G-セルフ

登録日:2014/11/01 (土) 01:01:55
更新日:2024/03/31 Sun 00:55:55
所要時間:約 13 分で読めます





守るだけでは勝てないから!


画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」2019年11月29日公開より©サンライズ


ガンダム Gのレコンギスタ」に登場するMS。


型式番号:YG-111
所属:トワサンガ ドレット軍→アメリア軍 海賊部隊
全高:18.0m
重量:31.1t
装甲材質:インビジブル・チタニウム(フォトン装甲)

武装:
バルカン砲×2
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
シールド
大気圏内用パック
宇宙用パック
トリッキーパック
リフレクターパック
アサルトパック
高トルクパック
パーフェクトパック

パイロット:
ベルリ・ゼナム
アイーダ・スルガン
ラライヤ・マンディ



宇宙世紀時代に活躍した伝説のMS「ガンダム」によく似たトリコロールカラーの機体。
トワサンガで建造された機体でドレット軍の偵察用MSとして登録されていた物。
といっても、独自開発ではなく宇宙世紀時代の技術を記した「ヘルメスの薔薇の設計図」に従って組み立てられた機体である。
そのため作ったトワサンガも全容を把握しておらず機能面でも不明な点が多い。

「G-セルフ」という名称は「Gそのもの」という意味が込められており、複数あるG系統のMSの中でも本機がそれらの設計思想の根幹っぽい構造だったから、ということでアイーダが命名した。ラライヤは「ジィ」と呼んでいる。
トワサンガでは特に機体名は付けられておらず、大抵は型式番号の「YG」などで呼称されていた。


動力はこの時代の他のMSと同じ「フォトン・バッテリー」であり、本機は他よりも高圧縮かつ大型の物を多数搭載しているという。
装甲もインビジブル・チタニウムという透明金属のディスプレイを幾重にも積層させた「フォトン装甲」が採用され、これはかつてのガンダリウム合金以上の軽さと剛性を両立させている。またこの装甲自体がバッテリーとしての機能も持ち合わせていて、それ故に本機の稼働時間は非常に長い。
機体の各部には「フォトン・フレーム」と高性能スラスターを備え、前者は様々な機体条件で発光するようになっている。後者もバッテリーから送られるエネルギー量の豊富さもあって、非常に高い機動力を実現している。

余剰出力を全身のフォトン装甲から放出、周囲に光を放ったり任意の方向に機体のシルエットを投影することも可能。
この時放出される光は単純な目くらまし他、MSを軽く吹き飛ばす程度の物理的なエネルギーを帯びているためバリアのように用いることも可能。

更に瞬間的にエネルギーを放出することで、MSの常識を上回るパワーやスピードを出すこともできる。
劇中では拳にエネルギーを纏わせてウーシァを殴る→吹っ飛ぶウーシァに追い付いて追撃の回転蹴りというドラゴンボールか!と言いたくなるような戦いを見せた。

メインのフォトン・バッテリーは両足の膝関節フレームの外側に接続されており、ここのバッテリーを交換することで簡潔に補給を行える。
そのため、この両足のユニットを破壊されるとスペックが低下、最悪機能停止してしまう。
足に動力にあたる部分が搭載されているという珍しい機体である。

コクピットは分離してコア・ファイターになり、パイロットを保護する。ちなみにこのシステムは同時代のMSではほとんど採用されていないらしい。
コクピット内のパネルなどは国際(ユニバーサル)規格に準じているらしいが、動かせるのは「レイハントン・コード」を承認された特定の人間だけ。
これはレイハントン家の人間を識別するためシステムで、DNAや網膜スキャンなど非常に厳しいチェックを伴うため誤魔化すことは出来ない。
そのため本機を扱えるのはベルリとアイーダ、事前にパイロットとして登録されていたラライヤに限られている。
承認された者には「Gメタル」と呼ばれる鍵らしき物が与えられる。メタル自体は記憶媒体としての機能する他、薔薇の設計図にまつわるシステムを操作する鍵としても使える。

あとコクピットはトイレにもなり(これはGレコ世界のMSでは標準機能)、使用中は変な歌(ハイフン・スタッカート)が流れる。



背中のバックパックは換装でき、様々な局面に対応できる万能性を得ている。
背中のハードポイントも国際規格でアメリア、キャピタル両方で建造されたパックも装備できた……のだが、実は劇中で登場したパックはすべてG-セルフにしか対応できていない。
これに関しては技術力不足が主な原因との事。
一部の装備では換装すると機体AIの判断で装甲の色も変わる。
というか装甲自体は透明なので、普段のトリコロールカラーもあくまで投影された映像にすぎなかったりする。


所謂ガンダムタイプの容姿を踏襲しつつも、淡いトリコロールの機体色、全体的に曲線的なライン、縦に大きく開いたツインアイ、鬼の角のように前方に伸びたブレードアンテナと従来のガンダムタイプと比較しても非常に異質なデザインを持つ。
『∀ガンダム』にも関わっていたデザイナーの安田朗曰く、このブレードアンテナが何れはヒゲになるらしい。
デザイン・設定のコンセプトは『光ガンダム』。

Gレコ劇場版でも機体デザインに大きな変更はなかったが、唯一ツインアイのみ瞳のようなデザインが追加され、場面ごとによく動き非常に表情豊かなMSに変化した。


【大気圏内用パック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」2019年11月29日公開より©サンライズ
大気圏内での単独飛行を可能とするトワサンガ製バックパック。折り畳み式の主翼に2対のメインスラスターと8対のサブスラスターを備え、高い機動性を得ている。
主翼にはレーザーポッドが装備され、レーダーセンサーや近接防御武器として使用可能。全方位攻撃もできるが、無差別攻撃になりかねないので使われることは少ない。このパックでは使用されず、終盤後述のパーフェクトパックで初めて使用された。

【宇宙用パック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」2021年7月22日公開より©サンライズ
アメリアで製造された最初に装備していたバックパック。軌道エレベーターのクラウンから振り落とされても戻れるくらい大出力のスラスターを備える。
レスポンスがよく、ベルリも使いやすいと評している。
重力下での飛行も可能だが、恐らく宇宙で運用する時ほどの機動性は発揮できないと思われる。
コア・ファイターに直接装着する事も可能。

【リフレクターパック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」2020年2月21日公開より©サンライズ
アメリアのカリブ海洋研究所が造ったバックパックで、ヘルメスの薔薇の設計図を基にしている。装着時の装甲色は
リフレクターを展開して敵からのビームを反射したり吸収したり無効化したりする。吸収したビームは自身のエネルギーとして転用可能。
リフレクターは浮いてるように見えるがワイヤーで接続されている。その仕様上、運用は無重力圏内に限定されるのだろう。
ビーム兵器に対して高い耐性を持つが、受け止められるビームの総量には限度があり許容量を超えたリフレクターから順次切り離される他、普通に破壊されたりもする。

【トリッキーパック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」2020年2月21日公開より©サンライズ
アメリアがかく乱攻撃の研究用に造っていた物で、G系統の機体専用。装着時は装甲がピンク色になる。
Iフィールドが搭載されておりビームに対して高い耐性を持つ上、フィールドを相手に向けて飛ばすことで短時間機能不全を起こさせるなど色々な使い方がある。
推力も単機で大気圏上層部まで飛べるほど高い。
ろくに運用テストもされず投入された装備であるため、ビーム・ライフルが主兵装なのに肩の上にまでせりだした大型のパーツが取りまわしを阻害する欠点が戦闘中に指摘されている。
一度しか使われてない上に特に目立った性能を発揮したわけでもないので影が薄い。

【高トルクパック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」2020年2月21日公開より©サンライズ
キャピタル・アーミィが造ったバックパック。造ったものの装着できる機体がなく持て余していたのを、ケルベスがパクってきてメガファウナに提供した。
「バックパック」ではあるが、全身を覆う増加装甲で構成されており、装着した見た目はフルアーマーG-セルフといったところ。
鈍重なシルエットになるが高出力を生かした高機動用パックであり、高速ホバー移動や背部の大型ブースターによる大加速が売り。
高出力・高機動に耐えるためか、パック自体もビーム・ライフルが数発直撃しても全く支障を来たさないほどの頑丈さを持つ。
作戦中の着脱も可能であり、ベルリはウーシァに対して分離したパックを突撃させて囮にした。
劇中ではG-セルフの装甲色は変化しなかったが設定上では薄緑色になり、その姿はトライエイジで見る事ができる。

【アサルトパック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」2021年7月22日公開より©サンライズ
アメリアが開発した長距離戦用パック。装着時の装甲色は
バックパックではあるが、そのシルエットはミーティアGNアームズのような支援機と合体したような姿になる。
ブースターも搭載されているため、宇宙での長距離移動にも使える。またG-セルフ本体も脚部に増加アーマーを装着する。
大型ビーム・ライフルやミサイル・ポッド、超大型ビーム・サーベルを装備しており、特に艦隊戦でその実力を発揮する。
また、光学照準器「フォトン・アイ」を搭載しているためミノフスキー粒子散布下でも高精度の超長距離砲撃を行える。
反面、動きの素早いMSを相手にするのは苦手であっさり損傷してしまっている。
フォトン・アイはミノフスキー粒子を実質無効にするため非常に強力だが、単純な光学観測による照準という都合上状況に合わせた細かな調整が必要で、メカニック泣かせな面も持つ。

【パーフェクトパック】
画像出典:劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」2022年7月22日公開配給バンダイナムコフィルムワークスより©サンライズ
ビーナス・グロゥブの最先端の技術を得て、地球圏での最終決戦に向けてハッパの発案で建造された複合兵装パック。通称独裁者パック。
装備の際には肩部と腰部にもフォトンバランサーを内蔵したアーマーが追加される。
シルエットこそ宇宙用パックに似ているがスラスターの可動域が広がっており、より高い機動性を発揮する。
装甲の色も一見デフォルトと同じに見えるが、青みがかっていたホワイト部がアサルトパックのような純白になっている。フォルムがかけ離れてはいるが、配色はまさしく初代ガンダムに一番近い。
シールドもリフレクターパックの応用でビーム・プレーンを形成して、受けたビームを吸収する専用の「フォトン装甲シールド(通称:コピペシールド)」を装備する。
多数の機能を集約して搭載した最終決戦用装備であり、モード変更により多彩な能力を見せる。
個別モード発動中はそれぞれの投影カラーに変化する(高トルクモードは機能を発動させた部位のみが緑色に)。
前述のスラスターはアサルトモード時には変形してビームキャノンになるなどパーツ部位単位の多機能性が凄まじく、
ジットラボの技術力にこれまでG-セルフの整備をしてきたハッパも驚嘆し、ベルリも一種の恐怖を覚えた。
固有武装である「フォトン・トルピード」(光子魚雷)は反物質を封じ込めた結晶体を無数に散布して、
触れた対象を低温対消滅で瞬時に消滅させる。低出力でこの驚異的威力であり、高出力で使えばもっとも危険な兵装と思われる。詳しくは当該項目も参照。
更には消滅させた時に発生する光を光子エネルギーとして本体に還元する。
余りにも強力かつ加減のできない武装なためベルリの意向で一度しか使われていない。
上部には遠隔操作端末(ベルリはミサイルのように使用していた)トラックフィンが搭載されており、そこから対象を金縛りにする「トラクタービーム」を放つ。
他には、センサー粒子を放出して空間の光を奪う(パイロットからは効果範囲が暗闇に見えるが、外部からの視認は不可能)ことでフォトン・バッテリーのエネルギーを探知する「フォトン・サーチャー」を備える。
特殊兵装や機能に頼らずとも、他のMSや艦船の攻撃ではびくともしなかったユグドラシルやジーラッハのバリアをビームライフル一発で容易く貫いて損傷させており、基本性能も大きく向上していることがうかがえる。
更に更に、大気圏内用パックの装備であった全方位レーザーを、G-セルフのフォトン装甲(つまりほぼ全身)から放てるようになった。
ただでさえ手がつけられない強さだったG-セルフだったが、このパックの装備により敵にとってはもはや悪魔のような存在となってしまった





●武装
◆バルカン砲
頭部に2門内蔵されている。スタッフによるとレールガンらしく、数発の連射でグリモアの頭部を破壊できるほど高い威力を持つ。
コア・ファイターにも2門を装備。

◆ビーム・ライフル
メインウェポンである携行式のメガ粒子砲。U.C.のMSが装備していた物との違いは特にないらしい。
アメリア軍が開発した灰色一色のものと、ブルーのラインが入った正式装備版の2種類の仕様の装備が確認されている。
前者は威力は並だが整備性に優れ、後者の方は威力は高いが整備性の面で劣る。

◆ビーム・サーベル
肩と首の間にある青の平べったいパーツに格納されており、使用時にはそこから射出される。
∀ガンダム並にメガ粒子の細長い刀身を形成し、切断力が高い。
刀身を伸ばしたり、両手に持ったまま回転させてビーム・シールドのように使ったりもできる。交戦したデレンセンとマスクの反応から見るに、長さの調節はこの時代では非常に珍しい機能らしい。

◆シールド
実体式の防御用装備。
こちらも正式装備版(赤)と簡易構造版(青)の2種類用意されており、後者は簡易的ながらもかなりの耐久力を誇る。
赤い方はG-セルフに元々装備されていたもので、頑丈さに加えて限定的ながらリフレクターとしての機能を併せ持ち、更にバルカンを内蔵しているなど多機能に作られている。
劇中では下半分ほどを切断されても、フォトン・フィールドを発生させることでビーム・シールドのようにして特に支障なく使用できた。

◆スコードバリア
フォトン装甲から周囲にエネルギーを放出し、敵機の攻撃を吹き飛ばす。発動時にベルリは両手を前で交差させて「スコード!」と叫んでいた。
この形で使用されたのは機体の解析が殆ど済んでいなかった4話のみで、以降は光の放出を一定方向にまとめて衝撃を放つ牽制用途などで発動している。



●劇中の活躍
最初はドレッド軍によるレコンギスタ作戦の偵察機としてラライヤが操縦し登場。この時は大気圏内用パックを装備していた。
地球に降りてきたところをキャピタルと宇宙海賊の戦闘に巻き込まれ本体は宇宙海賊が、分離したバックパックと脱出したラライヤはキャピタル・アーミィが回収。
ムササビのようにマントを広げているにもかかわらずヘルメットをしていなかったため酸素欠乏症に罹り記憶喪失となる。

次にアイーダが乗ってフォトン・バッテリーの奪取作戦に使用されるが、ベルリらのレクテンによって鹵獲されアイーダは捕虜となり地球へと移送された。
2話でアイーダを取り戻しに来た海賊の仲間カーヒルが襲撃してくるもG-セルフに乗り込んだベルリがこれを撃破、カーヒルは死亡*1
3話で再度海賊の仲間クリムがキャピタル・テリトリィを襲撃、アイーダの返還を要求。再三襲撃してきた海賊に目の前で捕虜になっているアイーダが脱走する際、飛び級するほど優秀な士官候補生のベルリはノレドやラライアと一緒に何も考えずに着いていき、4話以降、自分達を救出しに来た部隊とそのまま交戦する。ベルリ自身は最後までそのことを自覚しなかった。なお、キャピタル・アーミィからキャピタル・ガードに攻撃を加えた描写は一度もない。

キャピタル側もG-セルフに注目しており、表向きはベルリ救出を掲げながら本機の奪取を目論んでいる。*2

序盤は特にヘルメスの薔薇の設計図を基にバックパックが開発されていたため、その実戦データ収集のために多くの形態を器用に使いこなしていた。
しかし局地的な運用しかできない一部のバックパックは一度使用されたきり再使用される事が無く、常時使っていたのは宇宙用バックパックで、次点で単体でも砲台として扱えるアサルトパックだった。

物語の舞台が宇宙に移り、トワサンガの出現に伴いそのルーツやレイハントン・コードの意味が明かされ始める。
また、依然としてキャピタル、トワサンガ、アメリアに狙われ続け新型MSと戦うが互角以上に渡り合っているなど底知れない性能を見せつけている。

金星へ向かった際にはジット団の部隊と交戦するも、これもシールドを半壊させられたくらいで本体に損傷は受けず乗り越えている。

再び地球へ戻ってくると、キャピタル・アーミーとジット団、アメリア軍、ドレッド軍による混戦状態に介入。この段階でパーフェクトパック仕様に機体本体も改修されており、以後これが基本形態となる。
上記でも触れたように、この時点でどの勢力の主要機体をも凌駕する性能を有していたので戦場に介入するだけで脅威と見做されるようになる。
脅威の際たるものでもあるフォトン・トルピードも、TV版では向かってくるウーシァ部隊の勢いを削いだくらいの描写しかなかった。だが劇場版ではアメリア軍もいる戦場の真っただ中に大量放出され、直撃と同時に何が起こったかも分からないまま蒸発するパイロットの姿、戦場に大量に散乱する残骸とベルリの脳内に木霊する悲鳴、両軍共に一瞬の出来事で大混乱する様子が映し出された。
放出箇所には居なかったマスクによって即時に原因がGセルフにあると断定され、「殺人者ァ!!」などと幾度となく罵られながら追い回されるが、直前に衝動から破棄したパーフェクトパック無しでもマックナイフを撃破寸前まで追い込めるなど、パイロットの技量共々に最強の名を欲しいがままにしている。

その後は海賊部隊の中核として戦争を止めようと奮闘するが、ビームのカーテンにかつては苦戦したガイトラッシュを難なく仕留め、停戦協定のため宙域に集まったアメリア軍とドレット軍を狙撃したユグドラシルを撃破している。

最終戦では宇宙からマスク・マニィの駆るカバカーリー・ジーラッハとの戦闘から大気圏突入、さらに地球のギアナ高地での戦いとフォトン・トルピードを封印していた事や補給無しで戦い続けたため、バッテリー限界を迎えて出力が大幅に低下してしまう*3
最後はマスクのカバカーリーと一騎打ちになり残りの装備をフルに使い無力化に成功したものの、パーフェクトパックと脚部フォトン・バッテリーを両方破壊され、相打ちとなる形で大破した。

ガンダム作品において最終決戦が敵の本拠地でも宇宙空間でもなく、地球の大気圏内で展開されるのはとても珍しい。



●ゲームでの活躍

◆EXTREME VS.シリーズ
『FORCE』で通常のG-セルフが、『マキシブーストON』でパーフェクトパック装備が参戦。



◆Gジェネシリーズ
Gジェネレーションジェネシスから隠し裏ボス及びゲストとしてG-セルフ パーフェクトパックが参戦。
裏ボスなだけあり高いステータスや兵装、ビーム吸収などを持ち合わせており原作以上に凶悪な性能を発揮している。
条件を果たすとパイロットであるベルリと共に使用可能となる。
次作クロスレイズではDLCで大気圏用パックとパーフェクトパックが登場。
どちらも素の性能はそこそこだが、アビリティ「レイハントン・コード」によってベルリが搭乗すると性能が大幅に向上する。
前者は武装が貧弱かつそのままでは宇宙で使えない(SFSやOPパーツが必須)と不遇だが、後者は相変わらずの凶悪さ。


スーパーロボット大戦シリーズ
X』にて初登場。ユニットとしては大気圏内パック、宇宙用パック、パーフェクトパックの三種類のみであるが、
アサルトパックが宇宙用パックの武装として登場し、他のパックも演出のみながらそれぞれの特性を活かして活躍する。
ウイングゼロから受けたエネルギーでリフレクターパックを展開する、トリッキーパックで暴れ回るプルを抑える、高トルクパックでΖΖの足を止める…など)
大気圏内パック・宇宙用パックは平凡な性能であるが、独裁者パックパーフェクトパックを入手してからが本番。
バリア貫通・サイズ差補正無視のMAP兵器版「フォトン・トルピード」が使いやすく、ベルリが初期スキルで「ラッキースター」を持つ上に幸運も習得するため資金稼ぎがしやすい。
更に最強技である「パーフェクトアタック」もバリア貫通・サイズ差補正無視がついており、ベルリが魂を習得するためにガンダム系にしては高い火力を出せるためにボスキラーとしても活躍する。
ベルリが決意を習得する事もあって非常に殲滅能力の高い機体だが、ベルリが集中も不屈も習得せず、ひらめきも直感として必中と複合になっているのが玉に瑕。
特に集中と不屈を覚えない点が序盤では強く響くため注意が必要。


ガンプラ
「ガンダム G-セルフ」名義でHGが発売。トワサンガ製ライフルとアメリア製シールドと大気圏内用パックが付属する。クリアパーツやシールがブラックライトに反応して光る素材となっている。
プロポーションや顔はなかなかだが可動域が最近のキットとしては一般的なHGレベルと抑え目になっており(1話のハイキックも再現できない)、改造は必須と言える。また平手が付属しないのでプライドとサクセスをつかめないのも痛いか。
その分色分けは優秀で、本体なら目立つバルカンと肩スラスターを塗装して墨入れするだけで素組みでも見れるものになる。ただしビーム・ライフルは塗りわけ部分が多いのにグレー一色なのでちょっと苦戦するかもしれない。

オプションセットも発売されており、宇宙用パックとコア・ファイター、初登場時に装備していたアメリア製ビーム・ライフルとトワサンガ製シールドが付属する。この宇宙用パックはコア・ファイターとのドッキングしてコア・ブースターみたいになる機能があり、追加キットながらこれだけでもそれなりに見れるものになる。

アサルトパック装備型とパーフェクトパック装備型も発売。
パーフェクトパックはスラスター部のアサルトモードへの変形、リフレクトモードのエフェクト、トラックフィンの分離を再現しており、非常にプレイバリューが高い。また待望の両平手が付属するため、第1話ラストのベルリによる起動シーンを再現できる。
プレミアムバンダイでリフレクターパック装備型も発売された。完全新規のパーツが多い主役機のバリエーションであるが、大抵の商品が2次まで受け付けるプレミアムバンダイにしては珍しく注文は1次で締め切られ、2017年11月現在まで一度も再販されていない。

テレビシリーズの主人公機なのだが今のところHGブランド以外での商品化はなく、後輩のバルバトスエアリアルに1/100スケールキットを先越されてしまった。劇場版効果でMS人気も上がりMG発表が待ち望まれている機体である。



ROBOT魂
大気圏用パックで販売
リフレクターパックがROBOT魂(魂ウェブ商店)で販売
魂の夏コレ2015で各形態が参考展示されていたが音沙汰なしである。

その後しばらく沈黙していたが、2023魂ネイションにてG-セルフ(パーフェクトパック)がMETALROBOT魂にて発売することが発表された。
G-セルフ本体も劇場版仕様になりしっかりツインアイには瞳が追加されている。






追記・修正はレイハントン・コードが承認された方にお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 00:55

*1 この時、カーヒルはG-セルフを動かせるのはアイーダだけだと思い込んでおり、彼女が裏切ったのではないかと動揺していた。

*2 6話で出撃前にウィルミットは人質救出は建前でG-セルフの奪取が目的だと邪推していたが、デレンセン自身はベルリ達の救出を第一に考えて行動していた。

*3 大気圏内で自由飛行すらままならなかった点や、アサルトモードの砲撃が明らかに脆弱になっている点で窺える