タイムグリーン/シオン

登録日:2014/10/26 Sun 22:41:14
更新日:2024/01/18 Thu 20:19:06
所要時間:約5分で読めます









「僕、みんなでやるタイムレンジャーが好きなんです」







シオンとは、未来戦隊タイムレンジャーの登場人物で、タイムグリーンに変身する。
演じたのは倉貫匡弘。

ユウリドモンアヤセと共に、西暦3000年に時間保護局に入隊した新人隊員。
童顔で、体格も声もタイムレンジャー5人の中では一番幼い。
物腰は丁寧で、敵も含めて基本的には敬語で話し、他の4人や直人を全て「さん」付けで呼ぶ*1
少年のように無邪気で人懐っこい一面もあり、特にドモンには彼がプロ格闘技ファイターだった時代にファンだったこともあり、一番良く懐いている。
実はメンバーの中で一番しっかりしており、Case 21では酔っぱらった他メンバーにひどい目に遭わされ、Case 22ではバーベラに翻弄される他メンバーに呆れる始末であった。


脱獄したドルネロ一味の追跡メンバーとして、リュウヤ(に化けたリラ)に選ばれ、ユウリたちと共に20世紀に飛ばされてくる。

宇宙でも有数の優秀な頭脳の持ち主であるハバード星の出身で、5人の中での唯一の異星人。
ちなみに放映時点では、スーパー戦隊シリーズで初めて登場した「異星人の戦隊メンバー」でもあった。

もっとも、西暦3000年には異星間の交流も普通になっているので、その事実を知った際に驚いていたのは現代人の竜也くらいだったが。

ハバード星は西暦2984年に戦争で消滅しており、シオンは赤ん坊の時、その際に脱出カプセルに乗せられて地球に辿り着いた、ただ一人の生き残り
(他に居る可能性もゼロではないが、少なくとも確認はされていない)。
地球に着いてからはその優秀な頭脳と、貴重なハバード星人の生き残りである事から、大人ばかりの施設に隔離され、動物のように観察される日々を送る。
そんな日々に耐え切れず、彼は研究所を飛び出し、時間保護局に入隊した。

こういった経緯がある為か、30世紀という自分の生まれた時代に対しての執着もあまり強くはなく、むしろ自分が今居る場所と、共に過ごす仲間こそが自分の故郷だと考えている。

時間保護局より、「ドルネロ一味を全員逮捕するまで戻るな」という冷徹な命令が下された時も、戻れない事に関しては他の3人のように衝撃を受けず、「皆さんと一緒なら大丈夫です」と前向きな姿勢を見せていた事からもそれがうかがえる。

浅見竜也と出会い、トゥモローリサーチを開業、タイムレンジャーが結成されてからは、そこは初めての居場所となる。
同時に竜也達も彼にとって初めて出来た仲間であるので、彼らへの愛着は人一倍深い。

トゥモローリサーチではその頭脳を生かしてコンピューター関連の業務や修理工などを請け負っており、実は5人の中で一番の稼ぎ頭。
その天才ぶりはタイムレンジャーとして戦う際にも遺憾なく発揮されており、ざっと挙げられるだけでも

  • Case File.1「時の逃亡者」にて、撃たれて壊れたオペレーターロボ・タックを見て「このタイプなら目を瞑っても直せます」と豪語し、実際後ろ手に縛られたままで数十秒の間に直した

  • Case File.10「明日への脱出」で竜也とアヤセのクロノチェンジャーがぶっ壊れた時、直せるかと言う問いに即座に答え、ユウリたちが敵を食い止めているほんの少しの間に修理完了した

  • Case File.21「シオンの流儀」でクロノスーツを強化、超高速移動モード・アクセルストップを組み込む

  • Case File.23「ビートアップ」でまたも壊れた竜也のクロノチェンジャーを直すついでに、新兵器アサルトベクターを開発する。ちなみに攻撃力は元の30倍。

  • Case File.27「小さな故郷」で喋る目覚ましロボット・タイムロボターを造り出す。

  • いつの間にかタイムファイヤー用のタイムエンブレム(タイムレンジャーが名乗りの際にかざす時間保護局の身分証)を造っており、Case File.45「終末!TR(トゥモローリサーチ)」では直人の依頼でブイレックスを洗った後、それを彼にプレゼントする。

他にも、細かいところの機械的作業や情報収集など、見えない所での貢献は計り知れない。

ハバード星人の特徴として、一年に一度、一週間ぶっ続けで眠る、いわゆる睡眠期がある以外は、基本的に睡眠を必要としない(メンバー全員が寝静まった深夜は、主にパソコンをいじったり、修理の仕事をしていたり、読書などをして過ごしていた)。
Case File.38「ぐっどないと」でその睡眠期が訪れるが、その際に見ていた夢は、コイツの脳内どうなってんだと言いたくなる程カオスな内容。
やはり天才は違った。

ちなみに上述のように会社一番の収入源である為、シオンが寝ていた期間はトゥモローリサーチの収益が激減し、竜也ら4人の食事はご飯とタクアンだけになってしまうという体たらくだった。


○タイムグリーン

シオンが変身する。スーツアクターは蜂須賀祐一氏。
一応格闘戦もそれなりにこなせるが、他の4人と比べて体格や格闘経験が無いせいか、単純な戦闘能力では最も低く、やはりその真価は頭脳戦にあり。
必殺技は二本のダブルベクターで、時計の「9時」の形に相手を切り裂く「ベクターエンド・ビート9」。





※以下、本編終盤のネタバレあり











2001年に起きる大消滅に巻き込ませまいとした竜也によって、ユウリたちと共に30世紀へ強引に戻らされるが、竜也と21世紀を救う為にタイムジェットγをジャックして再び帰還。

ちなみにこの直前、黒幕であるリュウヤ隊長は、ユウリたちが自分に逆らって未来へ戻ることなど考えないように、歴史を微妙に改変してそれぞれに都合の良い未来を作っていたが、シオンに関してはそのままスルーされ特に何も変わっていなかった。

リュウヤ隊長ェ…。

まあ、流石に星一つの運命まで左右するのは無理だろうし、そこまでする義理も必要もリュウヤにはなかったのだから当然とも言えるのだが。
そしてリュウヤが自分の死の運命を回避するために直人を身代わりにした事を知ると、激昂し詰め寄った。


そんな事…そんな事許されると思ってるんですか!?

あなたは自分の勝手で歴史を弄ってるだけです!!

千年前の人達だって、この時代の人達と同じように生きてるのに……

直人さんだってぇッ!!!

その後はタックの尽力もあり、3人と共に再び21世紀に向かう。
最終決戦前には直人の死を痛感しながらDVディフェンダーを速攻で調整。ブイレックスのエネルギー変換を成功させ、ラスボスであるネオクライシスを破壊して現代と未来の両方を救った。

新しい31世紀に向けて、他の3人と共にゆっくりと消えていくシオン。





「僕、竜也さんと出会えたこと、ずっと忘れません。
―――どんなことがあっても、もう僕は一人じゃないです」






本編最終回であるCase File.50「無限の明日へ」のラストシーン、竜也はシオンそっくりの高校生が、仲間と楽しそうにじゃれ合いながら登校しているのを見る。



パワーレンジャー・タイムフォース
海外版タイムレンジャーとでも言うべき本作では名前がトリップとなっている(当然役者も外人が行っている)。
原典に当たるシオンとは反対に長めの睡眠を必要としている。

オカムレンジャーとの対決は期末試験のため唯一不在。
だが変身後にいつの間にか混ざっていたのでオカムレンジャーにいじられていた。

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では復活した大ショッカーを率いる仮面ライダーディケイドに敗北して消滅したと思われていたが、
実際は亜空間に一時的に閉じ込められていたにすぎず、後に歴代ライダー・歴代スーパー戦隊共々復活し、ショッカーザンギャック連合との最終決戦に挑んだ。

スーパー戦隊最強バトル!!』ではファイブレッドと共に頭脳チームの一員として参戦。
スピードチームのブルースワロー、テンマレンジャーと戦うが、ブルースワローに対してラッキースケベを発動し、彼女にビンタされてしまった。

また、演じた倉貫氏はタイムグリーン役ではないが、『烈車戦隊トッキュウジャー』にも印西輝男/コインシャドー役でゲスト出演した。


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最終更新:2024年01月18日 20:19

*1 敵に対しては呼び捨て。敵に接していない時は「あいつ」を使うこともある。味方側のタックにも敬語は使うが呼び捨て