フォックス・マクラウド

登録日:2014/11/10 (月) 16:08:39
更新日:2023/10/12 Thu 23:23:18
所要時間:約 9 分で読めます





「この仕事、引き受けましょう。アンドルフの好きにはさせません!」


雇われ遊撃隊スターフォックスのリーダーで、シリーズを通しての主人公。名前通りキツネの姿のキャラクターである。
ライラット系では随一の腕の持ち主。アーウィンを乗りこなし、幾度のライラット系の危機を救ってきた。

CV:里内信夫(64、初代スマブラ、スマブラDX)
  野島健児(アサルト、スマブラX、スマブラfor)
  大原崇(64 3D、零、スマブラSP)


スターフォックス(SFC)


「ゼンキ、ホウコクセヨ!」

宇宙軍士官学校にてパイロットになるべく訓練していたが、
コーネリア防衛軍にてパイロットを務めていた父、フォックス・シニア軍曹がアステロイドのブラックホールに飲み込まれ消息を絶ったことをきっかけに退学し、
辺境の惑星パペトゥーンを拠点にアンドルフ軍の船だけを襲撃する宇宙義賊(雇われ遊撃隊)として活動し、
戦果を挙げながらも金銭に恵まれず困っていたところをシニア軍曹の息子として目を着けていたペパー将軍にスカウトされ、
コーネリア防衛軍が所有する最新鋭戦闘機「アーウィン」を託され、
シニア軍曹の元部下のペッピー・ヘア、士官学校時代の後輩であるスリッピー・トード、そして元ライバルのファルコ・ランバルディと共にアーウィンに乗り、
父の消失の原因を作ったアンドルフを倒すためにベノムへ向けて出撃する。
SFC版と64版以降では設定が異なり、直接的な後日談などではない。


「だいじょうぶ! 俺のうでをしんじろって!!」

元はわりとやんちゃな性格だったらしく、スターフォックス2ではそこから遊撃部隊隊長に成長した彼の今のキャラがなんとなく掴める会話を見ることができる。
64版以降で当てはまるのは強いて言えばビル・グレイが近いが、そちらよりさらにくだけた性格。
本作ではそのシステムの特異性から、フォックスから仲間としてアドバイスを貰う場面がシリーズ中最も多い。


スターフォックス64/スターフォックス64 3D


「ここから先は、俺一人で行く!」

故郷の惑星パペトゥーンにある宇宙アカデミーにてコーネリア防衛軍の士官候補生として勉学に励んでいたが、
やとわれ遊撃隊「スターフォックス」のリーダーを務める父、ジェームズ・マクラウドがベノムで消息を絶ったことをきっかけに中退し、
父の志を継ぐべく、新生スターフォックスを結成。18歳でリーダーになる。アンドルフを倒すべく、ベノムへ出撃する。
厳密には2でだが、性格などが定まり、正義感が強く、曲がったことが嫌いな典型的な主人公っぽい性格に。
その性格ゆえに真面目すぎて融通が利かないという短所があり、それが災いして仲間と衝突したり、危険な任務は一人で引き受けようとして仲間にたしなめられることも。
また64で父が発したグレートフォックスは80年ローンというとんでもなく高額の借金を抱えていることも判明したりする。
性格は真面目なのだが意外にも字が下手である。エンディングでペパー将軍に請求書を出した時にわかる。


スターフォックス アドベンチャー


アンドルフを倒して8年後、ペパー将軍に惑星「ダイナソープラネット」(後の惑星サウリア)へ調査に行く。そこでクリスタルに出会い一目惚れする。
ここでも復活したアンドルフが元凶であり苦戦するが、離脱していたファルコが戻ったことにより何とか撃破する。
顔がSFCほどではないがリアル。
この作品はシューティングゲームのスターフォックスシリーズの中では唯一ゼルダの伝説シリーズのように謎解きがほとんどのため、シリーズの中では異端な作品だったりする。

スターフォックスアサルト


「強い意志を持たないものは、敵にも味方にもか…」

アドベンチャーから1年後、惑星サウリアで出会ったクリスタルをチームに加える。
アンドルフの甥ことアンドリュー・オイッコニーが反乱軍を形成して苦戦しているコーネリア軍を助けるために出撃。
オイッコニーは倒すが直後にアパロイドが強襲。以降アパロイドとの戦いになる。
容姿はなかなかカッコイイ(これはフォックスに限らないが)。また、バトルではほぼ全ての能力が平均以上なので使いやすい。
ちなみに前作では老朽化が激しかったグレートフォックスは64とアドベンチャーの報酬で何とかしたのか一新してシャープになったが、
最後の戦いでアパロイドの浸食とペッピーの特攻で無残に大破した。


スターフォックスコマンド


「君をむかえに来た! またチームに戻ってほしい!」

様々な理由でメンバーのほとんどが離脱中の中で、アンドルフの孫であるアングラーが形成した軍と戦う。
何でも一人で任務を受ける性格だがさすがにフォックスとナウス(スターフォックスのオペレーターロボット)だけではきつかったのか仲間を呼び戻しながら戦う。
なお、今作はルートによって結末が変わる。
64以来久々にヘルメットを着け、スカウターみたいなものも装着しているがアサルトの時と比べて幼く見えなくもない。
機体はアーウィンⅡと強化されたような名称だが、ゲーム中や公式サイトのカタログスペック上では、一見ペッピーやジェームズのアーウィンの劣化のように見えてしまうため、ネタにされがち。
実際のゲーム進行では、初回ルート以外では、装備の換装が行われるため、アーウィンと同等・それ以上の性能となる。
同等なら同等で、結局どこがⅡなんだ。とツッコまれるのも仕方ないかもしれないが。
ちなみに、新たに発注した新しいグレートフォックスは更にとんでもないローンが組まれたらしい…の割りに見た目も性能も以前とは比較にならないくらい貧相だが

その後暫く新作が作られなかったが、2016年に『スターフォックス ゼロ』が発売された。性格などはほぼ64準拠。また時系列が戻っており、新生スターフォックスのリーダーとなり、アンドルフに立ち向かうというストーリーが再び描かれる。


対人(人じゃないが)関係

  • ペッピー
父ジェームズと共にスターフォックスをやってきただけにペッピーはフォックスを息子のように接する。
的確なアドバイスをしてくれるが、自分がいざそのとおりに動くはまた別。
アドベンチャーではパイロットを引退し、コマンドでは将軍に。

  • スリッピー
学生時代からの親友。
パイロットとしては今一歩だが天才的なメカニックで、グレートフォックスやアーウィンの整備など、世話になっている。
ボス戦では敵シールドを分析して、体力ゲージとして表示してくれる。

64時代はリーダーと認めていなかったが、アンドルフを倒してからは見直し、認めるようになった。
結構チームから離脱するが、本心ではチームメンバーを家族と思っている。
アドベンチャーやアサルトなどではフォックスの危機に颯爽と駆けつける。

  • ビル
旧友で64のカタリナで登場。撃つと絶交したがるのは有名。
次のステージ(ソーラまたはセクターX)でも援護してくれる。

  • クリスタル
アドベンチャーで出会う。
アサルトでは当初は友情以上恋人未満ながら互いに信頼を寄せていたが、コマンドでは「危険な目に遭わせたくない」フォックスと「一緒に戦いたい」クリスタルですれ違い脱退、一時的にスターウルフに所属する。
その後、チームに戻ってきたり和解して引退したフォックスとの子供を産んだり、そのまま破局したりする。

父ジェームズとの因縁があり、息子のフォックスを敵視し戦う。何度も戦った末実力を認めるように。
時には協力するが、コマンドでは協力したと見せかけ出し抜いて手柄を奪うようなしたたかさも見せた。
海外版では設定が異なっており、元々ジェームズ時代のチームメンバーで、次期リーダーと目されていたが、フォックスの才能を見抜き自ら脱退、フォックスの成長を促すためにひそかにペッピーもウルフに通じて、交戦させていた。となっている。



スマブラシリーズでのフォックス

初代からずっと最初から使用できるファイターとして登場している。
DXまでは64、X3DS/Wii Uではアサルト及びコマンド、SPでは零をベースにデザインが何度か変更されている。初代から登場しているファイターでカービィと並んでボイスがシリーズ毎に新録されている*1

基本的にスピード系のファイターで、歩行速度、走行速度、攻撃の速さなどスピード関連はほぼ全て速い。
DX以降は64時代より軽くなったが落下もものすごく速く、自滅を招きやすい。
forではリトル・マック参戦により走行速度は4位とトップ3から外れてしまったが、歩行速度は同率トップのマルスルキナに次いで3位なのでそれでも十分に素早い。
64時代はスピードがある一方パワー不足が目立つファイターだったが、落下速度が後発シリーズと比べてそれほど高くなかったため崖際空中での復帰阻止もある程度こなせた。
DX以降は体重と引き換えに撃墜力もアップ。攻めは得意だが自身も撃墜されやすいというピーキーな性能に。特にDXでは落下速度が高く重力補正を強く受けることから、上バーストに強い分横火力に弱い性能となっている。

  • 通常必殺ワザ:ブラスター
銃を取り出して発射するスマブラの代表的な飛び道具の一つ。アーウィンの「レーザー」が元ネタだとされている。
64では素直な性能の飛び道具。DX以降ほどではないが、他の飛び道具に比べると連射が速い。
Bボタン連打で%を積み重ねつつ牽制しやすいことから、後のシリーズよりもフォックス自体がそれほど素速くないことと合わせて、この頃のフォックスが後のシリーズと比較して一番初心者向けであったとも言われる。
一方、復帰阻止の手段としては当時、弾道が素直で弾速も穏やかであったため微妙であり、ある程度巧いプレイヤー同士の対戦では復帰位置の操作程度にしかならなかった。
DX以降は相手をひるませない代わりに連射性能が抜群になり、ダメージ稼ぎや牽制は勿論、乱戦では撃墜の横取りも狙える。
ヒット回数を稼ぎやすいことから、ワンパターン相殺の回復にも有用。
64でのブラスターの性質は、新たに参戦したファルコが引き継いだ形となる。

  • 横必殺ワザ:フォックスイリュージョン
DXから追加された横必殺ワザ。幻影を残して高速移動するワザで、「ブースト」を連想させる。
奇襲や復帰に活用できるが、Xまでは崖際でも止まらず、空中で終了するとしりもち落下になるので、無闇に乱発すると自滅の恐れもある。
DXではあまりの速さにモーションセンサー爆弾の設置された場所を通過しても、その反応が遅れるという性質を持つ。
コイン制対戦では発生したコインの横取りに役立つ。
forでは地上で発動した場合は崖際で止まるようになった。また、しりもち落下にもならなくなり、復帰時にこのワザからファイアフォックスにつなぐことができるように。
攻撃判定が自分の通った跡に発生する仕様上、置きワザに弱い。
余談だが、スマブラDXよりあとに発売されたスターフォックスアドベンチャーではイリュージョンという魔法がある。こちらは姿を変えるもので、特に関連性はない。

  • 上必殺ワザ:ファイアフォックス
炎をまとって突進する。アーウィンが大気圏に突入するシーンに似ている。
威力はそこそこだがスキが大きく、復帰ワザの趣が強い。
方向を指定できるので復帰手段としてはかなり使いやすく、DX以降は移動距離も伸びた。また、突進前の炎にも攻撃判定がついたため、密着して出せば攻撃ワザとしてもそれなりに使える。

  • 下必殺ワザ:リフレクター
飛び道具を反射するバリアを張る。ボタン押しっぱなしで出し続けることができる。アーウィンが回転することで、敵の弾を弾く「ローリング」に通じるものがある。
64時代は数少ない反射ワザであり、リンクやサムス相手は結構なプレッシャーとなる。
相手に密着して当てるとダメージを与える事もでき、なにげにワザの出もトップクラスに速い。1Fで発生保証の作品も多い。
RTAではこれと下投げメテオがタイム短縮の生命線となる。

  • 最後の切りふだ(X、for):ランドマスター
ランドマスターに乗り、攻撃ボタンで砲撃、下入力でローリング、ジャンプボタンでホバリングが可能。移動するだけでも追突ダメージを与えられる。
でかいうえに攻撃力が高いため非常に強力だが、小回りがきかないのが難点。また砲撃の打点が高く、背の低いファイターにしゃがまれると当たらない。そういう相手には突撃を。

  • 最後の切りふだ(SP):チームスターフォックス
SPではランドマスターが廃止され、4機のアーウィンで相手を射撃するビジュアル攻撃に変更された。
眼の前の相手にしか当たらない。
Xから10年振りに復活したウルフに対して発動するとセリフが変わる。



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最終更新:2023年10月12日 23:23

*1 ただしカービィは『X』では一部ボイスの追加・差し替え程度に留まり、『SP』では追加ファイターのコピー能力分のボイス以外は前作から流用している。そのため全てのボイスを毎回一新しているのはフォックスが唯一である。