玲瓏館美沙夜

登録日:2011/11/09 (日) 00:10:20
更新日:2023/11/10 Fri 23:42:54
所要時間:約 7 分で読めます




*1

女に殺された英雄が欲しかったの

だって、女の恐さをよく知っているでしょう?



『れいろうかん みさや』

Fate/Prototype』及び『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の登場人物。
『蒼銀のフラグメンツ』では第二部『Best Friend』の主人公を務める。
CV.斎藤千和


マスター階梯:第二位
天使階級:智天使 Cherubim
魔術回路/質:A
魔術回路/量:B
魔術回路編成:異常(鏡像概念への偏りあり)


魔術系統は黒魔術(ウィッチクラフト)全般、ルーン魔術、降霊術
令呪の刻印位置はうなじ。六枚羽。


一人称は私(わたくし)のお嬢様。ランサーのマスター。
玲瓏館は極東随一の魔術の名門で、魔術師としては凡人の綾香とは比べ物にならないほどの天才。

八年前の聖杯戦争で父を亡くし、母もその数年後に病死しているため一人暮らし。
玲瓏館は魔術の世界のみならず表の世界でも名家として有名で、実質的に東京を支配していると言っても過言ではなく、美沙夜も既に有力者からご機嫌伺いをされるような立場にある。
そんな育ちのためか、性格はランサーをディスりまくるくらいドSだが、下々の一般人に対しては力を持つ自分が守るべき存在として捉えており、魔術師の一般的な思考とは違う考えを持っている。
それはたとえ自分の命がかかっている状況でも変わらない。

とまあそんな感じでの原型とも言えるキャラ。ただ、性格とオパーイはルヴィアに受け継がれた様子。


ただし、その分僅かでも力を持っている人間には大変厳しい。
特にいつまでも戦う覚悟を持たない綾香に対してはイライラしており、事ある毎に罵倒するが、それが後々綾香に覚悟を決めさせる事になる。
綾香のサーヴァントであるセイバーを気に入っていて、「自分のサーヴァントにならないか」と勧誘しているが、「優秀なマスターにはもう懲りた」と断られている。
まああのヤンデレと関わればそう言いたくもなるだろう、うん。
ちなみにこの時「君は一位じゃないだろう?」という発言にカチンときてセイバーをノリノリでいたぶったりもした。
ただ、第二次聖杯戦争のマスターにはある理由から第一位の階梯が存在しないため、実質的には彼女が最強のマスター。
セイバーを気に入っている理由に関しては第一位のサーヴァントであるかららしいが、実はそれ以外にもある理由が存在していたりする。


自身のサーヴァントであるランサーに対しては宝具を封印しての緒戦を命令している。
命令自体は言峰のものとほとんど変わらないが、こちらのランサーは仇敵の面影を持つ美沙夜の事を気に入っているため、特に不満は抱いておらず、
彼女が抱える「呪い」を解く事もランサーの戦う目的の一つとなっている。


父の手で「聖杯を手に入れなければ死ぬ」という呪いをかけられており、そのリミットは目前まで迫っている。
『Prototype』中盤、とうとうその呪いが全身に回り、ランサーに自身の後始末を託して死亡。堕天して徘徊する屍人になってしまうという。なんてこったい。





○蒼銀のフラグメンツ

八年前の第一次聖杯戦争が描かれる今作では、まだマスターではない少女時代のロリ美沙夜が登場する。

史上初めて行われる大願成就の為の大儀式・聖杯戦争に参加することになった美沙夜の父・玲瓏館惟慧(ありとし)は、その儀式を娘に間近で見せる事で得られるものがあると考え、美沙夜を聖杯戦争の最中も傍にいさせることを選んだ。

そして父のサーヴァントであるキャスターと友人になったり、美沙夜の女王の気風を見抜いたライダーに気に入られて同盟締結の一助になったり、
バーサーカーに襲われそうになったところをセイバーに助けられたりしていた。
セイバーの事を気に入っているのにはこの時助けられた事も理由の一つ。
そして同時に、自分の所には来てくれなかった正義の味方が綾香の元には来たことが、綾香をライバル視する理由にもなっている。

だがしかし、そんな目の届くところにいる「弱み」を沙条愛歌が見逃すはずもなかった。
一応愛歌と美沙夜は面識があり、愛歌は美沙夜を「友人のようなもの」と認識していたが、
恋するセイバーのために平然と彼女を裏切り、キャスターの結界によって守られていた屋敷に空間転移で侵入。
キャスターを篭絡し、彼を介して美沙夜に呪いを施した。

惟慧はキャスターの裏切りに薄々気付いていたが、美沙夜が呪われたことでそれどころではなくなり、どうにか呪いを解こうと奔走していたが、その間にセイバーとライダーの決戦が始まってしまう。
自己強制証明(セルフギアス・スクロール)による同盟を結んでいたライダーを倒そうとするセイバーをキャスターが援護するという「契約違反」によって魔術刻印が肉体を蝕み、最後の力で美沙夜に呪いを抑制する魔術を施して力尽きた。

この時、魔術刻印に蝕まれる激痛で意識が朦朧としていた父が断片的に発した言葉で美沙夜は自身が呪われたことを知ったが、それが父の手によるものだと誤解してしまった。

しかもその後わざわざ現れたキャスターが自分の裏切りを明かし、「魔術師に真の意味での友人などいない」と口にされたことで、美沙夜は父と友人に裏切られたと感じてしまった。


それから八年、再び聖杯が現れるまで玲瓏館の当主として君臨しながら、美沙夜は決して「友人」を作ることはなかった。
「女に殺された英雄」を選んだのも、恐らくはサーヴァントに裏切られる危険性を誰よりも熟知しているため、その可能性を下げるためのものだと思われる。


ちなみに八年前、キャスターから彼が制作したアゾット剣をもらっている。
Fate/stay night』では巡り巡って因果応報な結末をもたらした短剣。
いつかこの短剣も報いの刃となる時が来るのか否か。それはまだきのこも知らない。


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最終更新:2023年11月10日 23:42
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*1 画像出典:Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ 出版:角川書店 原作:TYPE-MOON 著者:桜井光 イラスト:中原