ペイン六道(NARUTO)

登録日:2014/11/10 Mon 03:06:07
更新日:2024/03/03 Sun 21:27:04
所要時間:約 35 分で読めます







ここより 世界に痛みを




ペイン六道(りくどう)とは、漫画NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。

CV:堀内賢雄扉間役も兼任)/久嶋志帆(2人目の畜生道)


◆概要

雨隠れの里の里長にして、作中で登場する敵組織「」のリーダー。
その傍らには常に小南(コナン)という女性構成員を従えている。

名前の通り六人で構成されており、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道からなる。
共通して暁の衣と雨隠れの額当て(傷入り)を着用し、髪の色はオレンジで統一されていて声についても同様。
そして六人全員が伝説の瞳術・輪廻眼を両目に開眼している。


◆能力

手配書でもSランクの強豪を束ねるリーダーだけあって実力は折り紙つき。
その強さについて、小南は「目的(ターゲット)を恐るべしとする言葉は塵に等しい。ペインは負けたことがないのだから」と評し、更に自来也をして「戦闘に入ったらこの仙人モードでもまず殺される」とまで言わしめるほどである。

ペイン六道は全員が「口寄せ輪廻眼」の影響下にあり、互いの輪廻眼でそれぞれが視野を共有して各個の死角を埋めるため、攻撃に対処出来るようになっている。
そして、輪廻眼の持つ「六道の術」がペイン六道にそれぞれ一つずつ付与されており、各個で異なる六道の術を行使して戦闘を行える。
勿論通常の忍術なども行使出来るが、能力特性を最大限に活かすためか大抵は保有する六道の術を主軸に戦闘を行っている。
普段行動しているペイン六道は一人(基本的に天道)だけで、他は雨隠れのアジトに設けられた保管庫のような部屋で眠っているが、敵対者の能力や規模に応じて個体や人数を調整し投入される。

通常なら行動不能になるような攻撃を受けても戦闘を継続する。
流石に肉体を真っ二つにされたりすれば活動不能に陥るが、原型さえ留めていれば後述の「地獄道」の能力によって極短時間で修復され活動を再開する。
更に、例え修復不可能なほどのダメージを受けたり活動不能のまま回収出来なくなっても手頃な死体さえ用意すれば簡単に新たなペイン六道を補充することが出来る。

こいつらの主だった能力を簡単に纏めると、物理攻撃と忍術を全部無効化した上で何回でも復活可能ということになる。
……どんなチートだ。

弱点は幻術系で、魔幻・蝦蟇臨唱のように一度に複数の対象を捕らえる強力な幻術には対処が困難。
作中の自来也戦では追加の六道を出動させて対処したが、幻術自体は完全に嵌ってペインの内三人を倒されており、もしも一度全員が嵌ってしまっていたら対応は困難だった。
また、正体に関する重大な秘密があるようで…?

個別の概要と能力は以下の通り。

◇天道

己を中心に物質を引き寄せたり突き放したりする引力と斥力のようなものを操る。念動力に近い。
技の固有名は「神羅天征」と「万象天引」と「地爆天星」。
技のインターバルが最低でも5秒(威力の高い術を使うほど長くなる)あり、その間隙を突くのが唯一の対策。
これらの能力の応用なのか、空高く飛び上がって空中で静止することも出来る。

ペインの中でも最も出番が多い個体であり、暁のリーダーとして描かれる場面が多い。
疾風伝387話「地爆天星」では顔芸どころではないレベルで顔面が崩壊しており、視聴者を唖然とさせた。
文章では表現不可能な壊れっぷりであるため、是非とも実見していただきたい。
天道は犠牲になったのだ……アニメ史上まれに見る作画崩壊の犠牲にな……。
同時にこの回は伝説級の神作画なのでぬるぬる動きまくる。

◇人間道

尋問。対象者の頭に手を当て、体を乗っ取った上で記憶や情報を読み取る。その際、人の形をした魂を吸い取り、魂を抜かれた人間は即死する。この能力でシズネから「ナルトは妙木山にいる」という情報を読み取った。
技の固有名は「吸魂の術」。

能力の特性上戦闘には向かないためやられていることが多く、ナルトの螺旋手裏剣で畜生道を庇いつつも顔の上半分以外は消滅

◇修羅道

カラクリ兵器。他で言うところの傀儡(クグツ)みたいなもの。
カラクリの鎧を口寄せして装備したり、一時的に肉体自体を改造してサイボーグと化したりする。
「NARUTO」の世界に存在しない超兵器も口寄せできる。ペインの場合は常に改造状態のフランケン。
技の固有名は「修羅の攻」。

ペインの中では一番パワーがあり不意を突いたとはいえ自来也を吹っ飛ばしながら腕を引き裂く姿も見せたが、木ノ葉隠れの里襲撃時にはカカシとチョウザとチョウジの連携で大破。
復活後に綱手を殺そうとしたものの、仙人ナルトには全く歯が立たなかった。

◇畜生道

口寄せ役。別のペインの個体を呼び出すこともできる。
なお、この個体が口寄せする対象は口寄せ動物も含め、すべて「口寄せ輪廻眼」という口寄せした対象に輪廻眼をコピーする術を使用されている。
ペイン全員が輪廻眼を持っているのもこの術のため。また、口寄せ動物はどいつもこいつも巨大で、一番小さいのがパンダ。
フカサクがこいつの死体を木の葉に持って帰ったため、2人目として女が畜生道にされたが、中々可愛いと評判である。
疾風伝160話*1「ペインの謎」にて彼女と森乃イビキが主軸のアニメオリジナルの話が描かれるが、
R-18スレスレの公式が病気な内容なので未見の方には是非一度ご覧頂きたい。ちなみにこの話ではイビキの体の中に口寄せを発動して突破するという裏技を披露した。
 \\口寄せのじゅちゅ!!//

ナルト戦ではフカサクとガマブン太の連携のおかげで撃破に成功。

◇餓鬼道

チャクラを吸収する能力を持つ。技の固有名は「封術吸引」。
自他のチャクラを問わず、体内にエネルギーとして蓄積されている段階のチャクラでも、練り上げられ術として放出されているチャクラでも問わない。
さらにはチャクラの種類さえ問わず、仙術チャクラをも吸収する。
吸収されたチャクラは本体に還元される。
忍術の根源であるチャクラを吸収してしまうため、必然的にチャクラを吸い尽くされた忍術は効果を失う。
つまり、火遁や風遁などで放たれた忍術をかき消して無効化してしまう事ができるということ。

唯一の欠点として、吸い取るチャクラの性質を変化させることはしないという点。
普通はこの点が問題になる事は無いが、「扱いに熟練しないものが扱うと動物の姿になって最終的に石化してしまう」
というリスクの性質を持つ仙術チャクラを吸収した時は別。
木ノ葉壊滅戦の時にナルトを羽交い絞めし、仙術チャクラを一度は吸い尽くしてナルトの仙人モードを解かせたが、そこからナルトが新たに練り始めた仙術チャクラを更に吸い続けた時は石化してしまった。
なお逆にマダラがこの能力で柱間から仙術チャクラを吸い取った時は「仙術チャクラとはこんなものか…思っていたより簡単だな」という旨の発言をしている。*2

能力の関係上前線に立つことが多く、アニオリを含めて戦闘不能に陥った回数が多い。自来也戦で1回、ウタカタ戦で1回、ナルト戦で2回ほど敗北

◇地獄道

あの世から冥府を口寄せして敵に尋問を加え、嘘を吐いた場合は裁きを与えて対象者の身体から魂のような物を引き出す。これだと情報を持っている者から何も聞き出せないまま殺してしまうことになるのでは?
この技の固有名は「口寄せ・獄閻王」。
更に倒されたペインに魂を与えることで復活させることも出来る。

ナルトとの戦いでは後方にまわり、一度はやられた餓鬼道を復活させたが密かに上空にまわっていたナルトの螺旋丸を食らい敗北。


◆来歴

◇第一部

実質の第一部最終回の〆に天道のシルエットが登場。
この時は輪廻眼の設定がまだ定まっていなかったのか、目の紋様が若干異なっている。

◇第二部

暁のリーダーとして、幻灯身の術の際などに独特な波紋の瞳(輪廻眼)を持つシルエットは早くから登場していた。
尾獣収集を行うと共に他の仲間を集め、尾獣を利用して戦争市場=の流れを牛耳ることによる「世界征服」という組織の(表向きの)最終目標を語っている。

その後、自来也が敵の本拠地を突き止め、単身雨隠れの里に乗り込む。
そして仙人モードでペインと闘うが、健闘むなしく戦死してしまう。
しかし畜生道を再び撃破してその亡骸を回収、戦いの中で勘付いたペインの秘密をフカサクの背中に暗号化して木ノ葉に送った。

当初自来也は、輪廻眼を持つ長門こそが大ガマ仙人に告げられた「忍の世に大きな変革をもたらす」予言の子だと考えていた。
だが後に考えを変え、命を懸けてペインの正体を暴き、愛弟子のナルトこそが予言の子だと信じて後を託す選択をする。

アニメでは、自来也との戦いの後は六尾の人柱力であるウタカタを襲撃。
この際、抜け忍のウタカタを連れ戻すために追ってきたツルギ達を殺害している。
ウタカタは尾獣化して応戦するも敗北し、捕縛される。

◇木ノ葉襲撃

ナルトの中の九尾を狙って木ノ葉隠れに乗り込んで直接攻撃を開始。
里を覆う感知結界を逆手に取り、まずは畜生道だけを内部に投げ込むことで侵入者を一人と木ノ葉側に誤認させた後、里の中で残り5体のペインと小南を畜生道が口寄せすることで秘密裏に複数人での襲撃を実行した。
初動を制したこともあり、各ペインは持ち前の能力を駆使してほぼ一方的に暴れ回ると共に迎撃に向かったはたけカカシやシズネなど、数多くの犠牲者を出す。

そして火影の綱手の元にまで辿り着き、同時に人間道がシズネから抜き取った情報から、ナルトが妙木山で修行中であることを突き止める。
妙木山には簡単にはたどり着けないため、ナルトを確保しにいこうにも手が出せない。
九尾狩りをひとまず棚上げした長門は綱手と問答を交わすも、“小国の痛み”を知らずペインへの怒りを露わにする綱手の答えに怒り、「相手に痛みを知らしめる」ためにある事を決行しようとする。

天道のみを里上空まで飛翔させて他のペイン達は里の外まで退避させた事で、本体が何をしようとしているのか察した小南は命を縮めかねないとして止めようとするが、ペインの決意は固く天道以外の五人が突然倒れてしまう。
その姿にペインの本気を見た小南は、天道たちの向こう側にいる人物…ペイン本体の名を口にした。


「どうしてもやるのね…」





「長門」




次の瞬間、木ノ葉隠れの里は天道の神羅天征によってすべて圧し潰され、壊滅してしまうのだった……









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更新日:2024/03/03 Sun 21:27:04
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平和は目の前だ




長門とは、漫画NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。



◆プロフィール

誕生日:9月19日
星座:おとめ座
血液型:A型
性格:純粋、弱気
好きな食べ物:焼き魚、鍋物
嫌いな食べ物:特になし
好きな言葉:成長
戦ってみたい相手:仲間を守るためなら誰とでも
趣味:忍術の修行

CV:森田順平/前野智昭(少年時代)


◆概要(長門)

元は雨隠れの医者の家に生まれた一般人だが、うずまき一族の血を色濃く引いているため強い生命力を持つ。
また、(恐らくは赤子の時に)うちはマダラから輪廻眼を開眼した彼の眼球を移植されている。
後述する外道魔象口寄せの代償に生命力を吸われたことや、長期間輪廻眼を行使し続けた影響で肉体は衰弱し自分で歩行することもままならなくなってしまっている。
また、生来はうずまき一族の特徴である鮮やかな赤髪を持つが、本編登場時には衰弱の影響でくすんだ赤色になってしまっていた。
基本的にナルト以外からは「ペイン長門」と呼ばれていることが多い。


◆人物

少年時代は臆病な性格だったが、同時に強い優しさを秘めており、仲間を守るためならどんな困難にも立ち向かえる勇気を持っていた。
当時の長門は仲間の二人を守る事を最優先にする心優しき少年であり、その言葉は自来也にも影響を与えた。

しかしあまりに長く過酷な経験を重ね、大切な者を喪い続ける「痛み」を味わった結果、今ある世界に絶望し「世界に平和のための痛みを与える」ことを目指すようになる。
そのため現在は非常に冷徹な性格になっており、目的を達成する手段として多くの人間を手にかけることも厭わない。

桁外れの戦闘能力が土台にあるとはいえ、一癖も二癖もある暁の面々を束ねているだけのことはあり、突出したカリスマ性の持ち主でもある。
当初は反抗的な態度を見せていた飛段さえも彼の演説を聞く内にその言葉を鼻で笑うような言動は鳴りを潜め、いつしか神妙な面持ちで静聴するようになっていった。


◆ペインの正体

全員が輪廻眼で操られた動く死体
自来也が命を懸けて得たペインの秘密、「本物葉意無椅(ほんものはいない)」はまさにこのことを意味する。

人間の死体を改造することで製造されており、肉体の至る所に外道の棒を折った黒い発信機兼操作アンテナが埋め込まれているのが特徴。
素体となった人物については以下の通り。

  • 天道
長門の友人にして、暁の初代リーダーの弥彦。素体の都合上、他と違って代用が効かない個体。
元々「神羅天征」のおかげで殆ど攻撃を喰らう事が無いが、それを抜きにしてもコイツだけ異様に頑丈に調整されている。
他のペイン六道がともすれば螺旋丸の直撃一発でダウンするのに対し、天道は尾4本の尾獣モードナルトと殴り合っても服が破れるくらいで済む。

  • 人間道
教職に就いていた滝隠れの忍。

  • 修羅道
自来也が旅して間もない頃に出会った傀儡使いの男。

  • 畜生道
男性は自来也と交戦した風魔一族の忍、女性は雨隠れの忍・アジサイで、アニメオリジナルエピソードの中忍試験編にて生前の彼女が登場する。

  • 餓鬼道
自来也が賭博場で出会った草隠れの忍。

  • 地獄道
とある村で人々に演説をしていた男。自来也の質問に対しては「ただひたすら祈りなさい」と答えた。


◆能力(長門)

輪廻眼による五大性質変化に加えて自来也の指導、その後の戦いの日々を生き抜いたことで忍として高い技能を有している。
しかし、先述の通り長門本人は肉体が衰弱しており、戦闘どころか一人で移動することすら出来ない状態となっていた。
そのため、本編では輪廻眼の能力を使い作り出した「ペイン六道」を遠隔操作し戦闘を行っており、長門自身はペインをコントロールする「外道」を司る。

ただし、各六道の操作及び術の行使には長門のチャクラも必要とされるため、長時間の戦闘や大規模な能力行使で大量のチャクラを消費すると長門本体に大きな負担がかかり、操作が覚束なくなってしまうこともある。
普段行動しているペイン六道が一人だけなのも、能力や正体を隠す以外に長門自身の負担を極力抑えるための措置でもあると思われる。

生前の最終的な本人の力は不明だったが、第四次忍界大戦で穢土転生された際には自ら輪廻眼・六道の術を使いこなし、その実力を存分に発揮した。


◆主な使用術

血継限界

三大瞳術の中でも最も崇高とされる眼。
上記の通り本来は長門自身の物ではなくマダラから移植されたもの。
本来の持ち主ではないので、元となった写輪眼の瞳術や「輪墓」は使えない。
そのため以下の「六道の術」を主体とした戦闘を行う。

  • 神羅天征
術者の掌から発生する斥力を利用して、標的を吹き飛ばす。掌からのみならず全身を覆うように発動させることも出来る。
また、他のペイン六道の活動を停止させ、その分のチャクラを天道に回すことで術の威力を増大させることも可能。その威力は一撃で木ノ葉隠れの里を壊滅させたほど。
欠点として一度術を発動させると再度発動させるまで五秒のインターバルが必要。術の威力を大きくするとインターバルは更に伸びる。

  • 万象天引
神羅天征とは逆に掌から発生する引力を利用して対象を自分に引き寄せる術。

  • 地爆天星
強力な引力を持つ黒いチャクラの球体を作り出しあらゆるものを引き寄せる術。
球体の周囲は地面ごと引き寄せられ拡大した球体はまるで小さな星となる。
強力な反面術者への負担も大きくこの術の使用後に長門は一気に衰弱していた。

  • 口寄せ・獄閻王
生者の魂を抜き取り食らう、冥府の王を呼び出す秘術。
魂を食われた人間は無条件で息絶える。
その上、この術の対象者は術者に掴まれた瞬間に全身から力が抜けてしまうため抵抗は不可能。
質問の答えに対する真偽を審判させる事もでき、虚偽を述べた者にはを与える。

  • 修羅の攻
自身の体に武器や兵器を口寄せする術。
小型ミサイルやロケットパンチ、ビーム砲などといった超近代的な兵器を搭載しており、作中世界の兵器よりも明らかに“未来の兵器”といった印象のものまで存在している。

  • 怪腕ノ火矢
切り離した腕部を飛び道具として射出する術。
ぶっちゃけロケットパンチ

  • 弾頭ノ火矢
頭部から小型のミサイルを発射し敵を攻撃する術。

時空間忍術の一種で別の場所に存在する武器や契約した動物を瞬時に召喚する術。畜生道の能力によりケルベロスの様な多頭犬、バッファロー、百足、八咫烏、カメレオン、カニ、サイなど多種多様な動物を操ることが可能。
なおこの動物たちも全て「口寄せ輪廻眼」と「外道の術」により制御されている。

  • 口寄せ輪廻眼
口寄せした動物の眼に輪廻眼をコピーして、その視界を共有する。
より多くのチャクラを費やすことで視界の共有だけでなく六道の能力の一部を付与することも可能。
ペインを構成する能力の要。

  • 封術吸引
体内のチャクラ循環を逆回転させ、自らに向けられた相手の術を吸い込む
吸収したチャクラは体内で霧散し、己のチャクラとすることができる。

  • 吸魂の術
掌で掴んだ人の魂を抜き取り命を奪う術。

  • 外道の術
黒い棒を生成し、刺した対象の動きを制御する。
死体ならば完全に制御・自在に操ることができ、生者ならばチャクラを乱して動きを抑制する。

  • 外道・輪廻天生の術
冥府の王を呼び出し、命無き者に生を授ける。
穢土転生の術とは違い、生前の完全な肉体で復活する。
ただし、その代価として術者は程なく死亡する事になる。
極最近の者を少数蘇生するだけなら死に至る程の負担にはならない節の発言を小南がしているが、少なくとも死後何十年も経過した人物を蘇生する場合は術者の死は避けられない。

  • 口寄せ・外道魔像
から十尾の抜け殻である外道魔像を口寄せし、使役する術。
魔像の口から放たれたは、触れた者のチャクラを吸い尽くす。
血の契約による口寄せとは異なり、魔像の口寄せには術者の生気を吸われるリスクがある。

◇性質変化

  • 風遁・烈風掌
柏手を打つことで突風を発生させる。
修行時代に小南の「紙手裏剣」との連携で使っていた。

  • 風遁・風切りの術
疾風伝でこれらしき術を使用。

  • 水遁・泡沫乱波
口から大量の泡を含んだ水を噴き出す術。油を流し切る程の洗浄作用がある。
本人ではなく口寄せのカニが使用。

◇結界術

  • 五封結界
任意の場所に1枚と周囲1km四方に4枚の「禁」と書かれた札を貼ることでその場所に出入り出来る人物を限定する結界。

◇封印術

  • 封印術・幻龍九封尽
外道魔像の口から出る半透明の龍の首で尾獣を人柱力から引きずり出しそのまま魔像の体内に納める術。
尾獣を完全に引き剥がすには数日かかる。
ちなみに、発動には暁の持つ指輪を用いるが劇中では大蛇丸が指輪を持ち逃げしているため術の効率が落ちている。

◇その他

  • 幻灯身の術
自分や他者の姿を投影する術。暁メンバーの集会時などに使用される。
術の遠隔発動も可能らしく上記の九封尽の発動もこの術を通して行える。
途中から実体での集合が多くなったため使われなくなった。
また、これとは別に天道はテレパシーのような術でメンバー達に召集をかけることも出来る模様。

  • 象転の術
生きた人間の生贄に他者のチャクラを与えそのチャクラの持ち主と全く同じ姿・能力を持つ分身体を作り出す術。本物が持つ武器なども再現される。
分け与えるチャクラの量に応じて分身の力と使える術は限定されてしまうが、本物が遠隔操作することでそれ以外の面では偽物とは分からないほどの精度を誇る。

  • 鏡面襲者の術
相手と全く同じ外見・能力を持つ偽物を出現させる術。
五封結界とセットで使われ札を剥いだ人物の前に偽物が現れることで足止めに使われた。
この罠を乗り越えるには、戦いの中で今までの自分よりも強く成長して偽物に打ち勝つしかない。

  • 雨虎自在の術
輪廻眼とチャクラ受信機を応用した感知忍術。
雨雲を操り特定の場所に感知術を付与した雨を降らせ、降雨範囲に入った侵入者を即座に感知する。
術の起点は天道であり、これが印を組むことで雨が上がる。

  • 増幅口寄せの術
口寄せ動物に「攻撃を食らうと増殖、分裂・融合能力を得る」効果を付与して呼び出す。
口寄せ特化の能力である畜生道と併用しているが、1体にしか使えないのか巨大なにしか使用していない。


◆来歴(長門)

◇兄弟弟子の死闘

神羅天征で里を中心部から吹き飛ばし、更地にして壊滅させた(住民は綱手の口寄せしたカツユのおかげで死を免れた)。
しかし、綱手達への激情から小南に止められたにも関わらず無理をして過剰な力を無理に出したことで天道は一時的に術を使えなくなり、長門自身も大きく消耗してしまう。

そこにナルトが帰還、ペインと本格的な交戦を開始する。
仙術を身に着けたナルトは急激な成長を遂げており、蝦蟇たちのサポートを受けながら改良した風遁螺旋手裏剣も披露した。
予め仙術チャクラの補給用に影分身を妙朴山に置いていたこと、自来也やカカシ達が命と引き換えに残した能力の情報がカツユから適宜伝えられたことなども功を奏し、敵のペインを次々と撃破してゆくが、里を潰したフルパワーの神羅天征の反動によって使えなくなっていた天道の力が回復し、万象天引により捕われてしまう。
人柱力であるナルトを生かしたまま捕らえるため黒棒を突き刺し抵抗を封じた上でペインは問う。


「復讐を正義と言うならば その正義はさらなる復讐を生み…憎しみの連鎖が始まる」

「忍の世界は憎しみに支配されている」

「お前なら平和をつくるためこの憎しみとどう向き合う?」


この難問にナルトは答えを出せず、自来也の言葉により説得を試みるが、「口だけだな」と聞き入れられない。

そこへヒナタがナルトとペインの間に割って入った。
「ナルト君を守るためなら死ぬ事なんて怖くない!! 私はナルト君が-大好きだから…

だが、ヒナタはペインにより傷付けられ、それを見たナルトの感情は暴走。九尾の力を解放し始めてしまう。
激しい攻防の末、ペインは地爆天星で九尾を封じ込めようとし、ナルトも九尾に唆されて全ての封印を解こうとするが、
ギリギリのタイミングで四代目火影が精神世界に登場、なんとか持ち直す。
更に長門は今までの木ノ葉の忍達や九尾の力を振るうナルトとの戦いに加えて、特大の神羅天征や大技の地爆天星まで使ってしまったことで息も絶え絶えという絶好の勝機。

最後の一騎打ち、ナルトは神羅天征を多重影分身でムリヤリ耐え、五秒のインターバルを突いて影分身で本体を投げつけ、螺旋丸で天道を撃破した。


「答えを持たぬお前ごときが――諦めろ!!」

「オレが諦めるのを――諦めろ!!!!」


ちなみにこの台詞は、自来也の小説・『ド根性忍伝』の決め台詞である。
その演出・熱さも相俟って、本対決を作中のベストバウトに挙げる読者も数多い。

最後のペインを倒したナルトは、仙術により本体の居場所を探知。
一方奈良シカクや山中いのいちたちも、これまでの情報から本体が別にあることを突き止めていた。

だが、ナルトはペイン本体と話をするため増援を拒否。
「話し合いで済む問題ではない」と反発するいのいちに、


「ペイン本体もその部下も敵の里も全て潰しちまえばそれで丸く治まんのか!!?」

と反論。さらに「木ノ葉に仇なす敵を許す訳にはいかない!」という言葉に対し


「オレだってそうだ! 師を、里を、皆をむちゃくちゃにした奴なんか許せねーよ!!」


とも。
息子から話を聞いていたシカクは、ナルトにもナルトなりに考えがあって主張しているのだといのいちを説得、後を託すことにする。

かくして、ナルトはペイン本体・長門と対談。
ナルトは長門の過去の悲劇について話を聞くなる。

◇過去

戦災孤児であり、第二次忍界大戦で木ノ葉の忍が敵と間違えて両親を殺害した際、怒り悲しみから移植された輪廻眼を開眼状態に覚醒し、両親の仇である木ノ葉の忍者を殺害した。
その後、飼い犬のチビと彷徨っていたところ同じく孤児だった弥彦(ヤヒコ)と小南に出会い、行動を共にするようになる。

それから間もなく弥彦(ヤヒコ)の発案で任務で雨隠れに来ていた「伝説の三忍」と出会い自来也に弟子入りする。
輪廻眼を持つ長門は、自来也との修行中に本来は不可能な五種類の性質変化すべてを扱い、六道仙人の生まれ変わりではないかとも言われていた。

自来也の下で三年間修行に励み、一人前の忍となって師と別れた後、長門は弥彦たちと共にという組織を設立。その組織は急速に拡大してゆく。
結成直後は三人しかいなかったが、実はこのタイミングでマダラに成り代わりその名を名乗るトビの訪問を受けており、この時は弥彦が断った。
だが、組織の隆盛を危険視した雨隠れの長・半蔵と志村ダンゾウによる裏切りに遭い、小南を人質にとられた長門と弥彦は窮地に陥る。

組織のリーダーである弥彦を殺せと強要された長門はクナイを手に立ち尽くすが、輪廻眼を持つ長門こそが救世主だと信じていた弥彦は自らそのクナイに突っ込み自害。

「小南と……何としてでも、生き延びろ……」
「お前は……この世の救世主だ……」

「長門……お前だったら………本当に……………」

どの道三人とも殺すつもりでいた半蔵は棒立ちの長門に攻撃を仕掛けさせるが、怒りを爆発させた長門は輪廻眼の力を解放。
神羅天征で投げつけられたクナイを全て弾き返し、小南のもとへ飛び込んで救出。
半蔵の火遁・起爆炎陣で両足を負傷しながらも弥彦の遺体のもとまで逃げ切り、
小南の制止も聞かず外道魔像を口寄せして雨隠れの部隊と木ノ葉の暗部を殲滅(半蔵は取り逃がした)*3

それ以降長門は、かつて弥彦の語った「この世界の神様になって戦いをなくす」という言葉の実現を目指す。
度重なる犠牲から「オレは無限に続く痛みの中で人から神へと進化した」と自覚、さらに「人々が痛みを知る」ことで「世界を成長させる」ことを目標とする。

足を負傷し、さらに外道魔像を口寄せしたことで衰弱した長門は単独行動が出来なくなり、
代わりの手足として輪廻眼の能力で作り上げた死体傀儡「ペイン六道」を使い、トビの誘いに乗る形で暗躍を開始。
その皮切りとして、弥彦の遺体に大幅な強化改造を施し、天道の力を与えた。これは、暁のリーダーは永久に弥彦である、という考えが理由となっている。
その後、残る5つの能力を付与したペインを作り出して手数を確保。
手始めに、半蔵を始末して雨隠れの実権を掌握。また同時に半蔵の親類縁者を皆殺しにしてクーデターを収束させた。

その後はトビの協力者となり組織の表向きのリーダーとしてメンバーを勧誘しつつ尾獣狩りを開始した。
具体的には尾獣を利用して最強の禁術兵器を開発、それを利用した際に多くの人々が死ぬ事で、恐怖心から抑止力が生まれ争いが無くなると考えた*4
…ただ、黒幕のトビは十尾による無限月読の発動=「月の眼計画」を最終目標としており、長門の計画はいつの間にかすり替えられていた。

◇兄弟弟子の問答

長門の壮絶な過去を聞いたナルトは、復讐の念に駆られながらも自来也の「人が本当の意味で理解し合える時代が来ると信じている」という言葉を思い出し、「オレは…エロ仙人の信じたことを信じてみる」「お前達は…殺さねェ」との答えを導き出す。

長門はそれに対し、「それでお前は平和な世界を作るつもりか」「オレ達が呪われた忍の世界に生きている限りそんなものはありはしない!」と叫ぶが、
ナルトは自来也の著作『ド根性忍伝』の「なら、オレがその呪いを解いてやる。平和ってのがあるならオレがそれを掴み取ってやる」という言葉を引用し、
長門の言葉がその元となったことを思い出させ、さらに自分の名前の「ナルト」がその本に由来することを告げる。


「オレは火影になる! そんでもって雨隠れも平和にしてみせる! オレを信じてくれ!」


さらに長門の、「どうして自分が変わらないと言い切れる?」という問いかけに対しては、


「オレは師匠みたく本は書けねーから…続編はオレ自身の歩く生き様だ…」
「どんなに痛てー事があっても、歩いていく――それがナルトだ(・・・・・・・)


と答えた。

この答えを聞いた長門は、昔の自分を―――平和を信じ、願い求め、そのために励んでいたかつての自分を思い出した。
四人で過ごした修行の日々。
平和への道の答え。
自来也の訓示。
雨隠れでの対峙。

そして、今目の前で、ひたむきに己が忍道を貫き通す弟弟子。


「お前を…信じてみよう…うずまきナルト…」

そして長門は「外道 輪廻天生の術」により、自身の命と引き換えに犠牲になった里の者を全て生き返らせた。術の反動で命が消える間際、輪廻眼の男は弟弟子たる「希望」に語る。


「…戦いとは双方に死と…傷と痛みを伴わせるものだ…。
大切なヒトの死ほど受け入れられず……死ぬはずがないと都合よく…思い込む…」

「…特に戦争を知らない…お前たちの…世代は仕方が無い…。
死に意味を見出そうとするが……あるのは痛みと…どこにぶつけていいか分からない…憎しみだけ…」

「ゴミのような死と…永久に続く憎しみと…癒えない痛み……。
それが……戦争だ…。ナルト…お前がこれから…立ち向かう事に……なってくるものだ……」

「本といい…お前といい…誰かが全て…仕組んだ事のように…思える。
イヤ…これこそが…、本当の神の仕業なのか……」


「オレの役目はここまでのようだ……。ナルト……お前だったら…本当に―――」


最後に「痛み」と「」を託し、破壊ではなく明るい未来を思い描きながら、「」はその役目を終えたのだった。



なおトビはこの輪廻天生を本物のうちはマダラの復活に利用する予定だったらしく、「計画が少しズラされた」とボヤいていた。


輪廻眼を持ち、曲がりなりにも神を名乗るだけあって、本作のこの時点では間違いなく群を抜いた戦闘力を誇る強敵であった。
  • 人柱力であるナルトを殺さずに無力化させなければならなかった
  • ナルトは里に戻る前に予め仙人モードになっていた上、時間経過で切れた時のための仙術チャクラ供給用の影分身も妙朴山に用意していた
  • 長門はナルトが帰還するまでの木ノ葉での戦いで、既に小南が看護に回らなければならないほど消耗していた
  • ナルトと対峙する直前に大規模な神羅天征を使用したのが原因で、天道はバトルが始まってからしばらく能力を発動出来ず、その間にペイン六道のほとんどを撃破された
  • 自来也を始めとする木ノ葉の忍達の奮闘でペインの能力が弱点含めほとんど判明しており、それをナルトに付着したカツユが何度か伝達していた
  • 途中ナルトが九尾化で暴走した際に地爆天星を使ったために長門はもはや息をするのもやっとなほど疲弊していた

これら事前の入念な準備や敵の弱体化といった様々な条件のどれか一つでも欠けていたら、当時のナルトが勝利するのは困難だったかもしれない。


◇第四次忍界大戦前後

戦争の開戦前、トビは長門の輪廻眼を回収しようと雨隠れに現れ、阻止に現れた小南を一蹴し長門の遺体から輪廻眼を確保。
その際、トビは暁という組織を結成させたのは自分の差し金であること、さらに輪廻眼もトビが与えた物であることを明かしている。


その後、第四次忍界大戦勃発後に薬師カブト穢土転生される形で長門が復活。
この時は穢土転生の効果で両目に疑似的な輪廻眼を持っていた。しかし、マダラのような改造は施されていなかったようで、死亡前の衰弱した姿だった。

転生後は同じく復活したうちはイタチに肩を貸してもらいながら二人一組で戦場へ移動。
そして、その道中修行を終えたナルト&キラービーの人柱力コンビと遭遇。
勝手に動く身体が天道や畜生道を行使しナルトを苦戦させた*5
だが、イタチは事前にナルトに授けてあったシスイの瞳術「別天神」でカブトのコントロールを離れ、三対一に。

それでもカブトの遠隔操作で自我を失い戦闘を継続。
餓鬼道でキラービーのチャクラを吸い取り肉体を回復し、その後も六道の術を駆使しナルトをして「本人だからペインの時とは力も動きもケタ違い」と言わしめる実力を見せつけ、人柱力二人を抑え込む。

しかしイタチの加勢で徐々に劣勢となり、切り札に放った地爆天星を三人がかりで潰され、最期はイタチの十拳剣で幻術世界に封印された。
封印の直前自我を取り戻し生前に伝えきれなかった言葉と希望をナルトに贈り彼を激励した。

ちなみに穢土転生時に自身を操るカブトの位置を逆探知して把握しイタチに伝えており、これが穢土転生解除の一助となった。


また、シカクの反応を見る限りナルトとの対話から判明した人物像などは周知されているらしく、曲がりなりにも平和を目指して活動していたことは理解されている模様。


◆おもな人間関係

  • 弥彦
幼少期に雨隠れで出会った戦争孤児。
長門の兄貴分で、後に彼を筆頭として暁を旗揚げした。
長門自身は弥彦こそが平和への架け橋だと信じていたが、弥彦は長門こそがそれだと考えていた。
後にダンゾウと半蔵の謀略に嵌められて命を落とす。遺体はその後、長門に回収され、最初のペインとして改造された。
一見すると友の死を踏みにじるかのようなこの行いは、「暁のリーダーはあくまでも弥彦」という考えと、生きた傀儡同然であっても三人共に在りたいという願いの表れである。

暁での相棒。外道魔像を口寄せした反動で衰弱した長門の看護を行っており、外では常に紙分身で動いていた。
長門と共に、暁本来の志を受け継ぐ唯二のメンバー。

師。弥彦の提案がきっかけとなり、彼のもとで忍術を学んだ。
当初は彼の語る平和への道を歩んでいたが、弥彦の死をきっかけにその思想を綺麗事だと否定、全てを破壊してやり直すことで平和を実現しようと考えるようになった。
ちなみに性格面もよく知っているらしく、ナルトとの会話では「エロ仙人」で通じる。

弟弟子にして「予言の子」の片割れ。彼の中に封じられた九尾を狙っており、木ノ葉襲撃事件の際に直接対面。
「平和」を巡る論戦において、自来也の著作である「ド根性忍伝」を踏襲するやり取りで返され、どんな痛みにも負けずに己を貫くと宣言した彼に未来を託した。
ちなみに、「ド根性忍伝」の主人公「ナルト」は長門がモデルであり、それを気に入ったミナトが息子に「ナルト」の名をつけた経緯がある。

  • 半蔵
先代の雨隠れ統治者。
彼の裏切りによって弥彦は命を落とすことになるものの、穢土転生された半蔵の回想の中で「かつて貴方を尊敬していたこともあった」と長門はペイン越しに語っていた。そして自分が負けた理由すらも分からぬほど忍として落ちぶれてしまった半蔵に対して呆れの言葉を口にしつつ止めを刺す。
この死に際の一幕がその後のミフネと半蔵の戦いに影響を及ぼすことになる。

幼少期に彼の輪廻眼を移植されている。明らかに子供の頃の話だが、眼窩の大きさはどうだったのかというツッコミは禁句。

「うちはマダラ」を名乗る彼の訪問を受け、弥彦の死をきっかけに彼の計画に乗った。
彼の真の正体は最後まで知らなかった。

穢土転生後は彼とツーマンセルを組まされていた。
互いに暁の闇の部分を知る者同士だが、イタチは偽マダラの存在を知っていた分長門よりも深い部分まで知っていた。

  • 伊勢
長門の父親。医者で戦地で医療活動を行っていた。
家族で自宅にいた所、空き家から食料の残りを探す事を目的として侵入した木の葉の忍と遭遇。
家族を守るために先手を打って襲い掛かった所、一般人ではなく敵の忍と誤認した木ノ葉の忍に殺害された。
この忍は直後に殺した相手が非戦闘員と気づいて狼狽し、残った長門に言い訳とも謝罪とも取れる言葉をかけているが、暴走した長門に殺害されている。

  • 扶桑
長門の母親
夫の医療活動に付き添っていたが、忍から長門を守る為、その身を犠牲にした。

  • チビ
飼い犬。
子犬の頃に飼い主が戦死し彷徨っていたところを長門に拾われた。
正確には、長門が行き倒れて死にかけていた所、この犬が寄ってきたために長門は気を持ち直して死を免れた。
どっちが拾った側なのか…


◆長門語録

  • 「ボクはただ二人を守りたい。どんなに痛みが伴うことがあったとしても」

  • 「………。平和……。そこへ行く方法はまだオレにも分かりません…。でも…いつかオレがこの呪いを解いてみせます。
    平和ってのがあるならオレがそれを掴み取ってみせます! 方法より大切なこと…要はそれを信じる力です!」


  • 「かつてはアナタを尊敬していた。だが今やアナタは変わった。そしてなぜ今オレに負けるのか、それすら理解していないとは……消えろ、半蔵」


  • 「そう……我々の目的は……例の九尾を含む全てを手にすることだ!」

  • 「フン……世話の焼ける奴らだ……」

  • 「木ノ葉は無神論者ではない。先代を神とし"火の意志"を思想に行動する。まあそんなものは戦う為の大義名分だとも言えるがな…」

  • 「いや…お前の戦う理由を別段馬鹿にしたつもりは無い。オレも同じ穴のムジナだからな。
    戦争の理由なんてのは何でもいい。宗教 思想 資源 土地 怨恨 恋愛 気まぐれ…どんなくだらない理由でも、戦争するだけの理由になってしまう。
    戦争は絶対に無くならない。理由は後付けでいい…本能が戦いを求める」

  • 「目的の第三段階…世界を征服する…」

  • 「仲間にそういう言い方はよせ」

  • 「お前はいつも一言多い。先輩は立てろ」

  • 「オレは行く…せめてデイダラを静かに弔うとしよう」



  • 「それが自分で考えた結果ですよ……自来也先生」

  • 「無知で愚かな子供も、痛みを知ることで人へ成長する。言うことも考えることも、人のそれになる。だがオレは無限に続く痛みの中で、さらに成長したのだ。人から……神へとな」
    「神となれば見えるものも人のそれとは違ってくる。言うことも考えることも、神のそれになる」

  • 「やはり成長しきれていない……。昔と同じでドジだ」

  • 「油断はするなとアンタから教わったハズだが……自来也先生」

  • 「ペイン六道…ここに見参」

  • 「我々はペイン……神だ!」

  • 「我らにこの秘密が無ければ勝てはしなかっただろうな…さすがは我が師と讃えておこう」

  • 「オレにはオレのやり方がある」

  • 「圧倒的な力の前ではすべてが無意味。お前達大国が証明してきたことだ。この世界の主役だと思い上がり、死を遠ざけて考える。平和ボケして浅はかだ。
    人を殺せば人に殺される。憎しみがその二つをつなぎ合わせる。戦いは、双方に死と痛みと傷を伴うものだ」

  • 「痛みを感じろ。痛みを考えろ。痛みを受け取れ。痛みを知れ。痛みを知らぬ者に本当の平和は分からん」

  • 「オレは……弥彦の痛みを決して忘れない。ここより……世界に痛みを!」

  • 「オレも自来也から術を学んだ。自来也はかつてのオレの師だ。お前にとってオレは兄弟子……同じ師を仰いだ者同士分かり合えるハズだが。師は平和を望んでいた」

  • 「あの幻術はもう懲りてるよ……」

  • 「何で……か…。出来事はいつも突然だ。理由は後になって気付く。
    この状況……そうだな…少し話をしよう。オレの目的はな…自来也先生も成しえなかった事だ。さっきも言ったな…平和を生み出し正義を成すことだ」

  • 「そうか……それは立派なことだ。まさしく正義だな。
    だが…オレの家族を、オレの仲間を、オレの里を――この里と同じようにしたお前たち木ノ葉の忍だけが…平和と正義を口にする事を許される訳ではないだろう?」

  • 「お前もオレも何も変わらない。互いの正義のために動く。オレが木ノ葉に対してやった正義は…お前がオレにやろうとしている事と同じだ。
    大切なものを失う痛みは誰も同じ。お前もオレもその痛みを知る者同士だ。オレたちはただの、復讐という正義に衝き動かされた、普通の人間だ」

  • 「愛情があるからこそ犠牲が生まれ…憎しみが生まれ…痛みを知ることができる」

  • 「それでいい……だがな。オレの痛みは、お前以上だ」

  • 「少しは痛みを理解できたか? 同じ痛みを知らなければ他人を本当に理解できない。そして理解したところで分かり合えるわけでもない…それが道理だ。
    お前がサスケを追いかけても無駄なようにな」



  • 「平和がノコノコやってきたか」

  • 「自来也先生の言っていた事は時代遅れの理想主義だ。現実は違いすぎる。お前はオレを倒し忍の世界を平和にしてやると言っていたハズだが?
    それは建前で己の自己満足のための復讐だとしても、それがお前の正義ならそれでいい。
    …お前は神じゃない。この現実を目の当たりにし、お前は本当に自来也先生の戯れ言を信じる事が出来るのか?」

  • 「オレの最大の痛みは二つある。その内の一つが両親の死。かつて大国に巻き込まれ戦場となった雨隠れでの話だ。父と母はお前達木ノ葉の始めた戦争で死んだ。
    あの時の痛みは忘れる事はない…。今に至るまで痛み続ける。その痛みが憎しみに変わり、それはオレの力を開花させた」
    「ずいぶんと盗みをやった。乱れた小国に孤児を支援する施設など皆無だ。
    身寄りのない子供達が生きていくにはそれしかなかった。そんな中でも弥彦は希望を捨てなかった」
    (中略)
    「しかしそれが災いの始まりだった。そのせいで弥彦は死んだ。それが二つ目の痛みだ。
    …成長したハズなのに前と何も変わらなかった。両親が死んだ時と同じだ。オレは間違っていた。オレの出したかつての答はクソ以下だと気付いた」

  • 「人は生きているだけで気付かぬ内に他人を傷つけている。人が存在し続けるかぎり、同時に憎しみが存在する。この呪われた世界に本当の平和など存在しない。
    自来也先生の言っていた事は全て虚構でしかない」

  • 「オレは兄弟子……同じ師を仰いだ者同士、理解しあえるはずだと言ったな? アレは冗談のつもりだったんだがな……。お前は不思議なヤツだ。昔のオレを思い出させる」
    「オレは自来也を信じる事ができなかった。イヤ…自分自身をも…。だが…お前はオレと違った道を歩く未来を予感させてくれる…」
    「お前を……信じてみよう……うずまきナルト……」



  • 「イタチ…確かにお前は“暁“において闇の中の忍だったからな」

  • 長門「よし! ナルト、まずオレを引き離せ! オレは機動力がない――(口寄せの術!)……こともないか……
    ナルト「アンタそんなキャラだったかァァッ!?」

  • オレに言わせりゃ、お前は三部作目の完結編だ。一作目が自来也……完璧だった。
    だが、二部作目ってのは大概駄作になる。オレのようにな……師にも認めてもらってない

    シリーズの出来ってのは三作目……完結編で決まる! 駄作を帳消しにする位の最高傑作になってくれよ…ナルト!


◆余談

  • 「六道」とは仏教用語であり、ペイン六道の名前もそれに由来している。

  • アニメでペインの会話シーンなどで流れる女性のコーラスが入った挿入曲の名前は「儀礼 −ギレイ−」。



追記・修正は痛みを理解してからお願いします。

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最終更新:2024年03月03日 21:27

*1 通算380話。「疾風伝の」380話だと「ナルトが生まれた日」になる。

*2 もっともペインもそれまで自来也やナルトの仙術は普通に吸収出来ていたので、この時ナルトはペインに対しては敢えて自然エネルギーの比重が大きすぎる不完全な仙術チャクラを吸わせていたという可能性もあるが。

*3 これらの出来事は公式では第三次忍界大戦の出来事とされているが、この戦いの開戦は第一部から13年前=九尾事件の2年前で、長門達が自来也に出会ったのが30年前、暁を結成した後弥彦が死んだのがその7年後=第一部の23年前なので、どう考えても第二次忍界大戦末期になる。

*4 現実世界の「の恐怖を背景とした抑止論」に近いが、長門は実際に使わせるところまで考えている。

*5 この時のナルトとのやりとりでは生前には無かったコミカルな部分が見られる