プイプイ

登録日:2014/11/20 Thu 14:14:00
更新日:2024/02/22 Thu 21:09:08
所要時間:約 11 分で読めます





プイプイとは、『ドラゴンボール』に登場するキャラクターである。

CV:麻生智久、里内信夫(『ドラゴンボールGT』及びゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』)

名前の由来は、おまじないの「ちちんぷいぷい」。

●概要

魔導師バビディの配下の戦士。重力の重い星「惑星ズン」で生まれ育った。
バビディはそこらじゅうの宇宙から強い戦士を見出しては魔術による洗脳・強化を施して手駒としており、彼はその内の一人である。

原作では1コマのみバビディの命令でエネルギー測定器を取ってくる部下として彼と同じ体型の戦士が登場。
アニメでは複数登場し原作では不在のステージ4を守っていた。
後の『ドラゴンボール超』にて同族と設定され、プイプイは恐らく彼らの中ではエリートだったのだろう。

●作中での活躍

バビディの父ビビディがその昔作り出したという魔人ブウ復活させるエネルギーを集めるため、宇宙船で地球へと襲来したバビディ一味。

バビディはまたスポポビッチとヤムーという地球人の武道家をも洗脳しており、他の武道家からエネルギーを回収する役目を負わせていた。
二人は天下一武闘会の舞台で悟飯からエネルギーを奪った後、バビディ一味の待つ宇宙船へと帰還。
しかし、この時点で彼らは用済みの存在となったため、スポポビッチはバビディに、ヤムーはプイプイによって無情にも始末されることに。
この時、悟空達はスポポビッチとヤムーを追跡し宇宙船の位置を突き止めるが、すぐにバビディ達に存在を気付かれてしまう。

そして、バビディ一味は戦いを通じてさらにエネルギーを集めるため、悟空達は魔人ブウ復活を阻止するために宇宙船の内部で対決することに。
ここでステージ1の番人としてジャンケンで勝ったベジータと戦ったのがこのプイプイであった。


が‥‥‥




ベジータ「こっちだバカ」

プイプイ「!!」




超サイヤ人に変身していない状態のベジータ相手に手も足も出ずボコボコにやられてしまう。
界王神はプイプイを警戒してみんなで戦うつもりでいたのだが、
明らかにその必要もないと分かるほどに圧倒されてしまうという、拍子抜けな展開であった。

バビディと側近のダーブラは、彼のあまりのやられっぷりに見かねて助け舟を出すことに。
(アニメ版では当初ダーブラはプイプイが油断していると思っていたが、すぐに認識を改めることに)

バビディ「おいっ!プイプイの得意な場所はどこだっけ!?」

ダーブラ「高重力の惑星ズンです!」

バビディ「よーし‥‥パッパラパーッ!!」

バビディの魔術によって戦いの場はプイプイの故郷である惑星ズンに変化。
これにより、戦況はプイプイにとって有利になるかと思われた‥‥‥が。

プイプイ「ここの重力は地球の10倍はあるぞ‥‥!」

プイプイ「オレはこの星で育ったんだー!」





‥‥‥‥‥‥‥‥


(゜Д゜)ハァ?




そう、 10倍 である。
本編を見てきた方なら分かるだろうが、これまでに出てきた界王星や惑星ベジータも重力10倍の星であり、
悟空達はそれを遥かに超える重力の中でのトレーニングを長期間重ね、より過酷な修行や強敵たちとの激戦を何度も制してきているのだ。
ベジータに至っては惑星ベジータで生まれ育ったというのだから前提からして比較になっていない。

読者(視聴者)にしてみれば「いや、今更そんな程度で威張られても‥‥」ってな感じである。


ベジータ「それがどうした‥‥たかが10倍の重力などオレはなにも感じない‥‥」

プイプイ「うっうそだ!!ハッタリなのはわかってるぞ!!」

ベジータ「ハッタリかどうかみせてやる」


結局、ロクに見せ場を与えられることもないまま、
ダブルギャリックキャノン (技名はゲームオリジナル)によって灰と化したのであった。

なお、原作だと僅か7ページの戦いだが、アニメ版では良い気になってベジータにラッシュをかけるも全く当たらなかったり、
惑星ズンでベジータが10倍の重力を物ともせず軽快なフットワークを見せたことに驚愕し自暴自棄になるなど、より小物臭が増している。
なお、前述の同族達もステージ2のヤコンを呼びに言ったら食われたり、
ステージ4にて10人組で悟飯を相手にするも、
気を開放しただけで吹っ飛ばされるという有様だった。
後にベジータが宇宙船を破壊した際に全滅したと思われる。

元々、バビディ一味はあまり強さを表現する見せ場には恵まれていない。
(一味で最も強いダーブラについてはキビトを瞬殺した上にピッコロクリリン石化させたり、
 セルと強さを比較される等の描写もあるが、それでも悟空やベジータはあまり脅威に感じていなかった様子)
しかし本編を見直すと、その多くは魔人ブウ復活に貢献したり、ベジータがその後に取ったある行動の伏線となる等、
ストーリー上重要な役割を果たしていることが分かる。

だが、このプイプイにはそのような役割もなく、 本当にただやられただけ であった。

とは言え、仮にも魔人ブウのエネルギーを集めるために重要なステージの一つを任されており、
この戦いで警戒心を強めたバビディがステージ2には特に強力な手駒である魔獣ヤコンを投入したこと、
さらにその決断を下した際にバビディは「だってあのプイプイが全く何もできずにやられちゃったんだよ」と彼をそれなりに評価していたとわかる発言をしていることから、
プイプイはバビディ一味の中でも優秀な戦士であったと考えられる。
彼にとっての不幸は登場時期と相手が悪すぎたことか。

ドラゴンボールGT』では超17号編で地獄から復活するも悟天に倒された。
その後閻魔大王に再び地獄行きを命じられ地獄行のバスの行列に律儀に並んでいた。


●未来トランクスの世界のプイプイ

漫画版『ドラゴンボール超』に登場。
悟空が心臓病で死んでしまった方の世界線においてもバビディ一味は地球を訪れていたが、
プイプイとヤコンはトランクスと界王神に殺されたようで、1コマ(しかも2人とも既に死んでる)しか出番はなかった。
ちなみにTVアニメにおいては登場すらしておらず、ダーブラ&バビディとの戦闘シーンの描写もえらく簡略化されている。

ゲームでの扱い

『パズドラ』や『ドラゴンボールヒーローズ』に出演。
『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』ではバビディのブラスト技の一つ「プイプイのナイスショット」使用時に現れる。

●技

  • スナイプショット
 名前は『ドラゴンボールヒーローズ』が初出。標的に向けて右腕をかざし、狙いを定めた後にエネルギー弾を発射する。
この技で逃亡したヤムーを殺害し、バビディから「ナイスショット」と評された。

●ファンの間での扱い

本編ではいいとこなしの彼だが、ファンの間で行われる強さ議論ではその存在がちょっとした話題になることがある。
強さのインフレが特に進んだ時期にかませ犬として登場した彼だが、実際の戦闘力はどの程度なのか、と。
彼の戦闘力については大全集その他の公式資料では全く言及されていない(存在を忘れられているのだろうか)ため、
ファンによって大きく見解が分かれているようである。

「そこらじゅうの宇宙から選ばれたのだから当然フリーザよりも強い」
「むしろ、みんなで戦うつもりだった様子から見て界王神よりも強い」
「ノーマルのベジータに圧倒されているし、一般の宇宙人の中ではエリート級という程度でギニュー特戦隊ぐらい」
「サイヤ人にとっては当たり前の10倍の重力を自慢する程度だから、ラディッツナッパと大して変わらない」

等々‥‥‥。
洗脳による強化等を踏まえると元はどの程度の強さだったのか、
バビディ一味はフリーザ軍やサイヤ人の存在を知っていたのか等、
深く考えると、さらにややこしいことになりそうである。

しかし、こんな端役にも色々と想像や考察の余地を与えてくれるのも、ドラゴンボールの魅力の一つなのかもしれない。

ちなみに、『ドラゴンボール超』の「銀河パトロール囚人編」にて彼の故郷の惑星ズンが登場したものの、
脱獄した囚人らは10倍の重力をものともせずに住人を倒し、星はモロに食われてしまった。


追記・修正は10倍の重力に耐えられるようになってからお願いします。

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最終更新:2024年02月22日 21:09