No.100 ヌメロン・ドラゴン

登録日:2014/11/16 (日) 00:26:56
更新日:2024/02/18 Sun 12:17:27
所要時間:約 5 分で読めます






宇宙創造の鍵、今こそ闇の扉を開き、未来を、その咆哮とともに導け!

降臨せよ、No.100 ヌメロン・ドラゴン!


No.100 ヌメロン・ドラゴンとは、アニメ「遊戯王ZEXALⅡ」に登場したカードである。
ナンバーズカードの一枚であり、アニメZEXALでは最後に回収された通常ナンバーズである。

概要

世界を作った一体のドラゴンが自らの存在をナンバーズに秘めたものであり、銀河の真の姿。

世界を作ったというドラゴンは、元々1匹だけでどこかの時空に存在したが、
自身以外の他のものが存在しない孤独から新たな世界を作り上げた。

そして力を使い果たし、命を終えようとしていたなかでドラゴンは、自らが創造した世界を見守れないことを憂えて一粒のを流す。

その涙は長い間宇宙をさまよった末に、はるか昔の地球へと衝突。
それによって地球は青の星となり、また、が生まれた。

このときにヌメロン・コードは地球へと封印され、そのカギは月へ置かれることとなる。
将来ヌメロン・コードが悪用されることを見越し、ドラゴンはナンバーズを利用して自らを秘めたるものにした。


銀河眼使いの1人である天城カイトと同じく銀河眼を持つミザエルと決戦を行う。

互いの信じるドラゴンの対決の末、カイトが銀河決戦に勝利。
そしてデュエルが終結した瞬間、2体の銀河眼と「No.46 神影龍ドラッグルーオン」の3体のドラゴンの力が合体。
世界を創造した竜が真の姿を表し、月の中からこのカードが現れた。

このカードは銀河決戦に勝利したカイトの手に渡ったが、度重なる戦いですでに満身創痍であったカイトは力尽きる。
その最期に、ミザエルにこのカードを託し、ドン・サウザンドとと戦いの前に彼から遊馬に託された。

その後、遊馬アストラルナッシュとドン・サウザンドの決戦が始まる。

そして、そのデュエルの最中にこのカードが覚醒を果たす。

その際にテキストがはっきりと浮かび上がり、白紙であったイラストが現れた。

エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/ドラゴン族/ATK 0/DEF 0
レベル1モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分の手札が0枚で自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手モンスターエクシーズの直接攻撃宣言時、
このカードはエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
このカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力はバトルフェイズの間だけ0になる。
このカードが破壊された時、フィールド上に存在するモンスターを全て破壊し、このターンにフィールド上で破壊された全ての魔法・罠カードを破壊された前の状態に戻す。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
このカードの攻撃力はバトルフェイズの間だけ、フィールド上に存在するモンスターエクシーズのランクの合計×1000ポイントアップする。

月面でカイトがこのカードを手にしたシーンでは、ランクが表記されず、イラストは白紙。
テキストも白抜き文字で表記されてほぼ読み取れないようになっていた。
これはメタ的にはネタバレ防止かもしれないが、劇中上ではこの時点では覚醒していなかったというのが理由だと考えられる。

先ほど世界を作った竜の話をしたが、その竜とこのヌメロン・ドラゴンのイラストは似てはいるものの全く違うデザイン。
こちらは体がDNAのような螺旋状になっており、東洋の龍に西洋の竜の要素を混ぜたようなデザインとなっている。


効果はNo.共通の効果以外では大きく分けて4つ。

一つは自分の手札が0枚で自分の場にカードが存在しない場合、
相手エクシーズモンスターの直接攻撃宣言時、エクストラデッキから特殊召喚する事ができる効果。

かなり状況がピンポイントではあるものの、後述の効果を含めて出せた場合のリターンは大きい。

二つ目はこのカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力はバトルフェイズの間だけ0になる効果。
戦闘では無敵の効果であり、このカードの効果が無効化されなければまず戦闘破壊されない(OCGにおいて攻撃力0同士の戦闘では両方破壊されない)
また仮に破壊されたとしても三つめの効果で元は取れる。

三つめはこのカードが破壊された時、フィールド上に存在するモンスターを全て破壊し、
このターンにフィールド上で破壊された全ての魔法・罠カードを破壊された前の状態に戻す効果。

このカードが破壊された場合にブラック・ホール効果が発生するというかなり強力な効果。
破壊耐性が一切ない分、逆に使用しやすい効果と言える。破壊するプレイヤーの指定はないので自分で破壊してもOKだと思われる。

さらにこの効果で場のモンスターを一掃した後、このターン破壊されていた魔法・罠カードをすべて復活させる。
自分のターンであればあえて魔法・罠を破壊しておくというのも手である。

また相手ターンの場合は難しいようにも思えるが、
第一の効果の発動条件上、大嵐などによって自分の場を含め魔法・罠カードが破壊されている可能性は高いので
この効果での復活も難しくないだろう。

そして四つ目の効果は1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除き、
このカードの攻撃力はバトルフェイズの間だけ、場のエクシーズのランクの合計×1000ポイントアップさせる効果。

バトルフェイズ中のみという制約はあるものの二つ目の効果を含めて攻撃表示相手であれば、
効果無効などがない限り必ず1000以上の戦闘ダメージを与えたうえで相手モンスターを破壊できる効果とも見れる。

ZEXAL本編ではこの効果をライジング・ホープの効果でホープに使わせ攻撃力アップへ貢献した。

口上には「闇の扉を開き」とあるが光属性。
これはおそらくヌメロン・ドラゴンの元になったドラゴンが宇宙を作ったことを表しているのだろう。

OCG

遊戯王ZEXALOCGの時点ではOCG化はしていなかった。

効果は多少詰め込みすぎ感はあるものの、それ以上に「レベル1モンスター×2」という簡単な素材指定であるため
出しやすさをも併せ持っているため、OCGでの弱体化は免れないと思われる。

なにせランク1デッキでホープ・ルーツを採用するタイプであればランク10のホープドラグーンが割と簡単に出せるため
最低でもこれと並べてバトルフェイズ中に11000の攻撃力が得られる。しかも相手の攻撃力は0である。
ホープドラグーンで蘇生させた場合も第三の効果は使用可能なので自分で破壊可能。

またランクの都合上、併用は難しいかもしれないが、CX 冀望皇バリアンでコピーすれば
バリアンの素の効果での攻撃力+7000+相手モンスターの攻撃力0というモンスターを誕生させられる。

等々、出しやすい+悪用しやすいステータスと効果を持っている。
仮にOCG化された場合、どんな調整になるかいろいろな意味で楽しみである。


そして、遊戯王ARC-VOCGのコレクターズパック 閃光の決闘者編にてついにOCG化。


No.100 ヌメロン・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/ドラゴン族/攻0/守0
同じランクの同名「No.」Xモンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで、フィールドのXモンスターのランクの合計×1000アップする。
(2):このカードが効果で破壊された時に発動できる。フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、お互いは自身の墓地の魔法・罠カードを1枚選んでフィールドにセットする。
(3):このカードが墓地に存在し、自分の手札・フィールドにカードが無い場合、
相手の直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを特殊召喚する。


まさかの素材に「同じランクの同名「No.」Xモンスター×2」という条件を付けることで効果の大幅再現を実現した。

以下、原作効果との比較

1.素材がレベル1モンスター×2という普通のものから、No.0達のようにXモンスター、しかも同名No.を要求するようになった。
 さすがにレベル1モンスター×2という軽さで効果再現は無理だったので変更はおかしくないだろう。

2.特殊召喚効果が対象モンスターが広がり、エクストラデッキから墓地へと変更。
 正規召喚が必要だが条件がそろえば何度でも壁になってくれる。

3.このカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力がバトルフェイズの間だけ0になる効果はカット。それを許したらワンキル余裕すぎるんで仕方ない。

4.エクシーズ素材を使う効果は「バトルフェイズの間」から「相手ターン終了時まで」と強化。

5.破壊された時の効果は、発動トリガーが効果破壊のみになり、魔法・罠を戻す効果は1枚選んでフィールドにセットする効果になった。
発動トリガーが効果破壊のみになったのは弱体化だが、後半の効果は回収効果となりこのターン破壊されたもの以外も対象になった。
状況による原作と違い相手にも確実回収されてしまうもののセットする効果なので相手は基本的にはそのターンは発動できない。
対してこちらは自分のターンであれば罠カードと速攻魔法以外ならそのターンで発動できる。
よってこのカードをあえて自分で破壊することでモンスターを全滅させつつ、死者蘇生などの魔法カードを使って攻めることも可能である。
ただX素材があり、相手の場にエクシーズモンスターがいるのならこのコンボをするよりは(1)の効果を使ったほうがいいだろう。

6.ナンバーズ耐性? ねぇよ、そんなもん


上述の通り、OCG化には厳しい道のりがあったが一部効果の削除と素材指定を変更することでかなり原作要素を残したままOCG化となった。

ただ原作ではワンオフだったナンバーズを素材指定にしているのに、同名カードが複数必要なことに対して違和感がある決闘者もいる。
それに対する意見としては、

  • 「誰も姿を見た事のない幻のナンバーズ」の条件としてはむしろふさわしい
  • ZEXALアニメ本編では素材を減らしたり、二体分として扱ったり、同名カードにするカードが出ているためむしろアニメのほうが問題ない

などが存在する。*1
また「原作ではランク8の光子竜、時空竜、ドラッグルーオンからヌメロン・ドラゴンの封印が解かれたのだから、素材数は3体のほうがそれっぽかった」
という意見も。まぁ、その場合はホープ・ゼアルと条件が被るわけだが
再現度の問題に関しては、2022年に登場した通常魔法「ヌメロン・クリエイション*2」の登場によりある程度解決した形となっている。

実際に投入する上でオススメのデッキはレベル1デッキこと【金華猫】。
比較的数を並べやすいレベル帯であるため素材を用意しやすく、
ホープ・ルーツやラスト・ストリクスから一気に高ランクエクシーズを呼び出すことも可能であるため(1)の効果による莫大な攻撃力上昇を期待できる。
特にホープドラグーンの隣に並べた場合にはいきなり自陣だけで11000もの攻撃力を得ることになる。ヌメロニアスも素で殴り倒せるレベル。
虹クリボーやクリボルトなど遊馬のカードが採用されることも多く、ホープドラグーンを主軸とする型ではアストラルのファンデッキにも近い構築になるため雰囲気的にもなかなか合っていると言えるだろう。

更にドラゴン族No.をEXから直接召喚するNo.97 龍影神ドラッグラビオンとも相性が良い。
レベル8×2から9000打点のヌメロン・ドラゴンが降臨すると言う手軽さと、光子竜・時空竜・ドラッグルーオンとも共存出来る原作再現が可能なガチとファン両側面で満足できるデッキが組める。

余談

このモンスターが特殊召喚された際に流されたBGMはここ一回だけの使用なものの、
古き良きRPGテレビゲームを感じさせるメロディからなかなか人気の曲。

当初はSOUND DUELに収録されていなかったが、
後に『遊戯王ZEXAL SOUND DUEL5』にて「創造龍ヌメロン・ドラゴン」という曲名で収録された。


第二の効果発動時にはこのカードが覚醒したばかりであるからか、「新たな効果」という遊戯王でも比較的珍しい言い方をされていた。(遊星エリファスが使用している言い回しなので、初めてではない)

ランク1、攻撃力0、守備力0という数値はこれらを合わせて自身のナンバーである100を意味しているのかもしれない。



まだ俺たちの追記・修正の希望は消えてねぇ! ドン・サウザンド!

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最終更新:2024年02月18日 12:17

*1 余談だがナッシュの使用カードである「カオス・クロス・バリア」は同名のカオスナンバーズを発動条件に指定している。

*2 元々の攻撃力が3000である光属性・ドラゴン族モンスターが3体以上こちらのフィールドに存在している時に、エクストラデッキからドラゴン族のナンバーズを呼び出せる効果を持つ。