勝舞城 ボルシャック/切札龍 ボルシャック・マスターズ

登録日:2014/11/17 Mon 01:54:47
更新日:2024/04/08 Mon 11:12:09
所要時間:約 5 分で読めます








その名を歴史に刻みし伝説の魂。

今ここに蘇る。





勝舞城 ボルシャック/切札龍 ボルシャック・マスターズ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のカードである。


概要


月刊コロコロコミック2014年10月号付録として登場したドラグハート
ドラグハート・フォートレスを龍解前の面に持つ。

デュエマに最近触れてなかったり、デュエマ以外のTCGをプレイしていたプレイヤーがまず目を見張るのは、その圧倒的なサイズであろう。
いくらメインデッキに入れなくていいからって、コロコロと同じサイズ(A5)のカードって…
これがデュエマプレイヤーからすると「はて、何度目だっけ」となるから恐ろしい。
(ちなみに大会で使用可能なジャンボカードはこれで4度目となる)

後に「超ブラック・ボックス・パック」で通常サイズのカードとして再録されたため、持ち歩きたい場合はこちらを使おう。


解説


龍解前


*1

勝舞城 ボルシャック 火文明 (6)
ドラグハート・フォートレス
自分の火のクリーチャーが攻撃している間、そのクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。
龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンと自分の墓地に自分の火のドラゴンが合計6体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)

龍解前が6コストで「ボルシャック」の名前を冠しているうえ、墓地の火のカードの枚数に比例したパワーアタッカーを与える能力はまさに初代《ボルシャック・ドラゴン》を意識している。
死んでいった友の悲しみを物凄い勢いで力に変える。

…とはいえ。

そもそも、まず6コストのドラグハートだというのにガイハートバトライ閣といった4〜5コストのドラグハートに比べても明らかに地味な効果である。
そもそも自軍パンプアップにしてもタイミングがパワーアタッカーであり、かつ効果を活かすためにステロ構成や赤単構成にすると、こいつを出すタイミングを失ってしまう。
またオウギンガで裏面を直接出す、なんて芸当もサイキックコストの問題で不可能である。

だいたい6コストというが、そもそも元祖ボルシャックの6コストはマナコストであり、こいつのサイキックコストとは意味が違う。
超次元コスト6のドラグハートは最低でもコスト8あたりのドラグナーでないとコスト論的には引っ張れないが、この時点で最高コストのドラグナーである《龍覇 グレンモルト「爆」》はコスト5以下のみ対応、後に登場したコスト10の《二刀龍覇 グレンモルト「王」》はコスト6を出せるがウエポンのみである。

ドラゴン・サーガ時点では勝舞城を超次元ゾーンから引っ張り出す事が出来たのは《次元龍覇 グレンモルト「覇」のみという有様だった。
必然的にこのカードは「覇」との併用が前提となるし、実際その予告としての付録だったのだろう。
だが、「覇」が収録されたデッキはその収録内容の強さから早期に売り切れ、計画されていた再販もなぜかキャンセル。
肝心の出すカードが満足に行き渡らないというあまりにも杜撰な状況に陥ってしまった。

登場から実に八年が経ったDM22-BD1では、《爆炎龍覇 モルトSAGA》が勝舞城に対応した2体目のクリーチャーとしてようやく収録された。
それでもたったの2枚だけであり、この敷居の高さが不遇さに拍車を掛けている。

龍解後


*2

切札龍 ボルシャック・マスターズ 火文明 (12)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 25000+
自分のクリーチャーが攻撃している間、そのクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+3000される。
ワールド・ブレイカー

そして龍解することができれば、そのパンプアップ値も1体につき3000となり、自身もアホみたいなパワーを持つクリーチャーかつワールド・ブレイカーとして君臨できる。
しかし哀しいかな、龍解しても自身はただの準バニラ。
他のクリーチャーは効果を受ける前に相手を殴り倒せるようになっていることも多く、ぶっちゃけオーバーキルに近いものがある。
プロトハートが普通にマシなレベル。

ただ【アポカリプスコントロール】や【イーサンコントロール】相手であれば、ドラゴンをたくさん並べるデッキで返しに使えないこともない。
また、ちまちまこちらの頭数を減らしてくる相手であっても牽制できるので全く弱いということもなく、スペースが空いてるなら挿しておくのも悪くはない。

ちなみに注目すべきはその名前である。

今まで切札勝舞といえば《ショーブ・アイニー》を除けば名前を付与されたクリーチャーは存在しなかった。
というかそもそも漢字表記で付与されたことがない。
弟が自分自らクリーチャーになったりしてたくさん自分の名前のカードがあるのとは真逆である。

勝舞DMプレイ開始から13年経ってやっと自身の名前を冠する「ボルシャック」が登場したのは感涙である。
贅沢言えばアーマードがよかったけど。

そんな彼の龍解後の姿、「ボルシャック・マスターズ」は勝舞編がボルシャックと歩んできたデュエマの歴史であることからついた名前と思われる。
…え?ボルシャック一族に覇権を握ることができた歴史があったためしはない?
まあボルバルマスターズサファイアマスターズキリコマスターズMロマスターズ覇マスターズが相手じゃしかたがない…。

最も上に挙げた奴等は相応のヘイトも稼いでいるので、
特にヘイトのないボルシャックはある意味一番美味しいポジションともいえる。
覇権は握らないまでも決して産廃ではなく、それなりに使われていたのは事実なのだから。


アニメでの活躍




「甘いぞ勝太!」


デュエル・マスターズVS』第33話「勝太 vs 勝舞っ!出るか新技二刀流っ!!」 にて、
久々登場の切札勝舞が使用。
この回のデュエルは《コッコ・ルピア》に始まり《超竜バジュラ》《ボルシャック・NEX》《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》など
歴代の切り札(しかも旧枠)達が総出演する大変豪華なもので、その旧枠カード達の悲しみを力に変え龍解した。
新規カードはコイツを出すために使った《次元龍覇 グレンモルト「覇」》だけという徹底ぶりである。
ってそれ弟のカードや!

勝舞はコイツのワールドブレイカーを活かすため、勝太のシールドを敢えて残していた。
だが満を持してのワールドブレイクの結果…
《ジャジャーン・カイザー》《英雄奥義 バーニング銀河》《爆流剣術 紅蓮の太刀》という、
仕込みを疑うレベルの三連続トリガーにより、あっという間にバトルゾーンが壊滅状態に陥ってしまった。

その後、《二刀龍覇 グレンモルト「王」》からのガイラオウオウギンガガイギンガという悪夢のコンボに対し、勝舞は一切トリガーを引けずに敗北した。

あまりの事態にネットでは
「全盛期は白皇の《ホーリー・スパーク》を一枚くらい引いてたのに」
「ボルメテウスでシールド焼いた方が良かったのでは?」
「もう勝舞は主人公じゃないんだな」
とハゲしく酷かりし言われようである。

とはいえ、旧来からのファンに見事なファンサービスを見せてくれたと言えよう。



追記・修正は公式試合でコイツを出してからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 11:12

*1 画像出典:pixiv イラストレーター筒井海砂氏 『デュエルマスターズ「勝舞城ボルシャック」』 2014年11月17日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/47125071 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 画像出典:pixiv イラストレーター筒井海砂氏 『デュエルマスターズ「勝舞城ボルシャック」』 2014年11月17日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/47124875 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids