風見雄二

登録日:2014/10/31 Fri 18:22:07
更新日:2023/12/04 Mon 18:49:12
所要時間:約 11 分で読めます




最後に、もう一つだけだ


ここは、普通の学校なのか?






Frontwingより発売された18禁アダルトゲーム「グリザイアの果実」およびその続編、完結編である「グリザイアの迷宮」「グリザイアの楽園」の主人公。

原画担当:フミオ
CV:無し/櫻井孝宏諏訪彩花(幼少期)(TVアニメ)

美浜学園、6人目の学生。
10代前半で家族を相次いで亡くし天涯孤独となった後、紆余曲折を経て『師匠』である日下部麻子に引き取られる。
そしてある時本人の「普通の学校に通いたい」という希望から、
知人かつ美浜学園長である橘千鶴の縁により「カナダからの帰国生」という形で編入することとなる。

□特徴、人物

常に冷静で、必要以上には他人へ近付かないタイプ。
毎朝16kmのランニングを行ったり読書を欠かさないなど自己研磨に余念がない。
また、走力以外の身体能力もずば抜けており、完全に素人とはいえ榊由美子によるカッター攻撃を手加減した上で軽くいなしている。
これは『師匠』である日下部麻子による「小学生は足の早い奴がモテる」「中学生は喧嘩の強い奴がモテる」「高校生は頭の良い奴がモテる」という教えから来るものである。
それゆえ体力も知力も高水準であるが、言動が観察的で感情に乏しく、日常的なコミュニケーションにおいては劣る。
また、育った環境のせいか皮肉が多く、痛烈なブラックジョークを言い放つことがある。
有限会社アサヒクリーンという会社でバイトをしており、その会社からは唐突に呼び出しを受けることも。
軍隊に関する知識が豊富であり、軍人のような癖や言動をすることがある。
好きな動物はヤブイヌ。嫌いな言葉は「ごめんなさい」。

以下、浅いネタバレ注意




ようなどころではなく元軍人、現特殊工作員。
彼が勤める会社とは裏の仕事を受け持つ「CIRS(サーズ)」という組織であり、
その中でも彼は特殊工作員のエース・ナンバーである「9029」の名で恐れられている。
本社はアメリカであり、日本では市ヶ谷に居を構えていることからそのまま「市ヶ谷」と呼ばれる。
果実の各ルートでもこの経歴が密接に関わることがあるが、過去については雄二の口から断片的に語られる程度である。

続編である迷宮にて、CIRSにおける最高責任者に匹敵する謎の存在「地下の彼女」が彼の過去を明細に報告するよう求める。
そこで本格的に彼の過去が語られることになるのだが・・・

以下、ネタバレ注意




















風見家の第二子、長男として誕生。
「天才」と呼ばれる姉に比べてあらゆる面で凡庸だったことから父親には明確に疎まれ、母親からも腫れ物を触るような扱いを受けて育つ。
ただ家計を実質支えていた姉である風見一姫からは溺愛されており、家庭内では保護されていた。
学校での生活も順調であり、強いて言えば女友達*1が出来やすく姉の機嫌を損ねていたぐらいか。
もしかしたら後述の雄二の性質はもうこの時から完成されていたのかもしれない。恐ろしい話である。


だがその姉がマイクロバス事故にて死亡したことにより、家庭環境は一変。
一姫に期待していた企業からは見限られ、父親は暴力を絶えず振るうようになる。
母親は雄二を連れて2度逃亡を図るものの、結局見つかってしまう。
2度目に見つかった際、母に性的虐待を行う父親に対して殺意が芽生え鈍器で頭を殴打。
助けられた母は雄二に「後から行く」と伝えて全財産を預け、駅に向かうように促す。

駅に向かう途中、救急車の音を聞き家に戻った雄二は、家から父の死体が運び出されるのを無感動に見送り、家に入る。
そこに居たのは首を吊った母であった。父と母を失った雄二はその場で気を失い倒れる。
この時ひたすら「ごめんなさい」と言っていた事が、彼が「ごめんなさい」という言葉を嫌うきっかけになる。




その後、姉の絵画を買い取りに来た際、彼の虚ろさに目を付けていた国際的テロリスト「ヒース・オスロ」に引き取られる。
しばらくはウィッグやゴスロリの服などを着せられ人形のような扱いをされていたが、
ある時自分を犯そうとした男を逆に殺害したことでオスロに殺人マシンとしての才能を見込まれる。
そしてオスロの私設少年兵育成機関にて暗殺者としての教育と洗脳を受け、様々な要人の暗殺に手を染める。
だが、CIRSの施設襲撃の際当時の襲撃メンバーであった「9029」である日下部麻子により発見される。
薬物と洗脳によって心身共にボロボロとなっている彼を麻子は引き取ることにした。




その後は麻子の自宅である山小屋ハウスにてたまに様子を見に来る麻子の友人のJBと共に共同生活を送ることになる。
そして彼女の大胆とも粗暴とも言える性格と教えに次第に心身は回復を見せる。
また、麻子はオスロにより彼に刷り込まれた「殺人マシン」としての性格を表に出さないように暗示をかけた。
この頃から本格的に狙撃の才能が開花し始め、過去の負傷による後遺症で狙撃が困難になりつつある麻子の代わりに9029として現場に出ることもあった。
その後は本格的に麻子の後を継ぎたいと考えるようになった彼はアメリカの「学校」にて教育を受け実戦を経験し、日本に帰国してライセンスを取得。
「I-9029」として様々な工作活動を受け持つようになる。
千鶴と出会うきっかけになったハイジャック事件が起きたのもこの時。

しかし、その後遺症により麻子は亡くなり、身寄りを失った雄二はJBに引き取られる。
が、自らの進むべき道を見失い「仕事」に対する気力を失ってしまう。
休養をとり北海道をバイクで旅するさなかで、あることがきっかけで「普通の学校に通いたい」と思い・・・

と、ここまでが迷宮にて語られる彼の過去である。
そして報告を終えた彼が学園に戻ろうとした際、仕事の電話が入る。内容はある人物の暗殺。
スコープの先に居たその人物とは・・・

’わ’
’た’
’し’
’は’
’か’
’え’
’っ’
’て’
’き’
’た’
’ぞ’
’か’
’ざ’
’み’
’ゆ’
’う’
’じ’


ヒース・オスロ であった。


雄二はトラウマにより銃を撃てず、任務は失敗。
「地下の彼女」の命により、牙を抜かれた狼と判断された彼は市ヶ谷の地下に拘束されることとなる。
そして同時刻、テレビでは衝撃のニュースが報道されていた。
それは、在カザフスタン領事館がオスロの兵により襲撃されたのだが、その犯人の中に 風見雄二 が居たと────

以下、完結編である「グリザイアの楽園」ネタバレ注意




























地下へ収容された雄二は、死を覚悟していた。
生前、麻子に「今まで生かされた恩を返したければ、女を5人は救ってみせろ」と言われ、
言葉通り学園生達5人を救った彼はもはや思い残すことなどないと考えていた。
そんな折、「審問」ということで例の「地下の彼女」である「タナトス・システム」へと連行される。
そこで彼は実の姉である一姫と間接的ながら再会を果たすことになるのだが・・・その辺の事情については彼女の項を参考のこと。

彼女からオスロを暗殺して欲しいと頼まれるも、地下に収容され定期的な薬物注射により活動もままならない状態ではどうしようもない。
そんな彼を助けたのは、かつて自分が救った少女達。
タナトスによる支援を受け、彼を移送中の車両を襲撃・・・した テロリストを襲撃 し、見事彼を奪い返したのである。
誰一人欠けることなく、最終合流地点である潜水艦に辿り着いた彼がそこで見たのは・・・
いい加減ヒキも面倒なので言うが風見一姫本人だった。システムのコアとして保管されていた彼女をJBが回収したのである。
姉と感動の再会を果たした彼は、彼女からオスロと決着をつけるか否かを問われる。
一度テロリストの手に落ちた際に、彼の手にはオスロにしか外せないブレスレット型爆弾が付けられていた。
手を失うことになっても外して逃げるか、全ての過去にケリをつけるか────

彼はケリをつけることを選んだ。
オスロの本拠地「タルタロス」に単身乗り込んだ彼は、自身のコピーであるテュポーンを下し、
麻子の形見である刀を使って襲いかかってきたオスロとも決着を付け、爆弾も一時停止させることに成功する。

が、そこで壁の向こうから生命維持装置に繋がれた「オリジナルヒース・オスロ」が登場。
オリジナルオスロから戦争代理人であるオスロの真実、人間の愚かさ、コントロールされた戦争の必要性を説かれ、
次代のヒース・オスロになるように選択を迫られる。

だが、彼はもう家族を失い世界に絶望し、「何もしなかった」頃の彼ではなかった。
師匠から、学園から、様々な人間を見てその素晴らしさを見てきた彼はオリジナルオスロの提案を一蹴。
オリジナルオスロの手に一度解除した爆弾をセットし、「自ら行動してみろ」の言葉と共に鍵を置き去りその場を去る。
船から脱出しようとするも、やがて爆弾が爆発し────
























2年後、そこには生前麻子が購入していた無人島「グリザイア島」で釣りを楽しむ彼が居た。
その傍には、彼を慕う少女達──一部「少」ではないが──の姿があった。








さて、彼を語る上で欠かせないのがその 性欲の強さ である。
幼い頃から姉に弄ばれ、性の手ほどきを受けていた彼は、師匠である麻子に童貞を奪われ、更に女の扱いについて手ほどきを受けた直後にその才能を開花させることになる。
一日5~6回の調子で繰り返し、麻子が叱った後も週5~6という頻度。
その後も嫌がりながらまんざらでもないJBを「ハメ殺されるかと思った」と言わしめるまで繰り返したり。
風俗嬢が泣いて謝るまでヤったりと逸話?に事欠かない。
流石に成長するに連れて落ち着きを見せるようになり、そこには天音の裸を見ても平然とウーロン茶を飲みつつ「いい乳だ」と言える男が誕生していた。
なお、IF√も含めて作中で彼と性的接触描写があった人間を以下に示す。

幼少期
  • 姉のバスケ部メンバー×8
  • 母親

暗殺者時代
  • 富豪男(未遂)

軍人時代

本編

うん、 自重しろ
まあバスケ部メンバーは姉が女の怖さを教えようとわざとけしかけたりしているのだが・・・
なお、母親は不明だが姉に手を出すのはグランドルートアフター、つまり 正史





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最終更新:2023年12月04日 18:49

*1 実はその中に本編ヒロインの一人が混ざっている