姫ちゃんのリボン

登録日:2014/11/19 (水) 00:59:22
更新日:2022/12/06 Tue 13:37:58
所要時間:約 10 分で読めます




『姫ちゃんのリボン』とは、『りぼん』(集英社)において、1990年8月号から1994年1月号まで連載された水沢めぐみの少女漫画。
テレビ東京でアニメ化され、1993年にはミュージカル化もされた。


【ストーリー】

風立第一中学校に通うお転婆な中学1年生・野々原姫子(姫ちゃん)は、憧れである演劇部の支倉先輩に似合うような淑やかな女子になりたいと願っていた。
支倉先輩に誕生日プレゼントを渡そうとする姫子だったが、町の廃屋で同級生の小林大地を見かけ、些細な口論の末に飛び蹴りを喰らわせたところを支倉先輩に見られ、
お転婆をたしなめられてしまう。

その夜、姫子とそっくりな顔をした魔法の国の王女・エリカが現れる。
話を聞くと、王家を継ぐための修行として、1年間観察して日記をつけさせてもらう代わりに、他人に変身できる「魔法のリボン」を貸してくれると言うのだった。
同時に姫子が赤ちゃんの頃から持っていたライオンのぬいぐるみであるポコ太が喋って動けるようになり、お目付役となる。

こうして姫ちゃんの魔法を使った日常が始まっていくのだった……


【登場人物】

  • 野々原姫子
CV:大谷育江
本作の主人公で野々原家の次女。風立第一中学の1年生(連載開始時)。
通称、姫ちゃん。
明るく元気な女の子で男子と混じってスポーツをするくらい、お転婆。
が本人は一方で姉のようなおしとやかな性格になりたいと思っている。
演劇部に所属している。
運動神経はいいが勉強は苦手。
恋に関しては奥手で同じ部に所属する草彅剛支倉先輩に恋をしているが中々想いを伝えられない。
魔法の国のエリカから魔法のアイテムを貰うが、そのことは決して誰にも話せない秘密である。
エリカから貰った魔法の道具で色々な問題を解決しようとするが、かえってややこしくなることが多い。
大地とは徐々に恋愛感情が芽生える。
舞台版では後にターミネーチャンの演者になった女優が演じた。

  • 小林大地
CV:大輝ゆう
本作のヒーロー。姫子と同じ風立第一中学の同級生。
女子にモテモテだが、快活でノリのいい性格で男子生徒からの人気も高い。
姫子との初対面は最悪であったが、ひょんなことから姫子の魔法の秘密を知ってしまい、以後ドジばかりの姫子を支えることになる。
運動神経抜群で勉強も得意。授業を良くサボっては旅行に出かけたりする。
運動部からよく助っ人として呼ばれるが、特定の部活には所属していない。
まさに非の打ちどころがないが、アニメ版は、ちょっと引くレベルの鉄オタ。
舞台版では支倉先輩の担当声優が演じた。

  • ポコ太
CV:伊倉一寿
姫子が赤ちゃんの頃から大事にしているぬいぐるみで、魔法のリボンをもらった際に喋って動けるようになった。
姫子とは喧嘩することもあるが一番の親友であり良きサポーター(ただし姫子はポコ太のアドバイスは無視することが多い)。
動けるようになる前の記憶も持っているようである。

  • 野々原愛子
CV:白鳥由里
姫子の姉で野々原家の長女。名門の高校に通っている。
姫子は美人でおしとやかな愛子に憧れているが、同時に自分と正反対であることにコンプレックスを抱いている。
諸々の経緯があり草彅剛支倉と付き合うことになる。

  • 野々原夢子
CV:横山智佐
姫子の妹で野々原家の三女。幼稚園児。
姫子に似て明るい性格だが、初期の頃はちょっと小生意気な言動が多かった。
大地の弟と知り合ってからは大の仲良し。

  • 野々原太郎
CV:佐藤政道
野々原三姉妹の父親。映画監督。
娘3人を溺愛しており、心配性。

  • 野々原花子
CV:佐々木優子
野々原三姉妹の母親。小説家。
クールな性格だが、娘達のことはよく気にかけている。

  • 日比野ひかる
CV:水原リン
姫子の同級生。小林大地ファンクラブ発起人兼会長であり、会員番号1。
姫子とは大地を巡っての恋のライバル。
自称「学校一の美少女」で実際モテているらしい。
家は大金持ちでお嬢様、当然高飛車な性格だが根は悪くない子。

  • 草彅剛支倉浩一
姫子の二学年上の先輩で、姫子の当初の憧れの存在。演劇部に所属している。
が、ひょんなことから愛子と付き合うことになる。
後にアメリカへ留学することになる。
舞台版ではデビュー直前のロックバンドのメインボーカルorドラマ版真壁誠が彼の役を演じ、
アニメ版の担当声優は大地役に…って舞台版だと支倉先輩の方が大地っぽい様な…。

  • 五利重夫
CV:池水通洋
通称「ゴリ先生」。厳しいが生徒思いの熱い先生。
よく授業をサボる大地に手を焼いている。
妻が超絶美人だが、子どもたちは皆五利先生に顔がソックリ。

  • エリカ
CV:大谷育江
魔法の国の王女。王家を継ぐ為の修行の一環として「姫子の観察日記」を始める。
水晶で無鉄砲な魔法の使い方をする姫子のことをハラハラしながらもやさしく?見守っている。
顔は姫子とは髪の長さ以外は双子のように瓜二つ。
だが魔法の国には姫子以外にも皆人間界とソックリな住人がいる。
一見姫子とは対照的におしとやかな性格だが、いざとなったら無鉄砲になる部分は姫子と同じ。
ストーカーいうな

  • チャッピー
CV:佐藤春日
エリカのお供の箒の妖精?
サッサー

  • セイ・アレイ
CV:子安武人
魔法の国の名家であるアレイ家の一人息子で、エリカとは婚約者だがエリカからは煙たがられている。
そもそも子供の頃に遊んだことがある程度である。
本人自身も結婚を嫌がっており、有坂静と名乗り姫子の学校へ転入してくる。
エリカとの結婚話をぶち壊すために姫子にちょっかいを出し、さらにカミルとの賭けの対象としてリボンを奪おうと画策するが失敗。
その後、エリカとの婚約は破棄され、親にも勘当されたため、しばらく人間界で暮らす。
学校では表向きは「病弱でいつも体育の時間は見学している美少年」だが、実は単なる運動音痴で鈍いだけである。
ひょんなことから姫子に惚れることになる。
当初はミステリアスな美少年という設定だったが段々ボロが出てきて三枚目、ギャグキャラになっていく。
アニメ版の最終回では魔法のリボンで姫ちゃんになろうとする変態な行動に出る。

  • カミル・ランド
CV:大輝ゆう
大地にそっくりな、魔法の国の少年。
大地と違って軽い性格のプレイボーイだが、本当は、ひかるソックリのロベリアが好き。
セイと組んでよくイタズラをするがやっていることはちょっとイタズラで済むレベルじゃない。

  • 聖結花
CV:冬馬由美
姫子のクラスに転校してきた女優。
実は以前は姫子の住んでいる町に住んでおり、大地とは小さいころの幼馴染だった。
大地が好きで姫子とは恋のライバルだが再び転校してしまう。

  • 森愛美
CV:遠藤勝代
姫子の友人でミーハーな性格。
後に哲夫と良い雰囲気になる。

  • 上倉一子
CV:高山みなみ
姫子の友人でクールな性格。
通称イッちゃん。
暴走しがちな愛美や姫子をなだめている。
メガネをかけているがコナン君じゃないよ。

  • 高田哲夫
CV:真殿光昭
大地の友人で通称テツ。
授業をサボる大地の代返を引き受けている。
愛美とは良い雰囲気になる。

  • 分身姫子
CV:大谷育江
アニメオリジナルキャラクターで魔法のパレットによって分身した姫子の姿。
姫子とは違い、のんびりやでお嬢様な性格。


【魔法のアイテム】

  • 魔法のリボン
人間界にいる別人に変身することが出来るアイテム
変身する時の呪文は、「パラレル パラレル ○○になーれ」
変身を解く場合は、逆に読んで「ルレラパ ルレラパ 元の姿になーれ」
変身していられるのは1時間だけで3分前になるとペンダントが音を出して知らせてくれる。1時間経っても変身を解かなかった場合は一生元の姿に戻ることが出来なくなる。
原作では何万年も昔から魔法の国に代々伝わるアイテムだが、アニメではエリカが発明したという設定に変わっている。

以下はアニメ版オリジナルアイテム

  • 魔法のパレット
二人に分身することが出来るアイテム。
分身する時の呪文は、「ティンカ ティンク ティンクル ティンクル 二人になーれ」
分身を解く時の呪文は、「スィンカ スィンク スィンクル スィンクル 一人になーれ」
生み出された分身は体力と知力と性格が本物の半分になる。
名前を呼ばれ「はい」と返事すると魔法が強制解除され、返事をした側に融合される。

  • 秘密のハートタクト
物体を何でも大きくしたり小さくしたりすること出来るアイテム
大きくする時の呪文は、「グランデ グラージ 大きくなーれ」、元に戻すときは逆に読んで「ジーラグ デンラグ 元の大きさになーれ」
小さくする時の呪文は、「ピッコリ ピッコラ 小さくなーれ」、元に戻すときは同じく逆に読んで「ラコッピ リコッピ 元の大きさになーれ」


【アニメ版】

アニメ版は1992年10月2日から1993年12月3日までの毎週金曜日18:00枠にてテレビ東京にて放送しており、
主題歌は当時まだ駆け出し中だったSMAPを全面的に押し出している。
また主題歌だけではなく本編にもSMAPが登場しており支倉先輩の役はメンバーの一人、草彅剛である。
棒読みとか言わない。

アニメを制作したのはキテレツ大百科等で有名だったスタジオぎゃろっぷ(現在はぎゃろっぷ)で、
監督には当時キャラクターデザインや作画監督を担当していた辻初樹、
シリーズ構成には後におジャ魔女どれみおねがいマイメロディといった女児系アニメで有名になる山田隆司、
また装甲騎兵ボトムズ等で有名な高橋良輔が演出協力という形で関わっている。

アニメの人気は高く当時、同時期に人気だった少女漫画アニメの美少女戦士セーラームーンと視聴率を並べるくらいで1年予定だったのを1クール延長するまで続いた。
ただし当時のスタジオが忙しかったのか後半は怒涛の総集編地獄である。

また姫子役の大谷育江はこれが初主演作であり、ピカチュウ以前の代表作だった。





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最終更新:2022年12月06日 13:37