時給戦隊アルバイター

登録日:2014/11/18 (火) 19:09:56
更新日:2021/07/27 Tue 18:44:51
所要時間:約 2 分で読めます





世(遊園地)のため


人(お客さま)のため


給料のため


我々は戦う!!人よんで・・・


時給戦隊アルバイター


この遊園地はオレたちが守る!!



《概要》

時給戦隊アルバイター(じきゅうせんたいあるばいたー)とは有賀ヒトシの漫画『ロックマンメガミックス』に登場したDr.ワイリーの5thナンバーズ(ロックマン5のボス達)の総称。
ちきゅうせんたいではない。念のため。

ワイリーの借金返済のために遊園地でアルバイトをしている。
雇い主の親方曰く、「ドジでバカでマヌケでしょーもない奴らだが、不真面目な人間なんかよりよっぽどよく働く奴ら」。
2ndナンバーズ以来の純ワイリー製かつ純戦闘用ロボットたち*1だが、好戦的なワイリー軍団の中ではわりと温厚なメンツが揃っている。メガミックスではすっかりワイリー親衛隊の風格が板についている2ndの殺伐さとの落差がすごい。
各個体の戦闘力はもう一つといったところのようだが、チームワークに長けており、連携攻撃を主体とした戦闘を展開する。
あるいは、純戦闘用らしからぬ彼らの協調性の高さと温厚さはスムーズな連携を主眼に性格設定された結果もたらされたものなのかもしれない。


《メンバー》

スター・ゴールド
スターマン。8人の(自称)リーダーで一人称が「ミー」の色男。
ナルシストなためか常にバラを咥えてる。オネエっぽい口調だが一応ノンケ。ロールちゃんのファンらしい。
特殊武器のスターバリアー*2はフォルテのチャージショットすら防ぐ。
ワイリーナンバーズ屈指の防御力を誇り、ギガミックスではスペースルーラーズに立ち向かう切り札として活躍した。(詳細は後述)
遊園地ではメリーゴーランドの係員を担当。

グラビティ・レッド
グラビティーマン。4コマ時代から性格に変化がなく、マイペースでなんにも考えていない。
ストーンマンに次いで図体が大きいが、性格は子供っぽくて暢気。ロックマンたちが来てもマイペースに仕事を続けており、アイスマンと談笑していた。
後の『暗黒の月』編では重力コントロール装置「グラビティーホールド」で落石を空間に固定するという超科学的な現象を起こしたが、そのわりにフォルテが遊園地を襲撃していた際には何をしていたのか1コマも描かれていない。
遊園地では風船くばりを担当。

ナパーム・パープル
ナパームマン。兵器マニアで破壊に男の美学を感じてる。夢は兵器博物館を開くこと。
しかし作中では攻撃的な性格ではなく、むしろ温厚で良識がある。
フォルテの遊園地襲撃の際にも、瓦礫を相手にナパームボムは一切使用せず、自力で頑張った。
遊園地ではチケット売場の受付を担当。

ストーン・ブラウン
ストーンマン。無口だが涙もろい。
アルバイターの中でも随一の巨体とパワーを誇り、倒れてきた観覧車でも支えるほどの力持ち。
防御力も高そうに見えるが、原作の再現なのかバラバラに破壊される描写が多い。
遊園地では観覧車の係員を担当。

チャージ・オレンジ
チャージマン。突進野郎で短気でおっこちょこちょいだが前向き。その突進力で先陣をきる、アルバイターの切り込み隊長。
原作ゲームと違い、性格は他のメンバー同様に若い。
遊園地ではミニ汽車の運転手を担当。

ウェーブ・ブルー
ウェーブマン。お金にがめつい性格。
正面に立っての発言は少なめだが、コマの端でボソッと核心を突いたりする。
遊園地では便所そうじを担当。割ときれい好きなのかその仕事にはこだわりがある。

ジャイロ・グリーン
ジャイロマン。アルバイターの中ではいちばんの熱血漢。
遊園地の来客に危害を加えるフォルテに激昂するなど、性格があからさまに正義寄り。
主役級の扱いではないのに、ルーラーズとの死闘を繰り広げた際の彼のワンショットは主人公のごとくかっこいい。
遊園地ではジェットコースターの係員を担当。

クリスタル・スカイ
クリスタルマン。(実質的な)サブリーダー。性格は思慮分別のある常識派だがそれゆえ個性的なメンバーに振り回されている。
作者にすらこのメンバーでクソ真面目なのは疲れるだけと言われている。
遊園地では売店で調理を担当。
彼の名称がクリスタル・『スカイ』(スカイブルー)なのはウェーブマンと青系統がかぶっていることに加え水色(『ライト』ブルー)だとワイリーナンバーズ的にまずいからであろう。とは言え、飛行能力のない彼にスカイの文字を当てるよりは水晶部分を指してクリスタル・クリアの方がよさそうなものだが……。スーパー戦隊パロディと言うことや連載時期を考えるとやはりこれを意識していたのだろうか?


《劇中の活躍》

・ロックマンメガミックス

『戦士の休日』にて初登場。
冒頭ではロックマンに挑むも敗れた事が語られていた。

ロックマン達が休日に訪れた遊園地「エインパーク」にて、ワイリーの借金を返すためバイト中だった。
そこにロックマンを追ってフォルテが襲来し破壊活動を開始。
それを遊園地のアルバイターとして看過できず巻き込まれた客の救出活動を行う。

その後、フォルテにワイリーが考案した対ロックマン用フォーメーション「モードB」で攻撃。
フォルテに痛手を負わせ、遊園地を守った。
その勇気ある行動はロックマン達だけでなく、8人をバカとみなしていた遊園地の親方を見直させた。


そして、『パワーバトル』にてついに給料袋が支給された・・・











のだが、フォルテと同じワイリー所属だったためにフォルテが破壊した遊園地の修理代巻き込まれた人たちの治療費の分、全額天引きされており、
給料袋はカラ、それでも足りなかったためワイリーは更なる借金を背負ったのだった。
必死で客を救出したり、フォルテと戦ったりと頑張ったのにも拘らずこの仕打ちは酷いと言わざるを得ない。だいたい全部フォルテのせい

史上最強の敵』においてはロックマンの人類への宣戦布告を建設現場にてラジオで聞いていた。前回壊された設備を修復しているのだろう。
夜にはセカンドナンバーズ、サードナンバーズらと共に宴に参加していた。

・ロックマンギガミックス

『バーニングホイール』では、ナパームマンが愛機「パトリオットボンバー」でレース大会「バトル&チェイス」に参加。
シャドーマンと共に、無差別に襲いかかるギリアムナイトの軍団を掃討した。
作戦上の都合でロールを逃がす為の行動だったが、ロールから礼を言われた際には「じ~ん…」と感激していた。
しかし、シャドーマンが大した傷も負わずに大量のギリアムナイトを倒したのに対し、ナパームマンは途中でダウンした模様。
しかも「パトリオットボンバー」は、実は他のアルバイター*3による人(?)力式だった。
スターマンは別行動で宇宙衛星からワイリー軍団に指令を出す役割を担い、この時にいつも咥えている薔薇が通信機であることが明らかになった。
ロックマンがターボマンと対峙し「ワイリーに造られたからといってすべてのロボットが悪人だと思いたくない」と語っている場面では、『メタルハート』で共闘したサードナンバーズと共にアルバイターの事も回想している。

『暗黒の月』では、スペースルーラーズが全世界で暴れまわるなか「現在・過去・未来、すべてのお客様に安心と快適をお届けする」として市民の安全の確保などを行っていたようで、その最中に前回『白い悪夢』でルーラーズの攻撃を受けて行方不明になっていたロックマン、カットマン、エレキマン、ラッシュを救助する。
独自に活動していたせいで、ワイリーシティが壊滅させられた事実については知らなかった。
キメポーズをさえぎられる等相変わらず扱いは悪く、特にカットマンは事態の深刻さを理解していないかのようなノリに本気で苛立っていたが、その実、事態の深刻さはもちろん自分たちではどう足掻いてもルーラーズには敵わないことまで理解していた。
ロックマン達に希望を託すべく、ルーラーズの追手が迫った際には「モード"Z"」*4を発動してロックマン達を逃がし、自分たちは足止めのためルーラーズに挑む。
しかしサターンの能力によってロックマン達は元の場所へと戻され、離脱役だったチャージマンも含めてアルバイターは全滅。
しかし、託された想いはロックマン達が諦めずに立ち上がるきっかけとなった。

『光る明日へ』ではコサック博士によって回収されており、ワイリーや他のナンバーズ達の手によって復活した。
その後、旧ワイリー基地で破損したパーツの代わりとして作業を行っている。
最終決戦時にはスターマンがスカル衛星に接続され、スターバリアによって大気圏突入時のシールドの役目を担った。この時スターマンは緊迫感が欠けるほどの満面の笑顔を浮かべており、他のアルバイター達もその様子を爽やかな表情で見守っていた。
戦いの後にロックマン、リングマン、フォルテ、ゴスペル、そしてブルースのメットの回収もスターマンが行った。


《余談》

原作ゲームの項目にあるように、『ロックマン5』のボス説明ではワイリーの資金難ぶりが強調されており、そこに愛嬌・哀愁を感じた作者が「『アルバイトしてる戦闘ロボ』は絵として面白いだろうし読者も楽しめるかな」と考えた結果、『ロックマン5』のボス達がこのようなアルバイターになったという。

ただ、スターマンのキャラについては、一部の女性ファンからはちょっと不評だったらしい。*5
それでも作者は「美形ボスでも一人ぐらいイロモノ系のやつがいてもいいと思いまして」とそのキャラを貫き通し、今ではお気に入りのボスの一人であるとの事。
それが逆輸入されたのか、現在ではゲーム版でもスターマンはややナルシスト気味の趣味の持ち主と言うことになっている。
ちなみに、池原しげと氏の漫画では名実共に8大ボス最強の男であり、全う(?)な美形ボスである。


追記・修正はアルバイトに励んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ロックマン
  • ロックマン5
  • ロックマンメガミックス
  • ロックマンギガミックス
  • 有賀ヒトシ
  • ワイリーナンバーズ
  • スーパー戦隊?
  • 時給戦隊アルバイター
  • アルバイト
  • アルバイター
  • 遊園地
  • 愛すべきバカ達

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年07月27日 18:44

*1 メガミックスにおいては純ワイリー製としては3rd以来。ただしあちらはメガミックス設定においても「工業用としても使える戦闘用」のため、戦闘での運用が主眼とは言え純粋な戦闘用とは言いがたい。

*2 有賀版では展開してる状態がスターバリアー、発射時がスタークラッシュという名称になっている

*3 少なくとも、チャージマン、クリスタルマン、ウェーブマンが確認できる

*4 対象をスターバリアで守りつつウォーターウェーブで荷台まで移動させ、荷台と接続したチャージマンが高速で離脱する

*5 当時はロックマンやブルースなどのレギュラーキャラ以外では唯一キット化したりと、スターマンは当時の『ロックマンシリーズ』でもトップクラスの人気キャラであった。