*1、100点は5回*2しか採ったことがないんだ(劇場版「ロボコンの大冒険」を含めると6回)。
しかし、最終回では…!

  • ロビンちゃん
演:島田歌穂
ロボコンの憧れの存在で、プリマドンナを目指しているわ。
なお、原作ではバレリーナロボットで、実写版ではバレリーナ星からやって来たお姫様という設定。

  • ガンツ先生
声:野田圭一
ロボット学校の最高責任者で、ロボコンを始めとする生徒たちの採点を行っているぞ。
生徒たちの1週間の行動が記録されたデータカードを口に入れて採点し、腹部から点数が書かれたカードが出てくる、という仕組みだ。
100点以上を採った者には、ハートマークを進呈するぞ*3
たまに、生徒が善行をしたのに、採点装置の不調で0点を与えてしまう事もあったっけな…
(「テストの点数なんていい加減なものだから、あまり気に病む必要はない」という演出らしい)
第86話より、頭部マスクがリニューアルされたんだ*4

【大山家】

ロボコンが最初にお世話になったお家の皆さん。

  • 大山新太郎
演:大野しげひさ
大山家のパパさん。

  • 大山初江
演:加藤みどり
ママさん。
演じたのは、サザエさんの中の人。

  • はじめ
演:山田芳一
大山家の長男。

  • みどり
演:佐久間真由美
大山家の長女。
ロボコンからは「ドリちゃん」と呼ばれている。

  • まこと
演:福田信義
大山家の次男。
ロボコンからは「まここ」と呼ばれている。
なお、当初は福田氏とは違う子役が演じる予定だったが、演技があまり上手ではなかった事から福田氏が選ばれたという事情があるのだ。

【小川家】

北海道へ引っ越した大山家に代わる、ロボコンの居候先。

  • 小川太郎
演:住吉正博
小川家のパパさん。

  • 小川よし子
演:上田みゆき
小川家のママさん。

  • まゆみ
演:蝦名由紀子
小川家の長女。

  • すすむ
演:飯田誠
小川家の長男。
ロボコンからは「ししむ」と呼ばれている。
最終回では交通事故に遭い、それがキッカケでロボコンは…。

【一期生】


  • ロボトン
声:緒方賢一・キートン山田・加藤治
大工さんロボット。
胸には数々の大工道具が収納されている。
卒業後は建設会社を設立。

  • ロボドロ
声:緒方賢一
防犯ロボットだが、手癖が悪く、泥棒ロボットと呼ばれる事が多い。
原作では、ド・ロボという名前で、マジモンの泥棒だった。

  • ロボパー
声:矢田耕司
デリケートな性格で、ショックを受けるとバラバラになる。
原作ではおでんラーメンの屋台を引いていた。
卒業後は、遊園地に就職。

  • ロボガリ
声:千々松幸子
がり勉ロボットで、普段は塾の講師をやっている。
視力は0.001しかない。

  • ロボワル
声:永井一郎・北川米彦
200馬力の番長ロボット。
卒業後は後述の弟と一緒にブラジルへ渡った。
胸の卍マークを飛ばすパイパイパンチが必殺技。

【二期生】


  • ロボガキ
声:加藤治
ロボワルの弟で、力は兄以上。
卒業後は兄と共にブラジルへ渡った。

  • ロボショー
声:はせさん治
消防士ロボット。
を見かけると、放水して鎮火する。
原作では足が車輪になっており、ロボショ『ン』という名前だった。
卒業後はグァムの消防隊へ入隊した。

  • ロボクイ
声:はせさん治
コックさんロボットだが、目玉焼き位しか作れない。
その為、卒業後は一流のコックを目指してフランスへ旅立った。

  • ロボピョン
声:沢田和子(現・沢田和猫)
ウサギ型のクリーニング屋ロボット。
お腹のランドリーで洗濯し、耳に引っ掛けて干す。
卒業後は九州でクリーニング店を開業。

  • ロボメカ
声:矢田耕司
故障した機械をあっという間に直しちゃう、秀才メカ。
なお、原作の彼は、超がつく程のイケメンで、ロビンちゃんをNTRしちゃっている。
卒業後はドイツの家電メーカーに就職した。

  • ロボゲラ
声:加藤治
お坊さんロボットで、頭が木魚になっている。
卒業後、高野山で修行に励む事になった。

  • ロボペチャ
声:沢田和子(現・沢田和猫)
ロボコンに恋心を抱いている看護婦さんロボット。

  • ロボプー
声:永井一郎
焼き芋屋さんロボットで、屁を風船に溜めて爆発させる事が出来る。
卒業後は世界焼き芋コンクールへ出場するためスイスへ旅立った。

【転入生】


  • ロボイヌ
声:肝付兼太・八代駿
型の警官ロボット。
自称『名探偵』だが、すぐに迷子に。

  • ロボカー
声:北川米彦
車両型ロボット。
みかけによらず、気難しい。

【三期生】


  • ロボピン
声:永井一郎
易者型ロボット。
体の前はパチンコで、後ろは手相になっている。

  • ロボデキ
声:神谷明
ロボガリ、ロボメカに続く秀才ロボット。
片方の腕が鉛筆になっている。

  • ロボチョイ
声:はせさん治
材料さえあればなんでも作成出来る、工具ロボット。

  • ロボメロ
声:堀絢子
ロボコンを王子様と慕う乙女ロボット。

  • ロボリキ
声:増岡弘
ロボワル、ロボガキに続く、番長ロボの最後の一体。
500馬力で、「あのね」が口癖。
中の人はマスオさん

  • ロボペケ
声:田の中勇
ロボパーの後継機。
ショックを受けるとお腹のメカがこぼれる。

  • ロボちゃん
声:杉山佳寿子
イタズラ好きな赤ちゃんロボット。
いつもロボコンがターゲットになってるが、とあるエピソードを境に性格が丸くなり、派手なイタズラはしなくなった。

【その他】


  • 町田巡査
演:由利徹
第一話から最終回までほぼ全ての回に登場したチョビヒゲのお巡りさん。

◇余談

  • アクセントは「ロ」にある。「ロボット根性物語」だからと言ってスポ根と同じアクセントにすると全然違うものの略称になってしまうため注意。
    • 余談も余談だが、その「全然違うもの」の方のロボコンの映画は、主人公が本作と同じ発音で「ロボコン」と言ってアクセントを直されるところから始まっていたりする。
  • 「『仮面ライダードライブ』に登場する怪人・ロイミュードの幹部キャラのデザインモチーフはロボコン達ではないか」とする説がある。ハートがロボコン、ブレンがロボガリ、メディックがロボペチャ、蛮野パッドがガンツ先生ではないか……というもの。チェイス……
  • また、ライダー作品では『仮面ライダー555』に登場する仮面ライダーファイズ アクセルフォームが「カバーが空いて中のメカが見える」という点から、撮影現場では「ロボコンに似ている。ロボコンフォームだ」と言われていたとのこと。
  • 1975年4月にいわゆる腸捻転解消のため、関西での放送は毎日放送から27話以降は朝日放送に移行している。視聴率はテレビ朝日(当時はNETテレビ*5)の特撮番組としては仮面ライダー*6に次いで2位と好調だったが、1977年4月に愛称が「テレビ朝日」*7に改称される関係で終了となった。
  • 提供クレジット赤ベースに白字のものが使われた*8。エンドカードは「がんばれ!!ロボコン また らいしゅう」→提供クレジット→「がんばれ!!ロボコン おわり」と提クレを挟んで2回出された。
  • OP/EDのクレジットの書体は明朝体が使われている*9
  • ロボットが主人公のため、OPの出演者紹介は基本的にパパ役の役者がトップに表示された。
  • 番組最後には「つづく」は表示されないが、その代わりにCM前後のアイキャッチが最後に流れた。


ガンツ先生「ロ~ボコン、0点!追記・修正位、最後までやらなきゃイカン!ましてや建て逃げなんて、言語道断!」
ロボコン「うらら~」

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最終更新:2024年02月25日 22:31

*1 本人的にはとても有益な事をしても、それ以上に酌量の余地のない失敗をしてしまい相殺されてしまうというパターンが多かった。重大な失敗をして追放の危機に立たされた時には、大きく挽回して0点にしてチャラになったため、逆に喜んでいた。たまに失敗がなくともガンツ先生の採点ミスで0点ということもあった

*2 13話、16話、37話、52話、58話

*3 37話まではロボットたちのボディに直接貼り付けていたが、38話以降はロボットたちの描かれた表に貼り付ける形も併用されるようになった。

*4 ただし、データカードを口に入れるバンク映像はしばらく旧マスクの映像が使われていた。

*5 正式な社名は日本教育テレビ

*6 当時の系列局だった毎日放送の制作

*7 当時の正式な社名は全国朝日放送。2003年に愛称と同じテレビ朝日に社名変更

*8 この番組に限らず、当時のNET→テレビ朝日の子供向け番組で使用されていた。

*9 後に東映特撮では『仮面ライダーBLACK RX』、『レスキューポリスシリーズ』、『特捜ロボジャンパーソン』、『未来戦隊タイムレンジャー』で使われ。た