バイオハザードⅤ リトリビューション

登録日:2014/11/06 (木) 00:38:32
更新日:2022/05/20 Fri 17:35:17
所要時間:約 12 分で読めます




「バイオハザードⅤ リトリビューション」とは実写映画版バイオハザードのシリーズ第5作目である。

公開日は日米とも2012年9月14日。

上映時間は96分。


前作同様、全編3D映画として製作された。

今作はバイオハザード4およびバイオハザード5からの引用が多く、敵としてマジニが多数登場し、またプラーガの設定も初めて語られる。
登場人物もゲーム出身の人気キャラクターがゲームそのままの格好で登場し、ファンにとってのサービスも満載である。



◆あらすじ
宿敵アルバート・ウェスカーを倒し、貨物船アルカディアに閉じ込められた生存者たちを救出したアリスたち。
だがその直後、洗脳されたジル・バレンタイン率いるアンブレラ社の特殊部隊が大挙来襲し貨物船を強襲。
爆風に吹き飛ばされ海に落ちたアリスが再び目を覚ますと、そこはアンブレラ社がウィルス実験用としてロシア・カムチャッカ海峡の海底に作った秘密実験施設であった。
彼女は謎の存在に導かれながら、施設を脱出するために東京、NY、モスクワ、アメリカ郊外といった街を忠実に再現し、アンデッドに支配されたシミュレーション空間を突破していく…。



◆登場人物
○アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォビッチ)
主人公。
前作に引き続き超能力こそないものの、歴戦をくぐり抜き銃を初め、チェーンナイフなどあらゆる武器を使いこなす強靭な戦士に成長している。
今作ではかつての敵が指揮する部隊と協力しながら、かつての仲間と対決することになってしまう。
また、本当の親子ではないながらも初めて出来た自分の娘に愛情も芽生えるようになる。
中の人は本作が公開された時点で本当のママとなっている。


ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)
以来、アリスとは別行動をとっていた元S.T.A.R.Sの一員。
実はアンブレラ社に捕えられ、胸に取り付けられた蜘蛛型メカによって洗脳され傀儡と成り果てていた。
黒幕の命令に従い、アリスを捕えるため特殊部隊を率いて彼女を執拗に追い、最大の脅威となる。
なお恰好は前作同様金髪ロングヘアーであり(役者のシエンナ・ギロリーの地毛)、2作目に引き続きゲーム版5と全く格好が同じである。


○レイン・オカンポ(ミシェル・ロドリゲス)
第1作でアリスと共に戦い、Tウイルスに感染しアンデッド化して撃ち殺されたはずだったアンブレラ社特殊部隊の女性兵。
今回は彼女のクローンがジルの仲間としてアリスに強敵として立ち塞がる。
また、シミュレーション施設の中でも一般人としてクローンが登場し、アリスの逃亡に協力するが最期は呆気なく死んでしまう。
最後にアリスたちと対峙した際、プラーガを直接体内に注射するが…。


エイダ・ウォン(リー・ビンビン)
ゲーム版からの登場人物。
ウェスカーの命を受け、アリスを救出しに来た元アンブレラの特殊部隊の女性。
ゲーム版4と同じ、セクシーな赤いロングドレス姿の艶やかなアジアンビューティー。
銃の扱いに長け、戦闘ではアリスと名コンビぶりを見せるが、後半でアリスを逃がすために捕まってからは出番が少ない。
ちなみに中の人は美人だが、上映時期に発生した尖閣諸島をめぐる反日デモに影響された形で反日発言をして来日拒否したことから日本国内では悪名高い。


レオン・S・ケネディ(ヨハン・アーブ)
ゲーム版からの登場人物。
アリス救出部隊のリーダー。
ぶっちゃけゲーム版との再現度がジル、エイダに比べて著しく低い。冗談抜きに誰このおっさん…
実はR.P.D.の元警官という裏設定がある。
エイダとはゲーム版同様旧知の仲らしく、彼女に軽くセクハラしていた。


○ルーサー・ウェスト(ボリス・コジョー)
前作から続役。
アリス救出部隊の一員。
元トップスターも、戦いを重ね立派な戦士へと成長。アンデッド軍団に対しても銃や飛び蹴りで善戦を見せるが……。


バリー・バートン(ケビン・デュランド)
ゲーム版からの登場人物。ゲーム版1から登場してたが、満を持して実写に登場。
アリス救出部隊の一員。
終盤リッカーに重傷を負わされ敵部隊に囲まれるが、最後の最後で大活躍する。
ある意味原作キャラの中で一番優遇された人物。


○セルゲイ(ロビン・カシヤノフ)
アリス救出部隊の一員。コンピュータの専門家。


○トニー(オフィリオ・ポルティーノ)
アリス救出部隊の一員。


クリス・レッドフィールドクレア・レッドフィールド、Kマート
前作でアリスと共に戦った仲間達。
アリスと同じ貨物船に乗っていたはずだが、全く登場しない。
本当にどこ行ったんだろう……。


カルロス・オリヴェイラ(オデット・フェール)
ゲーム版からの登場人物。
で自爆し死亡したはずだったが、クローンで登場し、ジルと同じアンブレラの部隊の一員としてアリスの敵となる。
また、シミュレーション内のクローンアリスの夫・トッドとしてのクローンも存在する。


○ジェームス・P・シェイド(コリン・サーモン)
1作目でサイコロステーキになって死んだはずのアンブレラ特殊部隊隊長。
またもクローン体であり、リーダーシップこそないが屈強な体で強敵である。


○ベッキー(アリアーナ・エンジニア)
シミュレーション内における、クローンアリスの一家の娘。救出チームとの合流地点で偶然出会う。
難聴で、日常会話で手話を必要としている。
クローンアリスの記憶を通じて、アリス本人も彼女に母性本能を働かせるようになり、ベッキーもまたアリスに「ママ」と懐く。


アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)
ゲーム版からの登場人物。
前作から引き続き相変わらず厨二っぽい。
前作でオスプレイごと爆破されたと思われていたが、実はちゃっかり脱出していた。(よく見たらパラシュートを開いている)
アンブレラ社の議長としてトップにいたはずの彼だったが、メインコンピュータであるレッド・クイーンの暴走によりその座を追い落とされ、
残る人類の殲滅を迫られた彼はアンブレラを出奔、残り少ない人類のリーダーとして、人類の救世主であるアリスをアンブレラから救出するために部隊を送り込む。
図らずもアリスと共闘する羽目になったわけだが、その腹にやはり一物は抱えているようで……。


○レッド・クイーン(ミーガン・シャルパンティエ)
アンブレラ社研究施設「ハイブ」のメインコンピュータのAI。
見た目はやっぱりかないorくぎゅう声の幼女。
舞台がラクーンシティを離れ、観客からはすっかりその存在を忘れられていたが、今作で唐突に登場。
アンブレラ社の全機械・コンピュータを支配下に置き、実質アンブレラを乗っ取っている。
そしてTウイルスによる世界の支配を実現させるため、アリスを手中に収めようと様々な画策をめぐらせ、ジルやクローン部隊を操り彼女を襲う。

…それなんつースカイネットだ?



◆登場クリーチャー
マジニ
Tウイルスの感染者が成り果てるゾンビの亜種で、今作の主な雑魚敵。
前作同様、プラーガとは関係ない。
中島美嘉マジニが結構善戦した。

○処刑マジニ
前作にも登場した、を持った巨大マジニ。
ニューヨークステージで二体登場し、3D効果で画面から飛び出るほどの斧攻撃でアリス・エイダコンビを苦しめるが、施設の物を利用した二人の連携プレーによりあっさり撃破される。

○プラーガアンデッド
アンブレラが開発した寄生体「プラーガ」を投与されたアンデッド。
通常のアンデッドとは異なりT-ウイルスによる知性と統率力を持ち、プラーガによる戦闘力も格段にアップしている。
モスクワステージではロシア軍隊のプラーガアンデッドが登場し、バイクやバギーを乗り回しながら銃を撃ちまくり、ゾンビ以上の戦闘力を見せつける。

チェーンソー男
プラーガアンデッドの一つで、モスクワステージに登場した強敵。
ゲーム版にも登場したトラウマの一つである。

○リッカー改
1、Ⅱに登場したリッカーの改造型。
前作までに登場した個体よりも怪獣クラスのはるかに巨大な体を持ち、猛獣のごとく敵味方問わず暴れまくる。
特にお気に入りの餌は巣に持ち帰り繭の苗床にするらしい。
今作ではベッキーをお持ち帰りし、救出しに来たアリスにフルボッコにされた。

…これまたなんつーエイリアン2だ?



【余談】
今作では前作の直接的な続きであるものの、アクションに走りすぎて「ゾンビもの」から離れすぎたという反省を生かし、
序盤のクローンアリス一家がゾンビに襲われるシーンは、初心に帰って旧来のゾンビ映画オマージュにしたという。(その割にはどこかで見たような映像がちらほらと)

また前作以上にゲームのリスペクト要素を取り入れ、ゲームファンの再帰を図ったようだが、
そもそもストーリー自体が「『ゲームステージ』をクリアしていく話」以上のものにしかならず、
アリスが目立ちすぎて相変わらずゲームキャラの活躍がイマイチと、Ⅳ同様の評価を得ている。

なお、監督は今作を「最終章の序章」として製作したと明言し、次回作『バイオハザード: ザ・ファイナル』でシリーズの完結を公言していた。

ミラの「製作」が終わる2015年に『バイオハザード ザ・ファイナル』が製作開始を告知していたが、
カントクが日曜洋画劇場でのV公開時に
「Ⅵの物語は最終的にⅠに繋がります。Ⅵを見終わったらまたシリーズを全て見たくなるでしょう」
と不穏な発言をした。
ループオチだこれー!



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最終更新:2022年05月20日 17:35