メビウス・ゼロ

登録日:2014/11/12 Wed 18:44:40
更新日:2024/01/30 Tue 00:22:18
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これじゃあ立つ瀬ないでしょ、俺はぁ!



メビウス・ゼロとは『機動戦士ガンダムSEED』などに登場するモビルアーマー(MA)
本項目ではその派生機についても記載する。


目次




メビウス・ゼロ


型式番号:TS-MA2mod.00
所属:地球連合軍
全長:不明(一般的なMSと同程度)
重量:不明
装甲材質:不明
武装:対装甲リニアガン
有線式オールレンジ攻撃兵装「ガンバレル」×4
ワイヤーアンカー

搭乗者:
ムウ・ラ・フラガ
チャールズ・ケイン
ウインターズ
ラッセル
リンドグレン


地球連合軍が開発した宇宙用特殊重戦闘機型MA。
型式番号の「TS-MA」は「Theater Suppression Mobile Armor(前線鎮圧用機動兵器)」の略。
名前の通りMA・メビウスの原型機で、型番から「零式(ゼロシキ)」と呼称されることもある。

コクピットがある長細い嘴状の本体ユニットとそれを四つの「ガンバレル」が囲んだ独特のフォルムをしており、正面から見ると十字のような構造になっている。
カラーリングは明るいオレンジ色。

コクピットは嘴ユニットのやや後部に配置。
内部はガンバレルの制御装置なども積まれているため他の機体に比べると窮屈な印象を受ける。

本体後部とガンバレルに搭載されたスラスターを併用することで巡航時の直進性能に関しては並のMSを上回る高い推力を得ることが可能。
その反面、方向転換には基本的に小型の補助スラスターを使うしかなく、旋回性能はメビウスのそれに若干劣る。
近距離用の機銃なども無いので目標に急速接近しつつ火器を浴びせかけ、再び加速して一気に振り切る一撃離脱戦法が基本となる。
また、機首の部分を切り離して大気圏に突入する能力も有していた。


GATシリーズ完成以前の連合ではザフトジンに対抗しうる性能を持つ唯一の戦力だった。
しかしその攻撃力の要であるガンバレルは一般兵には扱い難い代物であったことから、本機は一部の適性を持つパイロットに向けて生産されるに留まった。
更にMSに対抗しうるだけで真正面から戦った場合の相性はむしろ悪く、小回りのきき辛さやパイロットの練度の違いと後述の事情から、すぐに大半の機体とパイロットが失われたため、本編開始前には事実上ムウの専用機となっていた。


【武装】

  • 対装甲リニアガン
本体下部に一門搭載されたリニアガン。
直撃させればジンを撃破出来る威力を持つが、旋回・運動性の差からこれによる応戦は困難。
基本的に不意打ちや連携で当てるしかない。

  • 有線式オールレンジ攻撃兵装「ガンバレル」
本体の上下左右に接続されている四基の円筒形ユニット。
本機最大の特徴というべき装備で、使用時には本体から分離しつつそれぞれ二門の砲門を展開し目標に対しオールレンジ攻撃を行う。
本体のリニアガンを含めれば敵機を5方向から同時に攻撃することが可能になり、MSとMAの戦力差を覆しうる性能を秘めている。

撃てるのは実弾のみのため、PS装甲を持つ所謂「ガンダムタイプ」には通用せず、通常のMSもユニット単体の火力が低めなので一撃で撃墜等はできないが、
攻撃を集中させる、弱点を狙う、背面などの敵の意識外の方向から攻撃するなど、工夫次第で(通常のMSであれば)十分撃墜することは可能。
有線式であるため展開範囲は限られるものの、接続ワイヤーを使い敵機を捕縛するといった変則的な使用法もある。

非常に強力な装備であるが、その操作には高い空間認識能力を必要とする上に、ガンバレル操作と同時に、機動力を始めとした基本能力で劣るMS相手に上手く立ち回れるだけのパイロット技能も要求されるため、本機を上手く扱える搭乗者が著しく限定されてしまう原因ともなっている。

後にザフトで開発された『ドラグーン・システム』と基本原理は同じであり、原点とも言える存在。
実際、『ドラグーン・システム』の試作装備である、ドレッドノートの『プリスティス』は有線式となっている*1

  • ワイヤーアンカー
コクピットユニットの下部に内蔵されたアンカー。
武器ではなく壁面に突き刺して機体を固定するためのもの。
ムウは単騎での対艦攻撃から離脱する際にこれを敵艦に突き刺して急速旋回や、大気圏突入しようとするアークエンジェルの甲板に突き刺し強行着艦するために用いた。


【劇中の活躍】

大戦前期、連合内から選出された空間認識能力持ちパイロットらと共に「メビウス・ゼロ部隊」を編成。3個小隊15機が実戦投入されグリマルディ戦線で活躍する。

しかし、月面エンデュミオン・クレーターでの戦闘時、侵攻してきたザフト部隊を引き付ける囮役にされてしまい、
部隊はサイクロプスによって基地とザフト軍諸共に壊滅。
この事実上の大敗を誤魔化す為、上層部は部隊の唯一の生き残りであるムウ・ラ・フラガに「エンデュミオンの鷹」という異名を付けて英雄として祭り上げた。


その後、オーブのモルゲンレーテの支援を受けて開発した地球連合製MS、通称『G』のパイロット達を護衛するため、ムウの乗機としてヘリオポリスを訪れるが、
ラウ・ル・クルーゼ率いるザフト軍のクルーゼ隊に狙われ、ストライク以外の『G』はザフト軍に奪取され、そのパイロットたちも襲撃で戦死してしまう。
さらに、ムウと個人的に因縁のあるラウが駆るシグーとの戦闘になるも、善戦したメビウス・ゼロは撃墜されることなくアークエンジェルと合流。
以降はアークエンジェルの艦載機となる。
実戦経験に乏しいクルーやキラがパイロットとなったストライクを度々フォローしつつ、ザフト軍に奪取されて敵に回った『G』とも互角に渡り合う活躍を見せた。

その後、戦場が宇宙から地上に移ったことでムウはスカイグラスパーに乗り換えたために宇宙戦用のゼロは登場しなくなり、更にストライクに乗り換えた事で以降の行方は知れない。

漫画『機動戦士ガンダムSEED キラとアスランの激闘』では、ストライクが大破したムウが本機に乗り換え、
クルーゼのプロヴィデンスガンダムをガンバレルのワイヤーで雁字搦めにして拘束、キラに諸共に討たれるという壮絶な最期を遂げている。*2



メビウス



型式番号:TS-MA2
所属:地球連合軍
全長:不明(一般的なMSと同程度)
重量:不明
装甲材質:不明
武装:40mmバルカン砲×2
対装甲リニアガン
有線誘導式対艦ミサイル×4
Mk5核弾頭ミサイル
ガトリングガン
試製ロングレンジビームキャノン

搭乗者:
ゲイル
ルーク
叢雲劾
カナード・パルス


連合がメビウス・ゼロの簡易量産機として開発した宇宙戦闘用MA。
正確な時期は不明だが、グリマルディ戦線でメビウス・ゼロとそのパイロット達が失われる前には既に運用開始されている。

一般兵には扱えないガンバレルを排除して再設計されており、武装装着箇所が併設されたコクピットユニットを二基の偏向型スラスターユニットで挟み込むシンプルな構造に変化している。
スラスターの向きを自由に変えられる一世代進んだ技術を取り入れたことでゼロ以上の旋回性・運動性を獲得。
機体下部には任意の武装を取り付けることも可能になり汎用性も高まった。

とはいえガンバレルが無くなったことで単体火力と命中率がかなり低下し、依然としてMSに対して機動性も劣っているため、本機のみでMSに対応することは困難。
設定上はザフトのジンとの戦力比は3:1~5:1とされており*3、物量で圧倒的に勝っている連合がザフトに押されていた主要因になっていた。
劇中でもOPでは毎回ジンの重斬刀でぶった切られ、本編中でも踏みつけられながらバズーカをブチ込まれ爆散したりと完全に設定以上のやられメカ扱い。
本機の特性を生かして基地への一撃離脱戦法に採用するなど、MS戦をなるべく避ける運用でこそ輝くと言える。

しかし運用の幅は広くなったため連合宇宙軍の主力機として大量配備され、外伝では操縦者の腕や連携次第でMSと渡り合う場面も一応ある。


ピースメーカー隊


「くたばれ!宇宙(そら)の化け物!」

「青き清浄なる世界の為に!」


ラウ・ル・クルーゼフレイ・アルスターを経由してムルタ・アズラエルに横流ししたNジャマー・キャンセラーのデータによって、核の使用が可能になったことでC.E.71年の大戦末期に結成されたメビウスの特務部隊。
アズラエルの「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない!強力な兵器なんですよ?兵器は使わなきゃ。高い金かけて造ったのは使う為でしょう?」に代表される超過激思想と、
ブルーコスモスが掲げるコーディネイター廃絶思想の極北とも言える存在。
劇中において、「後期GAT-Xシリーズ」「戦艦ドミニオン」「ストライクダガー」と並ぶ地球連合側の切り札たる戦略兵器として活躍した。
…しかしその実情は、クルーゼが画策する人類絶滅のための「最後の扉」の1つであった。

特徴は核ミサイルが1発装備されていることのみ。それ以外は通常のメビウスと同じに過ぎないがその火力は絶大。
ポアズ攻略戦ではピースメーカー隊による数十発の核ミサイル弾幕の集中砲火によってボアズを極短時間で壊滅に追い込んでいる。
詳しくはブルーコスモスを参照。


【武装(メビウス)】

  • 40mmバルカン砲
機首の左右に内蔵。

  • 対装甲リニアガン
機体下部に装備可能。ゼロのものと同型。
ワークスジンが手持ち武器として装備していることもある。

  • 有線誘導式対艦ミサイル
機体下部のアームに装備可能。リニアガンと共に装備されることが多い。
威力は高いがあくまでも対艦用であり、MSにはほとんど当たらない。

機体下部に装着する機体の全長を上回るサイズの核ミサイル。
連合内のブルーコスモス主導で装備されたらしく、本編前のユニウスセブン攻撃に用いられた。
その後Nジャマーの効果で使用出来なくなっていたが、本編後半ではニュートロンジャマー・キャンセラー(NJC)搭載型が登場しピースメーカー隊に配備された。

  • ガトリングガン
劾搭乗機が使用。機体下部に取り付けられている。

  • 試製ロングレンジビームキャノン
ヘリオポリスの一件でザフト側にフェイズシフト装甲の技術が漏洩したことを受けて造られた試作武器。


【劇中の活躍(メビウス)】

C.E.70年2月14日、ルーズベルトの艦載機であった本機が「ユニウスセブン」に一発の核弾頭を打ち込み、「血のバレンタイン」を引き起こす。
これをきっかけに連合とプラントの武力衝突が本格化した。

連合の主力機として扱われていたが、ザフトが主力機としてモビルスーツ・「ジン」を開発したことで状況は一変。
モビルアーマーとモビルスーツには連合の数的優位を覆すほどの戦力差が存在し、文字通り一対一では手も足も出ないほどであったため、
焦った連合はモビルスーツの開発・配備を急ぎ、秘密裏にオーブの支援なども受けて「GAT-Xシリーズ」(以下『G』)が開発されることとなった。

『SEED』後半には、件の『G』の一機、ストライクを参考にした量産型MSストライクダガーやコスモグラスパーなどの配備が進み、
最早時代・技術の進歩に付いていけなくなったメビウスは主力の座を退くこととなった。

外伝『ASTRAY』では劾が操縦した機体が登場し、ロウが乗りこんだブルーフレームを圧倒して見せたが、ロウの奇策で撃破されている。
ミラージュコロイドの実験機も登場したほか、特殊部隊「X」所属の機体がハイペリオンとの連携でザフトのMS部隊を撃破する活躍を見せている。

C.E.73年代には既に第一線を退き、後方支援に使われている程度となっていた。


ガンバレルストライカー


型式番号:AQM/E-X04
全長:不明
重量:11.87t
装甲材質:不明
武装:M58E ガトリング機関砲
有線式ガンバレル×4
(GAU-758S レールガン)
(M70AMSAT ミサイル×2)


『SEED MSV』からの登場。
正確にはMAではなくメビウス・ゼロを元にしたストライカーパック
全体的に角ばったフォルムになり、ガンバレルの接続位置がX状になっているが、それ以外にゼロとの外見上の差異はない。

ストライカーながら内部にコクピットを搭載しており、宇宙用戦闘機として単体でも運用可能な変り種。
MSとの合体時には機首部分は後方に折りたたむか切り離される。
また、無人状態でもストライカー自体をガンバレルとして外部からある程度コントロール可能な模様。

ガンバレルを十全に使用するにはやはり高い空間認識能力が必要で、開発後は105ダガーと共にムウへ支給される予定だった。
ところが完成前にアラスカでの事件を経てムウが軍を脱走したために、空間認識能力の適性が判明したモーガン・シュバリエへと支給されることとなった。
使用者は極端に少ないとはいえいくつか生産されたようで、劇中幾度か大破しているが使用され続けている。

『X ASTRAY』にてカナードハイペリオンと対峙し、ピンポイントでアルミューレ・リュミエールの展開部を狙うなど善戦したが敗北。
『DESTINY ASTRAY』では『切り裂きエド』の操るレイダー制式仕様と戦い、有線で絡め取って大気圏に引きずり込むという頭脳プレイをみせた。
『VS ASTRAY』では遭遇したルドルフ・ヴィトゲンシュタインのグフイグナイテッドではエグザスが調整中だったため、予備機である本機に搭乗。相手が金色だったためにヤタノカガミを採用していると勘違いし、さらにガンバレルがビームを発射する仕様だったことが裏目に出る形になり、捕獲して対処した。
この捕獲は前述の切り裂きエドでやったことと同じだが、あっちは用意周到に仕込んだのに対し、ぶっつけ本番だったとか。

GBAゲーム『友と君と戦場で』では隠しフラグを立てると、ムウの搭乗するストライクがこのストライカーパックを装備したガンバレルストライクに変更される。
さらにこのガンバレルストライクでラウのプロヴィデンスガンダムと一騎打ちするというIFシナリオも追加され、原作より少し熱い展開を楽しめる。


【武装(ガンバレルストライカー)】

  • M58E ガトリング機関砲
リニアガンの位置に装備。

  • 有線式ガンバレル
レールガンミサイルを内蔵しており、オリジナルより攻撃力が増している。
C.E.73年時にはビーム砲搭載型も登場した。




エグザス



さぁ、その機体もいただこうか!

型式番号:TS-MA4F
所属:地球連合軍
全長:20.11m
重量:45.39t
武装:
MAU-M3 2連装リニアガン
GAU-M2S 38.5mm機関砲
M54アーチャー 4連装ミサイルランチャー
M16M-D4 ガンバレル×4
(GAU-868L2 2連装ビーム砲)
(DE-RXM91Cフィールドエッジ「ホーニッドムーン」)

搭乗者:
ネオ・ロアノーク
モーガン・シュバリエ


連合がメビウス・ゼロの後継機として開発した宇宙用戦闘機型MA。
角ばったフォルムをしており本体に正面から見てX状にガンバレルが接続されている。

ゼロをベースにしており機体構造や武装構成は酷似しているが、最新技術も盛り込まれており、戦闘機型なのにザフト軍の新型であるセカンドステージMSとも互角以上に渡り合える性能を持つ高性能機。
勿論推力も高く優れた機動性を有している。

しかし依然ガンバレルの使用には空間認識能力を要するため、搭乗できるパイロットは限られており、劇中でも赤紫色のネオ機と青色のモーガン機が確認されたのみで配備数は少ない模様。


【武装(エクザス)】

  • MAU-M3 2連装リニアガン
機首に装備されているリニアガン。接続部を可動させることで広範囲をカバーできる。

  • GAU-M2S 38.5mm機関砲
こちらも機首の下部に内蔵。

  • M54アーチャー 4連装ミサイルランチャー
機体後部に内装されており発射時には装甲の一部を展開し発射口を露出する。

  • M16M-D4 ガンバレル
機体に接続された四基の有線式オールレンジ攻撃用端末。
これまでのガンバレルと違い筒型ではなく角ばったコンテナのような形状に変化。二種のビーム兵器を内蔵しておりPS装甲相手でも充分にダメージを与えることが可能。

  • GAU-868L2 2連装ビーム砲
ガンバレル上部に内蔵されており使用時には砲身が展開される。

  • DE-RXM91Cフィールドエッジ「ホーニッドムーン」
ガンバレル下部に内蔵されておりV字型のビームカッターを発振し目標を切断する斬撃武器。


【劇中の活躍(エクザス)】

DESTINY』序盤から登場。
アーモリーワンでの強奪事件においてガーティ・ルーに搭載されていたネオ機が出撃。
ザフト部隊を全滅させコロニー外に出てきたシンインパルスレイザクファントムを相手に互角に渡り合ってみせた。

その後デブリ宙域においてミネルバを奇襲するが、再び対峙したレイに阻まれ取り逃がしている。

その後ファントムペインがミネルバを追い地上に降りたために、宇宙専用機である本機の出番はなかった。
ガーティ・ルーに残されていた可能性もあるがその場合ダイダロス基地で艦と共に吹っ飛んだと思われる。

外伝『DESTINY ASTRAY』ではモーガン機が登場するがあまり活躍していない。



ユークリッド


メビウスの設計思想が取り込まれた大型MA。
「本体ユニットを大型スラスターユニットで挟み込む」というメビウスに類似した機体構成をしており巨大化したメビウスといったフォルムをしている。
項目参照。



立体化


ガンプラ

メビウス・ゼロがEXモデルシリーズの1/144スケールでスカイグラスパーとの同梱で発売。
単色成形でオレンジ一色だが、造形自体はいいため塗装を頑張ればいい出来になる。
ガンバレルの展開は差し替えで再現。
その他、EXモデルシリーズのアークエンジェルにおいても、1/1700スケールにて同梱されている。
物凄くちっちゃい。

また、ガンバレルストライカーはHG SEEDシリーズのガンバレルダガーの一部として発売。
機首部分の差し替えでストライカーパック対応機に付け替えられる。
ちなみに同じ1/144スケールである上記のEXモデルのメビウス・ゼロと比較すると一、二回り小さい。


METAL BUILD

ガンバレルストライカーが商品化されており、同シリーズのストライクに装着しガンバレルストライクとなる。
シリーズ恒例の独自解釈のギミックが追加されており、側面にストライクのライフル・シールドを懸架可能。
機首のガトリング砲はゼロやメビウスを思わせる大型レールガンに換装出来、どちらもストライクの手持ち武器にすることも出来る。


ゲーム作品


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

メビウス・ゼロはメビウスから開発できるため、序盤から戦力として使える。
『WORLD』ではサイズSかつ序盤では珍しい特殊覚醒武器で射程2~9のガンバレルの存在から宇宙限定という点を除けば使い勝手は良い。
『OVERWORLD』ではガンバレルの射程が2~4に弱体化した上に以前ほど回避に期待できなくなったため、エグザスに開発した方が強力。
『CROSS RAYS』では「戦闘機乗り」「小型機乗り」「宇宙戦の心得」といったのアビリティが同時に適用され高い火力と回避率を得られる。

無印メビウスは初期生産可能なユニットとして登場することが多い。
対艦ミサイルやMAP兵器の核ミサイルを備え火力は高いもののエネルギーの消費が激しく、自身の最大エネルギー値も低いため、育成しなければ連発はできない。
次の機体へ繋ぐために育成するだけならば40mmバルカン砲で味方への支援に参加したり、リニアガンをメインに戦った方が良い。
フェイズシフト装甲との相性が悪いので、ガンバレルが特殊射撃扱いとなっている作品ではゼロを優先した方が使いやすい。
作品によってはリニアガン装備型と核ミサイル装備型に分かれている。

◆GENERATION OF C.E

『SEED』系の第一ステージの舞台がエンデュミオンクレーターであるため、ムウ機も含め多数のメビウス・ゼロが用意されており、ジン相手に連携を見せてくれる。
しかしメビウス系は総じて近接能力が低い、というか武装が実弾しかないので、中盤以降敵にPS装甲を持つガンダムタイプがいると手も足も出ない。
『DESTINY』系ではエグザスも登場するが、やはり総合的な火力は低めである。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II

無印からメビウス・ゼロが登場。
メイン射撃にレールガン、サブ射撃にガンバレル展開があるが、格闘は無くブースト性能もお世辞にも良いとは言えない。航空機というカテゴリーなのでステップもできず、宇宙ステージでしか登場しないので、はっきり言って雑魚。
しかし家庭用ではプレイヤーが使用でき、特定環境下において無類の強さを発揮する。
というのも、メビウス・ゼロやスカイグラスパーといった航空機はブースト性能が脆弱な代わりに常時滞空状態を維持する。当たり前じゃないかと思われる発言だが、この強みを活かしてステージの天井までレバー上で一気に登り、ひたすらガンバレルを射出して下方にいる敵機にチクチク攻撃する事ができるのだ。
スカイグラスパーでは武装の性質上同じような事ができず、VSシリーズの後継作品ともいえるEXVSシリーズで似たような事ができた機体がいたが、あちらはゲージ制かつ武装的にも超上空から撃てる武装は持たない。
ブースト量無限などの対策をしない限りは引き摺り落とす事ができず、ドラグーンなどの射程を稼げる武装でも滅多に当たる事がないため、文字通り一方的な攻撃を強いられる。


スーパーロボット大戦シリーズ

メビウス・ゼロがムウ専用機として登場。宇宙特化だが強化パーツでテコ入れすればストライクに乗り換える必要がなくなるほど使い勝手が良い。PS装甲持ちは大の苦手だが
改造はスカイグラスパーにも引き継がれるので二重にお得。
ただしストライクやスカイグラスパーで強制出撃になるステージがあるため、そこは要注意。
あまりの使い勝手の良さに、メビウス・ゼロでローエングリンを受け止めて不可能を可能にする羽目になるムウが各地に現れた。(意外にもここはストライクに乗り換えなし)

今回、メビウス・ゼロはSEED系のキャラなら誰でも乗れるようになり、地上でも補強なしで使えるようになった。
…が、ガンバレルはムウ専用の上に正直そこまでして使うほど強くもない。
あと、雑魚敵のメビウスが終盤核ミサイル装備となり、攻撃力がバカ高い核ミサイルを容赦なくこちらにぶっぱしてくる。
……どころか、一度倒してもまさかの核ミサイルだけが残って突っ込んでくる。一体どうなってんのこれ。

メビウス・ゼロは基本はJと同じだが、ムウorプレア専用機になった。
ぶっちゃけこの二人を使うならXアストレイかガンバレルダガーを使った方がいい。
メビウスも空気を読んだシナリオ上の都合*4で、核ミサイル装備版は登場しない。
フェルミオンミサイル装備メビウスとか版権の壁を越えて登場しなくて本当に良かったと思ったプレイヤーもいたかもしれないが。



追記・修正はガンバレルを使いこなしてからお願いします。


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最終更新:2024年01月30日 00:22

*1 ただし、無線での操作(=量子通信による制御)にも対応しているため、断線しても問題なく使用できる。

*2 同作ではムルタ・アズラエル及びドミニオンはジェネシスによりナレ死しており、また続編ではネオ=ムウという描写が存在しない

*3 パイロットの平均的な練度の違いが考慮されていなければ、実際はそれ以上の差がついている可能性もある

*4 フレイが自軍に回収されるため、ニュートロンジャマーキャンセラーの技術が連合に渡らなかった