約束された勝利の剣

登録日:2009/06/22 Mon 19:58:18
更新日:2024/04/08 Mon 13:42:35
所要時間:約 16 分で読めます





束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。
受けるがいい!


卑王鉄槌、旭光は反転する。
光を飲め!




約束された勝利の剣(エクスカリバー)―――!


約束された勝利の剣(エクスカリバー)―――!



約束された勝利の剣(エクスカリバー)』とは、Fateシリーズに登場するセイバーが所持する宝具の一つ。

+ 目次

◇概要

約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大補足:1000人
原典:アーサー王の聖剣エクスカリバー

大きさ
刀身:三尺余り(約90cm)
幅:四寸(約12cm)
アサシンの見立て


人々の「こうであって欲しい」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装であり、「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」とも呼ばれる。
聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣。
元々は星の触覚である精霊「湖の乙女」の手で管理されていたが、一時的にアーサー王に委ねられた。

単純に外観の美しさでいえば上回る宝具はいくらでもあるが、
そもそも美しいのではなくて只管に尊く、神話にも人ならざる業にもよらず、ただ思いだけで鍛え上げられた結晶であるが故に空想の身でありながら最強の座に在る。
その威力は(場面/状況による変動が激しい為一概には言えないものの)劇中・設定上双方でトップクラスにありギルガメッシュの宝具『乖離剣エア』の最大出力『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』に状況次第で拮抗するほど。

所有者の魔力を“光”に変換後収束・加速させて運動量を増大させ、神霊レベルの魔術行使を可能とする。
放たれた斬撃は光の帯のように見えるが、実際には攻撃判定は光の先端のみであり、光によって形成された断層が通過する線上の全てを切断する。
ワールドマテリアルの対城宝具の説明には「宝具の絶大なエネルギーを正しく敵に向けるには、両手で剣を握り、振り抜く必要がある」と書かれている。

ちなみに、攻撃判定そのものがあるのは光の先端だが、放たれた莫大な魔力は先端以外にも熱量を生み出し帯部分でも相手を倒すだけの攻撃力を有する。
解り易く言うと「ものすごいビームの出る剣」。

周囲への影響が兎に角大きすぎる為、第四次聖杯戦争で使用させた際に衛宮切嗣は周囲の被害を最小限に抑える為、船をまるごと緩衝材として手配している。

所有者の魔力を光へと変換する性質故か、セイバーが黒化した際にはこの聖剣も黒色に変化した。
そのことから、この聖剣は善悪両方の属性を持つ、あるいは属性を持たない「無垢」な存在であると推測される。

また、その威力・形状があまりにも有名過ぎる為、セイバーは『風王結界(インビジブル・エア)』で聖剣を隠し、自らの真名が相手に知られないよう配慮している。
真名開放する際には風王結界を解き、「約束された(エクス)―――」で溜め、「勝利の剣(カリバー)―――!」で放つことが多い。

数ある宝具の中でも最高クラスの火力を誇り、死徒二十七祖のような圧倒的な物量と異質さで攻めてくる相手には滅法強いとされ、セイバーが祖相手に圧勝出来る理由に挙げられている。
一方で祖の中には『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を喰らっても耐えられる奴がいるそうで、そういう耐久性が高い奴には『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』が有効だとか。刺さればね!

最大火力には2~3秒のタメがいるようだが、出力を絞れば展開速度も非常に速いらしく、hollowのバゼット戦では1秒とかからず発動している。
Zeroのライダーに対しては、発動前に戦車の突撃で距離を詰める算段のところを、それを上回る速度で放ち、戦車を破壊した。

ところで、第四・五次聖杯戦争で聖杯を壊すのがいつもコレ。
第五次では桜ルート(Heaven's Feel)でのみ、セイバー以外の使い手がこの聖剣を使用し、聖杯を破壊している。

コンマテ3によると『無限の剣製(アンリミテッドブレードワークス)』では神造兵装の為に原則として複製する事はできないとされている。

より詳細を述べると、作中のUBWルートではアーチャーが「アレほどのモノになると完全な複製はできぬが、真に迫る事はできる」
(※これは全ての投影に言えることで、実際に士郎はギルが出した宝具の原型に対して全て相打ちに持っていっている)
「聖剣なんて投影すればオレも自滅する」
(※この時のアーチャーはマスター不在で、キャス子からは最低限の魔力供給しかされておらず、無限の剣製展開中&直前に魔力をほぼ使い切る大技を使っています。
HF士郎もそれまでの影響で無理がきていたしそもそも消滅はしていない)とも語っている。
そもそも技を放つことも出来ないと思うかもしれないが、自分の世界から呼び出した直後の聖剣には魔力が溜まっていると思われるので意外とおかしくはない。
(※でなければアーチャーもだが、「残り投影回数一回」とか言っている士郎が使える訳ないし)

因みに後付けのGO読み切り漫画でこの剣の投影を試みて使用したが、直後に肉体が朽ちるようにボロボロになって自滅した。
セイバーのように『騎英の手綱(ベルレフォーン)』を打ち破ることは難しいようで、迎撃する事も難しいとコメントされている。
流石にこれらを矛盾していないとは言えない(前者はHF士郎と明確に矛盾しており、後者も凛マスターのセイバーに撃ち合いで相殺出来ると言っている)。

そして『EXTRA CCC』ではアーチャーの新技として『永久に遙か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)』が登場。「禁じ手の中の禁じ手」と語っており、作中でも随一の火力を誇る。
設定本によると本来は登場させるつもりはなかったが、ゲームスタッフが『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』のモデルとその使用モーションを趣味で作成していており、
それをお蔵入りにはするには勿体ないと感じた奈須きのこが、「無銘」と化した事による能力強化によってギリギリ投影可能な劣化品と設定して登場させたという。
なので、冬木である五次のアーチャーが投影すれば上記のように自滅してしまう。


◇作中の使用場面

◆Fate/stay night

Fateルート

初披露はライダー戦。『騎英の手綱』から士郎を守るため真名を解放し、その火力で正面から宝具を破り、ライダーを倒した。
しかし、イレギュラーな契約で魔力供給がうまくいっていなかったところに宝具を使ってしまったことで、まともに戦闘が出来ないレベルで魔力が減ってしまう。
魔力量の問題は士郎とパスを通した事で解消されるが、調子に乗ってその後のバーサーカー戦で使うと威力不足で『十二の試練(ゴッドハンド)』の残機を削りきれず、その上セイバーが魔力切れで消滅し、もれなく道場行きになるので注意。

ギルガメッシュに対しては何度か使うも、火力では『乖離剣エア』にかなわず返り討ち、もしくはエアの威力を減衰させるのが関の山。
しかし最後は『全て遠き理想郷(アヴァロン)』と併用することで『天地乖離す開闢の星』を突破し、込められるだけの魔力を込めた『約束された勝利の剣』をゼロ距離で叩きこみ、勝利を得た。

Unlimited Blade Worksルート

凛が慎二を助けた直後に使用し、醜い形で現れた聖杯を一刀両断した。
ここまでのセイバーの好感度次第で魔力消費によって現界が維持できなくなり消滅するトゥルーエンドと、聖杯戦争終結後も凛と契約を維持し一緒に暮らすグッドエンドに分かれる。

Heaven's Feelルート

大聖杯と直結した桜に使役されることで黒化、反転(オルタ化)し、黒い聖剣に。
バーサーカーに対して使い、完全に消滅しない程度にダメージを与え、桜の手駒とした。
以降、魔力無制限に宝具が使えるセイバーの存在は著しい脅威となる。

大空洞ではライダーの騎英の手綱と再び打ちあうが、士郎の『熾天覆う七つの円環』の援護によって減衰し、ライダーがかろうじて突破。
セイバーが動けなくなった隙を士郎にとどめを刺されることとなる。


◆Fate/Zero

序盤のランサー戦で負った傷が治癒阻害の呪いで回復できず左手が使えなくなっていた為しばらく封じられていたが、
大海魔となったキャスターを討伐するためにランサーが『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』を破棄したことで呪いが解け、その真名を解放。
キャスターは最期の瞬間その光を見たことで生前の記憶を取り戻し……。
ちなみにこの際、アイリは約束された勝利の剣について長々とポエムっぽい口上を述べていた。いや、原作の地の文をそのまま台詞にした結果なんだけどさ。

輝けるかの剣こそは
過去現在未来を通じ、戦場に散っていく全ての兵達が、
今際の際に懐く悲しくも尊きユメ―――『栄光』という名の祈りの結晶。
その意思を誇りと掲げ、その信義を貫けと糾し
今、常勝の王は高らかに、
手に執る奇跡の真名を謳う。
其は――

その後、奪われたアイリを取り戻すべくライダーを追い詰めたが、そもそも犯人がライダーではなかったことが分かる。
セイバーに用はなくなったが、ライダーは戦闘する気満々だったので、『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』に対し宝具を使い、『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』を破壊する。
しかしライダー本人は直前に避けたので致命傷には至らなかった。(これに同伴していたウェイバーはその後も面と向かってセイバー顔や聖剣を直視できないぐらいのトラウマを負っている)

終盤、ギルガメッシュと相対したセイバーは、ギルガメッシュが聖杯を背にするために宝具を使えず圧されていた。そこに切嗣が現れ令呪を使うも、命令されたのは聖杯の破壊。
対魔力で抵抗するも2画使われては拒否しきれず、セイバーは失意の中聖剣を振るい、反動で現界できなくなった。
切嗣としては聖杯の泥に触れたことでこの世全ての悪(アンリマユ)に汚染されていたことを知っての判断だったのだが、
セイバーにはそれを告げずに破壊させ、しかも聖杯は破壊しても聖杯の孔が残っていたため泥が街に溢れて大火災を引き起こす、と何もかも裏目になる結果だった。


◆Fate/hollow ataraxia

アーチャー戦ではセイバーが使用を提案するも、遥かに距離が離れているのに加え、セイバーをよく知るアーチャーがエクスカリバー対策を怠るわけがないとの判断で使われなかった。

バゼット戦では、アヴェンジャーのカウンター宝具『偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)』によって傷を負わされ、長期戦は不利と判断したセイバーが士郎の許可を得て使用する。
が、それこそがバゼットの狙いであり、『斬り抉る戦神の剣(フラガラック)』による2枚めのカウンター宝具に引っかかって敗北。

最後の幕間では、天の階段がかかったビルの前でセイバーが守りにつき、万感の思いと共に押し寄せる残骸を薙ぎ払った。


Fate/unlimited codes

セイバーの超必殺技、聖杯必殺技として採用されており、超必殺技の場合は前方にビームを飛ばす。若干の隙があり、また無敵時間も無いため接近戦では潰されやすいが、離れている相手には割と当たる。
相手が空中にいる場合オートで射角を調整するので、原作通り騎英の手綱を迎撃することが可能。一方でギルガメッシュの天地乖離す開闢の星にぶつけると確実に打ち負ける性質がある。
魔力開放中に放った場合、初回のみゲージ消費ゼロで発動可能という反則的な特性を持つ(ちなみに家庭用ではゲージが減るのでバグの可能性が高い)。
また、超必殺技の全て遠き理想郷を使用すると相手の攻撃を防いだ後の反撃でビームを放つ。聖杯必殺技では7回斬りつけた後のとどめでビームを放つ。

家庭用で参戦したセイバー・オルタも使用しており、超必殺技では魔力の塊を正面か上かに飛ばす。オートではなくコマンド入力で選択するタイプ。
聖杯必殺技では「約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)」として、アンリマユで相手を貫いた後に横薙ぎに切り払う技となっている。


Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

黒化セイバー、セイバーのカードを夢幻召喚した美遊及びイリヤ(限定展開含む)、クロ、ザカリー・エインズワースらがそれぞれ使用している。
威力は鏡界世界の空間に極太の穴を開けるぐらい絶大。
またクロはエクスカリバーを矢に変形させて撃つという、原作では絶対に見られない使い方をしている。

ちなみにイリヤがアーチャーのカードを夢幻召喚した際この剣を普通に「投影開始」の一言で投影してしまっているが、こちらは10年間溜め込まれた膨大な魔力量によって本来の能力を超えたバグ領域に突入したためということらしい。
また公式と違う設定があるけど気にしないで!って言っているから、そういう風なんだろう!


◆Fate/EXTELLA

担い手であるアルトリアと共に参戦。宝具は勿論、通常コンボのラストにも真名を解放、星の光によって並居る敵を焼き払う。
高い通常火力の要因となっており、彼女が「今作最強」と言われる一因となっている。

またアルテラルートにて、この剣と思われる聖剣の光が1万4千年前に地球圏に到来した白い巨神を打倒していたことが語られた。
主人公達が途中退場した際には彼女が復活したセファールを葬る運命にあるらしく、繰り返されるループの中で何度も野望を阻止された為にアルキメデスは彼女を相当警戒していた。


Fate/Prototype


十三拘束解放(シール・サーティーン)――円卓議決開始(デシジョン・スタート)

《───承認。ベディヴィエール、ガレス、ランスロット、モードレッド、ギャラハッド》

是は、世界を救う戦いである!

《アーサー》

約束された勝利の剣(エクスカリバー)』―――!!

きのこが学生時代に書いたFateの大元の構想である『Fate/Prototype』(当時は名前が違ったようだが)にも登場。
所有者はセイバー(Prototype)ことアーサー・ペンドラゴン。
此方の宝具ランクはEX

無闇矢鱈な運用を防ぐべく、円卓の騎士の合意によって解除出来る合計13の拘束がなされていて、そのうちの過半数に承認されると拘束が解除される。(なお六人以下でも宝具は使用可能らしい解説もされている。「濫りに使用するのを禁じる為に多数決を行ってるのに、承認が無くても使えるって何なの?」という何時もの型月らしい点に読者から疑問を投げかけられたりもする。)
この封印はSN世界においては『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』に施されていることが小説ロードエルメロイⅡ世の事件簿5巻にて判明。
上記の詠唱はFGOに参戦した際の発動シーン。非常にかっこいいもののどことなくニチアサっぽい演出から「DX勝利剣エクスカリバー」などと一部では呼ばれる事も。
ちなみに「承認ボイスを発しているのはプロトマーリン」という設定が、cvを務めた川澄綾子氏から語られている。

解除条件は以下の通り。

【解放条件】

これらの拘束は聖剣に宿る円卓の騎士の魂の欠片の承諾によって解放され、一人の騎士が一つの拘束解放に対する議決権を持っている。
解除数に比例する威力は凄まじく、過半数以上の承認が得られず拘束が残っている不完全な状態でも《終末剣エンキ》によって発生した大波を真っ向から吹き飛ばした。
誰の議決権によるものか不明な冒頭三項はFGOにおけるアルトリアの幕間によって語られたもので、これらにはガレス、トリスタン、ガウェインのいずれかが割り当てられていると思われる。



Fate/Grand Order

原典通り、セイバー、セイバーオルタ、プロトセイバーの宝具として登場。
全て共通でBuster属性の全体攻撃で、自前の「魔力放出」で強化される。
追加効果としてNPがアルトリアのものは20、オルタは10戻ってくる。
アーサーのものはNPが戻ってこない代わりに発動前に宝具威力アップのバフが入る。
アルトリアが放つ場合のみ、専用BGMで「約束された勝利の剣」が流れる。
実はオルタ版もとある場面で流れる。

アーサーのものは聖剣の13拘束の内六拘束が解放された状態として扱われる。
半数である七拘束以上の解放ではないため未だ真の力は発揮できていないもののーーそれでも巨悪を斃す苛烈の光に違いない。という説明がなされておりベティヴィエールの拘束に関しては自動承認されており巨いなるものとの決戦が想定されている(事実、FGOのアーサーには超巨大キャラに対する特攻スキルも備わっている)。
もっともゲーム内ではベティヴィエール以外の他五人もどんな戦いでも自動承認しているが。

アルトリアの聖剣も十三拘束そのものではないが似たような拘束を施されているらしく、全開で放った事は一度あるかどうかと言っている。
その際アルトリアのキャラクエで、彼女のエクスカリバーには「共に戦う者は勇者でなければならない」という制約の一つがあることが判明した。
もっともFate/Prototype TributePhantasmではアルトリアとアーサーの違いは13拘束の有無と書かれていたので完全な後付けなのだが…

そして、聖剣を持つものは実はもうひとり存在し…

第六異聞帯の妖精郷では「聖剣」という概念が存在せず、劇中でアーサー王の逸話を語る際にもそこだけ黒く塗りつぶされている。

そしてその理由は、非常に衝撃的なものだった。詳細はこちらにて。

人理定理・未来証明(ヒュームバレル・レイプルーフ)
聖剣の基型(エッセンス)を入手したカルデアが製作した決着術式。
聖剣の概念を武装化した聖剣兵装。記録帯である英霊が一時的に再現したものではなく、この時代の人類の武器。

抗脅威反応弁を開放して敵対象の「人類への脅威」を測定、そのレベルに応じて星の防衛力・白血球・自浄作用と言えるエネルギーが地球内核から供給される。そのエネルギーで光子反応弾(ビーム)や甲錬金弾を生成維持しつつ、ヒュームバレルに装填。ヒュームバレルをストームボーダーの主砲弾倉に換装し発射する。

エネルギーを星から吸い上げる際の物差しから
汎人類史の正統性、人理そのものを弾丸として装填する主砲と言える。

攻撃力や使用熱量を星に頼っているので、一度ストームボーダーの電源を全て落とすといったことは不要だが、それ以外の部分でストームボーダーの魔力を使用しているため独力での連射はできない。一度撃てばエンジンをぶっ壊すつもりの再充填でも2分はかかる。照準もこちらでつける必要があり*1近未来観測レンズ・シバによる命中セーフティがかかっている。また主砲展開中は艦を派手に動かせないので、敵からの攻撃を回避ではなく防御せざるを得ない。


◇類似宝具

姉妹・兄弟剣にランスロットの『無毀なる湖光(アロンダイト)』 とガウェインの『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』があり、こちらも神造兵装の一つ。
厳密にはガラティーンは神造兵装と明言されたことは一度もなかったが、エクステラでは「星の造り出した剣」と言われており、ほぼ間違いないだろう。

『転輪する勝利の剣』は『約束された勝利の剣』と同等の出力を誇るとされ、
ビームは出ないが柄に封じられた擬似太陽の熱を解放することで相手を灼き尽くす、「エクスカリバー」の名に恥じぬ劇中最強レベルの宝具である。
『約束された勝利の剣』が一点集中型なら、『転輪する勝利の剣』は拡散型らしい。
更に魔力を込める事で刀身が長く延び続けるらしい。13kmや。
ランクはA+で、対軍宝具。

ゲーム的には素の威力がこちらの最大HPの120%になっている。
無論、無策で直撃すれば即死は免れない。


◇BGM

曲にも同名のものがある。
当然、『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を使用する場面でかかることが多いが、
Fateルートのバーサーカー戦での『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』の使用シーンや、
UBWルートのランサー対アーチャー戦での『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)』と『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』の激突シーン等でも流れる。

『Realta Nua』ではセイバーオルタが使用する場合、『約束された勝利の剣 [Black Saber mix]』というアレンジ曲がかかる。絶望感溢れる名アレンジ。

他にもアレンジがいくつか存在し、
FDのFate/hollow ataraxiaと格ゲーのunlimited codesでは『excalibur』(もっとも、名前が同じなだけで別々のアレンジだが)、
Fate/EXTRA』の赤セイバーの宝具発動中にもアレンジ曲『survant_extra(saber, everything is on her hand)』『喝采は流星のように』が流れる。…あのセイバーはアルトリアじゃないけど。

アニメ版『Fate/stay night』では押井守作品や『機動戦士ガンダム00』の川井憲次氏、
Fate/Zero』では『舞-HiME』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』の梶浦由記氏によってアレンジされた。
もちろん戦闘の盛り上がり時に流れる事が多い。たまにK-1の解説シーンとかで流れていたりするから油断ならない。

戦闘BGMがこれか『エミヤ』の時は大体燃えシーン。そして勝利フラグ。ド派手な宝具戦が繰り広げられる。


◇余談

ライバル的立場だった乖離剣が設定演出とも無闇に強化されたり、
ギャグ時空とはいえルーラーには旗の宝具で無効化されたりと「最強の宝具の一角」としての立場に微妙な陰りが出つつある………
というか原作からして余裕で負けていたし、ギルもそこも織り込み済みだったことによる慢心だったのでエアに勝っていたらおかしいのだが。

セイバーオルタの聖剣はセイバーのそれと区別するためか『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』とも呼称されるが、実はSN本編ではそのような名称は一度も登場していない。
この名前になったのは『Fate/unlimited codes』からであり、Fate/Grand Orderでは正式にセイバーオルタの宝具名として真名開放時にもこちらの名称で使用するようになっている。
ちなみにある意味勝手に黒い聖剣の名称に引用されたモルガン(異聞帯)は激おこだった。

新アニメのBlu-ray特典小説『Garden of Avalon』で、
約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を含めた神造兵装は、星を滅ぼす外敵を想定して星そのものか、もしくは神霊等の星の触覚(≒当時の星)が作り出した対抗手段として専用に用意された特殊な超兵器の類(いわば、地球防衛専用の対インベーダー特化)だと判明した。
この『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』にしても、その本当の力は世界を救う戦いでしか使えないという。


その真の力は、英霊を遥かに超える力を誇る神々の大元ですら蹂躙した怪物セファールすらも一撃の元で致命傷を与える程。
これまでと比較にならない大威力であり、全力全開の性能を引き出せれば間違いなく勝利が約束されるだろう。
逆に言うとセファール相手にこれを使えないと第六異聞帯のように詰む

ちなみに、神話によっては「エクスカリバーを超える名剣」として登場したマルミアドワーズは、
「火の神が鍛えてかの大英雄に授けた、威力だけならエクスカリバーをも上回る、アルトリアにとって神話礼装に相当する聖剣」
として存在している。
第三再臨のアルトリア・キャスターはこれを魔術触媒として持ち込んでいる。


何にせよ、今なお主であるセイバー共々「Fateシリーズの顔」と言える武器である。
……その割に、水鉄砲にくっつけて飛ばされたり果てには水鉄砲そのものに改造されたりと、大分散々な扱いだが。

ちなみに、エイプリルフールネタで缶切りに使うネタがあった。腹ペコ王ぱねぇ。この時ちょっと欠けてしまったので、後で士郎に直してもらっている。
それでいいのか、最強の聖剣。





追記・修正は聖剣の担い手になってからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 13:42

*1 砲撃手はネモ・マリーン。銃を模した専用操縦桿でゴルドルフ新所長が撃ったりはしない