ドラえもん のび太と銀河超特急

登録日:2014/10/28 Tue 21:48:25
更新日:2024/03/30 Sat 06:17:06
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1996年 80年代後半生まれ~90年代前半生まれホイホイ ある意味遺作 かっこいいのび太 のび太って映画になると急にカッコいいこと言うんだから! のび太無双 アニメ アニメ映画 シンエイ動画 テーマパーク ドラえもん ドラえもん版ジュラシック・パーク ミステリートレイン メタ発言 メルヘン ヤドカリ←ではない ヤドリ 不安な未来の学力水準 列車 割と杜撰な管理←相手が悪すぎた 劇場版 地域復興 大山版ドラえもん長編映画リンク 大長編 宇宙 寝台特急 忍者 恐竜 旅行 映画 映画ドラえもん 東宝 毎度おなじみ世界の危機 浜辺で拾った小さなこの貝殻はどうして渦巻く形になったのか 特急 真空ソープ 神作画←サービス的な意味で 私のなかの銀河 芝山努 藤子・F・不二雄 西部劇 観光 豪華声優陣 銀河 銀河超特急 銀河鉄道




ミステリー・トレイン発車オーライ!

今、宇宙を駆け巡る

スーパードラベンジャーが始まる!!


監督:芝山努
脚本:藤子・F・不二雄
主題歌:海援隊「私のなかの銀河」

『ドラえもん のび太と銀河超特急(エクスプレス)』は、『映画ドラえもんシリーズ』の第17作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第16作目のタイトルである。
1996年3月2日公開で上映時間は97分。
同時上映は『ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』。

●目次

【概要】

原案は短編作品の「天の川鉄道の夜」。タイトルから察しがつくと思うが、公開年の1996年に生誕100年を迎えた宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」のオマージュ作品。*1

今回の作品について原作者の藤子・F・不二雄氏は、
「前作の『創世日記』が「生物進化」「文明進化」をからめ、ちょっとややこしかったので反省し、次回作はなるべく単純に、ビジュアル主体の賑やかな話をと考えました。」とのこと。
そのため今作は舞台がテーマパークだったり、「西部の星」や「恐竜(中生代)の星」などが登場するなど、子どもが馴染みやすく楽しめる作品となっている。

ただ一方で、「かつては珍しい鉱石資源の発掘で栄えた星群が、資源の枯渇によって衰退し人的・経済的に喘いでいたのを、テーマパークの建設で観光業を盛んにし、再興を図る」
といった現代社会が抱える地域の過疎化とその対抗策という、大人向けの風刺的テーマも盛り込まれている。

原作者の藤子・F・不二雄が、次回作『ねじ巻き都市冒険記』の連載中に亡くなったため、今作品は藤子が結末まで手がけ、上映まで見届けた最後の作品となっている。
また長年主題歌を提供してきた武田鉄矢及び海援隊は、この作品を最後に主題歌の提供をやめたが、2010年公開の「人魚大海戦」では14年ぶりに挿入歌の提供をしている。
また、こうしたアニメ映画にしては珍しく、クラシック音楽*2が挿入曲として用いられている


【あらすじ】

3日間も帰ってこないドラえもんを心配するのび太。あちこちを探しまわっても見つからず、諦めて家に帰るとそこにはいつもの様に自分の部屋に居るドラえもんの姿が。
実は22世紀で大人気の「ミステリートレイン」の切符を3日間も並んで手にいれて来たのだと言う。

喜んだのび太は早速いつもの面々に話をし、当初はスネ夫の嫉妬心から有耶無耶になり付いて来なかったが、
結局一緒に銀河鉄道に乗り「ハテノハテ星群」にある巨大テーマパーク「ドリーマーズランド」に辿り着く。

全員思い思いにテーマパークを満喫するが、次第に「ハテノハテ星群」に住む人間の体を乗っ取ろうとする寄生生物「ヤドリ」との戦いに巻き込まれていくのであった…


【登場キャラクター】

【メインキャラクター】


切符?無くても大丈夫。夢見る心があれば…

ご存じ未来からやって来たネコロボット
冒頭からのび太に一言も告げず3日間も行方をくらましたり、「西部の星」にて雰囲気ガン無視でタケコプターを使おうとしたりと、何処か抜けている青狸。

今回は射撃を活かしたのび太の活躍や巻物でピンチを切り抜けるジャイアンの活躍等にスポットが当たっている為、活躍がほとんど無く、
考え方によってはスネ夫以上に不遇な扱いになっている。
更に「西部の星」では強盗団と戦う際、ネズミを見て気絶してしまい、その後はのび太が強盗団を倒すまで気絶したままという、可哀想なくらい見せ場ゼロ。

それに加えて終盤は「ヤドリ」の手によって四次元ポケットが使えなくなることもあり、
全体的にひみつ道具の出番が少ないことも、不遇さに拍車をかけている。
そもそも作品の舞台が22世紀なので、未来のひみつ道具のアドバンテージ自体がない。
ちなみに「西部の星」での射撃テストでは6発中3発命中とそこそこの成績だった。

ご存知映画になるとかっこいいことを言うメガネ少年。
今作は「射撃の天才」という設定を最大限まで活かした活躍をする。

銀河鉄道を襲った小型の宇宙船に乗る盗賊団(本当はアトラクション)を、鉄道に備えられていた信号弾を発射する大砲で撃ち落とすところから伝説は始まる。

「西部の星」で行われた拳銃の早撃ちテスト(6発中2発以上を空き缶・空き瓶に当てれば合格)で、
合格者が精々ギリギリ2発か3発、暫定1位だったアストンが5発命中という結果であった。
しかしのび太は最初の1発で空き缶を宙に跳ね上げると、空中に浮いたままの空き缶の同じ面に残り5発の弾を全て撃ちこむという次元が違う成績を残し、パーフェクトで合格を果たしている。

その「西部の星」の本番のコンテンツである強盗団との対決ではひみつ道具で潜入するというズルもしているが、ネズミに驚いたドラえもんが気絶し1対4という状況で、
強盗団がのび太に気づき銃を構える前に地面を転がりながら早撃ちで4人とも瞬時に打ち抜くといったゴルゴ13並みの離れ業も見せる。
なお原作では強盗団の数は6人だが、のび太は転がるまでもなく早撃ちで6人を撃破している。
この結果、本来「一日保安官」を決定するイベントだったはずが、あまりの凄腕っぷりから正保安官になってしまった。パねぇ。

「ヤドリ」との決戦では、ラスボスのヤドリ天帝がのび太の体を乗っ取ろうと大型の騎士ロボットから出てきたところを、早撃ちで撃墜する頭脳プレーも見せたほか、
直前の集団戦では一人だけ二丁拳銃でヤドリを次々と撃ち落とすなど、腕前を存分に披露していた。というか完全にガンマンである。

映画になるとかっこよくなることが多いのび太だが*3、今作は随一と言っていいほどのチートっぷりであった。
その分、相対的にドラえもんは見せ場が無くなってしまったが…

ご存知お色気担当のヒロイン
今作ではちゃんと入浴シーンが見られ、全国のお兄さんたちを喜ばせた。
また、たまたま「ヤドリ」のUFOを洗剤の「真空ソープ」で撃ち落としたことから、「ヤドリ」の弱点が分かり攻勢に転じることが出来た。
あやうく、もしやっつけられなくて乗っ取られたと思うと……
車両間をタケコプターで移動するシーンが何故か神作画になっており、その驚異的なアングルもサービス満載である

ご存知映画になると頼れるガキ大将。
「ヤドリ」に襲われた施設の中に、まだ人が残っていないかと煙が立ち込める中恐れず探しに行く男気を見せる(代わりにスネ夫が乗っ取られるけど)。
また不時着した「禁断の星」から出られない状況下で、坑道内で探し当てた列車の機関部分を「忍者の星」で貰った「仮免許皆伝の巻物」の壁抜けの術で外へ持ち出し、一行は最大の窮地を脱することが出来た。

ご存知小心者のボンボン
基本的に大長編ではやたらと扱いが悪くなるが、今作ではミステリー列車の切符を手に入れて自慢していたら、のび太(というかドラえもん)が完全に上位互換の切符を手に入れたり、ドリーマーズランドでもジャイアンの我儘につき合わされ、物語中盤で「ヤドリ」に乗っ取られたり、乗っ取られた後は一撃で昏倒させられそのまま監禁、以後終盤まで出番なしというそれに輪をかけた不遇な扱いに。

ただドラえもん史に残る迷台詞「のび太って映画になると急にカッコいいこと言うんだから!」という言葉を残しているので、不思議と不遇な気がしない。スネ夫は大長編になると急に情けなくなるからか
声優はかつて別の作者の作品で銀河鉄道の車掌を務めていたが、さすがに中の人ネタにはならなかった。

【ゲストキャラクター】

  • 車掌さん
CV:伊倉一恵
ブカブカな緑の制服を着た銀河鉄道の車掌さん。ロボットだろうか。礼儀正しくいつもニコニコ笑っているマスコット枠。ぶっちゃけすっごく可愛い。
「ヤドリ」に乗っ取られることもなく、最後までドラえもん達に協力する。
元となった「天の川鉄道の夜」の車掌と比べると等身も小さく、鉄道が終わることに悲嘆していないため、かなり印象が異なる。

  • ボーム
CV:塩沢兼人
22世紀にある新聞社「コスモタイムズ」の記者。
一応休暇中らしいが、「ドリーマーズランド」の園長に宣伝記事を頼まれており、記者らしく園長に安全面などの取材をしていた。
「ヤドリ」に乗っ取られたスネ夫を拳一発で沈めたり、同じく乗っ取られたのび太のハンマーを使った奇襲攻撃を全て回避したりと(そんな設定はないが)肉体派。
「ヤドリ」に乗っ取られること無く最後まで協力し、謎の小型UFOの正体が「ヤドリ」の使う小型宇宙船だということを見抜くなど、かなり役に立っている。

  • アストン
CV:真殿光昭
22世紀のボンボン。金持ちなことを鼻にかけている嫌なやつらしい。20世紀人ののび太達のことを「昔もん」と馬鹿にしている。
ドン・ジェーンと揃って明らかに時代考証が間違っている*4が、多分皮肉の類だろう。
ボームに指摘されるまでのび太たちが自分たちのご先祖様に位置する存在だと気づいてない辺り、頭は抜けているが。
「西部の星」では(描写された中では)6発中5発命中というのび太に次ぐ好成績を出すが、のび太が別次元すぎるため噛ませ犬となる。
「ヤドリ」に乗っ取られた第一の被害者で、それ以降は乗っ取られたまま最終決戦を迎える。助けられた後は和解した。

  • ドン
CV:菅原淳一
22世紀から来たアストンの友人。ただ本心では大金持ちなことを鼻にかけていることは不愉快な模様。
こちらものび太達のことを馬鹿にしている。
のび太に拳銃よりのほうが似合うぜとか言って、のび太も弓術も馬鹿にする発言をしながら、自分は綺麗に全弾外す男。
「禁断の星」でジャイアンに助けられてからは和解する。
外見はのび太たちの友達である「はる夫」にそっくりであり、終盤のボームの台詞からするとはる夫が先祖の可能性も高い。

  • ジェーン
CV:丹下桜
22世紀から来た以下略。気が強く口も悪い少女。某ネズミキャラクターのような変わった髪型をしている。
射撃の腕は壊滅的で、的からかなり離れた位置にいた審判を誤射してしまい、失格を宣言されてしまったほど。
「ヤドリ」に乗っ取られたアストンにドン共々放り出され、色々あって「禁断の星」で彷徨っていたところジャイアンに助けられ、和解する。

  • ヤドリ&ヤドリ天帝
CV:内海賢二(ヤドリ天帝)、秋元羊介、石田弘志、中村大樹(ヤドリ)
人間を乗っ取ることが出来る寄生生物。本体はアメーバのような小型の生物。その総数は作中の発言によれば約800万。
小さすぎる肉体には消化器官なども備わっていないようで通常の生物としての活動は不可能だが、知能は高く機械を操ることもできる。普段はUFOのような小型の宇宙船で活動し、巨大なマザーシップを拠点とする。

寄生先=人間の体を求めて銀河系の外からやって来た侵略者でもあり、作中では多くの人間が乗っ取られることになった。また、本体は寄生された人間から寄生されていない人間に乗り換えることも可能で、本編中ではスネ夫からのび太に乗り換えられていた。
弱点はUFO、乗っ取られた人間共に「真空ソープ」。浴びると本体のアメーバ部分がシャボンに包まれて呼吸ができなくなる。そのまま寄生相手からも剥がれ落ちてしまうようだ。

ヤドリ天帝はヤドリ達ので、銀河系の支配を目論む。羽根のついた金ピカのUFOが特徴。
作中では巨大な騎士型ロボットを操りドラえもん達を追い詰めた。
騎士ロボットを操作している状態ではソープが届かなかったが、のび太の策で外に出てきたところを撃ちぬかれ、敗北。総司令がいなくなったことで勝ち目がなくなったため、残るヤドリは逃げていった。
ちなみに、ジャイアンは度々「ヤドカリ」と間違えていた。

天帝以外のヤドリは番号で区別されているらしく、通信士*5に寄生したのが「001号」、アストンに寄生したのが「008(ゼロゼロパー)号(映画では普通にゼロゼロハチ号)」、スネ夫に寄生したのが「0009号」。
アストンに寄生した008号が参謀・指揮官としてヤドリを指揮しており、かなりの狡猾さでドラえもん達を追い込んだ。

ちなみに天帝の声優はしずかちゃんの声優の夫である。


【用語】

  • 銀河超特急
序盤の舞台。一見すると一昔前の蒸気機関車に見えるが、宇宙を自在に飛び回り、ワープ航行も可能とするハイテク列車型宇宙船。
見た目は小さいのだが中身は圧縮空間になっており、列車の中はかなり広い。
その証拠に、作中では展望車は58号車の車両で、120両連結だが外見は8両というドラえもんの解説がある。
原作「天の川鉄道の夜」での設定を引き継いでおり、運行会社の「天の川鉄道」はどこでもドアの普及により交通機関としては廃れたが、観光用として時々運行されているとのこと。

ちなみにドリーマーズランドのアトラクションはこの列車に乗ったときから始まっているのだが、内容が列車強盗ショー
まず、各惑星の宣伝を兼ねて「鏡の中のドラキュラ(怪奇と伝説の星)」「窓の外の忍者(忍者の星)」「覗き込む恐竜(中生代の星)」
「室内で待ち受けるガンマン(西部の星)」「バイキングの襲撃(不明。海賊の星?)」が出てくる。

途中どこでもドアによる行き来を禁止した上で、架空の宇宙海賊「ダークブラック・シャドー団」による襲撃を演出、
そいつらに列車を撃墜された…という体裁で中央惑星へ案内する、という無茶苦茶なショーである。
客には到着までショーだと知らされないドッキリであるが、かなりの大騒ぎになった。
ちなみにのび太はこのシャドー団に対し、真っ直ぐ飛ばない信号弾の大砲を2発続けて直撃させるという神業を披露。
西部の星やヤドリ戦での射撃チートの伏線はここで張られていた。
到着後は客車の部分がロッジとして機能する。

  • ハテノハテ星群
乙女座銀河団に属する、銀河の果ての小さな惑星の集まり。
かつては鉱物資源「メズラシウム」の産出により鉱山の星として栄えていた。
しかし現在はこれが枯渇したことで人離れが進み、復興をかけた一大事業としてドリーマーズランドが建設された。

  • ドリーマーズランド
寂れてしまったハテノハテ星群の復興を狙い設立された銀河規模の遊園地。
キャッチコピーは「宇宙最大・最新・最高の夢の楽園」。
各惑星に大規模なアトラクションを設置し、来場者をもてなすという趣向。
ゲストたちの各惑星間の往来は音声入力の自動操縦小型宇宙船「レンタロケット」が担う。

が、そのオープンイベントにおいてヤドリの攻撃を受けてしまい、盛大にブレーキがかけられてしまうことに。名誉回復なるか。ヤドリ撤退後に落ち着きを取り戻し、アストンの父が再建に協力してくれることになったらしい。

  • 中央惑星
その名の通りドリーマーズランドの中央に位置する惑星。
観光客用の宿舎や遊園地など娯楽施設がある他、ドリーマーズランドの全アトラクションを運営しており、ロボットを管理する「コントロールセンター」や有事の際に辺境警備隊に連絡する「タキシオン通信センター」などがある。

劇中ではヤドリにここを真っ先に抑えられたがためにあわや敗北というところまで追い詰められた。
とにかく広大なので移動が大変そうに見えるが、惑星内の道路は「ベアリングロード」という(直径推定数ミリの)無数のボールが敷き詰められた道路になっており、念じただけで思った方向に自在なスピードで行ける。

  • 西部の星
ドラえもんとのび太が訪れた星。その名の通り西部劇のモデルとなった19世紀のアメリカを模した惑星になっている。
雰囲気を壊すという理由からか「タケコプター」などの文明の利器は使用禁止らしい。
移動手段は「OK牧場」から馬を借りられるのでそれで。カッコイイ馬はもちろんのこと、初心者や子供用にポニーみたいな小さな馬もいる。
射撃テストに合格したら「保安官助手」、強盗団を倒したら「一日保安官」になることが出来るのだが、のび太は実力で「正保安官」に任命された。
なお、強盗団はのびドラコンビを除く保安官助手たちを軽く全滅させられるほど強い。
……拳銃王ノビータ(チートガンマン)のおかげで目立たなかっただけで、この星も調整必須のアトラクションではなかろうか?

  • 忍者の星
スネ夫とジャイアンが訪れた、その名の通り忍者になるための星。
ただ何故か不思議な忍術をポンポン使って楽しむという星ではなく、厳しい忍者修業(崖登りとか)を経てようやく忍術が使える巻物がもらえるので、正直ダルくて不人気。
スネ夫曰く「学校の体育のほうがマシ」とのこと。
修行に耐えると3つの忍術が使える仮免許皆伝となり、更に多様な忍術が使える本免許を得るための実地試験に挑めるようになる。

ジャイアンとスネ夫は「城に忍び込んで密書を奪ってくる」という課題に挑んだが、「密書の間」なるドデカい部屋のど真ん中に堂々と置かれた密書(明らかに罠)に手を出して捕らえられあえなく失敗となった*6
ただここでジャイアンが貰った「仮免許皆伝の巻物」が、後に窮地を救うことになる。

  • メルヘンの星
しずかが訪れた、童話やおとぎ話の登場人物になることが出来る星。演じられる話の数は1001種類で、1日につき最大12回公演される。
やはり女子に大人気(なんなら、スネ夫も行きたがっていた)で、特に「白雪姫」は何時間も待たねばならないほどの超人気。

しかも待ち時間短縮のため希望者の複数同時キャストが行われており、アストンたちが見学した時には白雪姫役が同時に7人いるのに、王子様は1人だけなので選ばれる姫も1人だけ*7というガバガバっぷり。
ジェーンは白雪姫コースを希望していたが前述の不備を見て参加を諦めた。
なお「ぶんぶく茶釜」は人気がないらしく、申請すればすぐに体験できるらしい。誰がやりたいと思うのかと問い詰めたくなるが。

  • 中生代の星
5人そろって訪れた、別名「恐竜の星」。多種多様な恐竜型ロボットが居る星で、彼らの生態を観察したり、仲良くなって恐竜レースに参加することも出来る。レースの一等商品は好きな恐竜ロボット一体。
本物の恐竜のような行動をし、ティラノサウルスのような肉食恐竜はガチでこちらを食いに来る。

一応、というか当たり前だが食べられても死ぬことはなく、化石になって吐出されるだけ。
吐出された後は係員が元に戻してくれるので心配はないが、やっぱり迫力は本物なのでティラノサウルスに襲われた時スネ夫とジャイアンは泣きだしていた。
なお、映画版でのここの係員は明らかに小池さんである。 このサイト が事実なら、声優は森川智之

  • 怪奇と伝説の星
詳細不明。ドラキュラ狼男人食い鬼魔女死神幽霊、海坊主などのロボットなどが居ることから、ホラー系のアトラクションがある星だと推測できる。

  • 禁断の星
かつてハテノハテ星群を支えた希少鉱物メズラシウムが採れた鉱山の星。
資源が枯渇した現在では採掘の際に出現する灰に覆われた星となり、当時使われていた資材や食料、機関車がそのまま放置されているほど寂れた無人惑星と化している。
廃坑の坑道は複雑に入り組んでいるうえに崩落なども起きていて、誰も路を知らない迷宮も同然という危険地帯。
当然ながら一般人は立入禁止で、この星で何かしらの事故が発生してもテーマパーク側は一切関与しない事となっている。設定を鑑みると、脱出を試みた一行が不時着した星以外にも廃坑となった星(=禁断の星)は複数あるものと思われる。


【ひみつ道具】

  • ペタリ手袋と靴
手足につけるとどこでも走れるようになる。カエルの手足の形。強盗ショーで使用。
原作最初期の短編に「ペタリぐつとペタリ手ぶくろ」というものがあり*8、それと同一の道具の模様。

体にふりかけると地面に潜れるようになる不思議な粉。「西部の星」で使用。

  • 真空ソープ
未来の世界の石鹸。一瞬で全身をシャボンの膜で包む。
だが、極小生物であるヤドリには「呼吸を絶たれる」&「寄生先から剥がれ落ちる」と効果テキメンで切り札として使用された。
拳銃タイプのボトルがあり、こちらは引き金を引くとソープを水鉄砲の要領で発射できる。室内用にしてはやたら射程が長い。

  • フワフワ銃
「西部の星」で使用される拳銃。
撃たれた相手はまるで風船のように丸くなり、一定の高度まで浮かび上がってしまう。1時間ほどでひとりでに降りられる模様。強盗団役のロボットたちは撃たれると機能停止して倒れこむ。
後に記念品としてドラえもんが貰っていたらしく、次回作の『ねじ巻き都市冒険記』でも登場する。

  • 「仮免許皆伝」の巻物「ミニ虎の巻」
「忍者の星」で貰える巻物。
口に咥えて念じることで
  • 如何なる壁もすり抜ける「壁抜けの術」
  • バッタの如き跳躍力が得られる「バッタの術」
  • ドラえもんが居たらヤバそうな「ネズミ変身の術」
の3つの忍術が使えるようになる。
ちなみにあらゆる術が使える上位互換である、正式な「本免許」の巻物もあるらしいが、この3つだけでもかなり有用だったりする。

「恐竜の星」で貰える食料。サラミ味で1粒食べるだけでお腹いっぱいになるらしい。
恐竜ロボットにあげれば懐かれる。



【余談】

2004年10月22日の本作の地上波放送の中で、この映画のNGシーンが取り上げられている。
「NGシーン集」と銘打たれているので、「STAND BY ME ドラえもん」のEDを思い浮かべるかもしれない。
しかし、毎年スケジュールが限られている中で、テレビアニメとほぼ同じスタッフがスライドされる形態で制作されている1990年代当時の制作体制で
欠番シーンが出るどころか「ライカリール」*9「イメージボード」*10を作れる余裕なんかあるわけない。
そう、新規でわざわざ制作された。野比家・鉄道で、のび太たちが色々なボケをかます。








追記・修正は遠い銀河に思いを馳せながらお願いします。

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最終更新:2024年03月30日 06:17

*1 「天の川鉄道の夜」版車掌さんのキャラデザインは漫画『銀河鉄道999』の車掌さんに類似している。

*2 メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』の序曲・スケルツォ・妖精たちの行進・結婚行進曲

*3 今回は映画・原作ともスネ夫にそう言われた。

*4 「テレビ見たことある?」「ほら穴に住んで石器使ってたの?」など。

*5 エンドクレジットから、声優は森川智之か中博史

*6 ねずみ変身の術使えば脱出できるんじゃね?とか突っ込んではいけない。

*7 一応しずかが選ばれたものの、当然残り6人は納得が行かずブーイングの嵐になった。

*8 大全集版のみ収録。

*9 別名「ビデオコンテ」。スポンサーへのプレゼンテーションとしての意味合いが強い「パイロットフィルム」とは異なり、アニメーションが本格的に制作開始される前に、絵コンテ・ラフ原画・簡易的なCG素材等をつなぎ合わせて編集して、簡単な音楽・声・SEを入れることで、本編の大まかな完成像を確認して、クオリティアップへの模索をするためのデモ映像。有名所では「浦安鉄筋家族(2014年版)」「ガルム・ウォーズ」「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」「僕とロボコ」で制作された。

*10 絵コンテに描かれた絵を元に、更に突き詰めるように大まかな舞台・色彩設定を伴ったラフなイメージが描かれた絵。状態を強いて例えれば「絵コンテ以上、レイアウト未満」といった所か。「のび太とロボット王国」「のび太とふしぎ風使い」でも芝山努監督がお遊び半分で書き、「のび太の南極カチコチ大冒険」で独自の制作体制を作るためにヒョーゴノスケ氏主導で書かれ、イメージビジュアルとしてポスターにもなった。