デストロイガンダム

登録日:2014/11/09 Sun 03:54:20
更新日:2024/04/06 Sat 14:57:49
所要時間:約 7 分で読めます







フハハハハハハハハ!!!どうです? 圧倒的じゃないですか、デストロイは

「確かにのう…全て焦土と化して何も残らんわ」「どこまで焼き払うつもりなんだこれで…」

そこにZ.A.F.T.がいる限り、どこまでもですよ。
変に馴れ合う連中にもう一度はっきりと教えてやりませんとね。我等ナチュラルとコーディネイターは違うのだということを!
それを裏切るような真似をすれば地獄に堕ちるのだということをね…



Gigantic
Unilateral
Numerous
Dominating
Ammunition
Fortress


Destroy GUNDAM



デストロイガンダムとは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




基礎データ


機体名:デストロイ
型式番号:GFAS-X1
所属:地球連合軍
開発:アドゥカーフ・メカノインダストリー社
全高:56.30m
頭頂高:38.07m
重量:404.93t
装甲材質:トランスフェイズ装甲(またはヴァリアブルフェイズシフト装甲)
武装:
  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×4
  • 200mmエネルギー砲 ツォーンmk2
  • 1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ×3
  • シュトゥルムファウスト×2
  • MJ1703 5連装スプリットビームガン×2
  • 高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーン×2
  • 熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503×20
  • マーク62 6連装多目的ミサイルランチャー×4
  • 陽電子リフレクター発生器 シュナイドシュッツSX1021×3

搭乗者:
ステラ・ルーシェ
スティング・オークレー
ファンフェルト・リア・リンゼイ


概要


アドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発した超大型可変MA。
機体名の「デストロイ(Destroy)」とは「破壊」の意。
桁外れの大きさと異様なシルエットから化け物じみているが、専用OSの頭文字は「G.U.N.D.Am. Fortress(巨大制圧火器集約要塞)」である他、
頭部にはV字アンテナやツインアイを持ち、顔だけを見ればガンダムらしい面構えとなっていて、
劇中では他のガンダムタイプ同様に「デストロイ」としか呼ばれないが、商品展開では「デストロイガンダム」と表記されている。

しかし、その機体サイズは通常のMSの2倍近くもあり、背面に装備された巨大な円盤状のバックパックも相俟って、
他のガンダムタイプMSとは一線を画す、異様なシルエットを形成している。
頭部口元に内蔵されたビーム砲巨大バックパックバックパック上部や胸部のビーム砲を備えていることから、
さながら前作『SEED』におけるブーステッドマン3人組の乗った「ガンダム」たちの特徴を合わせたようにも見える。


C.E.73~74年の戦乱の中、少数ながら量産された本機。
しかしその巨体と過剰すぎるとまでいえる武装のため、
  • 製造・整備には他のMSなどとは段違いのコストが掛かる
  • 普通の戦艦などでは収容することも出来ない
など運用上の問題点も多く、さらに補給面の問題からデストロイの配備先はヘブンズベースやダイダロス基地といった大規模拠点に限られていた。

また、陽電子リフレクターのおかげで遠距離からの攻撃には強いが、巨体故やはり小回りが利かず機体自体の運動性は低くなっている。
そのため、高い機動力を持つ敵にリフレクターの内側まで接近された場合何もできずにやられてしまいかねないという、
他の大型MAと同様の弱点を抱えてしまっている。そんな所までビグ・ザムとサイコガンダムの特徴を踏まえてどうする
また、「ビームを一定の長さで発振し続けられる実体兵装に弱い」という、陽電子リフレクター固有の弱点も他の大型MAと共通している。


特性


本機はアドゥカーフ社が生み出したザムザザーやゲルズゲー等の大型MAのコンセプトを推し進め、「単機での拠点制圧能力」を目標に開発された。
一機動兵器に求めるには荷が勝ちすぎるこのコンセプトを実現するために、
機体本体とバックパックに60以上の多種多量の強力な火器と陽電子リフレクターを装備し、圧倒的な攻撃力と防御力を両立。
MS形態からバックパックを機体上部に移動させ頭部を覆い、同時に腰部を180°回転させ脚部を鳥脚状にすることで、
武装の一斉発射による反動を軽減できる移動砲台型のMA形態への変形機構も備えている。
バックパックにはMA形態用のメインカメラがある。

そのあまりの装備量によって前述の通りサイズが大型化し、重量に至っては並のMSの4倍程にまで増大している*1ものの、
バックパックのスラスターによるホバリング移動が可能な他、MA形態は大気圏内の単独飛行が可能と、巨体に似合わず高い機動力を有している。
装甲材質に関しては諸説あり、TP装甲ともVPS装甲とも言われている。

型式番号のGFASは「Gressorial Fortress Armament Strategic(戦略装脚兵装要塞)」を意味し、
その機能はもはやMS・MAといった戦術兵器の枠を超えた戦略兵器と化していると言っていい。

一方で多数の装備が操縦システムの複雑化を招いており、ナチュラルではその性能を引き出すのは極めて困難*2
そのため本機は強化処置を施されたエクステンデッド、その中でも適性を持つ者によってのみ操縦されている。
ちなみにコクピットは腹部にあり、操縦には専用のパイロットスーツを着用する。


また、「生体CPUを扱う」という倫理的にアウトな1点を除けば一切ユニウス条約に違反していない(テクノロジー的には)合法寄りの機体であることも特徴。
新技術などは一切採用されず、既存の普及・運用している兵装をクソデカサイズに拡張して搭載しただけであるため、量産性が劣悪なわけでは無い様子。
何より後述の通り構造の欠陥や相性問題でエース級パイロット達に雑魚的感覚で無双されやすいため弱いと思われがちだが、
そういったエース級パイロット以外が対処しようとすると、過剰とも言える破壊的な過剰火力と絶大な防御性能が脅威として牙を剥くため、厄介さはかなりのもの。


欠点

元々、連合がモビルアーマーに傾倒したのは、以下の2点が要因といえる。
  • 大火力と高機動を両立させ易い
  • 情報処理能力の差を複座式で埋め易い
事実、ザムザザーやユーグリッド等の時点では一定の成果を得られた。
これによりモビルアーマーないし巨大兵器思想を拗らせて生み出されたこの機体である。

だが、本機は過剰なまでに多数搭載された火器によって「極めて高度な情報処理能力」を、
近接戦闘能力に欠けること等から「高度な思考・状況判断力」を、それぞれパイロットに強いる仕様となってしまった。

もしかしたら、護衛モビルスーツを随伴する事を想定していたのかもしれないが、
迂闊に近くにいればそれこそデストロイ本体からばら撒かれる大量の火砲でフレンドリーファイアされかねず、
さらにその巨体故に実戦では敵側からの攻撃が集中すると想定されるため、本機に随伴するのは危険を伴う。
作中でも、ステラ機はネオのウィンダムとスティングのカオスが的確に援護していたが、デストロイの随伴機の任を担ったのは事実上この2機のみ*3
僚機を駆るのが彼らのような一級のエースパイロットでも無い限りは、援護を受けることすら難しいことが窺える。

単機であろうと武装の使い分けで敵を近寄らせないためにも、上記2つの要素のうち後者の状況判断能力は不可欠である。

情報処理能力に関しては、徹底的に強化された生体CPUを載せることで対処できるが、
彼らの多くは過度の薬物投与により、まともな思考や状況判断力が無い状態にあるのが難点。
半ば錯乱気味だったステラですら、描写された他のデストロイのパイロットに比べればまともな思考や判断力を維持していた有様だった。
よって、このデストロイを乗りこなせるのは戦闘用コーディネイターくらいしか居ないという話になるが、
彼らは既にブーステッドマンの本格利用に傾倒し始めた時点でブルーコスモスが処分、或いは脱走等で連合内には残っていないに等しい*4
この決定的な人員不足の為、終盤では遂にファントムペイン内部でも適性者不在となったのか、
デストロイへの適性を持つエクステンデッドを他の部隊から引っ張ってくるという本末転倒の状態になった。

さらに、この機体は火器の配置の都合上足元がガラ空きになりやすい上に、敵機に接近された際のフェイルセーフとなる接近戦用の兵装を全く積んでいないという致命的な欠陥を抱えている。
一応イーゲルシュテルンは他の連合系MSと同様に搭載しているが、小回りの利かない図体のデカさ故に、
主流である20m前後の機体に肉薄されると射角が確保出来ないのでまず当たらないうえに、MA形態時は構造的に使用不可能である。
MS形態であれば、ドラグーンを兼ねた腕部の陽電子リフレクターで防御は出来るが、
これは遠距離に射出してしまう遠隔誘導兵器でもあるため、射出した状態で接近戦に持ち込まれてしまうと、対処は極めて困難になる。
実質的に、MSに懐に潜りこまれた際の対策は存在しないに等しい。
ベルリンの初陣でもこの弱点を突かれて撃破されたが、その反省点も活かさないまま継続的に運用したのも問題だった。


とはいえ搭載されている装備的に拠点制圧ないし拠点防衛能力は破格であり、実際攻め込まれるまではかなりの戦果を上げているので、運用する環境次第で化ける。

また、先程「高い機動力を有している」と記したが、それは「巨体の割には動作が素早い」という範疇なので、
例えば空中で交戦せざるを得ない海上(ヘブンズベース)や宇宙空間(月面・ダイダロス基地)等では、上記の足元ががら空きという問題が顕在化してしまう。
デストロイが短時間で撃墜されたのは、常にそういった環境である。

しかし裏を返せば、「懐に潜り込まれたら弱い」のならば、それをカバー出来る地形で運用すれば問題は解消される。
実際、初登場時に運用した市街地では、隣接する建物や地面そのものがデストロイを守る防壁となった。
地上型MSの移動を邪魔するため、デストロイ持前の強烈な弾幕も相まって一般兵の殆どを近寄ることすらままならず、
数機の量産型MSはデストロイに近付くだけなら出来ていたが、そのくらいの脅威であれば装甲とリフレクターで対処出来ていた。

また、他のMSも接近されないように援護出来ていたのであれば、かなりの脅威として君臨していたことだろう。
弱点判明前である事とネオの駆る専用のウィンダム、スティングの駆るカオスといった腕の立つ随伴機も居たとはいえ、
キラのフリーダムですら攻めあぐねていた事もあり、懐云々は「表出しにくい弱点」として割り切られていた可能性も考えられる*5
障害物の無い平原で「多数の随伴歩兵を伴った戦車4台」に歩兵で立ち向かう事を想像すれば分かりやすいだろう。
然るべき武器があるなら戦車は近付かれれば脆いのは確かだが、近付かせない為の弾幕と一撃で粉砕して来る火力がそれを阻む。
迂闊に近付くのは自殺に近く、よしんば近付いても一度に入れられるのは一撃だけであり、それだけ入れられても周りに即撃退される。
デストロイの強固な防御力と火力、そして「小回りの利かなさが弱点」とはそういう事である。

作中であっさり始末されているのは、端的に言えば「相性の悪さ」である。
ほぼ毎回ウルトラエースパイロット+ウルトラハイエンド機という「単体でデストロイに伍する駒」を擁するミネルバ隊が相手だった上、
そのミネルバ隊がベルリンでデストロイを相手にした経験があり、弱点や対処法をある程度分かっていたことも不利に働いた。
また、デスティニーは攻撃力の高い対艦刀を持ち、小回りの利かない大型機相手には特に効果的であろうミラージュコロイドによる幻惑・攪乱を行うこともできる高機動の機体であり、
レジェンドも高速で飛び回る上に小さいドラグーンのビームスパイクというおそらく一番使われたら困る攻撃手段を持つ機体だった。

なお、この機体の開発には地球連合に深く根付いていたロゴスとブルーコスモスが関与しており、対ザフト用の切り札として開発されたものであろう。
恐らく実際の戦場を知らないであろう彼らが関与した結果、コスパ・操縦性・運用法の構築・パイロット不足等の多数の問題点を抱えた上に、
実質的な上層部である彼らに進言すら出来ず修正出来なかったのではという推察もある*6



武装


  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
ストライクなどのGATシリーズと同型のバルカン砲。
頭部側面に左右二門ずつ装備されているがMA形態では使用できない。

  • 200mmエネルギー砲「ツォーンMk2」
頭部の”口”の部分に内蔵された大型ビーム砲。
名前の通りレイダーの装備を発展させたもので口径が2倍になっている。特大ゲロビ。
こちらもMA形態では使えない。

  • 1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」
胸部に内蔵された3連装大口径ビーム砲。
イージスカラミティに装備された物を改良し、口径を3倍近く大型化した上で胸部に3つ並べて搭載した大艦巨砲主義の権化みたいな武装。
その分絶大な威力を誇り、MS形態ではツォーンと並ぶ主砲として機能している。MA形態では使用不可。

  • 両腕部誘導式攻盾システム「シュトゥルムファウスト」
両前腕部を切り離し遠隔操作する装備。見た目は馬鹿デカいロケットパンチ
連合が開発したガンバレル系統技術の独自発展型でドラグーン・システム同様の無線誘導を実現しており、
五指に内蔵されたスプリットビームガンによるオールレンジ攻撃とリフレクターによる防御が可能。
また基部先端部にもビーム砲を一門備える。

運用に相応の空間認識能力を必要とする為、実質的にエクステンデットにしか使えない。
端末が大型であり推力も高く、大気圏内でも使用出来る。分離後に空中を飛ぶ姿はさながら小型戦闘機といったところ。
シュトゥルムファウストはドイツ語で「嵐の拳骨」。ジオン系MSが装備するロケットランチャーとほぼ同名である(あちらはシュツルムファウスト)。

  • MJ1703 5連装スプリットビームガン
マニュピレーターの指先に内蔵されたビーム砲。一門一門がMSを容易く貫通する威力を持つ。
両手と手甲部で合わせて12門のビーム砲となり、濃密な弾幕を形成する。
MA形態でも使用可能。

  • 高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」
バックパック上部に装備されたビーム砲
2装化された長大な砲塔が左右1基ずつ配置されている。
凄まじい威力と長大な射程を誇り、バックパックとの接続アームを動かせばある程度射線を振ることが出来、洋上の艦隊を根こそぎ消し飛ばす攻撃範囲を発揮する。
主にMA形態の主砲として使われているが、MS形態でも使用可能な模様。
アウフプラール、ドライツェーンはそれぞれドイツ語で「衝突、反射」と「13」。

  • 熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」
バックパックの円周上に左右10基ずつ内蔵されたビーム砲。
数が多い上に砲門が独立可動し、ビームを発射しながら射線を振ることでより広範囲を攻撃できる。
MS・MA両形態で使用可能。
名前はエジプトの神「ネフェルティム」から。

バックパック上部に設置された実弾系装備。
発射口は前後にあり広範囲をカバーできる。
主に拠点爆撃用として装備された。

バックパックのメインカメラ付近に一基、シュトゥルムファウストに左右一基ずつ内蔵。
ザムザザーなどに搭載されたものと同型であり、陽電子砲を始めとしたあらゆる攻撃を無効化できる。

劇中ではフォビドゥンの如くフリーダムのプラズマ砲やレールガンを滑るように受け流す様子も見受けられた。
先述の通りサーベルやビームスパイクのようなビーム発振武器には突破される。

名前はドイツ語で「勇敢なる盾」



劇中の活躍


◇C.E.73

『SEED DESTINY』

初出は第31話。
ステラが搭乗しユーラシア連邦西部へと出撃。
その圧倒的な火力をもってザフト駐留部隊を殲滅し、進路上の三つの都市を住民諸共に焼き払いそのままベルリンへと侵攻する

ベルリン市街に到着して程なく現地に駐留していたザフト戦力を殲滅した後、
その場に現れたフリーダムアークエンジェルと交戦。

ネオウィンダムとスティングのカオスの援護で接近を許さず、凄まじい火力でキラをも圧倒していたが、
直後にベルリンに現れたミネルバとシンインパルスの戦線参加によって戦況が変化。
デストロイの火線をくぐり抜けたフォースインパルスのビームサーベルでコクピット付近を一閃される。

だが、この攻撃で破壊されたコクピットの隙間から見えたパイロットがステラと気付いたシンは急遽攻撃を止め、説得に切り替える。
ステラはシンの言葉で落ち着きを取り戻し、デストロイも止まったが、フリーダムが視界に入ったことでステラは再び狂乱状態となり、デストロイも攻撃を再開。

スーパースキュラの発射体勢を見て取ったことで意を決したキラのフリーダムによって臨界寸前の砲座にサーベルを突き挿れられ、
行き場のなくなったエネルギーがコクピット付近で爆発したデストロイはツォーンを放ちながら倒れ、沈黙。

パイロットであるステラは爆発で砕けたコクピット付近の破片などが刺さったことで致命傷を受け、シンに助け出された直後に死亡した。


第38話のヘブンズベース攻防戦では再調整を受けたスティングを始めとするエクステンデッド達が搭乗した量産された五機のデストロイが出撃。

緒戦こそザフト・反ロゴス艦隊に甚大な被害を及ぼすが、援護をする僚機も無くビームをバラ撒いていただけだったため、
出撃してきたデスティニーレジェンドインパルスによって接近戦に持ち込まれ、
彼らの練度と連携精度の高さもあり、それまでの活躍が嘘の如くやられメカとして次々と解体・撃墜されてしまう。
スティング機もデスティニーのアロンダイトでコクピットを貫かれ沈黙した。

その後、第45話ではレクイエム防衛の為にダイダロス基地から性懲りもなく三機が出撃したが、
これまでの戦闘で接近戦における弱さが露呈していたため、デスティニー・レジェンドのコンビによって他の守備隊と共にあっさりと全滅させられた。

機体の構造上の弱点を突かれた結果とはいえ、初登場時以外は図体の割にあっけなくやられた印象を与えてしまった。


C.E.73 STARGAZER

戦闘描写こそないが、スウェン達がステラ機を搭載したボナパルトの警護任務に就いており、数秒ではあるがカバーを被せられた状態で調整中のMA形態デストロイの姿が描写される。

そしてこの任務中、ミューディーが迎撃の為にボナパルトから降りた直後悲劇に見舞われている…。


『C.E.73 Δ ASTRAY』

ファントムペインの伝手で用意された機体にアグニスを恨み強化処置を受けたファンフェルトが乗って登場。
MS形態になり僚機の存在もお構いなしに火器を乱射しアグニスを追い詰めるが、
ヴォワチュール・リュミエールを発動させたターンデルタのビームシールドには攻撃が通じず、そのまま高速接近されビームサーベルでコクピットを破壊、撃破された。


◇C.E.75

『SEED FREEDOM』

作品冒頭で行われたブルーコスモス残党によるアフリカのオルドリン市街への奇襲攻撃で、ダガーやウィンダムの部隊に混じって一機のデストロイが登場。
パイロットは不明だが、その大火力で守備部隊諸共にオルドリン市街を破壊し市民達を虐殺していた。
しかし、ヤマト隊が参戦し一部の攻撃を防がれてしまった上、最期は一斉射撃をしようとした隙を突かれ、
キラのライジングフリーダムのハイマット・フルバーストで胸部や頭部を破壊され撃墜。
残骸はその後市街での撤去作業などが行われていた。

続くエルドア自治区での戦いでもブルーコスモス防空陣地から一機が登場。
何処かで撃墜された機体を修復した物だったようで、背部バックパックと左腕が無く、スキュラも右胸の一基が塞がれていると、
武装の半数以上を失ったボロボロの半壊状態であったが、残っているツォーンやスキュラだけでもMSとしては脅威的な火力を誇る。
一時はコンパス部隊を圧倒するが、ライジングフリーダムとイモータルジャスティスのシールドとブーメランでリフレクターや頭部を破壊され、
そのまま二機の突撃からのビームサーベルの刺突を胴体に受け撃破されている。

2機共に操縦しているパイロットは顔が一切現れなかったが、生体CPUにしか乗りこなせない事を考えると…?


ゲーム作品


◆GENERATION of C.E

「EXTRAステージ」から登場。
変形が無く武装の命中率も高くないが最高クラスのバーストアタックに戦艦並のHPを持つ強力なユニット。
中・遠複数攻撃を持つディアッカあたりを乗せるといいかもしれない。

TP装甲とリフレクターがあるので防御も固い。ただしNJCは無いのでEN消費が増えると危険。

一方で、欠点としては近接戦闘が実弾のバルカンしか無い点と、
陽電子リフレクターはPS装甲のようなパッシブ系の能力ではないので、近距離攻撃には防御選択時以外では発動しない点にある。

これらの所為で、PS装甲とビームサーベルを備えた機体に密着されるとまともに防御も反撃もできなくなってしまう。

複数の機体に密着された状態で包囲されてしまえば、圧倒的なパラメータを活かせないままタコ殴りにされて沈むしかない、という原作再現に近い様相を呈する。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

強力なビーム兵器とTP装甲、更に陽電子リフレクター搭載ということもあり、
射撃が高いキャラを乗せると正に攻防一体の機体となる。
が、接近されるとMS形態時のみ使用可能なイーゲルシュテルンしか対抗策がなく、
MA形態で接近されるとフルボッコ、という悲しい原作再現がされている。
しかしCROSSRAYSでは全体的にバルカン系武装が強力になったため、MS形態の射程の穴は補い易くなった。


◆機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUS

コスト700で登場。
小回りは利かず動きは遅いが火器が充実しており、寄って来る敵をビームとミサイルの雨で吹っ飛ばせられる。
格闘も膝蹴りやスライディングなど徒手空拳ではあるが対応しているし、MA形態では格闘でローリング頭突きができる。

またMS・MA形態問わず腕部射出からのドラグーン攻撃も可能なので、ゼロ距離でも無抵抗という訳でもない。
耐久面でも1500と破格の耐久値を有しているので、早々破壊されるというのはあり得ないだろう。

また、MAに変形するとビーム・実弾を問わず敵の射撃攻撃を一切受け付けなくなるという能力を持っている。
零距離で銃口をボディに押し付けて撃っても無効という無茶苦茶ぶりである。
ミーティア3機の同時フルバーストすら悠々と防ぎ切る様は圧巻。
サイコ「最近の若い奴は節操が無い」

なのでカラミティやバスター、バビなどの非格闘持ち機体で対峙すると、MA形態中は成す術が無くなってしまう。
唯一の例外として、マルチストライカー装備のウィンダム*7の核ミサイル攻撃のみ、当たり所によっては爆風が貫通してダメージが通る。

CルートのFINAL PLUSおよび家庭用Iルートのステージ6ではオーブ陣営だとスティングやアウルも乗ってくる。
それどころかザフト陣営ではキラ・アスラン・ラクス、連合陣営ではシン・レイ・ルナマリアが乗ってくる。
家庭用Iルートの地上専用機選択時はFINALにてスウェンやモラシムが乗ることも。
何でだよ!?

家庭用であるPLUSの対戦モードであればプレイヤーでも使用可能。
最大で四機同時にステージに立たせるのも不可能ではない。PS2では処理落ちしかねないので注意。
一機でもデストロイがいると選択できるステージが減る点も考慮に入れよう。
何よりも図体がデカ過ぎて操作視点だと敵が見にくい弊害もある。

◆真・ガンダム無双

巨大MAのプレイアブル化に伴って初参戦の本機も使用可能。
そのとんでもない火力で敵フィールドを殲滅していく。自機が弱い時はパートナーとして呼べば心強い。
一部ステージではデストロイがゾロゾロ出てくることも。
SP技はネフェルテムとミサイルを撒き散らしながらドライツェーンを照射し回転する荒業。

難易度が最高難度の星8で固定のミッションが幾つかあるが、本機を限界まで強化し、SPゲージを溜まりやすく調整した上で投入すれば、通常攻撃連打で黙らせながらゲージ蓄積⇒SPブッパの無限ループで強引に突破出来る。
中ボスの名有り機体は相当に硬く、攻撃を数発貰えばアウトな火力を有すると、普通に攻略すると相当な腕を要するが、デストロイの前では只の烏合の衆の一個に過ぎない。


スーパーロボット大戦シリーズ

DESTINYが参戦している場合(原作終了後でなければ)ステラの例のイベントが再現され、強力なボス敵として立ち塞がる。
その後はやはり量産されるが、ザコとしてはかなり硬いので面倒。

色々と共通点が多いサイコガンダムとセットで登場することも。
また、サイコガンダムとは異なりステラを味方にしても大体ガイアガンダムに乗ってしまうので本機の入手は不可能。(X-Ωを除く)

第2次Zでは前作の世界から本作の舞台へ幾つか持ち込まれ、モビルドールとして運用される。
その結果、某ガンダムを駆逐するガンダム(正確にはその強化形態)に蹂躙される事になったが。
「貴様はガンダムではない!」

KLでは擬態獣に乗っ取られた本機が数体登場するほか、オリジナル敵キャラが無人機として改造したりしている。


機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOST

ボス機体として登場。パイロットはステラ。
MS形態では照射ビームのスーパースキュラが厄介だが、基本的に動きが緩慢なのでステップで避けたりシールドで防げばそれほど脅威ではない。

MA形態では他ゲーム同様に内側に隙があるが、ビーム砲塔を直下に撃って発生させる爆風技で無理やり追い払いにくる。
CPU戦の一部ステージでしか登場せず、大抵随伴にインパルスがいる。


◆BATTLE DESTINY

設定に忠実なサイズで描かれているため普通のMSの2倍ちょっと程度のサイズであり、アニメと比べると少々迫力に欠ける印象。
しかしザフトルート、アークエンジェルルート、アナザーミッションで敵機として登場する時は多くの場合3~5機が同時に出現し、
かなりの高威力かつ極太のビームの十字砲火を連射して来るため、見た目以上のインパクトを放つ。
連合ルートの終盤にてプレイアブル機として追加され、自機として使用可能になる。

MSの細かな原作再現に定評のあるBATLLE DESTINYだが、本機に限っては「変形不可能」「その結果使用不可能な武装が多い」と、微妙に不遇な仕様。
一応、変形や武装として使用できない背部の四連ビーム砲、指ビームなどはSP攻撃に一本化される形で再現されている。

火力は凄まじいが、動きの鈍さと巨体故の当たり判定の大きさから見た目より打たれ弱いという、やはりどこか不遇。

なお、例によってドロップキックが健在。

立体化

HCM-Proで発売。1/200というスケールながら並のMGと並べても遜色の無い大きさを誇る。
差し替えでMA形態への変形も再現可能。

だがそのあまりの大きさからなのか、プラモデルでは長らく製品化されていなかった。

2023年9月末劇場版公開を記念して、全日本模型ホビーショーにてHGでの製品化が発表され、2024年3月に発売した。価格14,300円。
MS形態での全高約390mm*8に及ぶ大型キットで、MA形態への完全変形を実現。
サイコガンダムに比べると本体の大きさではやや劣るが、背面武装類がそれぞれほぼ同程度の大きさのためインパクトでは劣らない。
実際組んでみると、背面の円状パーツにそのままランナータグが刻まれているという前代未聞のパーツ構成となっており、HGとしてのディティールの少なさの代わりに大胆かつボリューミーな設計をこれほどかと思わされるくらいに盛り込まれている。

その大きさ故か関節の摩耗を考慮して各関節部にロック機構を有し、その巨体もしっかりポーズが決まるようになっている。
だがバックパックの接続は一度接続してしまうと二度と取り外しができない仕様となっているため、もし取り外ししたいのなら加工は必須。
マニピュレーターは全指が可動指を採用し自由な表情付けが可能で、ランナーに取り付けたままの状態である程度まで可動指を構築できる。なので複雑な構成の割に作成難易度が低く、バンダイの思い切りの良さを窺える。
ネフェルテム503、スプリットビームガン、シュトゥルムファウスト用の緑色ビームエフェクト数十本とアウフプラールドライツェーン用の赤色ビームエフェクト4本も付属。
惜しむべくはスーパースキュラとツォーン用のビームエフェクトが無い事だけだが、ここまで来たらむしろ欲張りもいいところだろう。
固定設置用のアクションベースも付属。ランナータグに刻まれていたのはミーティアのものだった。


余談


  • その見た目や機能などから恐らくサイコガンダムビグ・ザムが元ネタと思われる。
    ちなみに背中の砲身を除いた本体のみの高さはサイコより若干低い(あちらは40m)。


  • 小説版でもキラが本機を見て「これはモビルアーマー? それとも戦艦の一種とみるべきか?」と考えている事から、
    こちらでも規格外な外見であるとの印象を受ける場面がある。

  • 外伝作品『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R』では同等サイズの「リジェネレイトガンダム」が登場している。
    コンセプトや用途が全く違う機体であり、あちらは暗殺・隠密行動が主である(デカいのにな)。
    なお、破壊とは対になる「再生」というネーミングであるのもポイント。






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最終更新:2024年04月06日 14:57

*1 単純に計算すれば重量は8倍くらいになるのが正しいのだが、流石に相似拡大した分の重量を加算すると関節部が自重で破断しかねないので軽量化したものと思われる。

*2 ザムザザーなどが三人乗りなのに対しデストロイは一人乗りであることもこれに拍車をかけている

*3 ボナパルトからの出撃直後は複数機のダガーLも随伴していたが、ベルリン到着時点で何故か居なくなっている。

*4 ソキウスシリーズやダンテ作の戦闘用コーディネイター

*5 尤も、フリーダムの場合は装備が砲戦主体というのも攻めあぐねた理由の一つかもしれない。

*6 一応、ロゴス幹部内からも「こんなモンで何をするつもりなんだ」とジブリールに対して疑問の声が投げ掛けられている。とはいえこれは戦況と用途から考えて何をするか尋ねたセリフであり(実際ジブリールの命令はザフト軍を攻撃しながらザフトの影響が色濃いベルリンまで進軍して町を無差別攻撃しに行くというものであり、他の連合勢力からしてもドン引き行為だった)、デストロイの性能を見くびって出た発言ではない。

*7 ミサイル二種とバルカンしか装備していない

*8 2Lペットボトル全高に匹敵する