クッパJr.

登録日:2014/10/30 Thu 14:57:13
更新日:2024/04/23 Tue 15:15:48NEW!
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いつか、おおきくなったら…

また、マリオとたたかいたい!


マリオのゲームに登場するクッパの息子である。
容姿はベビィクッパやミニクッパに似ているが、牙をむき出しにした口が描かれたスカーフを着けている。*1
武器としてオヤ・マー博士の開発したマジックブラシを扱う。
初登場は『スーパーマリオサンシャイン』で、以降マリオファミリーの一員としてクッパが出ればだいたい登場する。
GCで初登場したキャラでは一番知名度が高い。二番目は多分キングテレサボスパックン

CV:デロレス・ロジャース(GC)、ケーティー・サゴイアン(Wii以降)


キャラとしての特徴や性格

基本的にクッパに性格が似てワガママだが、基本力任せな父と違って彼から「頭を使え」と教えられた事から頭を使ったずる賢いこともする*2
この部分は色々なゲームで使われている。
例を挙げると、
  • 『サンシャイン』ではニセマリオに変身してドルピック島のあちこちを汚してマリオに濡れ衣を着せる
    • ドルピック島の司法制度がアレだった為、恐らくそれも見越してマリオに濡れ衣を着せるつもりだったようだが、ポンプでマリオが汚れを洗うという手段を取っていた為に結果的にマリオは島の洗浄を命令され、投獄は失敗してしまった。
  • クッパと共闘する時は自分は援護してマリオ達を苦戦させる(主にクッパがラスボスの時)
    • が、水入りキラーで水を補充されたり、クッパJr.クラウンを盗られて結果的にクッパの敗因になることも。
  • ピーチ城を攻撃してマリオの注意を引き、その隙にピーチ姫をさらう
など。

それゆえ、パーティゲーム系での性能は基本的にトリッキーなタイプである。
しかし、他の性能はデイジーほどではないが結構バラバラ。
概ね身軽でスピードに長けていることが多い。

また、父親思いのしっかり者でもある。
『サンシャイン』ではクッパからピーチは自分のママでそれをマリオがさらったと父の願望を言われていたが、もちろんそれが嘘(真逆)だと知りつつも気を遣って黙っていた。というか種族からして明らかに違うのに、クッパは本気で騙せるつもりだったのだろうか。
クッパが最終的に良心を痛め、真相を告白した時にそれを言うと、同時に「いつか大きくなったらまたマリオと戦いたい」と誓う(これには父クッパも感心し、「おまえがいればクッパ一族は安泰」と称した)。
こうした事から本作ではピーチのことを最初はママと呼んでいたが、これ以降の作品では普通に名前で呼んでいる。
ちなみにクッパのことは「お父さん」と呼んでいる。かわいい。

基本的にマリオと敵対する時は中ボスとして立ちはだかる。力押しのクッパと違い、変則的な攻撃をする。
何度も戦うことになると父親と違いその度に弱点を補ってより変則的な攻撃になる傾向がある。ただ別の弱点が出るためその詰めの甘さは親譲りなのかもしれない。
『マリオWii』ではクッパJr.クラウンに乗っての攻撃が主になる。スマブラでもクラウンを活用する形で参戦したこともあってか、以降はクッパJr.クラウンに乗って登場する事が多い。
なお、目が縦長のクッパクラウンと違い、クッパJr.クラウンは目が丸いのが特徴。
父親の用いたクッパクラウンの方は、Jr.登場以降もちょくちょく出番が用意されており、登場作品が被ることもよくあるが、Jr.クラウンと同じ画面に映ったことはパズマリくらいしかない。

ちなみに彼の実の母については言及されたことがないので不明。
ただクッパはピーチとたびたび本気で結婚を目論んでいるので、すでに故人(故亀)か、もしくはいわゆる妾の子という立場なのかも知れない。

コクッパとの関係

Jr.の登場以前は、スーパーマリオブラザーズ3に登場したコクッパ7兄弟がクッパの子供達だったため、
当初Jr.はクッパの8人目の子供やコクッパとは別の母親の子供などと思われていた。
しかし、コクッパが久々に登場したマリオ&ルイージRPGでは台詞も無く特にクッパとの関係が明言されず、
続いてJr.と共演したNew スーパーマリオブラザーズ Wiiにて、コクッパ達はクッパの手下という扱いになったがやや曖昧だった。
このことはしばらく無視されてきたが、2012年に宮本茂が海外のゲーム雑誌のインタビューにて、
「現在のストーリーではコクッパはクッパの子供ではなく、クッパJr.がクッパの唯一の息子」と答える形でようやく落ち着いた模様。
現在はコクッパという名前は使われず「クッパ7人衆」と呼ばれる。
ただ、7人衆の甲羅にもトゲが生えている為、なんかしらの親戚関係にあたる可能性も高い。
トゲゾー?そもそも甲羅が違うし…

なお、マリオパーティシリーズにも7までミニクッパ(またはR・G・B)というクッパの子供のような者達が頻繁に登場していたが、
彼らはJr.や7人衆とはまた別の存在で、初代の時点で「クッパが創り出した分身」という設定であり、ややこしいが子供ではない。なお、『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』ではミニクッパはコレクションにすら載せてもらっておらず、彼らが出演していたミニゲームは全てクッパJr.が代役を務めている。似たような事態はパワーキノコ→巨大キノコでも発生している。
ヨッシーアイランドなどに登場するベビィクッパも、クッパの若かりし頃の姿なので容姿こそ似ているがJr.とは別人である。

Jr.と7人衆がゲーム本編で初共演したNew スーパーマリオブラザーズ WiiではOPやEDで非常に息の合った連係プレイややり取りを披露しているため、
厳密な関係こそ不明だが8人の仲は良好のようである。
「マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX」では、Jr.は7人衆に「ぼっちゃん」と呼ばれ、クッパ同様の忠誠ぶりを見せた。
「マリオ&ルイージRPG 3DX」では7人衆と離合集散を繰り返しながら、次第に絆を深めて冒険を進めていくことになる。
この二作品から、彼らの地位はやはりJr.(>カメック)>7人衆となっている様子で、基本的に7人衆も敬語でJr.には接している。

各ゲームでのクッパJr.(ネタバレ注意)

Jr.と7人衆が共演したゲームは、New スーパーマリオブラザーズ Wii、New スーパーマリオブラザーズ U、New スーパールイージ U、マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX、マリオカート8DX、マリオ&ルイージRPG 1DX、マリオ&ルイージRPG 3DX
そして大乱闘 スマッシュブラザーズfor 3DS/Wii Uである。


スマブラ

3DS版にて隠しキャラとしてまさかの参戦(WiiU版では初期キャラ)。
小型のクッパクラウンに乗りながら戦う。下半身のクラウンに攻撃を当ててもあまり吹っ飛ばないため、敵の場合飛び込みで上半身の本体にうまく攻撃を当てるのが大事。
スマブラでもやはりトリッキーで、大砲、メカクッパ、カート(クラウンの変形)、ドリル、プロペラ、鉄球などクラウンの武装を使った攻撃が多く、性能的には発生が全体的に鈍い代わり空対空と追撃・復帰阻止に秀でた、有利な状況を更に押し上げるのが得意なファイター。
復帰は自爆ジャンプでクラウンを捨てて飛ぶ。本体は重くないためチャンスだがボタン入力でハンマーで攻撃できる。また着地と共にクラウンが復活する。
最後の切り札はニセマリオペイント。
ニセマリオに変身して第四の壁にインクをX字に塗りつける。このインクはガード不可の攻撃になっており、カメラ移動で範囲が大きくずれてくるため、とんでもなく範囲・命中率が高い。しばらくするとXの字が爆発して強くふっとばす。

また、最大の特徴はキャラの色替えをすると、本人のカラーが変わるのではなくてクッパ7人衆&それぞれのカラーの量産型クッパクラウンに変わること。
全員選べるだけでなくキャラコールや表示もそれぞれ7人衆の名前に変わるにとどまらず、それぞれの声優を使われるという徹底っぷり。
他言語版では、特設リングで表示される通り名もクッパJr.と7人衆全員で8種類用意されている。(日本語版では全員『万能のチャリオット』で統一、クッパクラウンをチャリオット(戦車・戦闘用馬車)に見立てている)
クッパJr.と同じキャラ扱いなのでさすがにキャラ別に違う技やモーションはないため、7人衆もJr.と同じくニセマリオに変身できてしまうのは気にしてはいけない。
昔はコクッパも他人を動物に変身させることができていたのだから、その応用かもしれない。もしくはマジックブラシの効果かもしれない。
(本来クッパJr.がニセマリオに変身できるのは、スーパーマリオサンシャインで使っていた変身スカーフの効果だが。)

また、WiiU版のダイレクトで流れたクッパJr.のPV「未来の大王」は父親譲りといえるボスキャラとしての貫禄やカリスマ性を発揮していて、
なかなかカッコイイので一度見てみるといいだろう。
コクッパ達も総参戦し、Jr.共々ボスの風格を漂わせている。

クッパJr.と7人衆は仲がいいことを証明しているだけでなく、WiiU版からは最大8人対戦が出来るモードがあるため初のクッパJr.と7人衆の8人で対戦ができてしまう。
これはかなり胸熱である。

スマブラSPではJr.が空中上攻撃や自爆ジャンプからの追撃に使っていたハンマーが、7人衆のカラバリだと全てそれぞれが持っていた杖に置き換えられる芸細リメイクがされた。


スーパーマリオメーカー

敵キャラとして配置できる。
クッパのパーツを振ると交互に姿が変更されて使用できる。
クッパと共有してひとつのエリアに3体まで配置できる。
炎を吐いて攻撃したり大ジャンプして地響きを起こし、ダメージを与えると甲羅にこもり一定時間マリオに向かって突進してくる。崖際でかわすとそのまま落下する事も…
3回ダメージを与えると倒せるが、2回ダメージを与えると甲羅を投げる事も。
原作で彼が愛用しているクッパクラウンもパーツとして登場し、もちろん乗せる事もできる。
この場合、攻撃手段は2つの甲羅をばらまき、2回ダメージを与えると炎も吐いてくる。
羽のパーツを付けると炎の代わりにハンマーを投げるようになり、城スキン以外で穴に落ちても飛んで復帰してくる。
役割が役割なので正統派コースの最後に配置される事が多く職人の数だけフィールドや第三者の妨害など様々なバリエーションがあり汎用性が高い。
ちなみにキャラマリオの変身の1つに彼もいるので自身や父親との対決をテーマにする事もできる。

続編の2では前作より少し強化され、甲羅での突進中に崖際でも落下しなくなり、離れた足場でもジャンプして近づいてくる。
新しくブンブンやVer.3.0アプデでクッパ7人衆が追加されたのでボス戦のバリエーションがさらに増えた。


マリオ&ルイージRPGシリーズでのクッパJr.

マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー

作中に登場したボスの強化版と戦える「バトルリング」での隠しボスとして登場。
強化版ボスをそれぞれ全て倒すと、それらのボスと連戦できる「バトルメドレー」が解禁される。
このバトルメドレーで強化版ボスを全て倒すと、ラストに隠しボスとしてクッパJr.と戦うことになる。
「スーパーマリオサンシャイン」で落書きに使用したマジックブラシを所持しており、ブラザーアタックをする度にブラシでくすぐってそのブラザーアタックを奪って封印してしまう。前作のクッパXに近い。
通常はクッパクラウンに乗っており、クッパJr.がクラウンから降りたときはマリオ・ルイージがクラウンに乗ることができる。このときにマリオ・ルイージがクッパJr.を追いかけて砲弾やメカクッパなどを投擲してクッパJr.にぶつけることができる。奪われたブラザーアタックはこの時に奪い返すことができる。
ぶっちゃけタネが割れれば単体では簡単な部類に入るが、バトルメドレーの仕様上ここまで消耗も激しく、残りターンも決して多くないという状況なので総合的には十分強敵になる。むしろアックームXが余計に強敵かもしれない。

マリオ&ルイージRPG ペーパーMIX

この作品では紙となったペーパークッパJr.と共に登場。父親どうしは互いにいがみ合っているが、息子どうしはお互いを相棒として意気投合する。
紙ではない方のクッパJr.がペーパーマリオサイドのキャラクターが入ってた本を燃やそうと恐ろしいことを提案するが、それを嫌がるペーパークッパJr.を見て燃やすのを止めている。
物語の中盤でマリオ達と戦う。ここでマリオ達が勝つと、息子が倒されたことにクッパが激怒してピーチ姫がいるピーチ城を砲撃する。このことから、クッパにとってJr.はピーチ姫よりも大切な存在であるとうかがえる。

ちなみに7人衆は発売時期の都合上ペーパー側は登場しない。が、ロイが「ペーパーな自分たちはいないんだな」という趣旨のセリフは発していた。

マリオ&ルイージRPG 1DX

『4』と同じく隠しキャラクターとして登場。
「クッパ軍団RPG」で真のラストシナリオを勝利するとクッパJr.を仲間に迎えることができる。

マリオ&ルイージRPG 3DX

「クッパJr.RPG」での主人公の1人であり、初めて彼にフォーカスを当てた物語である。

メタコロ病に感染したクッパ軍団を救うために立ち上がる。
初めは父親に褒められたいという思いで冒険を始めたが、その一心で仲間の大切さに気づかず、クッパ7人衆は次第に離れてしまう。最後まで付き従ってくれたモートンも、敵の罠にかかって凶暴化してしまう。
カメックの説得やモートンから貰ったチキンによって仲間の大切さを自覚し、クッパ7人衆を再び合流させることを決意する。

クッパ7人衆全員と合流すると、クッパ城を占拠したSSカンパニーの3人をやっつけるべく立ち向かう。
SSカンパニーに無事勝利した後は今回の冒険で太り気味になったクッパにサプリを勧めたが、クッパが全部飲んでしまいやせすぎでほねクッパになってしまう。明らかにサプリを飲み過ぎたクッパが悪いのにサプリをイタズラだと勘違され、怒り心頭のクッパに追い回されるという「クッパ軍団RPG」の天丼展開を迎えてしまう。

後日、息子の成長を確かめたい父親クッパと対決することになる。


マリオカート

マリオカート ダブルダッシュ!!でクッパのパートナーとして参戦。
軽量級で持ちマシンはマグナムカート、スペシャルアイテムはクッパこうら。
DSでは不参加だったがマリオカートWiiで隠しキャラとして復帰。重さは中量級に変更。その後のシリーズではマリオカート8までしばらく登場しなかったが、switch移植版の8DXにおいて、同じく登場しなかったカロン、キングテレサと共に復活。コクッパ達とのレースも可能。


ペーパーマリオ オリガミキング

全面的にクッパ軍団が味方であるため、彼も初めて味方サイドのキャラとなる。
ただ、登場してすぐにハサミの攻撃を受けてしまったため、治療のためてんくうスパーランドで温泉を巡ることとなる。
終盤ではカメック共々ハリボテ軍団を止めるなど活躍するが、「共闘」とまでいえるシーンは少ない。

スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド

ついにマリオの相棒として本格的に共闘。
「フューリークッパ」となり暴走する父を止めるため、本来敵であるマリオに協力を依頼する。
マジックブラシでアイテムや土管を出現させたり、また近くの敵を倒したりする。
敵を攻撃する頻度は設定で変えることができ、最大にするとたいていの雑魚はマリオが近づく前に片付けてくれる。
なお本作ではなぜか喋ることが出来ないようで、セリフの後に「…とクッパjr.は伝えたいようだ」のナレーションが入る。



追記・修正はニセマリオに変身してからお願いします。

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最終更新:2024年04月23日 15:15

*1 このスカーフはトッテンも身につけているが関係性は不明

*2 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii Uの「ニセマリオペイント」のフィギュアの説明文では「悪事を働きマリオに濡れ衣を着せた犯人は、武闘派の父ではなく、頭脳派の息子だった」と書かれている