ウルベ・イシカワ

登録日:2014/11/10 Mon 10:20:32
更新日:2024/03/05 Tue 21:14:55
所要時間:約 6 分で読めます






ドモン君‥‥奴を捕らえる事ができるのは、キング・オブ・ハートの君しかいないのだ!!


ウルベ・イシカワとは、アニメ『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物である。
声優飛田展男氏。


●概要

ネオジャパンの軍人であり、階級は少佐。後に大佐に昇進する。
自らも天才ファイターと呼ばれた元ガンダムファイターであり、
ガンダムによる代理戦争でコロニー国家連合の主導権を争う「ガンダムファイト」第12回大会にファイターとして出場していた。
決勝大会にて東方不敗マスター・アジアゼットンにやられたウルトラマンのようなポーズで敗北したものの、
見事準優勝に輝いた(これは相手が悪過ぎたと言える)
しかし、準優勝したのなら、第13大会での機体の形式番号は「002」になるはずなのに、何故か「017」になっており、002の番号は、ネオギリシャ側に付けられた。
この辺の説明は一切ないが、ウルベのファイター設定は最終章で明かされたことから、単に設定変更と思われる。
好意的に解釈するなら、マスター・アジアとウルベを含めた17人以上で最終戦を行い、ウルベは17番目に脱落した為、
準優勝は準優勝でも17位として扱われたのかもしれない。
ファイター引退後はガンダム開発局の中心となり、13回大会ではガンダムファイト委員会のメンバーとなった。
彼の経験を活かしてミカムラ博士が開発した「シャイニングガンダム」は同時期のモビルファイターの中でも屈指の高性能機であり、
ネオジャパン政府はこれを代表機として選出した。
元天才ファイターだけあって軍服の下の筋肉はかなり鍛えられており、今でもトレーニングを怠らない努力家でもある。

●作中での活躍

地球人類に対する破壊と殺戮を行う「デビルガンダム」を止めるために活動している。
元々は「アルティメットガンダム」という名称であり、
ネオジャパンの科学者ライゾウ・カッシュ博士が荒廃した地球環境を浄化・再生させるために開発した機体であったが、
博士の長男であるキョウジ・カッシュがコロニー連合と地球を支配するために兵器として利用してしまったのだという。
事件後、ネオジャパン政府はカッシュ博士をキョウジの共犯とみなし逮捕、冷凍刑に処してしまう。

なお、作中では上述の事件の流れはウルベ達の記録を元に作り出された幻覚によって説明されている。
ウルベはカッシュ博士の親友であったミカムラ博士と共にカッシュ博士を庇うも、極刑を免れただけで精一杯だったらしい。
ちなみに、ウルベは顔の右半分を銀のマスクで覆っているが、
これはかつてモビルアーマー「ファントマ」に搭乗しデビルガンダムと戦った時に受けた傷を隠すためである。

またウルベはカッシュ博士の次男であるドモン・カッシュを、シャイニングガンダムの搭乗者としてスカウトした人物でもある。
ガンダムファイトの期間中はファイターが地球で自由に活動できることを利用して、デビルガンダムを捕獲して欲しいとのこと。
ドモンがガンダムファイトで優勝すればネオ・ジャパンがコロニー国家連合の主導権を握ることができるため、
その引き換えに父・ライゾウの冷凍刑を解いて貰えるという条件も付けられていた。

ガンダムファイト委員長のカラトがドモンに対し幻覚を利用した無茶なテストをすることに難色を示したり、
新宿がデビルガンダムに襲われた時にはイチ早く対応しドモンを呼び戻すように要請、
シャイニングガンダムが度重なる戦闘でボロボロになった時には新型機「ゴッドガンダム」を送ってくれるなど、
常識人・理解者として描写されることが多い。
本編での出番は少なめだが、地球で戦い続けるドモンを陰ながら支援し続けてくれた人物である。


余談ではあるが、第12回大会の時に搭乗していたガンダムは、シャイニングガンダムの没デザインの一つをそのまま流用したものである。
(そして、もうひとつのデザイン案はかつてのマスターアジアことシュウジ・クロスの愛機「ヤマトガンダム」に流用された)


追記・修正は体を鍛えてからお願いします。


















以下、ネタバレ注意。







さあこれでデビルガンダムの本当の復活だ!!ハッハッハッハッハ!!!





上述の説明は表向きの顔でしかなく、実は彼こそが 一連の事件の真の黒幕 である。
アルティメットガンダムの圧倒的な力を目にした彼は、それを我が物にし地球圏を制圧する野望を抱いていた。
そのためにカッシュ博士を国家反逆罪に仕立て上げ口封じのために彼を告発し冷凍刑としたのだが、
軍によるガンダム接収が完了する前にキョウジがこれを奪取。
ウルベはファントマ部隊を率いて彼を追跡するも作戦は失敗、顔を負傷してしまう。
この時にDG細胞に感染しており、普段着けているマスクは傷を隠すだけでなく細胞の増殖を抑える役割がある。
その後キョウジはガンダムを地球へ降下させるも落着時のショックで機体が暴走し、生体ユニットとして取り込まれる。
以降は人類を地球環境浄化の障害と捉え、全人類を抹殺すべく活動するデビルガンダムと化してしまったのであった。
また、ミカムラ博士は親友であるカッシュ博士の才能への嫉妬からウルベの野望に加担していた。
冒頭の事件に関する記録や説明も全て彼らによって捏造されたものである。

ガンダムファイターであった頃に東方不敗に敗れたことから「世界を支配しているのは力だと思い知った」らしく、
このトラウマと挫折心が上述の凶行の遠因となったと思われる。

ドモンを利用しデビルガンダムを捕獲した後は自らそれを操るつもりであったのだが、
東方不敗やネオ・ホンコンの部隊の介入により機体を入手することはできなかった。
そのため、急遽決勝大会の勝ち抜きを想定したゴッドガンダムを送り込んだのであった。

第13回大会終了後デビルガンダムを回収したウルベはウォンのレポートからデビルガンダムの生体ユニットには女性が適任でありと知り、
ドモンのパートナーであるレイン・ミカムラをユニットとして組み込む。
そしてデビルガンダムの力を背景としてガンダムファイトの終結を宣言し、全世界を自分に服従させようとする。

軍服を脱ぎ筋肉を露わにした時の「こんなこともあろうかと、鍛え続けたこの体!!」というセリフはネタとして有名。
しかし、腐っても元ファイターで謀略やデビルガンダムの力だけに頼らず自らの力を高めることも忘れない努力家なあたりは流石と言える、かも。
余談だが、この時ドヤ顔で「さしずめ君は囚われのお姫様を助けに来た王子様。そして私はそれを邪魔する悪い魔法使いか」と決めている。
彼の死後の最終回ではアレンビーが妖精の幻影で登場するため、尚更悪の魔法使い(あるいはフック船長)っぽさが出ている。

最終決戦ではDG細胞を変異させて作り上げたデビルガンダム四天王合体MF「グランドマスターガンダム」に搭乗しドモン達を苦しめるが、
ドモンと仲間達の合体攻撃「シャッフル同盟拳」を受け大破、ウルベもDG細胞に侵されきって消滅した。
しかし機体そのものは、DG細胞の自己再生能力によってゾンビのような姿になり、なおもシャッフル同盟に攻撃を続けていた。
結局、劇中でこの機体は完全に機能停止した様子はなく、デビルガンダム本体が倒されるまで活動し続けていたと思われる。

ちなみに、ドモン達にトドメを刺される前から彼の肉体と精神はDG細胞による侵食が進んでおり、
「これからはDG細胞の時代!人間などは、滅びてしまえぇぇ!!」などと口走るようになっている。
もはやそこにあったのは力を渇望する野心家でも、力を得て慢心した愚物でもなく、制御できない力に操られるだけの「力の奴隷」でしかなかった。
当初は若さゆえの野心であったが、デビルガンダムに身も心も乗っ取られてしまったその姿はある意味哀れであった。
戦いの結末がどうあれ、彼本来の野望は既に潰えていたのかもしれない…。

ゲームでの扱い

作品自体の参戦回数は多いものの、彼自身が『Gジェネ』や『スパロボ』に参戦することは非常に稀である
基本的に彼の前座であるウォンの方がより小物っぽいために動かしやすく、
屋上屋を重ねるような展開が面倒だからかウォンが(グランドマスターのパイロットも)兼任したり、
あるいは別作品のキャラがその座に就いたりする事が有る(『スパロボA』におけるドルチェノフや『スパロボJ』のムルタ・アズラエル、『T』におけるカギ爪の男など)
さらにすごいのだと『新スーパーロボット大戦』ではキョウジが黒幕として出てきて、本家でウルベが作ったシナリオの方が現実になってしまっている。
なお、ウォンとウルベが同時に登場するのはスパロボにおいては『F完結編』と『X-Ω』のみである。

『スパロボMX』では原作終了後の設定であるが、なんとDG細胞の力で復活。デビルガンダム軍団のボスとして暗躍し、グランドマスターガンダムはもちろんデビルガンダムにも乗り脅威を発揮する…のだがその存在が知られるのは本当に終盤。ほぼぽっと出のレベル。
勝ったと確信しベラベラ情報を吐く典型的小物ムーヴを発揮し、挙げ句の果てには「わたしはスーパーウルベ」とか恥ずかしいことを言いだす始末。
扱いが良くてもウルベはウルベだった。

参戦してもパラメータ自体は並であったり、Gジェネはともかくスパロボではグランドマスターガンダムの性能も控えめであることが多い。
『MX』や『IMPACT』では底力を最大レベルで持っているがそれ以外やっかいな特殊技能を持っていないのが益々情けなさを強調する。
一応本作の黒幕であり天才ファイターなのだが、やはり東方不敗に比べて実力もカリスマ性も劣るので評価されづらいのだろうか。
一応パラメーター自体は技量や格闘に優れている。

スーパーヒーロー作戦』ではドモンの師匠でもある東方不敗の機体「マスターガンダム」に搭乗し、
「私の方がこの機体に相応しい」等と吐いてドモンを激昂させている。

●本編外での扱い

コミックボンボンで連載されたフォトストーリー「機動武闘伝外伝」では、本人は登場しないものの、
自身のライジングを加えてシャイニングタイプ2機とライジングタイプ4機の「機動忍軍」を組織しデビルガンダム回収を指揮している。
構成員は過去の任務でDG細胞に侵され、抑制装置を着けているが、実はその装置に精神コントロール基板が仕込まれていて
ウルベが本当は何のためにデビルガンダムを回収しようとしているのか気づかせないというなかなか黒いことをやっている。


追記・修正は心技体全てを鍛えてからお願いします。

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最終更新:2024年03月05日 21:14