ワイアール星人

登録日:2014/11/24 Mon 18:50:02
更新日:2023/02/26 Sun 16:49:11
所要時間:約 3 分で読めます





ワイアール星人とは『ウルトラセブン』の第2話「緑の恐怖」に登場した宇宙人

別名:生物X(書籍によっては「植物宇宙人」とも)
身長:1.8~150メートル
体重:100kg~1万3000トン


◆概要・活躍

葉緑素の雨が降り続いたため、生物すべてが植物のようになってしまったワイアール星からやってきた宇宙人。
その姿は植物そのもので、他の星の生物を自分達と同じ姿にするため行動している。
体から出す液体で人間を植物人間に変え、上半身からの緑色の光線で攻撃をする。

宇宙ステーションV3所属の石黒隊員に化けて地球に侵入し、夜な夜な人間を襲って植物人間に変えていく。
しかし、地球防衛軍によって夜間外出が禁じられると今度は石黒隊員の妻を標的にしようと企み、旅行と称して箱根への逃亡を図る。

だが、ダンによって部屋に隠されていた電子頭脳を破壊されたことでロマンスカーの中で変身が解け*1、石黒婦人に襲い掛かる。
駆け付けたダンとアンヌによって阻まれると巨大化し暴れだすが登場したウルトラセブンアイスラッガーで縦に真っ二つにされた上にエメリウム光線を受けて焼却された。

夜毎、街を徘徊し人間を襲うワイアール星人はかなり怪奇色が強く、『ウルトラQ』や『怪奇大作戦』、または初期の『仮面ライダー』に似たものがある。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では記念すべき連載第1話の敵として登場。
シチュエーションは映像作品とほぼ同一なものの、ビジュアルは複雑さを排した樹木の怪物といった外観になっている。連載漫画で描くには難しいデザインだったのだろうか。


◆関連キャラクター

  • 石黒隊員
演:松本朝男

宇宙ステーションV3に所属する隊員。一週間の休暇を得て地球に帰ってきたが、その正体はワイアール星人。
本物の石黒隊員はワイアール星にしかない金属「チルソナイト808」の中に閉じ込められている。


◆余談

名前の由来は「葉緑素」のローマ字読み(YouRyokuso)から。

着ぐるみには外側から見た際に内部が空洞に見えるギミックを狙い、鏡が仕込まれている。
デザイン担当の成田亨はこれについて自身の画集で「撮影した結果は成功とは言えませんでした。今後の課題です」という旨のコメントで述懐している。

チルソナイトは、『ウルトラQ』にも怪獣ガラモンの入っていた隕石を構成する合金として登場している(脚本は同じ金城哲夫)。
本作での設定ではワイアール星から産出される金属で、ダンの透視能力をもってしても中を見通すことはできなかった。
円谷プロ公式サイトのエイプリルフールネタでは、本作の「チルソナイト808」は「金属」、ガラモンの「チルソナイト」は「合金」という解説がされていた。

ロマンスカーの中でのシーンで、着ぐるみの中に入っているのは佐々木幸吉助監督である。これは、俳優の手配を担当していた佐々木助監督がうっかりブッキングを忘れてしまったため。

石黒家に電子頭脳の入った小包を届けた、怪しげな郵便配達員については、視聴者の間では「ただの無愛想な人」「ワイアール星人に操られていた」「別個体のワイアール星人」といった説が挙げられているが、公式からの発表は特に無い。

漫画『ウルトラマンSTORY 0』では連載第1話にプラズマスパークによって光の国の植物が変異した存在として登場。

ウルトラシリーズの中でもマイナー寄りな存在である事は否めず、商品展開は長年にわたりほぼ全く皆無だったが、
2020年にプレミアムバンダイ限定の予約販売で展開されているソフビ人形「ウルトラ大怪獣シリーズ5000」にワイアール星人がラインナップされた。


追記・修正は植物人間になってお願いします。

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最終更新:2023年02月26日 16:49

*1 この間石黒夫人は楽しそうにみかんの皮を剥いていた