約束された勝利の剣

登録日 :2009/06/22(月) 19:58:18
更新日 : 2017/03/13 Mon 21:59:03
所要時間 :約 10 分で読めます




束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。
受けるがいい!

卑王鉄槌、極光は反転する。
光を飲め!



約束された勝利の剣―――!

約束された勝利の剣―――!



Fateシリーズに登場するセイバーが所持する宝具の一つ。


概要

約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大補足:1000人
原典:アーサー王の聖剣エクスカリバー

大きさ
刀身:三尺余り(約90cm)
幅:四寸(約12cm)
アサシンの見立て


人々の「こうであって欲しい」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装であり、「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」。
聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣。
元々は星の触覚である精霊「湖の乙女」の手で管理されていたが、一時的にアーサー王に委ねられた。

単純に外観の美しさでいえば上回る宝具はいくらでもあるが、そもそも美しいのではなくて只管に尊く、神話にも人ならざる業にもよらず、ただ思いだけで鍛え上げられた結晶であるが故に空想の身でありながら最強の座に在る。
その威力は劇中トップクラスで、ギルガメッシュの宝具《乖離剣エア》の最大出力《天地乖離す開闢の星》に次ぐ。

所有者の魔力を“光”に変換後収束・加速させて運動量を増大させ、神霊レベルの魔術行使を可能とする。
放たれた斬撃は光の帯のように見えるが、実際には攻撃判定は光の先端のみであり、光によって形成された断層が通過する線上の全てを切断する。
ワールドマテリアルの対城宝具の説明には「宝具の絶大なエネルギーを正しく敵に向けるには、両手で剣を握り、振り抜く必要がある」と書かれている。

ちなみに、攻撃判定そのものがあるのは光の先端だが、放たれた莫大な魔力は先端以外にも熱量を生み出し帯部分でも相手を倒すだけの攻撃力を有する。
解り易く言うと「ものすごいビームの出る剣」。

周囲への影響が兎に角大きすぎる為、第四次聖杯戦争で使用させた際に衛宮切嗣は周囲の被害を最小限に抑える為、船をまるごと緩衝材として手配している。

所有者の魔力を光へと変換する性質故か、セイバーが黒化した際にはこの聖剣も黒色に変化した。
そのことから、この聖剣は善悪両方の属性を持つ、あるいは属性を持たない「無垢」な存在であると推測される。


また、その威力・形状があまりにも有名過ぎる為、セイバーは《風王結界》で聖剣を隠し、自らの真名が相手に知られないよう配慮している。

真名開放する際には風王結界を解き、「約束された(エクス)―――」で溜め、「勝利の剣(カリバー)―――!」で放つことが多い。

数ある宝具の中でも最高クラスの火力を誇り、死徒二十七祖のような圧倒的な物量と異質さで攻めてくる相手には滅法強いという。
セイバーが祖相手に圧勝出来る理由に挙げられている。
一方で祖の中には『約束された勝利の剣』を喰らっても耐えられる奴がいるそうで、そういう耐久性が高い奴には《刺し穿つ死棘の槍》が有効だとか。

最大火力には2,3秒のタメがいるようだが、この手の大火力宝具の割には、出力を絞れば展開速度も非常に速いらしく、
hollowのバゼット戦では、1秒とかからず発動している。
Zeroのライダーに対しては、発動前に戦車の突撃で距離を詰める算段のところを、それを上回る速度で放ち、戦車を破壊した。


ところで、第四・五次聖杯戦争で聖杯を壊すのがいつもコレ。
第五次では桜ルート(Heaven's Feel)のみ、セイバー以外の使い手がこの聖剣を使用し、聖杯を破壊している。

コンマテ3によると《無限の剣製》では神造兵装の為に原則として複製する事はできないとされている。
しかし、桜ルートで士郎が投影して大聖杯を破壊している為に矛盾が出来ている。
まぁ型月が原則破るのはいつものことなのだが。

この点については作中のUBWルートでもアーチャーが「アレほどのモノになると完全な複製はできぬが、真に迫る事はできる」「聖剣なんて投影すれば俺も自滅する」と語っているので無理をすれば投影出来なくもないが、性能は大きく劣化する上に代償に消滅を余儀なくされるという意味だと推察される。
因みにGO読み切り漫画でこの剣の投影を試みて使用したが、直後に肉体が朽ちるようにボロボロになって自滅した。
またこれとは別に聖剣と似た性能の型落ちの剣がUBW内に貯蔵されていて投影出来るが、アーチャーがセイバークラスの聖剣を使用しても魔力不足の為に威力は大幅に劣化。
セイバーのように『騎英の手綱』を打ち破ることは難しいようで、迎撃する事も難しいとコメントされている。

そして『Fate/EXTRA CCC』ではアーチャーの新技として《永久に遙か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)》が登場。
禁じ手の中の禁じ手と語っており、作中でも随一の火力を誇る。
設定本によると本来は登場させるつもりはなかったが、ゲームスタッフが《約束された勝利の剣》のモデルとその使用モーションを作成していた為にそれをお蔵入りにはするには勿体ないと感じた奈須きのこが、「無銘」と化した事による能力強化によってギリギリ投影可能な劣化品と設定して、登場させたという。
なので、冬木である五次のアーチャーが投影すれば上記のように自滅してしまう。


BGM


曲にも同名のものがある。
当然、『約束された勝利の剣』を使用する場面でかかることが多いが、
Fateルートのバーサーカー戦での《勝利すべき黄金の剣》の使用シーンや、UBWルートのランサー対アーチャー戦での《突き穿つ死翔の槍》と《熾天覆う七つの円環》の激突シーン等でも流れる。

『Realta Nua』ではセイバーオルタが使用する場合、『約束された勝利の剣 [Black Saber mix]』というアレンジ曲がかかる。絶望感溢れる名アレンジ。

他にもアレンジがいくつか存在し、
FDのFate/hollow ataraxiaと格ゲーのunlimited codesでは『excalibur』(もっとも、名前が同じなだけで別々のアレンジだが)、
Fate/EXTRA』の赤セイバーの宝具発動中にもアレンジ曲が流れる。…あのセイバーはアルトリアじゃないけど。

アニメ版『Fate/stay night』では押井守作品や『機動戦士ガンダム00』の川井憲次氏、
Fate/Zero』では『舞-HiME』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』の梶浦由記氏によってより神々しくアレンジされた。
もちろん戦闘の盛り上がり時に流れる事が多い。たまにK-1の解説シーンとかで流れていたりするから油断ならない。

戦闘BGMがこれか『エミヤ』の時は大体燃えシーン。そして勝利フラグ。ド派手な宝具戦が繰り広げられる。



◇作中の使用場面

◆Fate/stay night

  • Fateルート
初披露はライダー戦。《騎英の手綱》から士郎を守るため真名を解放し、その火力で正面から宝具を破り、ライダーを倒した。
しかし、イレギュラーな契約で魔力供給がうまくいっていなかったところに宝具を使ってしまったことで、まともに戦闘が出来ないレベルで魔力が減ってしまう。
魔力量の問題は士郎とパスを通した事で解消されるが、調子に乗ってその後のバーサーカー戦で使うと威力不足で《十二の試練》の残機を削りきれず、その上セイバーが魔力切れで消滅し、もれなく道場行きになるので注意。

ギルガメッシュに対しては何度か使うも、火力では《乖離剣エア》にかなわず返り討ち、もしくはエアの威力を減衰させるのが関の山。
しかし最後は《全て遠き理想郷》と併用することで《天地乖離す開闢の星》を突破し、込められるだけの魔力を込めた《約束された勝利の剣》をゼロ距離で叩きこみ、勝利を得た。

  • Unlimited Blade Worksルート
凛が慎二を助けた直後に使用し、醜い形で現れた聖杯を一刀両断した。
ここまでのセイバーの好感度次第で魔力消費によって現界が維持できなくなり消滅するトゥルーエンドと、聖杯戦争終結後も凛と契約を維持し一緒に暮らすグッドエンドに分かれる。

  • Heaven's Feelルート
大聖杯と直結した桜に使役されることで黒化、反転(オルタ化)し、黒い聖剣に。
バーサーカーに対して使い、完全に消滅しない程度にダメージを与え、桜の手駒とした。
以降、魔力無制限に宝具が使えるセイバーの存在は著しい脅威となる。

大空洞ではライダーの騎英の手綱と再び打ちあうが、士郎の《熾天覆う七つの円環》の援護によって減衰し、
ライダーがかろうじて突破。セイバーが動けなくなった隙を士郎にとどめを刺されることとなる。


◆Fate/Zero

序盤のランサー戦で負った傷が治癒阻害の呪いで回復できず左手が使えなくなっていた為しばらく封じられていたが、大海魔となったキャスターを討伐するためにランサーが《必滅の黄薔薇》を破棄したことで呪いが解け、その真名を解放。
キャスターは最期の瞬間その光を見たことで生前の記憶を取り戻し……。
ちなみにこの際、アイリは約束された勝利の剣について長々とポエムっぽい口上を述べていた。いや、原作の地の文をそのまま台詞にした結果なんだけどさ。

輝けるかの剣こそは
過去現在未来を通じ、戦場に散っていく全ての兵達が、
今際の際に懐く悲しくも尊きユメ―――『栄光』という名の祈りの結晶。
その意思を誇りと掲げ、その信義を貫けと糾し
今、常勝の王は高らかに、
手に執る奇跡の真名を謳う。
其は――

その後、奪われたアイリを取り戻すべくライダーを追い詰めたが、そもそも犯人がライダーではなかったことが分かる。
セイバーに用はなくなったが、ライダーは戦闘する気満々だったので、《遥かなる蹂躙制覇》に対し宝具を使い、《神威の車輪》を破壊する。
しかしライダー本人は直前に避けたので致命傷には至らなかった。

終盤、ギルガメッシュと相対したセイバーは、ギルガメッシュが聖杯を背にするために宝具を使えず圧されていた。
そこに切嗣が現れ、令呪を使うも、命令されたのは聖杯の破壊。
対魔力で抵抗するも2画使われては拒否しきれず、セイバーは失意の中聖剣を振るい、反動で限界できなくなった。
切嗣としては聖杯の泥に触れたことでこの世全ての悪に汚染されていたことを知っての判断だったのだが、セイバーにはそれを告げずに破壊させ、しかも聖杯は破壊しても聖杯の孔が残っていたため泥が街に溢れて大火災を引き起こす、と何もかも裏目になる結果だった。


◆Fate/hollow ataraxia

アーチャー戦ではセイバーが使用を提案するも、遥かに距離が離れているのに加え、セイバーをよく知るアーチャーがエクスカリバー対策を怠るわけがないとの判断で使われなかった。

バゼット戦では、アヴェンジャーの《偽り写し記す万象》によって傷を負わされ、長期戦は不利と判断したセイバーが士郎の許可を得て使用する。
が、それこそがバゼットの狙いであり、《斬り抉る戦神の剣》でキャンセルされてしまい、敗北。

最後の幕間では、天の階段がかかったビルの前でセイバーが守りにつき、万感の思いと共に押し寄せる残骸を薙ぎ払った。



黒化セイバー、セイバーのカードを夢幻召喚した美遊及びイリヤ(限定展開含む)がそれぞれ使用している。
威力は鏡界世界の空間に極太の穴を開けるぐらい絶大。

ちなみにイリヤがアーチャーのカードを夢幻召喚した際この剣を普通に「投影開始」の一言で投影してしまっているが、こちらは本来の能力を超えたバグ領域に突入したためということらしい。
また公式と違う設定があるけど気にしないで!って言っているから、そういう風なんだろう!


◆Fate/EXTELLA
担い手であるアルトリアと共に参戦。宝具は勿論、通常コンボのラストにも真名を解放、星の光によって並居る敵を焼き払う。
その高い火力は彼女が「今作最強」と言われる一因となっている。

またアルテラルートにて、この剣と思われる聖剣の光が1万4千年前に地球圏に到来した白い巨人を打倒したことが語られた。
主人公達が途中退場した際には彼女が復活した白い巨人を葬るようで繰り返されるループの中で何度も野望を阻止された為にアルキメデスは彼女を相当警戒していた。



十三拘束解放(シール・サーティーン)――円卓議決開始(デシジョン・スタート)

《───承認。ベディヴィエール、ガレス、ランスロット、モードレッド、ギャラハッド》

是は、世界を救う戦いである!

《アーサー》

約束された勝利の剣(エクスカリバー)』―――!!

きのこが学生時代に書いたFateの大元の構想である『Fate/Prototype』(当時は名前が違ったようだが)にも登場。
所有者はセイバー(Prototype)ことアーサー・ペンドラゴン。
此方の宝具ランクは EX

無闇矢鱈に解放出来ないように、円卓の騎士の合意を得ると解除出来る合計13の拘束がなされていて、そのうち6つ以上解除しなければ使用すら出来ない。
この封印はSN世界でも同じくようなものがあり、さらに最果てにて輝ける槍にも同じ封印がされているのが小説ロードエルメロイⅡ世の事件簿5巻にて判明。
上記の詠唱はFGOに参戦した際の発動シーン。
非常にかっこいいもののどことなくニチアサっぽい演出から 「DX勝利剣エクスカリバー」 などと一部では呼ばれる事も。
ちなみに承認を下す部分のボイスはマーリンの声。

解除条件は以下の通り。

【解放条件】
これらの拘束は聖剣に宿る円卓の騎士の魂の欠片が承諾することで解放され、一人の騎士が一つの拘束解放に対する議決権を持っている。
拘束を解除した際の破壊力は凄まじく、まだ6つ以上の拘束が残っているにも関わらず《終末剣エンキ》の大波を真っ向から吹き飛ばした。
誰の議決権によるものか不明な三つは、ガレス、トリスタン、ガウェインの誰かであると思われる。

尚、アルトリアの聖剣も似たような拘束を施されているらしく、全開で放った事は一度あるかどうかと言っている。
また、アルトリアのキャラクエで彼女のエクスカリバーには「共に戦う者は勇者でなければならない」という制約の一つがあることが判明した。


類似宝具

姉妹・兄弟剣にランスロットの『無毀なる湖光(アロンダイト)』 とガウェインの『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』があり、こちらも神造兵装の一つ。
厳密にはガラティーンは神造兵装と明言されたことは一度もないが、エクステラでは「星の造り出した剣」と言われており、ほぼ間違いないだろう。

『転輪する勝利の剣』は『約束された勝利の剣』と同等の出力を誇るとされ、ビームは出ないが柄に封じられた擬似太陽の熱を解放することで相手を灼き尽くす、「エクスカリバー」の名に恥じぬ劇中最強レベルの宝具である。
『約束された勝利の剣』が一点集中型なら、『転輪する勝利の剣』は拡散型らしい。
更に魔力を込める事で刀身が長く延び続けるらしい。13kmや。
ランクはA+で、対軍宝具。

ゲーム的にはダメージ量はこちらの最大HPの120%与えるというもの。
無論、防御する事なく直撃すれば即死は免れない。




余談

ライバル的立場だった乖離剣が設定演出とも無闇に強化されたり、ギャグ時空とはいえルーラー(Fate)には旗の宝具で無効化されたりと「最強の宝具の一角」としての立場に微妙な陰りが出つつある………

………とか言われてたら新アニメのBlu-ray特典小説『Garden of Avalon』で『約束された勝利の剣』を含めた神造兵装は、星を滅ぼす外敵を想定して星そのものか、もしくは神霊等の星の触覚(≒当時の星)が作り出した対抗手段としての超兵器の類だと判明した。
この『約束された勝利の剣』にしても、その本当の力は 世界を救う戦い でしか使えないという。
きのこェ…、いやグッジョブなのか…?

そして、その真の力は英霊を遥かに超える力を誇る神々の大元ですら蹂躙した怪物セファールすらも一撃の元で致命傷を与える程。
これまでと比較にならない大威力であり、全力全開の性能を引き出せれば間違いなく勝利が約束されるだろう。


何にせよ、今なお主であるセイバー共々「Fateシリーズの顔」と言える武器である。

ちなみに、エイプリルフールネタで缶切りに使ってるネタがあった。腹ペコ王ぱねぇ。この時ちょっと欠けてしまったので、後で士郎に直してもらっている。
それでいいのか、最強の聖剣。


追記・修正は聖剣の担い手になってからお願いします。

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