川内型軽巡洋艦(艦これ)

登録日:2014/11/16 Sun 14:33:07
更新日:2024/02/21 Wed 18:35:18
所要時間:約 32 分で読めます




この項目では『艦隊これくしょん -艦これ-』における川内型軽巡洋艦について記述する。


概要

旧日本軍の軍艦である、川内型軽巡洋艦をモデルにした艦娘。
球磨型、長良型に続き着工された5500t級軽巡洋艦。
計画当初は8番艦まで予定されていたが、ワシントン条約との兼ね合いなどで3番艦までで中止となった。
長女の川内、次女の神通、三女の那珂の3人がいる。3人それぞれが水雷戦隊旗艦を務めあげた、歴戦の艦たちである。

絵師はbob、声優は佐倉綾音
服装は3人とも橙色のセーラー服に黒いスカート。
艤装は長手袋と手甲の上に装着された14cm単装砲(右腕3つ・左腕4つずつ装備)、右上腕に装着された水偵射出カタパルト、腰の左右に装着された四連装魚雷発射管、
足首に装着された実艦の四本煙突をモチーフにした推進機関艤装を装備(三姉妹共通)している。

改二では服装は赤と白を基調とするノースリーブになるが、各々の個性を活かした姿に細かい衣装・艤装が変更される。



ゲームでの性能

艦種は軽巡洋艦
レアリティは神通と那珂が最低のコモン、川内のみレア。全体的には川内を含めてかなり出やすい部類で、建造ドロップ共に最序盤から出る。
任務ではこの3隻を揃えることで第3艦隊が解放されるため、初心者提督の出発点の一つと言える。

性能はオーソドックスな軽巡洋艦といった感じで、特に可もなく不可もない。
全体的なステータスは平凡で、対潜対空やスロット数など特別な役割を持つこともなく、燃費も悪いわけではないが天龍と龍田の方が軽い。
しかし現在では3人全員に改二が実装されており、改二ではステータスが底上げされ、軽巡として全体的に高バランスな性能になる。
軽巡洋艦で正面からの戦闘を必要とする場面で役立つだろう。

ただ、他の軽巡改/改二は「何かしらの特徴がある」のが標準になっている。
甲標的装備可能、大発などの輸送系装備や対地装備装備可能、強風改などの水戦装備可能と言った具合である。天龍改二「…」*1
加えて海外軽巡も4スロット持ちや圧倒的防空力で艦隊の空を守ってくれるAtlantaなど、目立った特徴がある。
3スロットで目ぼしい特色がないPerthやDe Ruyterでさえ、海外艦であると言うだけで出番が出てくる可能性は上がる。

そうするとステ以外に特徴の無い川内型改二はどうしても評価が低めにはなってしまいやすい。
ただ、その分「イベントで札がついてもさほど惜しくない」「どうしても必要になったらどこかで拾ってきて突貫育成すればリカバリ可能」と言う判断から序盤海域に投入するというケースもある。


キャラクターとして


川内



川内、参上。_____
夜戦なら任せておいて!

ネームシップの川内型一番艦。三菱長崎製。
読み方はせんだいで、かわうちなどではない。
前述の通り他2人よりレアリティが少し高く、若干出にくい。
名前の由来は熊本から宮崎・鹿児島を流れる河川、川内川。
なぜか宮城県仙台の某ア○メ○トでイメージキャラ扱いされた………。
確かに宮城県に「川内」と言う地名は有るが、読みは「かわうち」である。
(宮城由来の軽巡は名取に阿武隈、北上が本来該当する)

本人の性格自体は明るく元気な普通の子、なのだが。
なぜかその情熱のほとんどを、夜戦に向けているのが最大のアイデンティティ。
昼間は常に夜戦をしたいと叫び落ち着きがなく、いざ夜戦に突入すると大喜びする。
そのためついたあだ名が夜戦バカ

他の艦娘のボイスでも言及されており、
阿武隈や熊野には夜戦開始時に対抗心を持たれていて、もはや夜戦好きなどこかの馬鹿で通じるほど。

しかし鎮守府では夜になるとその元気を持て余しているようで、
20時過ぎからは多数の艦娘の時報ボイスでうるさいと迷惑がられている。

名指しでなくとも、夜中に五月蠅い軽巡や5500t級、三水戦という言葉が出てきたら…というか、
鎮守府で夜中に騒いでいるという時点で、ほぼ川内のことを指しているのは間違いない…と思われていたのだが…。
新規艦や時報ボイス追加のきた艦娘にも言われることがあり、今後も増え続けるだろう。

ちなみに2015年4月追加の面々の時報ボイスにより遂に提督も諦めの域に入った事が判明した。
そして、提督が許可を出してしまったのか、2015年8月追加の面々の時報ボイスにより本当に夜戦に行ってしまった。夜戦バカェ…
なお、一緒に夜戦に行っている江風の時報より、川内が夜戦に行っている(騒いでいる)時間は20時~23時の間である。*2
流石に日が変わってから騒ぎまくるほど空気が読めなかったわけではない、と思いきや?
また、現状川内と共に夜戦に行っているのが確認できるのは神通*3、江風、時雨、嵐、萩風だが、鹿島が「三水戦が出撃していった」と時報で言っており、
川内本人の時報にて三水戦ごと夜戦出撃しているため、三水戦にとっては日課になっている模様。*4
実際、浦波の時報では第十九駆逐隊が、朝潮の時報では第八駆逐隊*5が川内に呼び出しを受けている。浦波の時は提督が説得して浦波が秘書艦を離れる事は阻止されたが。
三水戦OGに当たる松風も川内のはしゃぎっぷりは慣れっこの様子である。同じく三水戦所属経験がある由良に至っては普通に見送りしているどころか、夕立の時報では由良も三水戦の夜間出撃に四水戦を率いて付き合っている。*6

母港ボイスの「夜はいいよね、夜はさ」が決め台詞的な扱いになっている節があり、
この台詞一つで様々な感情を表現する。
劇場版ではとんでもない使われ方をされた台詞でもある。

さらには家具の掛け軸として、「夜戦主義」と書かれた逸品を川内自身が仕上げている。意外と達筆っぽい。
おまけに史実で海軍料理コンペでランクインしたためか、春風に史実での提出作の一つである鰯団子を伝授するほどの料理上手。
天霧の時報ではやたらと豪華な手料理を用意しており、1500に吹雪達が「川内の姿を見かけない」と話題にしていたことから料理を出す1800まで3時間ほど仕込みをやっていた可能性がある。

ちなみに夏は「夜戦の季節」との事で、2015年初夏ボイスでは「夏だぁー!やったぁー!」と言いながら大騒ぎしていた。
多くの提督を唖然とさせた大迷言だが、実は枕草子の「夏は夜」から引用したのではないかという説も。
しかし、2022年になってからは秋も「夜戦の季節」と言い出したのであんまり関係ない可能性が高くなった





妹2人が先に改二になり、川内にはしばらく音沙汰がなかったが、2014年6月20日から川内も改二が実装された。改造可能レベルはLV60。


那珂ちゃんや神通さんの改二と同様の衣装だが、スカートは他2人が白中心なのに比べて川内は黒(っていうか改装前と同じ)。
魚雷発射管は腰の後ろに斜めに配置し赤い和風の紐で巻き付けている。
和服の帯を締めていたり、史実最後の追加装備だった21号電探を根付風にアレンジしたアクセを胸元に付けるなどかなり和風な趣。
そして、たなびく白いマフラーと、逆手に魚雷を持って構えており、その姿はあからさまにニンジャなのだ!
アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
特徴的なその見た目で「センダイ=サン」とか呼ばれることも。
あろう事か、公式4コマでは那珂の発案でドイツ艦を改二の恰好で歓迎した際に「ど…ドーモ」と挨拶していたりする。
困惑気味に挨拶していたのでおそらくこれも那珂の仕込みと思われる。ちなみに単行本における解説ページでもこの件は触れていない。

なお改二前は存在した射出カタパルトが川内のみ艤装から無くなっているが水偵の運用能力は継続してあるので御安心を。
アーケード版では川内型は数少ないカタパルトによる専用の水偵射出演出がある軽巡だったため、
これにより改二ではカタパルトが艤装にない軽巡同様に水偵を背後から召喚する事になるでのは…と戦々恐々されていたが、
SEGAが出した答えは水偵を手裏剣がごとく投げ飛ばす(しかも艦娘なのにジャンプしながら投げている*7)というスタイリッシュニンジャアクションであった。
1スロットに付き搭載数1にもかかわらず何故か投げた水偵が3機になっているが気にしたら負け

初期装備は照明弾、探照灯、九八式水上偵察機(夜偵)と、全て夜戦用の補助装備。
これらは開発で入手できないため一部の艦の改二の初期装備でしか入手できず、特に夜偵は川内改二以外に入手手段が無かった…が、
2022/7/13のアップデートで上位装備の零式水上偵察機11型乙改(夜偵)の実装に伴い、川内改二を旗艦にすることで開発可能になった。
また、2016/4/22のアップデートより九八式水上偵察機(夜偵)が改修可能になった*8が、運営からは「ある夜戦好きな軽巡改二」が改修担当になると予告されていた。
ある夜戦好きな軽巡改二…一体何者なんだ…(棒)

ステータスは改二相当の水準。
他の軽巡と比較すると装甲と回避、耐久がトップクラスで防御面に優れる。
大破せず夜戦に突入する事を重視しているのだろうか?
火力が若干低いものの雷装は高めで、夜戦火力で神通改二・球磨改・長良改・名取改に次ぐ軽巡5位に位置しているのは夜戦バカの面目躍如か。
運最大値は当初はトップだったが2016/11/4の那珂改二の運最大値アップでトップの座は譲る事になった。
ただし2017/3/17のアップデートで運最大値が1上がっている。
なお、改二になると何故か対潜が下がったりする。
「対潜って事は夜戦ないんでしょ?じゃあ行かなーい」(by公式4コマ)
どうせ対潜は装備の方が重要だし…と思っていた提督も多かったが、2016/6/30のアップデートにより実装された先制対潜爆雷は素の対潜値が重要になるため、
これが低い川内は先制対潜爆雷との相性がやや悪い事になってしまった。大淀や天龍改二よりはよっぽどマシだけど
そして、実は雷装も長らく初期の川内の方が高かった。なお、川内は最初の改造を行うと雷装の最大値が10下がる*9ので川内改よりは元々高い。
こちらは2017/3/17のアップデートにて元の川内と同じ値になった。川内改?こやつめ、ハハハ

この辺のステ・パラ振りに関しては、川内は地味に対地攻撃・対潜系のエピソードや撃沈戦果自体(格下の古い駆逐艦や特設巡洋艦だが)は持っているので、
その辺が反映されてないと言われがち。
雷装に関しては史実で酸素魚雷用の九二式発射管換装をしてない分だとされているが。
ゲームユニットとしての個性付けの側面もあるため、ここらは改三あたりでも待たないと致し方ないところもある。

追加ボイスは少なめだが、ケッコンカッコカリすると、色っぽい声で提督に夜戦のお誘いをしてくる。
夜戦(意味深)したいです。
後述の時報で提督LOVEである事が示唆されたためか、アーケード版では改二状態でケッコンカッコカリするとブラウザ版と同様の台詞を言った後に特大のデレを見せる


ちなみに、ゲーム中では川内に特にこれといって夜戦に有利な要素があるわけではない。*10
軽巡自体が夜戦には適性が有るとはいえ、火力面では基本的に重巡や雷巡の方が上、陸上型ボス相手なら三式弾持ちの戦艦や重航巡の方が適任、
運も最大値はともかく初期値は普通なので雪風のようにカットインを連発ということもない。

ただし連合艦隊では第二艦隊への駆逐・軽巡は編成必須だし、
水雷戦隊で出撃する面の中には軽量編成限定の割にワ級系統やflagship軽巡などの肉壁もとい高耐久艦や高性能水上艦が出る事がある。
ここに高スペック軽巡への需要が発生する。

ライバルは「どこかの夜戦バカには負けないから」と言い、改二では甲標的の先制力で一気に起用の増した阿武隈や、4スロの陸上爆破ウーマンWar……大淀や夕張。
あとスペックが火力寄りの次女などか。
現状、手数の多い阿武隈や、火力の高い神通ほどは優先して採用はされないが、札対策で出番が来たり、
複数の軽巡を採用できる場面では、なかなかの火力と生存性が両立している川内は十分検討の余地がある。
イベントの輸送マップはA勝利でもよくボス自体も高防御ではない事が多いため、要求されるのはカンストなど限界ギリギリの火力より攻撃手として生き残る事だからである。
特に6-3では道中の戦闘増加を覚悟すれば、駆逐艦を軽巡に置き換えられて複数連れていくことができ、昼連撃で火力を格段に上げられるため、阿武隈・神通の次にお呼びがかかる。
密かな特徴として軽巡では事実上神通に次いで*11精鋭水雷戦隊司令部の装備ボーナスが高い。
昨今の軽巡改二の中ではどうしても長所の無さが目立っているので可能なら補強増設に載せたいところ。

他の面でも夜戦なら十分大物食いは可能なので、ぜひ連れていってあげてください。
また夜戦でなくとも昼戦や遠征も普通にこなしてくれます。



2017年6月23日のアップデートにて、ついに時報が実装。
案の定夜間は時報の度に「夜っ!」と叫ぶほどテンションが高いが、朝になったらテンションだだ下がりで、そのまま提督を放置して寝る
10時に提督に叩き起こされた後はそれなりに秘書艦業務をこなしつつ、日が没するとまた活発になり、三水戦を率いて夜間出撃する生活が垣間見られる。
ちなみに普段は神通が起こしているようで、8時と9時に登場しているが起きなかった。天霧の時報から昼間に寝てる事もある模様。
朝は寝ている関係上朝食を取らないというある意味珍しい艦娘だが、その分昼と夜は自慢の手料理を披露してくれる。
昼間は三水戦と演習しているが、「昼に夜戦演習できるのか?」と提督に突っ込まれたら「目隠ししたらできる」と主張していることから、
川内は目を瞑っていても普通に戦えるらしい。「私たちは目ぇ瞑ってても砲雷撃戦できるんだ!」
他の艦娘の時報で示唆されていたように、20時~23時に夜間出撃しているのだが、
なんと22時にテンションMAXになったタイミングで提督から帰投命令が下って渋々帰投する。
23時に帰投して提督に文句を言いに行くが「母港にいて欲しい」と言われて、デレるチョロい
なお、度々提督を夜戦に誘っており、0時に初っ端から「夜戦…する?」と言ったかと思ったら、2時に「夜は長いよ!まだまだ寝かせないからね?」とさらに夜戦をせがみ、
3時に寝落ちした提督を叩き起こしている。……一体何をやっていたのだろうか?
そもそも23時でデレた際も「夜戦…」と最後に呟いているため、デレた勢いでそのまま提督が搾り取られたようにすら見える。


公式4コマでは「うるさい」とクレームが出たため、神通が抑え役として川内と同室になっている事が語られている。
それどころか、香取が説教して夜中に黙らせれば、他の軽巡がキラキラ状態になり、
着任初日に緊張で寝付けなかった駆逐艦がいれば、神通が勘違いして「すみませんすみません!またうちの姉が…!」と平謝りしてしまう。
勘違いとはいえ、二水戦旗艦が駆逐艦に平謝りする状況を作るほどの騒ぎっぷりとは一体…うごごご

元々が強烈な個性の塊的な存在だというのに、公式4コマの初期では更に強烈なロリコン要素が追加されていた。
が、ゲームの川内を旗艦にしてみれば分かると思うが、それらしき要素は全く見受けられない。
「中の人由来か?」とか「四コマ作者の独自ネタ?」など色々理由が論じられているが真相は不明。
二次創作では公式絵師の表紙絵ネタからながもん(長門ではないと主張する人も多数)がアレな人になる事が大半のため、川内がこうなった理由は本当に謎。
尤も、公式4コマの初期回はキャラがブレてる艦娘が多かった*12ので別に川内だけがおかしかったわけではないのだが。

水雷戦隊旗艦ゆえ、部下となる駆逐艦好きという所からの連想であろうか……。
公式台詞で「従ってくださーいー!」と引率先生状態な阿武隈や、駆逐うざいと言っている北上との差別化にはなっている。

しかし夜戦が絡まない場面だと暴走する周囲(主に那珂)にツッコミを入れたり、凹んでいる仲間がいれば励ましたり、
年少者を気遣う面倒見の良さを見せたり等々、要所要所で常識的な対応を取っている。
なお、那珂が照明灯兼照明弾として作ったペンライトを川内に向けて照射したり投げたりするなどの危険行為を行った際には激怒し、、
白雪に夜戦装備として虫よけを全身に装備させられた際は引き気味な反応だった辺り、夜戦に関係していてもさすがに限度があるらしい。
このように、このゲームでは見られないロリコン設定は、他の艦娘のものと同様、回が進んでいくと見られなり、現状だと「夜戦さえ絡まなければ、常識人」とという扱いになっている。

アニメでは、早朝に吹雪と出会った際、「今起きたんですか」と聞かれて「今から寝るところ」と返している。
また、小破以下のダメージで入渠すると「朝、か…少し休んでくるね」というボイスが出る上に時報でも朝は寝ているため、夜戦好きが高じて、もはや夜行性動物と化した趣がある。
なお、吹雪の事は名前では呼ばず、「特型駆逐艦」呼びしている。単に名前を覚えるのが苦手なだけだと思われるが、この辺りは他に特型(殊に「特Ⅲ型」である第六駆逐隊の面々)が居るので、吹雪個人の特定呼称とするにはやや不適切ではある。
尤も、2019年7月現在、川内がゲーム中で名指しする艦娘は神通と那珂だけ*13なので「吹雪を名前で呼ばない」というのは割と原作に忠実と言えなくもない。

メディアミックス作品で垣間見せる面倒見の良さや達筆、風流を解している節があったり、
昼戦だろうと戦いとなればちゃんとこなし、永らく噂されていた料理上手が公式設定として採用されているなど、
明かされている設定をまとめると実はとんでもなく女子力が高い。
本人も自覚はあるようで、時報で「意外と私女子力高いよね?」とか自慢する。
……逆に言えばそれを全部台無しにするくらい夜戦バカなんだけどな!
何せ、女子力を自慢した流れで「じゃあ今夜は夜戦しよう?」とか言ってくるし。
夜戦言わない川内なんて川内じゃないって?まぁ、そうなるな


なお、艦これアーケードにおいては夜戦突入時に例によって大はしゃぎした直後に真顔で敵艦隊を見据える
夜戦バカと言われるほどの暴走っぷりを見せる川内だが、決して遊び半分で夜戦をやっているわけではなく、根幹にあるのは確実に敵を仕留める見敵必殺の思いだったようだ。
まあ、「さあ、私と夜戦しよ?」のボイスの砲撃時は満面の笑みを見せるんだけどな!*14
実際、上記の通りブラウザ版の時報でも提督命令が下れば夜戦を中断して母港へ帰投しているため、手段と目的が完全に入れ替わっているわけではない模様。


姉妹の中では長らく限定グラが一切用意されていなかったキャラだったが、2017年8月の三越コラボに浴衣姿で参戦。
他の三越コラボを担当するキャラ達とはあからさまに装いが異なる(一人だけ三越グッズを手にしていない)ことから、
限定グラを先行で三越コラボに採用したのでは?と推測されている。
その反響は三越オンラインストアのランキングで川内のポスターが1位になったほど。どれだけ川内提督達が限定グラに飢えていたかわかろうというものである。
…にもかからず、この浴衣姿の川内、よく見ると左足も右足になっているミスがある。bobニキェ…
そして、2017/10/18のアップデートにて遂に秋服モードとして限定グラが実装された。浴衣?何のことやら
さらに2021/1/1のオンラインアップデートにて突如晴着モードが実装*15
艶やかな笑顔で初詣に行くようだが、中破すると晴着が破れたのをものともせずに鋭い眼光で帯から魚雷を抜き放つ三水戦旗艦に豹変。
そのイケメンっぷり眼光と魚雷を抜く様は忍者を通り越してヤの付く職業の姐さんに見えるとかなんとか。


劇場版では出番は少ないながらもやたらと印象に残る台詞を残しており、戦闘で目立った天龍と並んで軽巡の勝ち組扱いされることも。
なお、あまり注目されていないが、「自分が一度轟沈した」ことを認識しているため、川内もまた加賀同様に深海棲艦化した記憶を持つ艦娘だった可能性もある。


なお、当代の川内にあたるあぶくま型護衛艦「せんだい」もリアルで夜間の活躍が目立っており、川内の夜戦主義は無事後世へと受け継がれた模様。
川内先代との最大の違いは、戦うためではなく人の命を救うために夜の海を駆けている事だろう。*16



神通



あの……軽巡洋艦、神通です。___
どうか、よろしくお願い致します……


川内型軽巡二番艦、神戸川崎製。
名前の由来は岐阜から富山を流れる神通川。当時の軍艦の中で唯一の富山由来の名称を持つ艦。
元の川は「じんづう」と読むが、こちらの艦名は「じんつう」。戦後イタイイタイ病の公害が発生した川として有名。


おどおどとした大人しい性格で、儚げな薄幸キャラ。声も儚く、つっついて驚かせると罪悪感がすごい。
イロモノでキャラの強過ぎる川内と那珂ちゃんに挟まれ、かつては正直影が薄かった。

…が、そんなキャラと裏腹に、史実では日本海軍でも屈指の武勲艦として有名。
彼女が長年旗艦を務めていた第二艦隊第二水雷戦隊、通称「二水戦」は、帝国海軍の中でも随一の錬度を誇り、
世界最強の水雷戦隊として、太平洋にその名を轟かせた精鋭部隊であった。

最期の海戦となったコロンバンガラ島沖夜戦では、探照灯で敵艦隊を照射し味方の攻撃を補助。
そのために敵から集中攻撃を受け、神通は沈んでしまうが、
代わりに神通以外の味方艦への被害を抑えて多数の敵艦を撃滅することに成功。
神通乗員は完全に沈むまで、探照灯照射と攻撃をし続けたという、壮絶な最期を遂げた。
艦これの神通が内気なのはこの件がトラウマになったためであるらしい。



そんな史実が反映され、2014年2月26日から改二が実装。改造可能レベルはLV60。


那珂ちゃんの改二と基本は同系の衣装で、スカートは少し長め。
改までの自信なさげな表情から一転、正面を見据えた凛々しい顔に。
額に鉢金を巻き、腰には日本刀の二本差の様に装備した魚雷発射管を引っ提げ、まるでサムライ。
通常の立ち絵では見えないが、全体図を見ると左の太ももに神通の代名詞たる探照灯をつけている。
ちなみに、川内改二にも右足に探照灯が同じようにある。

セリフも戦闘ボイスが決意に満ちたものになっており、華の二水戦たる勇ましさを感じられる。

ステータスは軽巡ではトップクラスの耐久・装甲・火力を誇り、雷装は堂々の軽巡トップ。火力+雷装で決まる夜戦火力は長らく2位以下を大きく引き離しダントツであった。
2017/3/17のアップデートで火力も+1の71となり昼間の砲雷撃戦で安定して働いてくれる上、夜戦では重巡並みの攻撃力を期待できる。
2021年現在だと夜戦火力がかなり迫っている上に4スロある阿賀野型改二相手の比較だとさすがに分が悪い面が大きいが。
回避や対空などは他の艦に譲るが、致命的なほど低いわけでもない。
ちなみに運の初期値が川内と比べ1低く2017/3/17のアップデートでの川内の運最大値アップで最大値も1低く差が付く様になったが、
これは川内に比べ被弾や事故などに見舞われた事が反映されているのだろう。
2020/3/27のアップデートでは探照灯装備時に装備ボーナスが追加。
なんと火力+8雷装+6という一人だけ明らかにぶっ飛んだボーナスが入る。*17
ただし装備スロットの都合上探照灯を装備すると昼連撃ができなくなるので運用できる場面は限られる。
また軽巡の中では精鋭水雷戦隊司令部の装備ボーナスが一番高く、火力+8雷装+5も貰える。
こちらは補強増設に入れれば連撃を邪魔しないのが利点。

改二実装と同時に実装されたマップ5-4では、BGMに神通をイメージした「二水戦の航跡」「次発装填、再突入!」がかかる。
「次発装填、再突入!」は、それ以前の難関海域のボス戦などでもBGMを差し替えられている。

また、CDの艦娘想歌では、神通を中心とした川内型3人が(あやねるの1人3役で)歌う「華の二水戦」を収録。
川内と那珂ちゃんは二水戦じゃないのにいいのか?というと、川内は北上と交代で10日間だけ二水戦旗艦だった事がある。那珂ちゃんについては後述。
この曲もインストバージョンでゲーム中の海域で流れる他、ボーカル版は家具のジュークボックスで少しだけ試聴できる。

なお、2015年9月のメンテナンスで改二に浴衣グラが追加されたが、
通常時は鉢金を外してリボンで髪を結いあげてはにかんでいるが、
中破するとリボンの正体である鉢金を巻き直し、太腿に照明灯をセットし、魚雷を下げ紐でくわえながら睨みつける二水戦旗艦に豹変。…ってかさっきも見たな、この流れ*18
不知火も真っ青の撤退する気ゼロの殺る気満々である旗艦大破撤退とかやられると違和感しかない。
中破という言葉すら疑いたくなる姿で多くの提督に衝撃を与え、「まさか鬼教官設定が公式採用されたのか?」と慄く提督もいるが、
元々夏ボイスで提督と浴衣で出かける約束をしていたので、その最中に何かあってプッツンしたのではないかと推測する声もある。
ただ、結果として絶対に怒らせてはいけない艦娘になったのは間違いないが…。まあ、普段大人しい子がキレたらヤバいのは永遠不滅のお約束である。
余談だが、2016年節分ボイスでは全力で神通に豆を巻く駆逐艦の面々に対して霞が慄いており、直後に「わ、私知らないから!」と逃げ出した。
長らくその真相は不明だったが2018節分ボイスにて遂に二水戦の鬼役を任命されて豆をぶつけられる神通のボイスが実装。
そこには妙に嬉しそうに「ふふふ、そうですか」と言い放つ神通の姿があった。「えいえい 怒った?」「怒ってないですよ(ニッコリ)」
そして、2018年節分ボイスと同時に実装された家具「こどもの節分セット」にはすごくイイ笑顔をした軽巡棲姫を彷彿させる神通のお面と、
それ以上にヤバい笑顔になっている神通の落書きが用意されていた……。神通がこれを見てどう思ったかはさだかではない。
おそらく海防艦の手によるものと思われるが、こどもならではの恐れを知らないその所業に提督達は戦慄するのであった。
「鎮守府も危険がいっぱい…?」って自分で危険増やしてどうするんだ
2021年には神通愛用の家具として「二水戦の小物壁棚」が実装。
なんでも一部の駆逐艦は尊敬と畏怖を込めて出撃前にお参りする*19とかなんとか。



2017年7月14日のアップデートにて神通にも時報が実装。
提督によくお茶を入れてくれたりサポートしてくれる一方、
6時の総員起こしを行った際のそのまま二水戦に朝演習の準備を指示し、7時には二水戦の朝演習を開始。
そのまま15時まで休憩をはさみつつも日中の二水戦は演習続きであり、提督からも「鬼のようだ」と訓練が厳しさを問われて動揺しているが、
「いいえ、それでも私は……」と、あまり語らないながらも意思を滲ませている。
とはいえ、休憩中は雪風が頬にご飯を付けているのを見つけて顔を拭いてあげるなど演習を離れれば普通に優しいお姉さんである。
後述の那珂ちゃんに振り回される場面でもひたすら困っている姿も見せていることから、オンオフの差が激しすぎるだけと思われる。
朝昼は忙しいスケジュールながら、提督の食事は朝昼晩すべて用意してくれる。
また、朝演習中に三水戦の様子がおかしいことから川内が起きていない事に気付いて演習の合間に2回も起こしに行っている。
川内自身の時報では10時まで起きなかったが、こちらでは9時に起きてくれた模様。
また、夜中にうるささに振り回されているが、その相手はもちろん川内…ではなくまさかの那珂ちゃんであった。
それどころか、瑞穂の時報で上記の通り川内と一緒に出撃しようとしていた上に、有明の時報では「川内さんとこが騒がしいと思ったら…ありゃ二水戦じゃねぇか」と慄かれており、二水戦もたまに夜中に騒がしいらしい
川内が騒がしいのに口を出さないのはそういう事なのだろうか……


二次創作や公式漫画・小説で採用される鬼教官ネタだが、正直ここら辺に関しては単に多様性の問題もある。
例えば4コマではトラブルメーカー伊勢と諫め役の日向やら、
提督とほぼ絡まず(提督不在作品ではなく、出演しては財布が大破したりしている)ひたすらイベント好きとしてハジける金剛やらと、
割と「原作通りではない」キャラも結構見受けられる。川内ロリコンネタにながもんより根拠がないようなもんである。
上記の通り、時報にて公式に鬼教官扱いされているが、その一面だけが神通のすべてではないことには注意が必要であろう。


なお、アニメ第二期「いつかあの海で」では史実上既に退場している時系列だが、
時雨の所属が途中から二水戦に変わった事もあり、第5話で偉大な先駆者扱いで矢矧の口から名前が登場。
同話の終盤では一瞬だけ矢矧の机に飾られた神通の写真が出てきている。



那珂



艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!
よっろしくぅ!__________

川内型軽巡三番艦。2本のアホ毛と髪を2つのお団子にまとめた髪型が特徴的。
名前の由来は栃木と茨城を流れる那珂川。
余談だが、栃木県には『なかちゃん』という名前のゆるキャラが実在する。

自称、艦隊のアイドル
アイドルだけにあらゆるところに顔を出す。現在ただ一人全ての海域でドロップし、かつ通常建造の全てのレシピで完成する可能性がある。
デイリー建造をやっていたら月に1度や2度は「ナカチャンダヨー」を聞く機会があるだろう。
出撃をロケと言ったり、ファンサービスするような言動で、アイドルのように振る舞う。出演するゲームを間違えてないですか?
作っている感・狙っている感が強いので、提督からはうざかわいい系キャラとして知られている。でも那珂ちゃんはめげない。
アイドルということに合わせてか、図鑑ナンバーは48。おそらくこのアイドルユニットにかけている。
なお、喫水が4.8mだったり、陸軍第48師団を護衛したりと、史実でも48という数字に縁がある。

余談ではあるが、アーケード版で艦娘を迎える際の通路で最後に見掛ける金剛・比叡or愛宕・高雄の後ろで、極稀に那珂ちゃんが踊っている時がある。
もし、那珂ちゃんのダンスを見掛けた場合は大いに喜んで良い。ホロ、もしくはレア確定である。

なお、史実では別段そんなに人気のある艦ではなかった。艦隊にアイドル扱いされていたのは間宮さんだし……。
それどころか本人が気にするように地方巡業…もとい、船団護衛や輸送任務に従事していたので、敵艦撃沈の戦果はあまりない。
とはいえ裏方も重要な仕事なんです。派手さはないけど。
しかし、実は彼女も二水戦の旗艦だった時期があり、神通と交代を繰り返しながら結構長い間やっている。

なお、夜戦になると「那珂ちゃんセンター、一番の見せ場です!」とノリノリになる辺り、しっかりあの姉の影響は受けている模様。

2013年12月のクリスマスイベント中には、期間限定でボイスとサンタコスの絵が差し替えられた。

同じ時期に長門と木曾もボイス差し替えはあったが、わざわざ新規絵までもらえたのは那珂ちゃんのみ。
中破絵もしっかり用意。
史実でクリスマス島攻略作戦に参加したからだろうか。
今でこそ珍しくない期間限定差分も、初めて実装されたのはこの那珂ちゃんである。

2014年クリスマスでも再度サンタコスで登場。
ボイスは変わらなかったが、改二では通常・改とは別のさらなる新規絵が収録された。




今のところ姉2人と違い着物は着ていないため、那珂ちゃんも着物で中破したら鋭い眼光で魚雷構える四水戦旗艦になるのかは謎


公式4コマでは2巻以降、描き下ろしおまけ漫画の主役も務めている。
上記の通り、那珂ちゃんが暴走している時は川内がツッコミを担当する。
なお、初期の数少ないアイドル絡まない回では那珂自身も割と常識人だったりする。
最近では、深海棲艦に那珂ちゃんと阿賀野をモチーフにした軽巡棲鬼が登場したからか、阿賀野と意気投合してユニットを組もうとしているとか。



そんなこんなで人気になる那珂中、
非公式に作られた那珂ちゃんのイメージソングの「恋の2-4-11」が、艦これ公式に認められて、カラオケ配信されることに。
これを記念して、ゲームでも2014年1月15日から那珂ちゃん改二が実装された。川内型初の改二である。
改造可能レベルは48。ここでも48か。
このおかげで、改二実装艦としてはもっとも改造レベルが低い(=早い段階でパワーアップができる)という特徴でもある。


フリルの付いたミニスカートに、手にはマイク型になった探照灯を持って、ポーズを決めていてかわいい。
姉二人とは違い艤装の多く(主に火砲)は背中に設置される様になっている。手袋も白い小さな物に変わって腕の露出が多くなった。
魚雷発射管は腿に付ける様になった。
まさしくトップアイドルとなった姿である。那珂ちゃんのファンになります。

ステータスは、取り立ててトップとなるものは少ないが、どの数値も高水準でよりバランスが取れている。
耐久・装甲・回避がトップ勢に次いで僅差で迫り、対空と対潜はエキスパートである五十鈴改二に及ばないものの、軽巡としては高めで、
水偵搭載不可などのデメリットがある五十鈴と比べ、那珂ちゃんは通常の砲雷撃戦も十分こなせる。
それどころか、改二改造可能Lvが低い関係で、四式ソナーさえガン積みできれば五十鈴よりも早く先制対潜が出来る。
那珂ちゃんが改二になった段階で四式ソナーが3つもあるかはまた別の話。
この事から、対潜が行われることが多いイベント海域のE1を任せるという提督も多く、イベント海域の切り込み隊長と評する声もある。運営もこのネタを拾った事があるのでほぼ公式ネタである。
運最大値は当初控えめだったが、2016/11/4のアップデートで上昇し一躍軽巡トップへ躍り出た。
この運最大値の上昇は史実準拠というよりは「艦これ」でのアイドルポジション獲得などの「艦これでの扱い」に準拠していると思われる。
結論として極めてオーソドックスに強化された軽巡洋艦と言える。


追加ボイスは補給をロケ弁と言ったり、敵艦隊に贈り物は鎮守府を通してと言ったり、アイドルキャラを貫き通している。
いやでも深海棲艦からの贈り物って砲撃しか来ないですよね!?または機雷とか。
手持ち無沙汰そうにしている放置ボイスはかなりかわいいのでぜひ聞いてもらいたい。
このボイスが元で、素はジャージでローテンション系なのではないか?とネタにされることも。


2017年7月31日に、那珂ちゃんにも時報が実装。
アイドルっぽいアドリブ?を多数入れた……どこかずれた時報になっている。
那珂ちゃんの中のアイドル観では他の人にやってもらう認識なのか、女子力が高い姉2人に甘やかされたのか、
料理は一切できず、提督に食事を用意してもらっている。
しかもお茶淹れてと頼まれると「ケータリングしてないのか」と文句を言うが、この後なぜか「痛ぁ…」と言っており、何やっても怒らない提督がキレた疑惑
「秘書艦と提督の机」では那珂ちゃん秘書時でもちゃんとお茶が用意されるが、那珂ちゃんが淹れたのか本当にケータリングしたのかは永遠の謎
夜中にはボイトレを大声で始めたことで、うるさいと言われて凹んでいる。
どうやら川内型で夜に騒ぐのは長女だけではなかったようだ…。*20
しかも、神通だけではなく川内にも夜騒いでいるのを快く思われていない節がある。おまいう*21
ちなみに川内が朝寝るのに対し、那珂ちゃんは昼に寝る。
また、姉2人の時報では川内が三水戦を率いて夜間出撃し、神通が二水戦の演習を行うなど部下たちとの交流が描かれているのに対し、
那珂ちゃんは四水戦を一緒に時報をコールさせる時くらいしか呼んでいない。
川内の時報追加と同時に改二が追加されて台詞が増えた由良が四水戦旗艦として扱われていることから、四水戦の指揮は由良に任せているのかもしれない。
「那珂ちゃんは四水戦の総監督だから!」「総監督ってなに?」
あと、これは時報ではないのだが、変更された中破時の入渠台詞にて信じがたいことにオフはワイハに行きたがる
艦これのワイハは三度の戦いの末に取り返した中枢泊地なのだが……
なお、上記の通りE-1に出撃する事が多いため、ワイハ関係のボイス追加後の初のハワイになった19春イベではワイハに行く事なく北海道で哨戒する那珂ちゃんが多発する事になった。

その後、桃が「駆逐隊のアイドル」と名乗って登場し、那珂ちゃんとのポジション被りはどうなるのかと心配されたが、
桃のボイスを見る限り、桃が上下関係を気にする方だったため先輩後輩の関係に収まった模様。改造レベルまでリスペクトされた
なお那珂ちゃんと桃は史実では面識がないので、桃は初対面で「誰?」と言い放ってしまい、相手が先輩アイドルと知って恐れ慄いた


2014年8月に行われた公式イベント「横浜観艦式」では、ついに那珂ちゃんの中の人本人が「恋の2-4-11」を披露した。
ちなみに観客に「キャラソンを買ってくれたか」という質問をしたところ、買っていない方の「ハーイ」の声が大きかったらしい。
あやねる「買えよ!」
なお那珂の人は「死にそうになった」「ていうか何であんな統制取れてんの」(初ライブなのにコール等完璧だった)と漏らしている。

余談になるが中の人であるあやねるは那珂をアバター的に可愛がっている節が有るのだが、
某パイセン提督には「クッソいらない子」だの「時間掛かるから解体解体」だの言われたりして凹まされている。


艦これアニメ化に際し、金剛四姉妹や響、鶴姉妹といった人気キャラ達のキャラソンが発表される那珂……中、彼女はそこにいた。
自称艦隊のアイドル……那珂ちゃんである。しかも、金剛とマイクを取り合いぐぬぬっぽい顔を見せている構図のジャケット出演も果たす。やったね!
無論、前述の「華の二水戦」にも川内型として参加していたものの、
メインの神通、やたらカッコいい川内と比べるとアイドルを自称している彼女にしては少しばかり影が薄い演出であった。神通メインなので空気を読んだのかもしれないが。

肝心の曲は「恋する水雷戦隊」。
アニメ作中でも挙げられた名前で、金剛とライブ対決し歌おうとした直後に吹雪の特訓の依頼のため探していた北上様を発見したためマイクを放棄し結局歌われることは無かった。
アップテンポでノリノリな曲調で、何度も同じ訓練や任務をさせられてちょっと飽き飽きしつつも、むしろ楽しんで頑張り、
あんまり真面目に取り合ってくれない提督にも前向きにアタックし続ける明るい恋の曲。
コール&レスポンスなコールもあったり、「すぐに解体しないでね」といったネタも仕込まれていたりと、正に艦隊、ひいては艦これのアイドルらしい一曲となっている。

なお、劇場版でも登場しているのだが、川内型姉妹の中で唯一まともな台詞がなかった。





二次創作などで


川内


公式の時点で夜戦バカという強烈な個性を持っているため、二次でも概ねブレない。
昼間はやる気がなくマイペースで、夜になると騒いで暴走するトラブルメーカー。
だがその情熱が夜戦の出撃に向かえば、華麗に深海棲艦を倒す。ワザマエ!
ただその分コメディリリーフ的に「夜戦をしたがるだけで後は全面的に無能な道化」扱いする二次創作も多いのが困り物。

提督の間では、夜戦とは性的な意味の夜の営みの隠語でもあるが、人によって川内自身がそれを分かっているかは異なる。
知らずに誤解を受けたり無知シチュで巻き込まれるか、本人も理解しつつノリノリで誘ってきたり…
ちなみに上記の通り、現在では公式で川内はそっちの夜戦もおおむね理解している事になる。

改二のグラフィックのニンジャから、ニンジャスレイヤーネタにも使われる。
二次界隈ではよく憲兵=サンがニンジャもとい変態提督スレイヤーであることが多いが、
影で激しいバトルを繰り広げるか、はたまたブラック提督やセクハラ提督などの悪を砕くために共闘するか。

また見た目が凛々しい為「イケメン艦娘」枠の一員になったりする事も。

ただその分史実成分の反映は控えめだったりする。
史実に詳しい人は「実は料理上手」とか「改装を後回しにされても怒らない我慢強いお姉ちゃん」、「粛々と的確に配下駆逐の指揮統率を行う切れ者」
な部分を反映している時もあるが。
もっとも川内は神通・那珂に比べ単艦での紹介や編纂資料(主に戦後の)が少なく調べる際に水雷戦隊の記録や軽巡全体の資料など、
複数の資料を当たらないとその艦歴実態が分かり辛い部分もあるので仕方ない部分もある。
ミリ系雑誌で川内単独の特集組まれないかなぁ、結構海軍生活面白エピとか多いぞこの娘。


神通


姉と妹が周りの空気を読まずに暴走するため、真面目な神通はそのストッパー・ツッコミ役となることが多い。
大抵は振り回されておろおろするが、時には二人に灸を据え怒ると怖いことも。
改二の凛々しさと相まって、正に「サムライ」に相応しい。

戦闘では華の二水戦として駆逐隊を率い、きっちり仕事をこなし、かっこいい憧れの的となる。
一方史実では猛訓練によって高い練度を維持するのに、行き過ぎた訓練で不祥事(美保関事件など)を起こしていたため、
部下の駆逐艦からは鬼教官として恐れられることも。それでも艦隊の事を思ってのことなのだが。
きっかけになったのは陽炎が主人公のノベライズ作品の影響のようだが、あちらでは普段から厳しい訓練を課すことで、
戦場で最も酷使される駆逐艦が沈むことのないようにという考えである。
この辺りは某モロボシ・ダンのウルトラ警備隊隊員時代とMAC隊長時代の人格変遷と似ている部分が有る。

また、コミカライズ作である「いつか静かな海で」でも同様のスタンスを取っており、平時は鬼教官として厳しい訓練を課しながらも、
明石護衛時は雨天時の夜戦という悪条件で艦種誤認という痛いミスをしてしまったが、刺し違える覚悟で史実さながらの獅子奮迅の活躍を見せ、
姉と妹、そして自身の厳しい訓練を受けていた十六駆や十八駆といった教え子達に救助され事無きを得ており、教え子達の事を誇りに思っている描写がなされている。
尤も扱いが下手だったりdisりが目的の人は「駆逐に無茶振りをして苛めるのが趣味のサディスト」みたいに変換するのが困り物。
当然、これらと無関係な作品で神通の鬼教官設定を当たり前のように持ち出すのは、本来の大人しい神通が好きな人々から反感を買うことになるので自重しよう。
増してや原作通りの大人しい性格付けで神通を描いている作品に対しては尚更だ。

この二次創作で「部下を必要以上にシゴき虐め抜く」という歪んだ印象を持たれたためか、阿武隈改二が来るまで軽巡一強の性能だったためか、
なぜか艦娘神通本人どころか挙句の果てに実際の「軽巡洋艦 神通」に悪印象を抱いてしまう人も残念ながら発生してしまうようだ。
このページを閲覧の提督には、そうした要素自体はともかく、史実の神通は勿論、艦娘神通本人を無関係に酷評する事はないようお願いしたい。

また神通は単艦での紹介がされる事は比較的多いものの、
ゲームでのスペック参照に使われ易い大戦時開戦以降の資料が実は川内型の中で一番少なく(特に戦争中期以降)軍艦的なスペックが不明な部分も多かったりする。
神通の「大人しく儚げな印象」はその辺りから来るものなのかもしれない。


那珂


本人はアイドルキャラを望んでいるが、正しい意味でちやほやされる事は少ない。
大体はうざがられ、たまにアイドルにこじつけて無茶振りさせられたり。
基本的に目下の駆逐艦からは川内共々「困った先輩」扱いされるケースが多いが、
野分や嵐からの「那珂さん」呼びが判明して以降は「おちゃらけつつも締めるべき所はちゃんと締めている」と解釈される事が増えた。

また、ゲーム中ではしょっちゅう出現するために、
レア艦を狙ったにもかかわらず不本意に出てきてしまう、ハズレ的存在として扱われるのが定番。
ダブっていらないのでしょっちゅう解体されることから解体のアイドルなんて言われる。
せめて近代化改修に使った方が…大して扱いは変わってない?
ついには解体時に出る資源、燃料2・弾薬4・鋼材11から2-4-11でも通ってしまうほど。
ちなみにこれは初期装備の14cm単装砲込みで即解体した場合の資源であり、
神通や木曽などもそのまま解体すると燃2弾4鋼11になる(川内などネームシップの場合は初期装備に零式水上偵察機などがあるためそうならない)。

またアイドル繋がりとうざがられるキャラということで、那珂ちゃんのファンやめますと宣言するファンが続出。
元ネタは某アイドルソシャゲーの界隈から。
那珂ちゃんに非の有る無しに関わらず、全く関係ない場面でも理不尽にファンをやめられる。

「ゲームがつまらなくっても、那珂ちゃんのことは、キライにならないでくださ…」\カーンカーンカーン/

でもファンをやめられてもすぐにファンに復帰したり、新規のファンがいるため、那珂ちゃんのファンは減らないみたいです。
一説によると那珂ちゃんのファンは1人辞めるごとに3人増えるらしい。

こんな感じに大抵酷い扱いで、時にキャラを演じることやネタキャラ扱いに疲れることがあっても、
それでも那珂ちゃんはへこたれずにアイドルキャラを貫き通し、ファンサービスを続ける。

「こんなになっても、那珂ちゃんは絶対、路線変更しないんだから!」

改二でニンジャとサムライになった姉達に倣う形で「ゲイシャ」と呼ばれることもある。
余談だが、ゲイシャは幅広い才能と教養が必要なマルチタレントであり、一時期は総選挙まで行われていた。

なお、同じくbob氏がデザインを担当した羽黒とはbob氏がイラストを描いた際には何かとコンビを組んでおり、
自分の制服を羽黒に着せてみたり、二人で横に並んで一つのマフラーを満面の笑みで巻いたり、カメラ目線をやめて羽黒と見つめ合ったりしているため、
史実やゲーム内では関わりが無いにもかかわらず「那珂ちゃんと羽黒は親友」と見る提督も多く、「史実のみではない絡ませ方」の一好例として好評である。





追記・修正は川内型姉妹のファンになってからお願いします


画像出典:艦隊これくしょん -艦これ-
ゲーム内スクリーンショットより
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最終更新:2024年02月21日 18:35

*1 専用防空カットインがあったり、大型探照灯などを装備できるなどのメリットはあるのだが、生かす方法があまりないのが実情である…

*2 文句を言う艦娘も23時までにツッコミを入れる

*3 ただし神通当人の時報では出撃していない

*4 ちなみに、史実で三水戦所属だった面々は「夜戦が得意」と主張するのが何人かいる

*5 朝潮が三水戦を名乗る事から、八駆はビスマルク海海戦時点での扱いの模様。

*6 しかも夕立が諦めの境地に入るレベルでノリノリらしい。

*7 まぁ、深海棲艦側に登場デモで飛び跳ねながら現れる南方棲鬼という前例もいたが

*8 ちなみに零式水上偵察機11型乙改(夜偵)の入手条件は九八式の★MAXを持っている事である。

*9 ちなみに川内改は初期の川内よりも火力の最大値は10高いため、夜戦火力は増えた3スロット目の分しか上がらないことになる。

*10 TRPG版である「艦これRPG」では川内の固有アビリティである「夜戦バカ」により夜戦時に火力が上がるため、夜戦に有利な要素を持っている。

*11 事実上と記載させてもらったのは神通は改二とそれ以前でボーナスが異なるため。改二前でも川内と同補正だが。

*12 百合疑惑かつトリガーハッピーの白雪、慢心という言葉に血を吐きながら錯乱する赤城、それを飛行甲板でぶっ叩いて大破させる加賀、怪しい儀式で艦載機を飛ばす飛鷹&隼鷹等々

*13 上記の通り、時報で三水戦と演習しているがこの時も隷下の駆逐艦を名指しせずに「三水戦のみんな」と言っている。

*14 さすがに改二になると少し落ち着いたのか、口角が上がる程度の笑みになっている。

*15 正確には2020/12/31の時点でイベント友軍要請画面で姿を見せており、サプライズで予告される形になった。

*16 かの知床遊覧船事故の際もたまたま大湊基地にいたため、捜索のために夜間出撃している。

*17 神通以外だとボーナスは最大で火力+4のみ

*18 ちなみにメンテの日時を見て分かる通り、神通の浴衣の方が川内の晴着より5年ほど先。

*19 神棚が一緒に付いてるのでおそらくそれのことだろう。

*20 このため、ほかの艦娘の時報で川内と名指しされなかった「夜中にうるさい軽巡」は那珂を指していた可能性が出てきた。

*21 川内のクリスマスボイスにて「那珂は…歌ってるなぁ。まぁいいか、今夜くらいはね!」とクリスマスだから咎めなかった事を示唆する発言をしている。ちなみにこれが川内がゲーム中に那珂のことに触れた初のボイスだったりする