重爆撃禽 ボム・フェネクス

登録日:2014/11/02 (日) 18:00:04
更新日:2023/12/16 Sat 10:36:12
所要時間:約 8 分で読めます





融合召喚!燃えあがり、飛翔せよ!

重爆撃禽 ボム・フェネクス





遊戯王OCGのカード。
漫画版遊戯王5D'sでボマーが使った融合モンスター。

●目次

【テキスト】

重爆撃禽(じゅうばくげきん) ボム・フェネクス》
融合・効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻2800/守2300
機械族モンスター+炎族モンスター
自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。
この効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。


【概要】

カード名は爆撃機と猛禽をかけた割と良いネーミングセンス。
攻撃名は不死魔鳥急降下撃(フェネクス・ダイブ・アタック)

攻撃を放棄する代わりに効果ダメージを与える効果を持つ。
効果名は不死魔鳥大空襲(フェネクス・ビッグ・エアレイド)
原作では攻撃不可デメリットはなかった模様。


【解説】

やはりメインとなるのはバーン効果。

フィールド上のカードの数が多ければ、それだけダメージ量が増す。
自分でも相手でもカウントするので、どちらかが大量展開していればかなりの痛打が期待できる。
心鎮壷やおジャマトリオなどで相手の場を圧迫しつつフィールドのカード枚数を増やせば、よりダメージが上昇する。

攻撃力も2800とそこそこあるので、場面によってビートしに行くか効果ダメージで攻めるかを選択可能。



融合素材は機械族と炎族という独特なもの。

この2種族でシナジーを持つモンスターはあまりないので、それぞれの種族でそこそこ汎用性のあるものを採用すること。
融合というディスアドバンテージの生じやすい召喚方法なので、手札を補充できるヴォルカニック・バレットなどを使うといい。
機械族であり、炎属性モンスターをリクルートできるUFOタートルもそれなりに便利。

同じ融合素材の融合モンスターには、
融合召喚時に相手モンスターを道連れに破壊してダメージを与える起爆獣ヴァルカノンがいるので、ボム・フェネクスとで選択できる。


【タッグフォース6】

ゲームのタッグフォース6では、ボマーがボム・フェネクスとヴァルカノンの融合召喚を主軸とするデッキを使用。
どちらにも専用ボイスがついている。

しかし融合素材が同じということがたたってか、どういうわけか主にヴァルカノンの召喚の方を優先してしまう。
効果を有効に使えるのならいいのだが、先攻や相手モンスターがいない時でもヴァルカノンを出すことが多く、
ヴァルカノンの効果を使ったら使ったで、場ががら空きになってノーガードという場面が散見される。
当時はまだ使えた未来融合なら、ボム・フェネクスの方を融合召喚してくれる。

ちなみに出しさえしてくれれば、死者蘇生やリビデ、再融合で過労死させてくれることも。
まぁだいたいヴァルカノンの方に使ってしまう上、ヴァルカノンは融合召喚時しか効果が発動しないのだが。





追記修正は効果ダメージを与えながらお願いします





















だが奴は・・・弾けた



【ワンキル】


このカードの効果を使えば、効果を無効にされない限り、どんな状況でもバーンダメージを与えることができる。
そのため、相手に召喚反応罠かフリーチェーンの妨害がなければ、場合によってはワンキルできるのである。


当初は、繰り返し融合召喚ができるフュージョン・ゲートと、発動ターンはデッキのモンスターを融合素材とするチェーン・マテリアルのコンボを使ったデッキ、
通称マテリアルゲートがあった。
これにより少ない消費でいくらでも融合モンスターを並べることができ、ボム・フェネクスを3体並べることも可能。

ボム・フェネクス1体あたり2700のダメージを与えれば、3体のダメージは8100になり、初期ライフを削りきれる。
2700÷300で9枚のカードがあれば良く、この場合ならボム・フェネクス3体と他の融合モンスター2体、フュージョン・ゲートで6枚は確約されているので、
自分が魔法・罠を伏せるか相手フィールドにあと3枚のカードがあれば勝てる。
もしくは、E・HERO エリクシーラーなどでループし、何度でも使い回せば勝ち確。

とはいえ、チェーン・マテリアルはサーチ不可能な罠カードである上、これを伏せてから自分のターンまで破壊されずに待つ必要があるため、
コンボ成功率は低く、このデッキはあまり日の目を見ることがなかった。





神風ワンキル


その後新しく登場したカードにより、フュージョン・ゲートとボム・フェネクスを使うことで
ほぼ確実に先攻ワンキルできるデッキが考案された。



《霞の谷の神風》
フィールド魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する風属性モンスターが手札に戻った場合、
自分のデッキからレベル4以下の風属性モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

霞の谷の神風とA・ジェネクス・バードマン
もしくはハーピィ・ダンサーを使うことでモンスターを大量展開し、
エンシェント・フェアリー・ドラゴンでフィールドを次の神風やフュージョン・ゲートに張り替え。
エンシェント・フェアリー・ドラゴン2体でランク7のNo.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク幻獣機ドラゴサックをエクシーズ。
効果で機械族のトークンを大量精製し融合素材とする。

ボム・フェネクス自身が炎族のため、一度融合すれば、
効果使用後のボム・フェネクスと他の機械族とで2体目・3体目のボム・フェネクスを呼び出せるのだ。

展開途中にブラック・ガーデンを挟むことで相手フィールドにトークンを発生させ、
バーンダメージの底上げをしてワンキルまで到達させることが可能。

機械族はエクシーズからのトークンで賄えるが、炎族はどうするのか…というと。
神風の対象は風属性モンスター。よりによってあのE・HERO エアーマンがいる。
HEROはほとんどが戦士族なのだが、それ以外にも炎族のザ・ヒートとレディ・オブ・ファイアがあるので、
これをエアーマン効果でサーチし、最初の融合素材とする。


神風とハーピィ・ダンサーがあれば、最低手札2枚でワンキルルートまで持っていくことができ、
それ以外でも手札3枚くらいならいくらでもワンキルパターンが存在。

神風はフィールド魔法なのでテラ・フォーミングでサーチ可、バードマンもジェネクス・ブラストでサーチ可、
エアーマンはヒーローアライブや召喚僧サモンプリーストでリクルート可。
回り出せば神風によるリクルートと他力本願竜によるフィールド魔法の張り替えができるので、
相手の手札誘発がなければ初手6枚から非常に高いワンキル率を誇っていた。
(しかも、構築によっては次元の裂け目を使うことで手札誘発すらシャットアウト可能)

…しかし、コナミがこれに危機感を持ったのか、このデッキがちらほら見られだした頃、
2013年9月から神風とバードマンが揃って制限にされ、このデッキは姿を消していった。





ノーデンワンキル


さらにその後、すさまじい展開力を誇る旧神ノーデンが登場したことにより、
神風ワンキルのギミックを応用して再び先攻ワンキルデッキが考案された。



《旧神ノーデン》
融合・効果モンスター
星4/水属性/天使族/攻2000/守2200
SモンスターまたはXモンスター+SモンスターまたはXモンスター
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。

ノーデンは融合モンスターだが、レベル4のため簡易融合から特殊召喚でき、
またはフュージョン・ゲートで適当なシンクロorエクシーズモンスター2体でも融合可能。
シンクロ召喚に使うと装備魔法をサーチするヴァイロン・キューブとでエンシェント・フェアリー・ドラゴンをシンクロし、
墓地の融合モンスターを蘇生させる再融合をサーチしてノーデンを蘇生し、ノーデンの効果でキューブを蘇生、これを連打する。

あとの流れは神風の時とほぼ一緒。
ちなみに炎族の融合素材は、ランク4炎族エクシーズモンスターの
No.58 炎圧鬼バーナー・バイサーが登場していたため、ついにメインデッキに用意する必要すらなくなった。


ノーデン以外にも、墓地のモンスターを複数蘇生できる魔法カードのソウル・チャージ
召喚時にデッキのレベル4以下のモンスター(属性問わず)を墓地に送るマスマティシャンの登場もあって、
手札2枚からを含む、これまた幅広いワンキルルートを持つ。

ちなみに炎族HEROを採用せずとも、エアーマンと、
HEROストラクで登場した、墓地に送られた場合エアーマンと同じHEROサーチ効果を発動するE・HERO シャドー・ミストを採用し、
E・HERO キャプテン・ゴールドをサーチ、キャプテン・ゴールドを捨てて摩天楼 -スカイスクレイパー-をサーチ。
これを他力本願竜のエサにするというギミックを採用することもある。


ノーデンは海外先行で登場し、先行収録された韓国の環境では既に猛威を振るっていたが、
日本で発売されたパックでもスーレアで収録。これ確信犯だろKONMAI。
発売直後の2014年10月の制限改訂では、サモンプリーストとソウル・チャージが制限にされただけで、他のカードパーツは一切規制されず、現在まで至っている。

確かにノーデンの性能が異常というのもあるが、そもそも先攻ワンキルに関しては、
エンシェント・フェアリー・ドラゴン、フュージョン・ゲート、そして重爆撃禽 ボム・フェネクスが悪事を働いているというのが
神風ワンキルの頃から変わっていない。
そのため、そろそろこの辺りのカードも制限がかかるのではないかと噂されている…。


そして、とうとう2015年1月のリミットレギュレーションにて制限カードに指定されてしまった。
DDBと言いこいつと言い、どうしてボマーのカードは悪さをする奴が出てくるのだろうか…




追記・修正は先攻ワンキルしながらお願いします

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最終更新:2023年12月16日 10:36